JPH06155613A - 積層板の連続成形工法 - Google Patents
積層板の連続成形工法Info
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- JPH06155613A JPH06155613A JP4314657A JP31465792A JPH06155613A JP H06155613 A JPH06155613 A JP H06155613A JP 4314657 A JP4314657 A JP 4314657A JP 31465792 A JP31465792 A JP 31465792A JP H06155613 A JPH06155613 A JP H06155613A
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- furnace
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造ラインの水平方向の長さを短くする。
【構成】 長尺の基材1を連続して送りつつ基材1に樹
脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基材1
を連続して送りつつ重ねた後に、加熱硬化炉2に連続し
て通過させて樹脂を加熱硬化させると共に複数枚の基材
1を積層することによって積層板3を積層成形する。さ
らにこの積層板3を所定寸法に切断した後にアフターキ
ュア炉4に通してアフターキュアする。このものにおい
て、アフターキュア炉4内を下方へ移動させた後にアフ
ターキュア炉4の底部内で方向転換してアフターキュア
炉4内を上方へ移動させる迂回経路で積層板3をアフタ
ーキュア炉4に通すことによってアフターキュアする。
基材1をアフターキュア炉4内を水平に送る場合に比べ
て、アフターキュア炉4の水平方向の長さを短くするこ
とができる。
脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基材1
を連続して送りつつ重ねた後に、加熱硬化炉2に連続し
て通過させて樹脂を加熱硬化させると共に複数枚の基材
1を積層することによって積層板3を積層成形する。さ
らにこの積層板3を所定寸法に切断した後にアフターキ
ュア炉4に通してアフターキュアする。このものにおい
て、アフターキュア炉4内を下方へ移動させた後にアフ
ターキュア炉4の底部内で方向転換してアフターキュア
炉4内を上方へ移動させる迂回経路で積層板3をアフタ
ーキュア炉4に通すことによってアフターキュアする。
基材1をアフターキュア炉4内を水平に送る場合に比べ
て、アフターキュア炉4の水平方向の長さを短くするこ
とができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層板を連続的に成形
して製造する連続成形工法に関するものである。
して製造する連続成形工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層板の製造は、ガラス布や紙等の基材
に熱硬化性樹脂のワニスを含浸させて乾燥することによ
ってプリプレグを調製し、このプリプレブを所要の寸法
に切断した後に複数枚を重ね、さらに必要に応じてその
上下に銅箔等の金属箔を重ね、そしてこのように重ねた
ものを熱盤間にセットすると共にプレス盤の間にセット
し、これを加熱加圧成形することによって、おこなわれ
ている。しかしこの工法では成形がバッチ工法になるた
めに、生産性に難点がある。
に熱硬化性樹脂のワニスを含浸させて乾燥することによ
ってプリプレグを調製し、このプリプレブを所要の寸法
に切断した後に複数枚を重ね、さらに必要に応じてその
上下に銅箔等の金属箔を重ね、そしてこのように重ねた
ものを熱盤間にセットすると共にプレス盤の間にセット
し、これを加熱加圧成形することによって、おこなわれ
ている。しかしこの工法では成形がバッチ工法になるた
めに、生産性に難点がある。
【0003】そこで、連続成形工法が提案され、最近で
はこの連続成形工法の研究が進展している。積層板の連
続成形工法は、まず長尺の基材を連続して送りつつ基材
に樹脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基
材を連続して送りつつラミネートロールに通して重ねる
と共に必要に応じてこの上下に長尺の金属箔を連続して
送りつつ重ね、この後に、この重ねたものを加熱硬化炉
に連続して通過させて樹脂を加熱硬化させると共に複数
枚の基材を積層することによって積層板を積層成形する
ようにしたものである。そして、加熱硬化炉内では加熱
する時間を十分にとることができないので、このように
成形された積層板中の樹脂は硬化が十分に進行していな
い。このために積層板を所要寸法に切断した後に、アフ
ターキュア炉に通してアフターキュアし、さらに冷却槽
に供給して急冷することによって、積層板を製造するよ
うにしている。
はこの連続成形工法の研究が進展している。積層板の連
続成形工法は、まず長尺の基材を連続して送りつつ基材
に樹脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基
材を連続して送りつつラミネートロールに通して重ねる
と共に必要に応じてこの上下に長尺の金属箔を連続して
送りつつ重ね、この後に、この重ねたものを加熱硬化炉
に連続して通過させて樹脂を加熱硬化させると共に複数
枚の基材を積層することによって積層板を積層成形する
ようにしたものである。そして、加熱硬化炉内では加熱
する時間を十分にとることができないので、このように
成形された積層板中の樹脂は硬化が十分に進行していな
い。このために積層板を所要寸法に切断した後に、アフ
ターキュア炉に通してアフターキュアし、さらに冷却槽
に供給して急冷することによって、積層板を製造するよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
連続成形工法で積層板を製造するにあたって、樹脂液の
含浸工程からラミネート工程、加熱乾燥工程に至るまで
長尺の基材を切断することなく送るために、一連の工程
が連続する製造ラインは非常に水平方向に長いものにな
っている。しかもさらにアフターキュア炉や冷却槽も工
程の一部に加わるために製造ラインは一層水平方向に長
いものになり、工場内にこの製造ラインを設備すること
が困難であるという問題があった。
連続成形工法で積層板を製造するにあたって、樹脂液の
含浸工程からラミネート工程、加熱乾燥工程に至るまで
長尺の基材を切断することなく送るために、一連の工程
が連続する製造ラインは非常に水平方向に長いものにな
っている。しかもさらにアフターキュア炉や冷却槽も工
程の一部に加わるために製造ラインは一層水平方向に長
いものになり、工場内にこの製造ラインを設備すること
が困難であるという問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、製造ラインの水平方向の長さを短くすることがで
きる積層板の連続成形工法を提供することを目的とする
ものである。
あり、製造ラインの水平方向の長さを短くすることがで
きる積層板の連続成形工法を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る積層板の連
続成形工法は、長尺の基材1を連続して送りつつ基材1
に樹脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基
材1を連続して送りつつ重ねた後に、加熱硬化炉2に連
続して通過させて樹脂を加熱硬化させると共に複数枚の
基材1を積層することによって積層板3を積層成形し、
この積層板3を所定寸法に切断した後にアフターキュア
炉4に通してアフターキュアするにあたって、アフター
キュア炉4内を下方へ移動させた後にアフターキュア炉
4の頂部内で方向転換してアフターキュア炉4内を上方
へ移動させる迂回経路で積層板3をアフターキュア炉4
に通してアフターキュアするようにしたことを特徴とす
るものである。
続成形工法は、長尺の基材1を連続して送りつつ基材1
に樹脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基
材1を連続して送りつつ重ねた後に、加熱硬化炉2に連
続して通過させて樹脂を加熱硬化させると共に複数枚の
基材1を積層することによって積層板3を積層成形し、
この積層板3を所定寸法に切断した後にアフターキュア
炉4に通してアフターキュアするにあたって、アフター
キュア炉4内を下方へ移動させた後にアフターキュア炉
4の頂部内で方向転換してアフターキュア炉4内を上方
へ移動させる迂回経路で積層板3をアフターキュア炉4
に通してアフターキュアするようにしたことを特徴とす
るものである。
【0007】
【作用】積層板3を所定寸法に切断した後にアフターキ
ュア炉4に通してアフターキュアするにあたって、アフ
ターキュア炉4内を下方へ移動させた後にアユターキュ
ア炉4の頂部内で方向転換してアフターキュア炉4内を
上方へ移動させる迂回経路で積層板3をアフターキュア
炉4に通すようにしているために、積層板3を上方へ迂
回させることによって基材1をアフターキュア炉4内に
水平に送る場合に比べて、アフターキュア炉4の水平方
向の長さを短くすることができる。
ュア炉4に通してアフターキュアするにあたって、アフ
ターキュア炉4内を下方へ移動させた後にアユターキュ
ア炉4の頂部内で方向転換してアフターキュア炉4内を
上方へ移動させる迂回経路で積層板3をアフターキュア
炉4に通すようにしているために、積層板3を上方へ迂
回させることによって基材1をアフターキュア炉4内に
水平に送る場合に比べて、アフターキュア炉4の水平方
向の長さを短くすることができる。
【0008】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。基材
1としてはガラス布(織布、あるいは不織布)や紙など
を用いることができるものであり、長尺のものをロール
状に巻いた状態で使用する。そしてこの長尺の基材1を
連続的に繰り出して送りつつ基材1に樹脂液を含浸させ
る。この樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を用い
ることができる。連続成形工法では樹脂を硬化させる際
に加圧をおこなわないので、硬化反応時にガスが発生し
ないこれらの熱硬化性樹脂を用いるのが好ましい。
1としてはガラス布(織布、あるいは不織布)や紙など
を用いることができるものであり、長尺のものをロール
状に巻いた状態で使用する。そしてこの長尺の基材1を
連続的に繰り出して送りつつ基材1に樹脂液を含浸させ
る。この樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を用い
ることができる。連続成形工法では樹脂を硬化させる際
に加圧をおこなわないので、硬化反応時にガスが発生し
ないこれらの熱硬化性樹脂を用いるのが好ましい。
【0009】各基材1の上方には図1のように、樹脂液
供給パイプ10が配設してあり、樹脂液供給パイプ10
の下面に設けた多数の孔から樹脂液をカーテンフロー状
に流下させて、基材1の上面に樹脂液を流下させること
によって、基材1に樹脂液を含浸させるようにしてあ
る。このように基材1の上面に樹脂液を供給すると、基
材1中の空気を基材1の下面から逃がしつつ基材1内に
樹脂液を浸透させることができるものであり、基材1内
に空気が残留するようなことなく基材1に樹脂液を含浸
することができるものである。また基材1はターン用ロ
ール11に掛けることによって斜め上下方向に屈曲して
送るようにしてあり、基材1を直線状に送る場合に比べ
て工程の水平方向の長さが短くなるようにしてある。
供給パイプ10が配設してあり、樹脂液供給パイプ10
の下面に設けた多数の孔から樹脂液をカーテンフロー状
に流下させて、基材1の上面に樹脂液を流下させること
によって、基材1に樹脂液を含浸させるようにしてあ
る。このように基材1の上面に樹脂液を供給すると、基
材1中の空気を基材1の下面から逃がしつつ基材1内に
樹脂液を浸透させることができるものであり、基材1内
に空気が残留するようなことなく基材1に樹脂液を含浸
することができるものである。また基材1はターン用ロ
ール11に掛けることによって斜め上下方向に屈曲して
送るようにしてあり、基材1を直線状に送る場合に比べ
て工程の水平方向の長さが短くなるようにしてある。
【0010】上記のように基材1を連続して送りつつ樹
脂液を含浸させた後、さらに基材1を連続して送りつ
つ、複数枚の基材1をラミネートロール12,12間に
通すことによって、複数枚の基材1を樹脂液による付着
力でラミネートする。このとき、ラミネートロール1
2,12間を基材1が通過する際に、余分な樹脂液は絞
られて除去され、基材1に含有される樹脂液が規定され
た適量に規制されるようになっている。また必要に応じ
てこのラミネートされた基材1の上下面の一方あるいは
両方に銅箔等の金属箔13をラミネートする。金属箔1
3は長尺のものをロール状に巻いた状態で使用するもの
であり、この長尺の金属箔13を連続的に繰り出して送
りつつラミネートした基材1の外側に重ねながらラミネ
ートロール14,14間に通して基材1に金属箔13を
ラミネートするようにしてある。ラミネートロール14
は基材1に金属箔13を重ねるだけのものであり、加圧
力は特に加えないようにするのがよい。また、基材1に
含浸した樹脂がエポキシ樹脂の場合は、金属との接着性
が良好であるので金属箔13に接着剤を塗布するような
必要はないが、不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステ
ル樹脂の場合には接着剤を塗布した金属箔13を用いて
金属箔13の積層接着強度を確保するのが好ましい。
脂液を含浸させた後、さらに基材1を連続して送りつ
つ、複数枚の基材1をラミネートロール12,12間に
通すことによって、複数枚の基材1を樹脂液による付着
力でラミネートする。このとき、ラミネートロール1
2,12間を基材1が通過する際に、余分な樹脂液は絞
られて除去され、基材1に含有される樹脂液が規定され
た適量に規制されるようになっている。また必要に応じ
てこのラミネートされた基材1の上下面の一方あるいは
両方に銅箔等の金属箔13をラミネートする。金属箔1
3は長尺のものをロール状に巻いた状態で使用するもの
であり、この長尺の金属箔13を連続的に繰り出して送
りつつラミネートした基材1の外側に重ねながらラミネ
ートロール14,14間に通して基材1に金属箔13を
ラミネートするようにしてある。ラミネートロール14
は基材1に金属箔13を重ねるだけのものであり、加圧
力は特に加えないようにするのがよい。また、基材1に
含浸した樹脂がエポキシ樹脂の場合は、金属との接着性
が良好であるので金属箔13に接着剤を塗布するような
必要はないが、不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステ
ル樹脂の場合には接着剤を塗布した金属箔13を用いて
金属箔13の積層接着強度を確保するのが好ましい。
【0011】上記のように基材1や金属箔13をラミネ
ートした後、さらに連続して送りつつ、加熱硬化炉2に
通過させる。加熱硬化炉2は熱風循環式乾燥機や赤外線
乾燥機、その他の任意の加熱乾燥機を用いて形成するこ
とができるものであり、入り口2aから入って出口2b
から出る間に、基材1に含浸された樹脂液は加熱されて
硬化反応を起こし、複数枚の基材1及び金属箔13が硬
化した樹脂で積層された積層板3を成形することができ
る。このように加熱硬化炉2内で加熱して積層成形する
にあたって、基材1を特に加圧することはおこなわない
が、基材1中には上記のように空気が残留していないの
で、積層板3に含有されるボイドを低減することができ
るものである。
ートした後、さらに連続して送りつつ、加熱硬化炉2に
通過させる。加熱硬化炉2は熱風循環式乾燥機や赤外線
乾燥機、その他の任意の加熱乾燥機を用いて形成するこ
とができるものであり、入り口2aから入って出口2b
から出る間に、基材1に含浸された樹脂液は加熱されて
硬化反応を起こし、複数枚の基材1及び金属箔13が硬
化した樹脂で積層された積層板3を成形することができ
る。このように加熱硬化炉2内で加熱して積層成形する
にあたって、基材1を特に加圧することはおこなわない
が、基材1中には上記のように空気が残留していないの
で、積層板3に含有されるボイドを低減することができ
るものである。
【0012】そして加熱硬化炉2の出口2bから出た積
層板3は、切断装置15で所要の寸法に切断される。こ
のように成形された積層板3中の樹脂は加熱硬化炉2内
で加熱される時間が短く硬化が十分に進行していないの
で、所要寸法に切断した後に各積層板3をアフターキュ
ア炉4に入れてアフターキュアさせ、樹脂を完全に硬化
させる。
層板3は、切断装置15で所要の寸法に切断される。こ
のように成形された積層板3中の樹脂は加熱硬化炉2内
で加熱される時間が短く硬化が十分に進行していないの
で、所要寸法に切断した後に各積層板3をアフターキュ
ア炉4に入れてアフターキュアさせ、樹脂を完全に硬化
させる。
【0013】アフターキュア炉4は熱風循環式加熱機や
赤外線加熱機、その他の任意の加熱機を用いて形成する
ことができるものであり、アフターキュア炉4内には積
層板3を上下方向に搬送するエレベーター装置17が設
けてある。エレベーター装置17は図2に示すように、
上下一対のスプロケット22,22とこのスプロケット
22間に懸架したチェーン23とで形成されるものであ
り、チェーン23には枢支軸24によって載置台25が
水平回動自在に取り付けてある。載置台25はバランサ
ー(図示省略)等を設けて常に水平を保つように水平回
動自在にしてあり、チェーン23に所定の一定間隔で多
数枚の載置台25を取り付けるようにしてある。この載
置台25は例えば金網等で形成して空気が上下に流通す
るようにしたものが好ましい。またアフターキュア炉4
の上端部の一方の側面には入り口4aが、他方の対向す
る側面には出口4bがそれぞれ設けてある。このエレベ
ーター装置17にあって、各スプロケット22は図2の
反時計回りに所定の回転速度で回転駆動されており、チ
ェーン23も反時計回りに一定速度で走行駆動されるよ
うにしてある。
赤外線加熱機、その他の任意の加熱機を用いて形成する
ことができるものであり、アフターキュア炉4内には積
層板3を上下方向に搬送するエレベーター装置17が設
けてある。エレベーター装置17は図2に示すように、
上下一対のスプロケット22,22とこのスプロケット
22間に懸架したチェーン23とで形成されるものであ
り、チェーン23には枢支軸24によって載置台25が
水平回動自在に取り付けてある。載置台25はバランサ
ー(図示省略)等を設けて常に水平を保つように水平回
動自在にしてあり、チェーン23に所定の一定間隔で多
数枚の載置台25を取り付けるようにしてある。この載
置台25は例えば金網等で形成して空気が上下に流通す
るようにしたものが好ましい。またアフターキュア炉4
の上端部の一方の側面には入り口4aが、他方の対向す
る側面には出口4bがそれぞれ設けてある。このエレベ
ーター装置17にあって、各スプロケット22は図2の
反時計回りに所定の回転速度で回転駆動されており、チ
ェーン23も反時計回りに一定速度で走行駆動されるよ
うにしてある。
【0014】しかして、切断装置15で所定寸法に切断
された積層板3が、コンベアその他の移送供給手段によ
って入り口4aからアフターキュア炉4内に供給される
と、チェーン23の走行駆動に従って入り口4aの上方
から下動してくる載置台25の上にこの積層板3は載置
される。積層板3を載置した載置台25はチェーン23
の走行駆動に従ってアフターキュア炉4内を下方へ移動
し、アフターキュア炉4の底部内において下のスプロケ
ット22にまで達すると方向転換して今度は上方へ移動
し、出口4bの近傍にまで至るとコンベアその他の移送
供給手段によって出口4bから取り出される。このよう
に積層板3はアフターキュア炉4内を下方へ移動させた
後にアフターキュア炉4の底部内で方向転換してアフタ
ーキュア炉4内を上方へ移動させる迂回経路でアフター
キュア炉4に通されるものであり、下方へ迂回させるこ
とによってアフターキュア炉4内に積層板3を長時間に
亘って通過させることができ、積層板を十分にアフター
キュアさせることができるものである。またこのように
積層板3を下方へU字状あるいはV字状に迂回させる経
路でアフターキュア炉4内に通すことによって、同じ距
離を積層板3を水平送りする場合に比べてアフターキュ
ア炉4の水平方向の長さを著しく短くすることができる
ものであり、アフターキュアの工程の水平方向の距離を
短くすることができるものである。
された積層板3が、コンベアその他の移送供給手段によ
って入り口4aからアフターキュア炉4内に供給される
と、チェーン23の走行駆動に従って入り口4aの上方
から下動してくる載置台25の上にこの積層板3は載置
される。積層板3を載置した載置台25はチェーン23
の走行駆動に従ってアフターキュア炉4内を下方へ移動
し、アフターキュア炉4の底部内において下のスプロケ
ット22にまで達すると方向転換して今度は上方へ移動
し、出口4bの近傍にまで至るとコンベアその他の移送
供給手段によって出口4bから取り出される。このよう
に積層板3はアフターキュア炉4内を下方へ移動させた
後にアフターキュア炉4の底部内で方向転換してアフタ
ーキュア炉4内を上方へ移動させる迂回経路でアフター
キュア炉4に通されるものであり、下方へ迂回させるこ
とによってアフターキュア炉4内に積層板3を長時間に
亘って通過させることができ、積層板を十分にアフター
キュアさせることができるものである。またこのように
積層板3を下方へU字状あるいはV字状に迂回させる経
路でアフターキュア炉4内に通すことによって、同じ距
離を積層板3を水平送りする場合に比べてアフターキュ
ア炉4の水平方向の長さを著しく短くすることができる
ものであり、アフターキュアの工程の水平方向の距離を
短くすることができるものである。
【0015】上記のようにアフターキュア炉4内でアフ
ターキュアされ出口4bから取り出された積層板3は、
さらに冷却槽18に送って、冷却槽18内で急冷するこ
とによって、積層板3の寸法安定性を高める処理をおこ
なう。冷却槽18内には冷却用の水19が供給してあ
り、また上下方向に搬送するエレベーター装置20が設
けてある。エレベーター装置20は図3に示すように、
上下一対のスプロケット27,27とこのスプロケット
27間に懸架したチェーン28とで形成されるものであ
り、チェーン28には枢支軸29によって載置台30が
水平回動自在に取り付けてある。載置台30はバランサ
ー(図示省略)等を設けて常に水平を保つように水平回
動自在にしてあり、チェーン28に所定の一定間隔で多
数枚の載置台30を取り付けるようにしてある。この載
置台30は例えば金網等で形成して水19が上下に流通
するようにしたものが好ましい。このエレベーター装置
20において、各スプロケット27は図3の反時計回り
に所定の回転速度で回転駆動されており、チェーン28
も反時計回りに一定速度で走行駆動されるようにしてあ
る。そして冷却槽18に供給された積層板3は、チェー
ン28の走行駆動に従って上のスプロケット27を超え
て上方から下動してくる載置台30の上に載置される。
積層板3を載置した載置台30はチェーン28の走行駆
動に従って冷却槽18内を下方へ移動し、水19中に積
層板3を浸漬して急冷することができる。載置台30は
冷却槽18内を下方へ移動して冷却槽18の底部内にお
いて下のスプロケット27にまで達すると方向転換して
今度は上方へ移動し、冷却槽18の上端にまで至ると取
り出される。このように積層板3を下方へ迂回させる経
路で冷却槽18内に通すことによって、同じ距離を積層
板3を水平送りする場合に比べて冷却槽18の水平方向
の長さを著しく短くすることができるものであり、冷却
槽18の工程の水平方向の距離を短くすることができる
ものである。
ターキュアされ出口4bから取り出された積層板3は、
さらに冷却槽18に送って、冷却槽18内で急冷するこ
とによって、積層板3の寸法安定性を高める処理をおこ
なう。冷却槽18内には冷却用の水19が供給してあ
り、また上下方向に搬送するエレベーター装置20が設
けてある。エレベーター装置20は図3に示すように、
上下一対のスプロケット27,27とこのスプロケット
27間に懸架したチェーン28とで形成されるものであ
り、チェーン28には枢支軸29によって載置台30が
水平回動自在に取り付けてある。載置台30はバランサ
ー(図示省略)等を設けて常に水平を保つように水平回
動自在にしてあり、チェーン28に所定の一定間隔で多
数枚の載置台30を取り付けるようにしてある。この載
置台30は例えば金網等で形成して水19が上下に流通
するようにしたものが好ましい。このエレベーター装置
20において、各スプロケット27は図3の反時計回り
に所定の回転速度で回転駆動されており、チェーン28
も反時計回りに一定速度で走行駆動されるようにしてあ
る。そして冷却槽18に供給された積層板3は、チェー
ン28の走行駆動に従って上のスプロケット27を超え
て上方から下動してくる載置台30の上に載置される。
積層板3を載置した載置台30はチェーン28の走行駆
動に従って冷却槽18内を下方へ移動し、水19中に積
層板3を浸漬して急冷することができる。載置台30は
冷却槽18内を下方へ移動して冷却槽18の底部内にお
いて下のスプロケット27にまで達すると方向転換して
今度は上方へ移動し、冷却槽18の上端にまで至ると取
り出される。このように積層板3を下方へ迂回させる経
路で冷却槽18内に通すことによって、同じ距離を積層
板3を水平送りする場合に比べて冷却槽18の水平方向
の長さを著しく短くすることができるものであり、冷却
槽18の工程の水平方向の距離を短くすることができる
ものである。
【0016】このように冷却され冷却槽18から取り出
された積層板3は、スポンジロール等で水分を拭き取っ
て乾燥した後に、ストック台21の上に積載してストッ
クされ、保管あるいは出荷される。
された積層板3は、スポンジロール等で水分を拭き取っ
て乾燥した後に、ストック台21の上に積載してストッ
クされ、保管あるいは出荷される。
【0017】
【発明の効果】上記のように本発明は、積層板を所定寸
法に切断した後にアフターキュア炉に通してアフターキ
ュアするにあたって、アフターキュア炉内を下方へ移動
させた後にアフターキュア炉の底部内で方向転換してア
フターキュア炉内を上方へ移動させる迂回経路で積層板
をアフターキュア炉に通すようにしたので、基材をアフ
ターキュア炉内を水平に送る場合に比べて、アフターキ
ュア炉の水平方向の長さを短くすることができるもので
あり、製造ラインの全体の長さを短くすることができる
ものである。
法に切断した後にアフターキュア炉に通してアフターキ
ュアするにあたって、アフターキュア炉内を下方へ移動
させた後にアフターキュア炉の底部内で方向転換してア
フターキュア炉内を上方へ移動させる迂回経路で積層板
をアフターキュア炉に通すようにしたので、基材をアフ
ターキュア炉内を水平に送る場合に比べて、アフターキ
ュア炉の水平方向の長さを短くすることができるもので
あり、製造ラインの全体の長さを短くすることができる
ものである。
【図1】本発明の一実施例を示す概略図である。
【図2】同上のアフターキュア炉の拡大した断面図であ
る。
る。
【図3】同上の冷却槽の拡大した断面図である。
1 基材 2 加熱硬化炉 3 積層板 4 アフターキュア炉
Claims (1)
- 【請求項1】 長尺の基材を連続して送りつつ基材に樹
脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基材を
連続して送りつつ重ねた後に、加熱硬化炉に連続して通
過させて樹脂を加熱硬化させると共に複数枚の基材を積
層することによって積層板を積層成形し、この積層板を
所定寸法に切断した後にアフターキュア炉に通してアフ
ターキュアするにあたって、アフターキュア炉内を下方
へ移動させた後にアフターキュア炉の底部で方向転換し
てアフターキュア炉内を上方へ移動させる迂回経路で積
層板をアフターキュア炉に通してアフターキュアするよ
うにしたことを特徴とする積層板の連続成形工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4314657A JPH06155613A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 積層板の連続成形工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4314657A JPH06155613A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 積層板の連続成形工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06155613A true JPH06155613A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18055971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4314657A Withdrawn JPH06155613A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 積層板の連続成形工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06155613A (ja) |
-
1992
- 1992-11-25 JP JP4314657A patent/JPH06155613A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000201 |