JP2588001Y2 - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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JP2588001Y2
JP2588001Y2 JP1993018704U JP1870493U JP2588001Y2 JP 2588001 Y2 JP2588001 Y2 JP 2588001Y2 JP 1993018704 U JP1993018704 U JP 1993018704U JP 1870493 U JP1870493 U JP 1870493U JP 2588001 Y2 JP2588001 Y2 JP 2588001Y2
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JP
Japan
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spool
magnet
reel
spool shaft
brake
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JP1993018704U
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昭彦 佐藤
豊 巽
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は両軸受リールに係り、特
に遠心ブレーキの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スプール軸を両端で支持するよ
うにした両軸受リールが広く知られている。この両軸受
リールにあっては、スプール軸の回転を制動してバック
ラッシュを防止すべく遠心ブレーキ装置が設けられてい
る。
【0003】この遠心ブレーキ装置としては、遠心ブレ
ーキ装置に磁性体を組み込み、スプールの回転が一定の
速度となった場合に、ブレーキが作用するようにしたも
のが提案されている(実開昭56−55381号)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の構造
のものでは、一定速度以上での回転は有効に防止するこ
とができるが、制動力を釣場等に応じて微調整すること
ができないといった問題点があった。
【0005】本考案は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、スプールの回転に掛かる制動力の微
調整を行なうことのできる両軸受リールを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、リールの外郭
を構成するリール本体部(1)と、このリール本体部
(1)に両端が軸支されたスプール軸(7)と、このス
プール軸(7)に固定されたスプール(11)とを備え
た両軸受リールにおいて、上記リール本体部(1)
プール軸(7)を囲むように設けられた制動板(21)
と、上記スプール(11)のリブ部(11a)に放射状
に突設された先端が制動板(21)の方を向く支持杆
(18)と、この支持杆(18)の軸方向に移動可能に
設けられスプール回転時の遠心力で制動板(21)に先
端が接触し得る制動部材(19)と、この制動部材(1
9)に設けられた第一磁石(20)と、上記リール本体
(1)に形成されたボス部(5a)にガイドされつ
つ、上記スプール軸(7)の軸方向に移動可能に設けら
れたスライド部材(13)と、このスライド部材(1
3)に固定されるとともに、このスライド部材(13)
の軸方向移動に伴ない上記リブ部(11a)で囲まれる
空洞内をスプール軸(7)の軸方向に移動することで
記第一磁石(20)と対向する位置と、非対向位置との
間を連続的に移動する第二磁石(17)と、上記スライ
ド部材(13)をスライド移動させる移動機構部(1
4)とを備えていることを特徴とする。
【0007】
【作用】釣糸を投擲する際には、スプールの回転に制動
を掛けるべく、移動機構部を操作する。これにより、ス
ライド部材に設けられた第二磁石が移動する。このた
め、第二磁石と第一磁石とが対向する面積が連続的に変
化することとなり、この両磁石の吸引力、あるいは反撥
力が変化することとなる。そして、所望の位置でスライ
ド部材のスライド位置を決定し、釣糸を投擲する。する
と、スプールの回転に伴なう遠心力と両磁石による吸引
力あるいは反撥力とが制動部材に作用するため、この制
動部材が制動板を押圧する力の大きさが異なり、制動力
の微調整を行なうことができる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の一実施例
について説明する。図1は本考案における両軸受リール
の断面図、図2は図1中左側面図である。図中符号1は
リール本体であり、このリール本体1の図中右側にはハ
ンドル軸2が回転可能に設けられている。このハンドル
軸2にはハンドル3が固定されている。また、このハン
ドル軸2には歯車4が固定されている。一方、リール本
体1の図中左側には制動板支持部材5が取付けられてお
り、この制動板支持部材5のボス部5aに設けられた軸
受6を介してスプール軸7の一端が支持されている。こ
のスプール軸7はリール本体1の仕切部1aに設けられ
た軸受8を貫通し、さらにリール本体1の図中右側部に
設けられた軸受9にその他端が支持されている。このス
プール軸7の軸受8と軸受9との間にはピニオン10が
設けられており、このピニオン10は上記歯車4に噛合
されている。さらに、スプール軸7には釣糸を捲回する
スプール11が固定され、スプール軸7の回転に伴ない
一体回転しうるように構成されている。また、上記スプ
ール軸7の図中左端部側には遠心ブレーキ装置12が配
設されている。
【0009】図3はこの遠心ブレーキ装置12を示す両
軸受リールの部分拡大断面図である。制動板支持部材5
にはボス部5aが形成されており、このボス部5aには
スライドカム13が図中左右方向に移動可能に外挿され
ている。このスライドカム13には2つの突起13a,
13aが突設されており、制動板支持部材5に形成され
た孔5b,5bを貫通している。そして、突起13aが
孔5bを貫通して、さらに突出した部分はブレーキ調整
ねじ14に形成された円弧孔14aに挿入されている。
この円弧孔14aの奥端部にはカム面14bが形成され
ている。また、上記ブレーキ調整ねじ14はリール本体
1(図1)に取付けられた蓋体15に回転可能に設けら
れており、ブレーキ調整ねじ14に形成された歯部14
cに蓋体15に取付けられた鳴き爪16が係合すること
により、ブレーキ調整ねじ14の位置決めがなされるよ
うに構成されている。また、スライドカム13の図中右
端外周部には第二磁石17が設けられている。
【0010】一方、スプール11のリブ11aには支持
杆18が固定されており、この支持杆18にはブレーキ
シュー19が支持杆18の軸方向移動可能に設けられて
いる。このブレーキシュー19のリブ11a側の側面に
は第一磁石20が取付けられている。また、上記制動板
支持部材5には制動板21が設けられており、この制動
板21とスライドカム13との間にはばね22が介在さ
れている。このばね22により、スライドカム13は常
時図中左方に押圧されている。また、上記第一磁石20
と第二磁石17とは相対向する側が例えばN極同士、S
極同士といったように同極となるように配設されてい
る。なお、スプール11、支持杆18、制動板21は非
磁性体とする。
【0011】このように構成された両軸受リールの作用
について以下に説明する。スプール11の回転に掛かる
制動力を調節する際には、ブレーキ調整ねじ14を回転
させると、カム面14bに押圧されている突起13aが
カム面14bに沿って図3中左右方向に移動する。この
ため、スライドカム13が図3中左右方向に移動するこ
となり、第二磁石17が第一磁石20と対向する部分の
面積が増減する。すなわち、制動力を大きくしたい場合
には、図3において、スライドカム13を図中右方に移
動させることにより第一磁石20と第二磁石17との相
対向する面積を大きくとる。図4はこのときの状態を示
している。このとき、両磁石17,20の対向側は同極
となっているので、ブレーキシュー19に取付けられた
第一磁石20には第二磁石17から大きな反撥力を受け
る。この状態で、さらにスプール11の回転による遠心
力がブレーキシュー19に作用することにより、このブ
レーキシュー19はこの遠心力と第一磁石20による反
撥力とが相和した力で制動板21に押圧される。また、
制動力を小さくしたい場合には、スライドカム13を図
3中左方に位置せしめ、相対向する面積を小さくし、両
磁石17,20による反撥力を小さくすることにより、
ブレーキシュー19に作用する力がスプール11の回転
による遠心力のみの状態となり、ブレーキシュー19が
制動板21を押圧する力を小さくすることができる。そ
して、制動力を微調整する場合には、第一磁石20と第
二磁石17との相対向する部分の面積の大きさを適宜調
整することにより、制動力の微調整を行なうことができ
る。
【0012】図5は本考案における両軸受リールの他の
実施例の要部拡大断面図である。なお、上述実施例と同
一部材には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。本
実施例は上述実施例の第一磁石20と第二磁石17との
相対向する側が同極となるように配設されるのに対し
て、異極となるように配設されている。このため、スプ
ール11の回転によりブレーキシュー19に作用する遠
心力が両磁石の吸引力に打ち勝った場合には、この両磁
石の吸引力に打ち勝った遠心力によりブレーキシュー1
9が制動板21を押圧することとなり、スプール11の
回転に制動力が作用する。このため、制動力を大きくし
たい場合にはスライドカム13を図中左方に位置せし
め、制動力を小さくしたい場合にはスライドカム13を
図中右方に位置せしめることにより、制動力の微調整を
容易に行なうことができる。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば、スプール軸を中心に第
一と第二の磁石を共に制動板の内周側に配置し、制動板
を第一と第二の磁石の外側に配置したので、制動板の径
をそれだけ大きくしてスプールに対しより大きな制動ト
ルクを掛けることができ、バックラッシュを有効に防止
することができる。また、第二磁石をスプールのリブ部
の空洞内で移動させるようにしたので、第二磁石を移動
させる機構を小径化し、リールを小型化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における両軸受リールの正面断面図であ
る。
【図2】本考案における両軸受リールの側面断面図であ
る。
【図3】本考案における両軸受リールの要部拡大断面図
である。
【図4】本考案における両軸受リールの要部拡大断面図
である。
【図5】本考案における他の実施例の両軸受リールの要
部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…リール本体(リール本体部) 5…制動板支持部材(リール本体部) 5a…ボス部 7…スプール軸 11…スプール 11a…リブ(リブ部) 13…スライドカム(スライド部材) 14…ブレーキ調整ねじ(移動機構部) 15…蓋体(リール本体部) 17…第二磁石 18…支持杆 19…ブレーキシュー(制動部材) 20…第一磁石 21…制動板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−360640(JP,A) 実開 平5−4872(JP,U) 実開 昭62−144479(JP,U) 実開 昭56−55381(JP,U) 実開 平4−100382(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01K 89/00 - 89/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リールの外郭を構成するリール本体部
    と、このリール本体部に両端が軸支されたスプール軸
    と、このスプール軸に固定されたスプールとを備えた両
    軸受リールにおいて、上記リール本体部にスプール軸を
    囲むように設けられた制動板と、上記スプールのリブ部
    に放射状に突設された先端が制動板の方を向く支持杆
    と、この支持杆の軸方向に移動可能に設けられスプール
    回転時の遠心力で制動板に先端が接触し得る制動部材
    と、この制動部材に設けられた第一磁石と、上記リール
    本体部に形成されたボス部にガイドされつつ、上記スプ
    ール軸の軸方向に移動可能に設けられたスライド部材
    と、このスライド部材に固定されるとともに、このスラ
    イド部材の軸方向移動に伴ない上記リブ部で囲まれる空
    洞内をスプール軸の軸方向に移動することで上記第一磁
    石と対向する位置と、非対向位置との間を連続的に移動
    する第二磁石と、上記スライド部材をスライド移動させ
    る移動機構部とを備えていることを特徴とする両軸受リ
    ール。
JP1993018704U 1993-04-13 1993-04-13 両軸受リール Expired - Lifetime JP2588001Y2 (ja)

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JPH0675169U JPH0675169U (ja) 1994-10-25
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