JPH0616669U - 内装パネルのヒンジ構造 - Google Patents
内装パネルのヒンジ構造Info
- Publication number
- JPH0616669U JPH0616669U JP5504292U JP5504292U JPH0616669U JP H0616669 U JPH0616669 U JP H0616669U JP 5504292 U JP5504292 U JP 5504292U JP 5504292 U JP5504292 U JP 5504292U JP H0616669 U JPH0616669 U JP H0616669U
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- hinge
- interior panel
- hinge portion
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡易な構造にして屈曲させることの容易な内
装パネルのヒンジ構造の提供。 【構成】 内装パネル(リヤトリム)本体10の表面に
沿って本体を横切って真っ直ぐに延びる横断面ループ型
のヒンジ部14が形成され、内装パネル(リヤトリム)
本体10がこのヒンジ部14において屈曲できる。ヒン
ジ部14は厚肉の横断面円弧部15と、パネル本体10
に略直交して連成された薄肉の直線部16とからなり、
パネル本体10をヒンジ部14で屈曲させると、薄肉直
線部16において容易に屈曲する。
装パネルのヒンジ構造の提供。 【構成】 内装パネル(リヤトリム)本体10の表面に
沿って本体を横切って真っ直ぐに延びる横断面ループ型
のヒンジ部14が形成され、内装パネル(リヤトリム)
本体10がこのヒンジ部14において屈曲できる。ヒン
ジ部14は厚肉の横断面円弧部15と、パネル本体10
に略直交して連成された薄肉の直線部16とからなり、
パネル本体10をヒンジ部14で屈曲させると、薄肉直
線部16において容易に屈曲する。
Description
【0001】
本考案は、トランクトリム、スペヤタイヤカバー、ダッシュサイドパネル或い はパーシェルシェルフ等の自動車の内装パネルに設けられているヒンジ部の構造 に関する。
【0002】
従来の内装パネルのヒンジ構造をリヤトリムに形成されている点検修理用開口 部を例にとって説明する。 図4に示されるように、リヤトリム1Aは車体後端部内壁に内張りされ、車体 側壁に内張りされるサイドトリム1Bと協働してトランクルームを形成するよう になっている。リヤトリム1Aの左右両端部には、上下に延びる左右の側縁部と 平行に延びる薄肉ヒンジ部1aが形成されており、リヤトリム1Aの端部領域1 b,1cは、この薄肉ヒンジ部1aにおいて屈曲されてサイドトリム1Bに接続 されている。なお図5は薄肉ヒンジ部1aの拡大横断面を示す。
【0003】 またリヤトリム1Aの裏側には、車体後端外壁に取付けられているブレーキラ ンプ等の各種ランプ類やスイッチ類或いは配線類などの設備が配置されており、 リヤトリム1Aの長手方向両端部近傍位置には、これらの点検修理に便利なよう に点検修理孔としての開閉蓋3が設けられている。開閉蓋3は横方向に延びる薄 肉ヒンジ部1dによりリヤトリム1Aに連成されており、薄肉ヒンジ部1dを中 心に開閉動作できる。図6は薄肉ヒンジ部1dの拡大縦断面図、図4符号4は蓋 3の固定手段であるマジックテープである。
【0004】
しかし前記した従来のヒンジ構造では、ヒンジ部1a(1d)が巾L1の狭い 切り欠き溝のような薄肉部によって構成されており、ヒンジ部1a(1d)の長 さLが長いと容易に屈曲させることができないという問題があった。 特にパネル1Aが比較的硬い素材によって形成されている場合、或いは柔らか い素材で形成されている場合でも、寒冷地においては剛性が高くなって屈曲させ にくいという問題があった。またヒンジ部である溝がトランクルーム内に露呈す るため、それだけ外観体裁も悪いという問題もあった。
【0005】 本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的は簡易な構造 にして屈曲させることの容易な内装パネルのヒンジ構造を提供することにある。
【0006】
前記目的を達成するために、請求項1に係る内装パネルのヒンジ構造において は、内装パネル本体の表面に沿って本体を横切って真っ直ぐに延びる薄肉のヒン ジ部が形成され、内装パネル本体がこのヒンジ部において屈曲できる内装パネル のヒンジ構造において、前記ヒンジ部を、厚肉の横断面円弧部と、この円弧部か らパネル本体に略直交して連成された、薄肉の一対の横断面直線部とからなる横 断面ループ型に形成するようにしたものである。
【0007】
内装パネルをヒンジ部位置で屈曲させる際にヒンジ部に作用する力は、ヒンジ 部ループ全体に分散されるので、ヒンジ部に作用する曲げ応力がそれだけ小さく 、ヒンジ部の長さが長くても容易に屈曲させることができる。 また内装パネルをヒンジ部で屈曲させる際に、ヒンジ部における厚みのある円 弧部の剛性が高いので、2ケ所の直線薄肉部に曲げ応力が集中し、厚肉の円弧部 を支点としてパネル本体が略直交状態となる位置まで曲げ作用をさせることがで きる。この時、厚肉円弧部が芯の作用をする。
【0008】 またヒンジ部ループの巾を選定することにより、内装パネルの屈曲後に一対の 直線部終端を互いに衝合させることが出来る。
【0009】
【実施例】 次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1〜図3は本考案の第1の実施例であって、本考案をリヤトリム及びサイド トリムに適用したもので、図1はトランクルームを構成する内装パネルの平面図 、図2はリヤトリムのヒンジ部の拡大断面図、図3はリヤトリムの水平断面図で ある。
【0010】 これらの図において、リヤトリム10、一対のサイドトリム20,20、フロ ントトリム30はいずれもポリプロピレン製の矩形状パネル体である。そしてリ ヤトリム10は、図1に示されるように、左右に延びる車体後端壁B1の内方に 張付けられるとともに、車体側壁B2の内方に張付けられた一対のサイドトリム 20,20及びリヤシート背後に配置されたフロントトリム30と協働してトラ ンクルームT.R.を形成している。
【0011】 リヤトリム10は、長手方向(左右方向)の両端部11,11が端縁部と平行 に上下に真っ直ぐに延びるヒンジ部14において略直角に屈曲され、屈曲された 両端部11はサイドトリム20,20の端縁部にクリップ13によって固定され ている。またサイドトリム20の他端部21は、ヒンジ部24において略直角に 屈曲されて、フロントトリム30の端縁部にクリップ13によって固定されてい る。
【0012】 ヒンジ部14の横断面は、図2に拡大して示されるように、半径Rの厚肉の円 弧部15と長さHの一対の薄肉の直線部16からなるループ型とされ、円弧部1 5の厚さt2は、トリム本体領域11,12の厚さt1と同一であるが、直線部1 6の厚さt3はトリム本体領域11,12の厚さt1より薄く形成されている。そ してリヤトリム10をこのヒンジ部14位置で仮想線に示されるように屈曲させ ると、屈曲に伴って生じる曲げモーメントがループ型ヒンジ部全域に分散される ため、ヒンジ部14に生じる曲げ応力が小さくなり、疲労破壊のおそれが少なく 、それだけ耐久性にも優れているといえる。なお直線部16の板厚t3について は、0.2t1≦t3≦0.4t1が望ましい。即ち直線部16は薄い程屈曲性が 良くなるが、耐久性に劣るため、0.2t以上の厚さが望ましい。また逆に厚い 程耐久性が良くなるが、屈曲性が悪くなるため、0.4t以下が望ましい。
【0013】 またリヤトリム10は、このヒンジ部14位置において図2仮想線に示すよう に、内側及び外側にそれぞれ略45度までの開閉脚状態に容易に屈曲させること ができる。また、ヒンジ部14の高さHと巾Wとは、例えば2:1とされて、リ ヤトリム10をヒンジ部14位置で屈曲させた時に、ヒンジ部14の一対の直線 部終端16a,16aが図2仮想線で示すようにちょうど衝合できる構造となっ ている。このためリヤトリム10がサイドトリム20に連結された図1に示す状 態では、ヒンジ部14の一対の直線部終端16a,16aが互いに付き合わさっ て、トランクルームT.R.内にループ溝が全く露呈しない状態となるので、外 観体裁がよい。またサイドトリム20に形成されているヒンジ部24も、リヤパ ネル10に形成されているヒンジ部14と同一構造であり、その説明は省略する 。
【0014】
以上の説明から明らかなように、本考案に係る内装パネルのヒンジ構造によれ ば、内装パネルを屈曲する際の変位がループヒンジ部全体に分散されるので、ヒ ンジ部に作用する曲げ応力が小さく、それだけ屈曲させ易い。 またヒンジ部の巾を狭くしても屈曲性が損なわれないので、狭くしてもよい分 外観体裁がよい。
【0015】 また内装パネルの屈曲時には、剛性の高い厚肉円弧部を支点として直線薄肉部 においてパネル本体が略直交する位置まで屈曲できるので、ヒンジ部ループの巾 を選定することにより、直線部終端を衝合させて例えばトランクルームコーナー 部に位置するヒンジ部を全く露呈しない形態とすることによって、内装パネルに よって形成されるトランクルームの外観体裁(見栄え)も良好となる。
【図1】本考案の一実施例を示し、トランクルームを構
成する内装パネルの平面図
成する内装パネルの平面図
【図2】リヤトリムのヒンジ部の拡大断面図
【図3】リヤトリムの水平断面図
【図4】従来のトランクルームを構成する内装パネルの
斜視図
斜視図
【図5】従来のリヤトリムのヒンジ部の拡大断面図
【図6】従来のリヤトリムに設けられた開閉蓋のヒンジ
部の拡大断面図
部の拡大断面図
10 リヤトリム 11 端部 12,22 トリム本体 13 クリップ 14,24 横断面ループ型ヒンジ部 15 円弧部 16 直線部 20 サイドトリム 30 フロントトリム T.R. トランクルーム
Claims (1)
- 【請求項1】 内装パネル本体の表面に沿って本体を横
切って真っ直ぐに延びる薄肉のヒンジ部が形成され、内
装パネル本体がこのヒンジ部において屈曲できる内装パ
ネルのヒンジ構造において、前記ヒンジ部は、厚肉の横
断面円弧部と、この円弧部からパネル本体に略直交して
連成された、薄肉の一対の横断面直線部とからなる横断
面ループ型とされたことを特徴とする内装パネルのヒン
ジ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992055042U JP2528224Y2 (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 内装パネルのヒンジ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992055042U JP2528224Y2 (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 内装パネルのヒンジ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616669U true JPH0616669U (ja) | 1994-03-04 |
JP2528224Y2 JP2528224Y2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=12987615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992055042U Expired - Lifetime JP2528224Y2 (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 内装パネルのヒンジ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2528224Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4926033U (ja) * | 1972-06-09 | 1974-03-06 | ||
JPS57135810A (en) * | 1980-12-31 | 1982-08-21 | Phillips Petroleum Co | Alminum phosphate catalyst |
-
1992
- 1992-08-05 JP JP1992055042U patent/JP2528224Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4926033U (ja) * | 1972-06-09 | 1974-03-06 | ||
JPS57135810A (en) * | 1980-12-31 | 1982-08-21 | Phillips Petroleum Co | Alminum phosphate catalyst |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2528224Y2 (ja) | 1997-03-05 |
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