JPH0616511Y2 - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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JPH0616511Y2
JPH0616511Y2 JP398690U JP398690U JPH0616511Y2 JP H0616511 Y2 JPH0616511 Y2 JP H0616511Y2 JP 398690 U JP398690 U JP 398690U JP 398690 U JP398690 U JP 398690U JP H0616511 Y2 JPH0616511 Y2 JP H0616511Y2
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reel
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英樹 中嶌
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島野工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、両軸受リール、詳しくは、スプールをもった
スプール軸をフリー回転可能に支持するリール本体と、
前記スプール軸とともに回転する回転部材との一方に電
気的導体を、他方に、該導体と前記スプール軸の軸方向
に対向するマグネットを設け、前記スプールの回転に制
動を与える如く成した両軸受リールに関する。
(従来の技術) 従来、此種リールとして、実開昭57−11963号公
報に見られるように、内側板と該内側板に添設する外側
板とをもった1対の第1、第2サイドフレームから成る
リール本体における前記第2サイドフレームの外側板内
面に支持筒を突設して、該支持筒の外周に、前記マグネ
ットを固定した保持体を前記スプール軸の軸方向に進退
可能に螺着すると共に、前記スプール軸に、前記マグネ
ットと前記スプール軸の半径方向に対向する円筒状の電
気的導体を固定する一方、前記外側板に操作具を回転自
由に支持し、この操作具に小歯車を設けると共に、前記
保持体の外周に、前記小歯車と噛合する大歯車を設け
て、前記操作具の回転操作により、前記保持体を進退さ
せ、マグネットブレーキの制動力を調整する如く構成し
たものが提案されている。
(考案が解決しようとする課題) 所が、以上の如く構成されたリールは、電気的導体とマ
グネット及び操作具を備えたマグネットブレーキの構造
が複雑で、前記マグネットブレーキの組付け及び分解作
業が行ないにくいし、また小歯車と大歯車とを用いるた
め、コスト高となる問題があった。
本考案は以上の如き問題に鑑み考案したもので、目的
は、マグネットブレーキを備えた割に構造簡単で、組付
け及び分解作業を簡単、容易に行うことができると共
に、安価に提供することができるようにする点にある。
(課題を解決するための手段) しかして、本考案は、スプール(3)をもったスプール
軸(4)をフリー回転可能に支持するリール本体(A)
と、前記スプール軸(4)とともに回転する回転部材と
の一方に電気的導体(51)を、他方に、該導体(5
1)と前記スプール軸(4)の軸方向に対向するマグネ
ット(52)を設け、前記スプール(3)の回転に制動
を与える両軸受リールにおいて、前記リール本体(A)
に軸受ハウジング(23)を設けて、この軸受ハウジン
グ(23)内に、前記導体(51)とマグネット(5
2)との一方を固定した摺動部材(53)を、前記スプ
ール軸(4)の軸方向前後に摺動自由に保持すると共
に、前記摺動部材(53)を前記スプール(3)から離
れる方向にスプリング(54)で押圧する一方、前記軸
受ハウジング(23)と前記リール本体(A)の外側板
(22)との間に操作具(55)を回動自由に設け、こ
の操作具(55)に、周方向に向かって軸方向に傾斜す
るカム面(55a)を設け、前記摺動部材(53)に、
前記カム面(55a)に当接する係合体(56)を設け
たものである。
(作用) リール本体(A)に設けられた軸受ハウジング(23)
内に電気的導体(51)とマグネット(52)との一方
を固定した摺動部材(53)を保持して、該摺動部材
(53)をスプールから離れる方向にスプリングで押圧
する一方、前記軸受ハウジング(23)とリール本体の
外側板(22)との間に操作具(55)を配置して、前
記外側板(22)を取付けることにより、マグネットブ
レーキ(5)を組付けることができるのであり、又、前
記外側板(22)を取外すことにより、前記操作具(5
5)及び摺動部材(53)を容易に分解することができ
るのである。
(実施例) 次に本考案リールの実施例を図面に基づいて説明する。
図において、(A)は所定間隔を置いて相対向する1対
の第1、第2サイドフレーム(1)(2)とから成るリ
ール本体であって、第1サイドフレーム(1)は、中心
部に軸受ハウジング(11)をもつ内側板(12)と、
該内側板(12)の外側に添設する添板(13)及び該
添板(13)の外側に添設する椀形外側板(14)とか
ら成り、又、第2サイドフレーム(2)は、内側板(2
1)と該内側板(21)の外側に添設する椀形外側板
(22)とから成り、これら第1、第2サイドフレーム
(1)(2)間に、スプール(3)をもつスプール軸
(4)を軸受(10)(10)を介して回転自在に支持
すると共に、前記第2サイドフレーム(2)に、マグネ
ットブレーキ(5)におけるマグネット(52)を設
け、また前記スプール(3)に、前記マグネット(5
2)と前記スプール軸(4)の軸方向に対向する電気的
導体(51)を設けて、前記スプール(3)の回転に制
動を与えるように成す一方、前記スプール軸(4)の第
1サイドフレーム側端部を外方に延長して前記第1サイ
ドフレーム(1)内に突出させ、この突出部にピニオン
ギヤ(6)を回転並びに摺動自由に支持すると共に、前
記ピニオンギヤ(6)とスプール軸(4)との間にクラ
ッチ(7)を設け、クラッチ操作機構(8)のクラッチ
レバー(81)により前記クラッチ(7)の係脱を行う
ようにしている。尚、前記導体(51)は、円筒状の胴
部(3a)と、該胴部(3a)の両端に突設する1対の
フランジ(3b)(3c)とをもち、かつ、アルミニウ
ムにより形成される前記スプール(3)の一方側フラン
ジ(3c)を利用し、該フランジ(3c)と一体に形成
している。
又、前記第1サイドフレーム(1)の添板(13)と外
側板(14)との間には、支持軸(9)を介してハンド
ル(31)を回転自由に支持し、該ハンドル軸(30)
の一端を前記外側板(14)から外方に突出させ、この
突出部にハンドル(31)を固定し、他端にマスターギ
ヤ(32)と摩擦板(33)及び複数個のクラッチピン
(34a)をもつリターン板(34)とを挿嵌して支持
すると共に、前記外側板(14)の中心部に支持筒(1
5)を突設して、該支持筒(15)に、前記スプール軸
(4)の第1サイドフレーム(1)側軸端面と接触して
スプール軸(4)の回転に抵抗を与えるキャストコント
ロール(20)を螺合により取付け、このキャストコン
トロール(20)の螺進方向への回転により前記スプー
ル軸(4)を前記軸受ハウジング(23)側に付勢し
て、スプール軸(4)の回転抵抗を大とし、弛緩方向へ
の回転により、スプール軸(4)に付与する回転抵抗を
なくすることができるようにしている。
しかして、第1〜3図に示した実施例では、以上のごと
く構成するリールにおいて、前記リール本体(A)の内
側板(21)に、前記スプール軸(4)の一端側を回転
自由に支持する軸受ハウジング(23)を設けて、この
軸受ハウジング(23)内の中心部に支持筒(23a)
を突設し、該支持筒(23a)の外周りに、前記マグネ
ット(52)を固定した摺動部材(53)を、前記スプ
ール軸(4)の軸方向前後に摺動自由に保持すると共
に、前記摺動部材(53)を前記スプール(3)から離
れる方向にスプリング(54)で押圧する一方、前記軸
受ハウジング(23)と前記リール本体(A)の外側板
(22)との間に操作具(55)を配置し、該操作具
(55)を、前記軸受ハウジング(23)の底壁外面に
突設した円形支持部(23b)に回動自由に支持し、こ
の操作具(55)の前記軸受ハウジング(23)との対
向面に、周方向に向かって軸方向に傾斜するカム面(5
5a)を設け、前記摺動部材(53)に、前記軸受ハウ
ジング(23)の底壁に設ける窓孔(23c)を貫通し
て前記カム面(55a)に当接する係合体(56)を設
けたのである。
以上の構成において、前記摺動部材(53)は、非磁性
の円板により形成して、前記支持筒(23a)外周面に
スプール軸の軸方向にのみ移動可能に支持し、この摺動
部材(53)と支持筒(23a)との間に前記スプリン
グ(54)を介装して、前記摺動部材(53)を、前記
マグネット(52)が前記導体(51)に対し離反する
方向に付勢するのである。又、前記摺動部材(53)の
内側面に、第2図の如く前記マグネット(52)を、周
方向に所定間隔を置いて複数個固定し、前記導体(5
1)と前記スプール軸(4)の軸方向に対向させるので
ある。
又、前記操作具(55)は、円形状に形成して、その内
側面に第3図の如く前記カム面(55a)を2組設ける
と共に、外側面に回転操作用つまみ(55b)を突設
し、該つまみ(55b)を、前記外側板(22)に設け
る貫通孔から外方に露出させ、外部かる操作できるよう
にしている。
又、第1、3図においては、前記係合体(56)とし
て、転動体を用い、この係合体(56)を前記カム面
(55a)と前記摺動部材(53)の外側面とに当接さ
せて、前記操作具(55)の回転操作により係合体(5
6)を介して前記摺動部材(53)を軸方向に移動さ
せ、前記導体(51)とマグネット(52)との対向間
隔を調整するごとくなしている。
しかして、キャスティング操作によりスプール(3)と
一体に形成した導体(51)がマグネット(52)の磁
界内で回転すると、この回転に伴い前記導体(51)を
通る磁速の方向が回転方向に変化するのである。そし
て、この磁速の変化により前記導体(51)に渦電流が
発生し、フレミング左手の法則により、前記導体(5
1)の回転方向と逆方向の力が生じ、前記スプール
(3)の回転に制動を与えるのである。
又、前記マグネットブレーキ(5)の制動力は、前記操
作具(55)を回転操作することにより調整できるので
ある。即ち、前記操作具(55)を回転操作すると、こ
の操作力が、カム面(55a)から係合体(56)を経
て摺動部材(53)に伝わり、前記カム面(55a)の
係合体(56)との係合位置が変わるに伴なって、摺動
部材(53)が支持筒(23a)に対し軸方向に移動さ
せられ、この移動で、前記摺動部材(53)に固定した
マグネット(52)の前記導体(51)に対する位置が
変わり、前記導体(51)を通る磁速密度を変化させら
れるのであって、この変化により、前記スプール(3)
に作用する制動力を調整できるのである。
本考案は以上の如く構成するもので、マグネットブレー
キ(5)を組付ける場合、第2サイドフレーム(2)に
おける内側板(21)に設けた軸受ハウジング(23)
内に摺動部材(53)及びスプリング(54)を挿入し
て、前記摺動部材(53)を支持筒(23a)に支持
し、止め輪などの抜け止め手段により前記スプリング
(54)の離脱を防止する一方、操作具(55)を軸受
ハウジング(23)の外側面と外側板(22)との間に
配置して支持部(23b)に支持し、前記外側板(2
2)を取付けることによりマグネットブレーキ(5)を
組付けることができるので、この組付け作業が簡単、容
易であり、又、前記外側板(22)を取外すことによ
り、前記マグネットブレーキ(5)を容易に分解するこ
とができるので、前記軸受ハウジング(23)内に砂な
どが入っても分解して清掃するのが容易である。又、操
作具(55)にカム面(55a)を設けると共に、摺動
部材(53)に係合体(56)を設けて前記操作具(5
5)の操作で摺動部材(53)を摺動させる構造である
から、歯車を用いた従来品に比べて安価に提供できるの
である。
(考案の効果) 以上の如く本考案は、スプール(3)をもったスプール
軸(4)をフリー回転可能に支持するリール本体(A)
と、前記スプール軸(4)とともに回転する回転部材と
の一方に電気的導体(51)を、他方に、該導体(5
1)と前記スプール軸(4)の軸方向に対向するマグネ
ット(52)を設け、前記スプール(3)の回転に制動
を与える両軸受リールにおいて、前記リール本体(A)
に軸受ハウジング(23)を設けて、この軸受ハウジン
グ(23)内に、前記導体(51)とマグネット(5
2)との一方を固定した摺動部材(53)を、前記スプ
ール軸(4)の軸方向前後に摺動自由に保持すると共
に、前記摺動部材(53)を前記スプール(3)から離
れる方向にスプリング(54)で押圧する一方、前記軸
受ハウジング(23)と前記リール本体(A)の外側板
(23)との間に操作具(55)を回動自由に設け、こ
の操作具(55)に、周方向に向かって軸方向に傾斜す
るカム面(55a)を設け、前記摺動部材(53)に、
前記カム面(55a)に当接する係合体(56)を設け
たから、前記軸受ハウジング(23)内に摺動部材(5
3)を保持して、該摺動部材(53)をスプールから離
れる方向にスプリング(54)で押圧し、前記軸受ハウ
ジング(23)とリール本体の外側板(22)との間に
操作具(55)を配置して、前記外側板(22)を取付
けることにより、マグネットブレーキ(5)を組付ける
ことができるのである。従って、マグネットブレーキの
組付け及び分解作業を簡単、容易にできるのであり、し
かも、前記操作具(55)にカム面(55a)を設ける
と共に、摺動部材(53)に係合体(56)を設けて前
記操作具(55)の操作で摺動部材(53)を摺動させ
る構造であるから、歯車を用いた前記従来品に比べて安
価に提供できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案リールの一実施例を示す横断平面図、第
2図は第1図II-II線断面図、第3図は第1図III-III線
断面図である。 (A)……リール本体 (22)……外側板 (23)……軸受ハウジング (3)……スプール (4)……スプール軸 (51)……電気的導体 (52)……マグネット (53)……摺動部材 (54)……スプリング (55)……操作具 (56)……係合体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプール(3)をもったスプール軸(4)
    をフリー回転可能に支持するリール本体(A)と、前記
    スプール軸(4)とともに回転する回転部材との一方に
    電気的導体(51)を、他方に、該導体(51)と前記
    スプール軸(4)の軸方向に対向するマグネット(5
    2)を設け、前記スプール(3)の回転に制動を与える
    両軸受リールにおいて、前記リール本体(A)に軸受ハ
    ウジング(23)を設けて、この軸受ハウジング(2
    3)内に、前記導体(51)とマグネット(52)との
    一方を固定した摺動部材(53)を、前記スプール軸
    (4)の軸方向前後に摺動自由に保持すると共に、前記
    摺動部材(53)を前記スプール(3)から離れる方向
    にスプリング(54)で押圧する一方、前記軸受ハウジ
    ング(23)と前記リール本体(A)の外側板(22)
    との間に操作具(55)を回動自由に設け、この操作具
    (55)に、周方向に向かって軸方向に傾斜するカム面
    (55a)を設け、前記摺動部材(53)に、前記カム
    面(55a)に当接する係合体(56)を設けたことを
    特徴とする両軸受リール。
JP398690U 1990-01-20 1990-01-20 両軸受リール Expired - Lifetime JPH0616511Y2 (ja)

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JP398690U JPH0616511Y2 (ja) 1990-01-20 1990-01-20 両軸受リール

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JPH039164U JPH039164U (ja) 1991-01-29
JPH0616511Y2 true JPH0616511Y2 (ja) 1994-05-02

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JP (1) JPH0616511Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0873686A2 (en) 1997-03-11 1998-10-28 Daiwa Seiko Inc. Fishing reel

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0873686A2 (en) 1997-03-11 1998-10-28 Daiwa Seiko Inc. Fishing reel

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Publication number Publication date
JPH039164U (ja) 1991-01-29

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