JP3326705B2 - インクジェット記録用インク - Google Patents

インクジェット記録用インク

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JP3326705B2
JP3326705B2 JP24460193A JP24460193A JP3326705B2 JP 3326705 B2 JP3326705 B2 JP 3326705B2 JP 24460193 A JP24460193 A JP 24460193A JP 24460193 A JP24460193 A JP 24460193A JP 3326705 B2 JP3326705 B2 JP 3326705B2
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希世文 永井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録用
インクに関し、より詳しくは耐水性、耐光性及び色調に
優れ、速乾性で、吐出安定性、保存安定性、印字品質等
の特性において優れたインクジェット記録用インクに関
する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録で長期に渡って良好
な印字記録を行なうために、インクが以下の特性を満た
すことが求められている。 1.インクの噴射特性が優れていること。そのためには
液滴発生方法や液滴飛翔制御方法に応じたインク特性と
してインクの粘度、表面張力、比伝導度、密度が適当範
囲内であること。 2.保存性に優れていること。そのためには長期間の保
存、連続使用あるいは記録休止中に化学変化により析出
が生じて、ノズルがつまったり、インク物性が変化しな
いこと。 3.印字記録された画像は、十分にコントラストが高
く、にじみのない鮮明画像であること。 4.記録画像の乾燥が早いこと。 5.印字記録された画像は、その耐水性、耐光性等即ち
保存性が良く、且つ耐摩擦性に富むこと。 以上のような特性を満足するため、インクジェット記録
等に用いられるインクとして数多くの提案がなされてい
るが、上記の諸特性を十分に満足するインクはまだ得ら
れていないのが現状である。これはインクに含有される
染料に起因するもので、例えば染料濃度は高い方がコン
トラストが高く鮮明な印字画像を得ることができるが、
染料濃度を上げるには、染料の溶解安定性が高いことが
必要であるが、これはインクの保存安定性及び吐出安定
性に大きく影響する。一般のインク組成物は染料及び湿
潤剤と水から構成され、染料としては主に直接染料、酸
性染料が用いられている。しかしながら直接染料を含有
したインクは溶解性が悪いため、連続記録時や、記録再
開時に、ノズルの目詰まりを起こすなどの問題があり、
また酸性染料を含有したインクは色調の良いものが多い
が、画像の耐水性及び耐光性が悪く、画像の保存性に問
題がある。
【0003】また印字画像の乾燥性には界面活性剤が大
きく影響する。界面活性剤を添加することによりインク
の表面張力を下げ、インクの紙への浸透性を高めるた
め、乾燥速度を早めることが出来る。例えば特開昭55
−29546号公報では界面活性剤の持つ紙などへの浸
透力を利用して、見かけ上の乾燥性を上げているが、こ
の処方は紙により著しくにじむという欠点があった。ま
た特公昭58−6752号公報では、アセチレン結合を
有するエチレンオキサイド付加体を界面活性剤として用
いることにより、浸透性を向上させ、にじみの少ない速
乾性インクを得ることが開示されているが、この界面活
性剤は同時に使用する染料との相互作用により、乾燥速
度が向上しないことがあるという問題がある。また、特
公昭60−23793号公報によると、界面活性剤とし
てジアルキルスルホコハク酸塩が、乾燥性を向上し、画
像劣化も少なくするとしているが、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウムや、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリ
ウムなどでは、紙によって画素径が著しく異なったり、
アルカリ側では活性剤が分解し、保存時に活性効果がな
くなるなどの問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みてなされたもので、インクジェット記録用として諸
特性を満足したインクを提供することにある。より詳細
には特定な2種類の染料を混合することにより耐水性、
耐光性及び色調に優れたインクジェット記録用インクを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、第一に水溶性
染料と少なくとも一種の湿潤剤と界面活性剤とを含むイ
ンクジェット記録用インクにおいて、該水溶性染料とし
て下記一般式(1)及び(2)で表わされる化合物を含
有し、該界面活性剤として下記一般式(5)で表わされ
るポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、又は下
記一般式(6)で表わされるジアルキルスルホコハク酸
塩を含有することを特徴とするインクジェット記録用イ
ンクを、
【0006】
【化1】 (式中、Mはナトリウム、リチウム、第4級アンモニウ
ム、第4級ホスホニウム、アルカノールアミンを表
す。)
【0007】
【化2】 (式中、A1、A2は下記一般式(3)、A3、A5は−S
3M、−COOM、Mはナトリウム、リチウム、第4
級アンモニウム、第4級ホスホニウム、アルカノールア
ミン、A6は低級アルキル基、アミノ基を表し、k、
l、mは0、1、2の何れかの整数を表す。)
【0008】
【化3】 (式中、Rは炭素数13又は14の直鎖あるいは分岐し
たアルキル基、R’は炭素数5〜7の直鎖あるいは分岐
したアルキル基、nは3〜12のいずれかの整数、M’
はアルカリ金属、第4級アンモニウム、第4級ホスホニ
ウム又はアルカノールアミンを表わす。)
【0009】第2には前記一般式(1)で表される化合
物の対イオンMがナトリウム、リチウム及び/又は下記
一般式(4)で表される第4級アンモニム、第4級ホス
ホニウム、アルカノールアミン陽イオンであることを特
徴とする第1のインクジェット記録用インク、
【0010】
【化4】 (式中、Xは窒素又はリン、R1〜R4は各々水素原子、
炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシル基、ハロゲン
化アルキル基を表す。)第3には一般式(1)と(2)
の含有比が、1:1乃至10:1であることを特徴とす
る第1又は第2のインクジェット記録用インク、第4に
は前記界面活性剤のカルボン酸基又はスルホン酸基の対
イオン、すなわちM’がナトリウム、リチウム及び/又
は第4級アンモニム、第4級ホスホニウム、アルカノー
ルアミン陽イオンであることを特徴とする第1、第2、
第3の何れかのインクジェット記録用インクを提供する
ものである。本発明は、水溶性染料と1種乃至数種の多
価アルコールと界面活性剤とを含むインクにおいて、上
記水溶性染料として下記一般式(1)及び(2)で表さ
れる化合物を同時に含むことで、耐水性、耐光性及び色
調に優れた水性インク組成物が得られることを見出した
ものである。
【0011】
【化1】 (式中、Mはナトリウム、リチウム、第4級アンモニウ
ム、第4級ホスホニウム、アルカノールアミンを表
す。)
【0012】
【化2】 (式中、A1、A2は下記一般式(3)、A3、A5は−S
3M、−COOM、Mはナトリウム、リチウム、第4
級アンモニウム、第4級ホスホニウム、アルカノールア
ミン、A6は低級アルキル基、アミノ基を表し、k、
l、mは0、1、2の何れかの整数を表す。)
【0013】
【化3】
【0014】一般式(2)で表される化合物は耐水性が
悪く、画像の保存性に問題があり、逆に一般式(1)で
表される化合物は色調や溶解安定性などの点でやや劣る
という欠点を有するものであるが、本発明のこの特定な
組合せにより耐水性及び色調に優れ、且つ保存性にも優
れるといった、各々の化合物の特性からは予期できない
優れた特性を有した水性インク組成物を提供することが
可能となった。また上記化合物においてMで示されるイ
オンがナトリウム、リチウム及び/又は下記一般式
(4)で示される第4級アンモニウム、第4級ホスホニ
ウム、アルカノールアミンイオンである場合に優れた溶
解安定性、吐出安定性及び良好な印字画像が得られるこ
とが見出された。
【0015】
【化4】 (式中、Xは窒素又はリン、R1〜R4は各々水素原子、
炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシル基、ハロゲン
化アルキル基を表す。)
【0016】また上記染料の混合比は1:1乃至10:
1の範囲にあることが好ましく化合物(2)の割合が
1:1よりも多い場合には耐水性の点で好ましくなく、
逆に10:1より小さくなると、色再現性の点で好まし
くない。また本発明のインクに用いられる界面活性剤と
しては下記一般式(5)及び(6)で示されるポリオキ
シエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ジアルキルスルホ
コハク酸塩である。 (式中、Rは炭素数13又は14の直鎖あるいは分岐し
たアルキル基、R’は炭素数5〜7の直鎖あるいは分岐
したアルキル基、nは3〜12のいずれかの整数、M’
はアルカリ金属、第4級アンモニウム、第4級ホスホニ
ウム又はアルカノールアミンを表わす。)上記一般式に
おいてRが炭素数13、R’が炭素数5または7のもの
が好ましく、またnが3のものが最も好ましい。
【0017】ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸
塩のカルボン酸基あるいは、ジアルキルスルホコハク酸
塩のスルホン酸基の対イオンM’はナトリウム、リチウ
ム及び/又は下記一般式(7)で示される第4級アンモ
ニウム、第4級ホスホニウム、アルカノールアミンであ
る場合に優れた溶解性、吐出安定性及び良好な印字画像
が得られる。
【0018】
【化7】 (式中、Yは窒素またはリン、R5〜R8は各々炭素数が
1〜4のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロゲン
化アルキル基、水素を表す。)
【0019】上記ポリオキシエチレンアルキルエーテル
酢酸塩あるいはジアルキルスルホコハク酸塩は、インク
の表面張力を下げ、インクの紙への浸透性を上げること
によって、印字画像の乾燥性を早めることができ、その
添加量はインクの表面張力が通常50mN/m以下にな
るように調製することが好ましく、インクの組成物に対
して、0.01〜3.0重量%添加することが好まし
い。3.0重量%より多いと保存時に界面活性剤が析出
することがあるため好ましくない。又ジアルキルスルホ
コハク酸塩はアルカリ下で放置すると分解するため、p
Hを調整して用いることが好ましい。上記ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル酢酸塩の具体例としてはECT
D−3NEX等のニッコールECTシリーズ(日本サー
ファクタント工業化学社製)が挙げられ、ジアルキルス
ルホコハク酸塩の具体例としてはエアロールOB−70
(東邦化学社製)、エアロゾールMA−80、AY−1
00(三井サイアナミド社製)等が挙げられる。
【0020】上記染料及び界面活性剤のスルホン基ある
いはカルボン酸基をアルカリ塩にするにはこれらを水に
溶解する際に、所望のアルカリイオンを含んだアルカリ
水酸化物を添加することにより容易に行なうことができ
る。たとえばリチウム塩の場合には水酸化リチウムを添
加することにより行なうことができ、一般式(4)又は
(7)の第4級アンモニウム、ホスホニウム、アルカノ
ールアミン陽イオンは具体的には以下に示す水酸化物を
添加することにより行なわれる。
【0021】
【化8】
【0022】尚、本発明に用いられる染料または界面活
性剤の対イオンが全てナトリウム、リチウム及び又は上
記一般式(4)あるいは(7)の化合物である必要はな
く、他のアルカリイオンと混合することもできる。好ま
しい他の対イオンとしてはトリエタノールアミンであ
る。ナトリウム、リチウム及び/又は上記一般式(4)
あるいは(7)の化合物によるイオンの量としては該染
料あるいは該面活性剤のユニットモル数に対して30
%以上、より好ましくは50%以上となるように添加さ
れることが好ましい。表1及び表2に本発明に用いられ
る染料及び界面活性剤及び比較例の染料の具体例を示す
が、これらに限定されるものである。
【0023】
【表1−1】
【0024】
【表1−2】
【0025】
【表1−3】
【0026】
【表1−4】
【0027】
【表2】
【0028】本発明のインクは水を液媒体として使用す
るものであるが、インクの乾燥防止や溶解安定性等の所
望の物性を得るために以下に挙げた浸透剤を添加するこ
とができる。エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、グリセロール、1,5
−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,
2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリ
オール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール
等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、プピレングリコールモノエチルエーテル
等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリ
コールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノ
ベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル
類、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチ
ル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノ
ン、ε−カプロラクタム、γ−ブチルラクトン等の含窒
素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエ
チルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スル
ホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類、プロピ
レンカーボネート、炭酸エチレン等である。これらの溶
媒は水とともに単独若しくは、複数混合して用いられ
る。これらの中で特に好ましいものはジエチレングリコ
ール、チオジエタノール、ポリエチレングリコール20
0〜600、トリエチレングリコール、グリセロール、
1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタン
トリオール、ペトリオール、N−ヒドロキシエチル−2
ロリドンであり、これらを用いることにより本発明
の化合物の高い溶解性と水分蒸発による噴射特性不良の
防止に対して優れた効果が得られる。
【0029】また表面張力を調整する目的で本発明で使
用する界面活性剤のほかに添加される浸透剤としてはジ
エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレング
リコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモ
ノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレ
ングリコールクロロフェニルエーテル等の多価アルコー
ルのアルキル及びアリールエーテル類、フッ素系界面活
性剤、アセチレン系界面活性剤、エタノール、2−プロ
パノール等の低級アルコール類が挙げられるが、特に好
ましいのはジエチレングリコールモノブチルエーテルで
ある。さらに本発明のインクジェット用インクには上記
着色剤、溶媒のほかに従来より公知の添加剤を加えるこ
とができる。例えば、防腐防かび剤としてはデヒドロ酢
酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチ
オール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウ
ム、ペンタクロロフェノールナトリウム等が、防錆剤と
しては酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオグリコ
ール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライ
ト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルア
ンモニウムニトライト等がある。その他目的に応じて公
知の水溶性紫外線吸収剤も添加することができる。
【0030】以下に実施例に基づいて本発明を具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。下記表3に示した組成で処方したインクジェット記
録用インクを室温中で撹拌溶解し、これを0.22ミク
ロンのテフロンフィルターにて濾過し、さらに30分程
度の脱気をおこなってインクジェット記録用インクを作
成した。これらの実施例及び比較例のインクについて下
記の試験をおこなった。
【0031】
【表3−1】
【0032】
【表3−2】
【0033】(1)画像の鮮明性 サーマルインクジェット方式の300dpiのノズルを
有するインクジェットプリンターA及び積層PZTを液
室流路の加圧に使用した300dpiのノズルを有する
インクジェットプリンターBにて印字を行ない、2色重
ね部境界のにじみ、画像にじみ、色調、濃度を目視によ
り総合的に判断した。印字用紙には市販の再生紙、上質
紙及びボンド紙の3種類を用いた。 (2)画像の耐水性 印字した画像サンプルを30℃の水に1分間浸漬し、浸
漬前後の画像濃度の変化をマクベス濃度計で測定し、下
記の式にて耐水退色率を求めた。 (3)画像の耐光性 印字した画像サンプルにカーボンアーク式フェードメー
ターにて63℃で3時間光照射し、光照射前後の画像濃
度の変化をマクベス濃度計で測定し、下記の式にて耐光
退色率を求めた。 (4)画像の乾燥性 印字後の画像に一定条件で濾紙を押しつけインクが濾紙
に転写しなくなるまでの時間を測定した。いずれの紙に
おいても10秒以内で乾燥した場合には○と判定した。 (5)保存安定性 各インクをポリエチレン容器に入れ、−20℃、5℃、
20℃、70℃のそれぞれの条件下で3ヵ月間保存し、
保存後の表面張力、粘度及び沈殿物析出の有無を調べ
た。いずれの条件下で保存しても物性等の変化がないも
のを○とした。 (6)印字休止時の信頼性 プリンターBにおいてプリンター動作中にキャップ、ク
リーニング等を行なわないで印字休止した後、復帰でき
るかを調べ、どれだけの時間(秒)で噴射方向がずれる
か、あるいは吐出液滴の重量が変化するかでその信頼性
を評価した結果を表4に示す。
【0034】
【表4】
【0035】
【効果】表4の結果から明らかなように本発明のインク
ジェット記録用インクは耐水性、耐光性及び色調にすぐ
れ、又界面活性剤を添加することにより、インクの浸透
性を高めることができ、それにより画質の劣化を抑え、
普通紙に印字した際に高画質で速乾性のインクを提供す
ることができる。また染料及び界面活性剤のカウンター
イオンを選択することにより、水に対する溶解安定性を
向上させることができ、保存安定性、噴射安定性、画像
濃度の高い安定したインクを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 哲也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号株式 会社リコー内 (56)参考文献 特開 平5−194476(JP,A) 特開 昭64−62372(JP,A) 特開 昭64−9279(JP,A) 特開 昭56−95961(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20 B41J 2/00 - 2/21 B41M 5/00 C09B 67/22 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性染料と少なくとも一種の湿潤剤と
    界面活性剤とを含むインクジェット記録用インクにおい
    て、該水溶性染料として下記一般式(1)及び(2)で
    表される化合物を含有し、該界面活性剤として下記一般
    式(5)で表わされるポリオキシエチレンアルキルエー
    テル酢酸塩、又は下記一般式(6)で表わされるジアル
    キルスルホコハク酸塩を含有することを特徴とするイン
    クジェット記録用インク。 【化1】 (式中、Mはナトリウム、リチウム、第4級アンモニウ
    ム、第4級ホスホニウム、アルカノールアミンを表
    す。) 【化2】 (式中、A1、A2は下記一般式(3)、A3、A5は−S
    3M、−COOM、Mはナトリウム、リチウム、第4
    級アンモニウム、第4級ホスホニウム、アルカノールア
    ミン、A6は低級アルキル基、アミノ基を表し、k、
    l、mは0、1、2の何れかの整数を表す。) 【化3】 (式中、Rは炭素数13又は14の直鎖あるいは分岐し
    たアルキル基、R’は炭素数5〜7の直鎖あるいは分岐
    したアルキル基、nは3〜12のいずれかの整数、M’
    はアルカリ金属、第4級アンモニウム、第4級ホスホニ
    ウム又はアルカノールアミンを表わす。)
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)及び(2)で表される
    化合物の対イオンMがナトリウム、リチウム及び/又は
    下記一般式(4)で表される第4級アンモニム、第4級
    ホスホニウム、アルカノールアミン陽イオンであること
    を特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用イン
    ク。 【化4】 (式中、Xは窒素又はリン、R1〜R4は各々水素原子、
    炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシル基、ハロゲン
    化アルキル基を表す。)
  3. 【請求項3】 前記一般式(1)と(2)の含有比が、
    1:1乃至10:1であることを特徴とする請求項1又
    は2記載のインクジェット記録用インク。
  4. 【請求項4】 前記界面活性剤のカルボン酸基又はスル
    ホン酸基の対イオンがナトリウム、リチウム及び/又は
    第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、アルカノー
    ルアミン陽イオンであることを特徴とする請求項1、
    2、3のいずれかに記載のインクジェット記録用イン
    ク。
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