JPH06157352A - 徐放揮散体 - Google Patents
徐放揮散体Info
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- JPH06157352A JPH06157352A JP4345425A JP34542592A JPH06157352A JP H06157352 A JPH06157352 A JP H06157352A JP 4345425 A JP4345425 A JP 4345425A JP 34542592 A JP34542592 A JP 34542592A JP H06157352 A JPH06157352 A JP H06157352A
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- Japan
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- limonene
- oil
- terpenoid
- sample
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L9/00—Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
- A61L9/01—Deodorant compositions
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N25/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
- A01N25/18—Vapour or smoke emitting compositions with delayed or sustained release
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23L—FOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
- A23L27/00—Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
- A23L27/70—Fixation, conservation, or encapsulation of flavouring agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
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- A23L27/00—Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
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- A23L27/74—Fixation, conservation, or encapsulation of flavouring agents with a synthetic polymer matrix or excipient, e.g. vinylic, acrylic polymers
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 芳香剤などを長時間にわたって揮散させて使
用するには、それが液状のものであればそのまま密封
客器に収納し、客器の一部を開口する、また微粒子体
に吸着させ、必要に応じて、それをバインダー等で一定
の形状に固着させる、等の手段が採用されている。しか
し、従来のこうした手段によったものでは、一般に芳香
剤などは初めのうちに多量に揮散し、時間が経っと急激
に揮散量が減少してしまう傾向があるため、揮散量は平
均化されず、しかも長時間揮発を持続させることが困難
である。本発明の目的は、上記の欠点を解消し、揮散量
(徐放量)が平均化されて長時間にわたって維持できる
徐放揮散体を提供するものである。 【構成】 本発明の徐放揮散体は、テルペノイドの1種
又は2種以上を酸化防止剤とともに、又はこれらをさら
に不燃性有機化合物とともに、吸油性網状高分子材料に
吸着させたことを特徴とする。
用するには、それが液状のものであればそのまま密封
客器に収納し、客器の一部を開口する、また微粒子体
に吸着させ、必要に応じて、それをバインダー等で一定
の形状に固着させる、等の手段が採用されている。しか
し、従来のこうした手段によったものでは、一般に芳香
剤などは初めのうちに多量に揮散し、時間が経っと急激
に揮散量が減少してしまう傾向があるため、揮散量は平
均化されず、しかも長時間揮発を持続させることが困難
である。本発明の目的は、上記の欠点を解消し、揮散量
(徐放量)が平均化されて長時間にわたって維持できる
徐放揮散体を提供するものである。 【構成】 本発明の徐放揮散体は、テルペノイドの1種
又は2種以上を酸化防止剤とともに、又はこれらをさら
に不燃性有機化合物とともに、吸油性網状高分子材料に
吸着させたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は徐放揮散体に関し、詳し
くは、テルペノイドの有する芳香性、殺菌性、殺虫性、
消臭性或いはオゾン分解性などの有効成分が徐々に放出
されるようにした揮散体に関する。
くは、テルペノイドの有する芳香性、殺菌性、殺虫性、
消臭性或いはオゾン分解性などの有効成分が徐々に放出
されるようにした揮散体に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香剤などを長期にわたって揮散させて
使用ならしめるため、従来においては、これらが液状の
ものであれば微粒子体に吸着させ、必要に応じて、これ
をバインダー等で一定の形状に固着する等の手段が採ら
れている。もっとも、液状芳香剤などをそのまま密封容
器に収納し、容器の一部を開口して内容物である芳香剤
などのうちの有効成分を徐々に揮散せしめる手段も採用
されている。
使用ならしめるため、従来においては、これらが液状の
ものであれば微粒子体に吸着させ、必要に応じて、これ
をバインダー等で一定の形状に固着する等の手段が採ら
れている。もっとも、液状芳香剤などをそのまま密封容
器に収納し、容器の一部を開口して内容物である芳香剤
などのうちの有効成分を徐々に揮散せしめる手段も採用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来よ
り知られているこれら手段によったのでは、芳香剤等の
うちの有効成分の揮散量は平均化されず、しかも長時間
揮散を持続させることが困難である。即ち、一般には、
芳香剤などは初期に多量に揮散し、時間が経つと急激に
揮散量が減少してしまう傾向がある。更に、前記のよう
に、芳香剤等をバインダー等で微粒子体に吸着させ更に
一定の形状に加工したものは、その使用形態を最後まで
安定に維持することが難しく、使用上の不便さが指摘さ
れていた。本発明はそうした欠点を解消し、有効成分の
揮散量(徐放量)が平均化しておりかつその効果が長時
間にわたって維持でき、しかも、一定形状につくられた
ものは有効成分が揮散し終わるまでその形状が変わらな
いか殆ど変わらない徐放揮散体を提供するものである。
り知られているこれら手段によったのでは、芳香剤等の
うちの有効成分の揮散量は平均化されず、しかも長時間
揮散を持続させることが困難である。即ち、一般には、
芳香剤などは初期に多量に揮散し、時間が経つと急激に
揮散量が減少してしまう傾向がある。更に、前記のよう
に、芳香剤等をバインダー等で微粒子体に吸着させ更に
一定の形状に加工したものは、その使用形態を最後まで
安定に維持することが難しく、使用上の不便さが指摘さ
れていた。本発明はそうした欠点を解消し、有効成分の
揮散量(徐放量)が平均化しておりかつその効果が長時
間にわたって維持でき、しかも、一定形状につくられた
ものは有効成分が揮散し終わるまでその形状が変わらな
いか殆ど変わらない徐放揮散体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の徐放揮散体はテ
ルペノイドの1種又は2種以上が酸化防止剤とともに、
更には、これが不燃性有機化合物とともに、吸油性網状
高分子材料に吸着されていることを特徴とするものであ
る。ここで、テルペノイドとともに酸化防止剤が用いら
れるのは、テルペノイドは酸化されやすく(特に単環式
テルペノイドはその傾向が強い)アルコール化し、これ
が吸油性網状高分子材料から滲出してくるのを防止する
ためである。一方、必要に応じて、不燃性有機化合物が
用いられるのはテルペノイドは一般に引火性であり、そ
れを極力押えるためである。以下に本発明をさらに詳細
に説明する。
ルペノイドの1種又は2種以上が酸化防止剤とともに、
更には、これが不燃性有機化合物とともに、吸油性網状
高分子材料に吸着されていることを特徴とするものであ
る。ここで、テルペノイドとともに酸化防止剤が用いら
れるのは、テルペノイドは酸化されやすく(特に単環式
テルペノイドはその傾向が強い)アルコール化し、これ
が吸油性網状高分子材料から滲出してくるのを防止する
ためである。一方、必要に応じて、不燃性有機化合物が
用いられるのはテルペノイドは一般に引火性であり、そ
れを極力押えるためである。以下に本発明をさらに詳細
に説明する。
【0005】本発明で用いられるテルペノイドはそれ自
体は、古くから香料原料、医薬品として用いられ、ま
た、樟脳のように化学工業原料として重要なものであ
り、近時は、オゾン除去剤としても用いられるようにな
ったきている(特公平2−30729号公報)。特に、
本発明で使用されるテルペノイドとしては、モノテルペ
ンやセスキテルペンの炭素水素、アルコール、アルデヒ
ド、ケトン等の誘導体が好ましい。例えば、サンテン、
グリプトン、シクロデラニオレン、ミルセン、オシメ
ン、リモネン、カレン、ピネン、ボルニレン、オルトデ
ンゲラニオール、リナロール、テルピネオール、ボルネ
オール、シトロネラール、シラール、ノボール、ヨノ
ン、パルモン、イロン、セスキベニビオール、ファルネ
ソール、アトラントン、ツルメロン等があり、中でもd
−リモネンに代表されるC10H16で表わされる単環式あ
るいは鎖状テルペノイドが効果的である。これらは単独
で或いは2種以上混合して使用すればよい。
体は、古くから香料原料、医薬品として用いられ、ま
た、樟脳のように化学工業原料として重要なものであ
り、近時は、オゾン除去剤としても用いられるようにな
ったきている(特公平2−30729号公報)。特に、
本発明で使用されるテルペノイドとしては、モノテルペ
ンやセスキテルペンの炭素水素、アルコール、アルデヒ
ド、ケトン等の誘導体が好ましい。例えば、サンテン、
グリプトン、シクロデラニオレン、ミルセン、オシメ
ン、リモネン、カレン、ピネン、ボルニレン、オルトデ
ンゲラニオール、リナロール、テルピネオール、ボルネ
オール、シトロネラール、シラール、ノボール、ヨノ
ン、パルモン、イロン、セスキベニビオール、ファルネ
ソール、アトラントン、ツルメロン等があり、中でもd
−リモネンに代表されるC10H16で表わされる単環式あ
るいは鎖状テルペノイドが効果的である。これらは単独
で或いは2種以上混合して使用すればよい。
【0006】d−リモネン(無色又は微黄色透明の液
体:引火点45℃、沸点176℃)はオレンジの皮から
得られる精油を蒸留精製したもので、柑橘系の独特の芳
香を有し、主に、芳香性溶剤、香料原料として用いられ
ているものである。従って、テルペノイドとして採用す
れば、形くずれすることのない良好な芳香性を有する徐
放揮散体が得られる。
体:引火点45℃、沸点176℃)はオレンジの皮から
得られる精油を蒸留精製したもので、柑橘系の独特の芳
香を有し、主に、芳香性溶剤、香料原料として用いられ
ているものである。従って、テルペノイドとして採用す
れば、形くずれすることのない良好な芳香性を有する徐
放揮散体が得られる。
【0007】また、特にd−リモネンは容易にオゾンと
酸化還元反応し、オゾンを分解する性質やNOxの分解
能が他のテルペノイドに比べてすぐれている。従って、
本発明の徐放揮散体をPPC複写機やレーザプリンタな
どの高電圧を利用した機器周辺のオゾン発生場所、オゾ
ンを利用した水処理装置、空気清浄器等が排出するオゾ
ンを分解するような場所に設置するのは有効なことであ
る。
酸化還元反応し、オゾンを分解する性質やNOxの分解
能が他のテルペノイドに比べてすぐれている。従って、
本発明の徐放揮散体をPPC複写機やレーザプリンタな
どの高電圧を利用した機器周辺のオゾン発生場所、オゾ
ンを利用した水処理装置、空気清浄器等が排出するオゾ
ンを分解するような場所に設置するのは有効なことであ
る。
【0008】本発明で使用される酸化防止剤は、分子内
に少なくとも嵩高基を有するフェノール、即ちヒンダー
ドフェノール構造単位を有する化合物として、少なくと
も下記の一般式(I)、一般式(II)で表わされる構造単
位を分子内に有する化合物が好ましい。
に少なくとも嵩高基を有するフェノール、即ちヒンダー
ドフェノール構造単位を有する化合物として、少なくと
も下記の一般式(I)、一般式(II)で表わされる構造単
位を分子内に有する化合物が好ましい。
【化1】 (R1、R2およびR3は炭素原子数1〜4のアルキル基
であり、直鎖でも分岐していてもよく、具体的にはメチ
ル基、エチル基、プルピル基、i−プロピル基、ブチル
基、sec−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。
これらの基の中で特にt−ブチル基が好ましい。R1、
R2およびR3は同じでも異なっていてもよい。)
であり、直鎖でも分岐していてもよく、具体的にはメチ
ル基、エチル基、プルピル基、i−プロピル基、ブチル
基、sec−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。
これらの基の中で特にt−ブチル基が好ましい。R1、
R2およびR3は同じでも異なっていてもよい。)
【化2】 (R4、R5およびR6は炭素原子数1〜18のアルキル
基であり、直鎖でも分岐していてもよく、具体的にはメ
チル基、エチル基、ペンチル基、アクチル基、ドデシル
基等が挙げられる。R7は炭素原子数1〜10のアルキ
ル基であり、具体的にはメチル基、エチル基、ブチル
基、t−ブチル基、ヘキシル基、ノニル基等が挙げられ
る。なお、R7は水素原子であってもよい。)
基であり、直鎖でも分岐していてもよく、具体的にはメ
チル基、エチル基、ペンチル基、アクチル基、ドデシル
基等が挙げられる。R7は炭素原子数1〜10のアルキ
ル基であり、具体的にはメチル基、エチル基、ブチル
基、t−ブチル基、ヘキシル基、ノニル基等が挙げられ
る。なお、R7は水素原子であってもよい。)
【0009】その他の酸化防止剤としては、フェニール
基を分子構造内に有するブチルヒドロキシアニソール、
dl−α−トコフェロール、4,4−チオビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェノールが好ましい。
基を分子構造内に有するブチルヒドロキシアニソール、
dl−α−トコフェロール、4,4−チオビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェノールが好ましい。
【0010】本発明の徐放揮散体は、前記のテルペノイ
ド及び酸化防止剤を吸油性網状高分子材料に吸着させた
ものであり、その吸油性網状高分子材料は、分子内部に
油を取り込む機能をもった自己膨潤型高吸油性樹脂であ
って、親油性モノマーを基本モノマーとした低架橋度重
合体からなり、重合体内部の親油基と油分子との相互作
用を推進力として吸油させるものである。かかる吸油性
網状分子材料は特開昭50−15882号、特開昭50
−59486号、特開昭50−94092号などの公報
に記述されているこの吸油性網状高分子材料(高吸油性
樹脂)は、自重の10倍ものテルペノイドを吸着するの
で、単位重量当たり、従来のテルペノイドの担持体を使
用した時よりも約1.5倍もの長寿命化が計れる。
ド及び酸化防止剤を吸油性網状高分子材料に吸着させた
ものであり、その吸油性網状高分子材料は、分子内部に
油を取り込む機能をもった自己膨潤型高吸油性樹脂であ
って、親油性モノマーを基本モノマーとした低架橋度重
合体からなり、重合体内部の親油基と油分子との相互作
用を推進力として吸油させるものである。かかる吸油性
網状分子材料は特開昭50−15882号、特開昭50
−59486号、特開昭50−94092号などの公報
に記述されているこの吸油性網状高分子材料(高吸油性
樹脂)は、自重の10倍ものテルペノイドを吸着するの
で、単位重量当たり、従来のテルペノイドの担持体を使
用した時よりも約1.5倍もの長寿命化が計れる。
【0011】先に触れたとおり、本発明の徐放揮散体
は、テルペノイド及び酸化防止剤とともに不燃性有機化
合物を吸油性網状高分子材料に吸着させるのが望まし
い。徐放揮散物の不燃化又は難燃化は吸油性網状高分子
材料にハロゲン系難燃剤またはリン系難燃剤或は無機系
難燃剤を混合または分散させて達成することができる。
しかし、それらの方法は加工が煩雑になり勝ちである。
そこで、本発明者らは、高吸油性樹脂がクロロホルム、
四塩化炭素、トリクロロエタン、トリクロロエチレンを
自重の約20倍程度吸収するので、ハロゲン化炭化水素
(液状の不燃性有機化合物)とテルペノイドとを混合相
溶させたものを高吸油性樹脂に吸収させる方法が加工上
効率的であると考え、実験および検討を重ねた。その結
果、塩化メチレン、トリクロロエチレン、パークロロエ
チレン、1,1,1−トリクロロエタン、2,3−ジブ
ロモ−1−プロパノール、五フッ化プロパノール、HC
FC225ca(1,1−ジクロロ−2,2,3,3,
3−ペンタフルオロプロパン)およびHCF225cd
(1,3−ジクロロ−1,2,2,3,3−ペンタフル
オロプロパン)がテルペノイド殊にd−リモネンに混合
されることで実際上引火の心配が無いように加工できる
ことを確かめた。中でも、望ましい不燃性有機化合物
は、塩化メチレン、五フッ化プロパノール、HCFC2
25であり、オゾン層の破壊への影響を考慮した場合に
は、HCFC225が好ましい。
は、テルペノイド及び酸化防止剤とともに不燃性有機化
合物を吸油性網状高分子材料に吸着させるのが望まし
い。徐放揮散物の不燃化又は難燃化は吸油性網状高分子
材料にハロゲン系難燃剤またはリン系難燃剤或は無機系
難燃剤を混合または分散させて達成することができる。
しかし、それらの方法は加工が煩雑になり勝ちである。
そこで、本発明者らは、高吸油性樹脂がクロロホルム、
四塩化炭素、トリクロロエタン、トリクロロエチレンを
自重の約20倍程度吸収するので、ハロゲン化炭化水素
(液状の不燃性有機化合物)とテルペノイドとを混合相
溶させたものを高吸油性樹脂に吸収させる方法が加工上
効率的であると考え、実験および検討を重ねた。その結
果、塩化メチレン、トリクロロエチレン、パークロロエ
チレン、1,1,1−トリクロロエタン、2,3−ジブ
ロモ−1−プロパノール、五フッ化プロパノール、HC
FC225ca(1,1−ジクロロ−2,2,3,3,
3−ペンタフルオロプロパン)およびHCF225cd
(1,3−ジクロロ−1,2,2,3,3−ペンタフル
オロプロパン)がテルペノイド殊にd−リモネンに混合
されることで実際上引火の心配が無いように加工できる
ことを確かめた。中でも、望ましい不燃性有機化合物
は、塩化メチレン、五フッ化プロパノール、HCFC2
25であり、オゾン層の破壊への影響を考慮した場合に
は、HCFC225が好ましい。
【0012】実際に本発明の徐放揮散体をつくるには、
(i)テルペノイド(望ましくは単環式テルペン、更に
望ましくはd−リモネンが用いられる)と酸化防止剤と
の混合液を調製し、又は(ii)これらに更に不燃性有機
化合物を加えた混合物を調製し、これを吸油性網状高分
子材料に十分浸漬し、飽和吸着後、これを常温で乾燥す
ればよい。吸油性網状高分子材料に吸着されるテルペノ
イド、酸化防止剤、不燃性有機化合物の各々の量はそれ
らが吸着される範囲であれば制限されないが、テルペノ
イド100重量部に対して酸化防止剤5〜30重量部が
適当である。また、不燃性有機化合物はテルペノイドの
100重量部に対し10〜100重量部くらいが適当で
ある。
(i)テルペノイド(望ましくは単環式テルペン、更に
望ましくはd−リモネンが用いられる)と酸化防止剤と
の混合液を調製し、又は(ii)これらに更に不燃性有機
化合物を加えた混合物を調製し、これを吸油性網状高分
子材料に十分浸漬し、飽和吸着後、これを常温で乾燥す
ればよい。吸油性網状高分子材料に吸着されるテルペノ
イド、酸化防止剤、不燃性有機化合物の各々の量はそれ
らが吸着される範囲であれば制限されないが、テルペノ
イド100重量部に対して酸化防止剤5〜30重量部が
適当である。また、不燃性有機化合物はテルペノイドの
100重量部に対し10〜100重量部くらいが適当で
ある。
【0013】
【実施例】次に、実施例及び比較例を示すが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。
これらの実施例に限定されるものではない。
【0014】比較例1 透明固体シート状の高吸油性樹脂(脱イオン水170m
lにゼラチン0.5gを溶解し、この水溶液に、ter
t−ブチルメタクリレート50g、ジビニルベンゼン
0.025g、および過酸化ベンゾイル0.25gを加
えた後、窒素を吹き込んで系内の酸素を除去した。その
後80℃に昇温し7時間強撹拌下で重合を行なった。生
成する重合体を濾過し、洗浄、乾燥して粒状重合体(平
均粒径0.95mm)48gを得た。続いて、これをシ
ート状とした。)を2cm×4cm×1cmの直方体に
切断してサンプル用の高吸油性樹脂試片を作成した。こ
のものの重量は4.26gであった。この試片をd−リ
モネン(100%溶液)に浸漬した。210時間後に試
片がd−リモネンを吸着しなくなることを確認し、これ
を飽和吸着時間とした。浸漬後の試片を常温で乾燥し、
重量を測定したところ、47.64gまで増量してお
り、また、形状は5cm×9cm×2.5cmに肥大し
ていた。これをサンプルAとした。
lにゼラチン0.5gを溶解し、この水溶液に、ter
t−ブチルメタクリレート50g、ジビニルベンゼン
0.025g、および過酸化ベンゾイル0.25gを加
えた後、窒素を吹き込んで系内の酸素を除去した。その
後80℃に昇温し7時間強撹拌下で重合を行なった。生
成する重合体を濾過し、洗浄、乾燥して粒状重合体(平
均粒径0.95mm)48gを得た。続いて、これをシ
ート状とした。)を2cm×4cm×1cmの直方体に
切断してサンプル用の高吸油性樹脂試片を作成した。こ
のものの重量は4.26gであった。この試片をd−リ
モネン(100%溶液)に浸漬した。210時間後に試
片がd−リモネンを吸着しなくなることを確認し、これ
を飽和吸着時間とした。浸漬後の試片を常温で乾燥し、
重量を測定したところ、47.64gまで増量してお
り、また、形状は5cm×9cm×2.5cmに肥大し
ていた。これをサンプルAとした。
【0015】実施例1 比較例1で用いたサンプル用の高吸油性樹脂試片と同様
の形状と重量をもつ試片を、d−リモネン70重量%と
HCFC−225 30重量%との混合液に210時間
浸漬した。浸漬の前と、浸漬後に常温乾燥した試片の重
量はそれぞれ4.40gと49.00gであった。ま
た、形状は2cm×4cm×1cmの試片が浸漬・乾燥
後では4.5cm×8.5cm×2.5cmまで肥大し
ていた。常温乾燥後の試片をサンプルBとした。
の形状と重量をもつ試片を、d−リモネン70重量%と
HCFC−225 30重量%との混合液に210時間
浸漬した。浸漬の前と、浸漬後に常温乾燥した試片の重
量はそれぞれ4.40gと49.00gであった。ま
た、形状は2cm×4cm×1cmの試片が浸漬・乾燥
後では4.5cm×8.5cm×2.5cmまで肥大し
ていた。常温乾燥後の試片をサンプルBとした。
【0016】実施例2 d−リモネン90重量%と塩化メチレン10重量%との
混合液を調製し、実施例1と同様の試片及び方法で前記
成分を浸漬し乾燥してサンプルを作成し、これをサンプ
ルCとした。
混合液を調製し、実施例1と同様の試片及び方法で前記
成分を浸漬し乾燥してサンプルを作成し、これをサンプ
ルCとした。
【0017】これらサンプルA,BおよびCについて、
恒温槽内で引火試験を行った。その結果、サンプルAは
d−リモネンの引火点に近い45.5℃を示した。サン
プルBはHCFC−225の不燃効果が寄与して68.
0℃を示し、常温下での実用では引火性の危険がないこ
とを確認した。サンプルCは70℃で良好な難燃性を示
した。一方、サンプルA、B及びCを40℃の恒温槽内
に30日間放置してそれらの経時劣化を観察した。その
結果、すべてのサンプルでは、吸着していた溶液を多量
に液体がたれる程度に滲み出していた。これはd−リモ
ネンの二重結合部が酸化され、一部がアルコールに変化
して高吸油性高分子との分子間結合力が弱くなり、その
結果アルコール化されたd−リモネンが滲みだしたもの
と想定される。
恒温槽内で引火試験を行った。その結果、サンプルAは
d−リモネンの引火点に近い45.5℃を示した。サン
プルBはHCFC−225の不燃効果が寄与して68.
0℃を示し、常温下での実用では引火性の危険がないこ
とを確認した。サンプルCは70℃で良好な難燃性を示
した。一方、サンプルA、B及びCを40℃の恒温槽内
に30日間放置してそれらの経時劣化を観察した。その
結果、すべてのサンプルでは、吸着していた溶液を多量
に液体がたれる程度に滲み出していた。これはd−リモ
ネンの二重結合部が酸化され、一部がアルコールに変化
して高吸油性高分子との分子間結合力が弱くなり、その
結果アルコール化されたd−リモネンが滲みだしたもの
と想定される。
【0018】実施例3 ジブチルヒドロキシトルエン及びdl−α−トコフェロ
ールをd−リモネン用の酸化防止剤として選択し、d−
リモネン59.2gと、HCFC−225 45.8g
からなる混合液に、それぞれの酸化防止剤を1g,3
g,5g,8gずつ添加して8種類の溶液を調製した。
比較例1で用いたサンプル用の高吸油性樹脂試片(2c
m×4cm×1cm)を8個用意し、1個ずつを前記8
種類の溶液に浸漬し、210時間放置した。ついで膨潤
した8個の試片を取りだし、常温乾燥して8個のサンプ
ルを作成した。この8個のサンプルを温度50℃、湿度
60%の恒温槽に30日間放置し、その間、d−リモネ
ンの滲みだし状態を観察した。この結果を表1に示す。
ールをd−リモネン用の酸化防止剤として選択し、d−
リモネン59.2gと、HCFC−225 45.8g
からなる混合液に、それぞれの酸化防止剤を1g,3
g,5g,8gずつ添加して8種類の溶液を調製した。
比較例1で用いたサンプル用の高吸油性樹脂試片(2c
m×4cm×1cm)を8個用意し、1個ずつを前記8
種類の溶液に浸漬し、210時間放置した。ついで膨潤
した8個の試片を取りだし、常温乾燥して8個のサンプ
ルを作成した。この8個のサンプルを温度50℃、湿度
60%の恒温槽に30日間放置し、その間、d−リモネ
ンの滲みだし状態を観察した。この結果を表1に示す。
【0019】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ サンプルNo. ジブチルヒドロキシトルエン/ d-リモネンが滲み出す d-リモネンとHCFC-225との までの期間 混合液 ─────────────────────────────────── サンプル1 1g/105g 5日後 2 3g/105g 15日後 3 5g/105g 30日後 4 8g/105g 30日後 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ dl-α-トコフェノロール/ d-リモネンが滲み出す d-リモネン までの期間 とHCFC-225との混合液 ─────────────────────────────────── サンプル5 1g/105g 5日後 6 3g/105g 12日後 7 5g/105g 30日後 8 8g/105g 30日後 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0019】表1にみられるように、2つの酸化防止剤
には十分な酸化防止効果のあることが判り、とくに添加
量が5g以上のときは、50℃の高温下では、30日以
上もd−リモネンを漏出しないことが判った。つまり酸
化防止効果によってアルコール化しないことが確かめら
れた。
には十分な酸化防止効果のあることが判り、とくに添加
量が5g以上のときは、50℃の高温下では、30日以
上もd−リモネンを漏出しないことが判った。つまり酸
化防止効果によってアルコール化しないことが確かめら
れた。
【0020】実施例4 d−リモネンの代りにd−リモネン70%とβ−ミルセ
ン30%とからなる混合液体を用いた以外は実施例3と
同様にして8種類の溶液を調製し、さらに実施例3と同
じ条件でd−リモネンの滲みだし状態を観察した。この
結果を表2に示す。
ン30%とからなる混合液体を用いた以外は実施例3と
同様にして8種類の溶液を調製し、さらに実施例3と同
じ条件でd−リモネンの滲みだし状態を観察した。この
結果を表2に示す。
【0021】
【表2】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ サンプルNo. ジブチルヒドロキシトルエン/ d-リモネンが滲み出す d-リモネン70%及びβ-ミルセン までの期間 30%からなる混合溶液とHCFC-225 との混合液 ─────────────────────────────────── サンプル9 1g/105g 5日後 10 3g/105g 15日後 11 5g/105g 30日後 12 8g/105g 30日後 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ dl-α-トコフェノロール/ d-リモネンが滲み出す d-リモネン70%及びβ-ミルセン までの期間 30%からなる混合溶液とHCFC-225 との混合液 ─────────────────────────────────── サンプル13 1g/105g 5日後 14 3g/105g 12日後 15 5g/105g 30日後 16 8g/105g 30日後 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0022】表1にみられるように、2つの酸化防止剤
には十分な酸化防止効果のあることが判り、とくに添加
量が5g以上のときは、50℃の高温下では、30日以
上もd−リモネンを漏出しないことが判った。
には十分な酸化防止効果のあることが判り、とくに添加
量が5g以上のときは、50℃の高温下では、30日以
上もd−リモネンを漏出しないことが判った。
【0023】実施例5 d−リモネンの代りにd−リモネン50%とリナロール
50%とからなる芳香剤を用いた以外は実施例3と同様
にして8種類の溶液を調製し、さらに実施例3と同じ条
件でd−リモネンの滲みだし状態を観察した。この結果
を表3に示す。
50%とからなる芳香剤を用いた以外は実施例3と同様
にして8種類の溶液を調製し、さらに実施例3と同じ条
件でd−リモネンの滲みだし状態を観察した。この結果
を表3に示す。
【0024】
【表3】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ サンプルNo. ジブチルヒドロキシトルエン/ d-リモネンが滲み出す d-リモネン50%及びリナロール までの期間 50%からなる芳香剤とHCFC-225 との混合液 ─────────────────────────────────── サンプル17 1g/105g 5日後 18 3g/105g 15日後 19 5g/105g 30日後 20 8g/105g 30日後 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ dl-α-トコフェノロール/ d-リモネンが滲み出す d-リモネン50%及びロナロール までの期間 50%からなる芳香剤とHCFC-225 との混合液 ─────────────────────────────────── サンプル21 1g/105g 5日後 22 3g/105g 12日後 23 5g/105g 30日後 24 8g/105g 30日後 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0025】表1にみられるように、2つの酸化防止剤
には十分な酸化防止効果のあることが判り、とくに添加
量が5g以上のときは、50℃の高温下では、30日以
上もd−リモネンを漏出しないことが判った。
には十分な酸化防止効果のあることが判り、とくに添加
量が5g以上のときは、50℃の高温下では、30日以
上もd−リモネンを漏出しないことが判った。
【0026】実施例6 粉体状の別種の高吸油性樹脂(脱イオン水170mlに
ゼラチン1.0gを溶解し、この水溶液にパラtert
−ブチルスチレン50g、エチレンジメタクリレート
0.05gおよびアゾビスイソブチロニトリル0.1g
を加えた後、室温で窒素を吹き込んで系内の酸素を除去
した。その後60℃に昇温して撹拌下重合を行ない、6
時間後反応率が約60%に達した時点で80℃に昇温し
て更に2時間重合を行なった。生成するポリマーを濾過
し、洗浄、乾燥して粒状ポリマー(平均粒径0.6m
m)47gを得た。続いて、これをシート状とした。)
10gをシャーレに入れ、d−リモネン70g、HCF
C−225 30g及びジブチルヒドロキシトルエン5
gからなる溶液を注ぎ、210時間放置した。このもの
は透明の寒天状に変化し、溶液を完全に吸着していた。
このサンプルを実施例3と同様の方法で、50度℃の高
温下で30日間放置したが、吸着しているd−リモネン
がアルコールに変化して漏出することはなかった。
ゼラチン1.0gを溶解し、この水溶液にパラtert
−ブチルスチレン50g、エチレンジメタクリレート
0.05gおよびアゾビスイソブチロニトリル0.1g
を加えた後、室温で窒素を吹き込んで系内の酸素を除去
した。その後60℃に昇温して撹拌下重合を行ない、6
時間後反応率が約60%に達した時点で80℃に昇温し
て更に2時間重合を行なった。生成するポリマーを濾過
し、洗浄、乾燥して粒状ポリマー(平均粒径0.6m
m)47gを得た。続いて、これをシート状とした。)
10gをシャーレに入れ、d−リモネン70g、HCF
C−225 30g及びジブチルヒドロキシトルエン5
gからなる溶液を注ぎ、210時間放置した。このもの
は透明の寒天状に変化し、溶液を完全に吸着していた。
このサンプルを実施例3と同様の方法で、50度℃の高
温下で30日間放置したが、吸着しているd−リモネン
がアルコールに変化して漏出することはなかった。
【0027】実施例7 実施例3で作成したサンプルからNo.3および7を選
択し、オゾン除去性能とNOx除去性能についてテスト
した。テスト結果を表2に示す。
択し、オゾン除去性能とNOx除去性能についてテスト
した。テスト結果を表2に示す。
【表4】 ─────────────────────────────────── サンプル d-リモネン揮散量 オゾン除去率 NOx除去率 ─────────────────────────────────── NO.3 1.16g/day/全開 (初期値:O3=3ppm) (初期値:NOx=0.53ppm) 10mg/hr/2mmφ 平均95%/2mmφ/hr 平均26%/55mmφ/hr ─────────────────────────────────── NO.7 1.14g/day/全開 (初期値:O3=3ppm) (初期値:NOx=0.53ppm) 10mg/hr/2mmφ 平均96%/2mmφ/hr 平均27%/55mmφ/hr ───────────────────────────────────
【0028】表4にみられるように、d−リモネン揮散
量は、容器の開口部を全開した場合(直径55ミリ)、
平均して1日当り1.16gから1.14g程度蒸発す
ることが判った。開口部をアルミシールで被覆して2m
mの小さい穴をあけた場合は、1時間あたり10mgし
か揮散しない(但し、常温で無風の状態場合)。オゾン
除去率は、大きなデシケータ内にサンプルを入れ、3p
pmのオゾンを管で導入し、デシケータ内部で反応した
オゾンとd−リモネンの混合気体を取りだし、そのオゾ
ン濃度をオゾンモニタで測定した(デシケータおよび導
管内部の圧力、吸引量、送風量などはすべてコントロー
ルしてあり、これをデシケータ測定法と呼ぶ)。また、
表4にみられるように、3ppmの高濃度オゾンは95
〜96%分解除去されて0.15ppm程度になった。
NOx除去率は同じデシケータ法で行ない、サンプルの
開口率を全開して測定したが、除去率は26%程度と低
かった。しかし反応時間を長くとれば除去率は上がるこ
とが判った。
量は、容器の開口部を全開した場合(直径55ミリ)、
平均して1日当り1.16gから1.14g程度蒸発す
ることが判った。開口部をアルミシールで被覆して2m
mの小さい穴をあけた場合は、1時間あたり10mgし
か揮散しない(但し、常温で無風の状態場合)。オゾン
除去率は、大きなデシケータ内にサンプルを入れ、3p
pmのオゾンを管で導入し、デシケータ内部で反応した
オゾンとd−リモネンの混合気体を取りだし、そのオゾ
ン濃度をオゾンモニタで測定した(デシケータおよび導
管内部の圧力、吸引量、送風量などはすべてコントロー
ルしてあり、これをデシケータ測定法と呼ぶ)。また、
表4にみられるように、3ppmの高濃度オゾンは95
〜96%分解除去されて0.15ppm程度になった。
NOx除去率は同じデシケータ法で行ない、サンプルの
開口率を全開して測定したが、除去率は26%程度と低
かった。しかし反応時間を長くとれば除去率は上がるこ
とが判った。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、吸油性網状高
分子材料にテルペノイドを高吸着量で添加でき、しかも
酸化防止剤が同時に吸着されているためテルペノイドの
酸化防止され、これらによってテルペノイドの揮散時間
を長くすることができる。請求項2の発明によれば、実
質的に引火点が上げられたため安全性が向上する。
分子材料にテルペノイドを高吸着量で添加でき、しかも
酸化防止剤が同時に吸着されているためテルペノイドの
酸化防止され、これらによってテルペノイドの揮散時間
を長くすることができる。請求項2の発明によれば、実
質的に引火点が上げられたため安全性が向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 栄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (2)
- 【請求項1】 テルペノイドの1種又は2種以上が酸化
防止剤とともに吸油性網状高分子材料に吸着されてなる
ことを特徴とする徐放揮散体。 - 【請求項2】 不燃性有機化合物がさらに吸着されてい
る請求項1記載の徐放揮散体。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34542592A JP3255191B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 徐放揮散体 |
DE4340609A DE4340609C2 (de) | 1992-11-30 | 1993-11-29 | Langsam verdampfende Zusammensetzung |
US08/158,399 US5567416A (en) | 1992-11-30 | 1993-11-29 | Slow-volatilizing terpenoid composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34542592A JP3255191B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 徐放揮散体 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06157352A true JPH06157352A (ja) | 1994-06-03 |
JP3255191B2 JP3255191B2 (ja) | 2002-02-12 |
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Family Applications (1)
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---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005504102A (ja) * | 2001-10-04 | 2005-02-10 | ステート オブ イスラエル ミニストリー オブ アグリカルチャー ボルカニ センター | エッセンシャルオイルまたはその誘導体を含む微生物殺菌配合剤 |
JP2008523074A (ja) * | 2004-12-07 | 2008-07-03 | アクセス ビジネス グループ インターナショナル エルエルシー | 酸化窒素及び酸素種を、抗酸化性を有する芳香剤で除去するための方法 |
CN112672644A (zh) * | 2018-09-19 | 2021-04-16 | 大日本除虫菊株式会社 | 吸收促进剂、含有飞行害虫驱避香料的组合物,及飞行害虫驱避制品 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19503934C2 (de) * | 1995-02-07 | 1998-12-17 | Reinhard Dr Greiff | Verwendung von ungesättigten Aromastoffen zur Verhütung von Ozonschädigungen |
FR2806307B1 (fr) * | 2000-03-20 | 2002-11-15 | Mane Fils V | Preparation parfumee solide sous forme de microbilles et utilisation de ladite preparation |
US7169318B1 (en) * | 2003-03-18 | 2007-01-30 | Hall Richard H | Imbibed organic liquids, especially halogenated organics |
CN104650282B (zh) * | 2015-02-06 | 2017-07-18 | 宁波纽康生物技术有限公司 | 昆虫诱芯缓释载体材料的制备方法及其应用 |
KR102410960B1 (ko) * | 2020-08-20 | 2022-06-20 | 서울대학교산학협력단 | 방향 탈취용 조성물 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2618975A1 (de) * | 1976-04-29 | 1977-11-17 | Globol Werk | Insektenrepellent |
US4301043A (en) * | 1976-12-25 | 1981-11-17 | Idemitsu Kosan Company Limited | Sublimable perfume compositions |
JPS5952417B2 (ja) * | 1979-06-22 | 1984-12-19 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
US4343854A (en) * | 1981-03-12 | 1982-08-10 | Witco Chemical Corporation | Flame retardant composition |
JPS6290167A (ja) * | 1985-10-15 | 1987-04-24 | 松下電工株式会社 | 消臭剤 |
US4906488A (en) * | 1987-05-01 | 1990-03-06 | Arcade, Inc. | Modification of permeant |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP34542592A patent/JP3255191B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-11-29 US US08/158,399 patent/US5567416A/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-11-29 DE DE4340609A patent/DE4340609C2/de not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005504102A (ja) * | 2001-10-04 | 2005-02-10 | ステート オブ イスラエル ミニストリー オブ アグリカルチャー ボルカニ センター | エッセンシャルオイルまたはその誘導体を含む微生物殺菌配合剤 |
JP2008523074A (ja) * | 2004-12-07 | 2008-07-03 | アクセス ビジネス グループ インターナショナル エルエルシー | 酸化窒素及び酸素種を、抗酸化性を有する芳香剤で除去するための方法 |
CN112672644A (zh) * | 2018-09-19 | 2021-04-16 | 大日本除虫菊株式会社 | 吸收促进剂、含有飞行害虫驱避香料的组合物,及飞行害虫驱避制品 |
CN112672644B (zh) * | 2018-09-19 | 2022-08-05 | 大日本除虫菊株式会社 | 吸收促进剂、含有飞行害虫驱避香料的组合物,及飞行害虫驱避制品 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3255191B2 (ja) | 2002-02-12 |
DE4340609A1 (de) | 1994-06-23 |
DE4340609C2 (de) | 1994-11-24 |
US5567416A (en) | 1996-10-22 |
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