JP2006168895A - 紙葉類集積機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙葉類を収納する紙葉類収納部2と、該紙葉類収納部2の入口に設けられたフィードローラ4と、該フィードローラ4と対向する従動ローラ7と、該従動ローラ7と前記フィードローラ4とにより放出された紙葉類を叩き落す舌片11を有する舌片ローラ10とを備えた紙葉類集積機構において、前記舌片ローラ10の舌片11を、紙葉類の集積方向の前方に湾曲させたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
しかしながら、上述した従来の技術においては、舌片を集積方向の後方に湾曲させているため、舌片が集積した紙葉類を押さえてもすぐに紙葉類から離れて後続する舌片が集積した紙葉類を押さえるまで間が空いてその間に紙葉類のくせが戻ってしまうことがあり、後続する紙葉類がそのくせにより盛り上がってしまった箇所に追突して乱雑な状態で集積されるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、紙葉類収納部に集積した紙葉類を連続的に押さえ、紙葉類を整列させて収納する手段を提供することを目的とする。
図1、図2において、1は紙葉類集積機構としての紙葉類分離集積装置である。
2は紙葉類収納部であり、フロント板2aとこれに対向して設けられたリア板2b、フロント板2aとリア板2bの側方に設けられた一対の側面板2cおよび下方に設けられた図示しない昇降機構により昇降可能なステージ3からなる筐体であって、ステージ3に紙葉類Pを集積して収納する。
4はフィードローラとしての繰出ローラであり、紙葉類収納部2の入口に設けられた繰出ローラシャフト5に所定の間隔で設置されて正逆可能に回転し、外周面にはその一部に紙葉類Pの搬送のために充分な摩擦力を有する高摩擦部材6が取付けられると共に、円周方向全域にわたるリング状の溝部が2本並設されている。
また、分離ローラシャフト8は図示しないワンウェイクラッチが設けられており図1に矢印Aで示す紙葉類Pの集積方向にのみ回転可能となっており、反集積方向のときは停止する。
11は舌片であり、天然ゴムや合成ゴム等の弾性材料で舌片ローラ10のハブ部10aの外周の接線方向に伸長し、図1に示すように紙葉類Pの集積方向の前方に湾曲させて形成される。
12は搬送ローラであり、繰出ローラシャフト5に設置されて全周が高摩擦部材により形成され、それぞれの繰出ローラ4の外側および繰出ローラ4の間の中央部に配置される。
13はプレッシャーローラであり、分離ローラ7の集積方向の上流側に搬送ローラ12と対向して設置され、図示しないスプリング等により搬送ローラ12に押圧される。
17は一対の搬送ガイドであり、舌片ローラ10が回転したときの舌片11の軌道に重なる箇所に舌片11が通り抜けるための開口が設けられ、搬送ガイド17の一方は分離ローラ7近傍の紙葉類収納部2寄りの位置から湾曲して紙葉類収納部2のフロント板2aと接続し、搬送ガイド17の他方は天板18と接続するように設けられて搬送される紙葉類Pを案内する。
上述した構成の作用について説明する。
搬送ガイド17により案内された紙葉類Pを集積方向に搬送して紙葉類収納部2に搬入するときは、繰出ローラ4を図1において反時計方向に、分離ローラ7を時計方向に回転させ、繰出ローラ4と分離ローラ7との間に挟んだ紙葉類Pを紙葉類収納部2の方向に搬送する。
このとき、紙葉類Pを叩き落した舌片ローラ10は図3に示す舌片11aの先端を集積した紙葉類Pの上面に押圧して押さえつけ、舌片ローラ10の回転に伴って舌片11aが折れ曲がり、さらに舌片ローラ10が回転すると図4に示すように舌片11aは集積した紙葉類Pの上面から離れる。その間に舌片11aに後続する舌片11bが集積した紙葉類Pの上方に位置して舌片11aが離れた直後に集積した紙葉類Pの上面を押圧して紙葉類Pを押さえつけ、舌片11aと同様に作動する。舌片11bに後続する舌片11cも同様である。
このように、舌片11が紙葉類Pの集積方向の前方に湾曲しているため、同じ外径を有する舌片を真っ直ぐに形成した場合や紙葉類Pの集積方向の後方に湾曲させた場合と比べ、紙葉類Pの上面を押さえつけながら折れ曲がる舌片の先端の軌跡が長くなるので紙葉類Pを長く押さえつけることができ、さらに舌片11が紙葉類Pの上面から離れたとき後続する舌片11が即座に紙葉類Pを押さえつけるため、紙葉類収納部2に集積する紙葉類Pを連続的に押さえつけることができる。
次に、紙葉類Pを紙葉類収納部2から繰出して反集積方向に搬送するときは、繰出ローラ4とピックアップローラ15とを図1において時計方向に回転させ、紙葉類収納部2のステージ3を上昇させて集積している最上位の紙葉類Pをピックアップローラ15に押圧させ、ピックアップローラ15に取付けられている高摩擦部材15aと紙葉類Pとの間に働く摩擦力により紙葉類Pを繰出ローラ4の方向へ搬送する。
このとき、分離ローラ7は紙葉類Pの集積方向にのみ回転可能となっているので紙葉類Pが反集積方向に搬送されるときは停止しており、複数枚重なった紙葉類Pが繰出ローラ4と分離ローラ7との間に挟まれたとき繰出ローラ4に接している最上位の紙葉類Pのみ分離されて繰出される。
以上説明したように、本実施例では、舌片が集積方向の前方に湾曲しているため、舌片が紙葉類収納部に収納した紙葉類を長く押さえつけ、舌片が紙葉類の上面から離れても後続する舌片が即座に紙葉類を押さえつけるので、紙葉類が乱雑に集積されてしまうことを防止できる。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5において、20は中間舌片ローラであり、紙葉類Pの集積方向の前方に湾曲するように形成した複数の舌片11により構成され、図示しないワンウェイクラッチを介して分離ローラ7の間に配置され、舌片ローラ10と同様に集積方向に回転し、反集積方向に空転する。
搬送ガイド17により案内された紙葉類Pを集積方向に搬送して紙葉類収納部2に搬入するときは、上記実施例1と同様にして紙葉類Pの集積方向に繰出ローラ4と分離ローラ7とを回転させる。
紙葉類Pは繰出ローラ4と分離ローラ7により紙葉類収納部2に放出され、舌片ローラ10により放出された紙葉類Pの集積方向の直交方向の両側部(以下、単に両側部という。)を、中間舌片ローラ20によりその中央部を叩かれて紙葉類収納部2のステージ3に集積される。
また、中間舌片ローラ20の舌片11はその先端が集積した紙葉類Pの上面の中央部を押圧し、中間舌片ローラ20が回転することによって紙葉類Pの上面を押さえつけながら折れ曲がり、さらに中間舌片ローラ20が回転して舌片11が紙葉類Pの上面から離れると、後続する中間舌片ローラ20の舌片11が即座に集積した紙葉類Pの上面を押圧する。
なお、本実施例では両側部の舌片ローラの舌片を集積方向の前方に湾曲させるとして説明したが、舌片ローラに対して放射状に真直ぐに形成してもよい。このようにしてよれよれの紙葉類の中央部を押圧して整列させることができる。
なお、上記各実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の中間ローラ30は、これを回転させる図示しない駆動ギアを増速ギア列として両側部の舌片ローラ10よりも速く回転するように構成される。
上記のように構成したことにより、上記実施例1と同様にして、繰出ローラと分離ローラにより集積方向に搬送された紙葉類が紙葉類収納部に放出されると、中間舌片ローラが舌片ローラよりも速く回転しているので、紙葉類の中央部が先に押さえられ、紙葉類の中央部が盛り上がったまま集積することをさらに防止することができる。
また、本実施例では、増速ギア列により中間舌片ローラが両側部の舌片ローラよりも速く回転するとして説明したが、中間舌片ローラの舌片の枚数を両側部の舌片ローラの舌片の枚数より多くして、中間舌片ローラが両側部の舌片ローラよりも多く紙葉類を叩くように構成しても上記と同様の効果を得ることができる。
なお、上記各実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略するが、本実施例では分離、繰出し機能が無くて集積機能のみを有し、フィードローラ等の配置も異なる。
41はフィードローラとしての集積ローラであり、紙葉類収納部2の入口に設けられ、集積方向に搬送された紙葉類Pの両側部と中央部とを挟持するように集積ローラシャフト42に設置される。
48は短舌片ローラであり、集積ローラシャフト42に設置され、その外周に天然ゴムや合成ゴム等の弾性材料で放射状に形成した複数の短舌片49を備え、紙葉類Pの両側部を挟持する集積ローラ41よりも外側にそれぞれ配置される。
短舌片ローラ48が備える短舌片49の枚数は図9に示すように搬送される紙葉類Pの間に短舌片49が入り込むことができる枚数に定められる。つまり搬送される紙葉類Pの間隔に相当する短舌片ローラ48の回転角に少なくとも一枚の短舌片49を備えるようにすることによって枚数を定める。
図10において51は長舌片ローラであり、集積ローラシャフト42に設置されて外周に長舌片53を備えており、紙葉類Pの中央部を挟持する集積ローラ41の両側、つまり短舌片ローラ48の中間に配置される。
また、長舌片ローラ51に備えられる長舌片53の枚数は、搬送中の紙葉類Pに長舌片53同士が重ならない枚数とする。
上記の構成の作用について説明する。
搬送ガイド17により案内された紙葉類Pを集積方向に搬送して紙葉類収納部2に搬入するときは、集積ローラ41を集積方向に回転(図7において反時計方向。)させ、プレスばね46により集積ローラ41に押付けられているプレスローラ44は集積ローラ41の回転に従動して回転し、集積ローラ41とプレスローラ44に挟持された紙葉類Pは、集積方向に搬送されて紙葉類収納部2に放出される。
紙葉類収納部2に放出された集積方向の長さが最も短い紙葉類Pは、その先端がリア板2bに衝突したら長舌片ローラ51の長舌片53により紙葉類Pの中央部が叩かれて紙葉類収納部2のステージ3に集積される。
また、短舌片ローラを紙葉類の両側部の集積ローラより外側に配置し、長舌片ローラを紙葉類の中央部の集積ローラの両側に配置するとして説明したが、短舌片ローラと長舌片ローラとの配置を入れ替えても上記と同様の動作を行うことができる。
また、上記各実施例では舌片を天然ゴムや合成ゴム等の弾性材料により形成するとして説明したが、プラスチックシート等の柔軟性のある材料により形成してもよい。
2 紙葉類収納部
2a フロント板
2b リア板
2c 側面板
3 ステージ
4 繰出ローラ
5 繰出ローラシャフト
6、15a 高摩擦部材
7 分離ローラ
8 分離ローラシャフト
10 舌片ローラ
10a ハブ部
11 舌片
12 搬送ローラ
13 プレッシャーローラ
15 ピックアップローラ
17 搬送ガイド
18 天板
20 中間舌片ローラ
40 紙葉類集積機構
41 集積ローラ
42 集積ローラシャフト
44 プレスローラ
45 プレスローラシャフト
46 プレスばね
48 短舌片ローラ
49 短舌片
51 長舌片ローラ
53 長舌片
Claims (9)
- 紙葉類を収納する紙葉類収納部と、該紙葉類収納部の入口に設けられたフィードローラと、該フィードローラと対向する従動ローラと、該従動ローラと前記フィードローラとにより放出された紙葉類を叩き落す舌片を有する舌片ローラとを備えた紙葉類集積機構において、
前記舌片ローラの舌片を、紙葉類の集積方向の前方に湾曲させたことを特徴とする紙葉類集積機構。 - 請求項1において、
前記舌片ローラに一方向回転機構を設け、前記舌片ローラを反集積方向に空転させることを特徴とする紙葉類集積機構。 - 紙葉類を収納する紙葉類収納部と、該紙葉類収納部の入口に設けられたフィードローラと、該フィードローラと対向する従動ローラと、該従動ローラと前記フィードローラとにより放出された紙葉類を叩き落す舌片を有する舌片ローラとを備えた紙葉類集積機構において、
前記舌片ローラを、放出された紙葉類の集積方向に直交する方向の両側部と中央部に配置し、
前記中央部に配置した舌片ローラの舌片を紙葉類の集積方向の前方に湾曲させたことを特徴とする紙葉類集積機構。 - 請求項3において、
前記両側部に配置した舌片ローラの舌片を紙葉類の集積方向の前方に湾曲させたことを特徴とする紙葉類集積機構。 - 請求項3または請求項4において、
前記中央部に配置した舌片ローラが、前記両側部に配置した舌片ローラよりも速く回転することを特徴とする紙葉類集積機構。 - 紙葉類を収納する紙葉類収納部と、該紙葉類収納部の入口に設けられたフィードローラと、該フィードローラと対向する従動ローラと、該従動ローラと前記フィードローラとにより放出された紙葉類を叩き落す舌片を有する舌片ローラとを備えた紙葉類集積機構において、
前記舌片ローラを、放出された紙葉類の内、長さが最も長い紙葉類を叩き落とす全長の短い舌片を備えた短舌片ローラと、
放出された紙葉類の内、長さの最も短い紙葉類を叩き落す全長の長い舌片を備えた長舌片ローラとで構成したことを特徴とする紙葉類集積機構。 - 請求項6において、
前記短舌片ローラを、放出された紙葉類の集積方向に直交する方向の両側部を叩く位置に配置し、
前記長舌片ローラを、前記短舌片ローラの中間に配置したことを特徴とする紙葉類集積機構。 - 請求項6または請求項7において、
前記長舌片ローラが備える長い舌片の枚数が、前記短舌片ローラが備える短い舌片の枚数より少ないことを特徴とする紙葉類集積機構。 - 請求項6から請求項7または請求項8において、
前記長舌片ローラの長い舌片を紙葉類の集積方向の前方に湾曲させたことを特徴とする紙葉類集積機構。
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