JPH06158041A - 蛍光体の製造方法及び蛍光体を使用したx線画像変換パネル - Google Patents
蛍光体の製造方法及び蛍光体を使用したx線画像変換パネルInfo
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- JPH06158041A JPH06158041A JP30701692A JP30701692A JPH06158041A JP H06158041 A JPH06158041 A JP H06158041A JP 30701692 A JP30701692 A JP 30701692A JP 30701692 A JP30701692 A JP 30701692A JP H06158041 A JPH06158041 A JP H06158041A
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- europium
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、ユーロピウムで賦活したアルカリ土
類ハロゲン化物からなる蛍光体の製造方法及びこの蛍光
体を使用したX線画像変換パネルに関し、表面改質され
吸湿性の低い蛍光体の製造方法及び感度劣化の低いX線
画像変換パネルを提供することを目的とする。 【構成】ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体と
NH4 Fとを混合し焼成する。または、このユーロピウ
ム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体をNH4 Fガス雰囲気
で焼成する。このようにして製造されたユーロピウム賦
活ハロゲン化バリウム蛍光体を、フィルム支持体に塗布
してX線画像変換パネルを製造する。
類ハロゲン化物からなる蛍光体の製造方法及びこの蛍光
体を使用したX線画像変換パネルに関し、表面改質され
吸湿性の低い蛍光体の製造方法及び感度劣化の低いX線
画像変換パネルを提供することを目的とする。 【構成】ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体と
NH4 Fとを混合し焼成する。または、このユーロピウ
ム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体をNH4 Fガス雰囲気
で焼成する。このようにして製造されたユーロピウム賦
活ハロゲン化バリウム蛍光体を、フィルム支持体に塗布
してX線画像変換パネルを製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユーロピウムで賦活し
たアルカリ土類ハロゲン化物からなる蛍光体の製造方法
及びこの蛍光体を使用したX線画像変換パネルに関す
る。
たアルカリ土類ハロゲン化物からなる蛍光体の製造方法
及びこの蛍光体を使用したX線画像変換パネルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、X線画像等の放射線画像が、
病気診断用等に多く用いられている。X線画像を例にと
ると、被写体にX線を照射し、この被写体を透過したX
線を蛍光体層(蛍光スクリーン)に照射することにより
このX線を可視光に変換し、この可視光を銀塩フィルム
に照射して潜像を形成し、これを現像することによりX
線画像を得、このX線画像が病気診断等に用いられてい
る。
病気診断用等に多く用いられている。X線画像を例にと
ると、被写体にX線を照射し、この被写体を透過したX
線を蛍光体層(蛍光スクリーン)に照射することにより
このX線を可視光に変換し、この可視光を銀塩フィルム
に照射して潜像を形成し、これを現像することによりX
線画像を得、このX線画像が病気診断等に用いられてい
る。
【0003】また上記銀塩フィルムを用いるシステムに
代わり、蓄積性蛍光体(輝尽蛍光体)を用いるシステム
が利用され始めている。この輝尽蛍光体を用いるシステ
ムとは、輝尽蛍光体をシート状もしくはパネル状に形成
した放射線画像変換パネル(シートを含む)に被写体を
透過したX線を照射してこの放射線画像変換パネルにX
線画像を蓄積記録し、その後このX線画像を光電的に読
み取って画像情報を得、この画像情報に画像処理を施す
ことにより再生画像を得るシステムであり、このシステ
ムの基本的な方式としては、米国特許公報第3,85
9,527号に記載されている。ここで蓄積性蛍光体と
は、X線、α線、β線、γ線等の放射線が照射される
と、その放射線のエネルギーの一部をしばらくの間ある
いは長時間内部に蓄積し、その間に赤外光、可視光、紫
外光等の励起光が照射されると蓄積されたエネルギーを
輝尽発光光として放出する蛍光体をいい、その蛍光体の
種類によりエネルギーを蓄積し易い放射線の種類、輝尽
発光光を放出し易い励起光の波長、放出される輝尽発光
光の波長はそれぞれ異なっている。
代わり、蓄積性蛍光体(輝尽蛍光体)を用いるシステム
が利用され始めている。この輝尽蛍光体を用いるシステ
ムとは、輝尽蛍光体をシート状もしくはパネル状に形成
した放射線画像変換パネル(シートを含む)に被写体を
透過したX線を照射してこの放射線画像変換パネルにX
線画像を蓄積記録し、その後このX線画像を光電的に読
み取って画像情報を得、この画像情報に画像処理を施す
ことにより再生画像を得るシステムであり、このシステ
ムの基本的な方式としては、米国特許公報第3,85
9,527号に記載されている。ここで蓄積性蛍光体と
は、X線、α線、β線、γ線等の放射線が照射される
と、その放射線のエネルギーの一部をしばらくの間ある
いは長時間内部に蓄積し、その間に赤外光、可視光、紫
外光等の励起光が照射されると蓄積されたエネルギーを
輝尽発光光として放出する蛍光体をいい、その蛍光体の
種類によりエネルギーを蓄積し易い放射線の種類、輝尽
発光光を放出し易い励起光の波長、放出される輝尽発光
光の波長はそれぞれ異なっている。
【0004】上記蓄積性蛍光体の一つとして、従来か
ら、希土類元素で賦活したハロゲン化物蛍光体が知られ
ており、例えばユーロピウム賦活アルカリ土類複合ハロ
ゲン化物蛍光体(BaXX’:Eu、ただし、X、X’
はF、Cl、Br、Iのいずれかである。)が知られて
いる。このユーロピウム賦活アルカリ土類複合ハロゲン
化物蛍光体はX線、電子線、紫外線等の放射線で励起さ
れたのち、所定時間内に可視領域から赤外領域までの電
磁波が照射されると近紫外発光光を放出するものであ
り、上記した放射線画像変換パネルに用いる輝尽性蛍光
体として有用であることが見出されている。
ら、希土類元素で賦活したハロゲン化物蛍光体が知られ
ており、例えばユーロピウム賦活アルカリ土類複合ハロ
ゲン化物蛍光体(BaXX’:Eu、ただし、X、X’
はF、Cl、Br、Iのいずれかである。)が知られて
いる。このユーロピウム賦活アルカリ土類複合ハロゲン
化物蛍光体はX線、電子線、紫外線等の放射線で励起さ
れたのち、所定時間内に可視領域から赤外領域までの電
磁波が照射されると近紫外発光光を放出するものであ
り、上記した放射線画像変換パネルに用いる輝尽性蛍光
体として有用であることが見出されている。
【0005】また、上記のユーロピウム賦活アルカリ土
類複合ハロゲン化物蛍光体として、その組成式が、 (Ba1-x-y-p Srx Cay Eu2+)F(Cl1-a-b Bra Ib ) (ただし、x、y、p、a、bは、x+y+p≦1、y
≦0.20、0.001≦p≦0.20、a+b≦1を
それぞれ満たす範囲の数値である。)で表わされる2価
のユーロピウム賦活2価金属フルオロハライド蛍光体
が、特公昭51−28591号公報に開示されている。
類複合ハロゲン化物蛍光体として、その組成式が、 (Ba1-x-y-p Srx Cay Eu2+)F(Cl1-a-b Bra Ib ) (ただし、x、y、p、a、bは、x+y+p≦1、y
≦0.20、0.001≦p≦0.20、a+b≦1を
それぞれ満たす範囲の数値である。)で表わされる2価
のユーロピウム賦活2価金属フルオロハライド蛍光体
が、特公昭51−28591号公報に開示されている。
【0006】このユーロピウム賦活2価金属フルオロハ
ライド蛍光体は、X線、紫外線、電子線等で励起される
と、波長390nm付近に発光スペクトル分布のピーク
を持った近紫外発光光を放出する。また、このユーロピ
ウム賦活2価金属フルオロハライド蛍光体はX線に対す
る吸収効率が高く、上記した近紫外発光光の波長がX線
フィルムの分光感度に合致しているため、X線増感紙用
の蛍光体として実用されている。なお、この近紫外発光
を励起するための励起スペクトル分布は波長580nm
付近にピークを持ち、主にHe−Neレーザが使用され
る。
ライド蛍光体は、X線、紫外線、電子線等で励起される
と、波長390nm付近に発光スペクトル分布のピーク
を持った近紫外発光光を放出する。また、このユーロピ
ウム賦活2価金属フルオロハライド蛍光体はX線に対す
る吸収効率が高く、上記した近紫外発光光の波長がX線
フィルムの分光感度に合致しているため、X線増感紙用
の蛍光体として実用されている。なお、この近紫外発光
を励起するための励起スペクトル分布は波長580nm
付近にピークを持ち、主にHe−Neレーザが使用され
る。
【0007】上記従来の輝尽性蛍光を示すユーロピウム
賦活2価金属フルオロハライド蛍光体は、従来から、蛍
光体原料を600℃〜1000℃の温度範囲で、適当な
時間焼成することにより製造されている。
賦活2価金属フルオロハライド蛍光体は、従来から、蛍
光体原料を600℃〜1000℃の温度範囲で、適当な
時間焼成することにより製造されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このユーロピウム賦活
2価金属フルオロハライド蛍光体は吸湿性が高く、この
ため、このユーロピウム賦活2価金属フルオロハライド
蛍光体をX線画像変換パネルの蛍光体に用いると、この
パネルの感度が劣化を生じ易くなるという問題がある。
2価金属フルオロハライド蛍光体は吸湿性が高く、この
ため、このユーロピウム賦活2価金属フルオロハライド
蛍光体をX線画像変換パネルの蛍光体に用いると、この
パネルの感度が劣化を生じ易くなるという問題がある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、表面改質され
吸湿性の低い蛍光体の製造方法及び感度劣化速度が遅い
X線画像変換パネルを提供することを目的とする。
吸湿性の低い蛍光体の製造方法及び感度劣化速度が遅い
X線画像変換パネルを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の蛍光体の製造方法は、(1)Cl、Br、及
びIからなる群から選択される元素をXとしたときに、
化学量論的に、組成式BaX2 :xEu(xは0.00
01≦x≦0.1の範囲の数値である)で表される相対
比となるように、蛍光体の原料となる混合物を調製し、
調製されたこの混合物を、Cl、Br、及びIからなる
群から選択される元素をX’としたときにNH4 X’及
びHX’のいずれか一方と、中性ガス雰囲気中、還元性
ガス雰囲気中及び中性ガスと還元性ガスとの混合ガス雰
囲気中のうちいずれかのガス雰囲気中で、500〜11
00℃の温度範囲で焼成して、組成式Ba(X1-p X’
p )2 :xEu2+(pは0≦p<0.1の範囲の数値で
ある)で表わされるユーロピウム賦活ハロゲン化バリウ
ム蛍光体を製造し、このユーロピウム賦活ハロゲン化バ
リウム蛍光体とNH4 Fとを混合して焼成することを特
徴とするものである。
の本発明の蛍光体の製造方法は、(1)Cl、Br、及
びIからなる群から選択される元素をXとしたときに、
化学量論的に、組成式BaX2 :xEu(xは0.00
01≦x≦0.1の範囲の数値である)で表される相対
比となるように、蛍光体の原料となる混合物を調製し、
調製されたこの混合物を、Cl、Br、及びIからなる
群から選択される元素をX’としたときにNH4 X’及
びHX’のいずれか一方と、中性ガス雰囲気中、還元性
ガス雰囲気中及び中性ガスと還元性ガスとの混合ガス雰
囲気中のうちいずれかのガス雰囲気中で、500〜11
00℃の温度範囲で焼成して、組成式Ba(X1-p X’
p )2 :xEu2+(pは0≦p<0.1の範囲の数値で
ある)で表わされるユーロピウム賦活ハロゲン化バリウ
ム蛍光体を製造し、このユーロピウム賦活ハロゲン化バ
リウム蛍光体とNH4 Fとを混合して焼成することを特
徴とするものである。
【0011】また、(2)Be、Mg、Ca、及びSr
からなる群から選択される元素をMとし、Cl、Br、
及びIからなる群から選択される元素をXとしたとき
に、化学量論的に、組成式(Ba1-q Mq )X2 :xE
u(qは0<q≦0.1の範囲の数値、xは0.000
1≦x≦0.1の範囲の数値である)で表される相対比
となるように、蛍光体の原料となる混合物を調製し、調
製されたこの混合物を、Cl、Br、及びIからなる群
から選択される元素をX’としたときにNH4 X’及び
HX’のいずれか一方と、中性ガス雰囲気中、還元性ガ
ス雰囲気中及び中性ガスと還元性ガスとの混合ガス雰囲
気中のうちいずれかのガス雰囲気中で、500〜110
0℃の温度範囲で焼成して、組成式(Ba1-q Mq )
(X1-p X’ p )2 :xEu2+(pは0≦p<0.1の
範囲の数値である)で表わされるユーロピウム賦活ハロ
ゲン化バリウム蛍光体を製造し、このユーロピウム賦活
ハロゲン化バリウム蛍光体とNH4 Fとを混合して焼成
することにより本発明の蛍光体を製造してもよい。
からなる群から選択される元素をMとし、Cl、Br、
及びIからなる群から選択される元素をXとしたとき
に、化学量論的に、組成式(Ba1-q Mq )X2 :xE
u(qは0<q≦0.1の範囲の数値、xは0.000
1≦x≦0.1の範囲の数値である)で表される相対比
となるように、蛍光体の原料となる混合物を調製し、調
製されたこの混合物を、Cl、Br、及びIからなる群
から選択される元素をX’としたときにNH4 X’及び
HX’のいずれか一方と、中性ガス雰囲気中、還元性ガ
ス雰囲気中及び中性ガスと還元性ガスとの混合ガス雰囲
気中のうちいずれかのガス雰囲気中で、500〜110
0℃の温度範囲で焼成して、組成式(Ba1-q Mq )
(X1-p X’ p )2 :xEu2+(pは0≦p<0.1の
範囲の数値である)で表わされるユーロピウム賦活ハロ
ゲン化バリウム蛍光体を製造し、このユーロピウム賦活
ハロゲン化バリウム蛍光体とNH4 Fとを混合して焼成
することにより本発明の蛍光体を製造してもよい。
【0012】また、(3)Li、Na、K、Rb、及び
Csからなる群から選択される元素をM1 とし、Cl、
Br、及びIからなる群から選択される元素をXとした
ときに、化学量論的に、組成式(Ba1-r/2 M1 r)X
2 :xEu(rは0<r<0.2の範囲の数値、xは
0.0001≦x≦0.1の範囲の数値である)で表さ
れる相対比となるように、蛍光体の原料となる混合物を
調製し、調製されたこの混合物を、Cl、Br、及びI
からなる群から選択される元素をX’としたときにNH
4 X’及びHX’のいずれか一方と、中性ガス雰囲気
中、還元性ガス雰囲気中及び中性ガスと還元性ガスとの
混合ガス雰囲気中のうちいずれかのガス雰囲気中で、5
00〜1100℃の温度範囲で焼成して、組成式(Ba
1-r/2 M1 r)(X1-p X’p )2 :xEu2+(pは0≦
p<0.1の範囲の数値である)で表わされるユーロピ
ウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、このユー
ロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体とNH4 Fとを
混合して焼成することにより本発明の蛍光体を製造して
もよい。
Csからなる群から選択される元素をM1 とし、Cl、
Br、及びIからなる群から選択される元素をXとした
ときに、化学量論的に、組成式(Ba1-r/2 M1 r)X
2 :xEu(rは0<r<0.2の範囲の数値、xは
0.0001≦x≦0.1の範囲の数値である)で表さ
れる相対比となるように、蛍光体の原料となる混合物を
調製し、調製されたこの混合物を、Cl、Br、及びI
からなる群から選択される元素をX’としたときにNH
4 X’及びHX’のいずれか一方と、中性ガス雰囲気
中、還元性ガス雰囲気中及び中性ガスと還元性ガスとの
混合ガス雰囲気中のうちいずれかのガス雰囲気中で、5
00〜1100℃の温度範囲で焼成して、組成式(Ba
1-r/2 M1 r)(X1-p X’p )2 :xEu2+(pは0≦
p<0.1の範囲の数値である)で表わされるユーロピ
ウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、このユー
ロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体とNH4 Fとを
混合して焼成することにより本発明の蛍光体を製造して
もよい。
【0013】また、(4)Sc、Y、Ce、Pr、N
d、Pm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Y
b、Lu、Al、Ga、In、及びTlからなる群から
選択される元素をM3 とし、Cl、Br、及びIからな
る群から選択される元素をXとしたときに、化学量論的
に、組成式(Ba1-3s/2M3 s)X2 :xEu(sは0<
s<0.06の範囲の数値、xは0.0001≦x≦
0.1の範囲の数値である)で表される相対比となるよ
うに、蛍光体の原料となる混合物を調製し、調製された
この混合物を、Cl、Br、及びIからなる群から選択
される元素をX’としたときにNH4 X’及びHX’の
いずれか一方と、中性ガス雰囲気中、還元性ガス雰囲気
中及び中性ガスと還元性ガスとの混合ガス雰囲気中のう
ちいずれかのガス雰囲気中で、500〜1100℃の温
度範囲で焼成して、組成式(Ba1-3s/2M3 s)(X1-p
X’p ) 2:xEu2+(pは0≦p<0.1の範囲の数
値である)で表わされるユーロピウム賦活ハロゲン化バ
リウム蛍光体を製造し、このユーロピウム賦活ハロゲン
化バリウム蛍光体とNH4 Fとを混合して焼成すること
により本発明の蛍光体を製造してもよい。
d、Pm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Y
b、Lu、Al、Ga、In、及びTlからなる群から
選択される元素をM3 とし、Cl、Br、及びIからな
る群から選択される元素をXとしたときに、化学量論的
に、組成式(Ba1-3s/2M3 s)X2 :xEu(sは0<
s<0.06の範囲の数値、xは0.0001≦x≦
0.1の範囲の数値である)で表される相対比となるよ
うに、蛍光体の原料となる混合物を調製し、調製された
この混合物を、Cl、Br、及びIからなる群から選択
される元素をX’としたときにNH4 X’及びHX’の
いずれか一方と、中性ガス雰囲気中、還元性ガス雰囲気
中及び中性ガスと還元性ガスとの混合ガス雰囲気中のう
ちいずれかのガス雰囲気中で、500〜1100℃の温
度範囲で焼成して、組成式(Ba1-3s/2M3 s)(X1-p
X’p ) 2:xEu2+(pは0≦p<0.1の範囲の数
値である)で表わされるユーロピウム賦活ハロゲン化バ
リウム蛍光体を製造し、このユーロピウム賦活ハロゲン
化バリウム蛍光体とNH4 Fとを混合して焼成すること
により本発明の蛍光体を製造してもよい。
【0014】また、(5)Li、Na、K、Rb、及び
Csからなる群から選択される元素をM1 とし、Sc、
Y、Ce、Pr、Nd、Pm、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、Yb、Lu、Al、Ga、In、及び
T1からなる群から選択される元素をM3 とし、Cl、
Br、及びIからなる群から選択される元素をXとした
ときに、化学量論的に、組成式(Ba1-(t/2+3v/2)M1 t
M3 v)X2 :xEu(tは0<t≦0.2の範囲の数
値、vは0<v<0.06の範囲の数値、xは0.00
01≦x≦0.1の範囲の数値である)で表される相対
比となるように、蛍光体の原料となる混合物を調製し、
調製されたこの混合物を、Cl、Br、及びIからなる
群から選択される元素をX’としたときにNH4 X’及
びHX’のいずれか一方と、中性ガス雰囲気中、還元性
ガス雰囲気中及び中性ガスと還元性ガスとの混合ガス雰
囲気中のうちいずれかのガス雰囲気中で、500〜11
00℃の温度範囲で焼成して、組成式 (Ba1-(t/2+3v/2)M1 tM3 v)(X1-p X’p )2 :x
Eu2+(pは0≦p<0.1の範囲の数値である)で表
わされるユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を
製造し、このユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光
体とNH4 Fとを混合して焼成することにより本発明の
蛍光体を製造してもよい。
Csからなる群から選択される元素をM1 とし、Sc、
Y、Ce、Pr、Nd、Pm、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、Yb、Lu、Al、Ga、In、及び
T1からなる群から選択される元素をM3 とし、Cl、
Br、及びIからなる群から選択される元素をXとした
ときに、化学量論的に、組成式(Ba1-(t/2+3v/2)M1 t
M3 v)X2 :xEu(tは0<t≦0.2の範囲の数
値、vは0<v<0.06の範囲の数値、xは0.00
01≦x≦0.1の範囲の数値である)で表される相対
比となるように、蛍光体の原料となる混合物を調製し、
調製されたこの混合物を、Cl、Br、及びIからなる
群から選択される元素をX’としたときにNH4 X’及
びHX’のいずれか一方と、中性ガス雰囲気中、還元性
ガス雰囲気中及び中性ガスと還元性ガスとの混合ガス雰
囲気中のうちいずれかのガス雰囲気中で、500〜11
00℃の温度範囲で焼成して、組成式 (Ba1-(t/2+3v/2)M1 tM3 v)(X1-p X’p )2 :x
Eu2+(pは0≦p<0.1の範囲の数値である)で表
わされるユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を
製造し、このユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光
体とNH4 Fとを混合して焼成することにより本発明の
蛍光体を製造してもよい。
【0015】上記中性ガスには不活性ガスやN2 ガス、
CO2 ガス等そこでの反応に寄与しないガスが含まれ、
また、還元性ガスにはH2 ガス、COガス等が含まれ
る。さらに、製造された上記ユーロピウム賦活ハロゲン
化バリウム蛍光体を、NH 4 Fと混合して焼成すること
に代えて、NH4 Fガス雰囲気中で焼成してもよい。
CO2 ガス等そこでの反応に寄与しないガスが含まれ、
また、還元性ガスにはH2 ガス、COガス等が含まれ
る。さらに、製造された上記ユーロピウム賦活ハロゲン
化バリウム蛍光体を、NH 4 Fと混合して焼成すること
に代えて、NH4 Fガス雰囲気中で焼成してもよい。
【0016】ここで、上記混合物の調整は、周知の混合
機で原料を混合することにより行う。また、この原料を
水溶液中で混合した後、得られた混合物を乾燥させても
よい。調整された混合物の焼成は、この混合物を耐熱性
容器に充填して行う。焼成時間は蛍光体原料の種類、組
成、蛍光体原料の耐熱容器への充填量、焼成温度等によ
って異なるが、上記焼成温度範囲においては一般に1分
〜12時間の焼成が適当であり、好ましくは5分〜2時
間である。
機で原料を混合することにより行う。また、この原料を
水溶液中で混合した後、得られた混合物を乾燥させても
よい。調整された混合物の焼成は、この混合物を耐熱性
容器に充填して行う。焼成時間は蛍光体原料の種類、組
成、蛍光体原料の耐熱容器への充填量、焼成温度等によ
って異なるが、上記焼成温度範囲においては一般に1分
〜12時間の焼成が適当であり、好ましくは5分〜2時
間である。
【0017】また、焼成して得られたユーロピウム賦活
ハロゲン化バリウム蛍光体をNH4Fと混合してさらに
焼成する際には、ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム
蛍光体を粉砕して分級し粒径を揃えることが好ましい。
この粉砕、分級作業は、ユーロピウム賦活ハロゲン化バ
リウム蛍光体の吸湿を防止するために乾燥雰囲気中、あ
るいは中性ガス雰囲気中で行うことが好ましい。また、
ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体とNH4 F
とを混合して行う焼成は、周知の流動層型、もしくは転
動型の焼成炉で行う。NH4 Fが粉体の場合は、予め十
分にNH4 Fを粉砕してユーロピウム賦活ハロゲン化バ
リウム蛍光体と混合し、焼成を行う。NH4 Fの混合比
率は10%以下が好ましい。また、NH4 Fが液体の場
合は、この液体をユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム
蛍光体にスプレーする等して、焼成を行う。また、NH
4 Fガスを炉内に供給しつつ焼成を行ってもよい。
ハロゲン化バリウム蛍光体をNH4Fと混合してさらに
焼成する際には、ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム
蛍光体を粉砕して分級し粒径を揃えることが好ましい。
この粉砕、分級作業は、ユーロピウム賦活ハロゲン化バ
リウム蛍光体の吸湿を防止するために乾燥雰囲気中、あ
るいは中性ガス雰囲気中で行うことが好ましい。また、
ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体とNH4 F
とを混合して行う焼成は、周知の流動層型、もしくは転
動型の焼成炉で行う。NH4 Fが粉体の場合は、予め十
分にNH4 Fを粉砕してユーロピウム賦活ハロゲン化バ
リウム蛍光体と混合し、焼成を行う。NH4 Fの混合比
率は10%以下が好ましい。また、NH4 Fが液体の場
合は、この液体をユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム
蛍光体にスプレーする等して、焼成を行う。また、NH
4 Fガスを炉内に供給しつつ焼成を行ってもよい。
【0018】また、本発明のX線画像変換パネルは、フ
ィルムを支持するフィルム支持体と、このフィルム支持
体の表面に形成された、Cl、Br、及びIからなる群
から選択される元素をXとしたときBaFX及び/又は
BaF2 で表される組成の化合物を有するユーロピウム
賦活ハロゲン化バリウム蛍光体層とを備えたことを特徴
とするものである。
ィルムを支持するフィルム支持体と、このフィルム支持
体の表面に形成された、Cl、Br、及びIからなる群
から選択される元素をXとしたときBaFX及び/又は
BaF2 で表される組成の化合物を有するユーロピウム
賦活ハロゲン化バリウム蛍光体層とを備えたことを特徴
とするものである。
【0019】
【作用】ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体と
NH4 Fとを混合して焼成を行うと、NH4 FのFだけ
がユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体の表面に
付着して、Fがこの表面から内部へ浸透し、この蛍光体
の表面層に存在するCl、Br、もしくはIの元素とF
とが置換される。この結果、表面層に組成がBaF2 、
BaFX(Xは、Cl、Br、Iのいずれかの元素)の
化合物が形成され、耐湿性が向上した蛍光体が得られ
る。
NH4 Fとを混合して焼成を行うと、NH4 FのFだけ
がユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体の表面に
付着して、Fがこの表面から内部へ浸透し、この蛍光体
の表面層に存在するCl、Br、もしくはIの元素とF
とが置換される。この結果、表面層に組成がBaF2 、
BaFX(Xは、Cl、Br、Iのいずれかの元素)の
化合物が形成され、耐湿性が向上した蛍光体が得られ
る。
【0020】この耐湿性が向上した蛍光体がフィルム支
持体の表面に塗布されたX線画像変換パネルは、表面に
塗布された蛍光体の耐湿性が向上しているため、従来の
X線画像変換パネルに比べ劣化寿命が長くなる。
持体の表面に塗布されたX線画像変換パネルは、表面に
塗布された蛍光体の耐湿性が向上しているため、従来の
X線画像変換パネルに比べ劣化寿命が長くなる。
【0021】
【実施例】本発明の実施例について説明する。 [実施例1]先ず、次の原料をそれぞれ秤量した。 BaBr2 …150g EuBr3 …0.4g NH4 Br…4.5g 次に、これらの原料を混合機で混合し、これにより得ら
れた粉末を石英容器に充填し、Heガス雰囲気中で焼成
した。焼成温度は845℃、焼成時間は1時間とした。
この焼成の後、室温まで徐冷して下記の組成のユーロピ
ウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、この蛍光
体を粉砕して分級した。
れた粉末を石英容器に充填し、Heガス雰囲気中で焼成
した。焼成温度は845℃、焼成時間は1時間とした。
この焼成の後、室温まで徐冷して下記の組成のユーロピ
ウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、この蛍光
体を粉砕して分級した。
【0022】BaBr2 :0.002Eu2+ 更に、分級された上記組成のユーロピウム賦活ハロゲン
化バリウム蛍光体の粉末と、予め粉砕しておいたNH4
F0.9gとを混合機で混合し、Heガス雰囲気中で再
び焼成した。焼成温度は200℃、焼成時間は1時間と
した。上記の方法により得られたユーロピウム賦活ハロ
ゲン化バリウム蛍光体の特性を調べるために、この蛍光
体の粉末に、23℃、55%RH(相対湿度)で劣化試
験を行った。
化バリウム蛍光体の粉末と、予め粉砕しておいたNH4
F0.9gとを混合機で混合し、Heガス雰囲気中で再
び焼成した。焼成温度は200℃、焼成時間は1時間と
した。上記の方法により得られたユーロピウム賦活ハロ
ゲン化バリウム蛍光体の特性を調べるために、この蛍光
体の粉末に、23℃、55%RH(相対湿度)で劣化試
験を行った。
【0023】この劣化試験の結果を図1に示す。図1に
は、比較のために、NH4 Fと混合して焼成する工程が
行われていない従来のユーロピウム賦活ハロゲン化バリ
ウム蛍光体の劣化試験の結果も示す。さらに、比較のた
めに、表1に、NH4 Fと混合して焼成する工程が行わ
れていない従来のユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム
蛍光体(表1では、組成式の後に「未処理」と記載し
た。)の劣化寿命と、NH4 Fと混合して焼成する工程
が行われた本実施例のユーロピウム賦活ハロゲン化バリ
ウム蛍光体(表1では、組成式の後に「処理」と記載し
た。)の劣化寿命とを示す。
は、比較のために、NH4 Fと混合して焼成する工程が
行われていない従来のユーロピウム賦活ハロゲン化バリ
ウム蛍光体の劣化試験の結果も示す。さらに、比較のた
めに、表1に、NH4 Fと混合して焼成する工程が行わ
れていない従来のユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム
蛍光体(表1では、組成式の後に「未処理」と記載し
た。)の劣化寿命と、NH4 Fと混合して焼成する工程
が行われた本実施例のユーロピウム賦活ハロゲン化バリ
ウム蛍光体(表1では、組成式の後に「処理」と記載し
た。)の劣化寿命とを示す。
【0024】
【表1】
【0025】図1、表1の結果から、ユーロピウム賦活
ハロゲン化バリウム蛍光体とNH4Fとを混合して焼成
することにより、このユーロピウム賦活ハロゲン化バリ
ウム蛍光体が表面改質され、従来に比べ耐湿性が向上し
劣化寿命が長くなることが判明した。 [実施例2]先ず、次の原料をそれぞれ秤量した BaBr2 …150g CaBr2 …1g EuBr3 …0.4g NH4 Br…4.5g 次に、前述した実施例1と同様の方法で、下記の組成の
ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、
この蛍光体を粉砕して分級した。
ハロゲン化バリウム蛍光体とNH4Fとを混合して焼成
することにより、このユーロピウム賦活ハロゲン化バリ
ウム蛍光体が表面改質され、従来に比べ耐湿性が向上し
劣化寿命が長くなることが判明した。 [実施例2]先ず、次の原料をそれぞれ秤量した BaBr2 …150g CaBr2 …1g EuBr3 …0.4g NH4 Br…4.5g 次に、前述した実施例1と同様の方法で、下記の組成の
ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、
この蛍光体を粉砕して分級した。
【0026】 Ba0.99Ca0.01Br2 :0.002Eu2+ 更に、分級された上記組成のユーロピウム賦活ハロゲン
化バリウム蛍光体の粉末と、予め粉砕しておいたNH4
F0.9gを混合機で混合し、Heガス雰囲気中で再び
焼成した。焼成温度は200℃、焼成時間は1時間とし
た。上記の方法により得られたユーロピウム賦活ハロゲ
ン化バリウム蛍光体の特性を調べるために、この蛍光体
の粉末に、23℃、55%RH(相対湿度)で劣化試験
を行った。この結果、表1に示すように、前述の実施例
1とほぼ同様の結果が得られた。また、時間経過に伴う
相対輝尽発光強度の低下も、図1に示す実施例1とほぼ
同様の結果となった。
化バリウム蛍光体の粉末と、予め粉砕しておいたNH4
F0.9gを混合機で混合し、Heガス雰囲気中で再び
焼成した。焼成温度は200℃、焼成時間は1時間とし
た。上記の方法により得られたユーロピウム賦活ハロゲ
ン化バリウム蛍光体の特性を調べるために、この蛍光体
の粉末に、23℃、55%RH(相対湿度)で劣化試験
を行った。この結果、表1に示すように、前述の実施例
1とほぼ同様の結果が得られた。また、時間経過に伴う
相対輝尽発光強度の低下も、図1に示す実施例1とほぼ
同様の結果となった。
【0027】以上より、原料としてBaBr2 、CaB
r2 、EuBr3 、NH4 Brを用いて製造された、B
a0.99Ca0.01Br2 :0.002Eu2+で示される組
成のユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体も、前
述の実施例1と同様の効果が得られることが判明した。 [実施例3]先ず、次の原料をそれぞれ秤量した。
r2 、EuBr3 、NH4 Brを用いて製造された、B
a0.99Ca0.01Br2 :0.002Eu2+で示される組
成のユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体も、前
述の実施例1と同様の効果が得られることが判明した。 [実施例3]先ず、次の原料をそれぞれ秤量した。
【0028】BaBr2 …150g NaBr …0.5g EuBr3 …0.4g NH4 Br…4.5g 次に、前述した実施例1と同様の方法で、下記の組成の
ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、
この蛍光体を粉砕して分級した。
ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、
この蛍光体を粉砕して分級した。
【0029】 Ba0.995 Na0.01Br2 :0.002Eu2+ 更に、分級された上記組成のユーロピウム賦活ハロゲン
化バリウム蛍光体の粉末と、予め粉砕しておいたNH4
F0.9gを混合機で混合し、Heガス雰囲気中で再び
焼成した。焼成温度は200℃、焼成時間は1時間とし
た。上記の方法により得られたユーロピウム賦活ハロゲ
ン化バリウム蛍光体の特性を調べるために、この蛍光体
の粉末に、23℃、55%RH(相対湿度)で劣化試験
を行った。この結果、表1に示すように、前述の実施例
1とほぼ同様の結果が得られた。また、時間経過に伴う
相対輝尽発光強度の低下も、図1に示す実施例1とほぼ
同様の結果となった。
化バリウム蛍光体の粉末と、予め粉砕しておいたNH4
F0.9gを混合機で混合し、Heガス雰囲気中で再び
焼成した。焼成温度は200℃、焼成時間は1時間とし
た。上記の方法により得られたユーロピウム賦活ハロゲ
ン化バリウム蛍光体の特性を調べるために、この蛍光体
の粉末に、23℃、55%RH(相対湿度)で劣化試験
を行った。この結果、表1に示すように、前述の実施例
1とほぼ同様の結果が得られた。また、時間経過に伴う
相対輝尽発光強度の低下も、図1に示す実施例1とほぼ
同様の結果となった。
【0030】以上より、原料としてBaBr2 、NaB
r、EuBr3 、NH4 Brを用いて製造された、Ba
0.995 Na0.01Br2 :0.002Eu2+で示される組
成のユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体も、前
述の実施例1と同様の効果が得られることが判明した。 [実施例4]先ず、次の原料をそれぞれ秤量した。
r、EuBr3 、NH4 Brを用いて製造された、Ba
0.995 Na0.01Br2 :0.002Eu2+で示される組
成のユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体も、前
述の実施例1と同様の効果が得られることが判明した。 [実施例4]先ず、次の原料をそれぞれ秤量した。
【0031】BaBr2 …150g DyBr3 …2.0g EuBr3 …0.4g NH4 Br…4.5g 次に、前述した実施例1と同様の方法で、下記の組成の
ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、
この蛍光体を粉砕して分級した。
ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、
この蛍光体を粉砕して分級した。
【0032】 Ba0.985 Dy0.01Br2 :0.002Eu2+ 更に、分級された上記組成のユーロピウム賦活ハロゲン
化バリウム蛍光体の粉末と、予め粉砕しておいたNH4
F0.9gを混合機で混合し、Heガス雰囲気中で再び
焼成した。焼成温度は200℃、焼成時間は1時間とし
た。上記の方法により得られたユーロピウム賦活ハロゲ
ン化バリウム蛍光体の特性を調べるために、この蛍光体
の粉末に、23℃、55%RH(相対湿度)で劣化試験
を行った。この結果、表1に示すように、前述の実施例
1とほぼ同様の結果が得られた。また、時間経過に伴う
相対輝尽発光強度の低下も、図1に示す実施例1とほぼ
同様の結果となった。
化バリウム蛍光体の粉末と、予め粉砕しておいたNH4
F0.9gを混合機で混合し、Heガス雰囲気中で再び
焼成した。焼成温度は200℃、焼成時間は1時間とし
た。上記の方法により得られたユーロピウム賦活ハロゲ
ン化バリウム蛍光体の特性を調べるために、この蛍光体
の粉末に、23℃、55%RH(相対湿度)で劣化試験
を行った。この結果、表1に示すように、前述の実施例
1とほぼ同様の結果が得られた。また、時間経過に伴う
相対輝尽発光強度の低下も、図1に示す実施例1とほぼ
同様の結果となった。
【0033】以上より、原料としてBaBr2 、DyB
r3 、EuBr3 、NH4 Brを用いて製造された、B
a0.985 Dy0.01Br2 :0.002Eu2+で示される
組成のユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体も、
前述の実施例1と同様の効果が得られることが判明し
た。 [実施例5]先ず、次の原料をそれぞれ秤量した。
r3 、EuBr3 、NH4 Brを用いて製造された、B
a0.985 Dy0.01Br2 :0.002Eu2+で示される
組成のユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体も、
前述の実施例1と同様の効果が得られることが判明し
た。 [実施例5]先ず、次の原料をそれぞれ秤量した。
【0034】BaBr2 …150g NaBr …0.5g DyBr3 …2.0g EuBr3 …0.4g NH4 Br…4.5g 次に、前述した実施例1と同様の方法で、下記の組成の
ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、
この蛍光体を粉砕して分級した。
ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、
この蛍光体を粉砕して分級した。
【0035】 Ba0.98Na0.01Dy0.01Br2 :0.002Eu2+ 更に、分級された上記組成のユーロピウム賦活ハロゲン
化バリウム蛍光体の粉末と、予め粉砕しておいたNH4
F0.9gを混合機で混合し、Heガス雰囲気中で再び
焼成した。焼成温度は200℃、焼成時間は1時間とし
た。上記の方法により得られたユーロピウム賦活ハロゲ
ン化バリウム蛍光体の特性を調べるために、この蛍光体
の粉末に、23℃、55%RH(相対湿度)で劣化試験
を行った。この結果、表1に示すように、前述の実施例
1とほぼ同様の結果が得られた。また、時間経過に伴う
相対輝尽発光強度の低下も、図1に示す実施例1とほぼ
同様の結果となった。
化バリウム蛍光体の粉末と、予め粉砕しておいたNH4
F0.9gを混合機で混合し、Heガス雰囲気中で再び
焼成した。焼成温度は200℃、焼成時間は1時間とし
た。上記の方法により得られたユーロピウム賦活ハロゲ
ン化バリウム蛍光体の特性を調べるために、この蛍光体
の粉末に、23℃、55%RH(相対湿度)で劣化試験
を行った。この結果、表1に示すように、前述の実施例
1とほぼ同様の結果が得られた。また、時間経過に伴う
相対輝尽発光強度の低下も、図1に示す実施例1とほぼ
同様の結果となった。
【0036】以上より、原料としてBaBr2 、NaB
r、DyBr3 、EuBr3 、NH 4 Brを用いて製造
された、Ba0.98Na0.01Dy0.01Br2 :0.002
Eu 2+で示される組成のユーロピウム賦活ハロゲン化バ
リウム蛍光体も、前述の実施例1と同様の効果が得られ
ることが判明した。 [実施例6]前述した実施例1から実施例5までは、ユ
ーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体の粉末とNH
4 F粉末とを混合してHeガス雰囲気中で焼成する方法
を用いたが、本実施例では、ユーロピウム賦活ハロゲン
化バリウム蛍光体の粉末とNH4 Fの粉末とを混合して
焼成する代わりに、NH4 Fガス雰囲気中でユーロピウ
ム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体の焼成を行った。
r、DyBr3 、EuBr3 、NH 4 Brを用いて製造
された、Ba0.98Na0.01Dy0.01Br2 :0.002
Eu 2+で示される組成のユーロピウム賦活ハロゲン化バ
リウム蛍光体も、前述の実施例1と同様の効果が得られ
ることが判明した。 [実施例6]前述した実施例1から実施例5までは、ユ
ーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体の粉末とNH
4 F粉末とを混合してHeガス雰囲気中で焼成する方法
を用いたが、本実施例では、ユーロピウム賦活ハロゲン
化バリウム蛍光体の粉末とNH4 Fの粉末とを混合して
焼成する代わりに、NH4 Fガス雰囲気中でユーロピウ
ム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体の焼成を行った。
【0037】本実施例では、前述した実施例1から実施
例5までに示される組成のユーロピウム賦活ハロゲン化
バリウム蛍光体を製造し、このユーロピウム賦活ハロゲ
ン化バリウム蛍光体をNH4 Fガス雰囲気で焼成するこ
とにより、この蛍光体の表面改質を行った。焼成炉をN
H4 Fガス雰囲気にする方法として、本実施例では次の
2通りの方法を実施した。
例5までに示される組成のユーロピウム賦活ハロゲン化
バリウム蛍光体を製造し、このユーロピウム賦活ハロゲ
ン化バリウム蛍光体をNH4 Fガス雰囲気で焼成するこ
とにより、この蛍光体の表面改質を行った。焼成炉をN
H4 Fガス雰囲気にする方法として、本実施例では次の
2通りの方法を実施した。
【0038】1つは、同一の焼成炉において、別々の石
英容器にユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体お
よびNH4 Fをそれぞれ充填し、NH4 Fを昇華させる
ことにより、この焼成炉内をNH4 Fガス雰囲気にする
方法である。他の1つは、外部の電気炉でNH4 Fを昇
華させてNH4 Fガスを生成し、このNH4 Fガスを焼
成炉に導入する方法である。
英容器にユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体お
よびNH4 Fをそれぞれ充填し、NH4 Fを昇華させる
ことにより、この焼成炉内をNH4 Fガス雰囲気にする
方法である。他の1つは、外部の電気炉でNH4 Fを昇
華させてNH4 Fガスを生成し、このNH4 Fガスを焼
成炉に導入する方法である。
【0039】上記いずれの方法で焼成炉内の雰囲気をN
H4 Fガス雰囲気としても、この焼成炉で焼成されたユ
ーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体の特性は、実
施例1〜5の方法により焼成されたユーロピウム賦活ハ
ロゲン化バリウム蛍光体の特性と同様の傾向を示した。 [実施例7]本実施例は、前述した実施例1〜6で製造
されたユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を用
いて製造されたX線画像変換シートについてのものであ
る。
H4 Fガス雰囲気としても、この焼成炉で焼成されたユ
ーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体の特性は、実
施例1〜5の方法により焼成されたユーロピウム賦活ハ
ロゲン化バリウム蛍光体の特性と同様の傾向を示した。 [実施例7]本実施例は、前述した実施例1〜6で製造
されたユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を用
いて製造されたX線画像変換シートについてのものであ
る。
【0040】このX線画像変換パネルを製造するため
に、先ず、実施例1〜6で製造されたいずれかのユーロ
ピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体の粉体500gに
対して、ポリメチルメタアクリレート30g、ジブチル
フタレート3g、トルエン150gを混合し、これらを
混練機で20時間混合した。次に、この混合により得ら
れた蛍光体ペーストを、ポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルム支持体に周知のドクターブレード法
で塗布し、この塗布された蛍光体ペーストを乾燥させて
300μmの蛍光体層を形成した。この蛍光体層の上を
ITO膜(反射防止膜)付きポリエチレンテレフタレー
トフィルム保護膜で覆って、X線画像変換パネルを製造
した。
に、先ず、実施例1〜6で製造されたいずれかのユーロ
ピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体の粉体500gに
対して、ポリメチルメタアクリレート30g、ジブチル
フタレート3g、トルエン150gを混合し、これらを
混練機で20時間混合した。次に、この混合により得ら
れた蛍光体ペーストを、ポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルム支持体に周知のドクターブレード法
で塗布し、この塗布された蛍光体ペーストを乾燥させて
300μmの蛍光体層を形成した。この蛍光体層の上を
ITO膜(反射防止膜)付きポリエチレンテレフタレー
トフィルム保護膜で覆って、X線画像変換パネルを製造
した。
【0041】この製造されたX線画像変換パネルについ
て耐湿性試験を行った。このX線画像変換パネルを製造
するために使用したユーロピウム賦活ハロゲン化バリウ
ム蛍光体の吸湿劣化特性に応じた耐湿性試験結果が得ら
れ、X線画像変換パネルの耐湿性が向上し、劣化寿命が
延びることが判明した。
て耐湿性試験を行った。このX線画像変換パネルを製造
するために使用したユーロピウム賦活ハロゲン化バリウ
ム蛍光体の吸湿劣化特性に応じた耐湿性試験結果が得ら
れ、X線画像変換パネルの耐湿性が向上し、劣化寿命が
延びることが判明した。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の蛍光体の
製造方法によれば、ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウ
ム蛍光体をNH4 Fと混合して焼成するか、又はNH4
Fガス雰囲気中で焼成するため、従来の蛍光体製造方法
に比べ、耐湿性が向上した蛍光体が製造される。
製造方法によれば、ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウ
ム蛍光体をNH4 Fと混合して焼成するか、又はNH4
Fガス雰囲気中で焼成するため、従来の蛍光体製造方法
に比べ、耐湿性が向上した蛍光体が製造される。
【0043】また、本発明のX線画像変換パネルは、B
aF2 及び/又はBaFX(Xは、Cl、Br、及びI
のいずれかである。)で表される組成の化合物を有する
蛍光体がフィルム支持体の表面に塗布されているため、
耐湿性が向上し、劣化寿命が延びる。
aF2 及び/又はBaFX(Xは、Cl、Br、及びI
のいずれかである。)で表される組成の化合物を有する
蛍光体がフィルム支持体の表面に塗布されているため、
耐湿性が向上し、劣化寿命が延びる。
【図1】第1実施例の方法で製造された蛍光体と従来の
方法で製造された蛍光体の相対輝尽発光強度の経時変化
を表すグラフである。
方法で製造された蛍光体の相対輝尽発光強度の経時変化
を表すグラフである。
Claims (7)
- 【請求項1】 Cl、Br、及びIからなる群から選択
される元素をXとしたときに、化学量論的に、組成式 BaX2 :xEu(xは0.0001≦x≦0.1の範
囲の数値である)で表される相対比となるように、蛍光
体の原料となる混合物を調製し、調製された該混合物
を、Cl、Br、及びIからなる群から選択される元素
をX’としたときにNH4 X’及びHX’のいずれか一
方と、中性ガス雰囲気中、還元性ガス雰囲気中及び中性
ガスと還元性ガスとの混合ガス雰囲気中のうちいずれか
のガス雰囲気中で、500〜1100℃の温度範囲で焼
成して、組成式 Ba(X1-p X’p )2 :xEu2+(pは0≦p<0.
1の範囲の数値である)で表わされるユーロピウム賦活
ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、 該ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体とNH4
Fとを混合して焼成することを特徴とする蛍光体の製造
方法。 - 【請求項2】 Be、Mg、Ca、及びSrからなる群
から選択される元素をMとし、Cl、Br、及びIから
なる群から選択される元素をXとしたときに、化学量論
的に、組成式 (Ba1-q Mq )X2 :xEu(qは0<q≦0.1の
範囲の数値、xは0.0001≦x≦0.1の範囲の数
値である)で表される相対比となるように、蛍光体の原
料となる混合物を調製し、 調製された該混合物を、Cl、Br、及びIからなる群
から選択される元素をX’としたときにNH4 X’及び
HX’のいずれか一方と、中性ガス雰囲気中、還元性ガ
ス雰囲気中及び中性ガスと還元性ガスとの混合ガス雰囲
気中のうちいずれかのガス雰囲気中で、500〜110
0℃の温度範囲で焼成して、組成式 (Ba1-q Mq )(X1-p X’p )2 :xEu2+(pは
0≦p<0.1の範囲の数値である)で表わされるユー
ロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、 該ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体とNH4
Fとを混合して焼成することを特徴とする蛍光体の製造
方法。 - 【請求項3】 Li、Na、K、Rb、及びCsからな
る群から選択される元素をM1 とし、Cl、Br、及び
Iからなる群から選択される元素をXとしたときに、化
学量論的に、組成式 (Ba1-r/2 M1 r)X2 :xEu(rは0<r<0.2
の範囲の数値、xは0.0001≦x≦0.1の範囲の
数値である)で表される相対比となるように、蛍光体の
原料となる混合物を調製し、 調製された該混合物を、Cl、Br、及びIからなる群
から選択される元素をX’としたときにNH4 X’及び
HX’のいずれか一方と、中性ガス雰囲気中、還元性ガ
ス雰囲気中及び中性ガスと還元性ガスとの混合ガス雰囲
気中のうちいずれかのガス雰囲気中で、500〜110
0℃の温度範囲で焼成して、組成式 (Ba1-r/2 M1 r)(X1-p X’p )2 :xEu2+(p
は0≦p<0.1の範囲の数値である)で表わされるユ
ーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、 該ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体とNH4
Fとを混合して焼成することを特徴とする蛍光体の製造
方法。 - 【請求項4】 Sc、Y、Ce、Pr、Nd、Pm、G
d、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、A
l、Ga、In、及びTlからなる群から選択される元
素をM3 とし、Cl、Br、及びIからなる群から選択
される元素をXとしたときに、化学量論的に、組成式 (Ba1-3s/2M3 s)X2 :xEu(sは0<s<0.0
6の範囲の数値、xは0.0001≦x≦0.1の範囲
の数値である)で表される相対比となるように、蛍光体
の原料となる混合物を調製し、 調製された該混合物を、Cl、Br、及びIからなる群
から選択される元素をX’としたときにNH4 X’及び
HX’のいずれか一方と、中性ガス雰囲気中、還元性ガ
ス雰囲気中及び中性ガスと還元性ガスとの混合ガス雰囲
気中のうちいずれかのガス雰囲気中で、500〜110
0℃の温度範囲で焼成して、組成式 (Ba1-3s/2M3 s)(X1-p X’p ) 2:xEu2+(p
は0≦p<0.1の範囲の数値である)で表わされるユ
ーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を製造し、 該ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体とNH4
Fとを混合して焼成することを特徴とする蛍光体の製造
方法。 - 【請求項5】 Li、Na、K、Rb、及びCsからな
る群から選択される元素をM1 とし、Sc、Y、Ce、
Pr、Nd、Pm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、Lu、Al、Ga、In、及びT1からなる
群から選択される元素をM3 とし、Cl、Br、及びI
からなる群から選択される元素をXとしたときに、化学
量論的に、組成式 (Ba1-(t/2+3v/2)M1 tM3 v)X2 :xEu(tは0<
t≦0.2の範囲の数値、vは0<v<0.06の範囲
の数値、xは0.0001≦x≦0.1の範囲の数値で
ある)で表される相対比となるように、蛍光体の原料と
なる混合物を調製し、 調製された該混合物を、Cl、Br、及びIからなる群
から選択される元素をX’としたときにNH4 X’及び
HX’のいずれか一方と、中性ガス雰囲気中、還元性ガ
ス雰囲気中及び中性ガスと還元性ガスとの混合ガス雰囲
気中のうちいずれかのガス雰囲気中で、500〜110
0℃の温度範囲で焼成して、組成式 (Ba1-(t/2+3v/2)M1 tM3 v)(X1-p X’p )2 :x
Eu2+(pは0≦p<0.1の範囲の数値である)で表
わされるユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体を
製造し、 該ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体とNH4
Fとを混合して焼成することを特徴とする蛍光体の製造
方法。 - 【請求項6】 製造された前記ユーロピウム賦活ハロゲ
ン化バリウム蛍光体を、NH4 Fと混合して焼成する工
程に代えて、 製造された前記ユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍
光体を、NH4 Fガス雰囲気中で焼成する工程を有する
ことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記
載の蛍光体の製造方法。 - 【請求項7】 フィルムを支持するフィルム支持体と、 該フィルム支持体の表面に形成された、Cl、Br、及
びIからなる群から選択される元素をXとしたときBa
FX及び/又はBaF2 で表わされる組成の化合物を有
するユーロピウム賦活ハロゲン化バリウム蛍光体層とを
備えたことを特徴とするX線画像変換パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30701692A JPH06158041A (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 蛍光体の製造方法及び蛍光体を使用したx線画像変換パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30701692A JPH06158041A (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 蛍光体の製造方法及び蛍光体を使用したx線画像変換パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06158041A true JPH06158041A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=17964014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30701692A Withdrawn JPH06158041A (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 蛍光体の製造方法及び蛍光体を使用したx線画像変換パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06158041A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012070565A1 (ja) * | 2010-11-22 | 2012-05-31 | 宇部マテリアルズ株式会社 | 高い発光特性と耐湿性とを示すケイ酸塩蛍光体及び発光装置 |
CN103045237A (zh) * | 2011-10-17 | 2013-04-17 | 海洋王照明科技股份有限公司 | 钕镱双掺杂氯化钡上转换发光材料、制备方法及其应用 |
-
1992
- 1992-11-17 JP JP30701692A patent/JPH06158041A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012070565A1 (ja) * | 2010-11-22 | 2012-05-31 | 宇部マテリアルズ株式会社 | 高い発光特性と耐湿性とを示すケイ酸塩蛍光体及び発光装置 |
JPWO2012070565A1 (ja) * | 2010-11-22 | 2014-05-19 | 宇部マテリアルズ株式会社 | 高い発光特性と耐湿性とを示すケイ酸塩蛍光体及び発光装置 |
JP5770205B2 (ja) * | 2010-11-22 | 2015-08-26 | 宇部マテリアルズ株式会社 | 高い発光特性と耐湿性とを示すケイ酸塩蛍光体及び発光装置 |
JP2015214705A (ja) * | 2010-11-22 | 2015-12-03 | 宇部マテリアルズ株式会社 | 高い発光特性と耐湿性とを示すケイ酸塩蛍光体及び発光装置 |
CN103045237A (zh) * | 2011-10-17 | 2013-04-17 | 海洋王照明科技股份有限公司 | 钕镱双掺杂氯化钡上转换发光材料、制备方法及其应用 |
CN103045237B (zh) * | 2011-10-17 | 2014-10-15 | 海洋王照明科技股份有限公司 | 钕镱双掺杂氯化钡上转换发光材料、制备方法及其应用 |
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