JPH06156765A - 紙葉類繰り出し装置 - Google Patents
紙葉類繰り出し装置Info
- Publication number
- JPH06156765A JPH06156765A JP30418092A JP30418092A JPH06156765A JP H06156765 A JPH06156765 A JP H06156765A JP 30418092 A JP30418092 A JP 30418092A JP 30418092 A JP30418092 A JP 30418092A JP H06156765 A JPH06156765 A JP H06156765A
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- Japan
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- feeding
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- sheet
- paper
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 紙葉類を、若干の間隔をおいて1枚ずつ連続
的に繰り出す装置において、その通常動作が、間欠的に
ならず常に行われるようにする。 【構成】 積層された紙葉類Pが載せられる載置板2の
上流側および下流側に、その周面に高摩擦部4、9と低
摩擦部5、10をそれぞれ有する蹴り出しローラ3およ
び繰り出しローラ6を配し、繰り出しローラ6の両側に
一体に設けたガイドローラ12の周部の、繰り出しロー
ラ6の高摩擦部9における回動方向後端に対応する位置
に、繰り出し補助部材13を設けた。補助部材13は繰
り出しローラ6の周面より径方向に突出し、これによっ
て、紙葉類Pに対する摩擦力が高まり、例え蹴り出しロ
ーラ3による蹴り出しタイミングがずれても紙葉類Pを
通常タイミングで繰り出すことができる。
的に繰り出す装置において、その通常動作が、間欠的に
ならず常に行われるようにする。 【構成】 積層された紙葉類Pが載せられる載置板2の
上流側および下流側に、その周面に高摩擦部4、9と低
摩擦部5、10をそれぞれ有する蹴り出しローラ3およ
び繰り出しローラ6を配し、繰り出しローラ6の両側に
一体に設けたガイドローラ12の周部の、繰り出しロー
ラ6の高摩擦部9における回動方向後端に対応する位置
に、繰り出し補助部材13を設けた。補助部材13は繰
り出しローラ6の周面より径方向に突出し、これによっ
て、紙葉類Pに対する摩擦力が高まり、例え蹴り出しロ
ーラ3による蹴り出しタイミングがずれても紙葉類Pを
通常タイミングで繰り出すことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣等の紙葉類を1枚
ずつ繰り出す紙葉類繰り出し装置に関する。
ずつ繰り出す紙葉類繰り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周面の一部が高摩擦部で、その他の周面
が低摩擦部に形成された蹴り出しローラおよび繰り出し
ローラによって、紙葉類を1枚ずつ繰り出す紙葉類繰り
出し装置としては、例えば実開昭59ー8937号公報
に示されるものがある。
が低摩擦部に形成された蹴り出しローラおよび繰り出し
ローラによって、紙葉類を1枚ずつ繰り出す紙葉類繰り
出し装置としては、例えば実開昭59ー8937号公報
に示されるものがある。
【0003】同公報に記載の装置は、紙葉類の繰り出し
のために蹴り出しローラおよび繰り出しローラ(同公報
ではそれぞれ送り込み補助ローラおよび送り込みドラ
ム)を回動させると、集積部内に積層された紙葉類のう
ち最下面に位置する紙葉類が蹴り出しローラによって繰
り出しローラ側へ蹴り出され、その蹴り出された紙葉類
は櫛歯状に配設された繰り出しローラと分離ローラとの
間に入り込み、繰り出しローラにより搬送部へ向けて繰
り出されながら、その紙葉類に重なった状態で繰り出さ
れようとする後続の紙葉類を分離ローラによって規制
し、紙葉類を1枚ずつ繰り出させるようにしていた。
のために蹴り出しローラおよび繰り出しローラ(同公報
ではそれぞれ送り込み補助ローラおよび送り込みドラ
ム)を回動させると、集積部内に積層された紙葉類のう
ち最下面に位置する紙葉類が蹴り出しローラによって繰
り出しローラ側へ蹴り出され、その蹴り出された紙葉類
は櫛歯状に配設された繰り出しローラと分離ローラとの
間に入り込み、繰り出しローラにより搬送部へ向けて繰
り出されながら、その紙葉類に重なった状態で繰り出さ
れようとする後続の紙葉類を分離ローラによって規制
し、紙葉類を1枚ずつ繰り出させるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置は、蹴
り出しローラおよび繰り出しローラのそれぞれの高摩擦
部の回動方向先端に紙葉類の先端がほぼ一致する状態
で、紙葉類が繰り出されることを前提として各ローラが
各軸に設けられているので、例えば、蹴り出しローラの
高摩擦部と紙葉類との間で滑りが生じて紙葉類の蹴り出
しタイミングにズレが生じた場合、繰り出しローラが所
定のタイミングで紙葉類を繰り出すことができなくなっ
てしまい、その結果、紙葉類を間欠的に繰り出してしま
う不具合の原因となっていた。
り出しローラおよび繰り出しローラのそれぞれの高摩擦
部の回動方向先端に紙葉類の先端がほぼ一致する状態
で、紙葉類が繰り出されることを前提として各ローラが
各軸に設けられているので、例えば、蹴り出しローラの
高摩擦部と紙葉類との間で滑りが生じて紙葉類の蹴り出
しタイミングにズレが生じた場合、繰り出しローラが所
定のタイミングで紙葉類を繰り出すことができなくなっ
てしまい、その結果、紙葉類を間欠的に繰り出してしま
う不具合の原因となっていた。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、紙葉類を間欠的に繰り出すことなく、若干の間
隔を保持して1枚ずつ連続的に繰り出す通常動作が常に
行われる紙葉類繰り出し装置を提供することを目的とし
ている。
あって、紙葉類を間欠的に繰り出すことなく、若干の間
隔を保持して1枚ずつ連続的に繰り出す通常動作が常に
行われる紙葉類繰り出し装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、積層された紙葉類が
載置される給紙用載置板の、紙葉類の繰り出し方向の上
流側および下流側に回転自在にそれぞれ配され、その周
面に高摩擦部および低摩擦部が形成された蹴り出しロー
ラおよび繰り出しローラと、繰り出しローラの軸方向両
側に、該繰り出しローラと同径でかつ同軸的な状態で配
されたガイドローラとを備えた紙葉類繰り出し装置にお
いて、前記ガイドローラの周部であって、前記繰り出し
ローラの高摩擦部における回動方向後端に対応する位置
に、繰り出しローラの周面よりも径方向に突出する繰り
出し補助部材を設けたことを特徴としている。
するためになされたものであって、積層された紙葉類が
載置される給紙用載置板の、紙葉類の繰り出し方向の上
流側および下流側に回転自在にそれぞれ配され、その周
面に高摩擦部および低摩擦部が形成された蹴り出しロー
ラおよび繰り出しローラと、繰り出しローラの軸方向両
側に、該繰り出しローラと同径でかつ同軸的な状態で配
されたガイドローラとを備えた紙葉類繰り出し装置にお
いて、前記ガイドローラの周部であって、前記繰り出し
ローラの高摩擦部における回動方向後端に対応する位置
に、繰り出しローラの周面よりも径方向に突出する繰り
出し補助部材を設けたことを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の紙葉類繰り出し装置によれば、蹴り出
しローラによる蹴り出しタイミングがずれて正規の位置
より後方に留まろうとする紙葉類を、繰り出しローラの
回動方向後端に対応する位置に設けられたガイドローラ
の補助部材が、高い摩擦力を発揮して強制的に繰り出
す。したがって、紙葉類を若干の間隔をおいて1枚ずつ
連続的に繰り出す正常動作が常に保持される。
しローラによる蹴り出しタイミングがずれて正規の位置
より後方に留まろうとする紙葉類を、繰り出しローラの
回動方向後端に対応する位置に設けられたガイドローラ
の補助部材が、高い摩擦力を発揮して強制的に繰り出
す。したがって、紙葉類を若干の間隔をおいて1枚ずつ
連続的に繰り出す正常動作が常に保持される。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。
明する。
【0009】図1は一実施例の紙葉類繰り出し装置1の
側面を概略的に示しており、この繰り出し装置1は、紙
葉類処理機等に組み込まれ、その処理機内に1枚ずつ若
干の間隔をあけながら紙葉類Pを供給する装置である。
側面を概略的に示しており、この繰り出し装置1は、紙
葉類処理機等に組み込まれ、その処理機内に1枚ずつ若
干の間隔をあけながら紙葉類Pを供給する装置である。
【0010】紙葉類Pは多数枚が積層されて平板状の給
紙用載置板2に載置される。図1において矢印(イ)方
向が紙葉類Pの繰り出し方向であり、この載置板2の下
であって中央やや繰り出し方向寄りには、蹴り出しロー
ラ3が配されている。この蹴り出しローラ3は、蹴り出
しローラ3と一体である軸3aが繰り出し方向に直交
し、かつその周面が載置板2の上面から僅かに上に出る
状態で回動自在に設置されている。蹴り出しローラ3の
周面は、その一部が高摩擦部4、その他の部分が低摩擦
部5に形成されている。
紙用載置板2に載置される。図1において矢印(イ)方
向が紙葉類Pの繰り出し方向であり、この載置板2の下
であって中央やや繰り出し方向寄りには、蹴り出しロー
ラ3が配されている。この蹴り出しローラ3は、蹴り出
しローラ3と一体である軸3aが繰り出し方向に直交
し、かつその周面が載置板2の上面から僅かに上に出る
状態で回動自在に設置されている。蹴り出しローラ3の
周面は、その一部が高摩擦部4、その他の部分が低摩擦
部5に形成されている。
【0011】載置板2の下流側には、繰り出しローラ6
が、繰り出しローラ6と一体である軸6aが蹴り出しロ
ーラ3の軸3aと平行な状態で設置されている。この繰
り出しローラ6は、図2に示すように、中央に位置し全
周面がゴム材よりなる中央ローラ7と、この中央ローラ
7の両側に配された中央ローラ7と同径である複数のサ
ブローラ8…とから構成されている。サブローラ8の周
面は、蹴り出しローラ3と同様に、その一部が高摩擦部
9、その他の部分が低摩擦部10に形成されている。な
お、隣り合うサブローラ8間には、一定幅の溝11が形
成されている。また、中央ローラ7およびサブローラ9
…の周面は、載置板2の上面の延長面から僅かに上に出
る状態とされている。
が、繰り出しローラ6と一体である軸6aが蹴り出しロ
ーラ3の軸3aと平行な状態で設置されている。この繰
り出しローラ6は、図2に示すように、中央に位置し全
周面がゴム材よりなる中央ローラ7と、この中央ローラ
7の両側に配された中央ローラ7と同径である複数のサ
ブローラ8…とから構成されている。サブローラ8の周
面は、蹴り出しローラ3と同様に、その一部が高摩擦部
9、その他の部分が低摩擦部10に形成されている。な
お、隣り合うサブローラ8間には、一定幅の溝11が形
成されている。また、中央ローラ7およびサブローラ9
…の周面は、載置板2の上面の延長面から僅かに上に出
る状態とされている。
【0012】蹴り出しローラ3と繰り出しローラ6と
は、それぞれの高摩擦部4、9が同方向に向けられた状
態で、各軸3a、6aが、駆動部によって駆動するタイ
ミングベルト(いずれも図示略)で連結され、矢印
(ロ)方向に連動して回動するようになっている。
は、それぞれの高摩擦部4、9が同方向に向けられた状
態で、各軸3a、6aが、駆動部によって駆動するタイ
ミングベルト(いずれも図示略)で連結され、矢印
(ロ)方向に連動して回動するようになっている。
【0013】繰り出しローラ3におけるもっとも外側の
サブローラ8の軸方向両側には、ガイドローラ12がそ
れぞれ配されている。このガイドローラ12は、繰り出
しローラ3を構成する中央ローラ7およびサブローラ8
…と同径で、軸6aと一体化されている。そして、その
周部であって、サブローラ8…の高摩擦部9における回
動方向後端に対応する位置に、サブローラ8…の周面よ
りも径方向に突出する繰り出し補助部材13が設けられ
ている。この補助部材13は、図3に示すように、ゴム
等の高摩擦部材により円板状に形成されたもので、その
周部がガイドローラ12の周面よりも僅かに径方向に突
出し、通常の繰り出し動作では回動しない程度に、ガイ
ドローラ12に形成された孔12aに嵌め込まれてい
る。
サブローラ8の軸方向両側には、ガイドローラ12がそ
れぞれ配されている。このガイドローラ12は、繰り出
しローラ3を構成する中央ローラ7およびサブローラ8
…と同径で、軸6aと一体化されている。そして、その
周部であって、サブローラ8…の高摩擦部9における回
動方向後端に対応する位置に、サブローラ8…の周面よ
りも径方向に突出する繰り出し補助部材13が設けられ
ている。この補助部材13は、図3に示すように、ゴム
等の高摩擦部材により円板状に形成されたもので、その
周部がガイドローラ12の周面よりも僅かに径方向に突
出し、通常の繰り出し動作では回動しない程度に、ガイ
ドローラ12に形成された孔12aに嵌め込まれてい
る。
【0014】前記繰り出しローラ6の上方において対向
する位置であって前記各溝11の間には、分離ローラ1
4…がそれぞれ配されている。これら分離ローラ14…
は、その周部が若干各溝11に入り込んだ状態とされ、
前記各軸3a、6aと平行な軸14aに対し、一方向ク
ラッチ15を介して装着されている。分離ローラ14…
は、一方向クラッチ15によって繰り出し方向(図1で
反時計方向)への回動のみ許容され、それとは反対方向
への回動は規制されている。
する位置であって前記各溝11の間には、分離ローラ1
4…がそれぞれ配されている。これら分離ローラ14…
は、その周部が若干各溝11に入り込んだ状態とされ、
前記各軸3a、6aと平行な軸14aに対し、一方向ク
ラッチ15を介して装着されている。分離ローラ14…
は、一方向クラッチ15によって繰り出し方向(図1で
反時計方向)への回動のみ許容され、それとは反対方向
への回動は規制されている。
【0015】次いで、上記構成の繰り出し装置1の作用
を説明する。蹴り出しローラ3と、繰り出しローラ6お
よびガイドローラ12の軸3a、6aを駆動させ、これ
らローラ3、6、12を矢印(ロ)の繰り出し方向に連
動させて回動させる。すると、載置板2の上に積層され
ている紙葉類P…のもっとも下の1枚を、まず蹴り出し
ローラ3の高摩擦部4の回動方向先端により繰り出し方
向に蹴り出し、続いて、繰り出しローラ6の高摩擦部9
の回動方向先端が蹴り出された1枚の紙葉類の先端に当
接するとともにその紙葉類Pを摩擦力により繰り出す。
以上の動作が連続的に行われて若干の間隔をおきながら
紙葉類Pは1枚ずつ繰り出される。なお、このように若
干の間隔をおきながら紙葉類Pを1枚ずつ繰り出すため
に、蹴り出しローラ3および繰り出しローラ6の周長
は、一回転で、1枚の紙葉類Pを繰り出し、かつその後
若干の間隔がおかれるまでが行われるように設定されて
いる。また、この繰り出し動作の際、2枚以上重なった
状態で紙葉類Pが蹴り出しローラ3により蹴り出される
ことが、分離ローラ14により防がれる。
を説明する。蹴り出しローラ3と、繰り出しローラ6お
よびガイドローラ12の軸3a、6aを駆動させ、これ
らローラ3、6、12を矢印(ロ)の繰り出し方向に連
動させて回動させる。すると、載置板2の上に積層され
ている紙葉類P…のもっとも下の1枚を、まず蹴り出し
ローラ3の高摩擦部4の回動方向先端により繰り出し方
向に蹴り出し、続いて、繰り出しローラ6の高摩擦部9
の回動方向先端が蹴り出された1枚の紙葉類の先端に当
接するとともにその紙葉類Pを摩擦力により繰り出す。
以上の動作が連続的に行われて若干の間隔をおきながら
紙葉類Pは1枚ずつ繰り出される。なお、このように若
干の間隔をおきながら紙葉類Pを1枚ずつ繰り出すため
に、蹴り出しローラ3および繰り出しローラ6の周長
は、一回転で、1枚の紙葉類Pを繰り出し、かつその後
若干の間隔がおかれるまでが行われるように設定されて
いる。また、この繰り出し動作の際、2枚以上重なった
状態で紙葉類Pが蹴り出しローラ3により蹴り出される
ことが、分離ローラ14により防がれる。
【0016】さて、上記繰り出し動作の際、例えば、繰
り出しローラ6(サブローラ8)の高摩擦部9の中間部
が、紙葉類Pの先端に当接して繰り出しを行った場合、
繰り出しローラ6の高摩擦部9の回動方向後端が分離ロ
ーラ14と対向する位置に達したにもかかわらず、繰り
出されようとする紙葉類Pの残りの部分は積層部にあっ
て留まっているから、従来では、そのままの状態で繰り
出しローラ6がさらに一回転するまで、その留まってい
る紙葉類Pを繰り出すことができなかった。すなわち間
欠的な繰り出しとなっていた。
り出しローラ6(サブローラ8)の高摩擦部9の中間部
が、紙葉類Pの先端に当接して繰り出しを行った場合、
繰り出しローラ6の高摩擦部9の回動方向後端が分離ロ
ーラ14と対向する位置に達したにもかかわらず、繰り
出されようとする紙葉類Pの残りの部分は積層部にあっ
て留まっているから、従来では、そのままの状態で繰り
出しローラ6がさらに一回転するまで、その留まってい
る紙葉類Pを繰り出すことができなかった。すなわち間
欠的な繰り出しとなっていた。
【0017】しかしながら本装置1では、繰り出しロー
ラ6の回動方向後端に対応する位置に設けられたガイド
ローラ12の補助部材13が、留まっている状態の紙葉
類Pに対し高い摩擦力を発揮し、その紙葉類Pを強制的
に繰り出す。特にこの場合、単に高摩擦部9の長さを延
ばすのではなく、ガイドローラ12の径方向に突出する
補助部材13を設けることにより、紙葉類Pが補助部材
13の表面に当接する長さ(面積)が大きくなり、その
結果、高い摩擦力が紙葉類Pに作用するわけである。し
たがって、例え蹴り出しローラ3による紙葉類Pの蹴り
出しタイミングにずれが生じても、紙葉類Pを若干の間
隔をおいて1枚ずつ連続的に繰り出す正常動作が常に保
持され、繰り出しが間欠的となる不具合が解消される。
ラ6の回動方向後端に対応する位置に設けられたガイド
ローラ12の補助部材13が、留まっている状態の紙葉
類Pに対し高い摩擦力を発揮し、その紙葉類Pを強制的
に繰り出す。特にこの場合、単に高摩擦部9の長さを延
ばすのではなく、ガイドローラ12の径方向に突出する
補助部材13を設けることにより、紙葉類Pが補助部材
13の表面に当接する長さ(面積)が大きくなり、その
結果、高い摩擦力が紙葉類Pに作用するわけである。し
たがって、例え蹴り出しローラ3による紙葉類Pの蹴り
出しタイミングにずれが生じても、紙葉類Pを若干の間
隔をおいて1枚ずつ連続的に繰り出す正常動作が常に保
持され、繰り出しが間欠的となる不具合が解消される。
【0018】上記本実施例における補助部材13は、高
摩擦部材であるがために、長時間の使用で紙葉類Pに当
接するガイドローラ12からの突出部分が磨耗して充分
な機能を発揮しなくなるおそれがあるが、その場合に
は、所定期間ごとに、補助部材13を孔12a内で人手
により回転させ、突出部分を切り換えればよい。
摩擦部材であるがために、長時間の使用で紙葉類Pに当
接するガイドローラ12からの突出部分が磨耗して充分
な機能を発揮しなくなるおそれがあるが、その場合に
は、所定期間ごとに、補助部材13を孔12a内で人手
により回転させ、突出部分を切り換えればよい。
【0019】ガイドローラ12および補助部材13の厚
さは、特に限定されるものではないが、ある程度厚さが
大きい方が、繰り出し動作が確実になる。また、本実施
例においては、ガイドローラ12と分離ローラ14とが
ある程度離間しているので、補助部材13と分離ローラ
14との外周面の食い違い量が緩和され、その結果、両
者の間に挟まれる紙葉類Pが破断するおそれがない。そ
して、本実施例ではガイドローラ12をサブローラ8に
密着させているが、紙葉類Pの幅寸法内であれば、サブ
ローラ8からガイドローラ12を離間させてもよく、そ
の場合には、紙葉類Pに確実に摩擦力が作用するよう、
補助部材13の突出量を大きくした方がよい。
さは、特に限定されるものではないが、ある程度厚さが
大きい方が、繰り出し動作が確実になる。また、本実施
例においては、ガイドローラ12と分離ローラ14とが
ある程度離間しているので、補助部材13と分離ローラ
14との外周面の食い違い量が緩和され、その結果、両
者の間に挟まれる紙葉類Pが破断するおそれがない。そ
して、本実施例ではガイドローラ12をサブローラ8に
密着させているが、紙葉類Pの幅寸法内であれば、サブ
ローラ8からガイドローラ12を離間させてもよく、そ
の場合には、紙葉類Pに確実に摩擦力が作用するよう、
補助部材13の突出量を大きくした方がよい。
【0020】なお、本発明における繰り出し補助部材
は、上記実施例の補助部材13に限定はされず、例え
ば、ガイドローラ12の周面の一部に径方向に突出する
ゴム片を張り付けたもの、ガイドローラ12自体の周面
の一部を径方向に若干突出させ、その突出部分にゴムシ
ートを張り付けたもので構成してもよい。
は、上記実施例の補助部材13に限定はされず、例え
ば、ガイドローラ12の周面の一部に径方向に突出する
ゴム片を張り付けたもの、ガイドローラ12自体の周面
の一部を径方向に若干突出させ、その突出部分にゴムシ
ートを張り付けたもので構成してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の紙葉類繰り
出し装置によれば、積層された紙葉類が載置される給紙
用載置板の、紙葉類の繰り出し方向の上流側および下流
側に回転自在にそれぞれ配され、その周面に高摩擦部お
よび低摩擦部が形成された蹴り出しローラおよび繰り出
しローラと、繰り出しローラの軸方向両側に、該繰り出
しローラと同径でかつ同軸的な状態で配されたガイドロ
ーラとを備えた紙葉類繰り出し装置において、前記ガイ
ドローラの周部であって、前記繰り出しローラの高摩擦
部における回動方向後端に対応する位置に、繰り出しロ
ーラの周面よりも径方向に突出する繰り出し補助部材が
設けられていることを特徴とするもので、蹴り出しロー
ラによる蹴り出しタイミングがずれて正規の位置より後
方に留まろうとする紙葉類を、繰り出しローラの回動方
向後端に対応する位置に設けられたガイドローラの補助
部材が、高い摩擦力を発揮して強制的に繰り出す作用を
果たし、したがって、紙葉類を若干の間隔をおいて1枚
ずつ連続的に繰り出す正常動作が常に保持されるといっ
た効果を奏する。
出し装置によれば、積層された紙葉類が載置される給紙
用載置板の、紙葉類の繰り出し方向の上流側および下流
側に回転自在にそれぞれ配され、その周面に高摩擦部お
よび低摩擦部が形成された蹴り出しローラおよび繰り出
しローラと、繰り出しローラの軸方向両側に、該繰り出
しローラと同径でかつ同軸的な状態で配されたガイドロ
ーラとを備えた紙葉類繰り出し装置において、前記ガイ
ドローラの周部であって、前記繰り出しローラの高摩擦
部における回動方向後端に対応する位置に、繰り出しロ
ーラの周面よりも径方向に突出する繰り出し補助部材が
設けられていることを特徴とするもので、蹴り出しロー
ラによる蹴り出しタイミングがずれて正規の位置より後
方に留まろうとする紙葉類を、繰り出しローラの回動方
向後端に対応する位置に設けられたガイドローラの補助
部材が、高い摩擦力を発揮して強制的に繰り出す作用を
果たし、したがって、紙葉類を若干の間隔をおいて1枚
ずつ連続的に繰り出す正常動作が常に保持されるといっ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側面図である。
【図2】図1のAーA線矢視図である。
【図3】繰り出し補助部材が嵌め込まれたガイドローラ
の側面図である。
の側面図である。
1 紙葉類繰り出し装置 2 給紙用載置板 3 蹴り出しローラ 4 蹴り出しローラの高摩擦部 5 蹴り出しローラの低摩擦部 6 繰り出しローラ 9 繰り出しローラの高摩擦部 10 繰り出しローラの低摩擦部 12 ガイドローラ 13 繰り出し補助部材
Claims (1)
- 【請求項1】 積層された紙葉類が載置される給紙用載
置板の、紙葉類の繰り出し方向の上流側および下流側に
回転自在にそれぞれ配され、その周面に高摩擦部および
低摩擦部が形成された蹴り出しローラおよび繰り出しロ
ーラと、繰り出しローラの軸方向両側に、該繰り出しロ
ーラと同径でかつ同軸的な状態で配されたガイドローラ
とを備えた紙葉類繰り出し装置において、 前記ガイドローラの周部であって、前記繰り出しローラ
の高摩擦部における回動方向後端に対応する位置に、繰
り出しローラの周面よりも径方向に突出する繰り出し補
助部材が設けられていることを特徴とする紙葉類繰り出
し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30418092A JP2711056B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 紙葉類繰り出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30418092A JP2711056B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 紙葉類繰り出し装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06156765A true JPH06156765A (ja) | 1994-06-03 |
JP2711056B2 JP2711056B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=17930003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30418092A Expired - Fee Related JP2711056B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 紙葉類繰り出し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2711056B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7654516B2 (en) * | 2006-12-06 | 2010-02-02 | Hitachi-Omron Terminal Solutions, Corp. | Paper sheet running-out mechanism |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP30418092A patent/JP2711056B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7654516B2 (en) * | 2006-12-06 | 2010-02-02 | Hitachi-Omron Terminal Solutions, Corp. | Paper sheet running-out mechanism |
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Publication number | Publication date |
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JP2711056B2 (ja) | 1998-02-10 |
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