JP4537612B2 - 塗工方法および塗工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、塗工方法および塗工装置に係り、長尺な基材を搬送しつつこの基材に対して塗工液を塗布した後、乾燥炉内にて前記塗工液を乾燥固化することによって前記基材上に所望の厚さの塗工層を形成するのに好適な塗工方法および塗工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、一般に、ウエブと称される樹脂フィルムや、紙、布または金属箔等からなる長尺な基材上に種々の塗工層を形成する方法として、ダイコータ等の塗工装置を用いた塗工方法が採用されている。
【0003】
このような塗工方法においては、前記基材をローラ状の複数の搬送手段によって塗工位置まで順次搬送し、塗工位置においてダイコータヘッド等の塗工手段によって前記基材表面に塗工液を塗布した後、この基材を乾燥炉内に搬送して前記基材に塗布された塗工液を熱風乾燥、遠赤外線ヒータ又はパネルヒータによって加熱乾燥固化するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来から、このような塗工方法においては、前記塗工層の品質を良好に維持しつつその厚さを厚く形成することが重要な課題とされている。
【0005】
しかし、従来は、例えば30乃至300μm以上の厚さの厚い塗工層を形成する場合においては、乾燥炉内において塗工液の表面側が先に乾燥固化してしまい、塗工液と基材との接触面側(以下、内部側と称する)がなかなか固化しない傾向があった。
【0006】
また、塗工液の表面側が先に乾燥固化することによって、内部側の塗工液に含有された気泡が加熱にともなってその体積を増加させるため、気泡の膨張により塗工層表面に3乃至4mmもの径からなるクレータ状の痕跡が形成されてしまう場合や、塗工層表面にクラックが発生してしまう場合があった。
【0007】
このようなクラックや痕跡等の塗工層の形成不良を防止するには、塗工液の乾燥固化を自然乾燥に近い雰囲気状態において行うのが好ましいが、かかる場合においては、塗工層の形成を迅速に行うことができないため、生産効率の著しい低下を招き、大量生産等の実状に見合わない。
【0008】
このため、従来は、クラック等の形成不良のない良好な塗工層を迅速に形成することができないといった問題が生じていた。
【0009】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、基材に塗布された塗工液を内部側から乾燥固化することによってクラック等の形成不良のない良好な厚肉の塗工層を迅速に形成することのできる塗工方法および塗工装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
前記目的を達成するため本発明の請求項1に係る塗工方法の特徴は、乾燥炉内の少なくとも塗工液表面に接する雰囲気を溶剤または水の飽和状態に保持しつつ塗工液の乾燥固化を行う点にある。
【0011】
そして、このような方法を採用したことにより、塗工液表面の乾燥固化を抑制しつつ塗工液の内部側の乾燥固化を促進することができるため、クラック等の形成不良のない良好な厚肉の塗工層を迅速に形成することができる。
【0012】
請求項2に係る塗工方法の特徴は、請求項1において、前記乾燥炉内の雰囲気の湿り度を、基材の搬送下流側に向けて漸次もしくは段階的に小さくする点にある。
【0013】
そして、このような方法を採用したことにより、塗工液の内部側の乾燥固化がクラック等の形成不良が生じない程度にまで進行するにつれて、前記基材に対して次第に乾き度の大きな強力な乾燥固化を行うことができるため、塗工層の形成をさらに迅速に行うことができる。
【0014】
請求項3に係る塗工方法の特徴は、請求項1または請求項2において、溶剤または水を染み込ませた不識布を乾燥炉内に配置することによって前記雰囲気の飽和状態を形成する点にある。
【0015】
そして、このような方法を採用したことにより、不織布に染み込ませた水等を蒸発させることによって前記塗工液表面の雰囲気の飽和状態を簡易かつ適正に形成することができ、ひいては製品の製造コストの低廉化を図ることもできる。
【0016】
請求項4に係る塗工方法の特徴は請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、遠赤外線ヒータ又はパネルヒータによる加熱によって前記塗工液の乾燥固化を行う点にある。
【0017】
そして、このような方法を採用したことにより、前記塗工液の内部側からの乾燥固化をさらに効果的に行うことができる。
【0018】
請求項5に係る塗工方法の特徴は、請求項4において、遠赤外線ヒータ又はパネルヒータによる加熱を、前記基材の前記塗工液が塗布された面の裏面側から行う点にある。
【0019】
そして、このような方法を採用したことにより、遠赤外線ヒータ又はパネルヒータを塗工液表面側から離間させ、内部側に近傍させることができるため、塗工液表面の乾燥固化の抑制および内部側の乾燥固化の促進をさらに効果的に行うことができる。
【0020】
請求項6に係る塗工装置の特徴は、乾燥炉に、この乾燥炉内の少なくとも前記塗工液表面に接する雰囲気を溶剤または水の飽和状態に保持する飽和保持手段を設け、この飽和保持手段による前記飽和状態を保持しながら前記塗工液の乾燥固化を行い得るように構成してなる点にある。
【0021】
そして、このような方法を採用したことにより、前記飽和保持手段によって塗工液表面の乾燥固化を抑制しつつ塗工液の内部側の乾燥固化を促進することができるため、クラック等の形成不良のない良好な厚肉の塗工層を迅速に形成することができる。
【0022】
請求項7に係る塗工装置の特徴は、請求項6において、前記飽和保持手段は、乾燥炉の搬送下流側に向けて前記雰囲気の湿り度を漸次もしくは段階的に小さくするように構成されてなる点にある。
【0023】
そして、このような構成を採用したことにより、塗工液の内部側の乾燥固化が形成不良が生じない程度に進行するにつれて、前記基材に対して次第に乾き度の大きな強力な乾燥固化を行うことができるため、塗工層の形成をさらに迅速に行うことができる。
【0024】
請求項8に係る塗工装置の特徴は、請求項6または請求項7において、前記飽和保持手段は、溶剤又は水を染み込ませた不織布を有する点にある。
【0025】
そして、このような構成を採用したことにより、前記飽和保持手段を簡易に構成することができ、ひいては製品の製造コストの低廉化を図ることができる。
【0026】
請求項9に係る塗工装置の特徴は、請求項6乃至請求項8のいずれか1項において、前記乾燥炉は、遠赤外線ヒータ又はパネルヒータを有する点にある。
【0027】
そして、このような構成を採用したことにより、前記塗工液の内部側からの乾燥固化をさらに効果的に行うことができる。
【0028】
請求項10に係る塗工装置の特徴は、請求項9において、遠赤外線ヒータ又はパネルヒータは、前記基材の、前記塗工液が塗布された面の裏面側に配設されている点にある。
【0029】
そして、このような構成を採用したことにより、遠赤外線ヒータ又はパネルヒータを塗工液表面側から離間させ、内部側に近傍する位置に配設することができるため、塗工液表面の乾燥固化の抑制および内部側の乾燥固化の促進をさらに効果的に行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る塗工方法の実施形態を図1を参照して説明する。
【0031】
本実施形態における塗工方法においては、塗工液を塗布する塗工位置に搬送された基材に対する塗工液の塗布や、乾燥炉内への基材の搬送については従来から行われている一般的な塗工方法と基本的に異なるところはない。
【0032】
ただ、本実施形態においては、図1に示すように、乾燥炉1内において基材2に塗布された塗工液3中の水分又は溶剤を蒸発させて塗工層を形成する際に、前記塗工液表面に接する炉内の雰囲気を飽和状態に保持しつつ例えばヒータ等の乾燥手段による塗工液の乾燥固化を行うようになっている。
【0033】
すなわち、本件発明者は、塗工液3表面が内部側よりも早く乾燥固化されてしまうのは、塗工液表面に接する炉1内の雰囲気が過熱蒸気状態であることに起因することに着目して鋭意研究を行った結果、少なくとも塗工液3表面に接する雰囲気を飽和状態に保持すれば表面側の乾燥固化のみが促進されることはなく、塗工液全体の乾燥固化を均一に行うことが可能なことを見出した。
【0034】
なお、この飽和状態は、湿り度が60%〜95%の飽和状態であることが好ましい。
【0035】
かかる方法によれば、塗工液3表面の乾燥固化を抑制しつつ内部側の加熱を促進することができるため、内部側の気泡が、未だに固化されていない表面側から外部へ逃げることができるため、気泡の膨張に基づく塗工層表面への痕跡の発生を防止することができる。
【0036】
また、先に塗工液表面が乾燥固化することを防ぐことができるため、従来のようなクラックの発生を防ぐことができ、また、内部側の乾燥を促進することによって塗工層全体を迅速に形成することができる。
【0037】
なお、図1に示すように、乾燥炉1内における基材2の搬送経路の下流側に向かって前記塗工液3表面の雰囲気の湿り度を漸次もしくは段階的に小さくするようにしてもよい。
【0038】
かかる方法によれば、内部側の乾燥固化が、痕跡やクラック等の形成不良の問題が生じない程度まで進行するにつれて、塗工液3に対して次第に乾き度の大きな飽和状態における強力な乾燥固化を行うことができるため、クラック等の形成不良の発生を防止しつつ塗工層の形成をさらに迅速に行うことができる。
【0039】
なお、塗工液3に対する最終的な仕上げ段階の乾燥固化は、飽和状態でない通常の過熱蒸気状態の雰囲気下において行うようにしてもよい。
【0040】
前記塗工液3表面に接する雰囲気を飽和状態に保持する方法としては、水や溶剤等を染み込ませた不織布4を乾燥炉1内に配置するようにしてもよい。
【0041】
かかる方法によれば、不織布4に染み込ませた水分等を例えばヒータの加熱等による炉内温度で蒸発させることによって、前記雰囲気の飽和状態を簡易かつ適正に形成することができ、ひいては製品の製造コストを低廉化することができる。
【0042】
また、前記塗工液の乾燥固化を行う前記乾燥手段としては、遠赤外線ヒータ5を用いるようにしてもよい。
【0043】
かかる方法によれば、遠赤外線の性質上、塗工液3の内部側に熱エネルギを集中的に付与することができるため、塗工液3の内部側からの乾燥固化をさらに効率的に行うことができる。なお、飽和状態における、遠赤外線ヒータ5の加熱温度は、200乃至300℃に設定することが好ましい。
【0044】
さらに、前記遠赤外線ヒータ5による加熱は、図1に示すように、前記基材2の前記塗工液3が形成された面の裏面側から行うようにしてもよい。
【0045】
かかる方法にによれば、遠赤外線ヒータ5を塗工液3表面側から離間させ、内部側に近傍させることができるため、塗工液3表面の乾燥固化の抑制および内部側の乾燥固化の促進をさらに効果的に行うことができる。
【0046】
従って、本実施形態によれば、基材2に塗布された塗工液3を内部側から加熱乾燥固化することによってクラック等の形成不良のない良好な厚肉の塗工層を迅速に形成することができる。
【0047】
次に、本発明にかかる塗工装置の実施形態について、図2乃至図5を参照して説明する。
【0048】
図2に示すように、本実施形態における塗工装置7は、長尺な基材2を塗工位置に送り出すための繰り出しローラ8および塗工層10が形成された基材2を巻き取り収容するための巻き取りローラ11を有している。
【0049】
前記繰り出しローラ8と前記巻き取りローラ11との間には、回転動作にともなって前記基材2を塗工位置に順次搬送する搬送手段としての複数の搬送ローラ12が、所定の間隔を設けて連続的に配設されており、各搬送ローラ12によって基材2の搬送経路が形成されている。
【0050】
前記繰り出しローラ8の近傍であって前記各搬送ローラ12からなる基材2の繰り出し経路上には、繰り出し側駆動ローラ12aが、図示しないモータの駆動によって回転可能に配設されており、この繰り出し側駆動ローラ12aの駆動力を介して基材2の繰り出しが行われるようになっている。また、前記繰り出し側駆動ローラ12aの外周には、この繰り出し側駆動ローラ12aとともに基材2を狭持しつつ搬送するための繰り出し側ピンチローラ14が前記繰り出し側駆動ローラ12aの回転にともなって従動回転可能に配設されている。
【0051】
前記巻き取りローラ11の近傍であって前記各搬送ローラ12からなる基材2の巻取り経路上には、巻取り側駆動ローラ12bが、図示しないモータの駆動によって回転可能に配設されており、この巻取り側駆動ローラ12bの駆動力を介して基材2の巻取りが行われるようになっている。また、前記巻取り側駆動ローラ12bの外周には、この巻き取り側駆動ローラ12bとともに基材2を狭持しつつ搬送するための巻き取り側ピンチローラ15が前記巻取り側駆動ローラ12bの回転にともなって従動回転可能に配設されている。
【0052】
前記基材2の搬送経路であって上流側の所定位置には、基材2に塗工液3を塗布するための例えばダイコーダヘッド等の塗工手段16が配設されており、この塗工手段16によって基材2の前記搬送ローラ12との接触面に対向する面側に塗工液3が塗布されるようになっている。
【0053】
そして、前記塗工手段16の下流側には、この塗布手段16によって塗工液3が塗布された基材2を加熱乾燥するための乾燥炉18が複数の脚部19に支持されるようにして配設されている。
【0054】
前記乾燥炉18は、上壁部18a、底壁部18bおよび側壁部18cからなる箱状に形成されており、図2の左右に示す両側壁部18cには、乾燥炉18内への基材2の搬入を行うための搬入口20および乾燥炉18外への基材の排出を行う排出口21が形成されている。
【0055】
そして、前記搬入口20から排出口21に至るまでの同一平面上には、前記複数の搬送ローラ12からなる炉内の搬送経路が形成されている。
【0056】
また、前記乾燥炉18には、基材2の搬送を許容する搬送口22が形成された所定の隔壁24を隔てるようにして、第一乾燥室25、第二乾燥室26および第三乾燥室27からなる三つの乾燥室25,26,27が設けられている。
【0057】
前記第一乾燥室25には、前述したように複数の搬送ローラ12が所定の間隔を設けるようにして同一平面上に連続的に形成されており、各搬送ローラ12の間には、この第一乾燥室25に搬送された基材2に塗布された塗工液3を乾燥固化する乾燥手段としての遠赤外線ヒータ5が配設されている。
【0058】
前記遠赤外線ヒータ5は、その性質上、塗工液3の内部側に熱エネルギを集中的に付与することができるため、塗工液3の内部側の乾燥固化を有効に促進することができるようになっている。
【0059】
さらに、前記遠赤外線ヒータ5は、図2に示す基材2の下面側、すなわち、基材2に塗布された塗工液3の表面に対向する裏面側に配設されているため、塗工液3表面の乾燥固化を抑制しつつ塗工液3の内部側の乾燥固化を促進することができるようになっている。
【0060】
そして、前記第一乾燥室25には、前記塗工液3表面に接する炉内の雰囲気を所望の飽和状態に保持するための飽和保持手段29が配設されている。
【0061】
前記飽和保持手段29は、前記基材2の上部近傍位置に、前記基材2に塗布された塗工液3に接する雰囲気の湿り度を調整するための調整用蓋部30を有している。前記調整用蓋部30は、上壁部30aおよび側壁部30bからなる蓋状に形成されており、上方へ所定の間隙を設けつつ前記基材2および前記塗工液3を上方から囲繞するようになっている。
【0062】
前記調整用蓋部30の図4における左右の側壁部30bには、水や溶剤等を染み込ませた不織布4が椀体31内に収容されるように配設されている。
【0063】
このため、不織布4に染み込ませた水分等を例えば遠赤外線ヒータ5の熱等の炉内温度を介して蒸発させることによって前記塗工液3表面と調整用蓋部30の上壁部30aとの間に雰囲気飽和状態を簡易かつ適正に形成することができるようになっている。
【0064】
前記不織布4には、供給管32を介して水や溶剤が逐次供給されるようになっているため、飽和状態の形成を安定的に行うことができ、また、炉内の湿り度の調整を簡易に行うことができるようになっている。
【0065】
前記調整用蓋部30の上壁部30aには、この上壁部30aの一部を開閉するシャッタ34が配設されており、このシャッタ34の開閉動作にともなって調整用蓋部30内の水蒸気を外部に逃がすことができるため、調整用蓋部30内の雰囲気の湿り度を簡易かつ適正に調整することができるようになっている。
【0066】
図5に示すように、前記調整用蓋部30の、前記基材2の搬送方向前後側の両側壁部30bには、調整用蓋部30と基材2との間隙を調整する板状の間隙調整板35が前記側壁部30bに摺接するようにして基材2に対して遠近可能に配設されており、この間隙調整板35の調整位置に従って調整用蓋部30から外部に逃げる飽和蒸気の量を調整することができるようになっている。
【0067】
このため、間隙調整板35の位置調整にともなって調整用蓋部30内の湿り度を簡易かつ適正に調整することができるようになっている。なお、前記間隙調整板35の位置調整は、例えばネジ36等によって行うようにしてもよい。
【0068】
前記調整用蓋部30には、この調整用蓋部30全体を前記基材2に対して上下動させる図示しない移動手段が配設されている。この移動手段によって前記調整用蓋部30を基材2から上方に離間させることができるため、例えば炉内の基材2を洗浄する場合等における取扱いが便利になる。なお、この移動手段は、例えばエアシリンダ等であってもよい。
【0069】
従って、前記不織布4によって前記塗工液3表面に接する炉内の雰囲気を飽和状態にすることができるとともに、前記調整用蓋部30によって前記雰囲気の湿り度を調整することができるため、所望の飽和状態を簡易化かつ適正に保持することができるようになっている。
【0070】
また、炉内全体の容積に比べて調整用蓋部30の容積は小さいため、この調整用蓋部30によって塗工液3表面を囲繞することにより、塗工液3表面に接する雰囲気を迅速かつ適正に飽和状態にすることができるようになっている。
【0071】
なお、前記不織布4の材質や不織布4に染み込ませる液体の種類あるいはその量等は、設計コンセプトに応じて適宜変更すればよい。また、前記調整用蓋部30は、軽量化等の観点からステンレスを用いて形成することが好ましいが、ステンレスのみでは乾燥固化の際の受熱により熱変形する虞があるため、例えばステンレスで枠を組み、これに発泡されたPTFEを張るような構成にすることが好ましい。
【0072】
前記第一乾燥室25の上壁部18aであって基材2の搬送方向前後の両端部近傍に対応する位置には、基材2上の塗工液3に対して搬送方向と逆方向に進行する風を吹き付ける一対のカウンタフォロワ38が垂設されている。このカウンタフォロワ38は、前記飽和状態における乾燥固化の後、前記移動手段によって前記調整用蓋部30を基材2から離間させた状態において、1.0乃至1.5m/s程度の風速による塗工液3の弱乾燥を行うようになっている。
【0073】
前記第一乾燥室25の下流側には、この第一乾燥室25による乾燥の次工程の乾燥を行うための前記第二乾燥室26が配設されている。
【0074】
この第二乾燥室26は、基本的構成は前記第一乾燥室25と異なるところはなく、前記第一乾燥室25と同様に遠赤外線ヒータ5とカウンタフォロワ38によって塗工液3の弱乾燥を行うようになっている。
【0075】
なお、この第二乾燥室26の調整用蓋部30内の雰囲気の湿り度を前記第一乾燥室25の湿り度よりも小さくするようにしてもよい。
【0076】
かかる場合、第一乾燥室25で前記塗工液3の内部側の乾燥固化がクラック等の形成不良が生じない程度まで進行するにつれて飽和状態を漸次もしくは段階的に緩和することができるため、塗工層10の形成をより迅速に行うことができる。
【0077】
なお、本実施形態においては、この第二乾燥室26までで約80%以上の塗工液3の乾燥固化が成されるようになっている。
【0078】
前記第二乾燥室26の下流側には、塗工液3の最終的な乾燥固化を行う前記第三乾燥室27が配設されている。
【0079】
前記第三乾燥室27には、ほぼ完全な塗工層10となった塗工液3に対して直に風を吹き付けるエアバー39が搬送方向に所定の間隙を設けて複数個配設されており、これらエアバー39によって塗工液3の残留水分や気泡をとばす強乾燥が10乃至20m/sの風速下で行われるようになっている。
【0080】
前記第三乾燥室27の下流側に隣位する乾燥炉18の外部には、前記第三乾燥室27を負圧状態に排気するための排気手段40が配設されており、この排気手段40によって前記第三乾燥室27に搬送された基材2の塗工層10の残留水分や気泡を有効に除去することができるようになっている。
【0081】
一方、本実施形態おける塗工装置7には、基材2の搬送速度や湿り度の調整あるいは遠赤外線ヒータ5の加熱温度等の種々の自動制御を設定するための制御盤42および本機の運転操作のためのタッチパネルの操作盤43が配設されている。
【0082】
次に、本実施形態における塗工装置7の作用について説明する。
【0083】
まず、初期状態において、前記基材2上には塗工液3は塗布されていないものとし、基材2は、その先端部が前記繰り出し側ピンチローラ14と搬送ローラ12との間に狭持されている以外は、ほとんどすべて前記繰り出しローラ8に巻回されているものとする。
【0084】
次に、初期状態から塗工層10の塗工を開始する場合は、まず、予め第一および第二乾燥室25,26の飽和保持手段29によって基材2の塗工液3表面に接することとなる各調整用蓋部30内の雰囲気を所定の飽和状態にしておく。
【0085】
このとき、前記調整用蓋部30およびこの調整用蓋部30に配設された前記不織布24によって調整用蓋部30内の雰囲気を簡易かつ適正に飽和状態にすることができる。
【0086】
また、このとき、第三乾燥室27を前記排気手段40によって所定の真空状態に排気しておく。
【0087】
そして、前記繰り出し側駆動ローラ12aを回転駆動することによって前記基材2を下流側に搬送し、前記塗工手段16による塗工位置において、前記基材2の前記搬送ローラ12との接触面の対向面側に塗工液3を塗布する。
【0088】
次に、前記塗工液3の塗布を行った基材2を、搬入口20を通して前記乾燥炉18の第一乾燥室25に搬入する。
【0089】
前記第一乾燥室25においては、前記遠赤外線ヒータ5による加熱およびカウンタフォロワ38による風の吹き付けによって前記塗工液3の乾燥固化を行う。
【0090】
このとき、前記調整用蓋部30および前記不織布4からなる飽和保持手段29によって基材2上の塗工液3表面に接する調整用蓋部30内の雰囲気を所定の飽和状態に保持することができ、また、遠赤外線ヒータ5によって塗工液3表面に対向する下面側から乾燥固化を行うことができる。
【0091】
このため、塗工液3表面の乾燥固化を抑制しつつ塗工液3の内側の乾燥固化を促進することができる。
【0092】
そして、第一乾燥室25による乾燥が完了した後、基材2を第二乾燥室26に搬送し、この第二乾燥室26内にて前記第一乾燥室25と同様に、飽和保持手段29によって所定の雰囲気飽和状態を保持しつつ遠赤外線ヒータ5およびカウンタフォロワ38による塗工液3の乾燥固化を行う。
【0093】
このとき、第二乾燥室26の調整用蓋部30内の湿り度は、前記第一乾燥室25の調整用蓋部30の場合よりも小さくするようにしてもよい。
【0094】
かかる場合、例えば第一乾燥室25において、塗工液3の乾燥固化がクラック等の塗工層10の形成不良が生じない程度まで進行した場合は、第二乾燥室26において乾き度が大きな強力な乾燥固化を行うことによって塗工層10の形成を迅速に行うことができる。
【0095】
そして、前記第二乾燥室26による乾燥固化が完了した後、基材2を第三乾燥室27に搬送し、この第三乾燥室27において最終的な塗工層10内の残留水分や気泡の除去を行う。
【0096】
これにより、塗工液3の残留水分や気泡が外部に完全に除去されて乾燥固化が完了し、基材2上に所望の塗工層10が完成する。
【0097】
そして、前記塗工層10が完成された基材2を排出口21を通して乾燥炉18から排出した後、この基材2を前記巻き取りローラ11の外周に巻き取ることによって塗工を完了する。
【0098】
従って、本実施形態によれば、前記飽和保持手段29によって塗工液3表面の乾燥固化を抑制しつつ塗工液3の内部側の乾燥固化を促進することができるため、クラック等の形成不良のない良好な厚肉の塗工層10を迅速に形成することができる。
【0099】
なお、本発明は前記実施形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0100】
例えば、本実施形態においては、塗工液3の弱乾燥を行う乾燥室として第一乾燥室25および第二乾燥室26の二個の乾燥室を設けているが、これに限定する必要はなく、乾燥室の配設個数や位置は、適宜変更することができる。
【0101】
さらに、前記実施形態においては、前記塗工液の乾燥固化を行う前記乾燥手段として、遠赤外線ヒータ5を用いていたが、これに限る必要はなく、例えば、パネルヒータを用いるようにしてもよい。かかる場合においても、遠赤外線ヒータ5と同様の効果を奏し得ることが予想される。
【0102】
また、溶剤塗工の場合の爆発の安全対策として、乾燥路内を窒素(N2 )による窒素パージをすることによって酸素濃度を下げ、溶剤濃度を上げるようにしてもよい。
【0103】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の請求項1に係る塗工方法によれば、クラック等の形成不良のない良好な厚肉の塗工層を迅速に形成することができる。
【0104】
請求項2に係る塗工方法によれば、請求項1に係る塗工方法の効果に加えて、塗工層の形成をさらに迅速に行うことができる。
【0105】
請求項3に係る塗工方法によれば、請求項1または請求項2に係る塗工方法の効果に加えて、塗工液表面の雰囲気の飽和状態を簡易かつ適正に形成することができ、ひいては製品の製造コストの低廉化を図ることもできる。
【0106】
請求項4に係る塗工方法によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に係る塗工方法の効果に加えて、塗工液の内部側からの乾燥固化をさらに効果的に行うことができる。
【0107】
請求項5に係る塗工方法によれば、請求項4に係る塗工装置の効果に加えて、塗工液表面の乾燥固化の抑制および内部側の乾燥固化の促進をさらに効果的に行うことができる。
【0108】
請求項6に係る塗工装置によれば、クラック等の形成不良のない良好な厚肉の塗工層を迅速に形成することができる。
【0109】
請求項7に係る塗工装置によれば、請求項6に係る塗工装置の効果に加えて、塗工層の形成をさらに迅速に行うことができる。
【0110】
請求項8に係る塗工装置によれば、請求項6または請求項7に係る塗工装置の効果に加えて、飽和保持手段を簡易に構成することができ、ひいては製品の製造コストの低廉化を図ることができる。
【0111】
請求項9に係る塗工装置によれば、請求項6乃至請求項8のいずれか1項に係る塗工装置の効果に加えて、塗工液の内部側からの乾燥固化をさらに効果的に行うことができる。
【0112】
請求項10に係る塗工装置によれば、請求項9に係る塗工装置の効果に加えて、塗工液表面の乾燥固化の抑制および内部側の乾燥固化の促進をさらに効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗工方法の実施形態を示す説明図
【図2】本発明に係る塗工装置の実施形態を示す右側断面図
【図3】本発明に係る塗工装置の実施形態を示す平面図
【図4】本発明に係る塗工装置の実施形態において、飽和保持手段の具体的構成を示す正面側概略断面図
【図5】本発明に係る塗工装置の実施形態において、飽和保持手段の具体的構成を示す右側概略断面図
【符号の説明】
2 基材
3 塗工液
4 不織布
5 遠赤外線ヒータ
7 塗工装置
18 乾燥炉
29 飽和保持手段
30 調整用蓋部

Claims (10)

  1. 塗工位置に搬送された長尺な基材に対して溶剤または水を含む塗工液を塗布した後、この基材を乾燥炉内に搬送し、この乾燥炉内にて前記基材に塗布された塗工液を乾燥固化することにより、前記基材上に所望の厚さの塗工層を形成する塗工方法において、
    前記乾燥炉内の少なくとも前記塗工液表面に接する雰囲気を前記溶剤または水の飽和状態に保持しつつこの塗工液の乾燥固化を行うことを特徴とする塗工方法。
  2. 前記乾燥炉内の雰囲気の湿り度を、基材の搬送下流側に向けて漸次もしくは段階的に小さくすることを特徴とする請求項1に記載の塗工方法。
  3. 前記溶剤または水を染み込ませた不識布を乾燥炉内に配置することによって前記雰囲気の飽和状態を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の塗工方法。
  4. 遠赤外線ヒータ又はパネルヒータによる加熱によって前記塗工液の乾燥固化を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の塗工方法。
  5. 前記遠赤外線ヒータ又はパネルヒータによる加熱を、前記基材の前記塗工液が塗布された面の裏面側から行うことを特徴とする請求項4に記載の塗工方法。
  6. 長尺な基材を搬送する搬送手段を設け、この搬送手段によって搬送される基材に溶剤または水を含む塗工液を塗布するための塗工手段を前記搬送手段による搬送経路中に設け、前記塗工手段の搬送下流側に、この塗工手段によって塗布された塗工液を乾燥固化する乾燥炉を設けた塗工装置において、
    前記乾燥炉に、この乾燥炉内の少なくとも前記塗工液表面に接する雰囲気を前記溶剤または水の飽和状態に保持する飽和保持手段を設け、この飽和保持手段による前記飽和状態を保持しながら前記塗工液の乾燥固化を行い得るように構成してなることを特徴とする塗工装置。
  7. 前記飽和保持手段は、乾燥炉の搬送下流側に向けて前記雰囲気の湿り度を漸次もしくは段階的に小さくするように構成されてなることを特徴とする請求項6に記載の塗工装置。
  8. 前記飽和保持手段は、前記溶剤又は水を染み込ませた不織布を有することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の塗工装置。
  9. 前記乾燥炉は、遠赤外線ヒータ又はパネルヒータを有することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の塗工装置。
  10. 前記遠赤外線ヒータ又は前記パネルヒータは、前記基材の、前記塗工液が塗布された面の裏面側に配設されていることを特徴とする請求項9に記載の塗工装置。
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