JPH06158459A - 紡績部を監視する方法および装置 - Google Patents

紡績部を監視する方法および装置

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JPH06158459A
JPH06158459A JP21010993A JP21010993A JPH06158459A JP H06158459 A JPH06158459 A JP H06158459A JP 21010993 A JP21010993 A JP 21010993A JP 21010993 A JP21010993 A JP 21010993A JP H06158459 A JPH06158459 A JP H06158459A
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JP21010993A
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Horst Wolf
ヴォルフ ホルスト
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Original Assignee
Maschinenfabrik Rieter AG
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H13/00Other common constructional features, details or accessories
    • D01H13/14Warning or safety devices, e.g. automatic fault detectors, stop motions ; Monitoring the entanglement of slivers in drafting arrangements
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H1/00Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
    • D01H1/14Details
    • D01H1/20Driving or stopping arrangements
    • D01H1/32Driving or stopping arrangements for complete machines
    • D01H1/34Driving or stopping arrangements for complete machines with two or more speeds; with variable-speed arrangements, e.g. variation of machine speed according to growing bobbin diameter

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピンドルを駆動するモータの全ての機能モ
ードにおいてトラブルの確実な検知と分類を保証する。 【構成】 スピンドル3を駆動する少なくとも1つのス
ピンドルモータ5の始動段階と運転段階と停止段階との
間に、紡績部1の少なくとも一部で少なくとも所定の時
間毎にスピンドル1の回転数またはスピンドルモータ5
の電力消費量を代表的な実際値として直接に検出し、該
実際値をその都度、所定の回転数プログラムに基づき時
間的に可変な、あらかじめ規定可能な目標値と比較し、
該目標値から前記実際値が所定の上側の閾値Soだけ上
方に偏倚しているか、または所定の下側の閾値Suだけ
下方に偏倚していると、偏倚の種類に関連して一方の場
合では糸切れまたは回転速度の過大として、他方の場合
では回転速度の過小としてトラブルの分類を行ない、対
応するアラーム信号を発信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製造された糸が巻き取
られる、紡績部に配置されたスピンドルを備えた紡績
機、特にリング精紡機の紡績部を監視する方法に関す
る。
【0002】さらに本発明は、このような方法を実施す
るための装置に関する。
【0003】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許出願公開第401
0376号明細書に基づき、リング精紡機の作業部に用
いられる個別スピンドル駆動装置が公知である。この公
知の個別スピンドル駆動装置は三相交流同期電動機から
成っている。この三相交流同期電動機の3つの巻き線は
始動段階と停止段階とにおいて、三相交流回路網の3つ
の位相に接続されており、これによって、始動段階と停
止段階とにおいて必要とされる高い所要トルクを得るこ
とができる。
【0004】運転段階、つまり公称回転数への到達後の
段階では、三相交流巻き線の1つが所属の位相と分離さ
れるので、分離された巻き線において誘導された電圧か
ら、スピンドルモータの回転数を直接に測定することが
できる。これによって、規定の目標回転数との比較によ
り、たとえば糸切れに基づき生じるような実際回転数の
偏差を検知することができる。
【0005】しかし、この回転数は運転段階の間でしか
測定され得ないので、この運転段階に関してしか紡績部
を監視することができない。糸切れにとって特に臨界的
なモータ始動領域では、糸切れをチェックすることがで
きない。
【0006】さらに、実際には、各スピンドルが個別ス
ピンドルモータによって駆動されるのではなく、多数の
スピンドルがたとえばベルト駆動装置を介して中央モー
タによって駆動されるような紡績機も使用されている。
前記ドイツ連邦共和国特許出願公開第4010376号
明細書に記載の手段では、このような中央モータが使用
されると、この中央モータによって駆動されるスピンド
ルの個々の回転数を推測することができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、スピ
ンドルを駆動するモータの全ての機能段階において、つ
まり始動段階と運転段階と停止段階とにおいて、トラブ
ル、たとえば糸切れや回転速度の過大もしくは過小の確
実な検知と分類を保証することができ、しかも個別スピ
ンドル駆動装置を備えた紡績機に対しても、中央駆動装
置を備えた紡績機に対しても適しているような、紡績機
の紡績部を監視する方法を提供することである。
【0008】さらに本発明の課題は、このような方法を
実施するための有利な装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の方法では、スピンドルを駆動する少なくとも
1つのスピンドルモータの始動段階と運転段階と停止段
階との間に、紡績部の少なくとも一部で少なくとも所定
の時間毎にスピンドルの回転数またはスピンドルモータ
の電力消費量を代表的な実際値として直接に検出し、該
実際値をその都度、所定の回転数プログラムに基づき時
間的に可変な、あらかじめ規定可能な目標値と比較し、
該目標値から前記実際値が所定の上側の閾値だけ上方に
偏倚しているか、または所定の下側の閾値だけ下方に偏
倚していると、偏倚の種類に関連して一方の場合では糸
切れまたは回転速度の過大として、他方の場合では回転
速度の過小としてトラブルの分類を行ない、対応するア
ラーム信号を発信し、特に紡績部または紡績機全体を遮
断するようにした。
【0010】さらに上記課題を解決するために本発明の
装置の構成では、各スピンドルに、該スピンドルの回転
数または該スピンドルを駆動するモータの電力消費を直
接に検出する信号値発生器が配属されており、該信号値
発生器の出力側がコンパレータの第1の入力側に接続さ
れており、前記コンパレータの第2の入力側に、プログ
ラム制御装置から供給される、時間的に可変の目標値が
印加されて、該目標値が、前記信号値発生器の出力信号
と連続的に比較されるようになっており、前記コンパレ
ータの出力側が、閾値スイッチに接続されており、前記
信号値発生器の出力信号が各目標値から所定の上側の閾
値だけ上方に偏倚しているか、または所定の下側の閾値
だけ下方に偏倚していると、前記閾値スイッチが、該閾
値スイッチに接続されたアラーム装置を制御するように
した。
【0011】
【発明の効果】本発明の利点は、スピンドル回転数の測
定が、スピンドルモータの始動から出発して、運転段階
の間に連続し、スピンドルの停止状態にまで可能とな
り、固有の運転段階には限定されていない点にある。す
なわち、特に糸切れにとって特に臨界的なモータ始動領
域においても、糸切れをチェックすることができる訳で
ある。
【0012】回転数が直接にスピンドルで測定されるの
で、本発明による方法は個別スピンドルモータによる運
転時でも、中央モータによる運転時でも使用可能とな
る。しかし、中央モータを用いた駆動時では、一般に、
たとえばベルト張力不足またはベルト欠陥に基づく回転
速度の過小しか認識され得ない。紡績部における糸切れ
は通常、中央モータの回転数増大をもたらさない。
【0013】本発明による方法を実施するための装置
は、極めて多目的に使用可能であって、特に従来汎用さ
れてきた紡績機においても、容易に後装備され得る。
【0014】本発明による方法の有利な実施態様では、
各目標値をプログラム制御装置によって算出し、しかも
特に各目標値として、目下の時点で測定された全ての実
際値の平均値を使用する。これによって、第1に目標値
特性の前測定の必要性がなくなり、第2に全てのスピン
ドルに均一に作用する周囲影響が補償される。
【0015】本発明の別の有利な実施態様では、実際値
が目標値から上側の閾値または下側の閾値だけ規定の最
小時間にわたって異なった場合にのみ、アラーム信号を
発信する。この最小時間はたとえばリングレールの昇降
時間またはこの昇降時間の一部、たとえば上昇行程時間
であってよい。この最小時間は10秒〜10分、特に2
0秒〜7分、有利には30秒〜5分であると好ましい。
前記最小時間の導入に基づき、紡績機の運転に持続的な
影響を与えないような短時間のトラブルは差し止められ
るので、誤アラームや、たとえば紡績機の不要な遮断が
回避される。
【0016】本発明のさらに別の有利な実施態様では、
実際値が目標値を下側の閾値だけ下回ると、トラブルを
スピンドルの回転速度の過小として分類する。この場
合、実際値が目標値を第1の下側の閾値だけ下回ると、
重量過大のトラベラの使用が表示され、実際値が目標値
を比較的大きな第2の下側の閾値だけ下回ると、スピン
ドル軸受けにおける機械的トラブルが表示される。複数
のスピンドルが共通のベルトを介して駆動されている場
合に、目標値が前記第2の下側の閾値だけ下回ること
は、ベルト張力の不足もしくはベルトの欠陥として分類
される。実際値が目標値を上側の閾値だけ上回ると、ト
ラブルをスピンドルの回転速度の過大として分類するこ
とができる。これによって特に糸切れ、重量過小のトラ
ベラの使用またはコップ巻き管の不在が認識される。
【0017】複数のスピンドルが共通のベルトを介して
駆動されている場合には、これらのスピンドルのうちの
1つのスピンドルの回転数だけを測定し、目標値が実際
値によって少なくとも第2の下側の閾値だけ下回られる
と、ベルト張力の不足もしくはベルトの欠陥を表示する
と有利である。
【0018】トラブルがたとえば軸受け損傷のような重
大なトラブルとして分類されると、紡績機は直ちに遮断
され、これによって大きな損傷が回避されると有利であ
る。それに対して、誤ったトラベラが認識されると、ま
ずオペレータによって、直ちに遮断することが必要であ
るかどうかがチェックされ得る。
【0019】トラブルの分類に基づき、紡績機の遮断後
に担当のオペレータは対応する損傷を迅速に取り除くこ
とができるようになる。
【0020】実際値がリングレールの下死点と上死点と
の間のリングレール行程1回につきそれぞれ1回検出さ
れると有利である。この場合、実際値の測定は各下死点
に対するリングレールの調節可能な規定の距離で実施さ
れる。特にこの距離は全ての測定に対して等しく調節さ
れる。リングレールの等しい相対高さでその都度目標値
が測定されることに基づき、このリングレール高さに対
してメモりされた目標値との正確な比較が可能となる。
【0021】本発明のさらに別の有利な実施態様では、
糸テンションが一定となるように、スピンドルの回転数
を所定の回転数プログラムに基づきリングレールの上昇
運動時では低下させ、リングレールの下降運動時では上
昇させる。これによって、形成したい糸の高い品質を保
証することができる。
【0022】しかし、トラベラ速度が一定となるように
スピンドルの回転数を所定の回転数プログラムに基づき
リングレールの上昇運動時では上昇させ、リングレール
の下降運動時では低下させることもできる。これによっ
て、トラベラ位置は安定的に保持されるようになり、こ
れによって摩耗発生が減少する。
【0023】本発明のさらに別の有利な実施態様では、
糸テンションもしくはトラベラ速度の調節に基づき行な
われる回転数変化が上下の閾値よりも下に位置するよう
に該閾値の大きさを設定する。これによって、糸テンシ
ョンもしくはトラベラ速度の調節に基づき行なわれる回
転数変化がトラブルとして分類されて、紡績機の運転が
遮断されてしまうことが回避される。
【0024】本発明による方法を実施するための装置の
有利な構成では、前記プログラム制御装置がメモリと制
御部分とを有しており、前記メモリに所定の目標値特性
がメモりされており、前記制御部分が、前記目標値特性
の、各紡績時点に対応する値を前記コンパレータに目標
値として供給するようになっている。
【0025】しかし前記プログラム制御装置は全ての紡
績部の各実際値の平均値を形成するための装置と、制御
部分とを有していてもよい。この場合、この制御部分
は、形成された平均値を前記コンパレータに目標値とし
て供給するようになっている。
【0026】本発明のさらに別の有利な構成では、前記
アラーム装置が、個々のスピンドルモータもしくは紡績
機全体を遮断することのできるスイッチを有している。
付加的にさらに表示装置が設けられていてもよい。この
表示装置は、特にスピンドル回転速度の過小や糸切れの
ような認識されたトラブルを表示するようになってい
る。
【0027】本発明のさらに別の有利な構成では、スピ
ンドルの回転数を測定するために、回転数を検出する信
号値発生器が、スピンドルに固く結合された少なくとも
1つの磁気送信器、特に永久磁石と、スピンドルから分
離された磁気受信器と、パルス発生器とを有している。
磁気受信器は、磁気送信器から送出された磁気放射線が
スピンドルの回転位置に応じて前記磁気受信器によって
種々の強度で検出されるように配置されている。磁気放
射線の受信された強度が所定の磁気閾値を上回ると、前
記パルス発生器は電気パルスを形成するようになってい
る。
【0028】この場合、各スピンドルには、固有の磁気
受信器が配属されているか、またはたとえば唯一つの磁
気受信器が全機械側に対して設けられていてよい。この
ような磁気受信器は、たとえば移動可能な操作器具に取
り付けられており、この操作器具は前記機械側に位置す
る紡績部に沿って順次に移動する。
【0029】本発明のさらに別の有利な構成では、回転
数を検出する信号値発生器が、スピンドルに固く結合さ
れた少なくとも1つの歯付板と、ライトバリヤ装置と、
パルス発生器とを有している。この場合、歯付板とライ
トバリヤ装置は、光線ビームが、歯付板の2つの相並ん
で位置する歯の間を通って、スピンドルの回転時に前記
歯付板の歯によって周期的に遮断されるように配置され
ている。光線ビームが遮断されていない場合には、前記
パルス発生器が電気パルスを形成するようになってい
る。単位時間当りのこの電気パルスの数は、やはりスピ
ンドルの回転数の尺度となる。
【0030】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく
説明する。
【0031】図1には、紡績部1を監視するための本発
明による装置の回路図が示されている。この紡績部はス
ピンドル3を備えており、このスピンドルは個別モータ
5によって駆動することができる。個別モータ5はスイ
ッチ7を介してモータ制御装置9に接続されている。
【0032】スピンドル3の下端部では、スピンドルベ
ースプレート11に磁石13が取り付けられている。磁
石13の高さには、磁気受信器15が配置されており、
この磁気受信器はパルス発生器17に接続されている。
磁石13と磁気受信器15とパルス発生器17とは、信
号値発生器19を形成しており、この信号値発生器の出
力側はコンパレータ21の第1の入力側Iに接続されて
いる。コンパレータ21の第2の入力側IIはプログラ
ム制御装置23に接続されており、このプログラム制御
装置はスピンドル回転数の目標値経過をメモリするため
のメモリ24と、制御部分26とを有している。
【0033】コンパレータ21の出力側は閾値スイッチ
25に接続されており、この閾値スイッチの入力側Oに
は、上側の閾値Soが印加され、入力側Uには下側の閾
値Suが印加される。
【0034】閾値スイッチ25の出力側には、アラーム
装置27が接続されており、このアラーム装置は一方で
はスイッチ7に、他方では2つの表示ランプ29,31
に接続されている。
【0035】標準運転時では、スイッチ7が閉じられて
いる。個別モータ5は、モータ制御装置9を介して規定
の回転数プログラムに従い給電されて、この回転数プロ
グラムに基づきスピンドル3を駆動する。スピンドル3
とスピンドルベースプレート11と磁石13とが互いに
固く結合されているので、磁石13はスピンドル3を中
心にしてこのスピンドルの回転数NSpで回転する。
【0036】磁石13が磁気受信器15の傍らを通過す
ると、この磁気受信器によって磁気放射線が受信され、
パルス発生器17によって電気的なパルスが形成され
る。信号値発生器19によって、単位時間当たりのパル
ス数から求められたスピンドル回転数の実際値がコンパ
レータ21の入力側Iに供給されて、入力側IIに印加
される、プログラム制御装置23によって供給された目
下の目標値と比較される。この目下の目標値はメモリ2
4にメモりされた、目下の紡績時点のための目標値経過
から制御部分26によって取り出されて、コンパレータ
の入力側IIに印加される。
【0037】目下の実際値が少なくとも閾値Soだけ目
下の目標値を上回ると、閾値スイッチ25がアラーム装
置27に信号を供給する。これによって、このアラーム
装置はスイッチ7を開き、これによって個別モータ5と
スピンドル3の駆動を中断する。それと同時に、表示ア
ラーム29は、たとえば糸切れに基づくスピンドル回転
速度の過大を表示する。
【0038】測定されたスピンドル回転数の実際値が、
プログラム制御装置23によって規定された目下の目標
値を少なくとも閾値Suだけ下回ると、閾値スイッチ2
5がアラーム装置27に信号を送出し、これによってス
イッチ7が開かれ、ひいては個別モータ5とスピンドル
3との駆動が中断される。それと同時に、表示ランプ3
1が、たとえばスピンドル軸受けにおける機械的なトラ
ブルに基づくスピンドル回転速度の過小を表示する。
【0039】図2には、図1に示したモータ制御装置9
の構成が示されている。このモータ制御装置は制御ブロ
ック33を有しており、この制御ブロックは周波数変換
器35を制御する。周波数変換器35の出力側は種々異
なる紡績部1の個別モータ5に接続されている。
【0040】制御ブロック33は規定の回転数プログラ
ムに基づき周波数変換器35を制御し、この場合、個別
モータ5は可変の周波数の電流を供給されるので、回転
数プログラムによって規定されたスピンドル3の回転数
特性が保証される。
【0041】図3には、スピンドル3の回転数特性と時
間との関係が標準運転時37と、糸切れ時39と、スピ
ンドル回転速度の過小時41とで表わされている。
【0042】標準運転時では、スピンドル用の個別モー
タ5の回路接続後に回転数NSpが初期値N0から最終値
1にまで低下する。
【0043】時点t1でトラブル、たとえば糸切れが生
じると、回転数は回転数特性39に沿って突然増大し、
続いて一定の値をとるようになる。回転数特性37と回
転数特性39との間の差が閾値Soよりも大きいと、ア
ラーム装置27はスピンドル3の駆動を中断して、表示
ランプ29によってトラブルを表示する。
【0044】それに対して、時点t2で欠陥のある軸受
けに基づきトラブルが生じると、回転数は回転数特性4
1に沿って経過する。この回転数特性が目標回転特性3
7を少なくとも閾値Suだけ下回ると、アラーム装置2
7はスピンドル3の駆動を中断して、表示ランプ31に
よってトラブルを表示する。
【0045】
【外1】
【0046】スピンドル3の回転数の一定の減少を伴な
う回転数制御が示されている図3とは異なり、一定の糸
テンションもしくは一定のトラベラ速度を得るために
は、回転数が図4に示した線図に応じて制御されなけれ
ばならない。
【0047】一定の糸テンションを得るためには、モー
タ回転数がリングレールの上昇運動時ではその都度減じ
られ、リングレールの下降運動時では相応して高められ
る。糸品質は糸テンションに大きく関連しているので、
一定の糸テンションに基づき、糸品質の明らかな改善を
得ることができる。
【0048】一定のトラベラ速度を得るためには、モー
タ回転数がリングレールの上昇運動時では高められなけ
ればならず、リングレールの下降運動時では相応して減
じられなければならない。一定のトラベラ速度に基づ
き、安定したトラベラ位置を保証することができ、これ
によって摩耗もあまり生じなくなる。
【0049】したがって、一定の糸テンションを優先さ
せるのか、または一定のトラベラ速度を優先させるのか
を、場合場合に応じて決定しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置のブロック回路図である。
【図2】本発明による装置に用いられるモータ制御装置
の1実施例を示すブロック回路図である。
【図3】標準運転時およびトラブル発生時におけるスピ
ンドル回転数を時間との関係で示す線図である。
【図4】糸テンションもしくはトラベラ速度を制御する
ためのスピンドルの2つの択一的な回転数特性および対
応するリングレールの行程特性を時間との関係で示す線
図である。
【符号の説明】
1 紡績部、 3 スピンドル、 5 個別モータ、
7 スイッチ、 9モータ制御装置、 11 スピンド
ルベースプレート、 13 磁石、 15磁気受信器、
17 パルス発生器、 19 信号値発生器、 21
コンパレータ、 23 プログラム制御装置、 24
メモリ、 25 閾値スイッチ、26 制御部分、
27 アラーム装置、 29,31 表示ランプ、 3
3制御ブロック、 35 周波数変換器、 37 標準
運転時、 39 糸切れ時、 41 スピンドル回転速
度の過小時、 I,II,O,U 入力側、 S o,Su
閾値、 NSp 回転数、 N0 初期値、 N1 最終
値、 t1,t2時点

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造された糸が巻き取られる、紡績部
    (1)に配置されたスピンドル(3)を備えた紡績機の
    紡績部(1)を監視する方法において、スピンドル
    (3)を駆動する少なくとも1つのスピンドルモータ
    (5)の始動段階と運転段階と停止段階との間に、紡績
    部(1)の少なくとも一部で少なくとも所定の時間毎に
    スピンドル(1)の回転数またはスピンドルモータ
    (5)の電力消費量を代表的な実際値として直接に検出
    し、該実際値をその都度、所定の回転数プログラムに基
    づき時間的に可変な、あらかじめ規定可能な目標値と比
    較し、該目標値から前記実際値が所定の上側の閾値(S
    o)だけ上方に偏倚しているか、または所定の下側の閾
    値(Su)だけ下方に偏倚していると、偏倚の種類に関
    連して一方の場合では糸切れまたは回転速度の過大とし
    て、他方の場合では回転速度の過小としてトラブルの分
    類を行ない、対応するアラーム信号を発信することを特
    徴とする、紡績部を監視する方法。
  2. 【請求項2】 各目標値をプログラム制御装置(23)
    によって算出し、しかも各目標値として、目下の時点で
    測定された全ての実際値の平均値を使用する、請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 実際値が目標値から上側の閾値または下
    側の閾値だけ規定の最小時間にわたって異なった場合に
    のみ、アラーム信号を発信する、請求項1または2記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 前記最小時間が10秒〜10分である、
    請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 実際値が目標値を下側の閾値(Su)だ
    け下回ると、トラブルをスピンドル(3)の回転速度の過
    小として分類し、この場合、実際値が目標値を第1の下
    側の閾値(Su1)だけ下回ると、重量過大のトラベラの
    使用を表示し、実際値が目標値を比較的大きな第2の下
    側の閾値(Su2)だけ下回ると、スピンドル軸受けにお
    ける機械的トラブルを表示するか、または複数のスピン
    ドル(3)が共通のベルトを介して駆動されている場合
    にはベルト張力の不足もしくはベルトの欠陥を表示す
    る、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 複数のスピンドル(3)が共通のベルト
    を介して駆動されている場合に、複数のスピンドル
    (3)のうちの1つのスピンドルの回転数だけを測定
    し、目標値が実際値によって少なくとも第2の下側の閾
    値(Su2)だけ下回られると、ベルト張力の不足もしく
    はベルトの欠陥を表示する、請求項1から5までのいず
    れか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 実際値が目標値を上側の閾値(So)だ
    け上回ると、トラブルをスピンドル(3)の回転速度の
    過大として分類し、これによって糸切れ、重量過小のト
    ラベラの使用またはコップ巻き管の不在を認識する、請
    求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 実際値をリングレールの下死点と上死点
    との間のリングレール行程1回につきそれぞれ1回検出
    し、この場合、実際値の測定を各下死点に対するリング
    レールの調節可能な規定の距離で実施する、請求項1か
    ら7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記距離を全ての測定に対して等しく調
    節する、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 糸テンションが一定となるように、ス
    ピンドル(3)の回転数を所定の回転数プログラムに基
    づきリングレールの上昇運動時では低下させ、リングレ
    ールの下降運動時では上昇させる、請求項1から9まで
    のいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 トラベラ速度が一定となるように、ス
    ピンドル(3)の回転数を所定の回転数プログラムに基
    づきリングレールの上昇運動時では上昇させ、リングレ
    ールの下降運動時では低下させる、請求項1から9まで
    のいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 糸テンションもしくはトラベラ速度の
    調節に基づき行なわれる回転数変化が上下の閾値
    (So,Su,Su1,Su2)よりも下に位置するように該
    閾値(So,Su,Su1,Su2)の大きさを設定する、請
    求項10または11記載の方法。
  13. 【請求項13】 製造された糸が巻き取られる、紡績部
    (1)に配置されたスピンドル(3)を備えた紡績機の
    紡績部(1)を監視する方法を実施する装置において、
    各スピンドル(3)に、該スピンドル(3)の回転数ま
    たは該スピンドル(3)を駆動するモータ(5)の電力
    消費を直接に検出する信号値発生器(19)が配属され
    ており、該信号値発生器の出力側がコンパレータ(2
    1)の第1の入力側(I)に接続されており、前記コン
    パレータ(21)の第2の入力側(II)に、プログラ
    ム制御装置(23)から供給される、時間的に可変の目
    標値が印加されて、該目標値が、前記信号値発生器(1
    9)の出力信号と連続的に比較されるようになってお
    り、前記コンパレータ(21)の出力側が、閾値スイッ
    チ(25)に接続されており、前記信号値発生器(1
    9)の出力信号が各目標値から所定の上側の閾値
    (So)だけ上方に偏倚しているか、または所定の下側
    の閾値(Su)だけ下方に偏倚していると、前記閾値ス
    イッチ(25)が、該閾値スイッチに接続されたアラー
    ム装置(27)を制御するようになっていることを特徴
    とする、紡績部を監視する装置。
  14. 【請求項14】 前記プログラム制御装置(23)がメ
    モリと制御部分とを有しており、前記メモリに所定の目
    標値特性がメモりされており、前記制御部分が、前記目
    標値特性の、各紡績時点に対応する値を前記コンパレー
    タ(21)に目標値として供給するようになっている、
    請求項13記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記プログラム制御装置(23)が、
    全ての紡績部(1)の各実際値の平均値を形成するため
    の装置と、制御部分とを有しており、該制御部分が、形
    成された平均値を前記コンパレータ(21)に目標値と
    して供給するようになっている、請求項13記載の装
    置。
  16. 【請求項16】 前記アラーム装置(27)が、個々の
    スピンドルモータもしくは紡績機全体を遮断することの
    できるスイッチ(7)および/または表示装置(29,
    31)を有しており、該表示装置が、スピンドル回転速
    度の過小や糸切れのような認識されたトラブルを表示す
    るようになっている、請求項13から15までのいずれ
    か1項記載の装置。
  17. 【請求項17】 回転数を検出する信号値発生器(1
    9)が、スピンドル(3)に固く結合された少なくとも
    1つの磁気送信器(13)と、スピンドル(3)から分
    離された磁気受信器(15)と、パルス発生器(17)
    とを有しており、前記磁気送信器(13)から送出され
    た磁気放射線がスピンドル(3)の回転位置に応じて前
    記磁気受信器(15)によって種々の強度で検出される
    ように前記磁気受信器(15)が配置されており、磁気
    放射線の受信された強度が所定の磁気閾値を上回ると、
    前記パルス発生器(17)が電気パルスを形成するよう
    になっている、請求項13から16までのいずれか1項
    記載の装置。
  18. 【請求項18】 回転数を検出する信号値発生器(1
    9)が、スピンドル(3)に固く結合された少なくとも
    歯付板と、ライトバリヤ装置と、パルス発生器とを有し
    ており、光線ビームが、歯付板の2つの相並んで位置す
    る歯の間を通って、スピンドル(3)の回転時に前記歯
    付板の歯によって周期的に遮断されるように前記歯付板
    と前記ライトバリヤ装置とが配置されており、光線ビー
    ムが遮断されていない場合に、前記パルス発生器が電気
    パルスを形成するようになっている、請求項13から1
    6までのいずれか1項記載の装置。
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