JPH091764A - 積層板の製造方法 - Google Patents

積層板の製造方法

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Publication number
JPH091764A
JPH091764A JP7157620A JP15762095A JPH091764A JP H091764 A JPH091764 A JP H091764A JP 7157620 A JP7157620 A JP 7157620A JP 15762095 A JP15762095 A JP 15762095A JP H091764 A JPH091764 A JP H091764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cure
furnace
laminated plate
resin
prepregs
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7157620A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiroji Sakakibara
城二 榊原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP7157620A priority Critical patent/JPH091764A/ja
Publication of JPH091764A publication Critical patent/JPH091764A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アフターキュアにばらつきなく、素早く処理
できる積層板の製造方法を提供する。 【構成】 長尺の基材1を連続して送りながら樹脂を含
浸、乾燥させた複数枚のプリプレグ、これらプリプレグ
を重ねた積層体を加熱硬化炉3に連続して通過させ、上
記プリプレグの樹脂を層間剥離しない状態まで硬化さ
せ、所定寸法に切断した後にアフターキュア炉4内に通
してアフターキュアするにあたって、連続して搬送され
た基板を1枚毎、間隔をおいて設けられた吊り下げ具5
に吊り下げ、アフターキュア炉4内を通過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリプレグを重ねた積層
体を連続して成形し、アフターキュアを行う積層板の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層板を連続して製造する方法として、
長尺の基材を連続して送りながら樹脂を含浸、乾燥させ
たプリプレグの長尺の積層体に、必要に応じて最外層に
銅箔等の金属箔を重ね合わせた後に、加熱硬化炉に連続
して通過させながら上記プリプレグの樹脂を硬化させて
積層板を作製する方法が知られている。しかし、この加
熱硬化炉を通過させるだけで硬化を完了させようとする
には加熱硬化炉が長くなり、通過時間も長時間を有す
る。このため、加熱硬化炉では層間剥離しない状態まで
硬化させた基板を、所定寸法に切断した後、アフターキ
ュアする方法を採用することで短時間の成形を可能にし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記アフター
キュア炉内に基板を積み重ねた状態で投入するため、外
側と内側では熱の加わり方が違うためアフターキュアに
ばらつきを生じると共に、硬化不足を生じさせないため
アフターキュアの時間に長時間を要している。そのため
加熱硬化炉の通過時間を短縮してもアフターキュア炉の
通過時間に多大の時間を要している。
【0004】本発明は上述の事実に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、アフターキュアにばらつ
きなく、素早く処理できる積層板の製造方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
積層板の製造方法は、長尺の基材を連続して送りながら
樹脂を含浸、乾燥させた複数枚のプリプレグ、これらプ
リプレグを重ねた積層体を加熱硬化炉に連続して通過さ
せ、上記プリプレグの樹脂を層間剥離しない状態まで硬
化させ、所定寸法に切断した後にアフターキュア炉内に
通してアフターキュアするにあたって、連続して搬送さ
れた基板を1枚毎、間隔をおいて設けられた吊り下げ具
に吊り下げ、アフターキュア炉内を通過させることを特
徴とする。
【0006】本発明の請求項2に係る積層板の製造方法
は、請求項1記載の積層板の製造方法において、上記ア
フターキュア炉内に備えた昇降可能な支持片で、上記吊
り下げた基板を下方から支持することを特徴とする。
【0007】本発明の請求項3に係る積層板の製造方法
は、請求項1又は請求項2記載の積層板の製造方法にお
いて、上記アフターキュア炉が複数のブロックに区分け
された処理室を備えることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の請求項1に係る方法によると、連続し
て搬送された基板を1枚毎、間隔をおいて設けられた吊
り下げ具に吊り下げ、アフターキュア炉内を通過させる
ので、基板に速く均一に伝熱される。
【0009】本発明の請求項2に係る方法によると、積
層板の重さや大きさに対応して、積層板を支持片で支持
できる。
【0010】本発明の請求項3に係る方法によると、ア
フターキュア炉が複数のブロックに区分けされているの
で、ブロック毎に複数の温度条件が可能である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の積層板の製造方法を一実施例
に係る図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の製造方法を実施するに用い
る装置全体を示した概略図であり、図2はアフターキュ
ア炉の搬入装置内で用いられる回転具の概略図であり、
図3はアフターキュア炉に用いられる吊り下げ具と支持
片の概略図である。
【0013】本発明は、図1に示す如く、長尺の基材1
を連続して送りながら樹脂液2を含浸、乾燥させた複数
枚のプリプレグ、これらプリプレグを重ねた積層体を加
熱硬化炉3に連続して通過させ、上記プリプレグの樹脂
を層間剥離しない状態まで硬化させる。
【0014】上記基材1は長尺のものをロール状に巻い
たものを使用し、上記基材1としては、例えば、ガラス
織布、不織布、紙等が挙げられる。上記基材1を連続的
に繰り出し移送しながらこの基材1に樹脂液2を含浸さ
せる。樹脂液2を構成する樹脂としては、不飽和ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱
硬化性樹脂が挙げられる。加熱硬化の際に加圧を行わな
いので、硬化反応時にガスが発生しないこれら熱硬化性
樹脂が好ましい。上記樹脂液2には必要に応じて、水酸
化アルミ等の充填材が用いられる。その後、樹脂液2が
含浸した複数の基材1は重ね合せロール10で重ね合わ
せる。なお、必要に応じてプリプレグを重ね合わせた積
層体の上下面の一方または両方に銅箔等の金属箔8を重
ね合わせる。上記金属箔8も長尺のものをロール状に巻
いた状態で使用する。
【0015】上記加熱硬化炉3は熱風循環式乾燥炉や赤
外線乾燥機等が例示される。上記加熱硬化炉3内で、プ
リプレグの樹脂を層間剥離しない状態まで硬化し、一体
化する。上記加熱硬化炉3を出た後、切断装置9で所定
寸法に切断される。このようにして成形された基板6の
樹脂は、加熱硬化炉3内で加熱される時間が短く硬化が
完全でないので、切断後にアフターキュア炉4内でアフ
ターキュアを行い、樹脂を完全に硬化させる。
【0016】上記アフターキュア炉4は熱風循環式加熱
機や赤外線加熱機等の加熱機が例示される。アフターキ
ュア炉4の入口側に搬入装置11、出口側に搬送装置1
2が設けられている。上記アフターキュア炉4は、複数
のブロックに区分けされた処理室4aを備えている。ア
フターキュア炉4が複数のブロックに区分けされている
と、ブロック毎に複数の温度条件が可能であるため、少
量多品種への対応や品種の切替えに素早く対処できる。
上記アフターキュア炉4内の処理室4aが垂直方向に区
分けされていれば、搬入装置11内にエレベータを設
け、処理室4aが水平方向に区分けされていれば、搬入
装置11内に左右に移動可能なコンベアーを設置する。
【0017】本発明においては、アフターキュア炉4に
連続して搬送された基板6を1枚毎、間隔をおいて設け
られた吊り下げ具5に吊り下げ、アフターキュア炉4内
を通過させる。基板6を1枚毎吊り下げる方法として
は、図2に示す如く、搬入装置11内のコンベアー15
に連接して一対の保持片14を回転軸に対し90度毎に
有する回転具13、及び、先端にチャック5aを有し昇
降と前後に移動可能な吊り下げ具5を用いる。上記保持
片14は基板4の厚みより少し大きい間隙を形成したも
のであり、保持片14間に挿入した基板4を保持される
だけの長さを有する。上記基板6が1枚毎に一対の保持
片14に搬入されると、搬入を感知して回転具13が9
0度回転することにより、基板6は垂直に保持される。
この状態で、吊り下げ具5が降下し、基板6を感知する
とチャック5aが可動し、基板6をチャック5aに挟み
吊り上げる。基板6を吊り下げた吊り下げ具5はアフタ
ーキュア炉4に移動し、アフターキュア炉4内を通過す
ると、基板6の樹脂が完全に硬化し、積層板16が得ら
れる。
【0018】上記吊り下げ具5は基板4の上部を複数個
所挟持することが好ましい。また、アフターキュア炉4
内に図3に示す如く、昇降可能な支持片7を備え、上記
吊り下げた基板6を下方から支持することが望ましい。
支持片7を備えていると、積層板の重量が重くても、寸
法が大きくても対応できる。
【0019】上述の如く、本発明によって、連続して搬
送された基板6を1枚毎、間隔をおいて設けられた吊り
下げ具5に吊り下げ、アフターキュア炉4内を通過させ
るので、基板6に均一に熱が伝わるためアフターキュア
にばらつきを生じないと共に、アフターキュアを短時間
で行える。
【0020】なお、本発明の実施例は上記実施例に限定
されず、基板6を1枚毎吊り下げる方法として、水平方
向にも移動可能なチャック5aを有する吊り下げ具5を
用いてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る方法によると、
連続して搬送された基板を1枚毎、間隔をおいて設けら
れた吊り下げ具に吊り下げ、アフターキュア炉内を通過
させるので、基板に均一に熱が伝わるためアフターキュ
アにばらつきを生じないと共に、アフターキュアを短時
間で行える。
【0022】本発明の請求項2に係る方法によると、積
層板の重さや大きさに対応して、積層板を支持片で支持
できる。
【0023】本発明の請求項3に係る方法によると、ア
フターキュア炉が複数のブロックに区分けされているの
で、複数の温度条件が可能であるため、少量多品種への
対応や品種の切替えに素早く対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を実施するに用いる装置全体
を示した概略図である。
【図2】アフターキュア炉の搬入装置内で用いられる回
転具の概略図である。
【図3】アフターキュア炉に用いられる吊り下げ具と支
持片の概略図である。
【符号の説明】
1 基材 2 樹脂液 3 加熱硬化炉 4 アフターキュア炉 4a 処理室 5 吊り下げ具 6 基板 7 支持片 16 積層板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の基材を連続して送りながら樹脂を
    含浸、乾燥させた複数枚のプリプレグ、これらプリプレ
    グを重ねた積層体を加熱硬化炉に連続して通過させ、上
    記プリプレグの樹脂を層間剥離しない状態まで硬化さ
    せ、所定寸法に切断した後にアフターキュア炉内に通し
    てアフターキュアするにあたって、連続して搬送された
    基板を1枚毎、間隔をおいて設けられた吊り下げ具に吊
    り下げ、アフターキュア炉内を通過させることを特徴と
    する積層板の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記アフターキュア炉内に備えた昇降可
    能な支持片で、上記吊り下げた基板を下方から支持する
    ことを特徴とする請求項1記載の積層板の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記アフターキュア炉が複数のブロック
    に区分けされた処理室を備えることを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の積層板の製造方法。
JP7157620A 1995-06-23 1995-06-23 積層板の製造方法 Withdrawn JPH091764A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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