JP2001096538A - 大型タイヤの加硫方法および装置 - Google Patents

大型タイヤの加硫方法および装置

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JP2001096538A
JP2001096538A JP28238499A JP28238499A JP2001096538A JP 2001096538 A JP2001096538 A JP 2001096538A JP 28238499 A JP28238499 A JP 28238499A JP 28238499 A JP28238499 A JP 28238499A JP 2001096538 A JP2001096538 A JP 2001096538A
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mold
sector
tire
upper side
molding
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JP28238499A
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Masayuki Kurebayashi
真之 紅林
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Bridgestone Corp
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加硫済み大型タイヤを加硫装置から取り出
す際の傷付きを効果的に阻止する。 【解決手段】 未加硫タイヤにラグ溝を形成する主骨
68が、下、上サイドモールド32、37、セクターモールド
43に設けられた加硫装置において、セクターモールド43
に設けられている主骨68の中央部73の頂面76とモールド
分割面77とのエッジに円弧部78を形成した。この結果、
加硫済み大型タイヤを取り出す際、セクターモールド43
の拡径と加硫済み大型タイヤの搬出とがほぼ同時に行わ
れても、滑らかに湾曲している円弧部78がラグ溝の溝底
や踏面に接触することとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建設車両等に装
着される大型タイヤの加硫方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、前述のような大型タイヤは、図
5に示すような、未加硫タイヤMの下側サイドウォール
部11を主に型付けする型付け面12を有する下サイドモー
ルド13と、下サイドモールド13に接近離隔可能で、未加
硫タイヤMの上側サイドウォール部14を主に型付けする
型付け面15を有する上サイドモールド16と、下、上サイ
ドモールド13、16間に配置されるとともに拡縮可能で、
未加硫タイヤMのトレッド部17を主に型付けする型付け
面18を有する複数のセクターモールド19とを備えた加硫
装置20を用いて加硫を行っている。
【0003】そして、このような加硫装置20の下、上サ
イドモールド13、16およびセクターモールド19の型付け
面12、15、18には、未加硫タイヤMのショルダー部21か
らトレッドセンターSに向かうラグ溝22を、該未加硫タ
イヤMに形成する複数の主骨23が設けられており、さら
に、このような主骨23の頂面24で、下、上サイドモール
ド13、16とセクターモールド19との分割位置には、図6
に示すようにエア抜きを確実とするための、周方向に延
びるとともに断面がほぼ台形である溝25が形成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の大型タイヤの加硫装置にあっては、加硫終了
後に加硫済みの大型タイヤを取り出す際、セクターモー
ルド19の拡径と加硫済み大型タイヤの搬出(上昇)とが
ほぼ同時に行われることがあるが、このような場合に
は、セクターモールド19のモールド分割面26と溝25の底
面27との間の鋭利なエッジ28が搬出途中の加硫済み大型
タイヤのラグ溝22の溝底や踏面に接触して、これらを傷
付けることがあるという問題点がある。
【0005】この発明は、加硫済み大型タイヤを加硫装
置から取り出す際の傷付きを効果的に阻止することがで
きる大型タイヤの加硫方法および装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、第1
に、下サイドモールド上に大型未加硫タイヤを搬入する
工程と、上サイドモールドを下サイドモールドに接近さ
せるとともに、複数のセクターモールドを縮径させて前
記未加硫タイヤを下、上サイドモールドおよびセクター
モールド内に収納する工程と、未加硫タイヤ内に加硫媒
体を供給して該未加硫タイヤを加硫しながら、該未加硫
タイヤの下側サイドウォール部を前記下サイドモールド
の型付け面により、上側サイドウォール部を前記上サイ
ドモールドの型付け面により、トレッド部をセクターモ
ールドの型付け面により主に型付けするとともに、ショ
ルダー部からトレッドセンターに向かうラグ溝を、下、
上サイドモールドおよびセクターモールドの型付け面に
形成された複数の主骨により形成する工程と、上サイド
モールドを下サイドモールドから離隔させる工程と、セ
クターモールドを拡径しながら加硫済みの大型タイヤを
搬出する工程とを備え、前記セクターモールドを拡径す
るとき、セクターモールドに設けられている主骨の中央
部の頂面とモールド分割面とのエッジに形成された円弧
部により、搬出中の加硫済み大型タイヤに傷付きが生じ
るのを阻止するようにした大型タイヤの加硫方法によ
り、
【0007】第2に、大型未加硫タイヤの下側サイドウ
ォール部を主に型付けする型付け面を有する下サイドモ
ールドと、下サイドモールドに接近離隔可能で、未加硫
タイヤの上側サイドウォール部を主に型付けする型付け
面を有する上サイドモールドと、下、上サイドモールド
間に配置されるとともに拡縮可能で、未加硫タイヤのト
レッド部を主に型付けする型付け面を有する複数のセク
ターモールドとを備え、前記下、上サイドモールドおよ
びセクターモールドの型付け面に、未加硫タイヤのショ
ルダー部からトレッドセンターに向かうラグ溝を、該未
加硫タイヤに形成する複数の主骨が設けられた大型タイ
ヤの加硫装置において、セクターモールドに設けられて
いる主骨の中央部の頂面とモールド分割面とのエッジに
円弧部を形成した大型タイヤの加硫装置により達成する
ことができる。
【0008】請求項1、3に係る発明のように、セクタ
ーモールドに設けられている主骨の中央部の頂面とモー
ルド分割面とのエッジに円弧部を形成すれば、加硫終了
後、加硫済み大型タイヤを加硫装置から取り出す際、セ
クターモールドの拡径と加硫済み大型タイヤの搬出とが
ほぼ同時に行われても、滑らかに湾曲している円弧部が
ラグ溝の溝底や踏面に接触することとなり、この結果、
これらラグ溝の溝底や踏面の傷付きが効果的に阻止され
る。
【0009】また、請求項2、4に記載のように構成す
れば、ラグ溝の溝底でモールド分割面と交差する位置に
頂面を有する隆起部が形成されるため、モールド分割位
置に形成されたバリが先端から基端に向かって亀裂が発
生するするようなことがあっても、この亀裂の進行を該
隆起部で終了させることができる。さらに、請求項5、
6に記載のように構成すれば、前述した亀裂の進行をさ
らに強力に終了させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1において、31は、例えば建
設車両等に装着される大型タイヤの加硫装置であり、こ
の加硫装置31は図示していない下基台に固定された下サ
イドモールド32を有し、この下サイドモールド32の上面
には未加硫タイヤMの下側サイドウォール部33を主に型
付けする、ここでは下側ビード部34を共に型付けする型
付け面35が形成されている。この下サイドモールド32の
上方には図示していない上基台に固定された上サイドモ
ールド37が設置され、この上サイドモールド37は上基台
と共に図示していない昇降手段により昇降し、下サイド
モールド32に対して離隔接近する。そして、この上サイ
ドモールド37の下面には未加硫タイヤMの上側サイドウ
ォール部38を主に型付けする、ここでは上側ビード部39
を共に型付けする型付け面40が形成されている。
【0011】前記下サイドモールド32と上サイドモール
ド37との間には円周方向に並べられた複数個、ここでは
9個の弧状をしたセクターモールド43が設置され、これ
らのセクターモールド43は、半径方向内側限に移動した
縮径時に互いに密着し、全体としてリング状を呈する。
また、これらセクターモールド43の内周には未加硫タイ
ヤMのトレッド部44を主に型付けする型付け面45が、一
方、その外周には上方に向かうに従い半径方向内側に傾
斜したテーパ面46が形成されている。47は上端が前記上
サイドモールド37に固定されたテーパリングであり、こ
のテーパリング47の内周には前記セクターモールド43の
テーパ面46と同一勾配のテーパ面48が形成されている。
【0012】この結果、前記テーパリング47が上サイド
モールド37と共に下降してセクターモールド43に接近す
ると、各セクターモールド43はテーパ面46、48の楔作用
により半径方向内側に同期移動して縮径する。そして、
前記セクターモールド43が半径方向内側限まで移動して
連続リング状となると、セクターモールド43は下降端の
上サイドモールド37および下サイドモールド32に密着す
る。このようにして下、上サイドモールド32、37および
セクターモールド43は閉止し、内部に未加硫タイヤMを
収納するドーナツ状の加硫空間49を形成するとともに、
型付け面35、40、45は連続して加硫済みタイヤの外形形
状に合致する。
【0013】51は外筒52の上端部に固定された下クラン
プリングであり、この下クランプリング51は下サイドモ
ールド32の半径方向内端部上面に当接している。53は昇
降可能なセンターポスト54の上端に固定された上クラン
プリングであり、この上クランプリング53は上サイドモ
ールド37の半径方向内端部下面に当接可能である。これ
ら下、上クランプリング51、53には屈曲可能な加硫ブラ
ダ55の両端がそれぞれ気密状態で取り付けられている。
そして、この加硫ブラダ55はその内部に高温、高圧の加
硫媒体が注入されると、未加硫タイヤM内でドーナツ状
に膨張し、該未加硫タイヤMを下、上サイドモールド3
2、37、セクターモールド43の型付け面35、40、45に押
付けながら加硫する。
【0014】58は上端部が各セクターモールド43に、下
端部が下サイドモールド32の半径方向外端部にそれぞれ
回動可能に連結された平行リンクであり、これらの平行
リンク58は前記下、上サイドモールド32、37、セクター
モールド43が閉止しているときには、上方に向かって半
径方向内側に傾斜している。一方、各セクターモールド
43が半径方向外側に移動することで拡径すると、これら
平行リンク58は下サイドモールド32との連結点を中心と
して外側に向かって揺動するが、この揺動は、セクター
モールド43が半径方向外側限まで移動し、平行リンク58
が直立位置を若干越えた外側位置に到達したとき、セク
ターモールド43が下サイドモールド32に固定された略リ
ング状のストッパー59に当接することで、停止する。
【0015】前記下サイドモールド32の上面に形成され
た複数の収納穴62には伝達部材63がそれぞれ収納され、
この伝達部材63は収納穴62の底面と該伝達部材63との間
に介装されたスプリング64により付勢されて各セクター
モールド43の下面に当接している。ここで、前記スプリ
ング64の付勢力はセクターモールド43の自重より小さ
く、この結果、該スプリング64はセクターモールド43に
補助的に上昇力を付与するだけである。
【0016】前記下、上サイドモールド32、37、セクタ
ーモールド43の型付け面35、40、45には、未加硫タイヤ
Mのショルダー部67に対応する位置からセクターモール
ド43の中央部まで延びる複数の主骨68が形成され、これ
らの主骨68はセクターモールド43に周方向に等距離離れ
て配置されている。そして、これら主骨68は未加硫タイ
ヤMが加硫されるとき、該未加硫タイヤMに押し込ま
れ、ショルダー部67からトレッドセンター69に向かって
延びる複数のラグ溝70を未加硫タイヤMに形成する。
【0017】また、前記主骨68は、図1、2、3に示す
ように、下、上サイドモールド32、37とセクターモール
ド43との境界、即ち分割位置においてセクターモールド
43に設けられている中央部73と、下、上サイドモールド
32、37にそれぞれ設けられている側端部74とに分割され
ている。そして、前記中央部73の幅方向外側端に位置す
るエッジ、即ち中央部73の頂面76とモールド分割面77と
の交差位置に形成されているエッジには 3mm程度の小さ
な曲率半径で面取りが施され、円弧部78が形成されてい
る。
【0018】一方、下、上サイドモールド32、37にそれ
ぞれ設けられている側端部74の幅方向内端に位置するエ
ッジ、即ち側端部74の頂面79とモールド分割面80との交
差位置に形成されているエッジには、モールド分割面80
にほぼ平行に延びる側面81とモールド分割面80に交差す
る底面82とからなる階段状に凹んだ段差部83がそれぞれ
形成され、この底面82とモールド分割面80との交点は、
前記円弧部78とモールド分割面77との交点と同一位置で
ある(重なり合っている)。
【0019】このように主骨68の中央部73に円弧部78
が、また、主骨68の側端部74に段差部83が形成されてい
ると、図4に示すように、加硫済みタイヤTのラグ溝70
の溝底溝底86には、モールド分割面77、80と交差する位
置にタイヤ周方向に延び頂面87を有する隆起部88が形成
される。そして、前述のような頂面87を有する隆起部88
が形成されると、モールド分割位置に形成されたバリが
先端から基端に向かって亀裂が発生するようなことがあ
っても、この亀裂の進行を該隆起部88で終了させること
ができる。
【0020】ここで、前記段差部83の底面82とモールド
分割面80との交差角Gは30度以上が好ましく、この実施
形態においては90度としている。このように交差角Gを
30度以上とすると、前述したバリの亀裂を強力に終了さ
せることができる。但し、前記交差角Gが 150度を超え
ると、隆起部88の先端に亀裂の生じるおそれのある鋭い
エッジが形成されるため、前記交差角Gは 150度以下と
することが好ましい。
【0021】また、前記底面82の幅Hは 0.5mm以上とす
ることが好ましい。その理由は、前記幅Hを 0.5mm以上
とすると、前述したバリの亀裂を強力に終了させること
ができるからである。但し、前記幅Hが 3.0mmを超える
と、バリの亀裂を終了させる効果が飽和する一方で、ゴ
ム重量のみが増大するため、前記幅Hは 3.0mm以下とす
ることが好ましい。
【0022】次に、この発明の一実施形態の作用につい
て説明する。前述のような加硫装置31を用いて未加硫タ
イヤMを加硫する場合には、まず、未加硫タイヤMを下
サイドモールド32上に搬入して横置きで載置し、下側サ
イドウォール部33、下側ビード部34を型付け面35に接触
させる。このとき、平行リンク58は、各セクターモール
ド43がストッパー59に当接して半径方向外側への移動が
規制されることで、直立位置を若干越えた外側位置で停
止している。
【0023】次に、上サイドモールド37を下降させてテ
ーパリング47をセクターモールド43に接近させると、セ
クターモールド43はテーパ面46、48の楔作用により半径
方向内側に同期移動して縮径し、未加硫タイヤMに接近
するとともに、平行リンク58は直立位置を越えて内側に
転倒するよう揺動し、上方に向かって半径方向内側に傾
斜するようになる。そして、前述のようなセクターモー
ルド43の半径方向内側への移動および平行リンク58の内
側への揺動により、各セクターモールド43は円弧に沿っ
て下サイドモールド32に密着するまで下方に平行移動す
る。
【0024】そして、前記セクターモールド43が半径方
向内側限まで移動すると、これらセクターモールド43は
互いに密着して連続リング状となるが、このとき、下、
上サイドモールド32、37およびセクターモールド43は互
いに密着し、前記未加硫タイヤMがこれら下、上サイド
モールド32、37およびセクターモールド43内に収納され
る。その後、高温、高圧の加硫媒体を未加硫タイヤM
内、詳しくは加硫ブラダ55内に供給し、未加硫タイヤM
を加硫する。このとき、加硫ブラダ55は未加硫タイヤM
内でドーナツ状に膨張するため、該未加硫タイヤMは型
付け面35、40、45に押付けられ、下、上サイドモールド
32、37が未加硫タイヤMの下側、上側サイドウォール部
33、38をそれぞれ主に型付けし、セクターモールド43が
トレッド部44を主に型付けする。
【0025】また、このとき、主骨68は未加硫タイヤM
に押し込まれ、ショルダー部67からトレッドセンター69
に向かって延びる複数のラグ溝70を該未加硫タイヤMに
形成する。ここで、前述のように主骨68の中央部73には
円弧部78が、また、主骨68の側端部74には段差部83が形
成されているため、ラグ溝70の溝底86には、モールド分
割面77、80と交差する位置にタイヤ周方向に延びる隆起
部88が形成される。そして、このようにして形成された
隆起部88には平坦な頂面87が設けられているため、モー
ルド分割位置に形成されたバリが先端から基端に向かっ
て亀裂が発生するようなことがあっても、この亀裂の進
行を該隆起部88で終了させることができる。
【0026】前述のようにして加硫作業が終了すると、
加硫ブラダ55内から加硫媒体を排出して該加硫ブラダ55
を収縮させた後、上サイドモールド37を上昇させて下サ
イドモールド32から離隔させる。このとき、テーパリン
グ47はセクターモールド43から離隔するため、各セクタ
ーモールド43はテーパリング47による拘束から解放され
る。次に、図示していない取出し装置により加硫済みタ
イヤTを持ち上げて搬出する。このとき、各セクターモ
ールド43は接触している加硫済みタイヤTによって引き
上げられるが、このようなセクターモールド43の上昇に
よって、上方に向かって半径方向内側に傾斜していた平
行リンク58は外側に向かって揺動し起立する。これによ
り、各セクターモールド43は、加硫済みタイヤTの上昇
とほぼ同時に、上昇しながら拡径し、加硫済みタイヤT
から引き剥される。
【0027】このとき、前述のようにセクターモールド
43に設けられている主骨68の中央部73の頂面76とモール
ド分割面77とのエッジに円弧部78を形成しているため、
セクターモールド43の拡径と加硫済みタイヤTの搬出と
がほぼ同時に行われても、滑らかに湾曲している円弧部
78がラグ溝70の溝底86や踏面に接触することとなり、こ
の結果、これらラグ溝70の溝底86や踏面の傷付きが効果
的に阻止される。なお、前述のようなセクターモールド
43の上昇時、スプリング64は伝達部材63を介して各セク
ターモールド43に上向きの付勢力を付与し、これらを補
助的に押し上げる。そして、各セクターモールド43は加
硫済みタイヤTから離脱した後も慣性によってストッパ
ー59に当接するまで半径方向外側に移動するが、このと
き、平行リンク58は直立位置を越え、外側位置まで揺動
する。
【0028】なお、前述の実施形態においては、スプリ
ング64をセクターモールド43の上昇の補助として用いた
が、この発明においては、これらスプリングの付勢力を
セクターモールドの自重より大とし、該スプリングの付
勢力でセクターモールドを持ち上げるようにしてもよ
い。また、前述の実施形態においては、下サイドモール
ド32とセクターモールド43とを平行リンク58によって連
結するようにしたが、この発明においては、単リンクに
よって連結するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、加硫済み大型タイヤを加硫装置から取り出す際の傷
付きを効果的に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す正面断面図であ
る。
【図2】主骨の分割位置近傍の正面断面図である。
【図3】主骨の分割位置近傍の破断斜視図である。
【図4】加硫済みタイヤのラグ溝の破断斜視図である。
【図5】従来のタイヤ加硫装置の一例を示す正面断面図
である。
【図6】主骨の分割位置近傍の正面断面図である。
【符号の説明】
31…加硫装置 32…下サイドモールド 33…下側サイドウォール部 35…型付け面 37…上サイドモールド 38…上側サイドウォール
部 40…型付け面 43…セクターモールド 44…トレッド部 45…型付け面 67…ショルダー部 68…主骨 69…トレッドセンター 70…ラグ溝 73…中央部 74…側端部 76…頂面 77…モールド分割面 78…円弧部 79…頂面 80…モールド分割面 81…側面 82…底面 83…段差部 86…溝底 87…頂面 88…隆起部 M…未加硫タイヤ T…加硫済みタイヤ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下サイドモールド上に大型未加硫タイヤを
    搬入する工程と、上サイドモールドを下サイドモールド
    に接近させるとともに、複数のセクターモールドを縮径
    させて前記未加硫タイヤを下、上サイドモールドおよび
    セクターモールド内に収納する工程と、未加硫タイヤ内
    に加硫媒体を供給して該未加硫タイヤを加硫しながら、
    該未加硫タイヤの下側サイドウォール部を前記下サイド
    モールドの型付け面により、上側サイドウォール部を前
    記上サイドモールドの型付け面により、トレッド部をセ
    クターモールドの型付け面により主に型付けするととも
    に、ショルダー部からトレッドセンターに向かうラグ溝
    を、下、上サイドモールドおよびセクターモールドの型
    付け面に形成された複数の主骨により形成する工程と、
    上サイドモールドを下サイドモールドから離隔させる工
    程と、セクターモールドを拡径しながら加硫済みの大型
    タイヤを搬出する工程とを備え、前記セクターモールド
    を拡径するとき、セクターモールドに設けられている主
    骨の中央部の頂面とモールド分割面とのエッジに形成さ
    れた円弧部により、搬出中の加硫済み大型タイヤに傷付
    きが生じるのを阻止するようにしたことを特徴とする大
    型タイヤの加硫方法。
  2. 【請求項2】未加硫タイヤを加硫しているとき、下、上
    サイドモールドにそれぞれ設けられている主骨の側端部
    の頂面とモールド分割面とのエッジに形成され、モール
    ド分割面にほぼ平行に延びる側面とモールド分割面に交
    差する底面とからなる段差部によって、ラグ溝の溝底で
    モールド分割面と交差する位置に、タイヤ周方向に延
    び、頂面を有する隆起部を形成するようにした請求項1
    記載の大型タイヤの加硫方法。
  3. 【請求項3】大型未加硫タイヤの下側サイドウォール部
    を主に型付けする型付け面を有する下サイドモールド
    と、下サイドモールドに接近離隔可能で、未加硫タイヤ
    の上側サイドウォール部を主に型付けする型付け面を有
    する上サイドモールドと、下、上サイドモールド間に配
    置されるとともに拡縮可能で、未加硫タイヤのトレッド
    部を主に型付けする型付け面を有する複数のセクターモ
    ールドとを備え、前記下、上サイドモールドおよびセク
    ターモールドの型付け面に、未加硫タイヤのショルダー
    部からトレッドセンターに向かうラグ溝を、該未加硫タ
    イヤに形成する複数の主骨が設けられた大型タイヤの加
    硫装置において、セクターモールドに設けられている主
    骨の中央部の頂面とモールド分割面とのエッジに円弧部
    を形成したことを特徴とする大型タイヤの加硫装置。
  4. 【請求項4】前記下、上サイドモールドにそれぞれ設け
    られている主骨の側端部の頂面とモールド分割面とのエ
    ッジに、モールド分割面にほぼ平行に延びる側面とモー
    ルド分割面に交差する底面とからなる段差部を形成した
    請求項3記載の大型タイヤの加硫装置。
  5. 【請求項5】前記段差部の底面とモールド分割面との交
    差角Gを30〜 150度の範囲とした請求項4記載の大型タ
    イヤの加硫装置。
  6. 【請求項6】前記段差部の底面の幅Hを0.5〜3.0mmの範
    囲とした請求項4記載の大型タイヤの加硫装置。
JP28238499A 1999-10-04 1999-10-04 大型タイヤの加硫方法および装置 Pending JP2001096538A (ja)

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