JPH06167665A - 光偏向器およびその製造方法 - Google Patents

光偏向器およびその製造方法

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JPH06167665A
JPH06167665A JP32030692A JP32030692A JPH06167665A JP H06167665 A JPH06167665 A JP H06167665A JP 32030692 A JP32030692 A JP 32030692A JP 32030692 A JP32030692 A JP 32030692A JP H06167665 A JPH06167665 A JP H06167665A
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JP
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polygon mirror
rotary polygon
boss
rotary
mirror
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JP32030692A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Tada
直之 多田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、組立時の締結力や熱による回
転多面鏡の反射面の変形を防止する。 【構成】 光ビームを回転多面鏡によって偏向して感光
体上を走査させる光偏向器において、回転多面鏡1の取
り付け面にボス部2を一体形成し、このボス部2を回転
体3の鍔部3aに形成された孔に挿通し、超音波、熱ま
たは圧力によりボス部2を変形させることにより、回転
多面鏡1を鍔部3aに固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザプリンタやディ
ジタル複写機等の画像形成装置に用いられる光偏向器お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】静電写真方式のディジタル複写機やレー
ザプリンタ等の画像形成装置は、一般にレーザ等を光源
として、この光源からの光ビームを偏向して感光体上を
走査させ、この感光体上に形成した静電潜像をトナーで
現像することによって画像を形成するものである。
【0003】図13は上述の画像形成装置において書き
込みを行う光学走査装置の概略の構成を示す説明図であ
る。この図に示すように、光学走査装置は、画像信号に
応じて変調された光ビームを出射する光源、例えばレー
ザ181と、このレーザ181からの光ビームを平行光
とするコリメートレンズ182と、このコリメートレン
ズ182通過後の光ビームを反射するミラー183と、
このミラー183で反射された光ビームを偏向する回転
多面鏡184と、この回転多面鏡184で偏向された光
ビームの走査速度を補正し感光体186の近傍に光ビー
ムを結像させるfθレンズ185と、回転多面鏡184
で偏向された走査直前の光ビームを反射する検出ミラー
187と、この検出ミラー187で反射された光ビーム
を検出するセンサ188とを備えている。
【0004】この光学走査装置を含む画像形成装置で
は、画像信号に応じて変調されたレーザ181からの光
ビームは、コリメートレンズ182によって平行光とさ
れた後、ミラー183で回転多面鏡184の鏡面に投射
される。回転多面鏡184は、図中矢印A方向に高速回
転しており、一つの鏡面で反射された光ビームは矢印B
方向に走査され、fθレンズ185で走査角によるラス
タ位置の歪みが補正されて、一様に帯電された感光体1
86表面上に静電潜像を形成する。感光体186表面上
の静電潜像は、図示しない現像手段でトナーによって現
像され、トナー像が用紙に転写され定着手段で固定され
て画像形成が成される。
【0005】なお、光ビームの走査開始位置は、検出ミ
ラー187、センサ188で走査直前の光ビームを検出
し、検出信号によって画像信号書き出し回路の書き出し
タイミングを調整する等の方法で制御される。
【0006】ところで、上記回転多面鏡184は電動機
で回転される回転軸に固定され、高速回転して光ビーム
を偏向させる光偏向器を構成する。
【0007】図14は従来のこの種の光偏向器の縦断面
図である。この光偏向器は、固定軸101を有し、この
固定軸101の一端は台座103に焼き嵌めあるいは圧
入により固着されており、台座103はねじ121によ
り下ケース117に固定されている。固定軸101の表
面には、ラジアル軸受として働くヘリングボーン状の動
圧発生用溝102が設けられている。このラジアル軸受
は、回転軸に対して直角の方向に力が働いても、回転の
中心が所定の位置よりずれないようにするための軸受で
ある。
【0008】光偏向器を構成する駆動部としての電動機
の回転部は、固定軸101と僅少間隙を隔てて嵌挿した
部分であり、回転スリーブ104とこの回転スリーブ1
04に圧入あるいは接着等により固着された回転マグネ
ット109およびバランスリング110で構成されてい
る。
【0009】この回転部を構成する回転スリーブ104
には、軸方向と直角な方向の平面を持つフランジ106
が形成されており、このフランジ106の上記平面に多
面鏡105が載置され、この多面鏡105をキャップ1
07のフランジ107aで押さえるようにして、多面鏡
105およびフランジ107aがねじ108によってフ
ランジ106上に固定されている。この固定は、多面鏡
105を貫通して形成した例えば3個の孔を上記フラン
ジ106に対応して形成した孔に合わせ、ねじ108を
挿通させて締めつけることによって行う。なお、固定軸
102と上端部とキャップ107と内壁との間には空気
溜まり122が形成されている。
【0010】一方、電動機のステータ部は、下ケース1
17にねじ121で固定された台座103に一端が固定
された固定軸101と、下ケース117にねじ116に
よって固定されたステータコア112と、このステータ
コア112に巻回されたステータコイル111とで構成
されている。
【0011】また、ステータコア112に対してねじ1
15にて固定された基板113上には、ホール素子を好
適とする磁気検出素子114が搭載され、この磁気検出
素子114によって回転スリーブ104の回転に伴うマ
グネット109の磁束を検出するようになっている。
【0012】マグネット109は永久磁石であり、対向
するステータコア112との間には磁気的吸引力が働い
ている。この吸引力は、マグネット109とステータコ
ア112との対向位置が電動機の軸方向(スラスト方
向)にずれないようにする作用をする。すなわち、図1
4において、マグネット109が上に移動したときには
前記の吸引力に下方に下げる成分が生じて回転スリーブ
104は引き下げられ、下に移動したときには、上方に
引き上げる成分が生じて回転スリーブ104は引き上げ
られる。
【0013】このようにしてマグネット109とステー
タコア112とは、磁気的吸引力により軸方向の所定位
置にて対向させられるようにされる。すなわち、マグネ
ット109とステータコア112により磁気的スラスト
軸受が構成されている。
【0014】磁気検出素子114としては、例えばホー
ル素子が用いられる。これは、マグネット109の漏れ
磁束を検出して、マグネット109が回転する際にN極
が通過したかS極が通過したかを検出する。この磁気検
出素子114の検出信号は、基板113に印刷された配
線を通して、図示しない制御回路部へ送られる。制御回
路部では、この検出信号を基に、ステータコア112の
各箇所に巻回されているステータコイル111に流す電
流の向きを決める。その結果、マグネット109との相
互作用により回転を持続する方向の力が発生させられ
る。
【0015】また、図14に示した構成において、回転
スリーブ104が回転すると、動圧発生用溝102によ
り、固定軸101の周囲に高い圧力の空気層が発生す
る。この空気の圧力により、回転スリーブ104は固定
軸101から浮いた状態で非接触に支持される、いわゆ
る動圧空気軸受が構成される。なお、ここでは、動圧発
生用の溝102を固定軸101の外周に設けているが、
回転スリーブ104の内壁に設けるようにしても良い。
前記の空気層は回転部の回転中心を一定に保つ作用をす
る。例えば回転スリーブ104が図14の左方にずれた
とすると、右方の隙間は大となり、その部分の隙間の圧
力はずれる前より小となる。一方、左方の隙間は小とな
るから、その部分の隙間の圧力はずれる前より大とな
る。圧力の大小関係がこのようになると回転スリーブ1
04は右方に押され、最終的には元の位置に戻されるこ
とになる。
【0016】また、下ケース117上には上ケース11
8が設けられ、この上ケース118の側部には、多面鏡
105に対向する位置に開口119が設けられ、この開
口119にはウィンドウガラス120が装着されてい
る。
【0017】図15は多面鏡105の平面図である。こ
の図に示すように、多面鏡105は軸方向の上方から見
て多角形(図15では正八角形)を成しており、中心部
に回転スリーブ104が挿通される中心孔152を有
し、その周側面には多数(図15では8つ)の鏡面15
1を有している。また、多面鏡105は、ねじ108が
挿通される孔153を有している。
【0018】このように構成された光偏向器では、図し
ないレーザ等から出射された光ビームは、上ケース11
8の開口119に装着されたウィンドウガラス120を
通して多面鏡105の鏡面151に入射し、鏡面151
で反射されて再びウィンドウガラス120から図13に
示すように感光体186方向に出射する。鏡面151に
入射した光ビームは、鏡面151で反射されて出射する
際に、多面鏡105が回転することにより、出射方向が
除々に変えられ、感光体186上で主走査方向の走査が
なされる。そして、多面鏡105がさらに回転すると、
次の鏡面151により光ビームが上記と同様に偏向され
る。このようにして、光ビームは、感光体186上で一
定の角度範囲を走査することとなる。また、その走査速
度は多面鏡105の回転速度に依存する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な多面鏡の固定方法では、多面鏡105をねじ108で
挟みつけて固定するため、回転中の自己発熱や外部から
の熱によって多面鏡105が膨張すると、この多面鏡1
05とねじ108との線膨張係数の差によって、多面鏡
105の反射面が変形してしまうという問題点がある。
【0020】これに対処するに、例えば特開平2−29
3813号公報には、回転軸に設けた座に、多面鏡と略
同一の線膨張係数の材質にて作成したねじを用いて多面
鏡を固定する技術が示されている。
【0021】しかしながら、前記公報に示される技術で
も、以下の欠点を有している。 多面鏡の線膨張係数に合わせた、特別のねじが必要
で、製作費用が高い。 高精度が必要な鍔部(フランジ、座)にねじ加工が必
要である。 ねじの締結は自動組立性が悪く、高価で大掛かりな設
備が必要である。 ねじによる挟みつけで多面鏡を取り付けるため、多少
なりとも締結力による反射面の平面度の劣化がある。
【0022】そこで本発明の目的は、簡単な構成で、組
立時の締結力や熱による回転多面鏡の反射面の変形を防
止できるようにした光偏向器およびその製造方法を提供
することにある。
【0023】本発明の他の目的は、上記目的に加え、組
立が簡単で、自動組立にも容易に対応することのできる
光偏向器を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の光
偏向器は、光ビーム発生手段から出射された光ビームを
偏向して感光体上を走査させる回転多面鏡と、この回転
多面鏡を回転させる回転体とを備えている。回転多面鏡
は、取付面に一体形成されたボスを有している。また、
回転体は、回転多面鏡が取り付けられる鍔部と、この鍔
部に形成されボスが挿通される孔とを有している。そし
て、回転多面鏡のボスが鍔部の孔へその一方の開口部か
ら挿通され、他方の開口部から突出した部分が鍔部に固
定されることによって、回転多面鏡が回転体に固定され
ている。
【0025】この光偏向器では、回転多面鏡に一体形成
されたボスによって、回転多面鏡が回転体の鍔部に固定
される。回転多面鏡がねじ等によって挟みつけられない
ため、締結力や熱による回転多面鏡の変形によって反射
面の平面度が劣化することが抑えられる。
【0026】請求項2記載の発明の光偏向器は、請求項
1記載の発明において、ボスの、孔の他方の開口部から
突出した部分が、変形されて鍔部に固定されているもの
である。
【0027】請求項3記載の発明の光偏向器は、請求項
1または2記載の発明において、回転多面鏡の取付面の
反対側にもボスが設けられ、このボスによって回転多面
鏡に他の部品が固定されているものである。
【0028】請求項4記載の発明の光偏向器の製造方法
は、回転多面鏡の取付面にボスを一体形成し、回転体
に、回転多面鏡が取り付けられる鍔部を形成し、この鍔
部に、ボスが挿通される孔を形成し、ボスを、孔へその
一方の開口部から挿通し、ボスの、孔の他方の開口部か
ら突出した部分を鍔部に固定することによって、回転多
面鏡を回転体に固定するものである。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1ないし図9は本発明の第1実施例に係
るものである。
【0030】本実施例の光偏向器は、多面鏡の取付部分
以外の構成は、図14に示すものと同様であるので、説
明を省略する。
【0031】図1は本実施例における組立前の回転多面
鏡の平面図、図2はその断面図である。これらの図に示
すように、本実施例における回転多面鏡1は、軸方向か
ら見て正六角形の角柱状に形成され、6面の反射面1a
を有している。なお、反射面は6面に限らず、また平面
でなくても良い。また、外形も、角柱状に限らず、角錐
状等、本発明が適用できる形状なら何でも良い。
【0032】回転多面鏡1の軸方向の一方の面は、回転
体に取り付けるための取付面1cになっており、この取
付面1cには、回転多面鏡1の中心孔1bと同心上で等
間隔に3つのボス部2が一体形成されている。このボス
部2は、回転多面鏡1の仮想中心軸Oでの回転に対する
アンバランスを発生させないよう考慮されていれば、そ
の数や位置はこの限りではないが、ボス部2の位置は、
回転時の遠心力による変形を考慮し、回転多面鏡1の外
接円半径の2/3より仮想中心軸O側に位置させるのが
望ましい。
【0033】一方、回転多面鏡1が取り付けられる回転
体3には、図3に示すように、回転多面鏡1が載置され
る鍔部3aが設けられ、この鍔部3aには、回転多面鏡
1のボス部2が挿通される孔3bが形成されている。そ
して、本実施例では、回転多面鏡1のボス部2が鍔部3
aの孔3bへその一方の開口部から挿通され、他方の開
口部から突出した部分が鍔部3aに固定されることによ
って、回転多面鏡1が回転体3に固定されている。な
お、本実施例における回転多面鏡1は図14における多
面鏡105に対応し、回転体3は図14における回転ス
リーブ104に対応し、鍔部3aは図14におけるフラ
ンジ106に対応する。
【0034】次に、図3ないし図6を参照して、本実施
例における回転多面鏡の組み立て方法について詳しく説
明する。なお、以下の例は、ポリカーボネイト等の樹脂
を材料とした回転多面鏡1を超音波を利用して組み立て
た場合の例である。
【0035】まず、図3に示すように、回転多面鏡1の
ボス部2を、回転体3の鍔部3aの孔3bへその一方の
開口部から挿通し、回転多面鏡1を鍔部3aに載置す
る。
【0036】次に、図4に示すように、回転多面鏡1が
移動しないように、押さえ治具4aを上方よりあてつけ
る。次に、ボス部2の、鍔部3aの孔3bの他方の開口
部から突出した部分に対して、圧電素子等により振動さ
せた加工治具4の先端部を下方よりあてつけ、その振動
のエネルギによりボス部2を変形させて、鍔部3aに固
定する。これにより、回転多面鏡1は回転体3に固定さ
れる。
【0037】図5は、このようにして回転多面鏡1が回
転体3に取り付けられた直後の状態を示している。この
状態から、加工治具4と押さえ治具4aを取り外すと、
図6に示すように、回転多面鏡の組み立てが完了した状
態となる。
【0038】図7は回転多面鏡の組み立て方法の他の例
を示す断面図である。この図に示すように、回転多面鏡
の組み立て方法としては、回転多面鏡1を置台4bの上
に載せ、その上から回転体3をセットし、加工治具4に
てボス部2の加工を行う方法でも良い。
【0039】なお、回転多面鏡1およびボス部2を樹脂
で一体形成する場合等には、ひけの発生を抑えるため
に、ボス部2の高さは回転多面鏡1の厚み以下、ボス部
2の幅は回転多面鏡1の厚みの60%以下にするのが望
ましく、また、回転多面鏡1のボス部2とは反対側の面
に、肉ぬすみ等を設けても良い。また、抜き勾配も2°
程度設けるのが望ましい。
【0040】図8は、回転多面鏡1およびボス部2を樹
脂で一体形成する場合の成形方法の一例を示す断面図で
ある。この例における金型の主要部分は型板14a、1
4b、14cの3枚で構成され、型板14a、14b間
に回転多面鏡1を形成するキャビティが形成され、型板
14c、14bにスプルー16およびランナーが設けら
れている。また、この例では、回転多面鏡1を形成する
キャビティにおけるボス部2に対応する位置にゲート1
5を設けている。これにより、成形後のゲート処理をな
くすことも可能となる。すなわち、通常は、成形品のゲ
ート部分は切断や研摩等の加工が必要であるが、本実施
例におけるボス部2は後で超音波等を用いて変形される
ものであるため特に加工する必要がないのである。
【0041】なお、本実施例において、ボス部2の形状
は図9(a)に示すような円柱状に限らず、図9(b)
に示すような断面が楕円形の柱状や、図9(c)に示す
ような厚肉の円筒の一部のような形状等、本発明が適用
できる形状ならば何でも良い。
【0042】また、ボス部2を変形させる方法として
は、超音波に限らず圧力や熱を用いても良い。また、回
転多面鏡1およびボス部2の材質としては、樹脂に限ら
ず、例えばアルミニウムを主体とした材質でも良い。こ
の場合にも、超音波や圧力を用いてボス部2を変形させ
ることが可能である。
【0043】以上説明したように本実施例によれば、回
転多面鏡1がねじ等によって挟みつけられないため、組
み立て時における締結力や使用中の熱による回転多面鏡
1の変形によって反射面1aの平面度が劣化することが
抑えられ、高品質の光偏向器を供給することができる。
【0044】また、ボス部2を圧力や熱や超音波を用い
て変形させて回転多面鏡1を回転体3に固定するという
簡便な方法で回転多面鏡1の組み立てができるので、自
動組立にも容易に対応することのでき、低コストで品質
の安定した光偏向器を供給することができる。
【0045】図10は本発明の第2実施例の光偏向器の
断面図である。本実施例は、回転多面鏡取付面の反対側
にもボスを設け、このボスによってスラストキャップ等
の別部品を固定した例である。また、本実施例は、従来
の技術で説明した例と同様にスラスト軸受を駆動用コイ
ルのコアと回転体に固着されたマグネットで兼用したタ
イプの光偏向器の例である。
【0046】本実施例の光偏向器は、フランジ7に圧入
された固定軸6を有し、フランジ7はハウジング11に
固定されている。固定軸6には、僅少間隙を隔てて回転
体3が外嵌されている。固定軸6の表面には、ヘリング
ボーン状の動圧発生用溝6aが設けられており、回転体
3内面とによりラジアル空気軸受が形成されている。
【0047】回転体3にはマグネット8が固着されてい
る。このマグネット8の周りには、ハウジング11にね
じ17によって固定されたコア9が配設されている。こ
のコア9には駆動用のトロイダルコイルが巻回されてい
る。また、コア9には、ねじ17によって制御基板10
が固定され、この制御基板10上にはホール素子等の図
示しない磁気検出素子が搭載されている。この磁気検出
素子は、マグネット8の漏れ磁束を検出し、検出信号を
図示しない制御回路部へ送出する。制御回路部では、こ
の検出信号を基に、コア9に巻回されているコイルに流
す電流の向きを決める。その結果、マグネット8との相
互作用により回転を持続する方向の力が発生させられ
る。また、マグネット8とコア9は、スラスト磁気軸受
を兼ねている。
【0048】また、回転体3には、軸方向と直角な方向
の平面を持ち回転多面鏡1を保持するための鍔部3aが
形成されており、この鍔部3aに、第1実施例と同様に
回転多面鏡1に設けられたボス部2aを変形させること
により回転多面鏡1が固定されている。
【0049】本実施例では、回転多面鏡1の取付面の反
対側にもボス部2bが設けられ、回転多面鏡1と鍔部3
aとの固定と同様に、ボス部2aを変形させることによ
って回転多面鏡1の上部にスラストキャップ5が固定さ
れている。このスラストキャップ5は、軸受へのごみの
侵入防止やバランス修正等の目的で設けられており、固
定軸6および回転体3の上部を覆っている。
【0050】また、ハウジング11上にはカバー12が
設けられ、このカバー12の側部には、回転多面鏡1に
対向する位置に図示しない開口が設けられ、この開口に
は図示しないウィンドウガラスが装着されている。
【0051】なお、本実施例では、ラジアル軸受に動圧
空気軸受、スラスト軸受に磁気軸受を用いているが、軸
受にはボールベアリングや、オイルベアリングを使用し
ても良い。また、回転方向も任意に設定できることは言
うまでもない。
【0052】このように本実施例によれば、スラストキ
ャップ5等の他部品を回転多面鏡1に固定する場合に
も、簡便な方法で組み立てができる。
【0053】その他の構成、作用および効果は第1実施
例と同様である。
【0054】図11は本発明の第3実施例における回転
多面鏡の固定部を示す斜視図である。本実施例では、回
転多面鏡1のボス部2に、鍔部3aの孔3bに挿通した
ときにきに開口部よりわずかに突出する部分に、軸方向
と直交する方向に貫通する孔21を形成している。そし
て、回転多面鏡の組立時は、ボス部2を鍔部3aの孔3
bへ挿通し、この孔3bの開口部から突出した部分に設
けられた孔21に割りピン22を挿通することによっ
て、ボス部2aを鍔部3aに固定する。
【0055】図12は本発明の第4実施例における回転
多面鏡の固定部を示す斜視図である。本実施例では、回
転多面鏡1のボス部2に、鍔部3aの孔3bに挿通した
ときにきに開口部よりわずかに突出する部分に、周回状
の溝23を形成している。そして、回転多面鏡の組立時
は、ボス部2を鍔部3aの孔3bへ挿通し、この孔3b
の開口部から突出した部分に設けられた溝23にCリン
グ24を嵌着させることによって、ボス部2aを鍔部3
aに固定する。
【0056】このような第3、第4実施例のような固定
方法によっても、組み立て時における締結力や、使用中
の熱による回転多面鏡1の変形によって反射面1aの平
面度が劣化することが抑えられ、高品質の光偏向器を供
給することができる。
【0057】第3、第4実施例のその他の構成および作
用は第1実施例と同様である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし4記
載の発明によれば、回転多面鏡の取付面に一体形成され
たボスを用いて、回転多面鏡を回転体に固定するように
したので、簡単な構成で、組立時の締結力や熱による回
転多面鏡の反射面の変形を防止することができるという
効果がある。
【0059】また、請求項2記載の発明によれば、ボス
を変形させることによって回転体の鍔部に固定するよう
にしたので、上記効果に加え、組立が簡単で、自動組立
にも容易に対応することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例における組立前の回転多
面鏡の平面図である。
【図2】 図1の回転多面鏡の断面図である。
【図3】 図1の回転多面鏡を回転体の鍔部に載置した
状態を示す断面図である。
【図4】 第1実施例において回転多面鏡を回転体に取
り付ける方法を示す断面図である。
【図5】 第1実施例において回転多面鏡が回転体に取
り付けられた直後の状態を示す断面図である。
【図6】 第1実施例において回転多面鏡の組み立てが
完了した状態を示す断面図である。
【図7】 第1実施例における回転多面鏡の組み立て方
法の他の例を示す断面図である。
【図8】 第1実施例において回転多面鏡およびボス部
を樹脂で一体形成する場合の成形方法の一例を示す断面
図である。
【図9】 第1実施例におけるボス部を形状を示す斜視
図である。
【図10】 本発明の第2実施例の光偏向器の断面図で
ある。
【図11】 本発明の第3実施例における回転多面鏡の
固定部を示す斜視図である。
【図12】 本発明の第4実施例における回転多面鏡の
固定部を示す斜視図である。
【図13】 従来の画像形成装置において書き込みを行
う光学走査装置の概略の構成を示す説明図である。
【図14】 従来の光偏向器の縦断面図である。
【図15】 図14の光偏向器における多面鏡の平面図
である。
【符号の説明】
1…回転多面鏡、1a…反射面、2…ボス部、3…回転
体、3a…鍔部、3b…孔、4…加工治具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付面に一体形成されたボスを有し、光
    ビーム発生手段から出射された光ビームを偏向して感光
    体上を走査させる回転多面鏡と、 この回転多面鏡が取り付けられる鍔部と、この鍔部に形
    成され前記ボスが挿通される孔とを有し、前記回転多面
    鏡を回転させる回転体とを具備し、前記回転多面鏡のボ
    スが前記鍔部の孔へその一方の開口部から挿通され、他
    方の開口部から突出した部分が前記鍔部に固定されるこ
    とによって、前記回転多面鏡が前記回転体に固定されて
    いることを特徴とする光偏向器。
  2. 【請求項2】 前記ボスの、前記孔の他方の開口部から
    突出した部分が、変形されて前記鍔部に固定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の光偏向器。
  3. 【請求項3】 前記回転多面鏡の取付面の反対側にもボ
    スが設けられ、このボスによって前記回転多面鏡に他の
    部品が固定されていることを特徴とする請求項1または
    2記載の光偏向器。
  4. 【請求項4】 回転体と、この回転体に固定され、光ビ
    ーム発生手段から出射された光ビームを偏向して感光体
    上を走査させる回転多面鏡とを備えた光偏向器の製造方
    法であって、 回転多面鏡の取付面にボスを一体形成し、 回転体に、回転多面鏡が取り付けられる鍔部を形成し、 この鍔部に、前記ボスが挿通される孔を形成し、 前記ボスを、前記孔へその一方の開口部から挿通し、 前記ボスの、前記孔の他方の開口部から突出した部分を
    前記鍔部に固定することによって、回転多面鏡を回転体
    に固定することを特徴とする光偏向器の製造方法。
JP32030692A 1992-11-30 1992-11-30 光偏向器およびその製造方法 Pending JPH06167665A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017072660A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 ブラザー工業株式会社 ポリゴンミラー、画像形成装置およびポリゴンミラーの製造方法

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