JPH06143447A - 積層板の連続成形工法 - Google Patents

積層板の連続成形工法

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JPH06143447A
JPH06143447A JP4303401A JP30340192A JPH06143447A JP H06143447 A JPH06143447 A JP H06143447A JP 4303401 A JP4303401 A JP 4303401A JP 30340192 A JP30340192 A JP 30340192A JP H06143447 A JPH06143447 A JP H06143447A
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JP
Japan
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base material
resin
air
laminated plate
resin liquid
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4303401A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Azumabayashi
泰郎 東林
Sunao Ikoma
直 生駒
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続成形工法で積層板を製造するにあたっ
て、積層板にボイドが発生することを低減する。 【構成】 長尺の基材1を連続して送りつつ基材1に樹
脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基材1
を連続して送りつつ重ねた後に、加熱硬化炉2に連続し
て通過させて樹脂を加熱硬化させると共に複数枚の基材
1を積層することによって積層板3を積層成形する。こ
のような連続成形工法において、基材1の上面に上から
樹脂液を流下して供給すると共に基材1の下面に空気を
吹き付けながら基材1に樹脂液を含浸させる。基材1中
の空気を基材1の下面から逃がしつつ基材1内に上面か
ら樹脂液を浸透させることができると共に、基材1の下
面に空気を吹き付ける際の減圧作用で基材1中の空気は
強制的に基材1の下面から抜くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層板を連続的に製造
する連続成形工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層板の製造は、ガラス布や紙等の基材
に熱硬化性樹脂のワニスを含浸させて乾燥することによ
ってプリプレグを調製し、このプリプレブを所要の寸法
に切断した後に複数枚を重ね、さらに必要に応じてその
上下に銅箔等の金属箔を重ね、そしてこのように重ねた
ものを熱盤間にセットすると共にプレス盤の間にセット
し、これを加熱加圧成形することによって、おこなわれ
ている。しかしこの工法では成形がバッチ工法になるた
めに、生産性に難点がある。
【0003】そこで、連続成形工法が提案され、最近で
はこの連続成形工法の研究が進展している。積層板の連
続成形工法は、まず長尺の基材を連続して送りつつ基材
に樹脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基
材を連続して送りつつ重ねると共に必要に応じてこの上
下に長尺の金属箔を連続して送りつつ重ね、そしてこの
後に、この重ねたものを加熱硬化炉に連続して通過させ
て樹脂を加熱硬化させると共に複数枚の基材を積層する
ことによって積層板を積層成形し、さらに所定寸法に切
断することによって、連続した工程で積層板を製造する
ようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
連続成形工法で積層板を製造するにあたって、樹脂の硬
化は加熱硬化炉内に通過させながら高い加圧力を作用さ
せない状態でおこなわれるものであり、基材内への樹脂
液の含浸が不十分で基材中に空気が含まれていると、こ
の空気が追い出されることなく積層成形がおこなわれる
ことになり、積層板中にボイドが含有されることになる
という問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、ボイドの発生を低減することができる積層板の連
続成形工法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る積層板の連
続成形工法は、長尺の基材1を連続して送りつつ基材1
に樹脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基
材1を連続して送りつつ重ねた後に、加熱硬化炉2に連
続して通過させて樹脂を加熱硬化させると共に複数枚の
基材1を積層することによって積層板3を積層成形する
にあたって、基材1の上面に上から樹脂液を流下して供
給すると共に基材1の下面に空気を吹き付けながら基材
1に樹脂液を含浸させることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】基材1の上面に上から樹脂液を流下して供給す
ると共に基材1の下面に空気を吹き付けながら基材1に
樹脂液を含浸させるようにしているために、基材1中の
空気を基材1の下面から逃がしつつ基材1内に上面から
樹脂液を浸透させることができると共に、基材1の下面
に空気を吹き付ける際の減圧作用で基材1中の空気は強
制的に基材1の下面から抜かれることになり、基材1中
の空気を基材1の下面から強制的に抜きつつ基材1内に
樹脂液を浸透させて、基材1中に空気が残ることなく樹
脂液を基材1内に含浸させることができる。
【0008】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。基材
1としてはガラス布(織布、あるいは不織布)や紙など
を用いることができるものであり、長尺のものをロール
状に巻いた状態で使用する。そしてこの長尺の基材1を
連続的に繰り出して送りつつ基材1に樹脂液を含浸させ
る。この樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を用い
ることができる。連続成形工法では樹脂を硬化させる際
に加圧をおこなわないので、硬化反応時にガスが発生し
ないこれらの熱硬化性樹脂を用いるのが好ましい。
【0009】各基材1の上方には図1のように、樹脂液
供給パイプ10が配設してあり、樹脂液供給パイプ10
の下面に設けた多数の孔から樹脂液をカーテンフロー状
に流下させて、基材1の上面に樹脂液を流下させること
によって、基材1に樹脂液を含浸させるようにしてあ
る。このように基材1の上面に樹脂液を供給すると、基
材1中の空気を基材1の下面から逃がしつつ基材1内に
樹脂液を浸透させることができるものである。さらに基
材1の下側には送風ポンプ等に接続した送風ダクト4が
近接して配設してあり、送風ダクト4に設けた送風口か
ら基材1の下面に空気を吹き当てるようにしてある。送
風ダクト4からの空気は樹脂液の供給位置よりも基材1
の進行側に吹き当てられるようにしてあり、また図1に
イ矢印で示すように基材1の下面に斜めに吹き当てられ
るように送風の向きを設定してある。このように基材1
の下面に空気を吹き当てると、基材1の下面に当たった
空気が図1のロ矢印のように基材1の下面に沿って流れ
る際に、この空気の流れに伴って基材1の下面が負圧に
なって、基材1中の空気は強制的に基材1の下面から抜
かれることになり、基材1中の空気を基材1の下面から
強制的に抜きつつ基材1内に樹脂液を浸透させて、基材
1中に空気が残ることなく樹脂液を基材1内に均一に且
つ十分に含浸させることができるものである。送風ダク
ト4から吹き付ける空気は冷風であるのが好ましい。ま
た、基材1はターン用ロール11に掛けることによって
斜め上下方向に送られるようにしてあり、基材1を水平
に送る場合に比べて工程の長さが短くなるようにしてあ
る。
【0010】上記のように基材1を連続して送りつつ樹
脂液を含浸させた後、さらに基材1を連続して送りつ
つ、複数枚の基材1をラミネートロール12,12間に
通すことによって、複数枚の基材1を樹脂液による付着
力でラミネートする。このとき、ラミネートロール1
2,12間を基材1が通過する際に、余分な樹脂液は絞
られて除去され、基材1には規定された適量の樹脂液が
含有されるようになっている。また必要に応じてこのラ
ミネートされた基材1の上下面の一方あるいは両方に銅
箔等の金属箔13をラミネートする。金属箔13は長尺
のものをロール状に巻いた状態で使用するものであり、
この長尺の金属箔13を連続的に繰り出して送りつつラ
ミネートした基材1の外側に重ねながらラミネートロー
ル14,14間に通して基材1に金属箔13をラミネー
トするようにしてある。ラミネートロール14は基材1
に金属箔13を重ねるだけのものであり、加圧力は特に
加えないようにするのがよい。また、基材1に含浸した
樹脂がエポキシ樹脂の場合は、金属との接着性が良好で
あるので金属箔13に接着剤を塗布するような必要はな
いが、不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステル樹脂の
場合には接着剤を塗布した金属箔13を用いて金属箔1
3の積層接着強度を確保するのが好ましい。
【0011】上記のように基材1や金属箔13をラミネ
ートした後、さらに連続して送りつつ、加熱硬化炉2を
通過させる。加熱硬化炉2は熱風循環式乾燥機や赤外線
乾燥機、その他の任意の加熱乾燥機を用いて形成するこ
とができるものであり、入り口2aから入って出口2b
から出る間に、基材1に含浸された樹脂液は加熱されて
硬化反応を起こし、複数枚の基材1及び金属箔13が硬
化した樹脂で積層された積層板3を成形することができ
る。このように加熱硬化炉2内で加熱して積層成形する
にあたって、基材1を特に加圧することはおこなわない
が、基材1中には上記のように空気が残留していないの
で、積層板3に含有されるボイドを低減することができ
るものである。
【0012】そして加熱硬化炉2の出口2bから出た積
層板3は、切断装置15で所要の寸法に切断される。こ
のように成形された積層板3中の樹脂は硬化が十分に進
行していないので、所要寸法に切断した後に各積層板3
をアフターキュア炉16に入れてアフターキュアさせ、
樹脂を完全に硬化させる。アフターキュア炉16は熱風
循環式加熱機や赤外線加熱機、その他の任意の加熱機を
用いて形成することができるものであり、アフターキュ
ア炉16内には上下方向に搬送するエレベーター装置1
7が設けてあって、入り口16aからアフターキュア炉
16内に供給された積層板3をエレベーター装置17で
上方へ送った後にさらに下方へ送る間に、アフターキュ
ア炉16内で積層板3を加熱してアフターキュアするよ
うにしてある。このようにエレベーター装置17で積層
板3をアフターキュア炉16内を縦送りすることによっ
て、積層板3を水平送りする場合に比べてアフターキュ
ア炉16の横の長さを短くすることができ、工程の長さ
を短くすることができるものである。
【0013】アフターキュアされた積層板3はアフター
キュア炉16の出口16bから取り出され、さらに冷却
槽18に送って、冷却槽18内で急冷することによっ
て、積層板3の寸法安定性を高める処理をおこなう。冷
却槽18内には冷却用の水19が供給してあり、また上
下方向に搬送するエレベーター装置20が設けてある。
入り口部18aから冷却槽18内に供給された積層板3
はエレベーター装置20で下方へ送られた後にさらに上
方へ送られる間に、水19中に浸漬されることによって
急冷されるようにしてある。このようにエレベーター装
置20で積層板3を冷却槽18内を縦送りすることによ
って、積層板3を水平送りする場合に比べて冷却槽18
の横の長さを短くすることができ、工程の長さを短くす
ることができるものである。
【0014】このように冷却された積層板3は冷却槽1
8の出口部18aから取り出され、スポンジロールで水
分を拭き取って乾燥した後に、ストック台21の上に積
載してストックされ、保管あるいは出荷される。
【0015】
【発明の効果】上記のように本発明は、基材の上面に上
から樹脂液を流下して供給すると共に基材の下面に空気
を吹き付けながら基材に樹脂液を含浸させるようにした
ので、基材中の空気を基材の下面から逃がしつつ基材内
に上面から樹脂液を浸透させることができると共に、し
かも基材の下面に空気を吹き付ける際の減圧作用で基材
中の空気を強制的に基材の下面から抜くことができ、基
材中の空気を基材の下面から強制的に抜きつつ基材内に
樹脂液を浸透させて基材中に空気が残ることなく樹脂液
を基材内に含浸させることができるものであり、積層板
にボイドが発生することを低減することができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 基材 2 加熱硬化炉 3 積層板 4 送風ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:08 B29L 9:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の基材を連続して送りつつ基材に樹
    脂液を含浸させ、この樹脂を含浸させた複数枚の基材を
    連続して送りつつ重ねた後に、加熱硬化炉に連続して通
    過させて樹脂を加熱硬化させると共に複数枚の基材を積
    層することによって積層板を積層成形するにあたって、
    基材の上面に上から樹脂液を流下して供給すると共に基
    材の下面に空気を吹き付けながら基材に樹脂液を含浸さ
    せることを特徴とする積層板の連続成形工法。
JP4303401A 1992-11-13 1992-11-13 積層板の連続成形工法 Withdrawn JPH06143447A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4303401A JPH06143447A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 積層板の連続成形工法

Applications Claiming Priority (1)

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JP4303401A JPH06143447A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 積層板の連続成形工法

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JPH06143447A true JPH06143447A (ja) 1994-05-24

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ID=17920583

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JP4303401A Withdrawn JPH06143447A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 積層板の連続成形工法

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JP (1) JPH06143447A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11229359B2 (en) 2018-09-12 2022-01-25 Tomey Corporation Ophthalmological device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11229359B2 (en) 2018-09-12 2022-01-25 Tomey Corporation Ophthalmological device

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Legal Events

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Effective date: 20000201