JP2515083Y2 - 紙葉類分離送給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、自動入出金機あるいは光学式文字読取機等
に組込まれる紙葉類分離送給装置に関し、特に、紙幣そ
の他の用紙を含む紙葉類を繰り出すピックアップローラ
と繰り出された二枚以上の紙葉類を分離する分離ローラ
とを備える紙葉類分離送給装置に関する。

（従来の技術） 第４図は従来のこの種の紙葉類分離送給装置を示す斜
視図、第５図は同装置の側面図である。これらの図にお
いて１は収納部であり、紙葉４の送給方向に折れ曲がっ
ているガイド板部２を有している。また、収納部１は上
下動可能な押付手段としてのステージ３を有し、このス
テージ３上には紙葉４が積層されている。ステージ３は
図示しないスプリング又は駆動機構により上方に弾性的
に押圧され、これによりステージ３が上昇して最上位の
紙葉４を上方に配されているピックアップローラ５に当
接させている。

このピックアップローラ５は、外周側の一部に高摩擦
部材６が設けられており、シャフト７に所定の間隔で複
数個取付けられている。

ガイド板部２上にはフィードローラ８が配され、この
フィードローラ８はピックアップローラ５と同様に外周
側の一部に高摩擦部材９が設けられている。また、この
フィードローラ８の周面にはリング状の溝10が２本並設
されている。そして、このフィードローラ８は、前記シ
ャフト７と平行に配されているシャフト11に所定の間隔
で複数個取付けられている。フィードローラ８の下方に
は分離ローラ12が配されている。この分離ローラ12はそ
の周面にリング状の溝13が設けられており、ガイド板部
２の下側に位置する保持ブッシング14に回転可能に保持
されたシャフト15に前記フィードローラ８と対向するよ
うに取付けられている。分離ローラ12の外周側の一部は
ガイド板部２に設けられている透孔より上方に突出し、
フィードローラ８の溝10内に僅かに入り込んでいる。

シャフト７と11の一端にはそれぞれプーリ16、17が取
付けられ、これらプーリ16、17及び駆動プーリ19にはベ
ルト20が巻掛けられている。駆動プーリ19はモータ18の
回転軸に取付けられている。従って、モータ18を所定の
方向に回転させると、その回転力が駆動プーリ19及びベ
ルト20を介してプーリ16、17に伝達され、これによりシ
ャフト７、11を介してピックアップローラ５とフィード
ローラ８が矢印ａで示す方向に同速度で回転する。

ピックアップローラ５及びフィードローラ８に設けら
れている高摩擦部材６、９は紙葉４の繰り出し、送給を
行なうのに充分な摩擦力を有している。

また、フィードローラ８と対向している分離ローラ12
とシャフト15との間には図示しないワンウエイクラッチ
が設けられており、図示しないモータ等により矢印ｂで
示す方向に回転する。即ち、紙葉４を収納部１側へ押戻
すようにフィードローラ８とは逆方向に回転する。分離
ローラ12の紙葉４に対する摩擦力は、フィードローラ８
の紙葉４に対する摩擦力よりも小さく設定されている。

次に、上記構成の紙葉類分離送給装置の動作を説明す
る。

第４図に示すようにステージ３の押付けで最上位の紙
葉４がピックアップローラ５に当接された状態におい
て、図示しない制御部からの信号によりモータ18が回転
すると、その回転力が前述したように駆動プーリ16、17
に伝達されるので、シャフト７、11に取付けられている
ピックアップローラ５とフィードローラ８は矢印ａ方向
に回転する。

一方、分離ローラ12は図示しないモータ等により矢印
ｂで示す逆方向に回転する。

従って、最上位の紙葉４はピックアップローラ５の回
転で高摩擦部材６と摩擦接触して前方へ繰り出されるの
で、その先端部がフィードローラ８と分離ローラ12との
間に挟み込まれ、更にフィードローラ８の回転によりそ
の外周部に設けられている高摩擦部材９との摩擦力で矢
印ｃ方向へ送給される。

また、同時に紙葉４には矢印ｂ方向に回転している分
離ローラ12により収納部１側へ押戻す力が加えられる
が、この分離ローラ12の紙葉４に対する摩擦力は、前記
高摩擦部材９の紙葉４に対する摩擦力よりも小さいの
で、紙葉４はフィードローラ８の回転に伴いガイド板部
２に沿って矢印ｃ方向に送給されて行く。

ところで、静電気その他の要因により紙葉４相互は密
着していることが多い。このため、ピックアップローラ
５の回転により繰り出される紙葉４は最上位のものだけ
に限られず、最上位の紙葉４と共にその下の紙葉４が重
なり合った状態で複数枚繰り出されることがある（以
下、重送と称す）。

しかるに、分離ローラ12がフィードローラ８内に僅か
に入り込んでいること、及び分離ローラ12が常に矢印ｂ
方向つまり収納部１へ紙葉４を押戻すように逆方向に回
転していることから、紙葉４相互の密着度が小さい場合
には最上位以外の紙葉４は分離ローラ12によって止めら
れ、最上位つまりフィードローラ８と直接接触する紙葉
４のみが矢印ｃ方向に送られる。

従って、紙葉４相互の密着度が小さい限り、収納部１
から紙葉４は１枚ずつ分離して繰り出されることにな
り、繰り出された紙葉４は図示しないローラ、ベルト等
から成る搬送路により所定の部位へと送られて行く。

（考案が解決しようとする課題） しかし、紙葉４相互の密着度が高い場合には、分離ロ
ーラ12にて最上位の紙葉４より下方の紙葉４を分離する
ことができず、このため、紙葉４を重送してしまう問題
があった。また、従来のように、単にピックアップロー
ラ５に紙葉４を常時押し付けているだけでは、紙葉４の
繰り出し時に紙葉４相互に大きな摩擦力が生じてしま
う。そして、この摩擦力が分離ローラ12の押戻力よりも
大きい場合には同様に紙葉４を重送してしまう上に下方
の紙葉４を連続的に繰り出す連鎖送りが発生する欠点も
あった。

本考案は以上の点に着目してなされたもので、重送や
連鎖送りが極めて少ない構造を有する紙葉類分離送給装
置を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 本願考案は、複数枚集積された紙葉類の中から１枚の
紙葉類を分離して送給する紙葉類分離送給装置におい
て、弾性部材によって鉛直方向に上下動するステージ上
に複数枚の紙葉類を集積した収納部と、回転駆動される
シャフトと、収納部の最上部の紙葉類と対向して配置さ
れると共に、シャフトに偏心して取付けられ、かつ大径
部側に高摩擦部材が設けられ、この高摩擦部材によって
最上部の紙葉類を繰り出すピックアップローラと、周面
にリング状の溝を備え、ピックアップローラによって繰
り出された紙葉類を送給するフィードローラと、周面に
リング状の溝を備えるとともにその溝がフィードローラ
の溝に僅かに入り込むように配置され、ピックアップロ
ーラによって繰り出された紙葉類を押し戻す方向に回転
して重送された複数枚の紙葉類を分離する分離ローラ
と、前記収納部近傍から前記分離ローラの両側に延在し
た折曲片であって、中央屈曲部が紙葉の走行位置よりも
僅かに上方に位置するく字状の折曲片を有する弾性体か
ら成る紙葉規制部材とを備えたことを特徴とする。

（作用） シャフトに偏心させて取付けたピックアップローラを
偏心回転させる。これにより、積層している紙葉類にピ
ックアップローラを間欠的に当接させて振動を付与し、
密着していた紙葉類の間に空間を生じさせると共に、紙
葉類の繰り出し後にはピックアップローラの偏心で紙葉
類への押付力を小さくし若しくは押付力を加えずに紙葉
類相互の摩擦力を分離ローラの押戻力よりも小さくす
る。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。

第１図は本考案に係る紙葉類分離送給装置を示す斜視
図、第２図及び第３図は同装置の側面図とその要部を拡
大して示す図である。

これらの図において、30は収納部であり、紙葉４の送
給方向に折れ曲がっているガイド板部31を有している。
また、収納部30は上下動可能に配されている押付手段と
してのステージ32を有し、このステージ32上には紙葉４
が積層されている。ステージ32は図示しないスプリング
又は駆動機構により上方に弾性的に押圧されている。一
方、積層されている紙葉４上にはピックアップローラ3
3、33が配されている。従って、これらのピックアップ
ローラ33には最上位の紙葉４がステージ32の押し付けに
より当接される。

これらのピックアップローラ33は外周側の一部に合成
ゴム等から成る高摩擦部材34が設けられている。そし
て、これらのピックアップローラ33は、高摩擦部材34よ
り離れた位置でシャフト35が貫通され、これによりシャ
フト35に偏心して取付けられている。

ガイド板部31上には二つのフィードローラ36が配さ
れ、これらのフィードローラ36はピックアップローラ33
と同様に外周側の一部に高摩擦部材37が設けられてい
る。また、フィードローラ36の周面にはリング状の溝36
aが２本並設されている。そして、これらのフィードロ
ーラ36は、前記シャフト35と平行に配されているシャフ
ト38に所定の間隔で複数個取付けられている。フィード
ローラ36の下方には分離ローラ39が配されている。この
分離ローラ39はその周面にリング状の溝39aが設けられ
ており、ガイド板部31の下側に位置する保持ブロック40
（第２図参照）に回転可能に保持されたシャフト41に前
記フィードローラ36と対向するように取付けられてい
る。分離ローラ39の外周側の一部はガイド板部31に設け
られている透孔より上方に突出し、フィードローラ36の
溝36a内に僅かに入り込んでいる。

シャフト35と38の一端にはそれぞれプーリ42、43が取
付けられ、これらプーリ42、43及び駆動プーリ44にはベ
ルト45が巻掛けられている。駆動プーリ44はモータ46の
回転軸に取付けられている。従って、モータ46を所定の
方向に回転させると、その回転力が駆動プーリ44及びベ
ルト45を介してプーリ42、43に伝達され、これによりシ
ャフト35、38を介してピックアップローラ33とフィード
ローラ36が矢印ａで示す方向に同速度で回転する。

尚、ピックアップローラ33及びフィードローラ36に設
けられている高摩擦部材34、37は紙葉４の繰り出し、送
給を行なうのに充分な摩擦力を有している。

また、フィードローラ36と対向している分離ローラ39
とシャフト41との間には図示しないワンウエイクラッチ
が設けられており、図示しないモータ等により矢印ｂで
示す方向に回転する。即ち、紙葉４を収納部30側へ押戻
すようにフィードローラ36とは逆方向に回転する。

更に、分離ローラ39の紙葉４に対する摩擦力は、フィ
ードローラ36の紙葉４に対する摩擦力よりも小さく、設
定されている。

積層されている紙葉４と分離ローラ39との間には紙葉
規制部材47が配されている。この紙葉規制部材47は肉厚
の小さいばね鋼や弾性を有するプラスチック材より形成
されており、板状の基部47Aが上下方向に沿ってガイド
板部31に固定されている。基部47Aの上端の両側からは
それぞれ３本の折曲片47aが伸長している。各折曲片47a
はく字状に折り曲げられ、両側の折曲片47aの先端は各
分離ローラ39の両側まで延び、中央の折曲片47aの先端
は各分離ローラ39の溝39a内に入り込んでいる。そし
て、これら折曲片47aの上方に突出する中央屈曲部は紙
葉４の走行位置よりも僅かに上方に位置している。

次に、上記構成の紙葉類分離送給装置の動作を説明す
る。

第１図に示すようにステージ32の押付けで最上位の紙
葉４がピックアップローラ33に当接された状態におい
て、図示しない制御部から信号によりモータ46が回転す
ると、その回転力が駆動プーリ44及びベルト45を介して
それぞれプーリ42、43に伝達されるので、シャフト35、
38に取付けられているピックアップローラ33とフィード
ローラ36は第２図に示すように、矢印ａ方向に回転す
る。

一方、分離ローラ39は図示しないモータ等により矢印
ｂで示す逆方向に回転する。

従って、最上位の紙葉４はピックアップローラ33の回
転で高摩擦部材34と摩擦接触して前方へ繰り出されるの
で、その先端部がフィードローラ36と分離ローラ39との
間に挟み込まれ、更にフィードローラ36の回転によりそ
の外周部に設けられている高摩擦部材37との摩擦力によ
り矢印ｃ方向へ送給される。

ところで、ピックアップローラ33はシャフト35に偏心
して取付けられているので、最上位の紙葉４を繰り出し
て高摩擦部材34が上方に位置した状態では、第３図に示
すように、ピックアップローラ33が偏心距離だけ上方に
変位する。従って、ピックアップローラ33を連続的に偏
心回転させる場合には該ローラ33が繰り返して上下に変
位するので、積層している紙葉４に周期的に打ち当たっ
て振動を与えることができる。よって、積層している紙
葉４が相互に密着している場合にはこの振動の付与で紙
葉４間に空間を生じさせて紙葉４相互を積層状態で分離
させることができる。

また、ピックアップローラ33が上方に変位した状態で
は該ローラ33の紙葉４に対する押付力が小さくなり又は
該ローラ33が離れているので、最上位の紙葉４と下方の
紙葉４−１との間の摩擦力は分離ローラ39の紙葉４に対
する摩擦力よりも小さくなる。従って、分離ローラ39の
押戻力により下方の紙葉４−１を元の位置まで確実に戻
すことができる。

この結果、紙葉４の重送及び連鎖送りを確実に防止す
ることができる。

一方、複数枚の紙葉４相互の密着度が非常に大きい場
合や紙葉４相互の摩擦計数が大きい場合にはこれらの紙
葉４が一度にフィードローラ36と分離ローラ39との間に
送り込まれる虞れがある。しかるに、上述したように、
紙葉規制部材47の各折曲片47aの中央屈曲部は紙葉４の
走行位置よりも僅かに上方に位置しているので、繰り出
された複数枚の紙葉４においてその下方に位置する紙葉
４−１等の先端のみが中央屈曲部に当接して各折曲片47
aを、第３図に示すように、紙葉の走行方向に撓ませ
る。従って、下方の紙葉４−１（二枚以上）が折曲片47
aにてその走行が規制されるので、最上位の紙葉４のみ
が若しくはその下の二枚以内の紙葉と共にピックアップ
ローラ33の繰出力により折曲片47a上を通過し、フィー
ドローラ36と分離ローラ39との間に送り込まれる。よっ
て、例え、複数枚の紙葉４が一度に繰り出されてもフィ
ードローラ36による送給が不能になることがない。

また、ピックアップローラ33により繰り出された最上
位の紙葉４の先端側は各折曲片47aにより支持された状
態でフィードローラ36と分離ローラ39との間に送り込ま
れるので、分離ローラ39により巻き込まれることもなく
なる。従って、紙葉４を折り曲げることなく送給するこ
とができるので、ジャムの発生を防止することができ
る。

上記実施例において、周面全体に高摩擦部材34を設け
たピックアップローラをシャフト35に偏心させて取付け
ても同様な効果が得られる。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば、ピックアップ
ローラをシャフトに偏心させて取付けたので、ピックア
ップローラを偏心回転させてその位置を変位させ、積層
している紙葉類に振動を付与して紙葉類相互の間に空間
を生じさせることができる。また、紙葉類の繰り出し後
にピックアップローラを上方に変位させるので、紙葉類
への押付力を小さくして紙葉類相互の摩擦力を減少さ
せ、分離ローラの押戻力により下方の紙葉類を元の積層
位置まで戻すことができる。

また、フィードローラと分離ローラの周面にリング状
の溝を備え、かつ、これらローラを互いに僅かに入り込
むように配置したので、紙葉類は波状になって搬送され
る。これにより、繰り出された紙葉と各ローラとの密着
度が増し、紙幣を確実に分離、搬送することが可能とな
る。また、波状になることにより紙葉に腰がでるので、
折れ癖のある紙葉であっても安定した搬送が可能とな
る。

さらに、紙葉規制部材は、折曲片により下方の紙葉類
の走行を規制し、最上位の紙葉類を支持した状態でフィ
ードローラと分離ローラとの間に送り込むことができる
とともに、折曲片の中央屈曲部を通過した紙葉の先端が
分離ローラに巻き込まれるのを防止することができる。
また、前記中央屈曲部によって該下方の紙葉類の先端が
前記分離ローラから離反することにより、送給されずに
残った下方の紙葉類の先端部分の分離ローラとの接触に
よる破損を防止することが可能となる。

以上より、重送及び連鎖送り並びにジャム等の発生の
極めて少ない紙葉類分離送給装置を提供することが可能
となる。このような結果、自動入出金機等でジャムや誤
処理が発生するのを未然に防止することも可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る紙葉類分離送給装置の斜視図、第
２図及び第３図は同装置の側面図とその要部の拡大図、
第４図及び第５図は従来の紙葉類分離送給装置の斜視図
とその側面図である。 ４……紙葉、32……ステージ、33……ピックアップロー
ラ、35、38……シャフト、36……フィードローラ、39…
…分離ローラ、47……紙葉規制部材、47a……折曲片。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数枚集積された紙葉類の中から１枚の紙
   葉類を分離して送給する紙葉類分離送給装置において、 上下動可能なステージ上に複数枚の紙葉類を集積した収
   納部と、 回転駆動されるシャフトと、 前記収納部の最上位の紙葉類と対向して配置されると共
   に、前記シャフトに偏心して取付けられ、かつ大径部側
   に高摩擦部材が設けられ、この高摩擦部材によって最上
   位の紙葉類を繰り出すピックアップローラと、 周面にリング状の溝を備え、前記ピックアップローラに
   よって繰り出された紙葉類を送給するフィードローラ
   と、 周面にリング状の溝を備えるとともに該溝が前記フィー
   ドローラの溝に僅かに入り込むように配置され、前記ピ
   ックアップローラによって繰り出された紙葉類を押し戻
   す方向に回転して重送された複数枚の紙葉類を分離する
   分離ローラと、 前記収納部近傍から前記分離ローラへと延在し、先端部
   が紙葉の走行位置よりも下方に位置し、かつ中央屈曲部
   が前記分離ローラの溝と前記フィードローラの溝とが僅
   かに入り込む位置よりも前記収納部側に位置するととも
   に、紙葉の走行位置よりも僅かに上方に位置するく字状
   の折曲片を有する弾性体から成る紙葉規制部材とを備
   え、 前記最上位の紙葉類を繰り出して前記ピックアップロー
   ラの高摩擦部材が上方に位置した状態にあるとき、前記
   ピックアップローラによって繰り出された下方の紙葉類
   が前記分離ローラによって押し戻されるとともに、前記
   中央屈曲部によって該下方の紙葉類の先端が前記分離ロ
   ーラから離反することを特徴とする紙葉類分離送給装
   置。