JPH0615908A - プリンタ制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ファーム情報と印刷データとを登
録合成する際、高速性、操作容易性、メモリの節約をユ
ーザが用途に応じて使い分けることができるプリンタ制
御装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明のプリンタ制御装置は、フォーム情報
を予めプリンタ内に登録し、その後このフォーム情報と
印刷データを合成して印刷出力するものにおいて、フォ
ーム情報の登録フォーマットを入力コードのまま登録す
る第１の登録装置と、フォーム情報の登録フォーマット
を入力コードから中間形式のコードに変換して登録する
第２の登録装置と、これらの第１の登録手段と第２の登
録手段のいずれかを制御コードにより選択する選択装置
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ制御装置に係
わり、特にフォーム情報を予めプリンタ内に登録しその
後このフォーム情報と印刷データを合成して印刷出力す
るプリンタ制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】フォーム情報と印刷データを合成して印
刷出力する従来のプリンタ装置として、特公昭５５−１
４４５１号公報に記載の「プリンタ制御方式」及び特開
昭６１−２５０７２２号公報に記載の 「プリンタ制御
装置」が知られている。

【０００３】

【発明が解決しょうとする課題】特公昭５５−１４４５
１号公報に記載の「プリンタ制御方式」においては、パ
タンメモリーの容量を節約するためビット圧縮を行って
いるが、ドットパターンによりフォーム情報を記録して
いるため、記録後フォーム情報を操作することが出来な
いという欠点を有している。

【０００４】また特開昭６１−２５０７２２号公報に記
載の「プリンタ制御装置」においては、全てのフォーム
情報を印刷イメージに展開した形で登録しているため、
上記の従来技術と同様に登録後フォーム情報を操作する
ことが出来なく、さらに登録するデータ量が増えるとい
う欠点を有している。そこで本発明は、上記従来技術の
問題点を解決するためになされたものであり、ファーム
情報と印刷データとを登録合成する際、高速性、操作容
易性、メモリの節約をユーザが用途に応じて使い分ける
ことができるプリンタ制御装置を提供することを目的と
する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、フォーム情報を予めプリンタ内に登録し、
その後このフォーム情報と印刷データを合成して印刷出
力するプリンタ制御装置において、フォーム情報の登録
フォーマットを入力コードのまま登録する第１の登録手
段と、フォーム情報の登録フォーマットを入力コードか
ら中間形式のコードに変換して登録する第２の登録手段
と、これらの第１の登録手段と第２の登録手段のいずれ
かを制御コードにより選択する選択手段とを有すること
を特徴としている。

【０００６】

【作用】上記のように構成された本発明においては、フ
ォーム情報の登録フォーマットを入力コードのまま登録
するか若しくは入力コードから中間形式のコードに変換
して登録するかのいずれかを選択できるようにしてい
る。そのため、例えばプログラムのデバッグ時には、フ
ォーム情報の登録フォーマットを入力コードのまま登録
し、この入力コードにより領域チェックを行い合成時の
不都合を防止できる。さらにその後の運用においては、
入力コードから中間形式のコードに変換して登録するこ
とにより、処理が高速化され、メモリーも小容量とする
ことが出来る。

【０００７】

【実施例】以下本発明の一実施例について図１を参照し
て説明する。図１は、本発明のプリンタ制御装置を示す
ブロック図である。１はホストコンピュータであり、こ
のホストコンピュータ１は、制御装置２に接続されてい
る。この制御装置２は、以下のように構成されている。
まず３は入力バッファであり、この入力バッファ３は、
ホストコンピュータ１からフォーム情報、印刷データ及
び印刷制御命令などのデータを受け取り一時的に蓄え
る。ここでフォーム情報は帳票などの定形の印刷パター
ンであり、印刷データは文字や図形であり、印刷制御命
令は印刷すべき文字や図形の位置、大きさ、形状等を個
別に指示する命令である。入力バッファ３は第１コード
変換手段４に接続され、この第１コード変換手段４によ
り入力バッファ３から読み出されたデータは中間コード
１に変換される。さらに第１コード変換手段４は第２コ
ード変換手段５に接続され、この第２コード変換手段５
により中間コード１は中間コード２に変換される。ここ
で第１コード変換手段４及び第２コード変換手段５はそ
れぞれフォームバッファ６に接続されている。このフォ
ームバッファ６において、ファーム情報が入力コードま
ま若しくは中間コード２の状態で蓄えられる。７は内部
コードバッファであり、この内部コードバッファ７にお
いて中間コード２をページ単位で一時的に蓄える。この
内部コードバッファ７に画像展開手段８が接続され、こ
の画像展開手段８において内部コードバッファ７から中
間コード２のデータを読み出し、画像メモリ９に展開す
る。この画像メモリ９には印刷装置１０が接続されてい
る。

【０００８】次に動作について説明する。まず印刷デー
タの処理について説明する。ホストコンピュータ１から
送られる印刷データと印刷制御命令を入力バッファ３に
一時的に蓄える。これらのデータを入力バッファ３から
受け取った第１コード変換手段４は、印刷制御命令を一
つずつ解釈し、印刷データにその属性値を付けた中間コ
ード１に変換する。この時点では、印刷データである文
字、図形の位置や大きさは装置に依存しない一般的な座
標系で取り扱われる。次に第２コード変換手段５は、上
記中間コード１のデータを装置固有の座標系すなわち解
像度や用紙の送り方向に依存した座標系に従う中間コー
ド２に変換する。次に画像展開手段８が内部コードバッ
ファ７に一時的に蓄えられた中間コード２を画像メモリ
９にドットデータとして展開する。

【０００９】次にファーム情報の処理について説明す
る。フォーム情報はファームバッファ６に二通りの形式
で登録され、これらのいずれかが選択される。一つは入
力コードのまま、他の一つは中間コード２である。まず
第１コード変換手段４において以降のデータがフォーム
情報であると解釈された場合には、まず全てのフォーム
情報は入力コードのままフォームバッファ６に蓄えられ
る。次に第１コード変換手段４がフォームバッファ６内
のフォーム情報を中間コード２に変換するという指示
（例えば、「ｎ番目のフォームを中間コード２に変換せ
よ。」という命令）を受けた場合、第１コード変換手段
４はその旨を第２コード変換手段５に通知する。通知を
受けた第２コード変換手段５は、指定されたフォーム情
報をフォームバッファ６から読み出し第１コード変換手
段４を経由して第２コード変換手段５にて中間コード２
に変換し、この中間コード２は再びフォームバッファ６
内に蓄えられる。

【００１０】次にフォーム情報と印刷データとの合成に
ついて説明する。まず入力コードのまま登録されている
場合、第１コード変換手段４がフォームバッファ６から
入力コードのままのフォーム情報を読み出し、印刷デー
タと同様に処理し、フォーム情報と印刷データとを合成
する。中間コード２で登録されている場合、第２コード
変換手段５がフォームバッファ６から中間コード２のフ
ォーム情報を読み出し、そのまま内部コードバッファ７
に書き込み、そこでフォーム情報と印刷データが合成さ
れる。

【００１１】このようにして合成されたフォーム情報と
印刷データは、内部コードバッファ７から画像展開手段
８により読み出され、画像メモリ９に展開され、さらに
印刷装置１０により印刷される。次にフォームバッファ
６において、ファーム情報を２種類の登録形式、すなわ
ち入力コードのまま若しくは中間コードで登録する理由
について、説明する。まず中間コード２を登録すること
により、処理が高速になる。さらに高速にするためには
ドット形式まで展開すればよいがこの場合メモリが大量
に必要となり不経済である。このため、本発明において
は、中間コード２を登録している。

【００１２】次に、プログラムのデバック時若しくは１
つのフォームを１ページの印刷データとしか合成しない
場合は、入力コードのまま登録することにより、操作が
容易となりメモリを節約できる。すなわちファーム情報
と印刷データを合成する際、ユーザの指示が誤っていた
場合、たとえばフォームが Ａ４で印刷データがＢ４の
場合は、不都合が生じる。この場合、このエラーをなる
べく親切にユーザに知らせようとすると、表示機能を充
実させある程度大きな画面が必要となり、不経済であ
る。これを避けるため、本発明においては、機械の構成
は出来る限り簡単にして、エラーであることをユーザに
知らせるために、ユーザの指示どうり印刷している。す
なわち印刷結果は、フォームより外側に印刷データがは
み出る可能性がある。これを中間コード２のデータで行
おうとすると画像展開のときに常にデータが領域内であ
るか否かをチェックしなければならず、速度低下を招
き、高速にしようとすれば、回路が大きくなり高価とな
る。そこでこのような不都合が発生しそうな場合、例え
ばプログラムのデバック時若しくは１つのフォームを１
ページの印刷データとしか合成しない場合は、入力デー
タのまま登録する。このようにすれば、通常処理時でも
領域チェックを行っているため、新たな回路を追加する
必要もない。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、フォーム情報の登録フォーマットを入力コードのま
ま登録する第１の登録手段と、フォーム情報の登録フォ
ーマットを入力コードから中間形式のコードに変換して
登録する第２の登録手段と、これらの第１の登録手段と
第２の登録手段のいずれかを制御コードにより選択する
選択手段とを有しているので、ファーム情報と印刷デー
タとを登録合成する際、高速性、操作容易性、メモリの
節約をユーザが用途に応じて使い分けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のプリンタ制御装置の一実施例を示すブ
ロック図

【符号の説明】

２ 制御装置 ３ 入力バッファ ４ 第１コード変換手段 ５ 第２コード変換手段 ６ フォームバッファ ７ 内部コードバッファ ８ 画像展開手段、 ９ 画像メモリ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】フォーム情報を予めプリンタ内に登録し、
   その後このフォーム情報と印刷データを合成して印刷出
   力するプリンタ制御装置において、 フォーム情報の登録フォーマットを入力コードのまま登
   録する第１の登録手段と、フォーム情報の登録フォーマ
   ットを入力コードから中間形式のコードに変換して登録
   する第２の登録手段と、これらの第１の登録手段と第２
   の登録手段のいずれかを制御コードにより選択する選択
   手段とを有することを特徴とするプリンタ制御装置。