JPH0251944B2 - - Google Patents

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JPH0251944B2
JPH0251944B2 JP56052693A JP5269381A JPH0251944B2 JP H0251944 B2 JPH0251944 B2 JP H0251944B2 JP 56052693 A JP56052693 A JP 56052693A JP 5269381 A JP5269381 A JP 5269381A JP H0251944 B2 JPH0251944 B2 JP H0251944B2
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JP
Japan
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titanium dioxide
added
antimony
coated
light resistance
Prior art date
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JP56052693A
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English (en)
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JPS57167357A (en
Inventor
Mamoru Matsunaga
Masashi Sakamoto
Teruo Usami
Sho Tokumoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は白色度及び耐光性が改善された二酸化
チタン顔料の製造方法に関し、特に高度の耐光性
と優れた白色度が要求される合成樹脂化粧板に好
適な二酸化チタン顔料の製造方法に関する。 二酸化チタン顔料は、高い屈折率を有するとこ
ろから、白色顔料として有用なものであるが、他
方光化学的活性が強く、このため使用媒体系の耐
候性、耐光性をいちじるしく損なうことが多い。
古くから二酸化チタン顔料の光化学的耐久性を改
善するための多くの研究がなされてきている。前
記性能は、二酸化チタン顔料の使用分野が拡大さ
れるにともなつて、それぞれの使用媒体系での使
用条件に適応したより高度のものが要求されてき
ている。例えば基紙に合成樹脂を含浸させたもの
を積層した合成樹脂化粧板においては基紙を隠ぺ
いする二酸化チタン顔料は、白色度の非常に高い
ものであるとともに、含浸樹脂との光化学作用に
不活性な初期の白色度とその白色度を長時間保持
する耐光性とを有する性能のものが望まれてい
る。 前記性能を付与すべく従来から種々の方法が提
案されている。例えば二酸化チタン水和物の〓焼
時に特定の金属化合物を添加したり、通常の表面
処理を施した二酸化チタン顔料を〓焼したりする
方法が知られているが、未だ前記性能は十分付与
されるには至つておらずその解決が望まれてい
る。 本発明者等は、白色度及び耐光性の優れた二酸
化チタン顔料の製造法の開発について種々研究し
た結果、(1)二酸化チタン粒子上にアンチモンの水
和酸化物とアルミナ−シリカ共沈殿物とを被覆処
理したのち、〓焼すること、(2)アンチモンの水和
酸化物の被覆はアルミナ−シリカの共沈殿物の被
覆の前に行なうこと及び(3)アンチモンの水和酸化
物の被覆量は、アルミナ−シリカ共沈殿物の被覆
量に対して一定量以下の僅少量であることによつ
て、高度の耐候性能と、被覆処理後の〓焼過程で
の粒子成長、焼結、二次凝集などによる色調、分
散性の低下を実質的に来たさない優れた白色度と
を有する二酸化チタン顔料が得られることの知見
を得、本発明を完成したものである。 すなわち本発明は、二酸化チタン粒子を含む水
性スラリー中でその粒子上に、該二酸化チタン重
量基準で、(1)Sb2O3として0.1%未満のアンチモン
の水和酸化物を被覆し、(2)次いでSiO2として2
〜6%及びAl2O3として2〜6%から成るアルミ
ナ−シリカ共沈殿物を被覆し、しかる後該被覆二
酸化チタンを水性スラリーから回収して400〜800
℃で〓焼することを特徴とする二酸化チタン顔料
の製造方法である。 本発明方法において、使用する二酸化チタンは
普通、硫酸チタン溶液やハロゲン化チタン溶液を
加水分解して得られる水和酸化チタンを〓焼した
り、或はハロゲン化チタンを気相酸化したりして
生成される。水性スラリーにする場合はこれらを
更に粉砕、分級処理して使用するのが好ましい。
二酸化チタン水性スラリーの顔料濃度は、被覆処
理操作を容易にするためにTiO2の重量として100
〜800g/好ましくは200〜500g/に調整し、
温度は30〜90℃、好ましくは50〜80℃に維持する
のが望ましい。なお、本発明方法は、近時普及し
つつある塩素法二酸化チタン顔料の場合のよう
に、その優れた白色度を特長とするものにあつて
は、一層有用なものである。 本発明方法において、二酸化チタン粒子表面に
アンチモンの水和酸化物を被覆するには、種々の
方法によつて行なうことができる。例えば二酸化
チタンの水性スラリーに水溶性アンチモン化合物
を添加し後、中和して二酸化チタン粒子表面上に
アンチモンの水和酸化物を沈殿させることによつ
て被覆することができる。アンチモンの水和酸化
物の被覆量は、二酸化チタン重量基準で0.1未満、
望ましくは0.02〜0.08%、特に望ましくは0.04〜
0.06%である。被覆量が0.1%以上である場合に
は、例えば合成樹脂化粧板に使用した場合に、光
による黄味の変色が大きくなり、一方前記被覆量
があまり少ない場合には、光による青味の変色が
大きくなるなど、いづれにしても耐光性の低下が
避けられない。 次に、上記二酸化チタンにアルミナ−シリカ共
沈殿物を被覆する。この被覆は、種々の方法によ
つて行なうことができる。すなわち、水溶性アル
ミニウム化合物とケイ素の水溶性化合物を任意の
順序で添加した後、中和してそれらを共沈殿させ
ても、或は両者を添加しつつ同時に中和を行なつ
て共沈殿させることによつて被覆をすることがで
きる。本発明においてアルミナ−シリカ共沈殿物
とは、アルミニウムシリケートの含水物、アルミ
ニウムとケイ素の複合水和酸化物又はそれらの混
合物などを包含するものの意味である。それらは
Al2O3に対するSiO2の重量比で0.3〜1.5の範囲で
あるのが望ましい。共沈殿物の被覆量は、二酸化
チタンの重量基準でSiO2及びAl2O3としてそれぞ
れ2〜6%望ましくは3〜5%が適当である。被
覆量が前記範囲より少なきに過ぎる場合には十分
な耐光効果が得られず、また多きに過ぎる場合に
は耐光性以外の顔料物性に悪影響をおよぼし、い
ずれの場合も望ましくない。また本発明方法にお
いては、アルミニウムとケイ素の水和酸化物をそ
れぞれ単独で沈殿させてアルミナ−シリカ共沈殿
物を生成させない場合は、本願の所望の効果が得
られない。添加するアルミニウム化合物として
は、例えばアルミン酸ナトリウム、硫酸アルミニ
ウム、塩化アルミニウムなどを、またケイ素化合
物としては、例えばケイ酸ナトリウム、ケイ酸カ
リウムなどを使用することができる。アルミナ−
シリカ共沈殿物を沈殿させるために添加する中和
剤としては、例えば硫酸、塩酸、苛性アルカリ、
炭酸アルカリ、アンモニアなどを使用することが
できる。なお、本発明方法においては、アルミナ
−シリカ共沈殿物の被覆の前に例えばち密なケイ
素の水和酸化物で被覆してもよい。 以上のようにして被覆された二酸化チタンをス
ラリーから別、洗浄して回収する。回収した二
酸化チタンケーキは400〜800℃で少なくとも30分
間〓焼して、二酸化チタン粒子表面に被覆された
アンチモンの水和酸化物及びアルミナ−シリカ共
沈殿物の一部又は全部を脱水する。〓焼温度が前
記範囲より低きに過ぎると本発明方法の十分な耐
光性効果がもたらされず、また高きに過ぎると白
色度が低下するとともに耐光性が著しく悪化す
る。このようにして得られた〓焼物を以後仕上粉
砕して二酸化チタン顔料製品が得られる。 本発明方法によつて得られる二酸化チタン顔料
は、少量のアンチモンの水和酸化物被覆の上にア
ルミナ−シリカ共沈殿物が被覆されており、高度
の耐光性とともに優れた白色度を有するものであ
つて、特に高度の耐光性が要求される合成樹脂化
粧板のほか、プラスチツクスなどの分野において
有用であるとともに、また高度の耐候性が要求さ
れる高級工業用塗料などの分野の需要にもこたえ
得るものである。 実施例 1 四塩化チタンの気相酸化反応で得られた二酸化
チタンの水性スラリー(400g/)を70℃に加
熱し、Sb2O3として0.05%(TiO2重量基準)の三
塩化アンチモン溶液(300g/)を添加して20
分間撹拌した。この中へ水酸化ナトリウム溶液を
系のPHが10になるまで加えた後20分間撹拌した。
その後SiO2として4%のケイ酸ナトリウム溶液
を加えて20分間撹拌後Al2O3として4%のアルミ
ン酸ナトリウム溶液を加えて20分間撹拌し、系の
PHが5〜6になるように硫酸を加えて中和しアル
ミナ−シリカ共沈殿物を被覆し60分間熟成させ
た。この後過し、洗浄して二酸化チタンケーキ
を得た。 このようにして得られた二酸化チタンケーキを
電気炉中において600℃で1時間〓焼した後粉砕
して本発明方法による二酸化チタン顔料とした。 実施例 2 実施例1においてアルミン酸ナトリウム溶液の
添加量をAl2O3として6%にし、電気炉での〓焼
を700℃で1時間行なうこと以外は同様に処理し
て二酸化チタン顔料を得た。 実施例 3 実施例2において三塩化アンチモン溶液の添加
量をSb2O3として0.06%、ケイ酸ナトリウム溶液
及びアルミン酸ナトリウム溶液の添加量をそれぞ
れSiO2、Al2O3として3%とすること以外は同様
に処理して二酸化チタン顔料を得た。 実施例 4 実施例1において三塩化アンチモン溶液の添加
量をSb2O3として0.02%とすること以外は同様に
処理して二酸化チタン顔料を得た。 実施例 5 実施例1において三塩化アンチモン溶液の添加
量をSb2O3として0.08%とすること以外は同様に
処理して二酸化チタン顔料を得た。 比較例 1 実施例1においてアンチモンの水和酸化物を被
覆しないこと及び〓焼温度を850℃とした以外は
同様に処理して二酸化チタン顔料を得た。 比較例 2 実施例1において三塩化アンチモン溶液の添加
量をSb2O3として0.2%とすること以外は同様に処
理して二酸化チタン顔料を得た。 比較例 3 実施例1においてアンチモンの水和酸化物の被
覆をアルミノシリケートの被覆の後に行なうこと
以外は同様に処理して二酸化チタン顔料を得た。 比較例 4 実施例1において、アンチモンの水和酸化物を
被覆後SiO2として4%のケイ酸ナトリウム溶液
を加え、20分間撹拌して系のPHが9になるまで硫
酸を加えてケイ素の水和酸化物を沈殿させて被覆
した。この後Al2O3として4%の硫酸アルミニウ
ム溶液を加えて20分間撹拌し、系のPHが6になる
まで水酸化ナトリウム溶液を加えてアルミニウム
の水和酸化物を沈殿させて被覆した。この後は実
施例1と同様にして二酸化チタン顔料を得た。 試験例 前記実施例及び比較例の二酸化チタン顔料につ
いてその性能を試験し、第1表の結果を得た。こ
れからも明らかなように本発明方法による二酸化
チタン顔料は白色度が優れ、特に耐光性が著しく
向上している。
【表】 第1表中の性能の評価は次記の方法で行なつ
た。 耐光性(1):叩解した溶解パルプ100gに前記各供
試顔料45gを添加し、150g/m2の化粧板原紙
を抄造した。この化粧板原紙に水溶性メラミン
樹脂の水溶液を二酸化チタン顔料と樹脂固形分
との重量比が1:1となるように含浸させ、室
温で48時間以上乾燥したのち、140℃に調整し
た100Kg/cm2の圧搾機で加熱圧縮して化粧板を
製造した。このようにして得られたものについ
て耐光性試験を行なつた。前記の化粧板試験片
をフエード・オ・メーター(Fade−O−
meter)で60時間紫外線曝露したのち、色差計
を用いてL.a.b値を測定し、その値にもとづい
て計算した△E(√(122+(122+(
1
−a22)値をもつて耐光性を表わす。この数値
が小さいものほど耐光性能の良好なることを示
す。 耐光性(2):各供試顔料2gと水溶性メラミン樹脂
の60%水溶液1.6c.c.とを混練してペースト状と
し、これを10ミルの厚さに硝子板に塗布し室温
で2時間乾燥し、さらに150℃で20分間熱処理
して塗膜を充分に硬化させた。このものについ
て前記耐光性(1)の場合と同様にして耐光性試験
を実施した。 白色度:前記耐光性(1)の場合と同様にして抄造し
た化粧板厚紙について、JIS P−8123の方法に
よつて主波長457mμの光源下での反射率を測定
し、ハンター白色度を求めた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 二酸化チタン粒子を含む水性スラリー中でそ
    の粒子上に、該二酸化チタン重量基準で、(1)
    Sb2O3として0.1%未満のアンチモンの水和酸化物
    を被覆し、(2)次いでSiO2として2〜6%及び
    Al2O3として2〜6%から成るアルミナ−シリカ
    共沈殿物を被覆し、しかる後該被覆二酸化チタン
    を水性スラリーから回収し400〜800℃で〓焼する
    ことを特徴とする二酸化チタン顔料の製造方法。
JP5269381A 1981-04-08 1981-04-08 Production of titanium dioxide pigment Granted JPS57167357A (en)

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JPS57167357A JPS57167357A (en) 1982-10-15
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JPH02194064A (ja) * 1989-01-20 1990-07-31 Teika Corp アンチモン含有微粒子二酸化チタン粉末
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