JP2004093831A - 偏向走査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストが安く、高速かつ高精度な回転支持を可能とする光偏向走査装置、及びこれを有する画像形成装置を提供すること。
【解決手段】相互に回転可能な回転軸及び固定スリーブと、固定スリーブを内周に接着する駆動モータのハウジングと、回転軸に固定された回転多面鏡を有する光偏向走査装置において、駆動モータのハウジングと固定スリーブの接着代の隙間は、固定スリーブ内周面、固定スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下であり、軸倒れを補正するための隙間をもたせたことを特徴とする光偏向走査装置。
【選択図】 図1
【解決手段】相互に回転可能な回転軸及び固定スリーブと、固定スリーブを内周に接着する駆動モータのハウジングと、回転軸に固定された回転多面鏡を有する光偏向走査装置において、駆動モータのハウジングと固定スリーブの接着代の隙間は、固定スリーブ内周面、固定スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下であり、軸倒れを補正するための隙間をもたせたことを特徴とする光偏向走査装置。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザビームプリンタ等に用いられ、レーザビームを偏向走査するもので、動圧軸受を有する偏向走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、この種の偏向走査装置では、回転多面鏡を高速かつ高精度に回転させることが要求されており、特にレーザビームプリンタ等では、この要求を満たす為に非接触で回転する動圧空気軸受が用いられている。図6は特開平11−14929号公報に記載されている動圧空気軸受を有する偏向走査装置を示す図である。同図において、回転多面鏡101を固定支持した回転軸102が、ハウジング103に固定された固定スリーブ104に回転自在に嵌合されている。回転軸102と固定スリーブ104との間には数μmの隙間が設けられ、回転軸102のラジアル方向を支持するための動圧空気軸受が構成されている。
【0003】
回転軸102の下端面には第1の永久磁石105が固定され、固定スリーブ104の下端面には第2の永久磁石106が固定されている。第1、第2の永久磁石105,106は磁気的な吸引力を生じるように配置され、回転軸102のスラスト方向を浮上支持するための磁気スラスト軸受が構成されている。
【0004】
しかし、回転軸102が磁気的な吸引力によって浮上支持されているだけでは、外部から回転軸102に振動が加わった場合に回転軸102の振動の振幅が大きくなったり、減衰時間が長くなったりする。このような回転軸102の振動の振幅を小さくしたり、減衰時間を短縮するために、第1の永久磁石105の下方に空気溜り107が設けられているとともに、この空気溜り107を密閉するための密閉部材108が第2の永久磁石106の下端面に固定されている。
【0005】
なお、回転軸102の外周には支持部材109が固定されており、この支持部材109の側面には駆動マグネット110が固定されている。上述の回転多面鏡101は支持部材109の上面に取り付けられ、板ばね111、押え板112、Cリング113によって固定されている。また、ハウジング103の上面にはモータ基板104が固定されており、モータ基板114にはコイル115とコア116などによって構成されるステータが駆動マグネット110に対向するように配置され、駆動モータが構成されている。そして、回転多面鏡101と駆動マグネット110には図示しない重りが載置され、回転体全体のバランスが取られている。
【0006】
このような偏向走査装置においては、回転軸102と固定スリーブ104の間の隙間が数μmと極めて狭くされているとともに、空気溜り107が密閉されているために、回転軸102が上下動しても空気溜り107の圧力が変化して回転軸102の振動を減衰させる作用、即ちエアダンパの役割を担っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来例では、固定スリーブ内周面、固定スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度、および、固定スリーブのモータハウジング103への取り付け精度によって、回転軸102のモータ受け面(回路基板底面14aまたはハウジング3a面)に対する軸倒れが大きくなってしまう場合があり、画質を低下させることがある。
【0008】
さらにスリーブ104とハウジング103の接着の際、紫外線硬化型接着剤がハウジング103最上部ではみだし、余剰接着剤としてハウジング103の最上部に存在するため、ハウジング103上部から紫外線により接着剤は硬化されるが、ハウジング103最上部の余剰接着剤から硬化するためハウジング103とスリーブ104の接着効果を得るためには長時間の紫外線照射が必要となる。
【0009】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、コストが安く、高速かつ高精度な回転支持を可能とする光偏向走査装置、及びこれを有する画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明に係る偏向走査装置は、相互に回転可能な回転軸及び固定スリーブと、前記回転軸に固定された回転多面鏡を有する光偏向走査装置において、駆動モータのハウジングと前記固定スリーブの接着代の隙間は、固定スリーブ内周面、固定スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下であり、軸倒れを補正するための隙間をもたせたことを特徴とする。また、前記接着剤が紫外線硬化型の嫌気性接着剤であることを特徴とする。
【0011】
上記構成において、加工精度を吸収し、軸倒れを調整して組み立てることにより高精度な回転支持を可能としている。また、軸倒れを調整して組み立てるため、隙間の寸法公差をラフに設定することが可能となり嵌合部加工を容易にすることができる。また、接着剤に紫外線硬化型嫌気性接着剤を用いたことにより、ハウジング上部より紫外線照射を行った際、接着剤の硬化はハウジング3とスリーブ4の接着力としてすべて利用されるので紫外線照射時間が短時間で終了し、余剰接着剤の硬化を容易とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は第1の実施の形態による偏向走査装置の半断面図であり、図2はその拡大図である。図1に示す駆動モータのハウジング3は、真鍮やアルミニウムといった金属を切削加工することにより成形、また樹脂等により成形している。回転多面鏡1を固定支持した回転軸2が、このハウジング3に後述の方法で接着固定されたセラミックや金属からなる固定スリーブ4に回転自在に嵌合されている。回転軸2と固定スリーブ4との間には数μmの隙間が設けられ、回転軸2のラジアル方向を支持するための動圧空気軸受が構成されている。
【0014】
回転軸2の下端面には第1の永久磁石5が固定され、固定スリーブ4の下端面には第2の永久磁石6が固定されている。第1、第2の永久磁石5,6は磁気的な吸引力を生じるように配置され、回転軸2のスラスト方向を浮上支持するための磁気スラスト軸受が構成されている。
【0015】
しかし、回転軸2が磁気的な吸引力によって浮上支持されているだけでは、外部から回転軸2に振動が加わった場合に回転軸2の振動の振幅が大きくなったり、減衰時間が長くなったりする。このような回転軸2の振動の振幅を小さくしたり、減衰時間を短縮するために、第1の永久磁石5の下方に空気溜り7が設けられているとともに、この空気溜り7を密閉するための密閉部材8が第2の永久磁石6の下端面に固定されている。
【0016】
なお、回転軸2の外周には支持部材9が固定されており、この支持部材9の側面には駆動マグネット10が固定されている。上述の回転多面鏡101は支持部材9の上面に取り付けられ、板ばね11、押え板12、Cリング13によって固定されている。また、ハウジング3の上面にはモータ基板4が固定されており、モータ基板14にはコイル15とコア16などによって構成されるステータが駆動マグネット10に対向するように配置され、駆動モータが構成されている。そして、回転多面鏡1と駆動マグネット10には図示しない重りが載置され、回転体全体のバランスが取られている。
【0017】
このような偏向走査装置においては、回転軸2と固定スリーブ4の間の隙間が数μmと極めて狭くされているとともに、空気溜り7が密閉されているために、回転軸2が上下動しても空気溜り7の圧力が変化して回転軸2の振動を減衰させる作用、即ちエアダンパの役割を担っている。
【0018】
図2にハウジングとスリーブの挿入形態を示す要部拡大図であり、L1はハウジング3とスリーブ4の嵌合部接着代の隙間、L2はハウジング3とスリーブ4の隙間、L3は接着剤20の高さを、L4はハウジング3と固定スリーブ4の嵌合長である。
【0019】
本実施形態においては、ハウジング3とスリーブ4の嵌合部接着代の隙間L1を、スリーブ内周面、スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下で規定し、軸倒れを調整して組み立てる。
【0020】
以下に、実施例の隙間を示す。
・固定スリーブ内周面と外周面の同軸度=φ0.02mm
・ハウジング内周面と外周面の同軸度=φ0.02mm
・固定スリーブ外周面の円筒度=0.04mm
・ハウジング内周面の円筒度=0.04mm
とした場合、加工精度による半径隙間は
0.01+0.01+0.04+0.04=0.1mm=100μm
となる。接着剤20は作業性のよい嫌気性紫外線硬化型で粘度10000cP程度を用いた場合、充分硬化する隙間が250μm以下となるものを使用している。隙間はスリーブ内周面、スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下で規定するため、半径隙間を100以上250μm以下で設定している。
【0021】
スリーブ4の外周部下側に嫌気性をもつ紫外線硬化型の接着剤20を塗布して、ステータ、回路基板、ハウジングで構成されるモータ固定部を図3に示す軸倒れ調整治具21に固定しハウジング3の上部よりスリーブ4を挿入する。この軸倒れ調整治具21はモータ受け面に接触する面21aに対する中央円筒突起部外周面の倒れ量が極めて小さい構成になっている。
【0022】
接着剤高さL3とハウジング3とスリーブ4の隙間L2の差(L3−L2)に相当する接着剤はハウジング3とスリーブ4の隙間の段差部分でしごかれるので、余剰接着剤が回転軸4側やステータ側に回り込むことを防止することができる。またハウジング3上部より紫外線照射を行った際、接着剤の硬化はハウジング3とスリーブ4の接着力としてすべて利用されるので紫外線照射時間が短時間で終了することができる。
【0023】
このように、ハウジングとスリーブの嵌合部接着代の隙間を、軸倒れを補正し、スリーブ内周面、スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下で規定したことにより、ハウジング3と固定スリーブ4の嵌合長をL4、補正可能な軸倒れ角度をθとすると、
θ=tan−1(L1/L4)
と表せ、L1=250μm、L4=10mmとすれば、θ=86′以内の調整が可能となり、スリーブ内周面、スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度の影響を受けずにθの軸倒れを補正し、倒れ量を極めて小さく組み立てることが可能となる。また、スリーブ内周面、スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収することが可能となる。また、接着剤に紫外線硬化型嫌気性接着剤を用いたことにより、ハウジング上部より紫外線照射を行った際、接着剤の硬化はハウジング3とスリーブ4の接着力としてすべて利用されるので紫外線照射時間が短時間で終了し、余剰接着剤の硬化を容易とすることができる。
【0024】
このように、第1の実施形態では、駆動モータのハウジングと前記固定スリーブの接着代の隙間は、固定スリーブ内周面、固定スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下であり、軸倒れを補正するための隙間をもたせたことにより、加工精度を吸収し、軸倒れを調整して組み立てることにより高精度な回転支持を可能としている。また、軸倒れを調整して組み立てるため、隙間の寸法公差をラフに設定することが可能となり嵌合部加工を容易にすることができる。また、接着剤に紫外線硬化型嫌気性接着剤を用いたことにより、ハウジング上部より紫外線照射を行った際、接着剤の硬化はハウジングとスリーブの接着力としてすべて利用されるので紫外線照射時間が短時間で終了し、余剰接着剤の硬化を容易とすることができる。
【0025】
図4は第2の実施形態による軸倒れ補正治具を用いたハウジングと固定軸の挿入形態を示す断面図である。図4に示す駆動モータのハウジング22は、真鍮やアルミニウムといった金属を切削加工することにより成形、また樹脂等により成形している。回転多面鏡を固定支持した回転スリーブが、このハウジング22に後述の方法で接着固定されたセラミックや金属からなる固定軸23に回転自在に嵌合されている。固定軸23と回転スリーブとの間には数μmの隙間が設けられ、回転スリーブのラジアル方向を支持するための動圧空気軸受が構成されている。
【0026】
本実施形態においては、ハウジング22と固定軸23の嵌合部接着代の隙間を、固定軸外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下で規定し、軸倒れを調整して組み立てる。
【0027】
回転軸23の外周部下側に嫌気性をもつ紫外線硬化型の接着剤を塗布して、ステータ24、回路基板24、ハウジング22で構成されるモータ固定部を軸倒れ調整治具25に固定しハウジング22の上部より中心に穴の空いてある軸23を挿入する。この軸倒れ調整治具25はモータ受け面に接触する面25aに対する中央円筒突起部外周面の倒れ量が極めて小さい構成になっている。
【0028】
このように、第2の実施形態では、駆動モータのハウジングと前記固定軸の接着代の隙間は、固定軸外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下であり、軸倒れを補正するための隙間をもたせ、固定軸の中心に穴をあけたことにより、軸倒れ調整治具を用いて軸倒れを調整して組み立てることによりスリーブ回転の駆動モータにおいても、加工精度を吸収し、軸倒れを調整して組み立てることにより高精度な回転支持を可能としている。また、軸倒れを調整して組み立てるため、隙間の寸法公差をラフに設定することが可能となり嵌合部加工を容易にすることができる。
【0029】
図5は偏向走査装置全体を示すもので、これは、レーザ光等の光ビーム(光束)を発生する光源51と、前記光ビームを回転多面鏡1の反射面に線状に集光させるシリンドリカルレンズ51aとを有し、前記光ビームを回転多面鏡1の回転によって偏向走査し、結像光学系である結像レンズ系52および折り返しミラー53を経て回転ドラム上の感光体54の結像面に結像させる。結像レンズ系52は球面レンズ52a、トーリックレンズ52b等を有し、感光体54に結像する点像の走査速度等を補正するfθ機能を有する。
【0030】
前記モータによって回転多面鏡1が矢印Aの方向へ回転すると、その反射面は、回転多面鏡1の軸線まわりに等速で回転する。前述のように光源51から発生され、シリンドリカルレンズ51aによって集光される光ビームの光路と回転多面鏡1の反射面の法線とがなす角、すなわち該反射面に対する光ビームの入射角は、回転多面鏡1の回転とともに経時的に変化し、同様に反射角も変化するため、感光体54上で光ビームが集光されてできる点像は回転ドラムの軸方向(主走査方向)に移動(走査)する。
【0031】
結像レンズ系52は、回転多面鏡1において反射された光ビームを感光体53上で所定のスポット形状の点像に集光するとともに、該点像の主走査方向への走査速度を等速に保つように設計されたものである。
【0032】
感光体54に結像する点像は、回転多面鏡1の回転による主走査と、感光体54を有する回転ドラムがその軸まわりに回転することによる副走査に伴って、静電潜像を形成する。
【0033】
感光体54の周辺には、感光体54の表面を一様に帯電するための帯電装置、感光体54の表面に形成される静電潜像をトナー像に顕像化するための現像装置、前記トナー像を記録紙に転写する転写装置(いずれも不図示)等が配置されており、光源51から発生する光ビームによる記録情報が記録紙等にプリントされる。
【0034】
検出ミラー55は、感光体54の表面における記録情報の書き込み開始位置に入射する光ビームの光路よりも主走査方向上流において光ビームを反射して、レンズ56aを経てフォトダイオード等を有する受光素子56bの受光面に導入する。受光素子56bはその受光面が前記光ビームによって照射されたときに、走査開始位置(書き出し位置)を検出するための走査開始信号を出力する。
【0035】
光源51は、ホストコンピュータからの情報を処理する処理回路57から与えられる信号に対応した光ビームを発生する。光源51に与えられる信号は、感光体54に書き込むべき情報に対応しており、処理回路57は、感光体54の表面において結像する点像が作る軌跡である一走査線に対応する情報を表す信号を一単位として光源51に与える。この情報信号は、受光素子56bからライン56cを経て与えられる走査開始信号に同期して送信される。
【0036】
なお、回転多面鏡1、結像レンズ系52等は光学箱50に収容され、光源51等は光学箱50の側壁に取り付けられる。光学箱50に回転多面鏡1、結像レンズ系52等を組み付けたうえで、光学箱50の上部開口部に図示しない蓋を装着する。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、前記駆動モータのハウジングと固定スリーブの接着代の隙間は、固定スリーブ内周面、固定スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下であり、軸倒れを補正するための隙間をもたせたことを特徴とするために、加工精度を吸収し、軸倒れを調整して組み立てることにより高精度な回転支持を可能としている。また、軸倒れを調整して組み立てるため、隙間の寸法公差をラフに設定することが可能となり嵌合部加工を容易にすることができる。また、接着剤に紫外線硬化型嫌気性接着剤を用いたことにより、ハウジング上部より紫外線照射を行った際、接着剤の硬化はハウジングとスリーブの接着力としてすべて利用されるので紫外線照射時間が短時間で終了し、余剰接着剤の硬化を容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による偏向走査装置の半断面図である。
【図2】第1の実施の形態によるハウジングとスリーブの挿入形態を示す拡大図である。
【図3】第1の実施の形態による軸倒れ補正治具を用いてハウジングとスリーブの挿入形態を示す断面図である。
【図4】第2の実施の形態による軸倒れ補正治具を用いてハウジングと軸の挿入形態を示す断面図である。
【図5】偏向走査装置全体を説明する図である。
【図6】従来の動圧空気軸受を有する偏向走査装置を示す図である。
【符号の説明】
1 回転多面鏡
2 回転軸
3 ハウジング
4 固定スリーブ
20 接着剤
14 モータ基板
21、25 軸倒れ補正治具
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザビームプリンタ等に用いられ、レーザビームを偏向走査するもので、動圧軸受を有する偏向走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、この種の偏向走査装置では、回転多面鏡を高速かつ高精度に回転させることが要求されており、特にレーザビームプリンタ等では、この要求を満たす為に非接触で回転する動圧空気軸受が用いられている。図6は特開平11−14929号公報に記載されている動圧空気軸受を有する偏向走査装置を示す図である。同図において、回転多面鏡101を固定支持した回転軸102が、ハウジング103に固定された固定スリーブ104に回転自在に嵌合されている。回転軸102と固定スリーブ104との間には数μmの隙間が設けられ、回転軸102のラジアル方向を支持するための動圧空気軸受が構成されている。
【0003】
回転軸102の下端面には第1の永久磁石105が固定され、固定スリーブ104の下端面には第2の永久磁石106が固定されている。第1、第2の永久磁石105,106は磁気的な吸引力を生じるように配置され、回転軸102のスラスト方向を浮上支持するための磁気スラスト軸受が構成されている。
【0004】
しかし、回転軸102が磁気的な吸引力によって浮上支持されているだけでは、外部から回転軸102に振動が加わった場合に回転軸102の振動の振幅が大きくなったり、減衰時間が長くなったりする。このような回転軸102の振動の振幅を小さくしたり、減衰時間を短縮するために、第1の永久磁石105の下方に空気溜り107が設けられているとともに、この空気溜り107を密閉するための密閉部材108が第2の永久磁石106の下端面に固定されている。
【0005】
なお、回転軸102の外周には支持部材109が固定されており、この支持部材109の側面には駆動マグネット110が固定されている。上述の回転多面鏡101は支持部材109の上面に取り付けられ、板ばね111、押え板112、Cリング113によって固定されている。また、ハウジング103の上面にはモータ基板104が固定されており、モータ基板114にはコイル115とコア116などによって構成されるステータが駆動マグネット110に対向するように配置され、駆動モータが構成されている。そして、回転多面鏡101と駆動マグネット110には図示しない重りが載置され、回転体全体のバランスが取られている。
【0006】
このような偏向走査装置においては、回転軸102と固定スリーブ104の間の隙間が数μmと極めて狭くされているとともに、空気溜り107が密閉されているために、回転軸102が上下動しても空気溜り107の圧力が変化して回転軸102の振動を減衰させる作用、即ちエアダンパの役割を担っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来例では、固定スリーブ内周面、固定スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度、および、固定スリーブのモータハウジング103への取り付け精度によって、回転軸102のモータ受け面(回路基板底面14aまたはハウジング3a面)に対する軸倒れが大きくなってしまう場合があり、画質を低下させることがある。
【0008】
さらにスリーブ104とハウジング103の接着の際、紫外線硬化型接着剤がハウジング103最上部ではみだし、余剰接着剤としてハウジング103の最上部に存在するため、ハウジング103上部から紫外線により接着剤は硬化されるが、ハウジング103最上部の余剰接着剤から硬化するためハウジング103とスリーブ104の接着効果を得るためには長時間の紫外線照射が必要となる。
【0009】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、コストが安く、高速かつ高精度な回転支持を可能とする光偏向走査装置、及びこれを有する画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明に係る偏向走査装置は、相互に回転可能な回転軸及び固定スリーブと、前記回転軸に固定された回転多面鏡を有する光偏向走査装置において、駆動モータのハウジングと前記固定スリーブの接着代の隙間は、固定スリーブ内周面、固定スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下であり、軸倒れを補正するための隙間をもたせたことを特徴とする。また、前記接着剤が紫外線硬化型の嫌気性接着剤であることを特徴とする。
【0011】
上記構成において、加工精度を吸収し、軸倒れを調整して組み立てることにより高精度な回転支持を可能としている。また、軸倒れを調整して組み立てるため、隙間の寸法公差をラフに設定することが可能となり嵌合部加工を容易にすることができる。また、接着剤に紫外線硬化型嫌気性接着剤を用いたことにより、ハウジング上部より紫外線照射を行った際、接着剤の硬化はハウジング3とスリーブ4の接着力としてすべて利用されるので紫外線照射時間が短時間で終了し、余剰接着剤の硬化を容易とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は第1の実施の形態による偏向走査装置の半断面図であり、図2はその拡大図である。図1に示す駆動モータのハウジング3は、真鍮やアルミニウムといった金属を切削加工することにより成形、また樹脂等により成形している。回転多面鏡1を固定支持した回転軸2が、このハウジング3に後述の方法で接着固定されたセラミックや金属からなる固定スリーブ4に回転自在に嵌合されている。回転軸2と固定スリーブ4との間には数μmの隙間が設けられ、回転軸2のラジアル方向を支持するための動圧空気軸受が構成されている。
【0014】
回転軸2の下端面には第1の永久磁石5が固定され、固定スリーブ4の下端面には第2の永久磁石6が固定されている。第1、第2の永久磁石5,6は磁気的な吸引力を生じるように配置され、回転軸2のスラスト方向を浮上支持するための磁気スラスト軸受が構成されている。
【0015】
しかし、回転軸2が磁気的な吸引力によって浮上支持されているだけでは、外部から回転軸2に振動が加わった場合に回転軸2の振動の振幅が大きくなったり、減衰時間が長くなったりする。このような回転軸2の振動の振幅を小さくしたり、減衰時間を短縮するために、第1の永久磁石5の下方に空気溜り7が設けられているとともに、この空気溜り7を密閉するための密閉部材8が第2の永久磁石6の下端面に固定されている。
【0016】
なお、回転軸2の外周には支持部材9が固定されており、この支持部材9の側面には駆動マグネット10が固定されている。上述の回転多面鏡101は支持部材9の上面に取り付けられ、板ばね11、押え板12、Cリング13によって固定されている。また、ハウジング3の上面にはモータ基板4が固定されており、モータ基板14にはコイル15とコア16などによって構成されるステータが駆動マグネット10に対向するように配置され、駆動モータが構成されている。そして、回転多面鏡1と駆動マグネット10には図示しない重りが載置され、回転体全体のバランスが取られている。
【0017】
このような偏向走査装置においては、回転軸2と固定スリーブ4の間の隙間が数μmと極めて狭くされているとともに、空気溜り7が密閉されているために、回転軸2が上下動しても空気溜り7の圧力が変化して回転軸2の振動を減衰させる作用、即ちエアダンパの役割を担っている。
【0018】
図2にハウジングとスリーブの挿入形態を示す要部拡大図であり、L1はハウジング3とスリーブ4の嵌合部接着代の隙間、L2はハウジング3とスリーブ4の隙間、L3は接着剤20の高さを、L4はハウジング3と固定スリーブ4の嵌合長である。
【0019】
本実施形態においては、ハウジング3とスリーブ4の嵌合部接着代の隙間L1を、スリーブ内周面、スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下で規定し、軸倒れを調整して組み立てる。
【0020】
以下に、実施例の隙間を示す。
・固定スリーブ内周面と外周面の同軸度=φ0.02mm
・ハウジング内周面と外周面の同軸度=φ0.02mm
・固定スリーブ外周面の円筒度=0.04mm
・ハウジング内周面の円筒度=0.04mm
とした場合、加工精度による半径隙間は
0.01+0.01+0.04+0.04=0.1mm=100μm
となる。接着剤20は作業性のよい嫌気性紫外線硬化型で粘度10000cP程度を用いた場合、充分硬化する隙間が250μm以下となるものを使用している。隙間はスリーブ内周面、スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下で規定するため、半径隙間を100以上250μm以下で設定している。
【0021】
スリーブ4の外周部下側に嫌気性をもつ紫外線硬化型の接着剤20を塗布して、ステータ、回路基板、ハウジングで構成されるモータ固定部を図3に示す軸倒れ調整治具21に固定しハウジング3の上部よりスリーブ4を挿入する。この軸倒れ調整治具21はモータ受け面に接触する面21aに対する中央円筒突起部外周面の倒れ量が極めて小さい構成になっている。
【0022】
接着剤高さL3とハウジング3とスリーブ4の隙間L2の差(L3−L2)に相当する接着剤はハウジング3とスリーブ4の隙間の段差部分でしごかれるので、余剰接着剤が回転軸4側やステータ側に回り込むことを防止することができる。またハウジング3上部より紫外線照射を行った際、接着剤の硬化はハウジング3とスリーブ4の接着力としてすべて利用されるので紫外線照射時間が短時間で終了することができる。
【0023】
このように、ハウジングとスリーブの嵌合部接着代の隙間を、軸倒れを補正し、スリーブ内周面、スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下で規定したことにより、ハウジング3と固定スリーブ4の嵌合長をL4、補正可能な軸倒れ角度をθとすると、
θ=tan−1(L1/L4)
と表せ、L1=250μm、L4=10mmとすれば、θ=86′以内の調整が可能となり、スリーブ内周面、スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度の影響を受けずにθの軸倒れを補正し、倒れ量を極めて小さく組み立てることが可能となる。また、スリーブ内周面、スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収することが可能となる。また、接着剤に紫外線硬化型嫌気性接着剤を用いたことにより、ハウジング上部より紫外線照射を行った際、接着剤の硬化はハウジング3とスリーブ4の接着力としてすべて利用されるので紫外線照射時間が短時間で終了し、余剰接着剤の硬化を容易とすることができる。
【0024】
このように、第1の実施形態では、駆動モータのハウジングと前記固定スリーブの接着代の隙間は、固定スリーブ内周面、固定スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下であり、軸倒れを補正するための隙間をもたせたことにより、加工精度を吸収し、軸倒れを調整して組み立てることにより高精度な回転支持を可能としている。また、軸倒れを調整して組み立てるため、隙間の寸法公差をラフに設定することが可能となり嵌合部加工を容易にすることができる。また、接着剤に紫外線硬化型嫌気性接着剤を用いたことにより、ハウジング上部より紫外線照射を行った際、接着剤の硬化はハウジングとスリーブの接着力としてすべて利用されるので紫外線照射時間が短時間で終了し、余剰接着剤の硬化を容易とすることができる。
【0025】
図4は第2の実施形態による軸倒れ補正治具を用いたハウジングと固定軸の挿入形態を示す断面図である。図4に示す駆動モータのハウジング22は、真鍮やアルミニウムといった金属を切削加工することにより成形、また樹脂等により成形している。回転多面鏡を固定支持した回転スリーブが、このハウジング22に後述の方法で接着固定されたセラミックや金属からなる固定軸23に回転自在に嵌合されている。固定軸23と回転スリーブとの間には数μmの隙間が設けられ、回転スリーブのラジアル方向を支持するための動圧空気軸受が構成されている。
【0026】
本実施形態においては、ハウジング22と固定軸23の嵌合部接着代の隙間を、固定軸外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下で規定し、軸倒れを調整して組み立てる。
【0027】
回転軸23の外周部下側に嫌気性をもつ紫外線硬化型の接着剤を塗布して、ステータ24、回路基板24、ハウジング22で構成されるモータ固定部を軸倒れ調整治具25に固定しハウジング22の上部より中心に穴の空いてある軸23を挿入する。この軸倒れ調整治具25はモータ受け面に接触する面25aに対する中央円筒突起部外周面の倒れ量が極めて小さい構成になっている。
【0028】
このように、第2の実施形態では、駆動モータのハウジングと前記固定軸の接着代の隙間は、固定軸外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下であり、軸倒れを補正するための隙間をもたせ、固定軸の中心に穴をあけたことにより、軸倒れ調整治具を用いて軸倒れを調整して組み立てることによりスリーブ回転の駆動モータにおいても、加工精度を吸収し、軸倒れを調整して組み立てることにより高精度な回転支持を可能としている。また、軸倒れを調整して組み立てるため、隙間の寸法公差をラフに設定することが可能となり嵌合部加工を容易にすることができる。
【0029】
図5は偏向走査装置全体を示すもので、これは、レーザ光等の光ビーム(光束)を発生する光源51と、前記光ビームを回転多面鏡1の反射面に線状に集光させるシリンドリカルレンズ51aとを有し、前記光ビームを回転多面鏡1の回転によって偏向走査し、結像光学系である結像レンズ系52および折り返しミラー53を経て回転ドラム上の感光体54の結像面に結像させる。結像レンズ系52は球面レンズ52a、トーリックレンズ52b等を有し、感光体54に結像する点像の走査速度等を補正するfθ機能を有する。
【0030】
前記モータによって回転多面鏡1が矢印Aの方向へ回転すると、その反射面は、回転多面鏡1の軸線まわりに等速で回転する。前述のように光源51から発生され、シリンドリカルレンズ51aによって集光される光ビームの光路と回転多面鏡1の反射面の法線とがなす角、すなわち該反射面に対する光ビームの入射角は、回転多面鏡1の回転とともに経時的に変化し、同様に反射角も変化するため、感光体54上で光ビームが集光されてできる点像は回転ドラムの軸方向(主走査方向)に移動(走査)する。
【0031】
結像レンズ系52は、回転多面鏡1において反射された光ビームを感光体53上で所定のスポット形状の点像に集光するとともに、該点像の主走査方向への走査速度を等速に保つように設計されたものである。
【0032】
感光体54に結像する点像は、回転多面鏡1の回転による主走査と、感光体54を有する回転ドラムがその軸まわりに回転することによる副走査に伴って、静電潜像を形成する。
【0033】
感光体54の周辺には、感光体54の表面を一様に帯電するための帯電装置、感光体54の表面に形成される静電潜像をトナー像に顕像化するための現像装置、前記トナー像を記録紙に転写する転写装置(いずれも不図示)等が配置されており、光源51から発生する光ビームによる記録情報が記録紙等にプリントされる。
【0034】
検出ミラー55は、感光体54の表面における記録情報の書き込み開始位置に入射する光ビームの光路よりも主走査方向上流において光ビームを反射して、レンズ56aを経てフォトダイオード等を有する受光素子56bの受光面に導入する。受光素子56bはその受光面が前記光ビームによって照射されたときに、走査開始位置(書き出し位置)を検出するための走査開始信号を出力する。
【0035】
光源51は、ホストコンピュータからの情報を処理する処理回路57から与えられる信号に対応した光ビームを発生する。光源51に与えられる信号は、感光体54に書き込むべき情報に対応しており、処理回路57は、感光体54の表面において結像する点像が作る軌跡である一走査線に対応する情報を表す信号を一単位として光源51に与える。この情報信号は、受光素子56bからライン56cを経て与えられる走査開始信号に同期して送信される。
【0036】
なお、回転多面鏡1、結像レンズ系52等は光学箱50に収容され、光源51等は光学箱50の側壁に取り付けられる。光学箱50に回転多面鏡1、結像レンズ系52等を組み付けたうえで、光学箱50の上部開口部に図示しない蓋を装着する。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、前記駆動モータのハウジングと固定スリーブの接着代の隙間は、固定スリーブ内周面、固定スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下であり、軸倒れを補正するための隙間をもたせたことを特徴とするために、加工精度を吸収し、軸倒れを調整して組み立てることにより高精度な回転支持を可能としている。また、軸倒れを調整して組み立てるため、隙間の寸法公差をラフに設定することが可能となり嵌合部加工を容易にすることができる。また、接着剤に紫外線硬化型嫌気性接着剤を用いたことにより、ハウジング上部より紫外線照射を行った際、接着剤の硬化はハウジングとスリーブの接着力としてすべて利用されるので紫外線照射時間が短時間で終了し、余剰接着剤の硬化を容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による偏向走査装置の半断面図である。
【図2】第1の実施の形態によるハウジングとスリーブの挿入形態を示す拡大図である。
【図3】第1の実施の形態による軸倒れ補正治具を用いてハウジングとスリーブの挿入形態を示す断面図である。
【図4】第2の実施の形態による軸倒れ補正治具を用いてハウジングと軸の挿入形態を示す断面図である。
【図5】偏向走査装置全体を説明する図である。
【図6】従来の動圧空気軸受を有する偏向走査装置を示す図である。
【符号の説明】
1 回転多面鏡
2 回転軸
3 ハウジング
4 固定スリーブ
20 接着剤
14 モータ基板
21、25 軸倒れ補正治具
Claims (3)
- 相互に回転可能な回転軸及び固定スリーブと、前記固定スリーブを内周に接着する駆動モータのハウジングと、前記回転軸に固定された回転多面鏡を有する光偏向走査装置において、前記駆動モータのハウジングと固定スリーブの接着代の隙間は、固定スリーブ内周面、固定スリーブ外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下であり、軸倒れを補正するための隙間をもたせたことを特徴とする光偏向走査装置。
- 相互に回転可能な回転スリーブ及び固定軸と、前記固定軸を内周に接着する駆動モータのハウジングと、前記回転スリーブに固定された回転多面鏡を有する光偏向走査装置において、前記駆動モータのハウジングと固定軸の接着代の隙間は、固定軸外周面、ハウジング内周面、ハウジング外周面の加工精度を吸収できる隙間を確保し、接着剤が充分に硬化する隙間以下であり、軸倒れを補正するための隙間をもたせたことを特徴とする光偏向走査装置。
- 前記接着剤が紫外線硬化型の嫌気性接着剤であることを特徴とする請求項1、2記載の光偏向走査装置。
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JP2002253897A JP2004093831A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 偏向走査装置 |
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-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002253897A patent/JP2004093831A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007192319A (ja) * | 2006-01-19 | 2007-08-02 | Ntn Corp | 流体軸受装置 |
JP4739030B2 (ja) * | 2006-01-19 | 2011-08-03 | Ntn株式会社 | 流体軸受装置 |
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