JP2589725Y2 - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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JP2589725Y2
JP2589725Y2 JP1993025438U JP2543893U JP2589725Y2 JP 2589725 Y2 JP2589725 Y2 JP 2589725Y2 JP 1993025438 U JP1993025438 U JP 1993025438U JP 2543893 U JP2543893 U JP 2543893U JP 2589725 Y2 JP2589725 Y2 JP 2589725Y2
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spool
brake
magnet
reel
magnetic powder
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JP1993025438U
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昭彦 佐藤
厚人 青木
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は両軸受リールに係り、特
にブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スプール軸を両端で支持するよ
うにした両軸受リールが広く知られている。この両軸受
リールにあっては、スプール軸の回転を制動してバック
ラッシュを防止すべく遠心ブレーキ装置が設けられてい
る。
【0003】この従来の遠心ブレーキ装置としては、ス
プール軸に支持杆を設け、この支持杆にブレーキシュー
を外嵌せしめ、このブレーキシューが制動板に当接する
ように構成したものがある。また、スプールの回転に連
動するロータ内に密入された磁性流体を磁石により吸引
するようにしたことによりスプールの回転に制動を掛け
るといったものが提案されている(特開昭59−132
836号公報)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、ブレーキシ
ューを使用した遠心ブレーキ装置にあっては、構造が複
雑となり、部品点数も多く、コストが高くなるといった
問題点があった。また、磁性流体を使用した遠心ブレー
キ装置では磁性流体が密入されており、しかも、スプー
ルの低速回転時に磁力による制動力が作用しないように
磁石を配置することが全く考慮されていないために、制
動力は常に作用することとなり、スプールの低速、高速
いずれの時もブレーキが掛かり、仕掛けの飛距離が短く
なるといった問題点があった。
【0005】本考案は上述のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、構造が簡易で、制動力の微調整をする
ことができ、スプールの低速回転時に制動力が作用しな
いようにした両軸受リールを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、リールの外郭
を構成するリール本体部と、このリール本体部に両端が
軸支されたスプール軸と、このスプール軸に固定された
スプールとを備えた両軸受リールにおいて、内部に自由
移動を許容する量の磁性粉体が封入されたブレーキケー
スと、上記リール本体部に移動可能に設けられたマグネ
ットホルダと、上記ブレーキケースと相対向し、且つ、
スプールの低速回転時に、磁性粉体に磁力による影響を
与えないように、スプール軸の回転中心から一方の側に
偏倚して、上記マグネットホルダに固定された磁石と、
上記マグネットホルダを移動させる移動機構部とを備え
ていることを特徴とする。
【0007】釣糸を放出する際には、スプール軸の回転
に伴い、スプールおよびブレーキケースが同時に回転す
る。このとき、スプールの回転数が小さいとブレーキケ
ース内の磁性粉体は回転による遠心力の影響をさほど受
けず、磁性粉体はマグネットホルダに取り付けられた磁
石と対向する位置まで到達しない。この際、磁性粉体は
ブレーキケースの下部に残留するように、その内周面を
流動し、この磁性粉体には磁石による吸着力は作用して
いないため、磁性粉体とブレーキケースとの間の摩擦力
は著しく小さい。従って、スプールの回転に制動はほと
んど掛からない状態でスプールは回転する。また、スプ
ールの回転が若干大きくなると、ブレーキケース内の磁
性粉体は回転による遠心力の影響を若干受けることとな
る。そのため、磁石の近傍まで磁性粉体の一部は移動
し、磁石による吸引力を受け、この磁性粉体とブレーキ
ケースとの間に摩擦力が生じ、ブレーキケースの回転ひ
いてはスプール軸、スプールの回転に小さい制動
与することとなる。さらに、スプールの回転数が大きく
なると、磁性粉体の殆ど全部遠心力によりブレーキケ
ースの外周内壁部に付着された状態となり、一体回転
し、全体的に磁石からの吸引力を受けることとなる。そ
のため、大きい制動力が付与されることとなる。
【0008】また、制動力を調節する場合には、移動機
構部を操作してマグネットホルダに取付けられた磁石の
位置をブレーキケースから近付けたり、離したりするこ
とにより、磁性粉体が磁石から受ける吸引力が変化し、
ひいては制動力が変化する。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の一実施例
について説明する。図1は本考案における両軸受リール
の断面図である。図中符号1はリール本体であり、この
リール本体1の図中右側にはハンドル軸2が回転可能に
設けられている。このハンドル軸2にはハンドル3が固
定されている。また、このハンドル軸2には歯車4が固
定されている。一方、リール本体1の図中左側には蓋体
5が取付けられており、この蓋体5の内側にはねじ6に
よって支持部材7が固定されている。この支持部材7に
は軸受ホルダ8が設けられ、この軸受ホルダ8に軸受9
が保持されている。この軸受9にスプール軸10の一端
が支持されている。このスプール軸10はリール本体1
の仕切部1aに設けられた軸受11を貫通し、さらにリ
ール本体1の図中右側部に設けられた軸受12にその他
端が支持されている。このスプール軸10の軸受11と
軸受12との間にはピニオン13が設けられており、こ
のピニオン13は上記歯車4に噛合されている。さら
に、スプール軸10には釣糸を捲回するスプール14が
固定され、スプール軸10の回転に伴ない一体回転しう
るように構成されている。また、上記スプール軸10の
図中左端部側には遠心ブレーキ装置15が配設されてい
る。
【0010】図2はこの遠心ブレーキ装置15を示す両
軸受リールの部分拡大断面図である。スプール軸10の
スプール14よりも図中左側にはブレーキケース16が
固着されており、スプール軸10と一体回転しうるよう
に構成されている。このブレーキケース16にはカバー
17が取付けられ、環状のスペース18が形成されてい
る。このスペース18内には磁性を有する磁性粉体19
が封入されている。このとき、この磁性粉体19はスペ
ース18内で自由に移動しうることができる程度の量だ
けが封入されている。
【0011】一方、軸受ホルダ8の外周部にはマグネッ
トホルダ20が遊貫状態で外装され、止め輪21によっ
てマグネットホルダ20を抜け止めしている。このマグ
ネットホルダ20の外周部の一部には保持部20aが突
出している(図3参照)。そして、この保持部20aに
は3個の磁石22,22,22が嵌め込まれている。図
2において、この磁石22はブレーキケース16に対向
しうる位置であって、かつ図3においてスプール軸10
の回転中心Oから一方の側に偏倚した位置に、即ち、上
記回転中心Oから、通常使用状態における下方(図3中
左側)に磁性粉体19が位置したときの磁性粉体19の
端部を結ぶ線l1、l2の間以外の位置となるように配設
されている。これは、スプールの回転が低速回転である
場合に磁石22による影響を磁性粉体19が受けるのを
防止するためである。
【0012】また、蓋体5にはブレーキ調整ねじ23が
回転可能に設けられている。このブレーキ調整ねじ23
の外周部には歯部23aが形成されており、蓋体5に設
けられた鳴き爪24と係合してブレーキ調整ねじ23の
位置決めがなされるように構成されている。図4はこの
ブレーキ調整ねじ23の正面図である。このブレーキ調
整ねじ23の側面には連続的に径が異なる長溝23bが
形成されている。そして、この長溝23bには、図2に
示すようにマグネットホルダ20に形成された係合突部
20bが係合されており、ブレーキ調整ねじ23の回転
に伴ないマグネットホルダ20が図中上下方向に移動し
うるように構成されている。
【0013】このように構成された両軸受リールの作用
について以下に説明する。図1において、スプール14
を回転させる場合には、ハンドル3を回転することによ
りハンドル軸2、歯車4、ピニオン13、スプール軸1
0を順次介してスプール14が回転する。これにより、
釣糸の放出長さの調節を行なうことができる。このと
き、このスプール14の回転に伴ない、ブレーキケース
16も一体回転する。
【0014】ここで、図3において、ブレーキケース1
6の回転数が小さい場合にはブレーキケース16と磁性
粉体19との間には、ほとんど摩擦力が作用せず、磁性
粉体19がブレーキケース16の内周壁を滑る状態とな
り、磁性粉体19は磁石22による影響を受けず、スプ
ール14は制動力を受けずに回転する。
【0015】次に、上述の場合よりもブレーキケース1
6の回転数が大きくなると、ブレーキケース16と磁性
粉体19との間には、遠心力により若干の摩擦力が作用
し、図5のように、若干量の磁性粉体19がブレーキケ
ース16の回転に伴ない、回転方向に移動するため、磁
石22による影響を受けることとなる。すなわち、磁性
粉体19は磁石22による吸引力を受けるために、磁性
粉体19がブレーキケース16を放射方向の力で押圧す
ることとなる。この押圧力によりブレーキケース16に
は摩擦力が生じ、ブレーキケース16の回転に制動力が
作用することとなる。
【0016】さらに、上述の場合よりもブレーキケース
16の回転数がより大きくなると、磁性粉体19は、遠
心力によりブレーキケース16の内周壁全面にほぼ均等
の厚さで分散し、ブレーキケース16と磁性粉体19と
の間には、回転による遠心力に伴ない、ある程度の大き
さを有する摩擦力が生じ、磁性粉体19はブレーキケー
ス16の回転と同時に回転する(図6)。このため、磁
性粉体19は磁石22による影響を強く受けることとな
り、磁性粉体19がブレーキケース16を押圧する押圧
力による摩擦力が生じることから、ブレーキケース16
の回転に制動力が作用することとなる。
【0017】次に、スプール14の回転に掛かる制動力
の調節方法について説明する。図2において、スプール
14の回転に掛かる制動力を強くしたい場合には、磁石
22をブレーキケース16に近付ければ良い。すなわ
ち、ブレーキ調整ねじ23を回転させる。すると、この
ブレーキ調整ねじ23に形成された長溝23bに係合さ
れたマグネットホルダ20の係合突部20bは、長溝2
3bが回転中心からの径が順次異なるように形成されて
いることから、マグネットホルダ20が図2中下方に移
動することとなる(図7)。このため、磁石22がブレ
ーキケース16に近付く。これにより、磁石22による
磁性粉体19の吸引力が増大し、ひいては制動力を大き
くすることができる。
【0018】さらに、制動力を小さくしたい場合には、
上述とは逆の操作により、図2に示すように磁石22を
ブレーキケース16から離すことにより制動力を小さく
することができる。なお、上述実施例においてはブレー
キケース16をスプール軸10に固着した場合について
説明したが、必ずしもブレーキケース16はスプール軸
10に固着される必要はなく、スプール14に固着する
ようにしても良い。
【0019】
【考案の効果】本考案は上述のように構成したことによ
り、スプールに掛ける制動力を適宜所望に応じて微調整
することができ、バックラッシュを有効に防止すること
ができる。また、調整作業はブレーキ調整部材をリール
の外部から操作することにより容易に行なうことができ
る。さらに、構造が簡易で組立て易く、部品点数も少な
いので、ひいてはコストの低減を図ることができる。ま
た、非接触であるので、ブレーキシューの磨耗といった
こともなく、耐久性が向上する。さらに、スプールの低
速回転時には制動力が作用せず、仕掛けの飛距離が延び
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における両軸受リールの正面断面図であ
る。
【図2】本考案における両軸受リールの正面拡大断面図
である。
【図3】本考案における両軸受リールの側面図である。
【図4】本考案における両軸受リールに使用されるブレ
ーキ調整ねじの正面図である。
【図5】本考案における両軸受リールの側面図である。
【図6】本考案における両軸受リールの側面図である。
【図7】本考案における両軸受リールの側面断面図であ
る。
【符号の説明】
1…リール本体部 10…スプール軸 14…スプール 16…ブレーキケース 19…磁性粉体 20…マグネットホルダ 22…磁石 23…ブレーキ調整ねじ(移動機構部)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リールの外郭を構成するリール本体部
    と、このリール本体部に両端が軸支されたスプール軸
    と、このスプール軸に固定されたスプールとを備えた両
    軸受リールにおいて、内部に自由移動を許容する量の
    性粉体が封入されたブレーキケースと、上記リール本体
    部に移動可能に設けられたマグネットホルダと、上記ブ
    レーキケースと相対向し、且つ、スプールの低速回転時
    に、磁性粉体に磁力による影響を与えないように、スプ
    ール軸の回転中心から一方の側に偏倚して、上記マグネ
    ットホルダに固定された磁石と、上記マグネットホルダ
    を移動させる移動機構部とを備えていることを特徴とす
    る両軸受リール。
JP1993025438U 1993-05-17 1993-05-17 両軸受リール Expired - Lifetime JP2589725Y2 (ja)

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JPH0684860U JPH0684860U (ja) 1994-12-06
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