JPH06155615A - 積層板の連続成形工法 - Google Patents

積層板の連続成形工法

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JPH06155615A
JPH06155615A JP4314659A JP31465992A JPH06155615A JP H06155615 A JPH06155615 A JP H06155615A JP 4314659 A JP4314659 A JP 4314659A JP 31465992 A JP31465992 A JP 31465992A JP H06155615 A JPH06155615 A JP H06155615A
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JP
Japan
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base material
heating
resin
curing furnace
laminated plate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4314659A
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English (en)
Inventor
Kikuo Kimura
規久男 木村
Sunao Ikoma
直 生駒
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造ラインの水平方向の長さを短くする。 【構成】 長尺の基材1を連続して送りつつ基材1に樹
脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基材1
を連続して送りつつ重ねる。この後に基材1を、加熱硬
化炉2に連続して通過させて樹脂を加熱硬化させると共
に複数枚の基材1を積層することによって積層板3を積
層成形する。これにおいて、加熱硬化炉2内で基材1を
下方へ屈曲させて迂回させつつ加熱硬化炉2に基材1を
通過させる。加熱硬化炉2に基材1を水平に送る場合に
比べて加熱硬化炉2の水平方向の距離を短くして、加熱
乾燥工程のライン長を短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層板を連続的に成形
して製造する連続成形工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層板の製造は、ガラス布や紙等の基材
に熱硬化性樹脂のワニスを含浸させて乾燥することによ
ってプリプレグを調製し、このプリプレブを所要の寸法
に切断した後に複数枚を重ね、さらに必要に応じてその
上下に銅箔等の金属箔を重ね、そしてこのように重ねた
ものを熱盤間にセットすると共にプレス盤の間にセット
し、これを加熱加圧成形することによって、おこなわれ
ている。しかしこの工法では成形がバッチ工法になるた
めに、生産性に難点がある。
【0003】そこで、連続成形工法が提案され、最近で
はこの連続成形工法の研究が進展している。積層板の連
続成形工法は、まず長尺の基材を連続して送りつつ基材
に樹脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基
材を連続して送りつつラミネートロールに通して重ねる
と共に必要に応じてこの上下に長尺の金属箔を連続して
送りつつ重ね、そしてこの後に、この重ねたものを加熱
硬化炉に連続して通過させて樹脂を加熱硬化させると共
に複数枚の基材を積層することによって積層板を積層成
形し、さらに所定寸法に切断することによって、積層板
を製造するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
連続成形工法で積層板を製造するにあたって、樹脂液の
含浸工程からラミネート工程、加熱乾燥工程に至るまで
長尺の基材を切断することなく送るために、一連の工程
が連続する製造ラインは非常に水平方向に長いものにな
り、工場内にこの製造ラインを設備することが困難であ
るという問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、製造ラインの水平方向の長さを短くすることがで
きる積層板の連続成形工法を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る積層板の連
続成形工法は、長尺の基材1を連続して送りつつ基材1
に樹脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基
材1を連続して送りつつ重ねた後に、加熱硬化炉2に連
続して通過させて樹脂を加熱硬化させると共に複数枚の
基材1を積層することによって積層板3を積層成形する
にあたって、加熱硬化炉2内で基材1を下方へ屈曲させ
て迂回させつつ加熱硬化炉2に基材1を通過させるよう
にしたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】加熱硬化炉2に基材1を連続して通過させて樹
脂を加熱硬化させるにあたって、加熱硬化炉2内で基材
1を下方へ屈曲させて迂回させつつ加熱硬化炉2に基材
1を通過させるようにしているために、基材1を水平に
送る場合に比べて加熱硬化炉2の水平方向の距離を短く
して、加熱乾燥工程のライン長を短くすることができ
る。
【0008】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。基材
1としてはガラス布(織布、あるいは不織布)や紙など
を用いることができるものであり、長尺のものをロール
状に巻いた状態で使用する。そしてこの長尺の基材1を
連続的に繰り出して送りつつ基材1に樹脂液を含浸させ
る。この樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を用い
ることができる。連続成形工法では樹脂を硬化させる際
に加圧をおこなわないので、硬化反応時にガスが発生し
ないこれらの熱硬化性樹脂を用いるのが好ましい。
【0009】各基材1の上方には図1のように、樹脂液
供給パイプ10が配設してあり、樹脂液供給パイプ10
の下面に設けた多数の孔から樹脂液をカーテンフロー状
に流下させて、基材1の上面に樹脂液を流下させること
によって、基材1に樹脂液を含浸させるようにしてあ
る。このように基材1の上面に樹脂液を供給すると、基
材1中の空気を基材1の下面から逃がしつつ基材1内に
樹脂液を浸透させることができるものであり、基材1内
に空気が残留するようなことなく基材1に樹脂液を含浸
することができるものである。また基材1はターン用ロ
ール11に掛けることによって斜め上下方向に屈曲させ
て送るようにしてあり、基材1を直線状に送る場合に比
べて含浸工程の水平方向の長さが短くなるようにしてあ
る。
【0010】上記のように基材1を連続して送りつつ樹
脂液を含浸させた後、さらに基材1を連続して送りつ
つ、複数枚の基材1をラミネートロール4,4間に通す
ことによって、複数枚の基材1を樹脂液による付着力で
ラミネートする。このとき、ラミネートロール4,4間
を基材1が通過する際に、余分な樹脂液は絞られて除去
され、基材1に含有される樹脂液が規定された適量に規
制されるようになっている。また必要に応じてこのラミ
ネートされた基材1の上下面の一方あるいは両方に銅箔
等の金属箔13をラミネートする。金属箔13は長尺の
ものをロール状に巻いた状態で使用するものであり、こ
の長尺の金属箔13を連続的に繰り出して送りつつラミ
ネートした基材1の外側に重ねながらラミネートロール
14,14間に通して基材1に金属箔13をラミネート
するようにしてある。ラミネートロール14は基材1に
金属箔13を重ねるだけのものであり、加圧力は特に加
えないようにするのがよい。また、基材1に含浸した樹
脂がエポキシ樹脂の場合は、金属との接着性が良好であ
るので金属箔13に接着剤を塗布するような必要はない
が、不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステル樹脂の場
合には接着剤を塗布した金属箔13を用いて金属箔13
の積層接着強度を確保するのが好ましい。
【0011】上記のように基材1や金属箔13をラミネ
ートした後、さらに連続して送りつつ、加熱硬化炉2に
通過させる。加熱硬化炉2は熱風循環式乾燥機や赤外線
乾燥機、その他の任意の加熱乾燥機を用いて形成するこ
とができるものであり、入り口2aから入って出口2b
から出る間に、基材1に含浸された樹脂液は加熱されて
硬化反応を起こし、複数枚の基材1及び金属箔13が硬
化した樹脂で積層された積層板3を成形することができ
る。このように加熱硬化炉2内で加熱して積層成形する
にあたって、基材1を特に加圧することはおこなわない
が、基材1中には上記のように空気が残留していないの
で、積層板3に含有されるボイドを低減することができ
るものである。
【0012】ここで、加熱硬化炉2にはその後部を下方
へ凸屈曲させて迂回部6を形成してあり、加熱硬化炉2
の前端部は水平な水平部7として形成してある。そして
加熱硬化炉2内に前端の入り口2aから入った基材1は
水平部7を水平に送られた後、ガイドローラー8にガイ
ドされながら迂回部6を斜め下方へ送られると共に迂回
部6の底部で方向転換して迂回部6を斜め上方へ送られ
て、後端の出口2bから導出される。加熱硬化炉2内に
入り口2aから導入された直後においては基材1に含浸
された樹脂液はまだ乾燥されていないために、水平部7
において基材1を水平に送り、樹脂液が基材1の傾きに
沿って流れたりしないようにしてある。水平部7内で樹
脂が加熱乾燥された後は、基材1を迂回部6において下
方へ迂回させることによって加熱硬化炉2内に基材1を
長時間に亘って通過させることができ、基材1の加熱乾
燥時間を長くとることができるものである。このように
基材1をを下方へV字状あるいはU字状に屈曲して迂回
させる経路で加熱硬化炉2内に通すことによって、同じ
距離を直線状に水平送りする場合に比べて加熱硬化炉2
の水平方向の長さを著しく短くすることができるもので
あり、加熱乾燥工程の水平方向の距離を短くすることが
できるものである。
【0013】次に、加熱硬化炉2の出口2bから出た積
層板3は、切断装置15で所要の寸法に切断される。こ
のように成形された積層板3中の樹脂は加熱硬化炉2内
で硬化を十分に進行させることが難しいので、所要寸法
に切断した後に各積層板3をアフターキュア炉16に入
れてアフターキュアさせ、樹脂を完全に硬化させる。ア
フターキュア炉16は熱風循環式加熱機や赤外線加熱
機、その他の任意の加熱機を用いて形成することができ
るものであり、アフターキュア炉16内には上下方向に
搬送するエレベーター装置17が設けてあって、入り口
16aからアフターキュア炉16内に供給された積層板
3をエレベーター装置17で上方へ送った後にさらに下
方へ送る間に、アフターキュア炉16内で積層板3を加
熱してアフターキュアするようにしてある。このように
エレベーター装置17で積層板3をアフターキュア炉1
6内を縦送りすることによって、積層板3を水平送りす
る場合に比べてアフターキュア炉16の水平方向の長さ
を短くすることができ、この工程の水平方向の距離を短
くすることができるものである。
【0014】アフターキュアされた積層板3はアフター
キュア炉16の出口16bから取り出され、さらに冷却
槽18に送って、冷却槽18内で急冷することによっ
て、積層板3の寸法安定性を高める処理をおこなう。冷
却槽18内には冷却用の水19が供給してあり、また上
下方向に搬送するエレベーター装置20が設けてある。
入り口部から冷却槽18内に供給された積層板3はエレ
ベーター装置20で下方へ送られた後にさらに上方へ送
られる間に、水19に浸漬されることによって急冷され
るようにしてある。このようにエレベーター装置20で
積層板3を冷却槽18内を縦送りすることによって、積
層板3を水平送りする場合に比べて冷却槽18の水平方
向の距離を短くすることができ、この工程の水平方向の
距離を短くすることができるものである。
【0015】このように冷却された積層板3は冷却槽1
8の出口部から取り出され、スポンジロール等で水分を
拭き取って乾燥した後に、ストック台21の上に積載し
てストックされ、保管あるいは出荷される。
【0016】
【発明の効果】上記のように本発明は、加熱硬化炉に基
材を連続して通過させて樹脂を加熱硬化させるにあたっ
て、加熱硬化炉内で基材を下方へ屈曲させて迂回させつ
つ加熱硬化炉に基材を通過させるようにしたので、加熱
硬化炉に基材を水平に送る場合に比べて加熱硬化炉の水
平方向の距離を短くして、加熱乾燥工程のライン長を短
くすることができるものであり、製造ラインの全体の長
さを短くすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 基材 2 加熱硬化炉 3 積層板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の基材を連続して送りつつ基材に樹
    脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基材を
    連続して送りつつ重ねた後に、加熱硬化炉に連続して通
    過させて樹脂を加熱硬化させると共に複数枚の基材を積
    層することによって積層板を積層成形するにあたって、
    加熱硬化炉内で基材を下方へ屈曲させて迂回させつつ加
    熱硬化炉に基材を通過させるようにしたことを特徴とす
    る積層板の連続成形工法。
JP4314659A 1992-11-25 1992-11-25 積層板の連続成形工法 Withdrawn JPH06155615A (ja)

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