JPH0615473Y2 - 直流電源の突入電流制限回路 - Google Patents

直流電源の突入電流制限回路

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JPH0615473Y2
JPH0615473Y2 JP11988288U JP11988288U JPH0615473Y2 JP H0615473 Y2 JPH0615473 Y2 JP H0615473Y2 JP 11988288 U JP11988288 U JP 11988288U JP 11988288 U JP11988288 U JP 11988288U JP H0615473 Y2 JPH0615473 Y2 JP H0615473Y2
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voltage
capacitor
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power supply
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優一 鈴木
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Yokogawa Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案はスイッチング方式の直流電源に係り、特にシス
テム全体の立上げ時などに発生する大電流を制限する突
入電流制限回路の動作の改善に関する。
<従来の技術> 第3図は本出願人の提案に係る実開昭63-90983号(実願
昭61-185894)『直流安定化電源』で開示した装置の回
路図である。商用の交流電源1が、電源スイッチ2を介
してダイオードブリッジ等よりなる整流回路3に接続さ
れ、突入電流制限回路6を介してDC−DCコンバータ
部5に整流された信号が供給される。DC−DCコンバ
ータ部5はコンデンサC3で整流された信号を平滑化し
て、メイントランスTの一次巻線n1に送り、FET等
のスイッチング素子Q2によってオンオフしている。す
るとメイントランスTの二次巻線n2にスイッチング信
号が誘起されるので、これを整流平滑化回路REで直流
化して出力端子51,52に直流電圧Eを発生する。
この直流電圧Eoの安定化について説明すると、誤差ア
ンプOPが直流電圧Eと所定の基準電圧Esとを比較
して誤差信号を求め、この誤差信号を小さくする方向に
パルス幅制御回路CNTが制御信号を発生し、この制御
信号は絶縁トランスを介してスイッチング素子Q2の制
御端子に送られている。
突入電流制限回路6は、整流回路3の出力端子31,32に
抵抗R1,ダイオードD1,コンデンサC1が直列に接
続されると共に、ドレイン端子が端子31と、ソース端子
がコンデンサC3と、ゲート端子がコンデンサC2とダ
イオードD1の接続点と接続されたFET素子Q1と、
一次巻線n1に生ずるリセット電圧Vを分圧してゲー
ト端子に与える分圧抵抗R2,R3とよりなる。尚、一
次巻線n1の両端にはコンデンサC2とダイオードD2
からなる直流回路が接続されており、トランスTのバッ
クスイング電圧(スイッチング素子Q2がオンからオフ
状態に遷移した時点で、一次巻線n1に蓄えられている
電圧をいい、この電圧をFET素子Q1のリセットにも
用いているからリセット電圧Vとも言う)を吸収して
いる。
このように構成された装置の動作を次に説明する。第4
図は電源投入時の突入電流Iinの波形図で、(A)が第3
図の装置の波形図である。ここで一次突入とはDC−D
Cコンバータ部5が非動作状態で流れる電流を言い、二
次突入とはDC−DCコンバータ部5が動作開始状態と
なって流れる電流を言う。
一次突入は、コンデンサC3に蓄電が開始されるために
ピーク性の電流が流れる。そこで、FETのドレインソ
ース間抵抗がソースゲート間電圧により変化することを
用いて、スイッチ2をオンした状態で最初FET素子Q
1の抵抗を大きくし、徐々に抵抗を小さくすることによ
って突入電流を小さくしている。
二次突入は、DC−DCコンバータ部5が動作を開始す
る際に生じるピーク性の電流である。リセット電圧V
が発生してFET素子Q1をオン状態にし、抵抗を小さ
くして通電状態での損失を小さくする。
<考案が解決しようとする課題> しかし、二次突入の際には突入電流Iinにリンギング
Vbが発生している。この原因はFETのオン抵抗の低
下が急激であるために、リセット電圧Vのリップルに
よってオン抵抗が変動するためである。そこで、突入電
流Iinの変動のピークが過大になるという課題があっ
た。
本考案はこのような課題を解決したもので、二次突入の
さいの突入電流Iinの変動が小さな直流電源の突入電流
制限回路を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> このような目的を達成する本考案は、直流電圧を入力す
るスイッチング方式のDC−DCコンバータ部を用いて
出力電圧を安定化する直流電源において、次の構成とし
たものである。
即ち、前記直流電圧が印加される端子間に接続された抵
抗、ダイオード及び第1のコンデンサの直列回路と、前
記直流電圧が印加される端子と前記DC−DCコンバー
タ部間に接続され、前記第1のコンデンサに得られる電
圧がゲートに印加されるFET素子と、前記DC−DC
コンバータ部から得られるリセット電圧を分圧し、前記
FET素子のゲートに与える分圧抵抗と、前記FET素
子のドレインとゲートの間に設けられた第2のコンデン
サとよりなる突入電流制限回路を備えたことを特徴とし
ている。
<作用> 本考案の各構成要素はつぎの作用をする。第2のコンデ
ンサはミラー効果によって、リセット電圧に起因するF
ETのオン抵抗の変化を緩和する。然して二次突入の際
に生じるピークを抑制している。
<実施例> 以下図面を用いて、本考案を説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示す要部回路図である。
尚第1図において、前記第3図と同一作用をするものに
は同一符号をつけ説明を省略する。図において、コンデ
ンサC1はFET素子Q1のドレイン端子とゲート端子
の間に接続したもので、結果として抵抗R1とダイオー
ドD1と並列に接続したものにもなっている。
第2図は第1図の回路を詳細に説明した回路図である。
入力直流電圧VinはスイッチSWを介して、フィルタ回
路4に導かれる。フィルタ回路4はヒューズFと、高周
波成分を除去するチョークコイルL1と、このチョーク
コイルL1に対して対称に設置されたコンデンサC5,
C6よりなる。突入電流制限回路6はフィルタ回路4を
通過した直流電圧の電流を制限する回路で、第3図の回
路にコンデンサC1を加えたものである。DC−DCコ
ンバータ部5は、第3図に示してある整流平滑化回路R
Eと、誤差アンプOPと、パルス幅制御回路CNTを省
略してあると共に、絶縁トランスT2の二次側巻線n3
の回路を詳細に示したものである。即ち、二次巻線n3
に誘起された信号は抵抗R7を介してトランジスタQ3
のベース端子に入力される。トランジスタQ3はベース
端子印加された信号に従いオンオフ動作をして、スイッ
チング素子Q2の制御端子に抵抗R5を介して制御信号
を送る。抵抗R5と二次巻線n3との間には、ダイオー
ドD3を装着してスイッチング素子Q2の動作との干渉
を防止すると共に、抵抗R6を介してトランジスタQ3
のベース端子に接続されている。
このように構成された装置の動作を、一部従来例の説明
と重複するが、次に説明する。
スイッチSWが閉じられると、抵抗R1を介して入力
直流電圧VinによってコンデンサC2の充電が為され
る。
コンデンサC2の充電電圧が、スイッチング素子Q1
のゲートソース間に印加される。暫くすると、相互コン
ダクタンスgmが増大する電圧に達して、FET素子Q
1を通してコンデンサC3の充電がされる。
コンデンサC3の充電が行われると、FET素子Q1
のソース電圧が上昇するから、ゲートソース間の電圧は
減少し、平衡状態に至る。然して、コンデンサC3充電
のための一次突入電流は制限される。
コンデンサC3の充電完了後、DC−DCコンバータ
部5の動作電圧に達すると、スイッチング素子Q2がス
イッチング動作を開始して、一次巻線n1にパルス性の
信号が流れ出す。
DC−DCコンバータ部5の動作開始と共に、一次巻
線n1のリセット電圧VがダイオードD2とコンデン
サC4によって整流され、分圧抵抗R2,R3で分圧さ
れてFET素子Q1のゲートソース間に加わる。
するとスイッチング素子Q2のオン抵抗が急激に減少
して、二次突入電流が急増する。
FET素子Q1のコンデンサC1が充電されているか
ら、FET素子Q1がオンすると二次突入電流が緩和さ
れる。コンデンサC1はミラー効果(本来真空管の格子
−陰極間における実効容量が増加する効果を言うが、こ
こではFETに類推適用してゲート・ドレイン間の容量
が相互コンダクタンスgm倍されることを言う)によ
り、抵抗R3とコンデンサC2による平滑回路よりもリ
ップル低減効果が大きくなる。
第4図(B)は第2図の装置の波形図で、(A)とは時間軸及
び縦軸を同一にしてある。リンギングVaがリンギング
Vbの半分以下に減少している。
<考案の効果> 以上説明したように、本考案によればコンデンサC1の
ミラー効果によって、FET素子Q1のオン抵抗の急激
な変化を緩和しているので、二次突入電流のピークが小
さくなる。これにより、ヒューズの溶断やスイッチ接点
の溶着を防止したまま、DC−DCコンバータの立上り
時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部回路図、第2図は
第1図の回路を詳細に説明した回路図、第3図は従来装
置の回路図、第4図は第2図及び第3図の装置の動作を
比較した波形図である。 Q1…FET素子、Q2…スイッチング素子、 C2…第2のコンデンサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電圧を入力するスイッチング方式のD
    C−DCコンバータ部を用いて出力電圧を安定化する直
    流電源において、 前記直流電圧が印加される端子間に接続された抵抗、ダ
    イオード及び第1のコンデンサよりなる直列回路と、 前記直流電圧が印加される端子と前記DC−DCコンバ
    ータ部間に接続され、前記第1のコンデンサに得られる
    電圧がゲートに印加されるFET素子と、 前記DC−DCコンバータ部から得られるリセット電圧
    を分圧し、前記FET素子のゲートに与える分圧抵抗
    と、 前記FET素子のドレインとゲートの間に設けられた第
    2のコンデンサと、 よりなる突入電流制限回路を備えたことを特徴とする直
    流電源の突入電流制限回路。
JP11988288U 1988-09-14 1988-09-14 直流電源の突入電流制限回路 Expired - Lifetime JPH0615473Y2 (ja)

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JPH0241632U JPH0241632U (ja) 1990-03-22
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