JPH06162085A - 電子メール端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子メール送受信の相手先別や送受信処理の
時期別などの複数種類の電子メールリストを管理する機
能をもち、任意の意図する条件に合致する電子メールの
送受信状況を容易迅速に把握可能にする電子メール端末
装置を提供する。 【構成】 利用者が指定した検索条件に該当する電子メ
ールの送受信状況を検索する処理を行い結果を電子メー
ルリスト管理部に通知する、電子メールの検索部と、送
受信処理を行った電子メールの最新の状況を探索する処
理を行い結果を電子メールリスト管理部に通知する電子
メールの状況探索部とを設け、利用者から与えられた指
示に基づいて状況探索部あるいは検索部が処理した結果
の電子メールの送受信状況を示す任意の電子メールリス
トを、指示により電子メールリスト管理部が複数種類管
理し、最新の送受信状況に基づいて更新し、さらに指示
により任意に参照可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子メールの送受信処
理機能をもつ電子メール端末装置に関するものであり、
特に電子メール送受信の相手先別や送受信処理の時期別
などの複数種類の電子メールリストを管理する機能をも
ち、任意の意図する条件に合致する電子メールの送受信
状況を容易迅速に把握可能にする電子メール端末装置を
提供するものである。

【０００２】

【従来の技術】図４に、従来の電子メール端末装置にお
ける電子メールリストの作成機構の構成を示す。

【０００３】図４に示されている各部の機能は次の通り
である。１は電子メール送受信処理部であり、電子メー
ルの送受信を行う。２は電子メールファイルであり、送
信されたあるいはこれから送信される電子メールと、受
信された電子メールとを保管する。

【０００４】３は電子メールリスト表示・操作部であ
り、利用者によるコマンド操作に基づいて、電子メール
の最新の送受信状況の探索、あるいは指定された条件で
の検索処理を指令し、その結果の送受信状況を示す電子
メールリストの画面表示を行わせる。

【０００５】４は状況探索部であり、電子メールリスト
表示・操作部３からの指示により電子メールファイル２
を探索し、送信電子メールおよび受信電子メールの処理
状況を調べて最新の送受信記録である送信メールリスト
および受信メールリストを作成する。

【０００６】５は検索部であり、電子メールリスト表示
・操作部３からの指令に基づき、設定された検索条件に
したがって電子メールファイル２を検索し、しぼり込ん
だメールリストとして出力する。

【０００７】６は受信メールリスト、７は送信メールリ
ストであり、それぞれ状況探索部４あるいは検索部５に
より作成されたものである。このような構成により、利
用者は電子メールリスト表示・操作部３を介してコマン
ド指示を行い、状況探索部４を起動して最新の送受信状
況を示す送信メールリストあるいは受信メールリストを
画面に表示させたり、日時や送受信の相手先、あるいは
タイトルなどの検索条件を指定して検索部５を起動し、
その検索条件に合致したメール送受信の記録データのみ
をしぼり込んでリスト出力させたりすることができる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】従来の電子メール端末
装置では、利用者が簡単に利用できるメールリストは、
送受信された全ての電子メールを記録した送信メールリ
ストあるいは受信メールリストであるのが普通である。
しかしこのような送受信メールの完全な記録を示す送信
メールリストあるいは受信メールリストは、端末装置が
送受信した電子メールの数が多いとリストに含まれるデ
ータも多くなり、利用者が必要とする特定の電子メール
の記録データを見出すのが困難となる。またリスト表示
に時間がかかるという問題があった。

【０００９】このような場合、端末装置の検索機能を利
用して送信メールリストあるいは受信メールリストに検
索条件でしぼりをかけ、送受信電子メールの記録データ
のみを出力させるようにすることも可能である。しか
し、電子メールの送受信状況は刻々と変化するので、利
用者が電子メールの送受信状況を調べるたびに、煩雑な
操作を行って検索条件を指定し、送受信メールの検索処
理をさせなければならず、あまり実際的でないという問
題があった。

【００１０】本発明は、利用者が必要とする電子メール
の送受信状況を従来よりも容易かつ迅速に知ることがで
きる効率的な手段を提供することを目的としている。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、送受信された
電子メールについて、複数種類のメールリストを作成し
て管理しておき、利用者がその中の任意の種類のメール
リストを選択して参照したり、あるいは任意複数のメー
ルリストを組み合わせて検索し、目的の電子メールを容
易にしぼり込めるようにするものである。

【００１２】図１は本発明による電子メール端末装置の
原理説明図である。図１において、１は電子メール送受
信処理部、２は電子メールファイル、３は電子メールリ
スト表示・操作部、４は状況探索部、５は検索部、６−
１ないし６−３はそれぞれ出力表示された異なる種類の
受信メールリスト、７−１および７−２はそれぞれ出力
表示された異なる種類の送信メールリスト、８は電子メ
ールリスト管理部、９は電子メールリストファイルであ
る。なお電子メールリストファイル９は、ファイルの形
で外部記憶装置上にある必要は特になく、ファイルの形
を成さずにメモリ上にあってもかまわない。

【００１３】電子メール送受信処理部１は、電子メール
の送信および受信処理を行い、電子メールファイル２に
予め格納されている送信用の電子メールを宛先に発信
し、あるいは着信した電子メールを電子メールファイル
２に保管する。

【００１４】電子メールリスト表示・操作部３は、利用
者からのコマンド指示に応じて電子メールリスト管理部
８を制御し、メールリストの出力表示や検索処理、ある
いはメールリストの管理を行わせる。

【００１５】電子メールリスト管理部８は、電子メール
リスト表示・操作部３からの指示にしたがって、状況探
索部４あるいは検索部５の起動、電子メールリストの作
成、電子メールリストファイル９に対する電子メールリ
ストの登録、削除、更新、取り出し等の管理を行う。

【００１６】状況探索部４は、電子メールリスト管理部
８からの指示によりあるいは電子メール送受信処理部１
が電子メール送受信処理を行ったことにより起動される
ことができ、電子メールファイル２に格納されている送
信（済および未済）電子メールと送受信電子メールの最
新状況を調べて電子メールリスト管理部８に報告する。
電子メールリスト管理部８は、報告された送受信電子メ
ールの最新状況に基づいて、電子メールリストファイル
９に格納されている各種の電子メールリストを更新す
る。

【００１７】検索部５は、電子メールリスト管理部８を
介して電子メールリスト表示・操作部３から与えられた
指示にしたがって、電子メールファイル２の送受信電子
メールを対象とする検索処理を実行し、検索結果のデー
タ、つまり検索条件でしぼり込まれた最新の送受信状況
データを電子メールリスト管理部８に通知する。電子メ
ールリスト管理部８は、通知された検索結果でメールリ
ストを作成し、電子メールリスト表示・操作部３に送っ
て出力表示させる。電子メールリスト管理部８は、電子
メールリスト表示・操作部３からの指示があった場合、
検索結果のメールリストを電子メールリストファイル９
に登録する。

【００１８】

【作用】図１に示された本発明の原理説明図により、利
用者は、任意の検索条件を指定してしぼり込みをかけた
送信メールリストあるいは受信メールリストを作成し、
保管し、最新の送受信状況に応じて更新し、取り出し利
用することができる。たとえば、ある特定の発信者名の
受信メールあるいはある特定日時の返信期限の受信メー
ルを調べたい場合には、利用者は、発信者名あるいは返
信期限を検索条件として受信メールリストを出力するコ
マンド操作を電子メールリスト表示・操作部３から行
い、電子メールリスト管理部８を介して検索部５を起動
し、受信メールファイル２を対象に検索処理を実行させ
る。検索処理結果は電子メールリスト表示・操作部３に
返され、検索結果の発信者名別あるいは返信期限別の受
信メールリスト６−１あるいは６−２が画面に表示され
る。

【００１９】利用者は、表示された電子メールリストを
以後も利用したい場合には保管を指示するコマンド操作
を行う。保管が指示されると、電子メールリスト管理部
８は、表示されている電子メールリストを電子メールリ
ストファイル９に格納し、管理する。

【００２０】利用者は、電子メールリストファイル９に
保管されている任意の電子メールリストをいつでも参照
利用することができ、その際更新の指示をコマンド操作
で行うことによって、参照したい電子メールリストを最
新の送受信状況に合うように更新させることができる。
この更新は、状況探索部４が起動され、電子メールファ
イル２の送受信状況が電子メールリスト管理部８に報告
されることによって行われる。これにより、たとえばあ
る発信者名についての受信メールリストを、常に最新の
受信状態のもので参照することが可能となる。電子メー
ルリストファイル９に保管されている電子メールリスト
が不必要となった場合には、コマンド操作によって削除
することができる。

【００２１】

【実施例】図２は、本発明の１実施例による電子メール
リスト処理のフロー図である。図中の（１）ないし（１
０）で示されるステップにしたがって、動作を説明す
る。（１）ないし（４）、および（１０）は図１の電子
メールリスト表示・操作部３の行う処理であり、（５）
は図１の検索部の行う処理、（７）は図１の状況探索部
４の行う処理、（８）および（９）は図１の電子メール
リスト管理部８の行う処理である。

【００２２】（１）で電子メールリスト表示・操作部３
は利用者が投入する操作コマンドのイベント待ちを行
い、操作コマンドが投入されると、（２）で操作対象の
メールリスト（指定されている場合）を識別する。

【００２３】（３）では操作コマンドの振り分けを行
う。操作コマンドが“しぼり込み”の場合、（４）でし
ぼり込み条件（検索条件）を設定させ、検索部５に与え
て（５）で該当する電子メールの検索処理を実行させ
る。検索結果のしぼり込まれたメールリストは、（６）
で電子メールリスト表示・操作部３によって画面に表示
され、（１）に戻って次の操作コマンドを待つ。

【００２４】操作コマンドが“メールリストの保管”あ
るいは“メールリストの取り出し”である場合には、
（８）で電子メールリスト管理部８により、表示中の電
子メールリストの電子メールリストファイル９への格
納、あるいは電子メールリストファイル９からの電子メ
ールリストの取り出しの処理が行われる。取り出された
電子メールリストは、（６）で画面に表示される。

【００２５】操作コマンドが“メールリストの消去”で
ある場合には、（９）で電子メールリスト管理部８によ
り、該当する電子メールリストが電子メールリストファ
イル９から削除される。

【００２６】操作コマンドが“最新状況の探索”である
場合には、（７）で状況探索部４が電子メールファイル
２を調べてその結果を電子メールリスト管理部８に通知
し、電子メールリスト管理部８は電子メールリストファ
イル９の各メールリストを最新状況に更新する。

【００２７】操作コマンドが“受け取り”、“削除”等
のその他のコマンドである場合には（１０）でそれぞれ
対応する処理が行われる。“受け取り”コマンドは、着
信電子メールの受け取り処理であり、電子メールリスト
に基づいて指定された電子メールが電子メールファイル
２から取り出され、画面表示あるいはプリント出力され
て、電子メールファイル２からは削除される。“削除”
コマンドは電子メールリストに基づいて指定された着信
電子メールを取り出すことなく廃棄する処理であり、該
当する電子メールが電子メールファイル２から削除され
る。

【００２８】このようにして操作コマンドを用いて画面
と対話しながら、任意複数のメールリストの作成、表
示、保管、削除等を行うことができる。さらに他の実施
例として、電子メールリストファイル９に保管されてい
る複数種類のメールリストを対象に関係（リレーショナ
ル）データベース処理を行うようにしてもよい。この場
合、検索条件として与えられた複数の項目を別々にもつ
複数のメールリストが関係付けされて、必要な項目のみ
からなる単一のメールリストが作成される。またこのと
き用いられたメールリスト間を関係付ける情報（スキー
マ）を、電子メールリスト管理部８で管理することによ
り、作成されたメールリスト自体をいちいち保管せず必
要時に直ちに作成できるようにすることができ、ファイ
ル容量を節減することが可能となる。

【００２９】図３に、電子メールリストの作成例を示
す。図３の（ａ）は、しぼり込みを行わない完全な記録
をもつ受信メールの例である。図３の（ｂ）は、発信者
がｓｇｍ２と言う名前であるメールのみをしぼり込んだ
メールリストの例である。図３の（ｃ）は、表題に「卆
研」の文字が含まれ、かつ着信時信時期が１９９１年１
月１日以降のメールのみをしぼり込んだメールリストの
例である。図３の（ｄ）は、図の（ｂ）のメールリスト
を表題の昇順で並び替えしたメールリストの例である。

【００３０】

【発明の効果】本発明によれば、利用者の電子メール参
照目的に応じて作成された複数種類のメールリストを検
索条件の設定操作なしにいつでも最新の状況で簡単に利
用することができる。これにより、電子メール端末装置
の操作性、利用性は著しく向上し、利用者の操作負担と
処理時間の節減が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理説明図である。

【図２】本発明の１実施例による電子メールリスト処理
のフロー図である。

【図３】電子メールリストの例の説明図である。

【図４】従来の電子メール端末装置における電子メール
リストの作成機構の構成図である。

【符号の説明】

１ 電子メール送受信処理部 ２ 電子メールファイル ３ 電子メールリスト表示・操作部 ４ 状況探索部 ５ 検索部 ６−１〜６−３ 受信メールリスト ７−１，７−２ 送信メールリスト ８ 電子メールリスト管理部 ９ 電子メールリストファイル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子メールの送受信処理機能をもつ電子
   メール送受信処理部と、電子メールリストの表示および
   操作指示を行う電子メールリスト表示・操作部とを備え
   た電子メール端末装置において、 電子メールの送受信状況について異なる複数種類の電子
   メールリストを管理する電子メールリスト管理部と、 利用者が指定した検索条件に該当する電子メールの送受
   信状況を検索する処理を行い結果を電子メールリスト管
   理部に通知する電子メールの検索部と、 電子メールの送受信処理部が送受信処理を行った電子メ
   ールの最新の状況を探索する処理を行い結果を電子メー
   ルリスト管理部に通知する電子メールの状況探索部とを
   設け、 電子メールリスト表示・操作部を介して与えられた指示
   に基づいて状況探索部あるいは検索部が処理した結果の
   電子メールの送受信状況を示す任意の電子メールリスト
   を、指示により電子メールリスト管理部が複数種類管理
   し、また電子メールリスト管理部は当該管理している複
   数種類の電子メールリストを、指示により状況探索部が
   探索した最新の送受信状況に基づいて更新し、さらに指
   示により任意に参照可能にすることを特徴とする電子メ
   ール端末装置。