JPH0616671B2 - チユ−インガム入りマシユマロ - Google Patents

チユ−インガム入りマシユマロ

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JPH0616671B2
JPH0616671B2 JP60227598A JP22759885A JPH0616671B2 JP H0616671 B2 JPH0616671 B2 JP H0616671B2 JP 60227598 A JP60227598 A JP 60227598A JP 22759885 A JP22759885 A JP 22759885A JP H0616671 B2 JPH0616671 B2 JP H0616671B2
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JP
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chewing gum
sugar
gum
macyumaro
chewing
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浩一 尾形
幸恵 志茂
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KANEBO SHOKUHIN KK
Eiwa Chemical Industries Co Ltd
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KANEBO SHOKUHIN KK
Eiwa Chemical Industries Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、食べはじめにマシユマロのソフトな食感を
呈し、ついでマシユマロとチユーインガムの調和された
食感と風味を賞味でき、最後にチユーインガムのチユー
イング性が楽しめるチユーインガム入りマシユマロに関
するものである。
〔従来の技術〕
最近、食味の異なる2種以上の菓子を組み合わせて複雑
な食感を賞味できるように工夫した菓子がいろいろ提案
され、新しいタイプの菓子として新たな需要を喚起して
いる。例えば、アイスクリームを求肥で包み大福餅を模
したものや、チユーインガムの中にジヤムやゼリーを充
填してチユーインガムを口中で噛んだときの食味の意外
性,多様性を企図したものがこれに相当する。
このような観点から、マシユマロとチユーインガムとを
組み合わせた新規な菓子の提供も要望されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、チユーインガム入りマシユマロの製品化
を実現するため、一連の研究を重ねた結果、単にチユー
インガムとマシユマロを組み合わせただけのチユーイン
ガム入りマシユマロは、製造後短期間の間に風味,外観
の劣化を招き商品寿命が著しく短く、とても流通経路に
のせられないことをつきとめ、これの原因についてさら
に研究を重ねた結果、上記風味等の短期間の劣化は、マ
シユマロとチユーインガムとの水分平衡が崩れることに
もとづくことを見いだした。すなわち、マシユマロとチ
ユーインガムとを単に組み合わせた場合、マシユマロ中
の水分が空気中に蒸発して失われるに従い、チユーイン
ガム中の水分や水飴に含有されていた水分がマシユマロ
中に移行し、このときチユーインガム中の水溶性成分で
ある糖分や香料あるいは色素等が上記移行水分に帯同し
てマシユマロ内へ移行する。このため、マシユマロ自体
の風味が移行糖分等によつて損なわれる一方、チユーイ
ンガムも糖分等の脱離により味の薄いものとなつて本来
の風味が損なわれる。そして、色素のマシユマロ中への
移行により、マシユマロ表面に色素の流れむらが生じて
外観が著しくわるくなる。このように水分平衡が崩れた
チユーインガム入りマシユマロは、味覚的にも視覚的に
も大幅な品質低下が起こり、このような現象は比較的早
期に発生するため、シエルフライフが短く商品化するこ
とができないのである。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、マ
シユマロのソフトな食感とチユーインガムのチユーイン
グ性を複合的に有し、しかもシエルフライフの長いチユ
ーインガム入りマシユマロの提供をその目的とするもの
である。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明のチユーインガム
入りマシユマロは、マシユマロ中に塊状もしくは粒状の
チユーインガムが含有されているチユーインガム入りマ
シユマロであつて、上記マシユマロが、糖アルコール,
異性化糖およびグリセリンからなる群から選択された少
なくとも一つの保湿剤を含有しているという構成をと
る。
〔作用〕
本発明者らは、上記マシユマロ中におけるチユーインガ
ムの構成成分の移行を防止するため、その原因となる水
分移行を遮断することを目的に、チユーインガム外表面
の糖衣層による被覆、チユーインガム中への保湿剤の添
加等について研究を重ねた。その結果、糖アルコール,
異性化糖およびグリセリンからなる群から選択された少
なくとも一つを保湿剤として用いると、手軽で、しかも
顕著な効果が得られることをつきとめ、この発明に到達
したのである。
この発明のチユーインガム入りマシユマロは、所定の保
湿剤を含有するマシユマロと、上記マシユマロ中に含有
されるチユーインガムを構成成分とするものであり、特
異な風味を備えている。
マシユマロ中に含有される保湿剤は、前記のように、マ
シユマロとチユーインガムとの水分平衡作用を発揮する
ものであり、糖アルコール,異性化糖,グリセリンのい
ずれかを単独で、あるいは2種以上併用して用いること
が必要である。ただし、上記保湿剤を単独で用いる場
合、マシユマロ全量(チユーインガムを除く)中に含有
される保湿剤の割合は、1〜35%(重量基準、以下同
じ)に設定することが好適であり、各保湿剤についてよ
り好適な範囲を具体的に示すと下記の通りである。
糖アルコール: 3〜15 % 異性化糖: 15〜35 % グリセリン: 1〜 8 % 上記保湿剤の含有量が上記1〜35%の範囲を外れる
と、保湿剤添加の効果が不充分であつたり、保湿剤自身
の有する特性によつてマシユマロの味が損なわれる傾向
がみられる。したがつて、保湿剤の含有量は上記範囲に
設定することが好ましい。
なお、異性化糖を用いた場合、異性化糖は通常グルコー
スとフルクトースとの等量混合物であり、このうちフル
クトースが保湿剤として働く。
また、上記保湿剤は、チユーインガムにも添加すること
ができる。このようにチユーインガムにも保湿剤を用い
ると、この保湿剤の効果によりチユーインガム内の水分
も一定に保持されるため、マシユマロのみに保湿剤を添
加した場合よりも一層シエルフライフの長いチユーイン
ガム入りマシユマロを得ることができるようになる。
つぎに、この発明を実施例にもとづいて詳しく説明す
る。
〔実施例1〕 第1図はこの発明の一実施例を示している。図におい
て、1はマシユマロであり、2はマシユマロ1中に塊状
のセンターとして含有されているチユーインガムであ
る。
上記チユーインガム入りマシユマロは、つぎのようにし
て製造することにより得られたものである。すなわち、
まずマシユマロとチユーインガムをそれぞれ下記のよう
にしてつくつた。
(マシユマロの製法) 下記の原料を準備し、それらの原料のうち、砂糖,水
飴,異性化糖および香料を下記の割合で配合し加熱混練
してアメ状物化した。ついで、水,ゼラチンおよび起泡
剤を下記の割合で容器にとり、高速攪拌を行いながら上
記アメ状物を少しづつ加えてマシユマロを製造した。
水: 25.2 % ゼラチン: 3.1 % 起泡剤: 0.5 % 砂糖: 39.5 % 水飴: 8.0 % 異性化糖(保湿剤): 23.5 % 香料: 0.2 % (チユーインガムの製法) 下記の原料を下記を割合で配合し、通常のチユーインガ
ム製法と同じく、保湿したガムベースに糖類の一部と水
飴を加えてよく混練したのち、香料と残りの糖類を加
え、さらに混練することによりチユーインガムを製造し
た。
ガムベース: 33.0 % ブドウ糖: 25.0 % 粉糖: 21.3 % 水飴: 20.0 % 色素・香料: 0.7 % つぎに、上記のようにして得られたマシユマロとチユー
インガムとを公知の包餡機に掛けて、チユーインガムを
センターとし、マシユマロがこれを取り巻いている紐状
体として押し出した。そして、上記紐状体を適当な大き
さに切断し切断部を押圧して閉鎖することによりチユー
インガム入りマシユマロを得た。
〔実施例2〕 第2図はこの発明の他の実施例を示している。図におい
て、1はマシユマロであり、2aはマシユマロ1中に粒
状の小片として分散含有されているチユーインガムであ
る。
上記チユーインガム入りマシユマロは、つぎのようにし
て製造することにより得られたものである。すなわち、
前記実施例1と同様にしてマシユマロとチユーインガム
を製造したのち、チユーインガムを小塊状に切断成形
し、これをマシユマロに加えて混練した。このようにし
て得られたチユーインガム分散マシユマロを公知の成形
機に掛けて成形することにより、チユーインガム入りマ
シユマロを得た。
〔実施例3〕 第3図はこの発明のさらに他の実施例を示している。図
において、1はマシユマロであり、2bはマシユマロ1
中に分散含有された粒状チユーインガムである。
上記チユーインガム入りマシユマロは、つぎのようにし
て製造することにより得られるものである。すなわちま
ず下記の各原料を準備した。
つぎに上記マシユマロ用原料のうち、aグループの水,
ゼラチン,起泡剤を上記の割合で混合し高速ミキサで高
速攪拌して充分混合したのち、そこへbグループ原料
(砂糖,水飴,異性化糖,香料)の加熱混練によるアメ
状物を徐々に添加するとともに、上記のガム用原料を用
い実施例1と同様にして得られたチユーインガムを加熱
状態(ペースト状)で添加し、さらに高速攪拌し、これ
らを公知の成形機に掛けてチユーインガム入りマシユマ
ロを得た。
〔実施例4〜10,比較例〕 使用原料を後記の第1表のように変えた。それ以外は実
施例1と同様にしてチユーインガム入りマシユマロを得
た。
つぎに、上記のようにして得られたチユーインガム入り
マシユマロについて、以下に示すシエルフライフ試験を
行い、その結果を、保湿剤を含有しないチユーインガム
入りマシユマロを対照として後記の第2表に併せて示し
た。
〔シエルフライフ試験〕
試料を、湿度75%,温度25℃に設定された試験機内
に入れ、3週間放置したのち、マシユマロ部に対するチ
ユーインガム色素の移行状態を目視により判断した。色
素移行が少しでも見られたものは×とした。また、3週
間放置後の試料を食してその風味および食感を評価し
た。また、同様にして4週間放置したものを評価した。
評価はパネル10名による官能評価とした。
上記の第2表から、実施例品は、いずれも比較例品に比
べてシエルフライフが長く、商品寿命が長いことがわか
る。ただし、実施例6は保湿剤である異性化糖の使用量
が好適な範囲を下限において外れているため色素移行の
点において、また実施例9は異性化糖の使用量が好適な
範囲を上限において外れているため風味,食感の点で他
の実施例品よりもやや劣つている。
また、製造直後の上記実施例1〜3品について、マシユ
マロのみ、チユーインガムのみ(いずれも組成は実施例
1〜3品と同じ)を喫食した場合と比べて風味および食
感に優越性があるか否かを評価した。評価は、上記と同
様パネル10名による4段階評価とし、10名の平均点
を下記の第3表に示した。
上記の結果から、実施例1〜3品は、従来のマシユマロ
ともチユーインガムとも異なる、格段に優れた風味およ
び食感を有していることがわかる。
なお、この発明において、チユーインガムを含有させる
マシユマロは、上記実施例の方法以外につぎのような方
法によつても得ることができる。すなわち、上記実施例
1と同様の原料を用い、まず起泡剤を除く他の原料を全
て混合し、この混合物に起泡剤を加え高速攪拌してマシ
ユマロを得る方法やマシユマロ原料のうち、まず、水
飴,異性化糖,香料を加熱混練し、つぎに水とゼラチン
の混合物を加え、さらに起泡剤を加え高速攪拌してマシ
ユマロを得るという方法である。
また、上記実施例では、チユーインガム中のガムベース
の割合を33%としたが、この割合は適宜に設定するこ
とができる。特に、20〜60%の範囲内に設定する
と、マシユマロの成分と相俟つてチユーイング性等の向
上効果がみられ、チユーインガム単独で噛咬する場合よ
りも優れた噛み心地が得られるようになる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明のチユーインガム入りマシユマ
ロは、単にマシユマロとチユーインガムとを混合したと
いうものではなく、マシユマロ中におけるチユーインガ
ムとマシユマロとの水分平衡を経時的に保つために、マ
シユマロ中に特殊な保湿剤を含有させているもので、そ
れによつて経時的に品質劣化が生じず、長期の商品寿命
を維持することができる。そしてその結果、始めて流通
経路にのせうるようになり、マシユマロのソフトな食感
とチユーインガムのチユーイング性を複合的に楽しめる
新しいタイプの菓子を消費者に提供できるようになつた
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はそれぞれこの発明の実施例の構成
図である。 1……マシユマロ、2……チユーインガム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マシユマロ中に塊状もしくは粒状のチユー
    インガムが含有されているチユーインガム入りマシユマ
    ロであつて、上記マシユマロが、糖アルコール,異性化
    糖およびグリセリンからなる群から選択された少なくと
    も一つの保湿剤を含有していることを特徴とするチユー
    インガム入りマシユマロ。
  2. 【請求項2】チユーインガムが、糖アルコール,転化
    糖,異性化糖およびグリセリンからなる群から選択され
    た少なくとも一つの保湿剤を含有している特許請求の範
    囲第1項記載のチユーインガム入りマシユマロ。
JP60227598A 1985-10-11 1985-10-11 チユ−インガム入りマシユマロ Expired - Lifetime JPH0616671B2 (ja)

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