JPH06166035A - セクショナル型タイヤ成形用金型の開操作制御方法 - Google Patents
セクショナル型タイヤ成形用金型の開操作制御方法Info
- Publication number
- JPH06166035A JPH06166035A JP32064392A JP32064392A JPH06166035A JP H06166035 A JPH06166035 A JP H06166035A JP 32064392 A JP32064392 A JP 32064392A JP 32064392 A JP32064392 A JP 32064392A JP H06166035 A JPH06166035 A JP H06166035A
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- JP
- Japan
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- stopper
- actuator
- upper mold
- sector
- segment
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンテナリングとセクター保持用のセグメン
トとを係合させる蟻溝嵌合部のストッパー及びストッパ
ー受けの耐久性を向上させるようにしたセクショナル型
タイヤ成形用金型の開操作制御方法を提供する。 【構成】 上型2をアクチュエータ9により押圧した状
態下に、コンテナリング7を上昇操作することにより、
セグメント5を蟻溝嵌合部6を介して先ず径方向に移動
させ、次いで蟻溝嵌合部6のストッパー6bの係合を介
して上昇させるに当り、セクター4の溝成形骨4aがタ
イヤTのトレッド表面から離間した後で、かつストッパ
ー6bの係合開始前に、アクチュエータ9の上型に対す
る負荷を解除する。
トとを係合させる蟻溝嵌合部のストッパー及びストッパ
ー受けの耐久性を向上させるようにしたセクショナル型
タイヤ成形用金型の開操作制御方法を提供する。 【構成】 上型2をアクチュエータ9により押圧した状
態下に、コンテナリング7を上昇操作することにより、
セグメント5を蟻溝嵌合部6を介して先ず径方向に移動
させ、次いで蟻溝嵌合部6のストッパー6bの係合を介
して上昇させるに当り、セクター4の溝成形骨4aがタ
イヤTのトレッド表面から離間した後で、かつストッパ
ー6bの係合開始前に、アクチュエータ9の上型に対す
る負荷を解除する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セクショナル型タイヤ
成形用金型の開操作制御方法に関し、さらに詳しくは、
コンテナリングとセクター保持用のセグメントとを係合
させる蟻溝嵌合部のストッパー及びストッパー受けの耐
久性を向上させるようにしたセクショナル型タイヤ成形
用金型の開操作制御方法に関する。
成形用金型の開操作制御方法に関し、さらに詳しくは、
コンテナリングとセクター保持用のセグメントとを係合
させる蟻溝嵌合部のストッパー及びストッパー受けの耐
久性を向上させるようにしたセクショナル型タイヤ成形
用金型の開操作制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セクショナル型タイヤ成形金型は、サイ
ドウォール成形用の上型と下型を上下に対向配置すると
共に、この上型と下型との外周に、周方向に複数に分割
したトレッド成形用のセクターを配置して構成されてお
り、このセクターの外側にセグメントが一体的に取り付
けられている。各セグメントは外周に傾斜面を有し、コ
ンテナリングの内面に斜めの蟻溝嵌合部を介して係合さ
れている。そのため、セグメントに一体的に取り付けら
れたセクターは、コンテナリングの上下動にしたがって
径方向及び上下方向に移動するようになっている。上述
の上型はプラテンを介して複数のセグメントの縁部上に
配置されており、セグメントと共に上下方向に移動する
ようになっている。また、コンテナリングの保持部に
は、加硫成形時に上型を下型側に押圧するためのアクチ
ュエータが設けられている。
ドウォール成形用の上型と下型を上下に対向配置すると
共に、この上型と下型との外周に、周方向に複数に分割
したトレッド成形用のセクターを配置して構成されてお
り、このセクターの外側にセグメントが一体的に取り付
けられている。各セグメントは外周に傾斜面を有し、コ
ンテナリングの内面に斜めの蟻溝嵌合部を介して係合さ
れている。そのため、セグメントに一体的に取り付けら
れたセクターは、コンテナリングの上下動にしたがって
径方向及び上下方向に移動するようになっている。上述
の上型はプラテンを介して複数のセグメントの縁部上に
配置されており、セグメントと共に上下方向に移動する
ようになっている。また、コンテナリングの保持部に
は、加硫成形時に上型を下型側に押圧するためのアクチ
ュエータが設けられている。
【0003】上述の金型を使用してタイヤを加硫成形す
る場合、金型内に未加硫タイヤを挿入した後、コンテナ
リングを下降操作することにより、下型に対して上型及
び複数のセクターを所定のキャビティを形成するように
移動させる。このとき、アクチュエータを圧縮空気等に
より操作し、このアクチュエータによって上型を押圧す
ることにより、タイヤの加硫成形時に内圧によって上型
が浮き上がらないようにする。
る場合、金型内に未加硫タイヤを挿入した後、コンテナ
リングを下降操作することにより、下型に対して上型及
び複数のセクターを所定のキャビティを形成するように
移動させる。このとき、アクチュエータを圧縮空気等に
より操作し、このアクチュエータによって上型を押圧す
ることにより、タイヤの加硫成形時に内圧によって上型
が浮き上がらないようにする。
【0004】加硫終了後、コンテナリングを上昇操作す
ることにより、セグメントを蟻溝嵌合部を介して先ず径
方向に移動させ、次いで蟻溝嵌合部のストッパーの係合
を介して上昇させる。これにより、加硫成形後のタイヤ
から上型及び複数のセクターを離型することができる。
しかしながら、上述の金型の開操作において、セクター
の溝成形骨がトレッド表面から完全に離脱するまでは、
上型を加硫成形時の位置に保持しておく必要があるの
で、アクチュエータによって上型を押圧し続けていた。
そのため、セグメントが径方向の移動から上昇移動に切
替った後、即ちセグメントが蟻溝嵌合部のストッパーの
係合を介して上昇する際にも、アクチュエータの負荷が
上型を介してセグメントにかかるので、そのストッパー
やストッパー受けに過大な力が作用することになり、こ
れらの耐久性が低下するという問題があった。
ることにより、セグメントを蟻溝嵌合部を介して先ず径
方向に移動させ、次いで蟻溝嵌合部のストッパーの係合
を介して上昇させる。これにより、加硫成形後のタイヤ
から上型及び複数のセクターを離型することができる。
しかしながら、上述の金型の開操作において、セクター
の溝成形骨がトレッド表面から完全に離脱するまでは、
上型を加硫成形時の位置に保持しておく必要があるの
で、アクチュエータによって上型を押圧し続けていた。
そのため、セグメントが径方向の移動から上昇移動に切
替った後、即ちセグメントが蟻溝嵌合部のストッパーの
係合を介して上昇する際にも、アクチュエータの負荷が
上型を介してセグメントにかかるので、そのストッパー
やストッパー受けに過大な力が作用することになり、こ
れらの耐久性が低下するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コン
テナリングとセクター保持用のセグメントとを係合させ
る蟻溝嵌合部のストッパー及びストッパー受けの耐久性
を向上させるようにしたセクショナル型タイヤ成形用金
型の開操作制御方法を提供することにある。
テナリングとセクター保持用のセグメントとを係合させ
る蟻溝嵌合部のストッパー及びストッパー受けの耐久性
を向上させるようにしたセクショナル型タイヤ成形用金
型の開操作制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のセクショナル型タイヤ成形用金型の開操作制
御方法は、上下に配置したサイドウォール成形用の上型
と下型との外周に、複数に分割したトレッド成形用のセ
クターを配置し、各セクターを保持するセグメントをコ
ンテナリングの内面に斜めの蟻溝嵌合部を介して係合さ
せ、該コンテナリングの保持部に上記上型を押圧するア
クチュエータを設けたセクショナル型タイヤ成形用金型
の開操作において、前記上型を前記アクチュエータによ
り押圧した状態下に、前記コンテナリングを上昇操作す
ることにより、前記セグメントを前記蟻溝嵌合部を介し
て先ず径方向に移動させ、次いで該蟻溝嵌合部のストッ
パーの係合を介して上昇させるに当り、前記セクターの
溝成形骨が加硫タイヤのトレッド表面から離間した後
で、かつ前記ストッパーの係合開始前に、前記アクチュ
エータの上型に対する負荷を解除するようにすることを
特徴とするものである。
の本発明のセクショナル型タイヤ成形用金型の開操作制
御方法は、上下に配置したサイドウォール成形用の上型
と下型との外周に、複数に分割したトレッド成形用のセ
クターを配置し、各セクターを保持するセグメントをコ
ンテナリングの内面に斜めの蟻溝嵌合部を介して係合さ
せ、該コンテナリングの保持部に上記上型を押圧するア
クチュエータを設けたセクショナル型タイヤ成形用金型
の開操作において、前記上型を前記アクチュエータによ
り押圧した状態下に、前記コンテナリングを上昇操作す
ることにより、前記セグメントを前記蟻溝嵌合部を介し
て先ず径方向に移動させ、次いで該蟻溝嵌合部のストッ
パーの係合を介して上昇させるに当り、前記セクターの
溝成形骨が加硫タイヤのトレッド表面から離間した後
で、かつ前記ストッパーの係合開始前に、前記アクチュ
エータの上型に対する負荷を解除するようにすることを
特徴とするものである。
【0007】このように、金型の開操作時に、セクター
の溝成形骨が加硫タイヤのトレッド表面から離間するま
では、アクチュエータの押圧により上型を加硫成形時の
位置に保持しておくものの、コンテナリングとセクター
保持用のセグメントとを係合させる蟻溝嵌合部のストッ
パーが係合する前に、アクチュエータの上型に対する負
荷を解除することにより、セグメント上昇時におけるス
トッパー及びストッパー受けへの負担を軽減するので、
これらストッパー及びストッパー受けの耐久性を向上さ
せることができる。
の溝成形骨が加硫タイヤのトレッド表面から離間するま
では、アクチュエータの押圧により上型を加硫成形時の
位置に保持しておくものの、コンテナリングとセクター
保持用のセグメントとを係合させる蟻溝嵌合部のストッ
パーが係合する前に、アクチュエータの上型に対する負
荷を解除することにより、セグメント上昇時におけるス
トッパー及びストッパー受けへの負担を軽減するので、
これらストッパー及びストッパー受けの耐久性を向上さ
せることができる。
【0008】以下、本発明について添付の図面を参照し
て詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の開操作制
御方法を実施するセクショナル型タイヤ成形用金型の半
断面図である。図において、タイヤ成形用金型1は、サ
イドウォール成形用の上型2と下型3を上下に対向配置
すると共に、上型2と下型3との外周側に、周方向に複
数個に分割したトレッド成形用のセクター4を配置して
構成されている。これらセクター4の外側にはそれぞれ
セグメント5が一体的に取り付けられており、このセグ
メント5によってセクター4が保持されるようになって
いる。各セグメント5は外周に傾斜面を有し、コンテナ
リング7の内面に蟻溝嵌合部6を介して係合されてい
る。そのため、セグメント5に一体的に取り付けられた
セクター4は、コンテナリング7の上下動にしたがって
径方向及び上下方向に移動するようになっている。ま
た、セグメント5の上下にはそれぞれ径方向の移動路に
沿うように摺動板11が配置されている。上述の上型2
はプラテン10を介して複数のセグメント5の縁部上に
配置されており、セグメント5と共に上下方向に移動す
るようになっている。
て詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の開操作制
御方法を実施するセクショナル型タイヤ成形用金型の半
断面図である。図において、タイヤ成形用金型1は、サ
イドウォール成形用の上型2と下型3を上下に対向配置
すると共に、上型2と下型3との外周側に、周方向に複
数個に分割したトレッド成形用のセクター4を配置して
構成されている。これらセクター4の外側にはそれぞれ
セグメント5が一体的に取り付けられており、このセグ
メント5によってセクター4が保持されるようになって
いる。各セグメント5は外周に傾斜面を有し、コンテナ
リング7の内面に蟻溝嵌合部6を介して係合されてい
る。そのため、セグメント5に一体的に取り付けられた
セクター4は、コンテナリング7の上下動にしたがって
径方向及び上下方向に移動するようになっている。ま
た、セグメント5の上下にはそれぞれ径方向の移動路に
沿うように摺動板11が配置されている。上述の上型2
はプラテン10を介して複数のセグメント5の縁部上に
配置されており、セグメント5と共に上下方向に移動す
るようになっている。
【0009】蟻溝嵌合部6は、セグメント5側に設けた
蟻溝6aと、コンテナリング7側に設けたストッパー6
bとを嵌合させて構成されており、蟻溝6aの上端部が
ストッパー受け6cとなっている。なお、蟻溝嵌合部6
は両者を互いに係合可能であればよく、その断面形状は
溝底側で幅広となるような形状であれば特に限定される
ことはない。また、コンテナリング7側に蟻溝6aを設
け、セグメント5側にストッパー6bを設けるようにし
てもよい。
蟻溝6aと、コンテナリング7側に設けたストッパー6
bとを嵌合させて構成されており、蟻溝6aの上端部が
ストッパー受け6cとなっている。なお、蟻溝嵌合部6
は両者を互いに係合可能であればよく、その断面形状は
溝底側で幅広となるような形状であれば特に限定される
ことはない。また、コンテナリング7側に蟻溝6aを設
け、セグメント5側にストッパー6bを設けるようにし
てもよい。
【0010】コンテナリング7を保持するボルスター8
には、加硫成形時に上型2を下型3側に押圧するための
アクチュエータ9が設けられている。このアクチュエー
タ9はピストン9aとシリンダ9bとから構成されてお
り、圧縮空気などの圧力によって上下方向に伸縮自在に
なっている。また、アクチュエータ9はシリンダ9b内
に突出する係止片9cにピストン頭部9dが係合するこ
とによりストロークLが規制されるようになっている。
には、加硫成形時に上型2を下型3側に押圧するための
アクチュエータ9が設けられている。このアクチュエー
タ9はピストン9aとシリンダ9bとから構成されてお
り、圧縮空気などの圧力によって上下方向に伸縮自在に
なっている。また、アクチュエータ9はシリンダ9b内
に突出する係止片9cにピストン頭部9dが係合するこ
とによりストロークLが規制されるようになっている。
【0011】上記のように構成されたセクショナル型タ
イヤ成形用金型は、タイヤ加硫成形時には、図1に示す
ように、上型2,下型3及びセクター4は完全に閉じら
れた状態にされ、かつ内部のタイヤTに内側からブラダ
ーBを膨張させることにより内圧が加えられる。またア
クチュエータ9にはこの加硫成形圧によって上型2が浮
き上がらないように、例えば7kg/cm2 前後の圧縮
空気を供給する。
イヤ成形用金型は、タイヤ加硫成形時には、図1に示す
ように、上型2,下型3及びセクター4は完全に閉じら
れた状態にされ、かつ内部のタイヤTに内側からブラダ
ーBを膨張させることにより内圧が加えられる。またア
クチュエータ9にはこの加硫成形圧によって上型2が浮
き上がらないように、例えば7kg/cm2 前後の圧縮
空気を供給する。
【0012】タイヤTの加硫が終了すると、上型2とセ
クター4を開いてタイヤTを取り出す。この金型の開操
作において、金型の完全密着状態からボルスター8と共
にコンテナリング7を上昇操作することにより、セグメ
ント5を蟻溝嵌合部6を介して先ず径方向に移動させ、
このセグメント5に取り付けられたセクター4を径方向
に移動させる。このとき、セクター4の移動によってタ
イヤTのトレッドに損傷を与えないように、そのセクタ
ー4を水平移動させなければならない。そのため、セク
ター4の溝成形骨4aがトレッド表面から完全に離間す
るまでは、アクチュエータ9の負荷によって上型2を加
硫操作時の位置に静止させるようにする。
クター4を開いてタイヤTを取り出す。この金型の開操
作において、金型の完全密着状態からボルスター8と共
にコンテナリング7を上昇操作することにより、セグメ
ント5を蟻溝嵌合部6を介して先ず径方向に移動させ、
このセグメント5に取り付けられたセクター4を径方向
に移動させる。このとき、セクター4の移動によってタ
イヤTのトレッドに損傷を与えないように、そのセクタ
ー4を水平移動させなければならない。そのため、セク
ター4の溝成形骨4aがトレッド表面から完全に離間す
るまでは、アクチュエータ9の負荷によって上型2を加
硫操作時の位置に静止させるようにする。
【0013】続いて、コンテナリング7を上昇操作する
と、図2に示すように、セクター4の溝成形骨4aがタ
イヤTのトレッド表面から離れると共に、アクチュエー
タ9のピストン頭部9dが係止片9cに係合し、ピスト
ン9aの下端がプラテン10の表面から離れる。これに
より、アクチュエータ9の上型2に対する負荷が解除さ
れる。
と、図2に示すように、セクター4の溝成形骨4aがタ
イヤTのトレッド表面から離れると共に、アクチュエー
タ9のピストン頭部9dが係止片9cに係合し、ピスト
ン9aの下端がプラテン10の表面から離れる。これに
より、アクチュエータ9の上型2に対する負荷が解除さ
れる。
【0014】更に、コンテナリング7を上昇操作する
と、蟻溝嵌合部6において、蟻溝6aのストッパー受け
6cにストッパー6bが係合し、セグメント5の移動方
向が上下方向に切り替わるので、セグメント5を蟻溝嵌
合部6のストッパー6bの係合を介して上昇させること
ができる。これにより、加硫成形後のタイヤTから上型
2及び複数のセクター4を離型することができる。
と、蟻溝嵌合部6において、蟻溝6aのストッパー受け
6cにストッパー6bが係合し、セグメント5の移動方
向が上下方向に切り替わるので、セグメント5を蟻溝嵌
合部6のストッパー6bの係合を介して上昇させること
ができる。これにより、加硫成形後のタイヤTから上型
2及び複数のセクター4を離型することができる。
【0015】上述の操作では、セクター4の溝成形骨4
aがタイヤトレッド部から離間した後で、かつストッパ
ー6bがストッパー受け6cに係合する前に、アクチュ
エータ9の上型2に対する負荷を解除することにより、
セグメント5の上昇時におけるストッパー6b及びスト
ッパー受け6aへの負担を軽減するので、これらの耐久
性を向上させることができる。従って、ストッパー6b
及びストッパー受け6aを交換又は調整するまでのメン
テナンス期間を延長することができる。
aがタイヤトレッド部から離間した後で、かつストッパ
ー6bがストッパー受け6cに係合する前に、アクチュ
エータ9の上型2に対する負荷を解除することにより、
セグメント5の上昇時におけるストッパー6b及びスト
ッパー受け6aへの負担を軽減するので、これらの耐久
性を向上させることができる。従って、ストッパー6b
及びストッパー受け6aを交換又は調整するまでのメン
テナンス期間を延長することができる。
【0016】本発明において、アクチュエータ9の上型
2に対する負荷を解除するタイミングは、セクター4の
溝成形骨4aがタイヤTのトレッド表面から離間した直
後にすることが好ましい。このようにタイヤTのトレッ
ド表面から溝成形骨4aが離間した直後にアクチュエー
タ9の上型2に対する負荷を解除することにより、上述
のようにストッパー6b及びストッパー受け6aの耐久
性を向上させる効果に加えて、セグメント5が径方向に
移動する際におけるセグメント5と摺動板11との摩擦
力を低減することができるので、摺動板11の耐久性も
向上させることができる。
2に対する負荷を解除するタイミングは、セクター4の
溝成形骨4aがタイヤTのトレッド表面から離間した直
後にすることが好ましい。このようにタイヤTのトレッ
ド表面から溝成形骨4aが離間した直後にアクチュエー
タ9の上型2に対する負荷を解除することにより、上述
のようにストッパー6b及びストッパー受け6aの耐久
性を向上させる効果に加えて、セグメント5が径方向に
移動する際におけるセグメント5と摺動板11との摩擦
力を低減することができるので、摺動板11の耐久性も
向上させることができる。
【0017】また、アクチュエータ9の上型2に対する
負荷を解除する手段としては、アクチュエータ9のピス
トン9aのストロークLを規制するほか、上記タイミン
グでアクチュエータ9への圧力供給を停止させるように
してもよい。特に、上記実施例のようにピストン9aの
ストロークLを規制するようにした場合は、圧力制御等
の複雑な機構を用いないで、シリンダ9bの係止片9c
の高さ位置を変更するだけで、ピストン9aのストロー
クLを簡単に設定することができる。
負荷を解除する手段としては、アクチュエータ9のピス
トン9aのストロークLを規制するほか、上記タイミン
グでアクチュエータ9への圧力供給を停止させるように
してもよい。特に、上記実施例のようにピストン9aの
ストロークLを規制するようにした場合は、圧力制御等
の複雑な機構を用いないで、シリンダ9bの係止片9c
の高さ位置を変更するだけで、ピストン9aのストロー
クLを簡単に設定することができる。
【0018】ピストン9aのストロークLは、コンテナ
リング7の上下移動方向に対する蟻溝嵌合部6の傾斜角
度を18°とした場合、120〜150mmにすること
が好ましい。ストロークLが120mm未満であると、
溝成形骨4aがトレッド表面から十分に離間しないまま
ピストン9aがプラテン10から離れるため、セクター
4の移動によりトレッドに損傷を与えるおそれがあり、
逆に150mmを超えると、セグメント上昇時において
もピストン9aがプラテン10から離れないため、スト
ッパー6b及びストッパー受け6aに大きな負担がかか
ってしまう。
リング7の上下移動方向に対する蟻溝嵌合部6の傾斜角
度を18°とした場合、120〜150mmにすること
が好ましい。ストロークLが120mm未満であると、
溝成形骨4aがトレッド表面から十分に離間しないまま
ピストン9aがプラテン10から離れるため、セクター
4の移動によりトレッドに損傷を与えるおそれがあり、
逆に150mmを超えると、セグメント上昇時において
もピストン9aがプラテン10から離れないため、スト
ッパー6b及びストッパー受け6aに大きな負担がかか
ってしまう。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、セ
クショナル型タイヤ成形用金型の開操作において、上型
をアクチュエータにより押圧した状態下に、コンテナリ
ングを上昇操作することにより、セグメントを蟻溝嵌合
部を介して先ず径方向に移動させ、次いで蟻溝嵌合部の
ストッパーの係合を介して上昇させるに当り、セクター
の溝成形骨が加硫タイヤのトレッド表面から離間した後
で、かつストッパーの係合開始前に、アクチュエータの
上型に対する負荷を解除することにより、セグメント上
昇時におけるストッパー及びストッパー受けへの負担を
軽減するので、これらストッパー及びストッパー受けの
耐久性を向上させることができる。
クショナル型タイヤ成形用金型の開操作において、上型
をアクチュエータにより押圧した状態下に、コンテナリ
ングを上昇操作することにより、セグメントを蟻溝嵌合
部を介して先ず径方向に移動させ、次いで蟻溝嵌合部の
ストッパーの係合を介して上昇させるに当り、セクター
の溝成形骨が加硫タイヤのトレッド表面から離間した後
で、かつストッパーの係合開始前に、アクチュエータの
上型に対する負荷を解除することにより、セグメント上
昇時におけるストッパー及びストッパー受けへの負担を
軽減するので、これらストッパー及びストッパー受けの
耐久性を向上させることができる。
【図1】本発明の開操作制御方法を実施するセクショナ
ル型タイヤ成形用金型(閉状態)を示す半断面図であ
る。
ル型タイヤ成形用金型(閉状態)を示す半断面図であ
る。
【図2】本発明の開操作制御方法を実施するセクショナ
ル型タイヤ成形用金型(開状態)を示す半断面図であ
る。
ル型タイヤ成形用金型(開状態)を示す半断面図であ
る。
1 タイヤ成形用金型 6b ストッパ
ー 2 上型 6c ストッパ
ー受け 3 下型 7 コンテナリ
ング 4 セクター 8 ボルスター
(保持部) 4a 溝成形骨 9 アクチュエ
ータ 5 セグメント 10 プラテン 6 蟻溝嵌合部 11 摺動板 6a 蟻溝
ー 2 上型 6c ストッパ
ー受け 3 下型 7 コンテナリ
ング 4 セクター 8 ボルスター
(保持部) 4a 溝成形骨 9 アクチュエ
ータ 5 セグメント 10 プラテン 6 蟻溝嵌合部 11 摺動板 6a 蟻溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 30:00 4F
Claims (1)
- 【請求項1】 上下に配置したサイドウォール成形用の
上型と下型との外周に、複数に分割したトレッド成形用
のセクターを配置し、各セクターを保持するセグメント
をコンテナリングの内面に斜めの蟻溝嵌合部を介して係
合させ、該コンテナリングの保持部に上記上型を押圧す
るアクチュエータを設けたセクショナル型タイヤ成形用
金型の開操作において、前記上型を前記アクチュエータ
により押圧した状態下に、前記コンテナリングを上昇操
作することにより、前記セグメントを前記蟻溝嵌合部を
介して先ず径方向に移動させ、次いで該蟻溝嵌合部のス
トッパーの係合を介して上昇させるに当り、前記セクタ
ーの溝成形骨が加硫タイヤのトレッド表面から離間した
後で、かつ前記ストッパーの係合開始前に、前記アクチ
ュエータの上型に対する負荷を解除するようにするセク
ショナル型タイヤ成形用金型の開操作制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32064392A JPH06166035A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | セクショナル型タイヤ成形用金型の開操作制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32064392A JPH06166035A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | セクショナル型タイヤ成形用金型の開操作制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06166035A true JPH06166035A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18123703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32064392A Pending JPH06166035A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | セクショナル型タイヤ成形用金型の開操作制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06166035A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002052536A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-19 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ加硫方法 |
KR100825505B1 (ko) * | 2007-09-21 | 2008-04-25 | 주식회사 엠케이테크놀로지 | 타이어의 가류 컨테이너 |
CN109689327A (zh) * | 2016-08-12 | 2019-04-26 | 通伊欧轮胎株式会社 | 轮胎硫化装置以及轮胎硫化装置的组装方法 |
CN109689328A (zh) * | 2016-08-12 | 2019-04-26 | 通伊欧轮胎株式会社 | 轮胎硫化装置以及轮胎的制造方法 |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP32064392A patent/JPH06166035A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002052536A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-19 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ加硫方法 |
KR100825505B1 (ko) * | 2007-09-21 | 2008-04-25 | 주식회사 엠케이테크놀로지 | 타이어의 가류 컨테이너 |
CN109689327A (zh) * | 2016-08-12 | 2019-04-26 | 通伊欧轮胎株式会社 | 轮胎硫化装置以及轮胎硫化装置的组装方法 |
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