JPH0548275B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0548275B2
JPH0548275B2 JP60078153A JP7815385A JPH0548275B2 JP H0548275 B2 JPH0548275 B2 JP H0548275B2 JP 60078153 A JP60078153 A JP 60078153A JP 7815385 A JP7815385 A JP 7815385A JP H0548275 B2 JPH0548275 B2 JP H0548275B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor
range
babr
producing
numerical value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60078153A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61236890A (ja
Inventor
Takashi Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP7815385A priority Critical patent/JPS61236890A/ja
Priority to US07/850,689 priority patent/US4891277A/en
Publication of JPS61236890A publication Critical patent/JPS61236890A/ja
Publication of JPH0548275B2 publication Critical patent/JPH0548275B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、蛍光体およびその製造法に関するも
のである。さらに詳しくは、本発明は、二価のユ
ーロピウムにより賦活されている複合ハロゲン化
物蛍光体およびその製造法に関するものである。
[発明の背景] 二価のユーロピウムで賦活したハロゲン化物系
蛍光体の一種として、従来より二価ユーロピウム
賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物蛍光体
(M〓FX:Eu2+、ただしM〓はBa、SrおよびCaか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ
土類金属であり、Xは弗素以外のハロゲンであ
る)がよく知られている。たとえば、特公昭51−
28591号公報に開示されているように、この蛍光
体はX線、電子線および紫外線などの放射線で励
起すると390nm付近に発光極大を有する近紫外
発光(瞬時発光)を示し、特にX線撮影などにお
いて用いられる放射線増感スクリーン用の蛍光体
として有用であることが知られている。
さらに近年になつて、上記二価ユーロピウム賦
活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物蛍光体は、
X線、電子線および紫外線などの放射線を照射し
たのち、可視乃至赤外領域の電磁波で励起すると
近紫外発光を示すこと、すなわち、該蛍光体は輝
尽発光を示すことが見出されている。このような
理由により、たとえば特開昭55−12143号公報に
開示されているように、この蛍光体は、蛍光体の
輝尽性を利用する放射線像変換方法に用いられる
放射線像変換パネル用の蛍光体として非常に注目
されている。
[発明の要旨] 本発明は新規な二価ユーロピウム賦活ハロゲン
化物系蛍光体、およびその製造法を提供すること
を目的とするものである。
すなわち、本発明の蛍光体は、組成式(): M〓X2・aM〓X′:xEu2+ () (ただし、M〓はBa、SrおよびCaからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属で
あり;M〓はLi、RbおよびCsからなる群より選ば
れる少なくとも一種のアルカリ金属であり;Xと
X′とは互いに同じ(即ち、X=X′)であつて、
Cl、BrまたはIのいずれか一種のハロゲンであ
り;そしてaは0.1≦a≦20.0の範囲の数値であ
り、xは0≦x≦0.2の範囲の数値である) で表わされる二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン
化物蛍光体である。
また、本発明の二価ユーロピウム賦活複合ハロ
ゲン化物蛍光体の製造法は、化学量論的に 組成式(): M〓X2・aM〓X′:xEu () (ただし、M〓はBa、SrおよびCaからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属で
あり;M〓はLi、RbおよびCsからなる群より選ば
れる少なくとも一種のアルカリ金属であり;Xと
X′とは互いに同じ(即ち、X=X′)であつて、
Cl、BrまたはIのいずれか一種のハロゲンであ
り;そしてaは0.1≦a≦20.0の範囲の数値であ
り、xは0≦x≦0.2の範囲の数値である) に対応する相対比となるように蛍光体原料混合物
を調製したのち、この混合物を弱還元性雰囲気中
で400乃至1300℃の範囲の温度で焼成することを
特徴とする。
組成式()で表わされる本発明の二価ユーロ
ピウム賦活複合ハロゲン化物蛍光体は、X線、紫
外線、電子線などの放射線を照射したのち、450
〜900nmの波長領域の電磁波で励起すると近紫
外乃至青色領域に輝尽発光を示す。また、組成式
()で表わされる本発明の二価ユーロピウム賦
活複合ハロゲン化物蛍光体に、X線、紫外線、電
子線などの放射線を照射すると、近紫外乃至青色
領域に発光(瞬時発光)を示す。
[発明の構成] 本発明の二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化
物蛍光体は、たとえば、次に記載するような製造
法により製造することができる。
まず、蛍光体原料として、 (1) BaCl2、SrCl2、CaCl2、BaBr2、SrBr2
CaBr2、BaI2、SrI2およびCaI2からなる群より
選ばれるアルカリ土類金属ハロゲン化物、 (2) LiCl、RbCl、CsCl、LiBr、RbBr、CsBr、
LiI、RbIおよびCsIからなる群より選ばれるア
ルカリ金属ハロゲン化物、および (3) ハロゲン化物、酸化物、硝酸塩、硫酸塩など
のユーロピウムの化合物からなる群より選ばれ
る化合物、 を用意する。
場合によつては、さらにハロゲン化アンモニウ
ム(NH4X″;ただし、X″はCl、BrまたはIであ
る)などをフラツクスとして使用してもよい。
蛍光体の製造に際しては、上記(1)のアルカリ土
類金属ゲロエン化物、(2)のアルカリ金属ハロゲン
化物および(3)のユーロピウム化合物を用いて、化
学量論的に、組成式(): M〓X2・aM〓X′:xEu () (ただし、M〓はBa、SrおよびCaからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属で
あり;M〓はLi、RbおよびCsからなる群より選ば
れる少なくとも一種のアルカリ金属であり;Xと
X′とは互いに同じ(即ち、X=X′)であつて、
Cl、BrまたはIのいずれか一種のハロゲンであ
り;そしてaは0.1≦a≦20.0の範囲の数値であ
り、xは0≦x≦0.2の範囲の数値である) に対応する相対比となるように秤量混合して、蛍
光体原料の混合物を調製する。
本発明の蛍光体の製造法において、アルカリ土
類金属ハロゲン化物(M〓X2)とアルカリ金属ハ
ロゲン化物(M〓X′)におけるXとX′は、互いに
同一(即ち、X=X′とする。輝尽発光輝度並び
に瞬時発光輝度の点から、ハロゲンを表わすXは
BrまたはClであることが好ましい。また、組成
式()におけるM〓X2とM〓X′との割合を表わ
すa値は1.5≦a≦10.0の範囲にあるのが好まし
く、この場合アルカリ金属を表わすM〓はBaであ
ることが、さらに輝尽発光輝度並びに瞬時発光輝
度の点から、組成式()におけるユーロピウム
の賦活量を表わすx値は10-5≦x≦10-2の範囲に
あるのが好ましい。
蛍光体原料混合物の調製は、 (i) 上記(1)、(2)および(3)の蛍光体原料を単に混合
することによつて行なつてもよく、あるいは、 (ii) まず、上記(1)および(2)の蛍光体原料を混合
し、この混合物を100℃以上の温度で数時間加
熱したのち、得られた熱処理物に上記(3)の蛍光
体原料を混合することによつて行なつてもよい
し、あるいは、 (iii) まず、上記(1)および(2)の蛍光体原料を溶液の
状態で混合し、この溶液を加温下(好ましくは
50〜200℃)で、減圧乾燥、真空乾燥、噴霧乾
燥などにより乾燥し、しかるのち得られた乾燥
物に上記(3)の蛍光体原料を混合することによつ
て行なつてもよい。
なお、上記(ii)の方法の変法として、上記(1)、(2)
および(3)の蛍光体原料を混合し、得られた混合物
に上記熱処理を施す方法、また上記(iii)の方法の変
法として、上記(1)、(2)および(3)の蛍光体原料を溶
液の状態で混合し、この溶液を乾燥する方法を利
用してもよい。
上記(i)、(ii)および(iii)のいずれの方法において
も、混合には、各種ミキサー、V型ブレンダー、
ボールミル、ロツドミルなどの通常の混合機が用
いられる。
次に、上記のようにして得られた蛍光体原料混
合物を石英ボート、アルミナルツボ、石英ルツボ
などの耐熱性容器に充填し、電気炉中で焼成を行
なう。焼成温度は400〜1300℃の範囲が適当であ
り、好ましくは700〜1000℃の範囲である。焼成
時間は蛍光体原料混合物の充填量および焼成温度
などによつても異なるが、一般には0.5〜6時間
が適当である。焼成雰囲気としては、少量の水素
ガスを含有する窒素ガス雰囲気、あるいは、一酸
化炭素を含有する二酸化炭素雰囲気などの弱還元
性の雰囲気を利用する。一般に上記(3)の蛍光体原
料として、ユーロピウムの価数が三価のユーロピ
ウム化合物が用いられるが、その場合に焼成過程
において、上記弱還元性の雰囲気によつて三価の
ユーロピウムは二価のユーロピウムに還元され
る。
上記焼成によつて粉末状の本発明の蛍光体が得
られる。なお、得られた粉末状の蛍光体について
は、必要に応じて、さらに、洗浄、乾燥、ふるい
分けなどの蛍光体の製造における各種の一般的な
操作を行なつてもよい。
以上に説明した製造法によつて製造される二価
ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物蛍光体は、組
成式(): M〓X2・aM〓X′:xEu2+ () (ただし、M〓はBa、SrおよびCaからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属で
あり;M〓はLi、RbおよびCsからなる群より選ば
れる少なくとも一種のアルカリ金属であり;Xと
X′とは互いに同じ(即ち、X=X′)であつて、
Cl、BrまたはIのいずれか一種のハロゲンであ
り;そしてaは0.1≦a≦20.0の範囲の数値であ
り、xは0≦x≦0.2の範囲の数値である) で表わされるものである。
本発明の二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化
物蛍光体はX線、紫外線、電子線などの放射線を
照射したのち、450〜900nmの可視乃至赤外領域
の電磁波で励起すると近紫外乃至青色領域に輝尽
発光(発光のピーク波長:390〜420nm付近)を
示す。
第1図は、本発明の二価ユーロピウム賦活複合
ハロゲン化物蛍光体の輝尽励起スペクトルを例示
すものであり、第1図において、曲線1および曲
線2はそえぞれBaBr2・LiBr:0.001Eu2+蛍光体
およびBaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体の輝尽励
起スペクトルである。
第1図から、BaBr2・LiBr:0.001Eu2+蛍光体
およびBaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体に、放射
線照射後450〜900nmの波長領域の電磁波で励起
すると輝尽発光を示し、時に500〜800nmの波長
領域の電磁波で励起するときに高輝度の輝尽発光
を示すことが明らかである。
第2図は、本発明の二価ユーロピウム賦活複合
ハロゲン化物蛍光体の輝尽発光スペクトルを例示
すものであり、第2図において、曲線1および曲
線2はそれぞれBaBr2・LiBr:0.001Eu2+蛍光体
およびBaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体の輝尽発
光スペクトルである。
第2図から、BaBr2・LiBr:0.001Eu2+蛍光体
およびBaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体は近紫外
乃至青色領域に輝尽発光を示し、その輝尽発光ス
ペクトルのピークはそれぞれ約405nmおよび約
410nmであることがわかる。従つて、この蛍光
体を500〜800nmの波長領域の電磁波で励起した
場合には、輝尽発光と励起光とを分離することが
容易であり、かつその輝尽発光は高輝度となるも
のである。
以上、BaBr2・LiBr:0.001Eu2+蛍光体および
BaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体の場合を例にと
つて、本発明の二価ユーロピウム賦活複合ハロゲ
ン化物蛍光体の輝尽励起スペクトルおよび輝尽発
光スペクトルを説明したが、本発明のその他の蛍
光体についてもX線、紫外線、電子線等の放射線
を照射したのち450〜900nmの波長領域の電磁波
で励起すると、近紫外乃至青色領域に輝尽発光
(発光のピーク波長:390〜420nm付近)を示す
ことが確認されている。
また、本発明の二価ユーロピウム賦活複合ハロ
ゲン化物蛍光体は、X線、紫外線、電子線などの
放射線を照射すると近紫外乃至青色領域に発光
(瞬時発光)を示す。
第3図は、本発明の二価ユーロピウム賦活複合
ハロゲン化物蛍光体の紫外線励起の場合の瞬時発
光スペクトルおよびその励起スペクトルを例示す
るものであり、第3図において曲線1、2、3お
よび4はそれぞれ、 曲線1:BaBr2・LiBr:0.001Eu2+蛍光体の発光
スペクトル 曲線2:BaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体の発光
スペクトル 曲線3:BaBr2・LiBr:0.001Eu2+蛍光体の励起
スペクトル 曲線4:BaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体の励起
スペクトル である。第3図から、BaBr2・LiBr:0.001Eu2+
蛍光体およびBaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体
は、紫外線励起下において近紫外乃至青色領域に
瞬時発光を示し、その発光スペクトルのピーク波
長は上記輝尽発光時におけるピーク波長と同様に
それぞれ約405nmおよび約410nmにあることが
わかる。
以上、BaBr2・LiBr:0.001Eu2+蛍光体および
BaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体の場合を例にと
つて、本発明の二価ユーロピウム賦活複合ハロゲ
ン化物蛍光体の紫外線励起の場合の瞬時発光スペ
クトルおよびその励起スペクトルを説明したが、
本発明のその他の蛍光体についても紫外線励起下
において近紫外乃至青色領域に瞬時発光(発光の
ピーク波長:390〜420nm付近)を示すことが確
認されている。
また、本発明の蛍光体のX線および電子線励起
の場合の瞬時発光スペクトルは、第3図に例示さ
れる紫外線励起の場合の瞬時発光スペクトルとほ
ぼ同様であることも確認されている。さらに、第
2図の曲線1および曲線2と第3図の曲線1およ
び曲線2との比較から明らかなように、本発明の
二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物蛍光体の
輝尽発光スペクトルと瞬時発光スペクトルとはほ
ぼ同じである。
第4図は、BaBr2・aLiBr:0.001Eu2+蛍光体
におけるa値と輝尽発光強度[80KVpのX線を
照射した後、He−Neレーザー光(632.8nm)で
励起した時の輝尽発光強度]との関係を示すグラ
フである。第4図から明らかなように、a値が
0.1≦a≦20.0の範囲にある本発明のBaBr2
aLiBr:0.001Eu2+蛍光体のうちでも、a値が1.5
≦a≦10.0の範囲にある蛍光体はより高輝度の輝
尽発光を示す。
また、BaBr2・aLiBr:0.001Eu2+蛍光体以外
の本発明の蛍光体についても、a値と輝尽発光強
度および瞬時発光強度それぞれとの関係は第4図
と同じような傾向にあることが確認されている。
以上に説明した発光特性から、本発明の蛍光体
は、特に医療診断を目的とするX線撮影等の医療
用放射線撮影および物質の非破壊検査を目的とす
る工業用放射線撮影などにおいて使用される輝尽
性蛍光体利用の放射線像変換方法に用いられる放
射線像変換パネル用の蛍光体として、また同じく
医療診断および物質の非破壊検査を目的とする放
射線写真法に用いられる放射線増感スクリーン用
の蛍光体として、特に有用である。
次に本発明の実施例を記載する。ただし、これ
らの各実施例は本発明を限定するものではない。
実施例 1 臭化バリウム(BaBr2)297.15g、臭化リチウ
ム(LiBr)86.84g、および臭化ユーロピウム
(EuBr3)0.392gを秤量後、ボールミルで充分に
混合、粉砕して蛍光体原料混合物を調製した。
次に、得られた蛍光体原料混合物をアルミナル
ツボに充填し、これを高温電気炉に入れて焼成を
行なつた。焼成は、一酸化炭素を含む二酸化炭素
雰囲気中にて850℃の温度で2時間かけて行なつ
た。焼成が完了したのち、焼成物を炉外に取り出
して冷却した。このようにして、粉末状の二価ユ
ーロピウム賦活臭化バリウムリチウム蛍光体
(BaBr2・LiBr:0.001Eu2+)を得た。
実施例 2 実施例1において、臭化リチウムの代りに臭化
セシウム(CsBr)212.90gを用いること以外は、
実施例1の方法と同様の操作を行なうことによ
り、粉末状の二価ユーロピウム賦活臭化バリウム
セシウム蛍光体(BaBr2・CsBr:0.001Eu2+)を
得た。
実施例 3 実施例1において、臭化バリウムの代りに塩化
バリウム(BaCl2)208.25g、および臭化リチウ
ムの代りに塩化ルビジウム(RbCl)120.92gを
用いること以外は、実施例1の方法と同様の操作
を行なうことにより、粉末状の二価ユーロピウム
賦活複合ハロゲン化物蛍光体(BaCl2・RbCl:
0.001Eu2+)を得た。
次に、実施例1および実施例2で得られた各蛍
光体を紫外線で励起した時のそれぞれの発光スペ
クトルおよびその励起スペクトルを測定した。得
られた結果を第3図に示す。
第3図において、曲線1、2、3および4はそ
れぞれ、 曲線1:BaBr2・LiBr:0.001Eu2+蛍光体の瞬時
発光スペクトル 曲線2:BaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体の瞬時
発光スペクトル 曲線3:BaBr2発LiBr:0.001Eu2+蛍光体の励発
発ペクトル 曲線4:BaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体の励起
スペクトル を示す。
また、実施例1〜3+得られた各蛍光体をX線
で励起した時の瞬時発光の輝度を測定した。その
結果を第1表に示す。
第1表 相対瞬時発光輝度 実施例1 100 実施例2 90 実施例3 50 さらに、実施例1および実施例2で得られた各
蛍光体に管電圧80KVpのX線を照射したのち、
He−Neレーザー光(波長632.8nm)で励起した
ときの輝尽発光スペクトル、およびその輝尽発光
のピーク波長における輝尽励起スペクトルを測定
した。得られた結果を第2図と第1図に示す。
第2図において、曲線1および曲線2はそれぞ
れ 曲線1:BaBr2・LiBr:0.001Eu2+蛍光体の輝尽
発光スペクトル、 曲線2:BaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体の輝尽
発光スペクトル、 を示す。
また、第1図において、曲線1および曲線2は
それぞれ 曲線1:BaBr2・LiBr:0.001Eu2+蛍光体の輝尽
励起スペクトル、 曲線2:BaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体の輝尽
励起スペクトル、 を示す。
また、実施例1〜3で得られた各蛍光体に管電
圧80KVpのX線を照射した後、632.8nmの光で
励起した時の輝尽発光の輝度を測定した。その結
果を第2表に示す。
第2表 相対輝尽発光輝度 実施例1 100 実施例2 80 実施例3 30
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の二価ユーロピウム賦活複合
ハロゲン化物蛍光体の具体例であるBaBr2
LiBr:0.001Eu2+蛍光体およびBaBr2・CsBr:
0.001Eu2+蛍光体の輝尽励起スペクトル(それぞ
れ曲線1および2)である。第2図は、本発明の
二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物蛍光体の
具体例であるBaBr2・LiBr:0.001Eu2+蛍光体お
よびBaBr2・CsBr:0.001Eu2+蛍光体の輝尽発光
スペクトル(それぞれ曲線1および2)である。
第3図は、本発明の二価ユーロピウム賦活複合ハ
ロゲン化物蛍光体の具体例であるBaBr2
LiBr:0.001Eu2+蛍光体およびBaBr2・CsBr:
0.001Eu2+蛍光体の紫外線励起下における瞬時発
光スペクトル(曲線1および2)と、その励起ス
ペクトル(曲線3および4)である。第4図は、
本発明の二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン化物
蛍光体の具体例であるBaBr2・aLiBr:
0.001Eu2+蛍光体におけるa値と輝尽発光強度と
の関係を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 組成式(): M〓X2・aM〓X′:xEu2+ () (ただし、M〓はBa、SrおよびCaからなる群よ
    り選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属で
    あり;M〓はLi、RbおよびCsからなる群より選ば
    れる少なくとも一種のアルカリ金属であり;Xと
    X′は、X=X′であつて、Cl、BrまたはIのいず
    れか一種のハロゲンであり;そしてaは0.1≦a
    ≦20.0の範囲の数値であり、xは0<x≦0.2の
    範囲の数値である) で表わされる二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン
    化物蛍光体。 2 組成式()におけるaが、1.5≦a≦10.0
    の範囲の数値である特許請求の範囲第1項記載の
    蛍光体。 3 組成式()におけるXがBrおよびClのい
    ずれかである特許請求の範囲第1項記載の蛍光
    体。 4 組成式()におけるM〓がBaである特許請
    求の範囲第1項記載の蛍光体。 5 組成式()におけるxが、10-5≦x≦10-2
    の範囲の数値である特許請求の範囲第1項記載の
    蛍光体。 6 化学量論的に組成式(): M〓X2・aM〓X′:xEu () (ただし、M〓はBa、SrおよびCaからなる群よ
    り選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属で
    あり;M〓はLi、RbおよびCsからなる群より選ば
    れる少なくとも一種のアルカリ金属であり;Xと
    X′は、X=X′であつて、Cl、BrまたはIのいず
    れか一種のハロゲンであり;そしてaは0.1≦a
    ≦20.0の範囲の数値であり、xは0<x≦0.2の
    範囲の数値である) に対応する相対比となるように蛍光体原料混合物
    を調製したのち、この混合物を弱還元性雰囲気中
    で400乃至1300℃の範囲の温度で焼成することを
    特徴とする組成式(): M〓X2・aM〓X′:xEu2+ () (ただし、M〓、M〓、X、X′、aおよびxの定
    義は前述と同じである) で表わされる二価ユーロピウム賦活複合ハロゲン
    化物蛍光体の製造法。 7 組成式()におけるaが、1.5≦a≦10.0
    の範囲の数値である特許請求の範囲第6項記載の
    蛍光体の製造法。 8 組成式()におけるXがBrおよびClのい
    ずれかである特許請求の範囲第6項記載の蛍光体
    の製造法。 9 組成式()におけるM〓がBaである特許請
    求の範囲第6項記載の蛍光体の製造法。 10 組成式()におけるxが、10-5≦x≦
    10-2の範囲の数値である特許請求の範囲第6項記
    載の蛍光体の製造法。 11 蛍光体原料混合物の焼成を700乃至1000℃
    の範囲の温度で行なう特許請求の範囲第6項記載
    の蛍光体の製造法。
JP7815385A 1985-04-12 1985-04-12 蛍光体およびその製造法 Granted JPS61236890A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7815385A JPS61236890A (ja) 1985-04-12 1985-04-12 蛍光体およびその製造法
US07/850,689 US4891277A (en) 1985-04-12 1986-04-11 Phosphor, and radiation image storage panel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7815385A JPS61236890A (ja) 1985-04-12 1985-04-12 蛍光体およびその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61236890A JPS61236890A (ja) 1986-10-22
JPH0548275B2 true JPH0548275B2 (ja) 1993-07-21

Family

ID=13653966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7815385A Granted JPS61236890A (ja) 1985-04-12 1985-04-12 蛍光体およびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61236890A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1293165C (zh) * 2003-11-28 2007-01-03 上海师范大学 稀土蓝色荧光材料、其制备方法以及用途

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60166379A (ja) * 1984-02-09 1985-08-29 Fuji Photo Film Co Ltd 螢光体およびその製造法
JPS61120882A (ja) * 1984-11-16 1986-06-07 Fuji Photo Film Co Ltd 螢光体およびその製造法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60166379A (ja) * 1984-02-09 1985-08-29 Fuji Photo Film Co Ltd 螢光体およびその製造法
JPS61120882A (ja) * 1984-11-16 1986-06-07 Fuji Photo Film Co Ltd 螢光体およびその製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61236890A (ja) 1986-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0412316B2 (ja)
JPH0355517B2 (ja)
JPS6042837B2 (ja) 螢光体
JPH0248595B2 (ja)
JPH0152432B2 (ja)
US4871474A (en) Phosphor
JPH0548275B2 (ja)
JPH0527674B2 (ja)
JPH0460512B2 (ja)
JPH058754B2 (ja)
JPH0526837B2 (ja)
JPH0214392B2 (ja)
JPS6328952B2 (ja)
JPH0460150B2 (ja)
JPH0460514B2 (ja)
JPS6355558B2 (ja)
JPH0475950B2 (ja)
JPS5927980A (ja) 「けい」光体およびその製造法
JPH0662947B2 (ja) 螢光体およびその製造法
JPH0152433B2 (ja)
JPH0526835B2 (ja)
JPH0152434B2 (ja)
JPH0412314B2 (ja)
JPH0526839B2 (ja)
JPS6355556B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term