JPH06157959A - インク及びそれを用いた記録方法 - Google Patents

インク及びそれを用いた記録方法

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JPH06157959A
JPH06157959A JP31895092A JP31895092A JPH06157959A JP H06157959 A JPH06157959 A JP H06157959A JP 31895092 A JP31895092 A JP 31895092A JP 31895092 A JP31895092 A JP 31895092A JP H06157959 A JPH06157959 A JP H06157959A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙に対する浸透性、乾燥性に優れ、かつ、画
質劣化の少い水性インクを提供するとともに、高周波駆
動で吐出安定性がよく、安全性の高いインクを用いた記
録方法を提供すること。 【構成】 水に分散または溶解する着色剤、水、湿潤剤
及び2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを含有する
水性インク、及びこれをステキヒトサイズ度が3秒以上
の披記録材にインクジェット記録方法でカラー画像を形
成する記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録用に
適した水性インク、特に所謂普通紙に対するカラーイン
クとして優れた特性を示す水性インク組成物であって、
水性筆記用具、記録計、ペンプロッター用水性インクと
しても用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンターは低騒
音、低ランニングコストといった利点から普及し、普通
紙印字可能なカラープリンターも市場に投入されてい
る。しかしながら、画像の色再現性、耐水性、耐光性、
画像の乾燥性と画像滲みと吐出の信頼性のすべてを満足
することは難しい。特にカラープリンターの場合、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの単色印字部で画質劣化がなく
とも、レッド、グリーン、ブルーの2色重ね部分で画質
の劣化が発生しやすい。特に定着装置を用いないで乾燥
を行う場合、特開昭55−29546号公報等のように
浸透性を高めることにより乾燥性を向上しているため紙
に著しく滲む。
【0003】また、特公昭60−23793号公報には
界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸が乾燥性向
上し画像劣化が少ないとされているが、紙による画素径
が著しく異なり、画像濃度の低下も著しいといった問題
やアルカリ側では活性剤が分化し、保存時に活性効果が
なくなるといった問題がある。また、特公昭58−67
52号公報にはアセチレン結合を有するエチレンオキサ
イド付加体である界面活性剤を用いることにより浸透性
を向上させることにより滲みの少ない速乾性インクが開
示されている。しかしながら、染料によって、例えばD
BK168等の直接性染料とは疎水性相互作用のため乾
燥速度が向上しないといった問題がある。
【0004】また、特開昭56−57862号公報等に
は強塩基性物質を添加するインクが開示されているが、
ロジンサイズされた酸性紙では効果があるもののアルキ
ルケテンダイマーやアルケニルスルホコハク酸をサイズ
剤とした紙に効果がない。また、酸性紙でも2色重ね部
分では効果がない。
【0005】また、特開平1−203483号公報には
多価アルコール誘導体及びペクチンを含有することを特
徴とした記録液が開示されているが、これは増粘剤とし
てペクチンを添加し、滲みを防止するものであるが、ペ
クチンは水酸基を親水基とする非イオン性であるため印
字休止後の吐出安定性に欠けるという問題があった。ま
た、特開平2−36276号公報には周波数応答性及び
定着性を改善する成分として、2−プロパノールが開示
されているが、毒性及び燃焼性等安全性に問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的は
インクジェットインクとして諸特性を満足し、浸透性、
乾燥性に優れ、かつ画質劣化の改良された水性インク記
録組成物を提供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は該インク組成物を用
いて良好に画像形成をするための記録方法を提供するこ
とにある。
【0008】本発明の第3の目的は少量の添加量で高周
波駆動で吐出安定性が得られ、かつ安全性の高いインク
を用いた記録方法を提供することにある。
【0009】上記課題を解決するための本発明の構成
は、特許請求の範囲に記載のとおりのインク及びそれを
用いる記録方法である。
【0010】本発明は紙への浸透性を高める目的で2−
エチル−1,3−ヘキサンジオールを添加することによ
り表面張力を50mJ/m2以下に低下させ、インクと
紙表面との濡れ性を向上し、紙への浸透速度を高めるこ
とが可能であるが、従来知られる界面活性剤にくらべ、
画像劣化がきわめてすくないことを見いだした。また染
料の如何に関わらず浸透速度もほぼ同等となる特徴を有
している。なお、添加量は好ましくは0.1重量%〜1
0重量%、より好ましくは0.1重量%〜5.0重量%
である。
【0011】また、インクに熱エネルギーを付与して微
細孔から液滴としてインクを吐出させて記録を行う記録
方法において、吐出安定性を得るために従来では2−プ
ロパノールを添加する方法が有るが、替りに2−エチル
−1.3−ヘキサンジオールを添加することによって、
熱素子への濡れ性が改良され、少量の添加量でも吐出安
定性及び周波数安定性が得られ、2−プロパノールの使
用に伴う安全性に関する問題も改善される。
【0012】本発明のインクは水を液媒体として使用す
るものであるが、インクを所望の物性にするため、イン
クの乾燥を防止するために、また、本発明の化合物の溶
解安定性を向上するため等の目的で下記の水溶性有機溶
媒を使用することができる。エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセ
ロール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4
−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、
ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエ
チルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、
エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレング
リコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリ
ールエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒ
ドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイ
ミイダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラ
クトン等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等の
アミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチ
ルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルス
ルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄
化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等で
ある。これらの溶媒は、水とともに単独もしくは、複数
混合して用いられる。
【0013】これらの中で特に好ましいものはジエチレ
ングリコール、チオジエタノール、ポリエチレングリコ
ール200〜600、トリエチレングリコール、グリセ
ロール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4
−ブタントリオール、ペトリオール、1,5−ペンタン
ジオール、N−メチル−2−ピロリドンであり、これら
を用いることにより本化合物の高い溶解性と水分蒸発に
よる噴射特性不良の防止に対して優れた効果が得られ
る。
【0014】また、本発明の化合物(I)以外で表面張
力を調整する目的で添加される浸透剤としてはジエチレ
ングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノアリ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピ
レングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレング
リコールクロロフェニルエーテル等の多価アルコールの
アルキル及びアリールエーテル類、フッ素系界面活性
剤、エタノール、2−プロパノール等の低級アルコール
類が挙げられるが、特に好ましいのはジエチレングリコ
ールモノブチルエーテルである。
【0015】本発明における表面張力は紙への浸透性を
示す指標であり特に表面形成されて1秒以下の短い時間
での動的表面張力を示し、飽和時間で測定される静的表
面張力とは異なる。測定法としては特開昭63−312
37号公報等に記載の従来公知の方法で1秒以下の動的
な表面張力を測定できる方法であればいずれも使用でき
るが本発明ではWilhelmy式の吊り板式表面張力
計を用いて測定した。表面張力の値は50mJ/m2
下が好ましく、より好ましくは40mJ/m2以下とす
ると優れた乾燥性が得られる。
【0016】着色材として用いられる水溶性染料として
は、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接性染
料、塩基性染料、反応性、食用染料に分類される染料で
耐水、耐光性が優れたものが用いられる。
【0017】これら染料を具体的に挙げれば、酸性染料
及び食用染料として C.I.アシッド・イエロー 17,23,42,4
4,79,142 C.I.アシッド・レッド 1,8,13,14,1
8,26,27,35,37,42,52,82,8
7,89,92,97,106,111,114,11
5,134,186,249,254,289 C.I.アシッド・ブルー 9,29,45,92,2
49 C.I.アシッド・ブラック 1,2,7,24,2
6,94 C.I.フード・イエロー 3,4 C.I.フード・レッド 7,9,14 C.I.フード・ブラック 1,2 直接性染料として C.I.ダイレクト・イエロー 1,12,24,2
6,33,44,50,120,132,142,14
4,86 C.I.ダイレクト・レッド 1,4,9,13,1
7,20,28,31,39,80,81,83,8
9,225,227 C.I.ダイレクト・オレンジ 26,29,62,1
02 C.I.ダイレクト・ブルー 1,2,6,15,2
2,25,71,76,79,86,87,90,9
8,163,165,199,202 C.I.ダイレクト・ブラック 19,22,32,3
8,51,56,71,74,75,77,154,1
68,171 塩基性染料として C.I.ベーシック・イエロー 1,2,11,13,
14,15,19,21,23,24,25,28,2
9,32,36,40,41,45,49,51,5
3,63,465,67,70,73,77,87,9
1 C.I.ベーシック・レッド 2,12,13,14,
15,18,22,23,24,27,29,35,3
6,38,39,46,49,51,52,54,5
9,68,69,70,73,78,82,102,1
04,109,112 C.I.ベーシック・ブルー 1,3,5,7,9,2
1,22,26,35,41,45,47,54,6
2,65,66,67,69,75,77,78,8
9,92,93,105,117,120,122,1
24,129,137,141,147,155 C.I.ベーシック・ブラック 2,8 反応性染料として C.I.リアクティブ・ブラック 3,4,7,11,
12,17 C.I.リアクテイブ・イエロー 1,5,11,1
3,14,20,21,22,25,40,47,5
1,55,65,67 C.I.リアクティブ・レッド 1,14,17,2
5,26,32,37,44,46,55,60,6
6,74,79,96,97 C.I.リアクティブ・ブルー 1,2,7,14,1
5,23,32,35,38,41,63,80,95 等が使用できる。特に酸性染料及び直接性染料が好まし
く用いることができる。顔料としては有機顔料としてア
ゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン系、キナクリ
ドン系、ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ
系、ペリレン系、イソインドレノン系、アニリンブラッ
ク、アゾメチン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボン
ブラック等が挙げられ、無機顔料として酸化鉄、酸化チ
タン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニ
ウム、バリウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、ク
ロムイエロー、金属粉が挙げられる。
【0018】顔料分散材としては親水性高分子として、
天然系ではアラビアガム、トラガンガム、グーアガム、
カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガラクト
ン、ペクチン、クインスシードデンプン等の植物性高分
子、アルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻系高分
子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の
動物系高分子、キサンテンガム、デキストラン等の微生
物系高分子、半合成系では、メチルセルロース、エチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の
繊維素系高分子、デンプングコール酸ナトリウム、デン
プンリン酸エステルナトリウム等のデンプン系高分子、
アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコー
ルエステル等の海藻系高分子、純合成系ではポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチル
エーテル等のビニル系高分子、非架橋ポリアクリルアミ
ド、ポリアクリル酸及びそのアルカリ金属塩、水溶性ス
チレンアクリル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶性スチレ
ンマレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレンアクリル樹
脂、水溶性ビニルナフタレンマレイン酸樹脂、ポリビニ
ルピロリドン、ポリビニルアルコール、β−ナフタレン
スルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、四級ア
ンモニウムやアミノ基等のカチオン性官能基の塩を側鎖
に有する高分子化合物、セラック等の天然高分子化合物
等が挙げられる。
【0019】本発明のインクには上記着色剤、溶媒の他
に従来より知られている添加剤を加えることができる。
【0020】例えば、防腐防黴剤としてはデヒドロ酢酸
ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオ
ール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウ
ム、ペンタクロロフェノールナトリウム等が本発明に使
用できる。
【0021】pH調整剤としては、調合されるインクに
悪影響をおよぼさずにpHを7以上に調整できるもので
あれば、任意の物質を使用することができる。
【0022】その例として、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水
酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸
化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩
等が挙げられる。
【0023】キレート試薬としては、例えば、エチレン
ジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウ
ム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウ
ム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル
二酢酸ナトリウム等がある。
【0024】防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、
チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジ
イソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエ
リスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライ
ト等がある。
【0025】その目的に応じて水溶性紫外線吸収剤、水
溶性赤外線吸収剤、界面活性剤を添加することもでき
る。
【0026】
【実施例】以下に本発明の実施例および比較例を示す。
なお、実施例に記載の各成分の量(%)は重量基準であ
る。
【0027】実施例1 下記処方の組成物を60℃で撹拌溶解し、室温にて放冷
後、pHが8になるように水酸化リチウム10%水溶液
にて調整し、これを0.22μmのテフロンフィルター
にて濾過しイエローインク1を作製した。
【0028】 MCIJY−01(三菱化成製) 1.2% グリセロール 5% ジエチレングリコール 5% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2% イオン交換水 残量 実施例2 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化ナトリウムで9にしてマゼンタインク1を調整し
た。
【0029】 C.I.ダイレクトレッド227 1.7% 1,2,6−ヘキサントリオール 8% 1,5−ペンタンジオール 8% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.2% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2% イオン交換水 残量 実施例3 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化リチウムで9にしてシアンインク1を調整し
た。
【0030】 C.I.ダイレクトブルー199 1.9% N−メチル−2−ピロリドン 5% グリセロール 5% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 0.5% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.5% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2% イオン交換水 残量 実施例4 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化リチウムで9にしてブラックインク1を調整し
た。
【0031】 C.I.フードブラック2 3.2% エチレングリコール 5% グリセロール 2% 1,5−ペンタンジオール 5% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2% BT7(日光ケミカルズ製ノニオン系界面活性剤) 0.1% 安息香酸ナトリウム 0.2% イオン交換水 残量 実施例5 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化ナトリウムで9にしてイエローインク2を調整
した。
【0032】 ダイレクトイエロー120 1% トリエチレングリコール 5% ペトリオール 10% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2% イオン交換水 残量 実施例6 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化リチウムで8にしてマゼンタインク2を調整し
た。
【0033】 ダイレクトレッド9 1.5% プロピレングリコール 8% グリセロール 7% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.5% フローラードFC430(スリーエム製フッ素系界 面活性剤) 0.2% イオン交換水 残量 実施例7 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化リチウムで9にしてシアンインク2を調整し
た。
【0034】 ダイレクトブルー199 1.8% N−メチル−2−ピロリドン 8% 1,5−ペンタンジオール 8% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.5% ECTD−3NEX(日光ケミカルズ製アニオン系 界面活性剤) 0.8% 安息香酸ナトリウム 0.1% イオン交換水 残量 実施例8 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化ナトリウムで8にしてブラックインク2とし
た。
【0035】 ダイレクトブラック168 2.8% チオジエタノール 5% グリセロール 10% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.8% 2−プロパノール 1.5% 安息香酸ナトリウム 0.1% イオン交換水 残量 比較例1 実施例1において2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ルを除いた他は同様にしてイエローインク3とした。
【0036】比較例2 実施例2において2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ルをドデシルベンゼンスルホン酸に替えた以外は同様に
してマゼンタインク3とした。
【0037】比較例3 実施例3において2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ルを除いた他は同様にしてシアンインク3とした。
【0038】比較例4 実施例4において2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ルを除きBT7(日光ケミカルズ製ノニオン系界面活性
剤)を2重量%とした他は同様にしてブラックインク3
とした。
【0039】比較例5 実施例5において2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ルを2−プロパノール15重量%に替えた以外は同様に
してイエローインク4とした。(表面張力は実施例5と
ほぼ同様である。)つぎに上記実施例1〜8及び比較例
1〜5について下記の試験を行った。
【0040】1)画像の鮮明性 図1に示したサーマルインクジェット方式の300dp
iのノズルを有するインクジェットプリンター及び図2
に示した積層PZTを液室流路の加圧に使用した300
dpiのノズルを有するインクジェットプリンターにて
印字を行い、2色重ね部境界の滲み、画像滲み、色調、
濃度を目視により総合的に判断した。
【0041】印字用紙は市販の再生紙、上質紙とボンド
紙の3紙に印字した。
【0042】2)画像の乾燥性 印字後の画像に一定条件で濾紙を押しつけインクが濾紙
に転写しなくなるまでの時間を測定した。
【0043】いずれの紙でも10秒以内で乾燥した場合
に○と判定した。
【0044】3)保存安定性 各インクをポリエチレン容器に入れ、−20℃、5℃、
20℃、70℃でそれぞれの条件下で3カ月保存し、保
存後の表面張力、粘度、及び沈殿物析出の有無を調べ
た。どの条件で保存しても、物性等の変化がないものを
○とした。
【0045】4)印字休止時の信頼性 図2のヘッドを有するプリンター動作中にキャップ、ク
リーニング等が行われないでどれだけ印字休止しても復
帰できるかを調べ、どれだけの時間(秒)で噴射方向が
ずれるか、あるいは吐出液滴の重量が変化するかでその
信頼性を評価した結果を表に示す。
【0046】5)吐出の周波数応答性 図1に示したサーマルインクジェット方式の300dp
iのノズルを有するインクジェットプリンターにより、
周波数8kHz,駆動電圧15Vで熱素子を駆動したと
ころ、実施例のインクはいずれも良好な結果が得られ
た。
【0047】図1のサーマルインクジェットプリンター
はインク吐出ノズル1、発熱素子2、基板3、ノズル板
4、インク液室5、インク供給管6を有するものであ
り、図2の積層PZTを用いたインクジェットプリンタ
ーは、インク吐出ノズル1、基板3、ノズル板4、共通
液室7、積層PZT8、流路10を有するものである。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば2−
エチル−1,3−ヘキサンジオールを用いることにより
紙表面に対する濡れ性を改良され、インクジェットとし
て諸特性を満足し、浸透性、乾燥性に優れかつ画質劣化
の改良された水性インク組成物を提供することができ
る。
【0050】本発明によれば所謂普通紙とインクジェッ
ト用コート紙のいずれに対しても良好な濡れ性を示し、
浸透速度が速く滲みが少ないカラー画像を形成できる記
録方法を与えることができる。
【0051】本発明によれば2−プロパノールの替わり
に2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを添加したイ
ンクを用いることにより、少量の添加量でも吐出安定性
に優れ、高周波駆動が可能な記録方法を提供することが
できる。
【0052】以上により本発明によれば高品位のカラー
画像を普通紙に安定して記録することが可能で、インク
ジェット式カラープリンターの普及を促す効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクを用いるのに適当なサーマルイ
ンクジェットプリンターの構造の一例を示す模式図。
【図2】同じく本発明のインクを用いるのに適当な、積
層PZTを液室流路の加圧に用いたインクジェットプリ
ンターの構造の一例を示す模式図。
【符号の説明】
1 インク吐出ノズル 2 発熱素子 3 基板 4 ノズル板 5 インク液室 6 インク供給管 7 共通液室 8 積層PZT 9 流路板 10 流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 11/16 PUC 7415−4J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に分散または溶解する着色剤、水及び
    湿潤剤を含有し、さらに2−エチル−1,3−ヘキサン
    ジオールを含有することを特徴とする水性インク。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水性インクであって、
    互に色調の異なる水性インクを微細な吐出口より、液滴
    として吐出、飛翔させ、ステキヒトサイズ度が3秒以上
    の被記録材にカラー画像を形成することを特徴とする記
    録方法。
  3. 【請求項3】 インクに熱エネルギーを付与して微細孔
    から液滴としてインクを吐出させて記録を行うインクジ
    ェット記録方法において、請求項1に記載の水性インク
    を用いることを特徴とする記録方法。
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