JPH06162316A

JPH06162316A - 自動取引装置及び自動取引装置における取り忘れ防止方法

Info

Publication number: JPH06162316A
Application number: JP31034792A
Authority: JP
Inventors: Masuo Furudono; 益夫古殿
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1992-11-19
Filing date: 1992-11-19
Publication date: 1994-06-10

Abstract

(57)【要約】【目的】利用客が自動機コーナー又は無人店舗内で自
動取引装置を使用した場合に、キャッシュカードを始め
とする取引媒体を取り忘れた場合のみならず、自動取引
装置の操作卓上に私物を置き忘れた場合にも、出入口で
利用客に知らせることができるようにする。【構成】無人店舗２内に設置した現金自動取引装置１
の近接センサ５の信号をもとに取引終了を判断し、媒体
入出口の取引媒体の取りだし忘れの有無を検知する取り
出し検知手段と、操作卓上の取り忘れを検知する異物検
知手段を用いて、ドア４に設けた表示盤３ａ，３ｂによ
り利用客に取り忘れを知らせる。【効果】表示盤により利用客に知らせることができる
ので、取り忘れを確実に防止でき、取り忘れた媒体の盗
難、悪用を未然に防止できる。また、次の取引を速やか
に開始することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動取引装置におけるカ
ード、現金、帳票等の取り忘れを防止する装置及び方法
に係り、特に、自動機コーナー又は無人店舗内に設けら
れた自動取引装置及び該自動取引装置における取り出し
忘れ防止方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば現金自動取引装置は、利用客が銀
行員の手をわずらわすことなくキャッシュカード、通
帳、振込みカードなどを用いて入金、出金、振込み等の
取引を行う装置である。自動取引装置は、キャッシュカ
ード、通帳、振込みカードの他、明細票、紙幣、硬貨を
含む多種多様の媒体を取り扱う。従来の自動取引装置
は、これらの媒体を利用客が取り忘れた場合に所定時間
が経過すると、例えば「忘れ物があります」等、音声を
用いて利用客に伝えていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、通常取り忘れ
をする利用客は、先を急いでいる場合が多い。このた
め、取引終了後に自動取引装置から即座に離れてしま
い、所定時間経過後利用客に音声で取り忘れを伝えよう
としても、音声が利用客に聞こえない場合が多いことに
なる。

【０００４】利用客が前記取り忘れの報知にもかかわら
ず各種媒体を取り忘れると、自動取引装置は取り忘れ報
知後さらに所定時間が経過するまで待った後取り忘れら
れた媒体を装置内部に回収する。従って、回収動作が完
了するまで次の取引を開始できないため、次の利用客は
それまで自動取引装置を使用できない。また、回収動作
が開始される前に、取り忘れられた媒体を次の利用客が
抜取り、悪用する可能性もある。

【０００５】本発明の目的は、利用客が自動取引装置を
使用し、キャッシュカードを始めとする媒体を取り忘れ
た場合のみならず、自動取引装置の操作卓上に私物を置
き忘れた場合にも検知を行い、利用客に忘れ物があるの
を確実に知らせるにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、出入口を設けた自動機コーナー又は無人
店舗内に配置された自動取引装置において、該自動取引
装置に使用される媒体の取り出し検知手段と、自動取引
装置の操作卓上の異物検知手段と、自動機コーナー又は
無人店舗の前記出入口に検知結果の伝達手段を設けた。

【０００７】

【作用】上記の構成によると、自動取引装置に対してキ
ャッシュカード等の媒体を用いて取引を行った場合、利
用客による取引が正常終了した後、媒体の取り忘れや媒
体を含む私物の置き忘れがあった場合には、各媒体の出
入口に設けた取り出し検知手段や操作卓上の異物検知手
段からの信号をもとに、自動機コーナー又は無人店舗の
出入口に取り忘れや置き忘れが表示される。利用客が自
動取引装置での取引を終了してから自動機コーナー又は
無人店舗の出入口を通るまでの間に、取り出し検知手段
や操作卓上の異物検知手段が媒体の取り忘れや私物の置
き忘れを検知することができ、利用客が出入口を通るま
でに媒体や私物の取り忘れ置き忘れが出入口に表示され
るので、取り忘れや置き忘れを確実に防止できる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例として自動取引装置
の一例である現金自動取引装置を例にとって説明する。

【０００９】図１は、現金自動取引装置１を店舗外に設
置された無人店舗２内に設置した一例である。該無人店
舗２の出入口のドア４には忘れ物のあったことを表示す
る伝達手段として表示盤３ａ，３ｂが設けられている。

【００１０】現金自動取引装置１は、図２に示すよう
に、紙幣を処理する紙幣取扱機構７０と、硬貨を処理す
る硬貨取扱機構８０と、利用客が現金自動取引装置に取
引に必要な情報を入力したり、現金自動取引装置から利
用客に操作案内を表示する表示操作部６と、利用客の取
引媒体であるカード情報の読み取りや書き込み、及び取
引明細票の発行処理などを行うカード伝票取扱機構１０
０と、通帳記帳などの処理を行う通帳取扱機構９０と、
取引の内容を利用客に案内する案内表示部１２とを備
え、制御部１１により各機構の制御を行う。現金自動取
引装置１にはまた、その前面（利用者が立つ位置に対向
する面）に利用者有無検知手段である近接センサ５が配
置されている。

【００１１】紙幣、硬貨、通帳及びカード伝票の各取扱
機構には、利用客の接点として、それぞれ紙幣入出金口
７と、硬貨入出金口８と、通帳入出口９と、カード伝票
入出口１０が設けられている。また、各入出口には媒体
の挿入と取り出しの検知手段として、図示しないが取り
出し検知センサが設けられている。通常、取り出し検知
センサは光学的にオン−オフする透過形センサで構成さ
れている。

【００１２】利用客が現金自動取引装置により取引を行
った後、出力された媒体はそれぞれの入出口で媒体取り
出し検知センサにより監視され、所定時間が経過しても
入出口から取り出されない場合には、媒体は装置内部に
回収される。

【００１３】図３は、無人店舗２内に設置された現金自
動取引装置１の操作卓上の異物検知手段としてテレビカ
メラ１３を設置した一例である。現金自動取引装置１の
操作卓の上方にテレビカメラ１３を設置し、該テレビカ
メラ１３に接続して図示されていない画像処理装置が配
置されている。該画像処理装置には、置き忘れの無い正
常状態の操作卓の画像が格納されており、テレビカメラ
１３は取引終了後の操作卓の画像を出力する。画像処理
装置はあらかじめ格納されている置き忘れの無い正常状
態の操作卓の画像と取引終了後の画像とを比較し、相違
がある場合には利用客の置き忘れがあると判断する。操
作卓上の異物検知は、画像情報の他、操作卓に対象とす
る置き忘れものの大きさに対応した間隔に反射型の光学
センサを異物検知センサとして埋め込み、一つ以上のセ
ンサが異物の存在を検知した場合に置き忘れがあると判
断する方法や、操作卓の上方から特定波長の光をパルス
状に照射し、反射光の強さを正常時と比較し、一定値以
上の相違がある場合に置き忘れがあると判断する異物検
知センサを用いる方法など、いずれの方法であっても構
わない。

【００１４】媒体の取り忘れや操作卓上への置き忘れが
あった場合には、媒体取り出し検知センサや異物検知セ
ンサが働いて取り忘れや置き忘れの存在を示す信号を出
力し、その信号により図１に示す無人店舗２のドア４に
設置した表示盤３ａ，３ｂに忘れ物のあったことが表示
される。

【００１５】ドア４に設置される表示盤は、利用客の視
界に入り易い高さで、ドアの厚さも考慮し、液晶パネル
を用いてもよい。なお、利用客の認知性が高く、安全性
が保たれるのであれば液晶パネルに限定するものではな
い。例えば、ドアの形状によりランプ点灯方式であって
も構わない。

【００１６】また、表示盤は、利用客の注意を引くため
に、例えば赤を基調とした文字や背景を用い、ブザーと
併用する構成としてもよい。なお、取引媒体により利用
客が特定できるため、ブザーの代わりに既知の手段であ
る音声合成により、利用客の名前を直接呼んでもよい。

【００１７】表示盤３ａ，３ｂの文字は、図４，図５に
示すように、利用客に忘れ物があることを知らせる表示
文とし、通常はなにも表示しないでおき、忘れ物がある
場合にのみ文字を表示する。

【００１８】媒体の抜き忘れや操作卓上への置き忘れを
検知し、表示盤により利用客に知らせるタイミングは、
利用客に不快感を与えないためにも、取引終了後でなけ
ればならない。このため、図１に示すように現金自動取
引装置１の前面に設けた近接センサ５を利用する。この
近接センサ５は、当該センサから所定の距離より近い位
置に物体がある場合にオンとなり、所定の距離の範囲内
に物体がない場合にオフとなる。すなわち、媒体取り出
し検知センサや異物検知センサは取引が正常終了した
後、近接センサ５の信号がオフになった時点で利用客が
自動取引装置を離れたと判断して媒体の取りだし忘れの
有無や操作卓上への置き忘れの有無を検知し、異常があ
った場合のみ表示盤に取りだし忘れや置き忘れを表示す
る。

【００１９】図６に、現金自動取引装置が単体で設置さ
れた自動機コーナー又は無人店舗において、利用客によ
る取引が正常終了した後に行う取り忘れ防止方法の一実
施例のフローチャートを示す。

【００２０】自動取引装置がカードや明細票、現金など
を利用客に引き渡すために入出口に呈示した時点で手順
が開始される。現金自動取引装置の前を離れたことを近
接センサにより検知（ステップ２０１）した後、取り忘
れなどの次の処理へと進む。ステップ２０２において、
紙幣入出金口の媒体取り出し検知センサにより紙幣の取
り出し忘れの有無が検知され、取り出し忘れが無い場合
には次のステップ２０３に進む。ステップ２０３におい
て、カード伝票入出口の媒体取り出し検知センサにより
キャッシュカード、振込みカードの取り出し忘れの有無
が検知され、取り出し忘れが無い場合には次のステップ
２０４に進む。

【００２１】ステップ２０４において、カード伝票入出
口の媒体取り出し検知センサにより明細票の取り出し忘
れの有無が検知され、取り忘れが無い場合には次のステ
ップ２０５に進む。なお、現金自動取引装置の多くは、
カードと明細票が上下に近接して設けられた入出口から
操作されるため、総称してカード伝票入出口と呼んでい
る。したがって、ステップ２０３と２０４における媒体
取り出し忘れの有無の検知は同一の媒体取り出し検知セ
ンサで同時に行うことができる。ステップ２０５におい
て、通帳入出口の媒体取り出し検知センサにより通帳の
取り出し忘れの有無が検知され、取り出し忘れが無い場
合には次のステップ２０６に進む。なお、明細票が通帳
入出口から出力される現金自動取引装置では、ステップ
２０４と２０５は同一のセンサで同時に検知されること
になる。

【００２２】ステップ２０６において、硬貨入出金口の
媒体取り出し検知センサにより硬貨の取り出し忘れの有
無が検知され、取り出し忘れが無い場合には次のステッ
プ２０７に進む。ステップ２０７において、異物検知セ
ンサ、例えばテレビカメラと画像処理装置により操作卓
上の置き忘れの有無が検知され、忘れ物が無い場合には
処理を終了する。

【００２３】ここで、ステップ２０２から２０７までの
処理手順は順序を入れ替えてもよく、取引に使用しない
媒体の入出口は、取り出し忘れ検知を省略しても構わな
い。また、ステップ２０２からステップ２０７までの手
順のいくつかあるいは全部を、同時に並行して行っても
よい。

【００２４】ステップ２０２から２０７において、いず
れかのステップで一つでも取り忘れ、置き忘れがあった
場合には、処理はステップ２０８へ分岐する。

【００２５】ステップ２０８において、取り忘れ、置き
忘れがあった場合に、利用客の注意を引くための一手段
として、自動ドアの開動作の起動に時間遅れを設定す
る。具体的にはドアをあけるタイミングを一瞬ずらすこ
とに相当する。

【００２６】次いでステップ２０９において、ステップ
２０８に続き利用客の注意を引くために、ブザーを鳴ら
すとともに自動ドアの表示盤に忘れ物がある旨の表示を
行い、処理は終了する。ステップ２０８とステップ２０
９は、逆の順序でもよいし、同じに並行して処理されて
もよい。

【００２７】利用客による忘れ物の回収により、現金自
動取引装置による表示盤の表示及び前記自動ドアの開動
作の起動時間遅れ設定が消去（ステップ２１２，２１
３）され、取引は完全に終了する。万一、利用客が忘れ
物に気がつかない場合には、取り忘れられた取引媒体は
所定時間経過後に装置内に回収され、取引は完全に終了
する。

【００２８】本実施例によれば、利用客がうっかり自動
取引装置から取り出すのを忘れてしまった取引媒体のみ
ならず、操作卓上への私物の置き忘れについても、該自
動取引装置が設置されている自動機コーナーもしくは無
人店舗の入口の表示盤により利用客に取り出し忘れを知
らせることができるので、忘れものを確実に防止するこ
とができる。

【００２９】

【発明の効果】本発明によれば、自動取引装置の入出口
での取引媒体の取り出し検知と操作卓上の異物検知を行
い、忘れ物がある場合、該自動取引装置が設置されてい
る自動機コーナーもしくは無人店舗の入口の表示盤によ
り利用客に知らせることができるので、取り忘れを確実
に防止でき、取り忘れた媒体の盗難、悪用を未然に防止
できる。また、次の取引を速やかに開始することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である現金自動取引装置を設
置した無人店舗を示す斜視図である。

【図２】図１に示す現金自動取引装置の斜視図である。

【図３】図１に示す無人店舗内の異物検知センサ配置の
実施例を示す図である。

【図４】図１に示す表示盤の表示例を示す図である。

【図５】図１に示す表示盤の他の表示例を示す図であ
る。

【図６】本発明の実施例を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１現金自動取引装置（自動取引装置）２無人店舗３ａ，３ｂ表示盤４ドア（自動ドア）５近接センサ６表示操作部７紙幣入出金口８硬貨入出金口９通帳入出口１０カード伝票入出口１１制御部１２案内表示部１３テレビカメラ（異物検知センサ）７０紙幣取扱機構８０硬貨取扱機構９０通帳取扱機構１００カード伝票取扱機構

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】自動機コーナー又は無人店舗内に設けら
れ取引媒体を処理する自動取引装置において、該自動取
引装置に使用する媒体の取り出し検知手段と、前記自動
機コーナー又は無人店舗の出入口のドアに設けられて前
記取り出し検知手段による検知結果を表示する伝達手段
とを設けたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項２】自動機コーナー又は無人店舗内に設けら
れ取引媒体を処理する自動取引装置において、該自動取
引装置に使用する媒体の取り出し検知手段と、該自動取
引装置の操作卓上の異物検知手段と、前記自動機コーナ
ー又は無人店舗の出入口のドアに設けられて前記取り出
し検知手段及びまたは異物検知手段の検知結果を表示す
る伝達手段とを設けたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項３】自動機コーナー又は無人店舗内に設けら
れ取引媒体を処理する自動取引装置において、該自動取
引装置に使用する媒体の取り出し検知手段と、該自動取
引装置の操作卓上の異物検知手段と、利用者が該自動取
引装置を離れたかどうかを検知する利用者有無検知手段
と、前記自動機コーナー又は無人店舗の出入口のドアに
設けられて前記取り出し検知手段及びまたは異物検知手
段の検知結果を表示する伝達手段とを設けたことを特徴
とする自動取引装置。
【請求項４】検知結果の伝達手段は、表示盤による文
字およびまたは図形の表示及びまたは音を用いるもので
あることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載
の自動取引装置。
【請求項５】検知結果の伝達手段は、表示盤による文
字及びまたは図形の表示及びまたは音に加えて、自動ド
アの制御を用いることを特徴とする請求項４に記載の自
動取引装置。
【請求項６】自動機コーナー又は無人店舗内に設け
られ取引媒体を処理する自動取引装置の取引媒体の取り
出し忘れを防止する方法において、該自動取引装置に使
用される媒体が当該媒体を利用者に取り出しのために提
示された場所から取り出されたかどうかを検知し、検知
結果を前記自動機コーナー又は無人店舗の出入口のドア
に表示することを特徴とする自動取引装置の取り出し忘
れ防止方法。
【請求項７】自動機コーナー又は無人店舗内に設けら
れ取引媒体を処理する自動取引装置の取引媒体の取り出
し忘れを防止する方法において、該自動取引装置に使用
する媒体が当該媒体を利用者に取り出しのために提示さ
れた場所から取り出されたかどうかを検知し、当該自動
取引装置の操作卓上の異物の有無を検知し、検知結果を
前記自動機コーナー又は無人店舗の出入口のドアに表示
することを特徴とする自動取引装置の取り出し忘れ防止
方法。
【請求項８】自動機コーナー又は無人店舗内に設けら
れ取引媒体を処理する自動取引装置の取引媒体の取り出
し忘れを防止する方法において、取引媒体が利用者によ
る取り出しのために入出口に提示されたのち、利用者が
当該自動取引装置を離れた時点で前記媒体が取り出され
たかどうかを検知し、併せて当該自動取引装置の操作卓
上の異物の有無を検知し、検知結果を前記自動機コーナ
ー又は無人店舗の出入口のドアに表示することを特徴と
する自動取引装置の取り出し忘れ防止方法。