JPH06158415A - 給油ガイド及びそれを用いてなる計量給油装置 - Google Patents
給油ガイド及びそれを用いてなる計量給油装置Info
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- JPH06158415A JPH06158415A JP30218192A JP30218192A JPH06158415A JP H06158415 A JPH06158415 A JP H06158415A JP 30218192 A JP30218192 A JP 30218192A JP 30218192 A JP30218192 A JP 30218192A JP H06158415 A JPH06158415 A JP H06158415A
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Abstract
に用いられる給油ガイド及び計量給油装置において、油
剤の吐出変動や油剤切れという油剤吐出不良を防止す
る。そして、糸切れや品質異常等を抑制する。 【構成】 給油ガイド内へ油剤が流入する部分(油剤
送給配管の連結端部8′)以降の全ての油剤流路を5〜
45度の上向き傾斜とする。さらに、油剤計量ポンプに
より計量された油剤を送給する配管8を全て5度以上の
上向き傾斜とする。さらにまた、配管連結部5を、糸条
接触溝6の上下方向に対し実質的に垂直な線を軸とする
円筒形状とする。
Description
程の給油において好適に用いられる走行糸条油剤付与用
の給油ガイドの改良、及び計量給油装置の改良に関する
ものである。さらに詳しくは、油剤の吐出不良を大幅に
抑制でき、糸切れや品質異常等の防止に有効な給油ガイ
ド及び計量給油装置に関するものである。
を溶融紡糸する工程等において、走行する糸条に、潤滑
剤や帯電防止剤等を含む油剤を付与することが行われて
おり、この油剤付与のための装置として、給油ガイドを
用いた計量給油装置が広く使われてきている。
ポンプにより計量されて給油ガイドに送給された油剤を
その油剤吐出孔より吐出することにより、接触走行する
合成繊維糸条に対して油剤を付与する装置である。その
給油ガイドは固定式のガイドであって、計量ポンプによ
り計量された油剤が送給配管を通り配管連結部より給油
ガイド内に流入し、油剤吐出孔より吐出されることによ
り、給油ガイドに接触走行する糸条に油剤を付与するも
のである。このガイドによる給油装置は、油剤供給量の
変更により給油量を容易に変更できること、糸条長手方
向の油剤付着量がローラ給油法に比較して均一である等
の長所を有する。
のが提案されている。例えば、実公昭55−41825
号公報や特開昭57−77366号公報に記載されてい
るように、水平な油剤通路がある配管連結部と水平な油
剤吐出孔とを有する給油ガイド、或いは、特公昭53−
31983号公報や実開昭58−75773号公報に記
載されているように、水平な油剤通路がある配管連結部
と上向き傾斜がついた油剤吐出孔とを有する給油ガイド
等が知られている。
合、送給配管内で気泡や軽比重異物(=油剤組成物中か
ら分離生成した比重が油剤よりも軽い物質)が発生した
り或いは混入或いは残存したりすると、それら気泡や軽
比重異物によって、油剤吐出量の大きな脈動変化、さら
には油剤の吐出が全く無い油剤切れのような油剤吐出の
不安定化(吐出不良)が誘発される。
より走行糸条が非常に切れ易い状態となり紡糸工程での
生産性を低下させる。例えば、使用油剤の種類の変更や
油剤回路を清掃する場合などでは、一旦油剤タンクから
給油ガイドに至るまでの油剤回路から油剤を全部抜取っ
た後、新たに油剤を送給する方法が一般的に行われる
が、このような場合、計量ポンプから給油ガイドの油剤
吐出孔までの流路内に気泡が残存しやすく、製糸スター
ト時に油剤の付着変動が大きくなって、糸切れが多発す
るなどの問題が発生しやすい。
高次加工性にも大きな悪影響を与え、製品品位を大きく
低下せしめる。
式の最も大きな問題点であり、そのため、油剤回路内の
気泡の混入や残存を減らすことが種々検討されてきた。
で油剤中から気泡等を除去しようとすることが検討さ
れ、給油ポンプから給油ガイドに至る油剤送給配管の途
中に、バイパス配管を連結した三方分岐部を設け、油剤
中の気泡や軽比重異物をバイパス配管の方に誘導し除去
しようとする方法が、特開昭61−275412号公報
で提案された。
は、気泡や軽比重異物をある程度、除去することはでき
るものの、その効果は十分ではなかった。特に、油剤組
成や油剤供給量等によっては、パイパス配管へ気泡や異
物が殆ど移動しない場合もあり、また、この方法では、
その三方分岐部より後の配管途中で発生もしくは残存し
た気泡や異物は全く除去することができない。
り油剤吐出不良を防止すること、及びこの油剤吐出不良
によってもたらされるさまざまなトラブル、例えば、糸
条が接触するガイド等で擦過抵抗をうけることによる張
力変動、断糸、さらには毛羽や弱糸の発生等による原糸
の品位低下等を防止することにより、油剤付与を含む製
糸工程の安定化、さらには、原糸品位、高次加工安定性
及び高次製品の品質向上を図ることを主たる目的とす
る。
め、本発明の請求項1の給油ガイドは、上下方向に伸び
た糸条接触溝(2)、該糸条接触溝の上方に連設された
上向き斜面(3)及び該上向き斜面或いは前記糸条接触
溝に開口した油剤吐出孔(4)を有するガイド本体
(1)と、該ガイド本体と油剤送給配管(8)とを連結
する配管連結部(5)とからなる給油ガイド(10)で
あって、前記配管連結部に連設された油剤送給配管連結
端部(8′)から前記油剤吐出孔出口(4′)までの油
剤流路の全てが水平に対し5〜45度の上向き傾斜をな
していることを特徴とする。
容易化のため、本発明の請求項2の給油ガイドは、前記
配管連結部が、前記糸条接触溝の上下方向に対し実質的
に垂直な線を軸とする円筒形状をなしていることを特徴
とする。
は、請求項1の給油ガイド(10)、該給油ガイドより
も下方に配された油剤計量ポンプ(11)、及び、該油
剤計量ポンプの油剤吐出部(12)と前記給油ガイドの
配管連結部とを結ぶ油剤送給配管(8)を有する計量給
油装置であって、前記油剤送給配管が全て水平に対し5
度以上の上向き傾斜をなしていることを特徴とする。
を示す図1〜2に沿って以下説明する。
おけるI−I′断面図)を示すものであり、また、図2
はその正面図を示すものである。
計量ポンプからの油剤が油剤送給配管8を通って供給さ
れてくる。そして、この油剤送給配管8の出口端(連結
端)は配管連結部5内の油剤流路の端部に嵌合されて固
定されている。本発明では、この配管連結部5に連設さ
れた油剤送給配管連結端部8′から油剤吐出孔4の出口
4′に至るまでの油剤流路が全て水平に対し5〜45度
の上向き傾斜をなしていることが重要である。
油剤流路の前半部分6における流路傾斜角度と後半部分
7における流路傾斜角度とを異ならせている。また、配
管連結部5に連設された油剤送給配管連結端部8′は、
配管連結部5内の油剤流路の前半部分6に、そのままの
上向き角度でもって嵌合固定され、それらの上向き傾斜
角度は同じ値となっている。
の角度θ3(=それに連設した油剤送給配管連結端部
8′の上向き傾斜の角度)は、その流路部分の中心線L
3が水平線Hに対してなす角度でもって表わされる。ま
た、油剤流路の後半部分7における上向き傾斜の角度θ
2は、その流路部分の中心線L2が水平線Hに対してな
す角度でもって表わされる。またさらに、油剤吐出孔2
における上向き傾斜の角度θ1は、油剤吐出孔2の中心
線L1が水平線Hに対してなす角度でもって表わされ
る。
が全て5〜45度とは、θ1=5〜45度、θ2=5〜
45度、かつ、θ3=5〜45度であること意味する。
全て5度以上とすることにより、給油ガイド内の流路途
中における気泡や軽比重異物の内壁面付着、滞留が防止
され、それらの流路通過性が著しく向上する。この結
果、油剤吐出不良や油剤切れというトラブルが防止でき
るのである。
度以上であることが軽比重異物の排出性をさらに向上さ
せる点で好ましい。また、各流路の繋ぎ目付近における
気泡や異物の内壁面付着を防止し、特に軽比重異物の排
出性をさらに向上させるためには、θ1>θ2>θ3と
して、流路の先に行くほど上向き傾斜が大きくなるよう
にすることが好ましい。
前半部分6も後半部分7も油剤吐出孔2もそれぞれ直線
状の流路とし、かつ、θ1>θ2>θ3としたが、5〜
45度という本発明の条件を満足すればこれに限定され
ず、例えば、θ1=θ2=θ3であってもよい。また、
それら流路の上向き角度が徐々に変化するような曲がっ
た流路であってもよいが、この場合、その上向き傾斜
は、全ての部分にわたって5〜45度であることの他
に、流路の先に行くほど上向き傾斜が大きくなるように
することが好ましい。
性や糸条の接触走行位置と油剤送給配管の接触を回避す
るために、45度以下とすることが実用上必要である。
接触走行する糸条接触溝2に開口していてもよいが、そ
の出口4′から排出される気泡や軽比重異物の影響を少
なくするためには、図1のように上向き斜面3にその出
口4′を開口させておくことが好ましい。なお、給油ガ
イドの吐出孔出口4′の孔形状は、図2に示す様な円形
であってもよいし、また、油剤の吐出が安定的にできる
形状であればこれに限定されず、例えば、楕円形や長方
形等であってもよい。
すればよい。例えば、糸条が接触走行する糸条接触溝を
含む部分はアルミナ系セラミック等のセラミックスによ
り構成することが好ましい。また、配管連結部5等はス
テンレス等の金属やセラミックスにより構成すればよ
い。金属の場合は、特に、耐腐食性に優れた金属を用い
ることが好ましい。
方向とを厳密に一致させるためには、給油ガイド全体
を、糸条接触溝の上下方向に対し実質的に垂直な線に対
し時計方向或は反時計方向に微少に回転調整できるよう
にしておくことが好ましく、このために、請求項2のよ
うに配管連結部5の形状を、その回転調整の回転軸を軸
とする円筒形状とすることが好ましい。
油剤計量ポンプ11の油剤吐出部12と前記給油ガイド
の配管連結部とを結ぶ油剤送給配管8が全て水平に対し
5度以上の上向き傾斜をなしていることを特徴としてい
る。この油剤送給配管は、上向き傾斜とすることが多い
が、その上向き傾斜角度をその全部分にわたって5度以
上とすること、即ち、配管のどの部分でも水平或いは5
度未満の緩傾斜とならないようにすることが必要であ
る。
連結部とを結ぶ油剤送給配管8の材質は特に限定される
ものではなく、ナイロン樹脂などでもって構成すればよ
い。
は、ポリアミドやポリエステル等からなる合成繊維を製
糸する工程における給油用装置として好適である。特
に、油剤を空っぽの油剤回路内に新たに供給するような
場合、糸条に対する油剤付与量が少ない場合、油剤の成
分が分離し易い場合、油剤に気泡が混入し易い場合、給
油時の糸条速度が高速である場合、或いは、単糸繊度が
細い場合等に好適に使用できる。例えば、紡出糸条を高
速で引取り実質的に延伸することなく巻取る高速紡糸工
程、紡出糸条を引取り続いて延伸して高速で巻取る直接
紡糸延伸工程、あるいは、紡出糸条を実質的に配向させ
ることなく巻取る未延伸糸紡糸工程、等に適用できる。
あるいは油剤中混入の気泡や低比重異物等により誘発さ
れる油剤吐出不良は、それら気泡や異物が給油ガイド内
の流路や油剤送給配管内に付着、滞留し、それが凝集や
ゲル化して徐々に大きくなり、その大きくなった気泡や
異物により油剤吐出孔からの流量変動や油剤吐出切れと
いうトラブルが誘発される。
トラブルを防止しようとするものであり、そのために、
給油ガイド内の油剤流路、さらには油剤送給配管を、全
てにわたって5〜45度の上向き傾斜として、気泡や異
物が油剤流路中に滞留させずに積極的に排出されるよう
にすることが有効という知見を見出すことによってなさ
れた。
ガイド内へ油剤が流入する部分(油剤送給配管の連結端
部8′)から油剤吐出孔から油剤が吐出する部分(油剤
吐出孔の出口4′)に至るまでの全ての油剤流路を5〜
45度の上向き傾斜とし、その流路内を、気泡や軽比重
異物が付着、滞留することなくスムーズに通過し、油剤
吐出孔の出口4′から排出させる。
油装置においても、本発明では、その計量ポンプより後
の油剤送給配管を全て5度以上の上向き傾斜としている
ので、この油剤送給配管中で、気泡や軽比重異物が付
着、滞留せずにスムーズに流れる。
していても、それらはスムーズに流れて給油ガイドの吐
出孔出口4′から速やかに排出され、給油ガイド内部で
の異物の滞留、凝集、ゲル化等が防止できる。この結
果、これらにより誘発されていた油剤吐出不良、例え
ば、油剤吐出量の大きな脈動、油剤切れ等が大幅に抑制
できるのである。
より、糸条長手方向の油剤の付着斑が防止され、そし
て、ガイド等に接触して擦過抵抗を受けることによる糸
条張力変動や断糸といった操業トラブルが防止される。
さらにその上、毛羽や弱糸の発生による原糸品位の低下
が防止され、ひいては整経や製織編工程を始めとした高
次加工工程における加工性、及び得られる高次加工製品
の品質が向上できるのである。
流路内に付着、滞留させないようにして、油剤混入気
泡、異物の問題を防止しようとするものである。
が混入しているとその部分において油剤切れが誘発され
易いから、吐出油剤中の気泡等を減らすことが重要であ
ると考えられてきた。従って、従来の油剤中気泡対策
は、油剤中の気泡を除去すること、或いは、配管途中で
気泡が発生しないようにすることのように、油剤中の気
泡減少に主眼が置かれていた。
も、従来は、給油ガイド内流路や油剤送給配管の傾斜角
度は全く問題にされてなく、油剤の流路の全部にわたっ
て上向き傾斜をつけることはなかった。例えば、特公昭
53−31983号公報や実開昭58−75773号公
報の給油ガイドでは、油剤吐出孔は上向き傾斜をなして
いるが、配管連結部やその連結された配管端部は水平で
ある。また、特開昭61−275412号公報の油剤送
給配管では、給油ガイド接続部及び三方分岐部の部分が
水平である。
に入った油剤混入気泡や異物はその一部が給油ガイド内
を通過し油剤吐出孔から油剤とともに排出されるが、残
りは給油ガイド内の流路途中の内壁面に付着し滞留を生
じていた。そして、これが、気泡等の混入によるトラブ
ル、即ち、油剤吐出量の大きな脈動や、油剤切れ等の油
剤吐出不良を誘発していた。
は、その気泡等が、流路、特に給油ガイド内の流路に滞
留して凝集し、大きくなった気泡等が油剤の流れを妨害
すること、また、その大きくなった気泡が吐出孔から押
出される時に油剤切れとなること、さらにまた、油剤か
ら分離生成した軽比重異物が気泡同様に流路内に滞留
し、これが凝集やゲル化により大きくなって油剤の流れ
を妨害すること、等により主として誘発されるのであっ
た。
て、配管連結部内の油剤流路前半部分6の上向き傾斜角
度θ3とその後半部分7の上向き傾斜角度θ2とを、表
1のように異なる構成とし、図4に示す装置構造の計量
給油装置を用いた。なお、油剤送給配管の連結端部8′
は油剤流路の前半部分6に直線流路状に嵌合され、その
連結端部8′の上向き傾斜角度は、前記前半部分6の上
向き傾斜角度θ3と同じであった。
度3%の水エマルジョン系油剤を0.7cc/minで計量吐
出させた。計量ポンプより1100mm高い位置に給油ガ
イドを設置し、その間の油剤送給管には内径2.5mm、
長さ1500mmの気泡の有無が外から観察できる半透明
ナイロンチューブを用いた。また、給油ガイド内の油剤
流路の内径は2.5mmφであり、油剤吐出孔径は1.5
mmφであった。
(図4のAの位置)のナイロンチューブの部分にマイク
ロシリンジの注射針の先端を差込み、配管内に25μl
の気泡を気泡径約0.6mm或いは約2.5mmにして注入
し、その気泡の排出性を評価した。
のシリンダーの押し込み速度によって、即ち押し込み速
度が速い場合は気泡の径が小さく、また遅い場合は気泡
径が大きくなる性質を利用することによって調整した。
ーズに排出されるか否かの気泡排出性は、注入後5分
間、半透明ナイロンチューブ中の気泡移動状況を肉眼観
察すること、及び、給油ガイドの油剤吐出孔が真上とな
るようにして強制振動を与え残存気泡の有無を肉眼で確
認することによって、総合評価した。
て良好、 ○:良好、 △:やや不良、 ×:不良でも
って相対評価でもって表した。
剤通路を全て5〜45度の上向き傾斜とする本発明の場
合( No.1〜3)は、気泡の排出性は良好で給油ガイド
内に滞留することなく即座に排出された。微小な気泡も
配管径と同じ径をもつ大きな気泡も給油ガイド入口や内
部に滞留することなく即座に油剤吐出孔に達し排出され
た。
油剤流路の傾斜角θ2、θ3が水平(0度)あるいは5
度未満の場合( No.4〜7)は、油剤吐出孔部分の傾斜
角度(θ1)が5度以上の上向き傾斜であっても気泡の
排出性は極めて悪く、給油ガイド内の通路に気泡の滞留
がみられた。
含有する98%硫酸相対粘度2.6のナイロン6を通常
の方法で溶融紡出し高速にて製糸する工程における油剤
給油用として、実施例1で用いた各給油ガイド及び計量
給油装置を用いた。
ロン6糸条を糸温度が25度となるまで20度の直交冷
却風で冷却し、紡糸口金より1800mm下方に位置する
給油ガイドにより糸条を集束しながら給油を行った後、
第1ゴデットローラおよび第2ゴデットローラで順次引
き取り、4000m/min でパッケージに巻取った。巻取
った糸条は12デニール、5フィラメントであった。
ジョン系油剤であり、一度油剤タンクから給油ガイドの
油剤吐出孔までの油剤回路から油剤を抜き取った後、計
量ポンプにより糸条当り1.2cc/minの供給速度にて油
剤を計量送給した。油剤が給油ガイドの吐出孔より吐出
開始された15分後より前記条件にて製糸を開始し、2
4時間内の紡糸糸切れおよび24時間後の油剤の付着変
動を測定した。製糸は1ポジション当り8糸条の巻取り
を行い、全20ポジションで行い、糸切れはポジション
当りの件数により評価した。さらに油剤の付着斑は第2
ゴデットローラから巻き上げまでの間において、電極端
子による高抵抗計(YOKOGAWA-HEWLLET-PACKAD 社製)に
て測定し、その付着斑の変動状態によって3段階評価を
行った。すなわち、A:付着斑変動が少なくて良好、
B:やや付着変動がある、 C:付着変動が大きくて問
題ありの3段階で評価した。
給油ガイドおよび油剤計量装置を用いた場合は、製糸糸
切れは安定して少なく、さらに油剤の付着斑変動も小さ
く、良好であった。一方、本発明外の場合は、製糸糸切
れが多いばかりでなく油剤の吐出変動も大きく、生産
性、品質安定性について劣っていた。
部を図1に示すように円筒形状としているので、図2に
示す正面位置に対して反時計方向もしくは時計方向に微
少に回転させて調整、位置決めをすることができ、糸道
の調整を容易に行うことができた。
置は、給油時に気泡や油剤分離生成物等の軽比重異物が
給油ガイド内あるいはさらに油剤送給配管内で滞留しな
いので、滞留によって生じる異物の凝集やゲル化、これ
によって生じる油剤吐出不良を防止することができる。
油剤付着量変動による張力変動、毛羽、部分弱糸等のト
ラブル発生を大幅に抑制でき、製糸安定性、高次加工
性、および製品品位を大幅に向上させることができる。
と、給油ガイド設置時に糸道調整を容易に行うことがで
きる。
態様を示す縦断面図である。
態様を示す正面図である。
様を示す縦断面図である。
面、 4:油剤吐出孔、4′:油剤吐出孔の出口、
5:配管連結部、 6:配管連結部内の油剤流路前半部
分、 7:配管連結部内の油剤流路後半部分、 8:油
剤送給配管、 8′:配管連結部と連設された油剤送給
配管の連結端部、 9:油剤リターン部、10:給油ガ
イド、 Y:走行繊維糸条、 11:油剤計量ポンプ、
12:油剤計量ポンプの油剤吐出部、L1:油剤吐出
孔の中心線、 L2:配管連結部内の油剤流路後半部分
の中心線、 L3:配管連結部内の油剤流路前半部分の
中心線、 H:水平線、θ1:油剤吐出孔4の上向き角
度、 θ2:配管連結部内の油剤流路前半部分7の上向
き角度、 θ3:配管連結部内の油剤流路前半部分6の
上向き角度(=連結端部8′の上向き角度)
Claims (3)
- 【請求項1】 上下方向に伸びた糸条接触溝(2)、
該糸条接触溝の上方に連設された上向き斜面(3)及び
該上向き斜面或いは前記糸条接触溝に開口した油剤吐出
孔(4)を有するガイド本体(1)と、該ガイド本体と
油剤送給配管(8)とを連結する配管連結部(5)とか
らなる給油ガイド(10)であって、前記配管連結部に
連設された油剤送給配管連結端部(8′)から前記油剤
吐出孔出口(4′)までの油剤流路の全てが水平に対し
5〜45度の上向き傾斜をなしていることを特徴とする
給油ガイド。 - 【請求項2】 前記配管連結部が、前記糸条接触溝の
上下方向に対し実質的に垂直な線を軸とする円筒形状を
なしていることを特徴とする請求項1記載の給油ガイ
ド。 - 【請求項3】 請求項1の給油ガイド(10)、該給
油ガイドよりも下方に配された油剤計量ポンプ(1
1)、及び、該油剤計量ポンプの油剤吐出部(12)と
前記給油ガイドの配管連結部とを結ぶ油剤送給配管
(8)を有する計量給油装置であって、前記油剤送給配
管が全て水平に対し5度以上の上向き傾斜をなしている
ことを特徴とする計量給油装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30218192A JP3227835B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 給油ガイド及びそれを用いてなる計量給油装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP30218192A JP3227835B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 給油ガイド及びそれを用いてなる計量給油装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06158415A true JPH06158415A (ja) | 1994-06-07 |
JP3227835B2 JP3227835B2 (ja) | 2001-11-12 |
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---|---|
JP (1) | JP3227835B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002146623A (ja) * | 2000-11-07 | 2002-05-22 | Teijin Ltd | 油剤付与ガイド |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP30218192A patent/JP3227835B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002146623A (ja) * | 2000-11-07 | 2002-05-22 | Teijin Ltd | 油剤付与ガイド |
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---|---|
JP3227835B2 (ja) | 2001-11-12 |
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