JPH06163698A - ミリ波またはマイクロ波icのレイアウト設計方法及びレイアウト設計装置 - Google Patents
ミリ波またはマイクロ波icのレイアウト設計方法及びレイアウト設計装置Info
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- JPH06163698A JPH06163698A JP4341712A JP34171292A JPH06163698A JP H06163698 A JPH06163698 A JP H06163698A JP 4341712 A JP4341712 A JP 4341712A JP 34171292 A JP34171292 A JP 34171292A JP H06163698 A JPH06163698 A JP H06163698A
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- G06F30/30—Circuit design
- G06F30/39—Circuit design at the physical level
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- Computer Hardware Design (AREA)
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高価なメモリが不要で、レイアウトを最適化
する際の処理速度を高速化できるCADシステムを用い
たレイアト設計方法とレイアウト設計装置を提供する。 【構成】 設計すべきICを構成する回路素子のそれぞ
れを、各素子毎にその面積及び寸法が電気的データとな
る2次元平面上閉じた図形でもってCRTディスプレイ
上に表示し、これら図形の辺同士を接続して設計すべき
ICの回路構成と同様の回路構成からなる模擬ICを作
成し、CRTディスプレイ上で模擬IC全体の面積がで
きるだけ小さくなり、且つ、該模擬ICの電気特性が所
望の電気特性となるように、該模擬ICを構成する図形
の大きさ(寸法)及びレイアウトを最適化した後、この
最適化された模擬ICのレイアウトデータを図形演算処
理してIC製造用のマスクパターンを作成する。
する際の処理速度を高速化できるCADシステムを用い
たレイアト設計方法とレイアウト設計装置を提供する。 【構成】 設計すべきICを構成する回路素子のそれぞ
れを、各素子毎にその面積及び寸法が電気的データとな
る2次元平面上閉じた図形でもってCRTディスプレイ
上に表示し、これら図形の辺同士を接続して設計すべき
ICの回路構成と同様の回路構成からなる模擬ICを作
成し、CRTディスプレイ上で模擬IC全体の面積がで
きるだけ小さくなり、且つ、該模擬ICの電気特性が所
望の電気特性となるように、該模擬ICを構成する図形
の大きさ(寸法)及びレイアウトを最適化した後、この
最適化された模擬ICのレイアウトデータを図形演算処
理してIC製造用のマスクパターンを作成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ミリ波半導体集積回
路(以下、ミリ波ICと称す)またはマイクロ波半導体
集積回路(以下、マイクロ波ICと称す)のレイアウト
設計方法およびレイアウト設計装置に関し、特に、設計
作業が容易で、回路設計者にかかる負担を軽減すること
ができ、しかも、レイアウトを最適化する際の処理速度
を速くできるミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト
設計方法およびレイアウト設計装置に関するものであ
る。
路(以下、ミリ波ICと称す)またはマイクロ波半導体
集積回路(以下、マイクロ波ICと称す)のレイアウト
設計方法およびレイアウト設計装置に関し、特に、設計
作業が容易で、回路設計者にかかる負担を軽減すること
ができ、しかも、レイアウトを最適化する際の処理速度
を速くできるミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト
設計方法およびレイアウト設計装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、CADシステムを用いたミリ波ま
たはマイクロ波ICのレイアウト設計は、データベース
に所望のICを構成する上で必要な回路素子データを格
納し、所定のマスクパターン作成用のデータフォーマッ
ト(例えば、CALMA GDSIIフォーマット)を用
い、IC製造プロセスの転写工程におけるマスク合わせ
精度や加工精度等に基づく重ね合わせのための合わせ余
裕をデザインルールとして定め、このデザインルールに
基づいて、回路設計者が手作業で各転写工程に対応した
マスクパターンを作成することにより行われていた。こ
こで、マスクパターンとは、ICの製造プロセスにおい
て用いられるマスクまたはレティクル上に描かれる各転
写工程に対応したパターンのことである。
たはマイクロ波ICのレイアウト設計は、データベース
に所望のICを構成する上で必要な回路素子データを格
納し、所定のマスクパターン作成用のデータフォーマッ
ト(例えば、CALMA GDSIIフォーマット)を用
い、IC製造プロセスの転写工程におけるマスク合わせ
精度や加工精度等に基づく重ね合わせのための合わせ余
裕をデザインルールとして定め、このデザインルールに
基づいて、回路設計者が手作業で各転写工程に対応した
マスクパターンを作成することにより行われていた。こ
こで、マスクパターンとは、ICの製造プロセスにおい
て用いられるマスクまたはレティクル上に描かれる各転
写工程に対応したパターンのことである。
【0003】しかしながら、上記マスクパターンのデー
タは、ICの製造プロセスにおける転写工程の数だけ必
要であり、回路設計者は、上記のようにプロセス上のデ
ザインルールを考慮に入れて各転写工程毎のマスクパタ
ーンを作成しなければならず、マスクパターンを作成す
る上でのデータの入力,編集作業には熟練が必要とさ
れ、更に、IC製造プロセスの変更に伴い、その都度、
マスクパターンの修正を行う必要があり、これらの作業
には多大な労力と時間が必要であった。
タは、ICの製造プロセスにおける転写工程の数だけ必
要であり、回路設計者は、上記のようにプロセス上のデ
ザインルールを考慮に入れて各転写工程毎のマスクパタ
ーンを作成しなければならず、マスクパターンを作成す
る上でのデータの入力,編集作業には熟練が必要とさ
れ、更に、IC製造プロセスの変更に伴い、その都度、
マスクパターンの修正を行う必要があり、これらの作業
には多大な労力と時間が必要であった。
【0004】そこで、近年、人手によるデータ入力作業
を軽減できるものとして、設計すべきICの回路図から
個々の回路素子のマスクパターンを自動発生できる市販
のソフトウエア( Eesof社製Academy,HP社製MDS, Caden
ce社製Microwave Musician,Compact Software社製Seren
ade等)を用いたCADシステムにより、モノリシック
マイクロ波IC(以下、MMICと称す)のレイアウト
設計を行うレイアウト設計方法が検討された。図18
は、このレイアウト設計方法のフローチャートである。
を軽減できるものとして、設計すべきICの回路図から
個々の回路素子のマスクパターンを自動発生できる市販
のソフトウエア( Eesof社製Academy,HP社製MDS, Caden
ce社製Microwave Musician,Compact Software社製Seren
ade等)を用いたCADシステムにより、モノリシック
マイクロ波IC(以下、MMICと称す)のレイアウト
設計を行うレイアウト設計方法が検討された。図18
は、このレイアウト設計方法のフローチャートである。
【0005】このレイアウト設計方法は、このフローチ
ャートに示すように、先ず、設計すべきMMICの回路
図から該MMICを構成する各回路素子のマスクパター
ンをCRTディスプレイ上に自動発生させ、この自動発
生した各回路素子毎のマスクパターン間を接続し、MM
IC全体のマスクパターンの概略図を得た後、接続すべ
き回路素子間の接続方法に応じた接続部用のマスクパタ
ーンを入力するとともに、例えば、各転写工程毎に発生
させた各回路素子のマスクパターンの間隔を製造プロセ
ス上のデザインルールに応じて引き離す等を行ってMM
IC全体のマスクパターンを編集し、この編集後のMM
IC全体のマスクパターンから電気的パラメータを抽出
して回路シミュレーションを行い、所望の電気特性が得
られる場合は作業を終了し、所望の電気特性が得られな
い場合は、更に、上記接続部用のマスクパターンの大き
さ及び形状等を変更したり、MMIC全体のマスクパタ
ーンの再編集を行って、MMIC全体のマスクパターン
のレイアウトを最適化するものである。
ャートに示すように、先ず、設計すべきMMICの回路
図から該MMICを構成する各回路素子のマスクパター
ンをCRTディスプレイ上に自動発生させ、この自動発
生した各回路素子毎のマスクパターン間を接続し、MM
IC全体のマスクパターンの概略図を得た後、接続すべ
き回路素子間の接続方法に応じた接続部用のマスクパタ
ーンを入力するとともに、例えば、各転写工程毎に発生
させた各回路素子のマスクパターンの間隔を製造プロセ
ス上のデザインルールに応じて引き離す等を行ってMM
IC全体のマスクパターンを編集し、この編集後のMM
IC全体のマスクパターンから電気的パラメータを抽出
して回路シミュレーションを行い、所望の電気特性が得
られる場合は作業を終了し、所望の電気特性が得られな
い場合は、更に、上記接続部用のマスクパターンの大き
さ及び形状等を変更したり、MMIC全体のマスクパタ
ーンの再編集を行って、MMIC全体のマスクパターン
のレイアウトを最適化するものである。
【0006】尚、上記フローにおいて、MMIC全体の
マスクパターンの概略図を作成した後、接続すべき回路
素子間毎にその接続方法に応じた接続部用のマスクパタ
ーンを入力するのは、MMICを構成するFET,MI
Mキャパシタ,エアーブリッジ等の各回路素子では、接
続に用いる電気端子の導体層が異なり、接続する回路素
子の種類に応じてその接続方法が異なるためであり、ま
た、この接続部用のマスクパターンの入力後に、電気的
パラメータの抽出や、回路シミュレーションを行うの
は、ミリ波やマイクロ波ICでは、回路素子間の接続部
の大きさや形状が、反射,損失,位相等の電気特性に影
響を及ぼすことから、接続部用のマスクパターンを考慮
してMMIC全体の電気的パラメータを調整する必要が
あるためである。
マスクパターンの概略図を作成した後、接続すべき回路
素子間毎にその接続方法に応じた接続部用のマスクパタ
ーンを入力するのは、MMICを構成するFET,MI
Mキャパシタ,エアーブリッジ等の各回路素子では、接
続に用いる電気端子の導体層が異なり、接続する回路素
子の種類に応じてその接続方法が異なるためであり、ま
た、この接続部用のマスクパターンの入力後に、電気的
パラメータの抽出や、回路シミュレーションを行うの
は、ミリ波やマイクロ波ICでは、回路素子間の接続部
の大きさや形状が、反射,損失,位相等の電気特性に影
響を及ぼすことから、接続部用のマスクパターンを考慮
してMMIC全体の電気的パラメータを調整する必要が
あるためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のMMICのレイ
アウト設計方法は以上の工程から行われており、上記自
動発生して得られる各回路素子毎のマスクパターンを構
成するデータには、製造プロセス上のデザインルールに
基づくパターン部分、即ち、電気的には意味のない余分
なデータを含んでおり、上記電気的パラメータの抽出及
び回路シミュレーションを行うためには、10MBを越
える大容量のメモリが必要になり、このため、設計装置
自体(即ち、CADシステム)が高価になるばかりでな
く、その計算処理速度が遅くなり、レイアウトの最適化
に要する時間が長くなってしまうという問題点があっ
た。特に、製造プロセスの変更の要求があった場合は、
変更した製造プロセスで定義されるデザインルールに基
づく新たなマスクパターンを作成し、これを入力して、
IC全体のマスクパターンの編集を行った後、もう一
度、電気パラメータの抽出と回路シミュレーションを行
わなければならないため、レイアウトの最適化に要する
時間が一層長くなってしまうという問題点があった。
アウト設計方法は以上の工程から行われており、上記自
動発生して得られる各回路素子毎のマスクパターンを構
成するデータには、製造プロセス上のデザインルールに
基づくパターン部分、即ち、電気的には意味のない余分
なデータを含んでおり、上記電気的パラメータの抽出及
び回路シミュレーションを行うためには、10MBを越
える大容量のメモリが必要になり、このため、設計装置
自体(即ち、CADシステム)が高価になるばかりでな
く、その計算処理速度が遅くなり、レイアウトの最適化
に要する時間が長くなってしまうという問題点があっ
た。特に、製造プロセスの変更の要求があった場合は、
変更した製造プロセスで定義されるデザインルールに基
づく新たなマスクパターンを作成し、これを入力して、
IC全体のマスクパターンの編集を行った後、もう一
度、電気パラメータの抽出と回路シミュレーションを行
わなければならないため、レイアウトの最適化に要する
時間が一層長くなってしまうという問題点があった。
【0008】また、各回路素子のマスクパターンは、I
C製造プロセスにおける各回路素子を形成するに必要な
転写工程の数だけ作成する必要があり、更に、上述した
ようにIC製造プロセスが変更されると、その変更され
た転写工程毎に新たなマスクパターンを作成する必要が
あるため、CADプログラムの開発及び保守に費用がか
かるという問題点もあった。
C製造プロセスにおける各回路素子を形成するに必要な
転写工程の数だけ作成する必要があり、更に、上述した
ようにIC製造プロセスが変更されると、その変更され
た転写工程毎に新たなマスクパターンを作成する必要が
あるため、CADプログラムの開発及び保守に費用がか
かるという問題点もあった。
【0009】また、従来のCADシステムでは、回路素
子(マスクパターン)の電気端子は点で定義されてお
り、回路素子間の電気接続は点で接続するようになって
いるため、例えば、マイクロ波線路(マイクロ波線路用
のマスクパターン)の線路幅の中心点を接続点として定
めた場合は、互いに同方向に延びる幅が異なる2つのマ
イクロ波線路(即ち、マイクロ波線路用のマスクパター
ン)2d,2e間の接続は、図19(a) に示すように、
これらマイクロ波線路(即ち、マイクロ波線路用のマス
クパターン)間を滑らかに接続できず、また、互いに直
角となる方向から延びる2つのマイクロ波線路(即ち、
マイクロ波線路用のマスクパターン)2f,2g間の接
続は、図19(b) に示すように、接続点の周辺でパター
ンが重なったり、接続点の周辺に空き地が形成されてし
まう。従って、この様な滑らかに接続されない不連続部
分が生ずると、マイクロ波がこの部分で反射したり、放
射損失が増加したりするため、CRTディスプレイ上で
パターンの修正を行わなければならず、この作業が面倒
であるという問題点があった。
子(マスクパターン)の電気端子は点で定義されてお
り、回路素子間の電気接続は点で接続するようになって
いるため、例えば、マイクロ波線路(マイクロ波線路用
のマスクパターン)の線路幅の中心点を接続点として定
めた場合は、互いに同方向に延びる幅が異なる2つのマ
イクロ波線路(即ち、マイクロ波線路用のマスクパター
ン)2d,2e間の接続は、図19(a) に示すように、
これらマイクロ波線路(即ち、マイクロ波線路用のマス
クパターン)間を滑らかに接続できず、また、互いに直
角となる方向から延びる2つのマイクロ波線路(即ち、
マイクロ波線路用のマスクパターン)2f,2g間の接
続は、図19(b) に示すように、接続点の周辺でパター
ンが重なったり、接続点の周辺に空き地が形成されてし
まう。従って、この様な滑らかに接続されない不連続部
分が生ずると、マイクロ波がこの部分で反射したり、放
射損失が増加したりするため、CRTディスプレイ上で
パターンの修正を行わなければならず、この作業が面倒
であるという問題点があった。
【0010】尚、以上の問題点はMMICをレイアウト
設計する上での問題点として記載したがマイクロ波IC
だけでなくミリ波ICをレイアウト設計する上でも同様
の問題点が生ずる。
設計する上での問題点として記載したがマイクロ波IC
だけでなくミリ波ICをレイアウト設計する上でも同様
の問題点が生ずる。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、レイアウトを最適化するための
データを、ICの電気設計に必要な最小限のデータ量で
構成することができ、高価なメモリを必要とせず、レイ
アウトを最適化する際の処理速度を速くできるミリ波I
Cまたはマイクロ波ICのレイアウト設計方法及びレイ
アウト設計装置を提供することを目的とする。更に、こ
の発明の他の目的は、設計作業が容易になり、回路設計
者にかかる負担を軽減することができるミリ波ICまた
はマイクロ波ICのレイアウト設計方法及びレイアうト
設計装置を提供することを目的とする。
ためになされたもので、レイアウトを最適化するための
データを、ICの電気設計に必要な最小限のデータ量で
構成することができ、高価なメモリを必要とせず、レイ
アウトを最適化する際の処理速度を速くできるミリ波I
Cまたはマイクロ波ICのレイアウト設計方法及びレイ
アウト設計装置を提供することを目的とする。更に、こ
の発明の他の目的は、設計作業が容易になり、回路設計
者にかかる負担を軽減することができるミリ波ICまた
はマイクロ波ICのレイアウト設計方法及びレイアうト
設計装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるミリ波
またはマイクロ波ICのレイアウト設計方法は、設計す
べきICチップを構成する種々の集中定数回路素子と分
布定数伝送線路のそれぞれを、各素子毎にその面積及び
寸法が電気的データとなる2次元平面上閉じた図形でも
ってCRTデイスプレイ上に表示し、CRTディスプレ
イ上でこれら各図形の辺同士を接続して模擬ICを形成
し、この後、該模擬IC全体の面積ができるだけ小さく
なり、且つ、その電気特性が所望の電気特性となるよう
に、該模擬ICを構成する各図形の大きさや寸法または
その配置を変更して該模擬ICのレイアウトを最適化し
た後、該レイアウトを最適化した模擬ICが2次元平面
上に閉じた図形の集合体であることを利用して、該模擬
ICのレイアウトデータを図形演算して、IC製造用の
マスクパターンを得るようにしたものである。
またはマイクロ波ICのレイアウト設計方法は、設計す
べきICチップを構成する種々の集中定数回路素子と分
布定数伝送線路のそれぞれを、各素子毎にその面積及び
寸法が電気的データとなる2次元平面上閉じた図形でも
ってCRTデイスプレイ上に表示し、CRTディスプレ
イ上でこれら各図形の辺同士を接続して模擬ICを形成
し、この後、該模擬IC全体の面積ができるだけ小さく
なり、且つ、その電気特性が所望の電気特性となるよう
に、該模擬ICを構成する各図形の大きさや寸法または
その配置を変更して該模擬ICのレイアウトを最適化し
た後、該レイアウトを最適化した模擬ICが2次元平面
上に閉じた図形の集合体であることを利用して、該模擬
ICのレイアウトデータを図形演算して、IC製造用の
マスクパターンを得るようにしたものである。
【0013】更に、この発明にかかるミリ波またはマイ
クロ波ICのレイアウト設計方法は、上記複数の集中定
数回路素子及び分布定数伝送線路を図形表示する際、実
際の製造プロセスにおけるプロセスマージン、即ち、素
子間の接続余裕を矩形の図形で表示するようにしたもの
である。
クロ波ICのレイアウト設計方法は、上記複数の集中定
数回路素子及び分布定数伝送線路を図形表示する際、実
際の製造プロセスにおけるプロセスマージン、即ち、素
子間の接続余裕を矩形の図形で表示するようにしたもの
である。
【0014】更に、この発明にかかるミリ波またはマイ
クロ波ICのレイアウト設計方法は上記模擬ICの回路
素子間(即ち、図形間)の電磁結合を電磁界解析理論に
基づいて計算し、この電磁結合を考慮して上記電気特性
を最適化するようにしたものである。
クロ波ICのレイアウト設計方法は上記模擬ICの回路
素子間(即ち、図形間)の電磁結合を電磁界解析理論に
基づいて計算し、この電磁結合を考慮して上記電気特性
を最適化するようにしたものである。
【0015】更に、この発明にかかるミリ波またはマイ
クロ波ICのレイアウト設計装置は、ミリ波またはマイ
クロ波ICを構成する種々の集中定数回路素子と分布定
数伝送線路のそれぞれを、その面積及び寸法が電気的デ
ータとなる2次元平面上閉じた図形としてCRTディス
プレイ上に表示させるためのデータを格納したデータベ
ースと、上記データベースから読み出されたデータをC
RTディスプレイ上の所定位置に2次元平面上閉じた図
形として表示する画像表示装置と、回路設計者が入力し
た設計信号に応じて、上記CRTディスプレイ上に表示
された図形の大きさ,形状,配置の内の少なくとも1つ
を変更する画像表示制御手段と、上記画像表示制御手段
が作成した、設計すべきICと同様の回路構成に構成さ
れた2次元平面上閉じた図形の集合体からなる模擬IC
の回路シュミレーョンを行う回路シミュレーション実行
手段と、上記模擬ICのレイアウトデータのデータファ
イルを作成するデータファイル作成手段と、上記作成さ
れた模擬ICのレイアウトデータファイルを格納するデ
ータファイル格納手段と、上記模擬ICのレイアウトデ
ータを図形演算処理してIC製造用のマスクパターンを
作成するマスクパターン作成手段とを備えたものであ
る。
クロ波ICのレイアウト設計装置は、ミリ波またはマイ
クロ波ICを構成する種々の集中定数回路素子と分布定
数伝送線路のそれぞれを、その面積及び寸法が電気的デ
ータとなる2次元平面上閉じた図形としてCRTディス
プレイ上に表示させるためのデータを格納したデータベ
ースと、上記データベースから読み出されたデータをC
RTディスプレイ上の所定位置に2次元平面上閉じた図
形として表示する画像表示装置と、回路設計者が入力し
た設計信号に応じて、上記CRTディスプレイ上に表示
された図形の大きさ,形状,配置の内の少なくとも1つ
を変更する画像表示制御手段と、上記画像表示制御手段
が作成した、設計すべきICと同様の回路構成に構成さ
れた2次元平面上閉じた図形の集合体からなる模擬IC
の回路シュミレーョンを行う回路シミュレーション実行
手段と、上記模擬ICのレイアウトデータのデータファ
イルを作成するデータファイル作成手段と、上記作成さ
れた模擬ICのレイアウトデータファイルを格納するデ
ータファイル格納手段と、上記模擬ICのレイアウトデ
ータを図形演算処理してIC製造用のマスクパターンを
作成するマスクパターン作成手段とを備えたものであ
る。
【0016】
【作用】この発明においては、その寸法及び面積が電気
的データとなる簡略した図形でもってミリ波またはマイ
クロ波ICを構成する各回路素子を表示し、これら図形
の辺同士を重ねて接続して、これら図形の集合体によっ
て設計すべきICの模擬ICを構成し、該模擬ICのレ
イアウトを最適化することにより設計すべきICのレイ
アウトを最適化するようにしたから、設計すべきICの
レイアウトを最適化するためのデータが、設計すべきI
Cの電気設計に必要なデータのみで構成されることにな
り、電気特性を最適化するための回路シミュレーション
を実行する上で必要なメモリを従来に比べて縮小化で
き、しかも、その際の処理速度も短縮化できる。また、
上記レイアウトの最適化の後、即ち、上記模擬ICのレ
イアウトを最適化した後、そのレイアウトデータを実際
の製造プロセス上のデザインルールに基づいて図形演算
することにより、IC製造用のマスクパターンを得るよ
うにしたから、レイアウト設計とマスクパターンの発生
とを完全に分離することができ、従来のように製造プロ
セスの変更毎に、レイアウトデータを得る作業を行う必
要がなくなる。
的データとなる簡略した図形でもってミリ波またはマイ
クロ波ICを構成する各回路素子を表示し、これら図形
の辺同士を重ねて接続して、これら図形の集合体によっ
て設計すべきICの模擬ICを構成し、該模擬ICのレ
イアウトを最適化することにより設計すべきICのレイ
アウトを最適化するようにしたから、設計すべきICの
レイアウトを最適化するためのデータが、設計すべきI
Cの電気設計に必要なデータのみで構成されることにな
り、電気特性を最適化するための回路シミュレーション
を実行する上で必要なメモリを従来に比べて縮小化で
き、しかも、その際の処理速度も短縮化できる。また、
上記レイアウトの最適化の後、即ち、上記模擬ICのレ
イアウトを最適化した後、そのレイアウトデータを実際
の製造プロセス上のデザインルールに基づいて図形演算
することにより、IC製造用のマスクパターンを得るよ
うにしたから、レイアウト設計とマスクパターンの発生
とを完全に分離することができ、従来のように製造プロ
セスの変更毎に、レイアウトデータを得る作業を行う必
要がなくなる。
【0017】更に、この発明においては、上記複数の集
中定数回路素子及び分布定数伝送線路を図形表示する
際、図形の側部に素子間を接続する際の接続余裕を表す
矩形の図形を付加するようにしたから、離すべき素子間
を近づけ過ぎたりすることがなくなり、精度の高い編集
作業を行うことができる。
中定数回路素子及び分布定数伝送線路を図形表示する
際、図形の側部に素子間を接続する際の接続余裕を表す
矩形の図形を付加するようにしたから、離すべき素子間
を近づけ過ぎたりすることがなくなり、精度の高い編集
作業を行うことができる。
【0018】更に、この発明においては、上記模擬IC
の回路素子間の電磁結合を電磁界解析理論に基づいて計
算し、回路素子間の電磁結合を考慮して回路シミュレー
ションを行うようにしたから、回路素子間を接続した後
の電気特性の変動も考慮して、上記模擬ICのレイアウ
トを最適化することができ、より精度の高いレイアウト
設計を行うことができる。
の回路素子間の電磁結合を電磁界解析理論に基づいて計
算し、回路素子間の電磁結合を考慮して回路シミュレー
ションを行うようにしたから、回路素子間を接続した後
の電気特性の変動も考慮して、上記模擬ICのレイアウ
トを最適化することができ、より精度の高いレイアウト
設計を行うことができる。
【0019】更に、この発明においては、この発明に係
るレイアウト設計装置によれば、ICを構成する回路素
子のレイアウトを最適化する作業と、IC製造用のマス
クパターンを作成する作業とを個別に行えるようにした
から、IC製造プロセスに依存することなくレイアウト
設計を行うことができ、しかも、IC製造プロセス(製
造装置,製造環境)が変更されても、その変更されたI
C製造プロセスのデザインルールに即座に対応してIC
製造用のマスクパーンを作成することができる。
るレイアウト設計装置によれば、ICを構成する回路素
子のレイアウトを最適化する作業と、IC製造用のマス
クパターンを作成する作業とを個別に行えるようにした
から、IC製造プロセスに依存することなくレイアウト
設計を行うことができ、しかも、IC製造プロセス(製
造装置,製造環境)が変更されても、その変更されたI
C製造プロセスのデザインルールに即座に対応してIC
製造用のマスクパーンを作成することができる。
【0020】
実施例1.図2は、この発明の第1の実施例によるCA
Dシステムのハードウェア構成を示すブロック図であ
り、このレイアウトCADシステムは、中央処理装置
(CPU)10と、ICレイアウト設計に必要なデータ
の格納及びデータの入出力を行うデータ入出力システム
20と、中央処理装置10からのデータを画像情報に変
換してCRTディスプレイ上に表示する画像表示装置3
0と、中央処理装置10で作成されたデータファイルを
格納するデータファイル格納装置40とから構成されて
いる。
Dシステムのハードウェア構成を示すブロック図であ
り、このレイアウトCADシステムは、中央処理装置
(CPU)10と、ICレイアウト設計に必要なデータ
の格納及びデータの入出力を行うデータ入出力システム
20と、中央処理装置10からのデータを画像情報に変
換してCRTディスプレイ上に表示する画像表示装置3
0と、中央処理装置10で作成されたデータファイルを
格納するデータファイル格納装置40とから構成されて
いる。
【0021】ここで、データ入出力システム20は、回
路設計者がICのレイアウト設計を行うための必要なデ
ータや命令及び設計信号を入力するためのキーボードや
マウス等からなる入力装置13と、マイクロ波ICを構
成する各回路素子、即ち、FETやMIMキャパシタ等
の集中定数回路素子とマイクロ波線路等の分布定数伝送
線路を各素子毎にCRTディスプレイ上に2次元平面上
閉じた図形で表示するための図形データを格納するディ
スク装置12と、ディスク装置12に格納されたデータ
や画像表示システム30のCRTディスプレイ16上に
表示された画像を必要に応じて出力するプリンタ装置1
4と、これら入力装置13,ディスク装置12及びプリ
ンタ装置14の制御プログラム等を記憶する主記憶装置
11とから構成されている。
路設計者がICのレイアウト設計を行うための必要なデ
ータや命令及び設計信号を入力するためのキーボードや
マウス等からなる入力装置13と、マイクロ波ICを構
成する各回路素子、即ち、FETやMIMキャパシタ等
の集中定数回路素子とマイクロ波線路等の分布定数伝送
線路を各素子毎にCRTディスプレイ上に2次元平面上
閉じた図形で表示するための図形データを格納するディ
スク装置12と、ディスク装置12に格納されたデータ
や画像表示システム30のCRTディスプレイ16上に
表示された画像を必要に応じて出力するプリンタ装置1
4と、これら入力装置13,ディスク装置12及びプリ
ンタ装置14の制御プログラム等を記憶する主記憶装置
11とから構成されている。
【0022】また、中央処理装置10は、回路設計者か
らの設計信号を受けて、これを解読し、該設計信号に応
じてCRTディスプレイ16上に表示された上記図形の
大きさや形状またはその配置を変更する画像表示制御手
段10aと、画像表示制御手段10aにより、CRTデ
ィスプレイ16上に作成された模擬ICのレイアウトデ
ータファイルを作成するレイアウトデータファイル作成
手段10bと、画像表示制御手段10aにより、CRT
ディスプレイ16上に作成された模擬ICの回路シュミ
レーョンを行う回路シミュレーション実行手段10d
と、模擬ICのレイアウトデータを図形演算してIC製
造用のマスクパターンを発生するマスクパターン発生手
段10cとから構成されている。
らの設計信号を受けて、これを解読し、該設計信号に応
じてCRTディスプレイ16上に表示された上記図形の
大きさや形状またはその配置を変更する画像表示制御手
段10aと、画像表示制御手段10aにより、CRTデ
ィスプレイ16上に作成された模擬ICのレイアウトデ
ータファイルを作成するレイアウトデータファイル作成
手段10bと、画像表示制御手段10aにより、CRT
ディスプレイ16上に作成された模擬ICの回路シュミ
レーョンを行う回路シミュレーション実行手段10d
と、模擬ICのレイアウトデータを図形演算してIC製
造用のマスクパターンを発生するマスクパターン発生手
段10cとから構成されている。
【0023】また、画像表示装置30は、データ入出力
システム20,中央処理装置10からのデータを画像デ
ータに変換する画像データ変換装置15と画像を表示す
るCRTディスプレイ16とから構成されている。尚、
レイアウトデータファイル作成手段10bで作成された
レイアウトデータファイルはデータファイル格納装置4
0に格納され、また、上記ディスク12には上記マスク
パターン発生手段10cで図形演算する際、その演算処
理を特定する実際の製造プロセスにおけるデザインルー
ルに基づいて作成された演算処理用データが記憶されて
いる。
システム20,中央処理装置10からのデータを画像デ
ータに変換する画像データ変換装置15と画像を表示す
るCRTディスプレイ16とから構成されている。尚、
レイアウトデータファイル作成手段10bで作成された
レイアウトデータファイルはデータファイル格納装置4
0に格納され、また、上記ディスク12には上記マスク
パターン発生手段10cで図形演算する際、その演算処
理を特定する実際の製造プロセスにおけるデザインルー
ルに基づいて作成された演算処理用データが記憶されて
いる。
【0024】一方、図3はこのCADシステムによりレ
イアウト設計されるマイクロ波ICの一例を示す回路図
であり、図において、1はICチップ、2はマイクロ波
線路、3はMIMキャパシタ、6はバイアホール、7は
ボンディングパッド、8はFETである。
イアウト設計されるマイクロ波ICの一例を示す回路図
であり、図において、1はICチップ、2はマイクロ波
線路、3はMIMキャパシタ、6はバイアホール、7は
ボンディングパッド、8はFETである。
【0025】以下、図3に示すマイクロ波ICのレイア
ウト設計作業を図1のフローチャートに基づいて説明す
る。先ず、設計者が図3のマイクロ波ICの回路図を見
ながら、入力装置13から図3のマイクロ波ICを構成
する各回路素子を特定する信号と各回路素子をCRTデ
イスプレイ16上の所定位置に表示するための座標デー
タ等を入力すると、デイスク装置12に格納された種々
の集中定数回路素子と分布定数伝送線路のそれぞれを特
定する図形データから、該マイクロ波ICを構成する回
路素子のそれぞれに対応した各回路素子を表す図形デー
タが読み出され、画像表示装置30によりCRTデイス
プレイ16上に図形表示される(ステップS1)。
ウト設計作業を図1のフローチャートに基づいて説明す
る。先ず、設計者が図3のマイクロ波ICの回路図を見
ながら、入力装置13から図3のマイクロ波ICを構成
する各回路素子を特定する信号と各回路素子をCRTデ
イスプレイ16上の所定位置に表示するための座標デー
タ等を入力すると、デイスク装置12に格納された種々
の集中定数回路素子と分布定数伝送線路のそれぞれを特
定する図形データから、該マイクロ波ICを構成する回
路素子のそれぞれに対応した各回路素子を表す図形デー
タが読み出され、画像表示装置30によりCRTデイス
プレイ16上に図形表示される(ステップS1)。
【0026】図4は、ディスク装置12に格納された回
路素子の図形データを、CRTディスプレイ画面16上
に図形表示した時の図形を示した図であり、この図に見
られるように、抵抗,FET,MIMキャパシタ,バイ
ヤホール、ボンディングパッド、エアブリッジ等の各集
中定数回路素子は、矩形または矩形と円形の組合せから
なる2次元平面上閉じた図形でもってCRTディスプレ
イ画面16上に表示される。ここで、各図形の形状や大
きさ(寸法)は対応する回路素子の電気的データを示
す。また、図形の大きさ(寸法)は実際の素子寸法の比
例倍にしており、これは、回路設計者がCRTディスプ
レイ16上で、波の伝搬距離や回路素子間のアイソレー
ションを視覚的にモニタできるようにするためである。
例えば、MIMキャパシタを例にとって説明すると、M
IMキャパシタの容量は、上記図3の回路図で指定され
ているので、この指定された容量になるキャパシタの面
積が決まり、その面積に対応した矩形で表される。但
し、この段階では矩形の縦横比は定まらないので指定し
ない限り例えば正方形として表示する。また、マイクロ
ストリップ線路等の分布定数線路は回路設計時点におい
て線路インピーダンスと電気長が指定されているので、
線路インピーダンスから線路幅が、電気長から物理長が
決定され、2次元平面上閉じた図形で一意に表示され
る。尚、これら各図形はCRTディスプレイ上では色分
けされ、回路設計者によって区別できるようになってい
る。また、図4に示すように、各回路素子を表す図形の
側部には、同時に実際の製造プロセスにおいて異なる回
路素子間の接続余裕(マージン)を示す矩形の接続部が
表示される。この矩形の接続部は、回路素子を特定する
図形よりも小さく表示され、図中の×が付された矩形
と、◇が付された矩形とは回路素子を構成する導体層の
内の異なる層に接続されることを意味している。
路素子の図形データを、CRTディスプレイ画面16上
に図形表示した時の図形を示した図であり、この図に見
られるように、抵抗,FET,MIMキャパシタ,バイ
ヤホール、ボンディングパッド、エアブリッジ等の各集
中定数回路素子は、矩形または矩形と円形の組合せから
なる2次元平面上閉じた図形でもってCRTディスプレ
イ画面16上に表示される。ここで、各図形の形状や大
きさ(寸法)は対応する回路素子の電気的データを示
す。また、図形の大きさ(寸法)は実際の素子寸法の比
例倍にしており、これは、回路設計者がCRTディスプ
レイ16上で、波の伝搬距離や回路素子間のアイソレー
ションを視覚的にモニタできるようにするためである。
例えば、MIMキャパシタを例にとって説明すると、M
IMキャパシタの容量は、上記図3の回路図で指定され
ているので、この指定された容量になるキャパシタの面
積が決まり、その面積に対応した矩形で表される。但
し、この段階では矩形の縦横比は定まらないので指定し
ない限り例えば正方形として表示する。また、マイクロ
ストリップ線路等の分布定数線路は回路設計時点におい
て線路インピーダンスと電気長が指定されているので、
線路インピーダンスから線路幅が、電気長から物理長が
決定され、2次元平面上閉じた図形で一意に表示され
る。尚、これら各図形はCRTディスプレイ上では色分
けされ、回路設計者によって区別できるようになってい
る。また、図4に示すように、各回路素子を表す図形の
側部には、同時に実際の製造プロセスにおいて異なる回
路素子間の接続余裕(マージン)を示す矩形の接続部が
表示される。この矩形の接続部は、回路素子を特定する
図形よりも小さく表示され、図中の×が付された矩形
と、◇が付された矩形とは回路素子を構成する導体層の
内の異なる層に接続されることを意味している。
【0027】次に、設計者が上記図3のマイクロ波IC
の回路図に基づいて、入力装置13から設計信号(接続
命令)を入力すると、画像表示制御手段10aはこの設
計信号を解読し、該設計信号に応じて上記CRTデイス
プレイ16上に表示された図形を移動させ、上記図4の
接続例に示すように、図形の辺同士を重ねあわせて接続
し、2次元平面上閉じた図形の集合体からなる模擬IC
(レイアウトパターン)を作成する(ステップS2)。
ここで、回路素子間を接続しにくい場合は、上述したよ
うに、FETやMIMキャパシタ等の集中定数回路素子
を表す図形の大きさ及び寸法は、その素子の電気データ
に基づいて決定されていることから、大きさ及び形状を
変えることができないので、マイクロストリップ線路等
の分布定数線路を表す図形を折り曲げることによって接
続する。また、接続する図形の辺の長さがあわない場
合、例えば、同方向に延びる異なる線路幅の2つのマイ
クロストリップ線路を表す図形の接続は、図5(a) に示
すように、異なる線路幅の2つのマイクロストリップ線
路2d,2e間に、台形の(デーパ状の)マイクロスト
リップ線路2cを表す図形を表示し、これを介して両者
を接続し、また、直交する2つのマイクロストリップ線
路を表す図形の接続は、図5(b) に示すように、直交す
る2つのマイクロストリップ線路を表す図形2f,2g
間に、鉤型のマイクロストリップ線路を表す図形2hを
表示し、これを介して両者を接続する。
の回路図に基づいて、入力装置13から設計信号(接続
命令)を入力すると、画像表示制御手段10aはこの設
計信号を解読し、該設計信号に応じて上記CRTデイス
プレイ16上に表示された図形を移動させ、上記図4の
接続例に示すように、図形の辺同士を重ねあわせて接続
し、2次元平面上閉じた図形の集合体からなる模擬IC
(レイアウトパターン)を作成する(ステップS2)。
ここで、回路素子間を接続しにくい場合は、上述したよ
うに、FETやMIMキャパシタ等の集中定数回路素子
を表す図形の大きさ及び寸法は、その素子の電気データ
に基づいて決定されていることから、大きさ及び形状を
変えることができないので、マイクロストリップ線路等
の分布定数線路を表す図形を折り曲げることによって接
続する。また、接続する図形の辺の長さがあわない場
合、例えば、同方向に延びる異なる線路幅の2つのマイ
クロストリップ線路を表す図形の接続は、図5(a) に示
すように、異なる線路幅の2つのマイクロストリップ線
路2d,2e間に、台形の(デーパ状の)マイクロスト
リップ線路2cを表す図形を表示し、これを介して両者
を接続し、また、直交する2つのマイクロストリップ線
路を表す図形の接続は、図5(b) に示すように、直交す
る2つのマイクロストリップ線路を表す図形2f,2g
間に、鉤型のマイクロストリップ線路を表す図形2hを
表示し、これを介して両者を接続する。
【0028】次に、設計者が入力装置13から回路シミ
ュレーションを実行させる命令信号を入力すると、回路
シミュレーション実行手段10dが上記模擬IC(レイ
アウトパターン)の回路シミュレーションを実行する
(ステップS3)。次に、上記CRTデイスプレイ16
上に表示されたシミュレーション結果に応じて、各回路
素子の電気パラメータ、例えば、マイクロストリップ線
路の線路長、MIMキャパシタの容量が所望の値となる
ように、設計者が入力装置13から上記CRTデイスプ
レイ16上に表示された各回路素子に対応する図形の大
きさ(寸法)及び形状を変更する設計信号を入力する
と、画像表示制御手段10aがこの設計信号を解読し、
該設計信号に応じて各回路素子に対応する図形の大きさ
(寸法)を変更し、この変更された模擬IC(レイアウ
トパターン)をCRTディスプレイ16上に再表示する
(ステップS4)。
ュレーションを実行させる命令信号を入力すると、回路
シミュレーション実行手段10dが上記模擬IC(レイ
アウトパターン)の回路シミュレーションを実行する
(ステップS3)。次に、上記CRTデイスプレイ16
上に表示されたシミュレーション結果に応じて、各回路
素子の電気パラメータ、例えば、マイクロストリップ線
路の線路長、MIMキャパシタの容量が所望の値となる
ように、設計者が入力装置13から上記CRTデイスプ
レイ16上に表示された各回路素子に対応する図形の大
きさ(寸法)及び形状を変更する設計信号を入力する
と、画像表示制御手段10aがこの設計信号を解読し、
該設計信号に応じて各回路素子に対応する図形の大きさ
(寸法)を変更し、この変更された模擬IC(レイアウ
トパターン)をCRTディスプレイ16上に再表示する
(ステップS4)。
【0029】次に、ステップS4で得られた模擬IC
(レイアウトパターン)の接続構成を基本的には変えな
いで、チップ面積が最小になり、入出力パッドの配置が
仕様に合うように、設計者がCRTディスプレイ16上
を見ながら、入力装置13からFETやキャパシタ等の
集中定数回路素子に対応する図形の配置、マイクロ波線
路等の等の分布定数線路に対応する図形の折り曲げ方を
変更する設計信号を入力すると、画像表示制御手段10
aがこの設計信号を解読し、該設計信号に応じて図形の
配置及び形状を変更し、上記模擬IC(レイアウトパタ
ーン)のレイアウトが最適化される(ステップS5)。
(レイアウトパターン)の接続構成を基本的には変えな
いで、チップ面積が最小になり、入出力パッドの配置が
仕様に合うように、設計者がCRTディスプレイ16上
を見ながら、入力装置13からFETやキャパシタ等の
集中定数回路素子に対応する図形の配置、マイクロ波線
路等の等の分布定数線路に対応する図形の折り曲げ方を
変更する設計信号を入力すると、画像表示制御手段10
aがこの設計信号を解読し、該設計信号に応じて図形の
配置及び形状を変更し、上記模擬IC(レイアウトパタ
ーン)のレイアウトが最適化される(ステップS5)。
【0030】次に、設計者が入力装置13から回路シミ
ュレーションを実行させる命令信号を入力すると、回路
シミュレーション実行手段10dは、模擬IC(レイア
ウトパターン)を構成する各回路素子の図形をさらに小
さいパッチに分割し、各パッチ間の電磁結合を電磁界解
析理論に基づいて計算して電気パラメータを抽出し、こ
の抽出したパラメータを用いて回路シミュレーションを
行う(ステップ6,7)。そして、このシミュレーショ
ン結果が所望の値であったら(ステップ8)、設計者は
入力装置13からレイアウトデータファイルの作成命令
を入力し、これを受けたレイアウトデータファイル作成
手段10cは、上記レイアウトが最適化された模擬IC
(レイアウトパターン)のレイアウトデータからデータ
ファイルを作成し、データファイル格納装置40にこれ
を格納する。このシミュレーション結果が所望の値にな
らない場合は、上記ステップ5,6,7が繰り返され、
シミュレーション結果が所望の値になった時点で、レイ
アウトデータファイルを作成する(ステップ9)。図6
は、上記CRTディスプレイ16上に表示されたレイア
ウトが最適化された模擬IC(レイアウトパターン)を
示した図であり、この模擬IC(レイアウトパターン)
を表示するデータがレイアウトデータファイルとしてデ
ータファイル格納装置40に格納される。図6中、図3
と同一符号は、図3で説明した回路素子に対応する図形
を示し、1はICチップ、4はMIMキャパシタの下地
電極接続部を表す図形、5はMIMキャパシタの上地電
極接続部を表す図形、8はFETを表す図形、9はFE
Tの接続部を表す図形である。
ュレーションを実行させる命令信号を入力すると、回路
シミュレーション実行手段10dは、模擬IC(レイア
ウトパターン)を構成する各回路素子の図形をさらに小
さいパッチに分割し、各パッチ間の電磁結合を電磁界解
析理論に基づいて計算して電気パラメータを抽出し、こ
の抽出したパラメータを用いて回路シミュレーションを
行う(ステップ6,7)。そして、このシミュレーショ
ン結果が所望の値であったら(ステップ8)、設計者は
入力装置13からレイアウトデータファイルの作成命令
を入力し、これを受けたレイアウトデータファイル作成
手段10cは、上記レイアウトが最適化された模擬IC
(レイアウトパターン)のレイアウトデータからデータ
ファイルを作成し、データファイル格納装置40にこれ
を格納する。このシミュレーション結果が所望の値にな
らない場合は、上記ステップ5,6,7が繰り返され、
シミュレーション結果が所望の値になった時点で、レイ
アウトデータファイルを作成する(ステップ9)。図6
は、上記CRTディスプレイ16上に表示されたレイア
ウトが最適化された模擬IC(レイアウトパターン)を
示した図であり、この模擬IC(レイアウトパターン)
を表示するデータがレイアウトデータファイルとしてデ
ータファイル格納装置40に格納される。図6中、図3
と同一符号は、図3で説明した回路素子に対応する図形
を示し、1はICチップ、4はMIMキャパシタの下地
電極接続部を表す図形、5はMIMキャパシタの上地電
極接続部を表す図形、8はFETを表す図形、9はFE
Tの接続部を表す図形である。
【0031】次に、設計者が入力装置13からマスクパ
ターンの作成命令を入力すると、マスクパターン発生手
段10cがこの命令信号を受けて、データファイル格納
装置40から上記図6の模擬IC(レイアウトパター
ン)を表示するレイアウトデータを読み出し、ディスク
装置12から実際の製造プロセス(製造装置,製造環
境)におけるデザインルールに基づいて作成された演算
処理用データを読み出し、このレイアウトデータをこの
演算処理用データに基づいて図形演算し、図7に示すI
C製造用のマスクパターンをCRTディスプレイ上に発
生する。(ステップ10,11)。
ターンの作成命令を入力すると、マスクパターン発生手
段10cがこの命令信号を受けて、データファイル格納
装置40から上記図6の模擬IC(レイアウトパター
ン)を表示するレイアウトデータを読み出し、ディスク
装置12から実際の製造プロセス(製造装置,製造環
境)におけるデザインルールに基づいて作成された演算
処理用データを読み出し、このレイアウトデータをこの
演算処理用データに基づいて図形演算し、図7に示すI
C製造用のマスクパターンをCRTディスプレイ上に発
生する。(ステップ10,11)。
【0032】尚、図3に示したマイクロ波ICの製造工
程は、FET部イオン注入工程,FET部オーミック金
属形成工程,FET部ゲート金属形成工程,MIMキャ
パシタ下地電極形成工程,第1コンタクトホール形成工
程,第2配線金属形成工程,第2コンタクトホール形成
工程,エアーブリッジ金属形成工程,バイアホール形成
工程からなり、上記図形演算はこれら工程の各工程に対
応して行われ、図形のオーバーサイズや図形のAND及
びOR等を行う演算処理にて行われる。尚、図9〜図1
7はこれら各工程毎の演算処理にて作成されたマスクパ
ターンを示し、これらを全てCRTディスプレ上に表示
したものが上記図7である。
程は、FET部イオン注入工程,FET部オーミック金
属形成工程,FET部ゲート金属形成工程,MIMキャ
パシタ下地電極形成工程,第1コンタクトホール形成工
程,第2配線金属形成工程,第2コンタクトホール形成
工程,エアーブリッジ金属形成工程,バイアホール形成
工程からなり、上記図形演算はこれら工程の各工程に対
応して行われ、図形のオーバーサイズや図形のAND及
びOR等を行う演算処理にて行われる。尚、図9〜図1
7はこれら各工程毎の演算処理にて作成されたマスクパ
ターンを示し、これらを全てCRTディスプレ上に表示
したものが上記図7である。
【0033】以下、上記演算処理をMIMキャパシタと
マイクロ波線路の接続部を例にあげて詳しく説明する。
図8(a) はデータファイル格納装置40から読み出され
たレイアウトデータ(模擬IC)のMIMキャパシタと
マイクロ波線路の接続部を示し、図8(b) はレイアウト
データ(模擬IC)から得られたIC製造用のマスクパ
ターンにおけるMIMキャパシタとマイクロ波線路の接
続部を示している。この図に示すように、MIMキャパ
シタの上地電極のマスクパターン3aはMIMキャパシ
タ(の図形)3をそのままコピーすることにより作成さ
れ、MIMキャパシタの下地電極のマスクパターン3b
はMIMキャパシタ(の図形)3とMIMキャパシタの
下地電極接続部(の図形)4のORを取り、さらにオー
バーサイズすることにより作成される。ここで、オーバ
ーサイズ量は上記デザインルールにより設定される。ま
た、MIMキャパシタ下地電極側のマイクロ波線路とな
る第2層配線金属のマスクパターン2aはMIMキャパ
シタの下地電極接続部(の図形)4とマイクロ波線路
(の図形)2のORとMIMキャパシタ(の図形)3の
オーバーサイズしたものの補集合とのANDから作成さ
れる。また、MIMキャパシタ下地電極とマイクロ波線
路のコンタクトホールのマスクパターン4aは第2層配
線金属のパターン2aとMIMキャパシタ下地電極のパ
ターン3bとのANDをとり、さらにアンダーサイズす
ることにより作成する。同様にして、MIMキャパシタ
上地電極側のマイクロ波線路のマスクパターン2b,M
IMキャパシタ上地電極とマイクロ波線路2を接続する
エアーブリッジ金属のマスクパターン5a,エアーブリ
ッジ金属とマイクロ波線路2を接続するコンタクトホー
ルのパターン5b,エアーブリッジ金属とMIMキャパ
シタの上地電極を接続するコンタクトホールのマスクパ
ターン5cが図形演算によって作成される。
マイクロ波線路の接続部を例にあげて詳しく説明する。
図8(a) はデータファイル格納装置40から読み出され
たレイアウトデータ(模擬IC)のMIMキャパシタと
マイクロ波線路の接続部を示し、図8(b) はレイアウト
データ(模擬IC)から得られたIC製造用のマスクパ
ターンにおけるMIMキャパシタとマイクロ波線路の接
続部を示している。この図に示すように、MIMキャパ
シタの上地電極のマスクパターン3aはMIMキャパシ
タ(の図形)3をそのままコピーすることにより作成さ
れ、MIMキャパシタの下地電極のマスクパターン3b
はMIMキャパシタ(の図形)3とMIMキャパシタの
下地電極接続部(の図形)4のORを取り、さらにオー
バーサイズすることにより作成される。ここで、オーバ
ーサイズ量は上記デザインルールにより設定される。ま
た、MIMキャパシタ下地電極側のマイクロ波線路とな
る第2層配線金属のマスクパターン2aはMIMキャパ
シタの下地電極接続部(の図形)4とマイクロ波線路
(の図形)2のORとMIMキャパシタ(の図形)3の
オーバーサイズしたものの補集合とのANDから作成さ
れる。また、MIMキャパシタ下地電極とマイクロ波線
路のコンタクトホールのマスクパターン4aは第2層配
線金属のパターン2aとMIMキャパシタ下地電極のパ
ターン3bとのANDをとり、さらにアンダーサイズす
ることにより作成する。同様にして、MIMキャパシタ
上地電極側のマイクロ波線路のマスクパターン2b,M
IMキャパシタ上地電極とマイクロ波線路2を接続する
エアーブリッジ金属のマスクパターン5a,エアーブリ
ッジ金属とマイクロ波線路2を接続するコンタクトホー
ルのパターン5b,エアーブリッジ金属とMIMキャパ
シタの上地電極を接続するコンタクトホールのマスクパ
ターン5cが図形演算によって作成される。
【0034】このような本実施例のレイアウト設計方法
では、その面積及び寸法が電気的データとなる矩形の図
形でもってミリ波またはマイクロ波ICを構成する各回
路素子をCRTディスプレイ16上に表示し、これら図
形間をCRTディスプレイ16上で接続して模擬ICを
作成し、該模擬ICの電気特性が設計すべきICの電気
特性に等しくなり、且つ、その面積が最小になるよう模
擬ICのレイアウトを最適化し、該模擬ICのレイアウ
トデータからIC製造用のマスクパターンを得るように
したから、設計すべきICのレイアウト設計を電気設計
に必要なデータのみで行うことができ、回路シミュレー
ションを行う上で必要なメモリを従来に比べて縮小で
き、レイアウト設計装置自体を安価に構成できるととも
に、回路シミュレーションの処理速度が速くなって、設
計作業時間を短縮することができる。また、模擬ICの
レイアウトデータを図形演算して、IC製造用のマスク
パターンを得るため、従来のように製造プロセスの変更
毎に、レイアウトパターン(マスクパターン)のレイア
ウトを最適化するといった作業を行う必要がなくなり、
設計作業が容易になる。また、各回路素子に対応する図
形をCRTディスプレイ上に表示する際、該図形の側部
に、実際の製造プロセスにおける素子間の接続余裕を表
す矩形の図形を同時に表示するため、図形の大きさや形
状または配置を変更する際、離すべき素子間(図形間)
を近づけ過ぎたりすることがなくなり、設計作業が容易
になり、且つ、設計精度が向上する。また、CRTディ
フプレイ上で回路素子を表す図形を接続する際、各図形
の辺同士を重ねて接続することをルール化しているた
め、実際のICの配線構造に極めて近似させて模擬IC
を作成することができ、設計精度が向上する。また、上
記模擬ICの回路素子間の電磁結合を電磁界解析理論に
基づいて計算し、回路素子間の電磁結合を考慮して回路
シミュレーションを行っているため、回路素子間を接続
した後の電気特性の変動を考慮して、上記模擬ICのレ
イアウトを最適化でき、設計精度が一層向上する。
では、その面積及び寸法が電気的データとなる矩形の図
形でもってミリ波またはマイクロ波ICを構成する各回
路素子をCRTディスプレイ16上に表示し、これら図
形間をCRTディスプレイ16上で接続して模擬ICを
作成し、該模擬ICの電気特性が設計すべきICの電気
特性に等しくなり、且つ、その面積が最小になるよう模
擬ICのレイアウトを最適化し、該模擬ICのレイアウ
トデータからIC製造用のマスクパターンを得るように
したから、設計すべきICのレイアウト設計を電気設計
に必要なデータのみで行うことができ、回路シミュレー
ションを行う上で必要なメモリを従来に比べて縮小で
き、レイアウト設計装置自体を安価に構成できるととも
に、回路シミュレーションの処理速度が速くなって、設
計作業時間を短縮することができる。また、模擬ICの
レイアウトデータを図形演算して、IC製造用のマスク
パターンを得るため、従来のように製造プロセスの変更
毎に、レイアウトパターン(マスクパターン)のレイア
ウトを最適化するといった作業を行う必要がなくなり、
設計作業が容易になる。また、各回路素子に対応する図
形をCRTディスプレイ上に表示する際、該図形の側部
に、実際の製造プロセスにおける素子間の接続余裕を表
す矩形の図形を同時に表示するため、図形の大きさや形
状または配置を変更する際、離すべき素子間(図形間)
を近づけ過ぎたりすることがなくなり、設計作業が容易
になり、且つ、設計精度が向上する。また、CRTディ
フプレイ上で回路素子を表す図形を接続する際、各図形
の辺同士を重ねて接続することをルール化しているた
め、実際のICの配線構造に極めて近似させて模擬IC
を作成することができ、設計精度が向上する。また、上
記模擬ICの回路素子間の電磁結合を電磁界解析理論に
基づいて計算し、回路素子間の電磁結合を考慮して回路
シミュレーションを行っているため、回路素子間を接続
した後の電気特性の変動を考慮して、上記模擬ICのレ
イアウトを最適化でき、設計精度が一層向上する。
【0035】尚、上記実施例ではMIMキャパシタに矩
形で表された接続部を設け、この接続部を介してマイク
ロ波線路を接続する例を示したが、この接続部が面積の
ない線分であっても、例えば図8(a) に示したMIMキ
ャパシタの下地電極接続部(の図形)4はMIMキャパ
シタ(の図形)3のオーバーサイズとマイクロ波線路
(の図形)2のANDをとることにより作成することが
でき、本発明では、マスクパターンの自動発生は、回路
素子間の接続部を示す図形がなくとも可能である。
形で表された接続部を設け、この接続部を介してマイク
ロ波線路を接続する例を示したが、この接続部が面積の
ない線分であっても、例えば図8(a) に示したMIMキ
ャパシタの下地電極接続部(の図形)4はMIMキャパ
シタ(の図形)3のオーバーサイズとマイクロ波線路
(の図形)2のANDをとることにより作成することが
でき、本発明では、マスクパターンの自動発生は、回路
素子間の接続部を示す図形がなくとも可能である。
【0036】また、上記実施例では、マスクパターン発
生手段10cを、他の画像表示制御手段10a,回路シ
ミュレーション実行手段10d及びレイアウトデータフ
ァイル作成手段10bと共に同一の中央処理装置10内
に設けたが、本発明においては、このマスクパターン発
生手段10cを別のCAD装置(の中央処理装置内)に
設け、模擬ICの作成(レイアウトデータの作成)とI
C製造用のマスクパターンの作成とを別のCAD装置で
行ってもよい。
生手段10cを、他の画像表示制御手段10a,回路シ
ミュレーション実行手段10d及びレイアウトデータフ
ァイル作成手段10bと共に同一の中央処理装置10内
に設けたが、本発明においては、このマスクパターン発
生手段10cを別のCAD装置(の中央処理装置内)に
設け、模擬ICの作成(レイアウトデータの作成)とI
C製造用のマスクパターンの作成とを別のCAD装置で
行ってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、設計
すべきICチップを構成する種々の集中定数回路素子と
分布定数伝送線路のそれぞれを、各素子毎にその面積及
び寸法が電気的データとなる2次元平面上閉じた図形で
もってCRTデイスプレイ上に表示し、CRTディスプ
レイ上でこれら各図形の辺同士を接続して模擬ICを形
成し、該模擬ICを構成する各図形の大きさ,形状及び
配置を変更して該模擬ICのレイアウトを最適化し、こ
の後、このレイアウトが最適化された模擬ICのレイア
ウトデータを図形演算することによりIC製造用のマス
クパターンを得るようにしたので、レイアウトデータ量
を電気設計に必要な最小限に抑えることができ、その結
果、回路シミュレーションを行う上で必要なメモリを従
来に比べて縮小でき、装置自体を安価に構成できるとと
もに、模擬ICからの回路シミュレーションへのフィー
ドバックを高速処理でき、設計作業時間を短縮できる効
果がある。また、レイアウトの最適化を行う作業と、マ
スクパターンを作成する作業とが完全に分離されている
ため、従来のように製造プロセスの変更毎に、新たなマ
スクパターンを発生させ、この新たなマスクパターンを
考慮して再度、レイアウトの最適化を行うというような
面倒な作業を行う必要がなくなり、設計作業を短時間で
行うことができるとともに、設計者の負担も軽減できる
効果がある。
すべきICチップを構成する種々の集中定数回路素子と
分布定数伝送線路のそれぞれを、各素子毎にその面積及
び寸法が電気的データとなる2次元平面上閉じた図形で
もってCRTデイスプレイ上に表示し、CRTディスプ
レイ上でこれら各図形の辺同士を接続して模擬ICを形
成し、該模擬ICを構成する各図形の大きさ,形状及び
配置を変更して該模擬ICのレイアウトを最適化し、こ
の後、このレイアウトが最適化された模擬ICのレイア
ウトデータを図形演算することによりIC製造用のマス
クパターンを得るようにしたので、レイアウトデータ量
を電気設計に必要な最小限に抑えることができ、その結
果、回路シミュレーションを行う上で必要なメモリを従
来に比べて縮小でき、装置自体を安価に構成できるとと
もに、模擬ICからの回路シミュレーションへのフィー
ドバックを高速処理でき、設計作業時間を短縮できる効
果がある。また、レイアウトの最適化を行う作業と、マ
スクパターンを作成する作業とが完全に分離されている
ため、従来のように製造プロセスの変更毎に、新たなマ
スクパターンを発生させ、この新たなマスクパターンを
考慮して再度、レイアウトの最適化を行うというような
面倒な作業を行う必要がなくなり、設計作業を短時間で
行うことができるとともに、設計者の負担も軽減できる
効果がある。
【0038】更に、この発明によれば、上記種々の集中
定数回路素子及び分布定数伝送線路を図形表示する際、
図形の側部に素子間を接続する際の接続余裕を表す矩形
の図形を付加するようにしたので、離すべき素子(図
形)間を近づけ過ぎたりすることなく、図形の移動を行
うことができ、精度の高いレイアウト作業が行える効果
ある。
定数回路素子及び分布定数伝送線路を図形表示する際、
図形の側部に素子間を接続する際の接続余裕を表す矩形
の図形を付加するようにしたので、離すべき素子(図
形)間を近づけ過ぎたりすることなく、図形の移動を行
うことができ、精度の高いレイアウト作業が行える効果
ある。
【0039】更に、この発明によれば、上記模擬ICの
回路素子間の電磁結合を電磁界解析理論に基づいて計算
し、回路素子間の電磁結合を考慮して回路シミュレーシ
ョンを行うようにしたので、回路素子間を接続した後の
電気特性の変動を考慮して、模擬ICのレイアウトを最
適化することができ、精度の高いレイアウト作業が行え
る効果ある。
回路素子間の電磁結合を電磁界解析理論に基づいて計算
し、回路素子間の電磁結合を考慮して回路シミュレーシ
ョンを行うようにしたので、回路素子間を接続した後の
電気特性の変動を考慮して、模擬ICのレイアウトを最
適化することができ、精度の高いレイアウト作業が行え
る効果ある。
【0040】更に、この発明によれば、ICを構成する
回路素子のレイアウトを最適化する作業と、IC製造用
のマスクパターンを作成する作業とを個別に行えるよう
に構成したので、IC製造プロセスに依存することな
く、レイアウト設計を行うことができ、しかも、実際に
ICを製造する種々の現場で、その現場の製造プロセス
(製造装置,製造環境)に応じたデザインルールに基づ
いて、上記レイアウトが最適化された模擬ICのレイア
ウトデータからその現場の製造プロセスに対応したマス
クパーンを作成することができ、汎用性の高いレイアウ
ト設計方法及びレイアウト設計装置を得ることができる
効果がある。
回路素子のレイアウトを最適化する作業と、IC製造用
のマスクパターンを作成する作業とを個別に行えるよう
に構成したので、IC製造プロセスに依存することな
く、レイアウト設計を行うことができ、しかも、実際に
ICを製造する種々の現場で、その現場の製造プロセス
(製造装置,製造環境)に応じたデザインルールに基づ
いて、上記レイアウトが最適化された模擬ICのレイア
ウトデータからその現場の製造プロセスに対応したマス
クパーンを作成することができ、汎用性の高いレイアウ
ト設計方法及びレイアウト設計装置を得ることができる
効果がある。
【図1】この発明の一実施例によるレイアウト設計方法
における設計作業の流れを示すフローチャート図であ
る。
における設計作業の流れを示すフローチャート図であ
る。
【図2】この発明の一実施例によるレイアウト設計装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の一実施例によるレイアウト設計装置
によりレイアウト設計されるマイクロ波ICの一例を示
す等価回路図である。
によりレイアウト設計されるマイクロ波ICの一例を示
す等価回路図である。
【図4】上記図2に示したレイアウト設計装置のCRT
ディスプレイ上に表示されるマイクロ波ICを構成する
各回路素子を表す図形と各図形の接続例とを示した図で
ある。
ディスプレイ上に表示されるマイクロ波ICを構成する
各回路素子を表す図形と各図形の接続例とを示した図で
ある。
【図5】上記図2に示したレイアウト設計装置のCRT
ディスプレイ上に表示された線幅が異なる2つのマイク
ロ波線路用の図形の接続例と、互いに垂直方向に延びる
2つのマイクロ波線路用の図形の接続例とを示した図で
ある。
ディスプレイ上に表示された線幅が異なる2つのマイク
ロ波線路用の図形の接続例と、互いに垂直方向に延びる
2つのマイクロ波線路用の図形の接続例とを示した図で
ある。
【図6】上記図2に示したレイアウト設計装置のCRT
ディスプレイ上に表示されたマイクロ波ICを構成する
各回路素子を表す図形の集合体によって形成された模擬
ICのレイアウトパターンを示した図である。
ディスプレイ上に表示されたマイクロ波ICを構成する
各回路素子を表す図形の集合体によって形成された模擬
ICのレイアウトパターンを示した図である。
【図7】上記図6に示した模擬ICのレイアウトデータ
を図形演算処理して得られたIC製造用のマスクパター
ンを示した図である。
を図形演算処理して得られたIC製造用のマスクパター
ンを示した図である。
【図8】上記図6に示した模擬ICと上記図7に示した
マスクパターンにおけるMIMキャパシタとマイクロ波
線路間の接続部を拡大して示した図である。
マスクパターンにおけるMIMキャパシタとマイクロ波
線路間の接続部を拡大して示した図である。
【図9】FETイオン注入工程用のマスクパターンを示
す図である。
す図である。
【図10】FETオーミック電極形成工程用のマスクパ
ターンを示す図である。
ターンを示す図である。
【図11】FETゲート電極形成工程用のマスクパター
ンを示す図である。
ンを示す図である。
【図12】MIMキャパシタ下地電極形成工程用のマス
クパターンを示す図である。
クパターンを示す図である。
【図13】第1コンタクトホール形成工程用のマスクパ
ターンを示す図である。
ターンを示す図である。
【図14】第2配線金属形成工程用のマスクパターンを
示す図である。
示す図である。
【図15】第2コンタクトホール(エアーブリッジ金属
と第2配線金属のコンタクトホール)形成工程用のマス
クパターンを示す図である。
と第2配線金属のコンタクトホール)形成工程用のマス
クパターンを示す図である。
【図16】エアーブリッジ金属形成工程用のマスクパタ
ーンを示す図である。
ーンを示す図である。
【図17】バイアホール形成工程用のマスクパターンを
示す図である。
示す図である。
【図18】従来のレイアウト設計方法における設計作業
の流れを示すフローチャートである。
の流れを示すフローチャートである。
【図19】従来のレイアウト設計装置のCRTディスプ
レイ上に表示された線幅が異なる2つのマイクロ波線路
用マスクパターンの接続例と、互いに垂直方向に延びる
2つのマイクロ波線路用マスクパターン接続例とを示し
た図である。
レイ上に表示された線幅が異なる2つのマイクロ波線路
用マスクパターンの接続例と、互いに垂直方向に延びる
2つのマイクロ波線路用マスクパターン接続例とを示し
た図である。
1 ICチップ 2,2d,2e,2f,2g マイクロ波線路(マイク
ロ波線路を表す図形) 2a,2b マイクロ波線路用のマスクパターン 2c,2h ベンド(マイクロ波線路を表す図形) 3 MIMキャパシタ(MIMキャパシタを表す図形) 3a MIMキャパシタの上地電極用のマスクパターン 3b MIMキャパシタの下地電極用のマスクパターン 4 MIMキャパシタの下地電極接続部を表す図形 4a MIMキャパシタの下地電極とマイクロ波線路の
コンタクトホール用のマスクパターン 5 MIMキャパシタの上地電極接続部を表す図形 5a MIMキャパシタの上地電極とマイクロ波線路を
接続するエアーブリッジ金属用のマスクパターン 5b エアーブリッジ金属とマイクロ波線路を接続する
コンタクトホール用のマスクパターン 5c エアーブリッジ金属とMIMキャパシタの上地電
極を接続するコンタクトホール用のマスクパターン 6 バイアホール(バイアホールを表す図形) 7 ボンディングパッド(ボンディングパッドを表す図
形) 8 FET(FETを表す図形) 9 FET接続部を表す図形 10 中央処理装置(CPU) 10a 画像表示制御手段 10b レイアウトデータファイル作成手段 10c マスクパターン作成手段 10d 回路シミュレーション実行手段 11 主記憶装置 12 ディスク装置 13 入力装置 14 プリンタ装置 15 画像データ変換装置 16 CRTディスプレイ 20 データ入出力システム 30 画像表示装置 40 データファイル格納装置
ロ波線路を表す図形) 2a,2b マイクロ波線路用のマスクパターン 2c,2h ベンド(マイクロ波線路を表す図形) 3 MIMキャパシタ(MIMキャパシタを表す図形) 3a MIMキャパシタの上地電極用のマスクパターン 3b MIMキャパシタの下地電極用のマスクパターン 4 MIMキャパシタの下地電極接続部を表す図形 4a MIMキャパシタの下地電極とマイクロ波線路の
コンタクトホール用のマスクパターン 5 MIMキャパシタの上地電極接続部を表す図形 5a MIMキャパシタの上地電極とマイクロ波線路を
接続するエアーブリッジ金属用のマスクパターン 5b エアーブリッジ金属とマイクロ波線路を接続する
コンタクトホール用のマスクパターン 5c エアーブリッジ金属とMIMキャパシタの上地電
極を接続するコンタクトホール用のマスクパターン 6 バイアホール(バイアホールを表す図形) 7 ボンディングパッド(ボンディングパッドを表す図
形) 8 FET(FETを表す図形) 9 FET接続部を表す図形 10 中央処理装置(CPU) 10a 画像表示制御手段 10b レイアウトデータファイル作成手段 10c マスクパターン作成手段 10d 回路シミュレーション実行手段 11 主記憶装置 12 ディスク装置 13 入力装置 14 プリンタ装置 15 画像データ変換装置 16 CRTディスプレイ 20 データ入出力システム 30 画像表示装置 40 データファイル格納装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のMMICのレイ
アウト設計方法は以上の工程から行われており、上記自
動発生して得られる各回路素子毎のマスクパターンを構
成するデータには、製造プロセス上のデザインルールに
基づくパターン部分、即ち、電気的には意味のない余分
なデータを含んでおり、上記電気的パラメー抽出及び回
路シミュレーションを行うためには、10MBを越える
大容量のメモリが必要になり、このため、設計装置自体
(即ち、CADシステム)が高価になるばかりでなく、
その計算処理速度が遅くなり、レイアウトの最適化に要
する時間が長くなってしまうという問題点があった。特
に、製造プロセスの変更の要求があった場合は、変更し
た製造プロセスで定義されるデザインルールに基づく新
たなマスクパターンを作成し、これを入力して、MMI
C全体のマスクパターンの編集を行った後、もう一度、
電気パラメータの抽出と回路シミュレーションを行わな
ければならないため、レイアウトの最適化に要する時間
が一層長くなってしまうという問題点があった。
アウト設計方法は以上の工程から行われており、上記自
動発生して得られる各回路素子毎のマスクパターンを構
成するデータには、製造プロセス上のデザインルールに
基づくパターン部分、即ち、電気的には意味のない余分
なデータを含んでおり、上記電気的パラメー抽出及び回
路シミュレーションを行うためには、10MBを越える
大容量のメモリが必要になり、このため、設計装置自体
(即ち、CADシステム)が高価になるばかりでなく、
その計算処理速度が遅くなり、レイアウトの最適化に要
する時間が長くなってしまうという問題点があった。特
に、製造プロセスの変更の要求があった場合は、変更し
た製造プロセスで定義されるデザインルールに基づく新
たなマスクパターンを作成し、これを入力して、MMI
C全体のマスクパターンの編集を行った後、もう一度、
電気パラメータの抽出と回路シミュレーションを行わな
ければならないため、レイアウトの最適化に要する時間
が一層長くなってしまうという問題点があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、レイアウトを最適化するための
データを、ICの電気設計に必要な最小限のデータ量で
構成することができ、高価なメモリを必要とせず、レイ
アウトを最適化する際の処理速度を速くできるミリ波I
Cまたはマイクロ波ICのレイアウト設計方法及びレイ
アウト設計装置を提供することを目的とする。更に、こ
の発明の他の目的は、設計作業が容易になり、回路設計
者にかかる負担を軽減することができるミリ波ICまた
はマイクロ波ICのレイアウト設計方法及びレイアウト
設計装置を提供することを目的とする。
ためになされたもので、レイアウトを最適化するための
データを、ICの電気設計に必要な最小限のデータ量で
構成することができ、高価なメモリを必要とせず、レイ
アウトを最適化する際の処理速度を速くできるミリ波I
Cまたはマイクロ波ICのレイアウト設計方法及びレイ
アウト設計装置を提供することを目的とする。更に、こ
の発明の他の目的は、設計作業が容易になり、回路設計
者にかかる負担を軽減することができるミリ波ICまた
はマイクロ波ICのレイアウト設計方法及びレイアウト
設計装置を提供することを目的とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるミリ波
またはマイクロ波ICのレイアウト設計方法は、CAD
システムを用いたミリ波またはマイクロ波ICのレイア
ウト設計方法であって、設計すべきICを構成する種々
の集中定数回路素子及び分布定数伝送線路のそれぞれ
を、その面積並びに寸法が電気的データとなる2次元平
面上閉じた図形でもってCRTディスプレイ上に表示す
るステップと、上記CRTディスプレイ上に表示された
図形間を、互いの辺同士を重ね合わせて接続して、上記
設計すべきICと同様の回路構成を有する2次元平面上
閉じた図形の集合体からなる模擬ICを作成するステッ
プと、上記模擬ICのレイアウトデータを、上記設計す
べきICを実際に製造する際の製造プロセスに応じて定
義されたデザインルールに基づいて図形演算して、IC
製造用のマスクパターンを作成するステップとを含んで
なるものである。更に、この発明にかかるミリ波または
マイクロ波ICのレイアウト設計方法は、CADシステ
ムを用いたミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト設
計方法であって、設計すべきICを構成する種々の集中
定数回路素子及び分布定数伝送線路のそれぞれを、その
面積並びに寸法が電気的データとなる2次元平面上閉じ
た図形でもってCRTディスプレイ上に表示するステッ
プと、上記CRTディスプレイ上に表示された図形間
を、互いの辺同士を重ね合わせて接続して、上記設計す
べきICと同様の回路構成を有する2次元平面上閉じた
図形の集合体からなる模擬ICを作成するステップと、
上記模擬ICの回路シミュレーションを行い、このシミ
ュレーション結果に応じて、上記該模擬ICが所望の電
気特性となるように上記種々の集中定数回路素子及び分
布定数伝送線路のそれぞれを表す各図形の面積並びに寸
法を最適化するステップと、上記ステップにより,上記
各図形の面積並びに寸法を最適化してなる上記模擬IC
のレイアウトデータを、上記設計すべきICを実際に製
造する際の製造プロセスに応じて定義されたデザインル
ールに基づいて図形演算し、IC製造用のマスクパター
ンを作成するステップとを含んでなるものである。
またはマイクロ波ICのレイアウト設計方法は、CAD
システムを用いたミリ波またはマイクロ波ICのレイア
ウト設計方法であって、設計すべきICを構成する種々
の集中定数回路素子及び分布定数伝送線路のそれぞれ
を、その面積並びに寸法が電気的データとなる2次元平
面上閉じた図形でもってCRTディスプレイ上に表示す
るステップと、上記CRTディスプレイ上に表示された
図形間を、互いの辺同士を重ね合わせて接続して、上記
設計すべきICと同様の回路構成を有する2次元平面上
閉じた図形の集合体からなる模擬ICを作成するステッ
プと、上記模擬ICのレイアウトデータを、上記設計す
べきICを実際に製造する際の製造プロセスに応じて定
義されたデザインルールに基づいて図形演算して、IC
製造用のマスクパターンを作成するステップとを含んで
なるものである。更に、この発明にかかるミリ波または
マイクロ波ICのレイアウト設計方法は、CADシステ
ムを用いたミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト設
計方法であって、設計すべきICを構成する種々の集中
定数回路素子及び分布定数伝送線路のそれぞれを、その
面積並びに寸法が電気的データとなる2次元平面上閉じ
た図形でもってCRTディスプレイ上に表示するステッ
プと、上記CRTディスプレイ上に表示された図形間
を、互いの辺同士を重ね合わせて接続して、上記設計す
べきICと同様の回路構成を有する2次元平面上閉じた
図形の集合体からなる模擬ICを作成するステップと、
上記模擬ICの回路シミュレーションを行い、このシミ
ュレーション結果に応じて、上記該模擬ICが所望の電
気特性となるように上記種々の集中定数回路素子及び分
布定数伝送線路のそれぞれを表す各図形の面積並びに寸
法を最適化するステップと、上記ステップにより,上記
各図形の面積並びに寸法を最適化してなる上記模擬IC
のレイアウトデータを、上記設計すべきICを実際に製
造する際の製造プロセスに応じて定義されたデザインル
ールに基づいて図形演算し、IC製造用のマスクパター
ンを作成するステップとを含んでなるものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】更に、この発明にかかるミリ波またはマイ
クロ波ICのレイアウト設計方法は、上記CRTディス
プレイ上に集中定数回路素子を表す図形を表示する際、
該図形の側部に、実際の製造プロセスにおける回路素子
間の接続余裕に対応した,2次元平面上閉じた図形で表
される接続部を表示するようにしたものである。
クロ波ICのレイアウト設計方法は、上記CRTディス
プレイ上に集中定数回路素子を表す図形を表示する際、
該図形の側部に、実際の製造プロセスにおける回路素子
間の接続余裕に対応した,2次元平面上閉じた図形で表
される接続部を表示するようにしたものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】更に、この発明にかかるミリ波またはマイ
クロ波ICのレイアウト設計方法は、上記種々の集中定
数回路素子を表す各図形の配置,及び,上記分布定数伝
送線路を表す図形の形状を最適化するステップを、電磁
界解析理論に基づいて上記模擬ICを構成する図形間の
電磁結合を計算し、この計算結果に基づいて上記模擬I
Cの回路シミュレーションを行うステップと、上記シミ
ュレーション結果に応じて、上記該模擬ICが所望の電
気特性となるように、上記種々の集中定数回路素子を表
す各図形の配置,及び,上記分布定数伝送線路を表す図
形の形状を変更するステップとで構成したものである。
クロ波ICのレイアウト設計方法は、上記種々の集中定
数回路素子を表す各図形の配置,及び,上記分布定数伝
送線路を表す図形の形状を最適化するステップを、電磁
界解析理論に基づいて上記模擬ICを構成する図形間の
電磁結合を計算し、この計算結果に基づいて上記模擬I
Cの回路シミュレーションを行うステップと、上記シミ
ュレーション結果に応じて、上記該模擬ICが所望の電
気特性となるように、上記種々の集中定数回路素子を表
す各図形の配置,及び,上記分布定数伝送線路を表す図
形の形状を変更するステップとで構成したものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【作用】この発明のミリ波またはマイクロ波ICのレイ
アウト設計方法においては、その寸法及び面積が電気的
データとなる簡略した図形でもってミリ波またはマイク
ロ波ICを構成する各回路素子を表示し、これら図形の
辺同士を重ねて接続して、これら図形の集合体によって
設計すべきICの模擬ICを構成し、該模擬ICのレイ
アウトデータを、上記設計すべきICを実際に製造する
際の製造プロセスに応じて定義されたデザインルールに
基づいて図形演算して、IC製造用のマスクパターンを
作成するようにしたから、レイアウト設計とマスクパタ
ーンの発生とを完全に分離することができ、従来のよう
に、製造プロセスの変更毎に、レイアウトデータを得る
作業を行う必要を無くすことができる。更に、この発明
のミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト設計方法に
おいては、上記模擬ICの回路シミュレーションを行
い、このシミュレーション結果に応じて、該模擬ICを
構成する上記図形の面積並びに寸法を最適化し、この最
適化した後の該模擬ICのレイアウトデータを、上記設
計すべきICを実際に製造する際の製造プロセスに応じ
て定義されたデザインルールに基づいて図形演算して、
IC製造用のマスクパターンを作成するようにしたか
ら、設計すべきICのレイアウト設計を電気設計に必要
なデータのみで行うことができることとなり、回路シミ
ュレーションを行う上で必要なメモリを従来に比して縮
小でき、レイアウト設計装置を安価に作製することがで
きる。また、回路シミュレーションの処理速度が速くな
って、設計時間を短縮することができる。
アウト設計方法においては、その寸法及び面積が電気的
データとなる簡略した図形でもってミリ波またはマイク
ロ波ICを構成する各回路素子を表示し、これら図形の
辺同士を重ねて接続して、これら図形の集合体によって
設計すべきICの模擬ICを構成し、該模擬ICのレイ
アウトデータを、上記設計すべきICを実際に製造する
際の製造プロセスに応じて定義されたデザインルールに
基づいて図形演算して、IC製造用のマスクパターンを
作成するようにしたから、レイアウト設計とマスクパタ
ーンの発生とを完全に分離することができ、従来のよう
に、製造プロセスの変更毎に、レイアウトデータを得る
作業を行う必要を無くすことができる。更に、この発明
のミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト設計方法に
おいては、上記模擬ICの回路シミュレーションを行
い、このシミュレーション結果に応じて、該模擬ICを
構成する上記図形の面積並びに寸法を最適化し、この最
適化した後の該模擬ICのレイアウトデータを、上記設
計すべきICを実際に製造する際の製造プロセスに応じ
て定義されたデザインルールに基づいて図形演算して、
IC製造用のマスクパターンを作成するようにしたか
ら、設計すべきICのレイアウト設計を電気設計に必要
なデータのみで行うことができることとなり、回路シミ
ュレーションを行う上で必要なメモリを従来に比して縮
小でき、レイアウト設計装置を安価に作製することがで
きる。また、回路シミュレーションの処理速度が速くな
って、設計時間を短縮することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】更に、この発明のミリ波またはマイクロ波
ICのレイアウト設計方法においては、上記複数の集中
定数回路素子及び分布定数伝送線路を図形表示する際、
図形の側部に実際の製造プロセスにおける回路素子間の
接続余裕に対応した2次元平面上閉じた図形であらわさ
れる接続部を表示するようにしたから、離すべき素子間
を近づけ過ぎたりすることがなくなり、精度の高い設計
作業を行うことができる。
ICのレイアウト設計方法においては、上記複数の集中
定数回路素子及び分布定数伝送線路を図形表示する際、
図形の側部に実際の製造プロセスにおける回路素子間の
接続余裕に対応した2次元平面上閉じた図形であらわさ
れる接続部を表示するようにしたから、離すべき素子間
を近づけ過ぎたりすることがなくなり、精度の高い設計
作業を行うことができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】更に、この発明のミリ波またはマイクロ波
ICのレイアウト設計方法においては、上記種々の集中
定数回路素子を表す各図形の配置,及び,上記分布定数
伝送線路を表す図形の形状の最適化を、上記模擬ICを
構成する図形間の電磁結合を電磁界解析理論に基づいて
計算し、この計算結果に基づいて上記模擬ICの回路シ
ミュレーションを行った後、このシミュレーション結果
に応じて上記模擬ICが所望の電気特性となるように,
上記種々の集中定数回路素子を表す各図形の配置,及
び,上記分布定数伝送線路を表す図形の形状を変更する
ことにより行うようにしたから、上記模擬ICを構成す
る図形間を接続した後の電気特性の変動を考慮して、上
記模擬ICを構成する図形のレイアウトが最適化される
こととなり、より精度の高いレイアウト設計を行うこと
ができる。
ICのレイアウト設計方法においては、上記種々の集中
定数回路素子を表す各図形の配置,及び,上記分布定数
伝送線路を表す図形の形状の最適化を、上記模擬ICを
構成する図形間の電磁結合を電磁界解析理論に基づいて
計算し、この計算結果に基づいて上記模擬ICの回路シ
ミュレーションを行った後、このシミュレーション結果
に応じて上記模擬ICが所望の電気特性となるように,
上記種々の集中定数回路素子を表す各図形の配置,及
び,上記分布定数伝送線路を表す図形の形状を変更する
ことにより行うようにしたから、上記模擬ICを構成す
る図形間を接続した後の電気特性の変動を考慮して、上
記模擬ICを構成する図形のレイアウトが最適化される
こととなり、より精度の高いレイアウト設計を行うこと
ができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】更に、この発明のミリ波またはマイクロ波
ICのレイアウト設計装置においては、ICを構成する
回路素子のレイアウトを最適化する作業と、IC製造用
のマスクパターンを作成する作業とを個別に行うことが
できるので、IC製造プロセスに依存することなくレイ
アウト設計を行うことができ、しかも、IC製造プロセ
ス(製造装置,製造環境等)が変更されても、その変更
されたIC製造プロセスのデザインルールに即座に対応
してIC製造用のマスクパターンを作成することができ
る。
ICのレイアウト設計装置においては、ICを構成する
回路素子のレイアウトを最適化する作業と、IC製造用
のマスクパターンを作成する作業とを個別に行うことが
できるので、IC製造プロセスに依存することなくレイ
アウト設計を行うことができ、しかも、IC製造プロセ
ス(製造装置,製造環境等)が変更されても、その変更
されたIC製造プロセスのデザインルールに即座に対応
してIC製造用のマスクパターンを作成することができ
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】次に、設計者が入力装置13から回路シミ
ュレーションを実行させる命令信号を入力すると、回路
シミュレーション実行手段10dは、模擬IC(レイア
ウトパターン)を構成する各回路素子の図形をさらに小
さいパッチに分割し、各パッチ間の電磁結合を電磁界解
析理論に基づいて計算して電気パラメータを抽出し、こ
の抽出したパラメータを用いて回路シミュレーションを
行う(ステップS6,S7)。そして、このシミュレー
ション結果が所望の値であったら(ステップS8)、設
計者は入力装置13からレイアウトデータファイルの作
成命令を入力し、これを受けたレイアウトデータファイ
ル作成手段10cは、上記レイアウトが最適化された模
擬IC(レイアウトパターン)のレイアウトデータから
データファイルを作成し、データファイル格納装置40
にこれを格納する。このシミュレーション結果が所望の
値にならない場合は、上記ステップ5,6,7が繰り返
され、シミュレーション結果が所望の値になった時点
で、レイアウトデータファイルを作成する(ステップS
9)。図6は、上記CRTディスプレイ16上に表示さ
れたレイアウトが最適化された模擬IC(レイアウトパ
ターン)を示した図であり、この模擬IC(レイアウト
パターン)を表示するデータがレイアウトデータファイ
ルとしてデータファイル格納装置40に格納される。図
6中、図3と同一符号は、図3で説明した回路素子に対
応する図形を示し、1はICチップ、4はMIMキャパ
シタの下地電極接続部を表す図形、5はMIMキャパシ
タの上地電極接続部を表す図形、8はFETを表す図
形、9はFETの接続部を表す図形である。
ュレーションを実行させる命令信号を入力すると、回路
シミュレーション実行手段10dは、模擬IC(レイア
ウトパターン)を構成する各回路素子の図形をさらに小
さいパッチに分割し、各パッチ間の電磁結合を電磁界解
析理論に基づいて計算して電気パラメータを抽出し、こ
の抽出したパラメータを用いて回路シミュレーションを
行う(ステップS6,S7)。そして、このシミュレー
ション結果が所望の値であったら(ステップS8)、設
計者は入力装置13からレイアウトデータファイルの作
成命令を入力し、これを受けたレイアウトデータファイ
ル作成手段10cは、上記レイアウトが最適化された模
擬IC(レイアウトパターン)のレイアウトデータから
データファイルを作成し、データファイル格納装置40
にこれを格納する。このシミュレーション結果が所望の
値にならない場合は、上記ステップ5,6,7が繰り返
され、シミュレーション結果が所望の値になった時点
で、レイアウトデータファイルを作成する(ステップS
9)。図6は、上記CRTディスプレイ16上に表示さ
れたレイアウトが最適化された模擬IC(レイアウトパ
ターン)を示した図であり、この模擬IC(レイアウト
パターン)を表示するデータがレイアウトデータファイ
ルとしてデータファイル格納装置40に格納される。図
6中、図3と同一符号は、図3で説明した回路素子に対
応する図形を示し、1はICチップ、4はMIMキャパ
シタの下地電極接続部を表す図形、5はMIMキャパシ
タの上地電極接続部を表す図形、8はFETを表す図
形、9はFETの接続部を表す図形である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】以下、上記演算処理をMIMキャパシタと
マイクロ波線路の接続部を例にあげて詳しく説明する。
図8(a) はデータファイル格納装置40から読み出され
たレイアウトデータ(模擬IC)のMIMキャパシタと
マイクロ波線路の接続部を示し、図8(b) はレイアウト
データ(模擬IC)から得られたIC製造用のマスクパ
ターンにおけるMIMキャパシタとマイクロ波線路の接
続部を示している。この図に示すように、MIMキャパ
シタの上地電極のマスクパターン3aはMIMキャパシ
タ(の図形)3をそのままコピーすることにより作成さ
れ、MIMキャパシタの下地電極のマスクパターン3b
はMIMキャパシタ(の図形)3とMIMキャパシタの
下地電極接続部(の図形)4のORを取り、このORし
たものをさらにオーバーサイズすることにより作成され
る。ここで、オーバーサイズ量は上記デザインルールに
より設定される。また、MIMキャパシタ下地電極側の
マイクロ波線路となる第2層配線金属のマスクパターン
2aは、MIMキャパシタの下地電極接続部(の図形)
4とマイクロ波線路(の図形)2のORと,MIMキャ
パシタ(の図形)3のオーバーサイズしたものの補集合
とのANDから作成される。また、MIMキャパシタ下
地電極とマイクロ波線路のコンタクトホールのマスクパ
ターン4aは第2層配線金属のパターン2aとMIMキ
ャパシタ下地電極のパターン3bとのANDをとり、さ
らにアンダーサイズすることにより作成する。同様にし
て、MIMキャパシタ上地電極側のマイクロ波線路のマ
スクパターン2b,MIMキャパシタ上地電極とマイク
ロ波線路2を接続するエアーブリッジ金属のマスクパタ
ーン5a,エアーブリッジ金属とマイクロ波線路2を接
続するコンタクトホールのパターン5b,エアーブリッ
ジ金属とMIMキャパシタの上地電極を接続するコンタ
クトホールのマスクパターン5cが図形演算によって作
成される。
マイクロ波線路の接続部を例にあげて詳しく説明する。
図8(a) はデータファイル格納装置40から読み出され
たレイアウトデータ(模擬IC)のMIMキャパシタと
マイクロ波線路の接続部を示し、図8(b) はレイアウト
データ(模擬IC)から得られたIC製造用のマスクパ
ターンにおけるMIMキャパシタとマイクロ波線路の接
続部を示している。この図に示すように、MIMキャパ
シタの上地電極のマスクパターン3aはMIMキャパシ
タ(の図形)3をそのままコピーすることにより作成さ
れ、MIMキャパシタの下地電極のマスクパターン3b
はMIMキャパシタ(の図形)3とMIMキャパシタの
下地電極接続部(の図形)4のORを取り、このORし
たものをさらにオーバーサイズすることにより作成され
る。ここで、オーバーサイズ量は上記デザインルールに
より設定される。また、MIMキャパシタ下地電極側の
マイクロ波線路となる第2層配線金属のマスクパターン
2aは、MIMキャパシタの下地電極接続部(の図形)
4とマイクロ波線路(の図形)2のORと,MIMキャ
パシタ(の図形)3のオーバーサイズしたものの補集合
とのANDから作成される。また、MIMキャパシタ下
地電極とマイクロ波線路のコンタクトホールのマスクパ
ターン4aは第2層配線金属のパターン2aとMIMキ
ャパシタ下地電極のパターン3bとのANDをとり、さ
らにアンダーサイズすることにより作成する。同様にし
て、MIMキャパシタ上地電極側のマイクロ波線路のマ
スクパターン2b,MIMキャパシタ上地電極とマイク
ロ波線路2を接続するエアーブリッジ金属のマスクパタ
ーン5a,エアーブリッジ金属とマイクロ波線路2を接
続するコンタクトホールのパターン5b,エアーブリッ
ジ金属とMIMキャパシタの上地電極を接続するコンタ
クトホールのマスクパターン5cが図形演算によって作
成される。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、上記実施例では、マスクパターン発
生手段10cを、他の画像表示制御手段10a,回路シ
ミュレーション実行手段10d及びレイアウトデータフ
ァイル作成手段10bと共に同一の中央処理装置10内
に設けたが、本発明においては、このマスクパターン発
生手段10cを別のCAD装置(の中央処理装置内)に
設け、模擬ICの作成(レイアウトデータの作成)とI
C製造用のマスクパターンの作成とをそれぞれ別のCA
D装置を用いて行ってもよい。
生手段10cを、他の画像表示制御手段10a,回路シ
ミュレーション実行手段10d及びレイアウトデータフ
ァイル作成手段10bと共に同一の中央処理装置10内
に設けたが、本発明においては、このマスクパターン発
生手段10cを別のCAD装置(の中央処理装置内)に
設け、模擬ICの作成(レイアウトデータの作成)とI
C製造用のマスクパターンの作成とをそれぞれ別のCA
D装置を用いて行ってもよい。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかるCAD
システムを用いたミリ波またはマイクロ波ICのレイア
ウト設計方法によれば、設計すべきICを構成する種々
の集中定数回路素子及び分布定数伝送線路のそれぞれ
を、その面積並びに寸法が電気的データとなる2次元平
面上閉じた図形でもってCRTディスプレイ上に表示
し、このCRTディスプレイ上に表示された図形間を、
互いの辺同士を重ね合わせて接続して、上記設計すべき
ICと同様の回路構成を有する2次元平面上閉じた図形
の集合体からなる模擬ICを作成し、該模擬ICのレイ
アウトデータを、上記設計すべきICを実際に製造する
際の製造プロセスに応じて定義されたデザインルールに
基づいて図形演算して、IC製造用のマスクパターンを
得るようにしたので、レイアウト設計とマスクパターン
の発生とを完全に分離することができ、従来のように製
造プロセスの変更毎に、レイアウトデータを得る作業を
行う必要が無くなる。従って、設計者が設計作業を短時
間で行えることとなり、設計者の負担を軽減できる効果
がある。更に、この発明にかかるCADシステムを用い
たミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト設計方法に
よれば、設計すべきICを構成する種々の集中定数回路
素子及び分布定数伝送線路のそれぞれを、その面積並び
に寸法が電気的データとなる2次元平面上閉じた図形で
もってCRTディスプレイ上に表示し、上記CRTディ
スプレイ上に表示された図形間を、互いの辺同士を重ね
合わせて接続して、上記設計すべきICと同様の回路構
成を有する2次元平面上閉じた図形の集合体からなる模
擬ICを作成し、該模擬ICの回路シミュレーションを
行い、このシミュレーション結果に応じて、該模擬IC
が所望の電気特性となるように上記種々の集中定数回路
素子及び分布定数伝送線路のそれぞれを表す各図形の面
積並びに寸法を最適化し、この最適化により,上記各図
形の面積並びに寸法を最適化してなる上記模擬ICのレ
イアウトデータを、上記設計すべきICを実際に製造す
る際の製造プロセスに応じて定義されたデザインルール
に基づいて図形演算して、IC製造用のマスクパターン
を作成するようにしたので、設計すべきICのレイアウ
ト設計を電気設計に必要なデータのみで行うことができ
ることとなり、回路シミュレーションを行う上で必要な
メモリを従来に比して縮小でき、レイアウト設計装置を
安価に作成することができる効果がある。また、回路シ
ミュレーションの処理速度が速くなって、上記設計作業
に要する時間を更に短縮できる効果がある。
システムを用いたミリ波またはマイクロ波ICのレイア
ウト設計方法によれば、設計すべきICを構成する種々
の集中定数回路素子及び分布定数伝送線路のそれぞれ
を、その面積並びに寸法が電気的データとなる2次元平
面上閉じた図形でもってCRTディスプレイ上に表示
し、このCRTディスプレイ上に表示された図形間を、
互いの辺同士を重ね合わせて接続して、上記設計すべき
ICと同様の回路構成を有する2次元平面上閉じた図形
の集合体からなる模擬ICを作成し、該模擬ICのレイ
アウトデータを、上記設計すべきICを実際に製造する
際の製造プロセスに応じて定義されたデザインルールに
基づいて図形演算して、IC製造用のマスクパターンを
得るようにしたので、レイアウト設計とマスクパターン
の発生とを完全に分離することができ、従来のように製
造プロセスの変更毎に、レイアウトデータを得る作業を
行う必要が無くなる。従って、設計者が設計作業を短時
間で行えることとなり、設計者の負担を軽減できる効果
がある。更に、この発明にかかるCADシステムを用い
たミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト設計方法に
よれば、設計すべきICを構成する種々の集中定数回路
素子及び分布定数伝送線路のそれぞれを、その面積並び
に寸法が電気的データとなる2次元平面上閉じた図形で
もってCRTディスプレイ上に表示し、上記CRTディ
スプレイ上に表示された図形間を、互いの辺同士を重ね
合わせて接続して、上記設計すべきICと同様の回路構
成を有する2次元平面上閉じた図形の集合体からなる模
擬ICを作成し、該模擬ICの回路シミュレーションを
行い、このシミュレーション結果に応じて、該模擬IC
が所望の電気特性となるように上記種々の集中定数回路
素子及び分布定数伝送線路のそれぞれを表す各図形の面
積並びに寸法を最適化し、この最適化により,上記各図
形の面積並びに寸法を最適化してなる上記模擬ICのレ
イアウトデータを、上記設計すべきICを実際に製造す
る際の製造プロセスに応じて定義されたデザインルール
に基づいて図形演算して、IC製造用のマスクパターン
を作成するようにしたので、設計すべきICのレイアウ
ト設計を電気設計に必要なデータのみで行うことができ
ることとなり、回路シミュレーションを行う上で必要な
メモリを従来に比して縮小でき、レイアウト設計装置を
安価に作成することができる効果がある。また、回路シ
ミュレーションの処理速度が速くなって、上記設計作業
に要する時間を更に短縮できる効果がある。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】更に、この発明にかかるCADシステムを
用いたミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト設計方
法によれば、上記CRTディスプレイ上に集中定数回路
素子を表す図形を表示する際、該図形の側部に、実際の
製造プロセスにおける回路素子間の接続余裕に対応し
た,2次元平面上閉じた図形で表される接続部を表示す
るようにしたので、離すべき回路素子(図形)間を近づ
け過ぎることなく、図形の移動を行うことができ、精度
の高い設計作業を行うことができる効果がある。
用いたミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト設計方
法によれば、上記CRTディスプレイ上に集中定数回路
素子を表す図形を表示する際、該図形の側部に、実際の
製造プロセスにおける回路素子間の接続余裕に対応し
た,2次元平面上閉じた図形で表される接続部を表示す
るようにしたので、離すべき回路素子(図形)間を近づ
け過ぎることなく、図形の移動を行うことができ、精度
の高い設計作業を行うことができる効果がある。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】更に、この発明にかかるCADシステムを
用いたミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト設計方
法によれば、上記種々の集中定数回路素子を表す各図形
の配置,及び,上記分布定数伝送線路を表す図形の形状
の最適化を、上記模擬ICを構成する図形間の電磁結合
を電磁界解析理論に基づいて計算し,この計算結果に基
づいて上記模擬ICの回路シミュレーションを行った
後,このシミュレーション結果に応じて,上記模擬IC
が所望の電気特性となるように,上記種々の集中定数回
路素子を表す各図形の配置,及び,上記分布定数伝送線
路を表す図形の形状を変更することにより,行うように
したので、上記模擬ICを構成する図形間を接続した後
の電気特性の変動を考慮して、上記模擬ICを構成する
図形のレイアウトを最適化することができ、より精度の
高いレイアウト設計を行うことができる効果がある。
用いたミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト設計方
法によれば、上記種々の集中定数回路素子を表す各図形
の配置,及び,上記分布定数伝送線路を表す図形の形状
の最適化を、上記模擬ICを構成する図形間の電磁結合
を電磁界解析理論に基づいて計算し,この計算結果に基
づいて上記模擬ICの回路シミュレーションを行った
後,このシミュレーション結果に応じて,上記模擬IC
が所望の電気特性となるように,上記種々の集中定数回
路素子を表す各図形の配置,及び,上記分布定数伝送線
路を表す図形の形状を変更することにより,行うように
したので、上記模擬ICを構成する図形間を接続した後
の電気特性の変動を考慮して、上記模擬ICを構成する
図形のレイアウトを最適化することができ、より精度の
高いレイアウト設計を行うことができる効果がある。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】更に、この発明にかかるCADシステムを
用いたミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト設計装
置によれば、ICを構成する回路素子のレイアウトを最
適化する作業と、IC製造用のマスクパターンを作成す
る作業とを個別に行うことができるので、IC製造プロ
セスに依存することなく、レイアウト設計を行うことが
でき、しかも、IC製造プロセス(製造装置,製造環境
等)が変更されても、その変更されたIC製造プロセス
のデザインルールに即座に対応してIC製造用のマスク
パターンを作製することができる。従って、実際にIC
を製造する現場で、上記レイアウト設計して得られたI
Cのレイアウトデータから、その現場の製造プロセス
(製造装置,製造環境等)に応じたデザインルールに基
づいて、IC製造用のマスクパターンを作製できる効果
がある。
用いたミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト設計装
置によれば、ICを構成する回路素子のレイアウトを最
適化する作業と、IC製造用のマスクパターンを作成す
る作業とを個別に行うことができるので、IC製造プロ
セスに依存することなく、レイアウト設計を行うことが
でき、しかも、IC製造プロセス(製造装置,製造環境
等)が変更されても、その変更されたIC製造プロセス
のデザインルールに即座に対応してIC製造用のマスク
パターンを作製することができる。従って、実際にIC
を製造する現場で、上記レイアウト設計して得られたI
Cのレイアウトデータから、その現場の製造プロセス
(製造装置,製造環境等)に応じたデザインルールに基
づいて、IC製造用のマスクパターンを作製できる効果
がある。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 ICチップ 2,2d,2e,2f,2g マイクロ波線路(マイク
ロ波線路を表す図形) 2a,2b マイクロ波線路用のマスクパターン 2c〜2h マイクロ波線路を表す図形 3 MIMキャパシタ(MIMキャパシタを表す図形) 3a MIMキャパシタの上地電極用のマスクパターン 3b MIMキャパシタの下地電極用のマスクパターン 4 MIMキャパシタの下地電極接続部を表す図形 4a MIMキャパシタの下地電極とマイクロ波線路の
コンタクトホール用のマスクパターン 5 MIMキャパシタの上地電極接続部を表す図形 5a MIMキャパシタの上地電極とマイクロ波線路を
接続するエアーブリッジ金属用のマスクパターン 5b エアーブリッジ金属とマイクロ波線路を接続する
コンタクトホール用のマスクパターン 5c エアーブリッジ金属とMIMキャパシタの上地電
極を接続するコンタクトホール用のマスクパターン 6 バイアホール(バイアホールを表す図形) 7 ボンディングパッド(ボンディングパッドを表す図
形) 8 FET(FETを表す図形) 9 FET接続部を表す図形 10 中央処理装置(CPU) 10a 画像表示制御手段 10b レイアウトデータファイル作成手段 10c マスクパターン作成手段 10d 回路シミュレーション実行手段 11 主記憶装置 12 ディスク装置 13 入力装置 14 プリンタ装置 15 画像データ変換装置 16 CRTディスプレイ 20 データ入出力システム 30 画像表示装置 40 データファイル格納装置
ロ波線路を表す図形) 2a,2b マイクロ波線路用のマスクパターン 2c〜2h マイクロ波線路を表す図形 3 MIMキャパシタ(MIMキャパシタを表す図形) 3a MIMキャパシタの上地電極用のマスクパターン 3b MIMキャパシタの下地電極用のマスクパターン 4 MIMキャパシタの下地電極接続部を表す図形 4a MIMキャパシタの下地電極とマイクロ波線路の
コンタクトホール用のマスクパターン 5 MIMキャパシタの上地電極接続部を表す図形 5a MIMキャパシタの上地電極とマイクロ波線路を
接続するエアーブリッジ金属用のマスクパターン 5b エアーブリッジ金属とマイクロ波線路を接続する
コンタクトホール用のマスクパターン 5c エアーブリッジ金属とMIMキャパシタの上地電
極を接続するコンタクトホール用のマスクパターン 6 バイアホール(バイアホールを表す図形) 7 ボンディングパッド(ボンディングパッドを表す図
形) 8 FET(FETを表す図形) 9 FET接続部を表す図形 10 中央処理装置(CPU) 10a 画像表示制御手段 10b レイアウトデータファイル作成手段 10c マスクパターン作成手段 10d 回路シミュレーション実行手段 11 主記憶装置 12 ディスク装置 13 入力装置 14 プリンタ装置 15 画像データ変換装置 16 CRTディスプレイ 20 データ入出力システム 30 画像表示装置 40 データファイル格納装置
Claims (4)
- 【請求項1】 CADシステムを用いたミリ波またはマ
イクロ波ICのレイアウト設計方法であって、 設計すべきICを構成する種々の集中定数回路素子と分
布定数伝送線路のそれぞれを、その面積並びに寸法が電
気的データとなる2次元平面上閉じた図形でもってCR
Tディスプレイ上に表示するステップと、 CRTディスプレイ上に表示された図形間を、その辺同
士を重ね合わせることで接続し、上記設計すべきICと
同様の回路構成に接続された2次元平面上閉じた図形の
集合体からなる模擬ICを形成するステップと、 上記模擬ICの回路シミュレーションを行い、このシミ
ュレーション結果に応じて、上記該模擬ICが所望の電
気特性となるように上記種々の集中定数回路素子と分布
定数伝送線路のそれぞれを表す各図形の面積並びに寸法
を最適化するステップと、 上記模擬IC全体の面積ができるだけ小さくなり、且
つ、その電気特性が所望の電気特性となるように、上記
種々の集中定数回路素子と分布定数伝送線路のそれぞれ
を表す各図形の配置と上記分布定数伝送線路を表す図形
の形状を最適化して上記模擬ICのレイアウトを完成す
るステップと、 上記模擬ICのレイアウトデータを、上記設計すべきI
Cを実際に製造する際の製造プロセスに応じて定義され
たデザインルールに基づいて図形演算し、IC製造用の
マスクパターンを作成するステップとからなることを特
徴とするミリ波またはマイクロ波ICチップのレイアウ
ト設計方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のミリ波またはマイクロ
波ICチップのレイアウト設計方法において、 上記CRTディスプレイ上に集中定数回路素子を表す図
形を表示する際、該図形の側部に、実際の製造プロセス
における回路素子間の接続余裕に対応した、2次元平面
上閉じた図形で表される接続部を表示すること特徴とす
るミリ波またはマイクロ波ICのレイアウト設計方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載のミリ波またはマイクロ
波ICのレイアウト設計方法において、 上記模擬ICのレイアウトを完成するステップの後、該
模擬ICを構成する図形間の電磁結合を計算し、この電
磁結合を考慮して回路シミュレーションを行い、このシ
ミュレーション結果に基づいて、再度上記種々の集中定
数回路素子と分布定数伝送線路のそれぞれを表す各図形
の配置と、上記分布定数伝送線路を表す図形の形状を最
適化することを特徴とするミリ波またはマイクロ波IC
のレイアウト設計方法。 - 【請求項4】 設計者の設計信号に応じてCRTディス
プレイ上で設計作業が行われるミリ波またはマイクロ波
IC用のレイアウトCADシステムであって、 ミリ波またはマイクロ波ICを構成する種々の集中定数
回路素子と分布定数伝送線路のそれぞれを、その面積及
び寸法が電気的データとなる2次元平面上閉じた図形と
してCRTディスプレイ上に表示させるためのデータを
格納したデータベースと、 上記データベースから読み出されたデータをCRTディ
スプレイ上の所定位置に2次元平面上閉じた図形として
表示する画像表示装置と、 回路設計者の設計信号に応じて、上記CRTディスプレ
イ上に表示された設計すべきICを構成する各回路素子
に対応する各図形の大きさ,形状及び配置の内の少なく
とも1つを変更する画像表示制御手段と、 回路設計者の設計信号に応じて上記画像表示制御手段が
作成した、設計すべきICと同様の回路構成に構成され
た2次元平面上閉じた図形の集合体からなる模擬ICの
回路シミュレーションを行う回路シミュレーション実行
手段と、 上記模擬ICのレイアウトデータのデータファイルを作
成するデータファイル作成手段と、 上記作成された模擬ICのレイアウトデータファイルを
格納するデータファイル格納手段と、 上記データファイル格納手段から読み出された模擬IC
のレイアウトデータを図形演算処理してミリ波またはマ
イクロ波IC製造用のマスクパターンを作成するマスク
パターン作成手段とを備えたことを特徴とするミリ波ま
たはマイクロ波ICのレイアウト設計装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4341712A JP2898493B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | ミリ波またはマイクロ波icのレイアウト設計方法及びレイアウト設計装置 |
DE69327636T DE69327636T2 (de) | 1992-11-26 | 1993-10-07 | Verfahren und Gerät zum Entwurf des Layouts von integrierten Millimeterwellen oder Mikrowellenschaltungen |
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