JP2510939Y2 - 紡糸油剤の供給装置 - Google Patents
紡糸油剤の供給装置Info
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- JP2510939Y2 JP2510939Y2 JP1577491U JP1577491U JP2510939Y2 JP 2510939 Y2 JP2510939 Y2 JP 2510939Y2 JP 1577491 U JP1577491 U JP 1577491U JP 1577491 U JP1577491 U JP 1577491U JP 2510939 Y2 JP2510939 Y2 JP 2510939Y2
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- JP
- Japan
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- oil
- oil supply
- oil agent
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は走行する糸条に界面活性
剤等の油剤を計量付与する紡糸油剤の供給装置に関す
る。
剤等の油剤を計量付与する紡糸油剤の供給装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】合成繊維マルチフイラメントなどからな
る糸条は一般的に工程安定性、品質面から油剤を付与す
ることが一般的に行われている。
る糸条は一般的に工程安定性、品質面から油剤を付与す
ることが一般的に行われている。
【０００３】近年、製糸時の糸条走行速度が大幅に向上
したことに伴い、糸条と糸ガイド類との摩擦トラブルや
回転体への単糸巻き付きが発生し易くなつている。
したことに伴い、糸条と糸ガイド類との摩擦トラブルや
回転体への単糸巻き付きが発生し易くなつている。
【０００４】これらのトラブルを未然に防ぐために油剤
を糸条に均一に付与することが強く望まれている。
を糸条に均一に付与することが強く望まれている。
【０００５】そこで、この油剤の均一定量付与のため、
ロ−ラ給油方式に代わってガイド給油方式が高速製糸に
用いられてきている（例えば特開昭５９−１１２０１７
号公報参照）。
ロ−ラ給油方式に代わってガイド給油方式が高速製糸に
用いられてきている（例えば特開昭５９−１１２０１７
号公報参照）。
【０００６】ここで、従来のガイド給油方式は油剤タン
クから供給される油剤を計量ポンプで一定量計量し、こ
の定量流れを油剤送油配管を通して給油ガイドに流し、
該給油ガイドの吐出孔から吐出して走行糸条に付与する
機構となつている。
クから供給される油剤を計量ポンプで一定量計量し、こ
の定量流れを油剤送油配管を通して給油ガイドに流し、
該給油ガイドの吐出孔から吐出して走行糸条に付与する
機構となつている。
【０００７】従来使用される油剤送油配管としては、内
径４〜６mm程度のナイロンあるいはポリウレタンといつ
た合成樹脂チユ−ブが主流であり、またこれらは機台等
に一応固定されているけれども、引取ロ−ラやワインダ
−等から発生する振動を受け、油剤送油配管内の油剤も
これらの振動により振動し、このため前記給油ガイドの
吐出孔から吐出する際、波状の流れとなり、油剤の吐出
量が変動して最悪の場合は、油剤供給が一時途絶えると
いういわゆる油剤切れの状態を起こす。
径４〜６mm程度のナイロンあるいはポリウレタンといつ
た合成樹脂チユ−ブが主流であり、またこれらは機台等
に一応固定されているけれども、引取ロ−ラやワインダ
−等から発生する振動を受け、油剤送油配管内の油剤も
これらの振動により振動し、このため前記給油ガイドの
吐出孔から吐出する際、波状の流れとなり、油剤の吐出
量が変動して最悪の場合は、油剤供給が一時途絶えると
いういわゆる油剤切れの状態を起こす。
【０００８】このように走行糸条への油剤の付着斑が起
こっている状態では引取ロ−ラ上での単糸割れ、毛羽、
糸切れあるいは染斑等のトラブルを誘発することとな
る。更に送油配管移送中に油剤が温度上昇し、油剤劣化
による製品トラブルも発生しており、送油配管における
滞留時間を極力短くする必要もある。
こっている状態では引取ロ−ラ上での単糸割れ、毛羽、
糸切れあるいは染斑等のトラブルを誘発することとな
る。更に送油配管移送中に油剤が温度上昇し、油剤劣化
による製品トラブルも発生しており、送油配管における
滞留時間を極力短くする必要もある。
【０００９】
【考案が解決しようとする課題】本考案はこのような従
来技術の問題を解消し、引取ロ−ラ又はワインダ−等か
ら発生する振動を受けても、油剤供給量変動を抑制し、
走行糸条に均一な油剤付与が可能な計量給油装置を提供
することを目的とするものである。
来技術の問題を解消し、引取ロ−ラ又はワインダ−等か
ら発生する振動を受けても、油剤供給量変動を抑制し、
走行糸条に均一な油剤付与が可能な計量給油装置を提供
することを目的とするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案は合成
繊維に紡糸油剤を付与する油剤付与装置であつて、走行
糸条に対し吐出孔から油剤を吐出させることにより給油
処理を行う給油ガイド、油剤供給用の給油ポンプ及び該
給油ポンプと給油ガイドを連設せしめる送油配管から構
成され、該送油配管の断面積Ａが給油ガイドの吐出孔断
面積Ｂとの間に下記条件式を満足することを特徴とする
紡糸油剤の供給装置である。
繊維に紡糸油剤を付与する油剤付与装置であつて、走行
糸条に対し吐出孔から油剤を吐出させることにより給油
処理を行う給油ガイド、油剤供給用の給油ポンプ及び該
給油ポンプと給油ガイドを連設せしめる送油配管から構
成され、該送油配管の断面積Ａが給油ガイドの吐出孔断
面積Ｂとの間に下記条件式を満足することを特徴とする
紡糸油剤の供給装置である。
【００１１】１．１≦Ａ／Ｂ≦３．１
【００１２】
【実施例】以下、本考案を図面に基いて説明する。図１
は本考案の実施例を示す概略模式図、図２は図１の給油
ガイド部の拡大断面図である。
は本考案の実施例を示す概略模式図、図２は図１の給油
ガイド部の拡大断面図である。
【００１３】図において、紡糸パツクから吐出され冷
却、固化された糸条Ｙは油剤タンク５から給油ポンプ４
及び送油配管３を経て給油ガイド１の吐出孔２から供給
される油剤を付与され、次いでゴデツトロ−ラにより引
取られ或いは延伸された後、ワインダ−にて巻き取られ
る。
却、固化された糸条Ｙは油剤タンク５から給油ポンプ４
及び送油配管３を経て給油ガイド１の吐出孔２から供給
される油剤を付与され、次いでゴデツトロ−ラにより引
取られ或いは延伸された後、ワインダ−にて巻き取られ
る。
【００１４】ところが、給油ガイド１や送油配管３はゴ
デツトロ−ラやワインダ−といつた回転体を有する巻取
フレ−ムに取り付けられているため、フレ−ムの振動を
直接受ける構造となつている。このため、送油配管３を
通過中の油剤が振動し、結果的に給油ガイド１より吐出
される油剤は脈動して糸条Ｙへの油剤付与が均一でない
という問題を生じているが、本考案では送油配管３の内
径を小さくすることで配管中の振動を抑制し、かかる問
題を解決しているのである。すなわち、配管中の油剤の
体積を少なくすることにより、油剤供給系全体の油剤振
動、つまり配管内圧変動を抑制するのである。
デツトロ−ラやワインダ−といつた回転体を有する巻取
フレ−ムに取り付けられているため、フレ−ムの振動を
直接受ける構造となつている。このため、送油配管３を
通過中の油剤が振動し、結果的に給油ガイド１より吐出
される油剤は脈動して糸条Ｙへの油剤付与が均一でない
という問題を生じているが、本考案では送油配管３の内
径を小さくすることで配管中の振動を抑制し、かかる問
題を解決しているのである。すなわち、配管中の油剤の
体積を少なくすることにより、油剤供給系全体の油剤振
動、つまり配管内圧変動を抑制するのである。
【００１５】表１は図１に示した油剤供給装置を用いて
油剤送油配管の内径を変えて（表中Ａは送油配管断面
積、Ｂは給油ガイドの吐出孔断面積）、給油ガイドの直
前に設けた圧力計によつて、送油配管中の圧力変動巾を
測定した結果である。
油剤送油配管の内径を変えて（表中Ａは送油配管断面
積、Ｂは給油ガイドの吐出孔断面積）、給油ガイドの直
前に設けた圧力計によつて、送油配管中の圧力変動巾を
測定した結果である。
【００１６】テスト条件としては、油剤粘度１００ｃ
ｐ、油剤供給量は２ｃｃ／分とした。このとき、送油配
管は周波数３０Ｈｚ、振幅３０μｍで強制的に加振して
いる。
ｐ、油剤供給量は２ｃｃ／分とした。このとき、送油配
管は周波数３０Ｈｚ、振幅３０μｍで強制的に加振して
いる。
【００１７】次に、同一条件で紡糸延伸した糸条の染斑
の評価を行った。評価方法としては糸条を長さ１０ｃｍ
程度に編んだのち染色し、目視で斑の状態を５段階評価
する方法で行った。
の評価を行った。評価方法としては糸条を長さ１０ｃｍ
程度に編んだのち染色し、目視で斑の状態を５段階評価
する方法で行った。
【００１８】紡糸延伸条件は紡糸速度３０００ｍ／分、
巻取速度５０００ｍ／分、糸条は７５テニ−ルの３６フ
イラメントのポリエステル直延糸で行った。
巻取速度５０００ｍ／分、糸条は７５テニ−ルの３６フ
イラメントのポリエステル直延糸で行った。
【００１９】
【表１】
【００２０】表１において、配管内の圧力変動幅が３０
０Ａｑ以下では、染斑は良好であり、Ａ／Ｂの値は３．
１以下であることが必要である。また、Ａ／Ｂが１．１
未満の領域では、圧力変動幅、染斑とも再び悪化してい
る。これは配管断面積よりガイド孔断面積が大きいこと
に起因すると推定される。すなわち、ガイド孔断面積が
配管断面積より小さい場合はガイド出口で絞りとなり、
配管内圧力を一定に保つ効果があると考えられるが、詳
細を明らかにするまでには至っていない。なお、表１の
「判定」の項目において、記号「×」は「圧力変動幅が
大きく、染斑も不良」、記号「〇」は「圧力変動幅が小
さく、染斑も良好」、及び、記号「◎」は「圧力変動幅
が極めて小さく、染斑も極めて良好」であることをそれ
ぞれ表わすものとする。
０Ａｑ以下では、染斑は良好であり、Ａ／Ｂの値は３．
１以下であることが必要である。また、Ａ／Ｂが１．１
未満の領域では、圧力変動幅、染斑とも再び悪化してい
る。これは配管断面積よりガイド孔断面積が大きいこと
に起因すると推定される。すなわち、ガイド孔断面積が
配管断面積より小さい場合はガイド出口で絞りとなり、
配管内圧力を一定に保つ効果があると考えられるが、詳
細を明らかにするまでには至っていない。なお、表１の
「判定」の項目において、記号「×」は「圧力変動幅が
大きく、染斑も不良」、記号「〇」は「圧力変動幅が小
さく、染斑も良好」、及び、記号「◎」は「圧力変動幅
が極めて小さく、染斑も極めて良好」であることをそれ
ぞれ表わすものとする。
【００２１】更に、油剤粘度、油剤供給量、紡糸速度等
の条件を変えて通常の使用範囲内において同じように実
験を行なったが、その結果は表１とほぼ同様であつた。
の条件を変えて通常の使用範囲内において同じように実
験を行なったが、その結果は表１とほぼ同様であつた。
【００２２】これらの実験結果により、Ａ／Ｂが１．１
〜３．１の範囲であれば油剤配管が３０μｍ程度の振幅
で振動しても、油剤圧力変動すなわち油剤の吐出変動、
ひいては糸条の染斑、毛羽抑制に効果的である。
〜３．１の範囲であれば油剤配管が３０μｍ程度の振幅
で振動しても、油剤圧力変動すなわち油剤の吐出変動、
ひいては糸条の染斑、毛羽抑制に効果的である。
【００２３】
【考案の効果】以上に説明の如く、本考案によれば、油
剤送油配管が回転体等の影響を受けて振動しても、油剤
供給量が変動することが少なく、走行糸条に均一な油剤
付与が行えるという顕著な効果を奏する。
剤送油配管が回転体等の影響を受けて振動しても、油剤
供給量が変動することが少なく、走行糸条に均一な油剤
付与が行えるという顕著な効果を奏する。
【図１】本考案の実施例を示す概略模式図である。
【図２】図１の給油ガイド部の拡大断面図である。
１ 給油ガイド ２ 油剤吐出孔 ３ 送油配管 ４ 給油ポンプ
Claims (1)
- 【請求項１】 合成繊維に紡糸油剤を付与する油剤付与
装置であつて、走行糸条に対し吐出孔から油剤を吐出さ
せることにより給油処理を行う給油ガイド、油剤供給用
の給油ポンプ及び該給油ポンプと給油ガイドを連設せし
める送油配管から構成され、該送油配管の断面積Ａが給
油ガイドの吐出孔断面積Ｂとの間に下記条件式を満足す
ることを特徴とする紡糸油剤の供給装置。１．１≦Ａ／Ｂ≦３．１
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1577491U JP2510939Y2 (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 紡糸油剤の供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1577491U JP2510939Y2 (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 紡糸油剤の供給装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04106370U JPH04106370U (ja) | 1992-09-14 |
| JP2510939Y2 true JP2510939Y2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=31902905
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1577491U Expired - Lifetime JP2510939Y2 (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 紡糸油剤の供給装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2510939Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-26 JP JP1577491U patent/JP2510939Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04106370U (ja) | 1992-09-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |