JPH06154592A - 吸着性組成物およびその製造法 - Google Patents

吸着性組成物およびその製造法

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JPH06154592A
JPH06154592A JP5011041A JP1104193A JPH06154592A JP H06154592 A JPH06154592 A JP H06154592A JP 5011041 A JP5011041 A JP 5011041A JP 1104193 A JP1104193 A JP 1104193A JP H06154592 A JPH06154592 A JP H06154592A
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ハル実 大林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】悪臭成分や有害成分を吸着・除去すると共に、
抗菌性も有する新規な吸着性組成物を提供する。 【構成】銀、四価金属の水不溶性リン酸塩および二価金
属の水酸化物を含有する吸着性組成物およびその製造
法。 【効果】酸性および塩基性の悪臭ガスに対して高い吸着
・除去性能を示し、幅広い抗菌スペクトルも合わせ持
ち、更には人体に対して無害な組成物を提供することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は悪臭成分を吸着し、また
抗菌性を有する新規な吸着性組成物に関する。本発明の
吸着性組成物は家庭のトイレ、冷蔵庫、生ゴミより生ず
る生活悪臭や、病院、ホテル、自動車、家畜飼育場、汚
水処理場等で発生する産業悪臭などの脱臭に広く用いら
れる。
【0002】さらに、繊維や樹脂成形物の防菌、防虫、
防ダニや防臭にも用いられる。
【0003】
【従来の技術】人間に不快感を与える悪臭は、日常の様
々な生活環境、工場、屎尿処理場、ゴミ処理場および家
畜飼育場などの諸施設から発生している。近年、「悪臭
公害」として、悪臭の苦情も増加の傾向にある。
【0004】このような悪臭の原因物質としては、アン
モニア、硫化水素のほかアミン類、メルカプタン類、ア
ルデヒド類、低級脂肪酸類等が挙げられる。しかし、実
際の悪臭成分は更に複雑で、必ずしもこれらの物質に限
らないと考えられる。
【0005】このような悪臭処理技術の研究は近年盛ん
となり、下記のような種々の対策が提案されている。
【0006】(i)マスキング法:芳香性物質によるマ
スキング方法や植物抽出成分による相殺作用を利用する
方法である。この方法は、香料による悪臭の単なる隠蔽
であり、悪臭を本質的に除去するものではない。また、
相殺作用を利用する方法もその科学的根拠は明らかでな
い。
【0007】(ii)化学的方法:酸・アルカリによる悪
臭原因物質の中和法や酸化剤・還元剤による悪臭原因物
質の分解法である。このうち、中和法では処理できる物
質が限定される。また、酸化・還元による分解法も含め
て、この化学的方法は安全性の面で問題があり、その装
置も複雑となる。
【0008】(iii)生物的消臭法:微生物や酵素によ
る消臭方法であるが、消臭速度や持続性に欠け、使用条
件にも制限が多い。
【0009】(iv)吸着法:活性炭等の吸着剤により、
悪臭成分の吸着除去を行う方法である。この方法におい
ては、従来の吸着剤の吸着容量が充分ではなく、強力な
悪臭には対応できなかった。また、一つの吸着剤による
多種類の悪臭物質の吸着は困難であった。
【0010】これら従来の脱臭方法は、それぞれ一応の
脱臭効果を示し実用に供されているものもあるが、前記
のような問題点について更に技術的な改良が強く望まれ
ている。
【0011】従来、脱臭吸着剤として広く使用されるも
のに活性炭がある。しかし、活性炭単独ではアンモニア
や硫化水素の吸着容量は小さく、優れた脱臭吸着剤とは
言い難い。そこで活性炭にハロゲン化物や金属イオン、
酸、アルカリ等を担持させたものも考案されているが、
未だ充分な能力を有する脱臭剤は得られていない。
【0012】また、ゼオライト、シリカゲル、活性アル
ミナ等も脱臭剤として使用されているが、吸着能力の面
で必ずしも満足すべきものではない。
【0013】更に、無機吸着剤として酸化亜鉛、酸化マ
グネシウム、酸化鉄、水酸化鉄等も使用されている。し
かし、これらは硫化水素の吸着には適しているものの、
アンモニアガスの吸着にはあまり効果がない。これに対
し、酸化ジルコニウム、リン酸ジルコニウム、酸化チタ
ン等はアンモニアガスの吸着には比較的優れているもの
の、硫化水素の吸着能力は劣っている。
【0014】このように従来の脱臭剤は酸性臭あるいは
塩基性臭のどちらか一方には有効であるが、他方にはあ
まり効果がないのが一般的である(特開昭64−474
45、特開昭55−51421、特開昭53−1370
89、特開昭58−156539、特開昭59−146
578、特開昭63−22074、特開平1−1483
40、特開平1−151938、特開平1−20304
0号公報参照)。
【0015】また、特開昭63−54935号公報には
TiO2を用いた吸着剤が開示されているが、その吸着
性能は十分なものではない。さらに特開昭63−258
644号公報にはリン酸またはその塩と、Fe、Co、
Ni、Zrあるいはその化合物との単なる混合物を従来
の担体(活性炭等)上に担持させて、脱臭剤として用い
ることが開示されているが、未だ充分な脱臭効果が得ら
れていない。特開昭63-246167号公報および特
開昭63-220874号公報には、二酸化珪素や酸化
亜鉛等を含有する吸着剤が開示されているが、この吸着
剤には抗菌性が乏しい。更に、その硫化メチルの吸着容
量も少ない。
【0016】特に、悪臭・有害物質として、硫化メチル
を十分に吸着除去することが可能な吸着剤は未だ開発さ
れていない。この硫化メチル吸着・除去剤は産業界の排
ガス処理問題の一つとして取り上げられている。
【0017】一方、近年、抗菌剤や防菌防虫剤等を繊
維、合成樹脂などの基材に練り込んだ製品が種々提案さ
れている。このような製品を製造する場合に、有機系の
抗菌剤は、樹脂に練り込む際にかかる150〜300℃
の温度により分解・蒸発し、効果が弱まるなど、耐熱性
に問題がある。
【0018】また、無機系の抗菌剤としては、活性炭に
銀を担持させたものや、ゼオライトに抗菌性金属(銀、
銅、亜鉛)を担持させたもの(特開昭60−18100
2号)などが知られている。しかし、活性炭の場合、溶
液中に銀イオンが溶出し易く、製品の抗菌力が永続的で
はない。ゼオライトの場合には、日光や熱などにより変
色され易いという問題がある。更には、ゼオライト自体
の有害成分の吸着性能も小さいという問題点がある。
【0019】更に、抗菌材料を使用した抗菌性繊維の研
究・開発も行われている。しかし、繊維加工性、人体に
対する安全性、耐洗濯性、ハンドリング等の点から、未
だ満足できる繊維加工用抗菌材料は見いだされていな
い。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
ら従来の無機吸着剤や無機抗菌剤の欠点を解消し、単一
の吸着性組成物により、硫化メチル、硫化水素などの酸
性物質およびアンモニアガスなどの塩基性物質を共に吸
着・除去することができかつ、それ自体が抗菌性、防虫
性を有する優れた吸着性組成物を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明者は、銀、四価金
属の水不溶性リン酸塩および二価金属の水酸化物を含有
する新規吸着性組成物を創製し、当該組成物が優れた抗
菌効果および消臭効果を有することを知見し、更に検討
を重ねて、本発明を完成するに至った。
【0022】すなわち、本発明は、銀、四価金属の水不
溶性リン酸塩および二価金属の水酸化物を含有する吸着
性組成物およびその組成物の製造法に関する。
【0023】本発明における銀は、金属銀であってもよ
いし、銀の水不溶性化合物であってもよい。この銀の水
不溶性化合物としては、リン酸銀、塩化銀、酸化銀や四
価金属リン酸塩と銀との複合化合物、あるいは、二価金
属水酸化物と銀との複合化合物などが挙げられる。なか
でも、リン酸銀がよい。また、これらは2種以上が混在
しているものを用いてもよい。
【0024】この銀の好ましい含有比率は、四価金属と
二価金属の金属の総和量に対して、金属原子比[(銀)
/(二価金属+四価金属)]が0.01〜1.0、特に好
ましくは、0.02〜0.5の範囲である。
【0025】本発明組成物における四価金属の水不溶性
リン酸塩の四価金属としては、いかなる四価の金属を用
いてもよいが、4族元素が好ましい。具体的には、チタ
ン、ジルコニウム、トリウム、ハフニウム、ゲルマニウ
ム、スズ、鉛などが挙げられる。この中では、4A族金
属(チタン、ジルコニウム、ハフニウム)が好ましい。
特に、チタンおよびジルコニウムが好ましい。これらの
四価金属リン酸塩は、通常、水不溶性である。また、こ
のリン酸塩は非晶質であるものがよい。上記の四価金属
リン酸塩は、単独で使用してもよく、2種又はそれ以上
の金属のリン酸塩を混合して用いてもよい。
【0026】本発明組成物におけるリン酸塩のリン酸と
はオルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸およびポリリ
ン酸のいずれであってもよい。
【0027】本発明組成物における二価金属水酸化物の
二価の金属としては、いかなる二価の金属を用いてもよ
いが、具体的には、マグネシウム、カルシウム、ストロ
ンチウム、バリウム、亜鉛、カドニウム、クロム、マン
ガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅などが挙げられる。
マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛などの二
価の遷移金属が好ましい。特に、銅および亜鉛が好まし
くは使用される。これらの二価金属水酸化物は、通常、
弱酸性ないし弱アルカリ性領域(pH4〜10)で、水
不溶性のものが使用される。また、この水酸化物は非晶
質であるものがよい。上記の二価金属の水酸化物は、単
独で使用してもよく、2種又はそれ以上の金属水酸化物
を混合して用いてもよい。
【0028】本発明組成物において、四価金属と二価金
属の好ましい含有比率は、金属原子比(二価金属/四価
金属)で0.1〜10、特に好ましくは0.2〜5の範囲
である。四価金属リン酸塩および/または二価金属水酸
化物をそれぞれ複数混合して使用する場合は、それぞれ
の金属の総和量について金属原子比が上記範囲であれば
よい。
【0029】更に、本発明組成物は上記以外の成分を含
有していてもよい。そのような成分として、例えば二酸
化珪素が好適には用いられる。
【0030】この二酸化珪素はいかなるものでもよい。
例えば、二酸化珪素自体が無機高分子化したもの、二酸
化珪素と四価金属リン酸塩との複合化合物、二酸化珪素
と二価金属水酸化物の複合化合物、二酸化珪素と銀との
複合化合物等が挙げられる。また、それらの含水二酸化
珪素であってもよい。そのようなもののうち、非晶質の
ものが好ましい。
【0031】この二酸化珪素の含有比率は、四価金属と
二価金属の金属の総和量に対して、金属原子比[(珪素
原子)/(二価金属+四価金属)]で0.2〜10の範
囲のものが好ましい。更に好ましくは1〜8の範囲が好
ましい。
【0032】このような二酸化珪素を含有する本発明吸
着性組成物は、通常、100〜1000m2/gのBET
比表面積を有している。好ましくは150〜1000m
2/g、更に好ましくは200〜1000m2/gの比表面
積を有する。
【0033】上記の各成分を含有する本発明組成物のな
かでも、非晶質性組成物、特に共沈によって得られる共
沈組成物が好適である。
【0034】本発明組成物は、銀、四価金属リン酸塩お
よび二価金属水酸化物を上記の割合で混合することによ
って、簡便に得ることが可能である。この混合は、それ
ぞれの成分を粉砕等によって、粉末として単に混合すれ
ばよい。
【0035】また、本発明組成物の製造には、銀、二価
金属および四価金属の各イオンを含有する水溶液を使用
して、それらの水不溶性物質の混合沈殿物を得る方法が
より適したものである。このようにして得られた混合沈
殿物は、通常、ゲル状であり、これを乾燥すると、非晶
質構造の混合物となる。
【0036】その水溶液の調製には、各種の水溶性金属
化合物が用いられる。かかる水溶性金属化合物として
は、各種の金属塩、金属アルコキシドなどの金属化合物
が挙げられる。金属塩としては、通常の金属塩(正塩)
のほか、酸性塩やオキシ塩、さらに他の複塩、錯塩の形
態の金属塩を用いてもよい。また、水溶液のpHが中性
付近では不溶性でも、酸性溶液中では溶解する化合物で
も良い。具体的には、次のようなものが挙げられる。
【0037】(1)金属の塩化物、フッ化物、ヨウ化物、
臭化物等のハロゲン化物:CoCl2、NiCl2、Cu
Cl2、ZnCl2、TiCl4、SnCl4、ZrC
4、FeCl2、FeF2、FeI2、FeBr2、Na2
[SnFe]、K2[SnF6]、K2[SnCl6]、ThCl
4、PbCl4、GeCl4、CaCl2、CrCl2、B
aCl2、MgCl2、MnCl2など。
【0038】(2)硫酸塩、硫酸アンモニウム塩、その他
の硫酸塩(無機酸塩):FeSO4、CoSo4、Zr
(SO4)2、Sn(SO4)2、Th(SO4)2、Pb(S
4)2、Ti(SO4)2、(NH4)2Fe(SO4)2、ZnS
4、CdSO4、Ag2SO4、CrSO4、CuSO4
NiSO4、MgSO4、MnSO4、K2Co(SO4)2
(NH4)2Mn(SO4)2など。
【0039】(3)硝酸塩(無機酸塩):Zn(NO3)2
Co(NO3)2、Cd(NO3)2、Ca(NO3)2、AgNO
3、Sn(NO3)4、Fe(NO3)2、Cu(NO3)2、Th
(NO3)4、Ni(NO3)2、Ba(NO3)2、Mn(N
2)2、Zr(NO3)4、Ti(NO3)4など。
【0040】(4)塩素酸塩、過塩素酸塩、チオシアンサ
ン酸塩、ジアンミン銀硫酸塩、ジアンミン銀硝酸塩、ク
ロム酸塩等のその他の各種無機酸塩:Zn(ClO3)2
Ca(ClO3)2、AgClO3、Ba(ClO3)2、Ca
(ClO4)2、AgClO4、Fe(ClO4)2、Ni(Cl
4)2、Ba(ClO4)2、Mg(ClO4)2、Co(Ci
4)2、Zn(SCN)2、Ca(SCN)2、CaCrO4
Ag2CrO4、Ag2CO3など。
【0041】(5)酢酸塩、ギ酸塩、シュウ酸塩などの有
機酸塩:(CH3CO2)2Zn、(CH3CO2)4Zr、C2
4Co、(CH3CO2)2Co、(CH3CO2)2Fe、(C
3CO2)Cu、(CH3CO2)2Ni、(CH3CO2)2
a、(CH3CO2)2Mg、(CH3CO2)Ag、(C24)2
Thなど。
【0042】(6)オキシ金属塩(ハロゲン化物、無機酸
塩、有機酸塩の形態のオキシ金属塩):ZrOCl2
ZrOSO、ThOCl2、TiOSO4、ZrO(N
3)2、ZrOCO3、(NH4)2ZrO(CO3)2、ZrO
(CH3CO2)2など。
【0043】(7)金属アルコキシド類:Zr(OC
3)4、Ti(OCH3)4など。
【0044】上記のうちでは、無機酸の塩が原料として
は好ましい。そのうち、強酸の塩がよい。例えば、硫酸
塩や硝酸塩が挙げられる。具体的には、FeSO4、T
i(SO4)2、ZnSO4、CuSO4、AgNO3、Cu
(NO3)2などが挙げられる。
【0045】混合沈殿物は、四価金属の水不溶性リン酸
塩の存在下に、銀の水不溶性化合物および二価金属の水
酸化物を生成することによって得ることができる。製造
に際しての金属塩の水溶液中の濃度は特に限定されない
が、0.01〜5.0モル/lであるのが好ましい。具体
的には、次のような方法(i)〜(iv)が挙げられる。
【0046】(i)銀イオンと二価金属イオンおよび四
価金属イオンが共存する水溶液中で四価金属イオンのリ
ン酸塩を生成し、その後、二価金属の水酸化物および銀
の水不溶性化合物を生成する方法。
【0047】a)銀イオン、二価金属イオンおよび四価金
属イオンが共存する水溶液を調整する。
【0048】b)水溶液のpHが4以上の場合、撹拌しな
がら、水溶液に酸を加えて、pHを4以下に下げる。; c)リン酸またはリン酸塩を水溶液に加えて、四価金属の
不溶性リン酸塩のゲル状沈殿を生成させる。; d)生成した沈殿を充分に熟成させる。; e)アルカリにより、水溶液のpHを4以上に調整して、
所望の混合沈殿物を得る。
【0049】前記a)工程で調製された水溶液のpHは通
常、pH0〜6程度である。
【0050】前記b)工程は、四価金属の水不溶性リン酸
塩が生成される前に、二価金属の水不溶性水酸化物を生
成しないように行うものである。
【0051】前記b)およびe)工程におけるpH調整に
は、中和剤として適宜のアルカリや酸が用いられる。ア
ルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化カルシウム等のアルカリ金属やアルカリ土類金属
の水酸化物、アンモニア等の無機アルカリ、トリエタノ
ールアミン等の有機アミンが用いられる。また、酸とし
ては塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、ギ酸、シュウ酸等が用い
られる。このような中和剤は水溶性物質が好ましく、通
常は水溶液の状態で用いられる。
【0052】前記c)工程の不溶性リン酸塩の生成に用い
られるリン酸またはリン酸塩としては、リン酸、メタリ
ン酸、ピロリン酸、およびそれらのアルカリ金属塩(ナ
トリウム、カリウム等)やアンモニウム塩である。具体
的には、リン酸ナトリウム(第1、第2、第3)、リン
酸カリウム(第1、第2、第3)、リン酸アンモニウム
(第1、第2、第3)、メタリン酸ナトリウム、メタリ
ン酸カリウム、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリ
ウム等が挙げられる。
【0053】前記c)工程において、この時、銀イオンが
銀の水不溶性化合物を形成していてもよい。
【0054】前記d)工程の熟成の方法としては、必要に
より溶液を撹拌しながら室温(約10〜30℃)で長時
間(約1〜48時間)放置する方法や100℃以下に加
温した状態で、必要により溶液を撹拌しながら長時間
(約1〜48時間)放置する方法、あるいは加熱還流す
る方法等が採用される。
【0055】前記e)工程において、二価金属は水酸化物
を生成する。好ましい調整するpHの範囲は、4〜12
である。更に好ましくは5.5〜11である。また、こ
の溶液中に銀イオンが存在していれば、銀の不溶性化合
物を生成し、これらと四価金属の不溶性リン酸塩との混
合沈殿物が得られる。
【0056】前記のa)〜e)における溶液温度は、常温な
いし約100℃の範囲である。常温での沈殿生成が遅い
場合は加温してもよい。必要に応じて加圧下に100℃
以上の温度にて行ってもよい。また、撹拌に空気を用い
てもよい。
【0057】また、前記e)工程の後、必要なら、混合沈
殿物をd)工程と同じ方法により、熟成させてもよい。
【0058】また、四価金属は上記のリン酸塩以外に、
その一部は水不溶性の水酸化物を形成していてもよく、
二価金属は水酸化物以外にも水不溶性のリン酸塩を形成
していてもよい。
【0059】(ii)四価金属イオンの存在する水溶液中
で、先に四価金属の水不溶性リン酸塩を生成した後、銀
イオンおよび二価金属イオンを加え、銀の不溶性化合物
や二価金属の水酸化物を生成する方法。
【0060】a)四価金属のイオンを含む水溶液を調製す
る。; b)水溶液のpHが4以上の場合、撹拌しながら、水溶液
に酸を加えて、pHを4以下に下げる。; c)リン酸またはリン酸塩を水溶液に加えて、四価金属の
不溶性リン酸塩のゲル状沈殿を生成させる。; d)必要なら、生成した沈殿を充分に熟成させる。; e)水溶液に銀イオンおよび二価金属イオンを加える。; f)アルカリにより、水溶液のpHを4以上に調整して、
所望の混合沈殿物を得る。
【0061】この方法も前記製法(i)と同じ条件下に、
同様の工程を行えばよい。
【0062】前記d)の四価金属のリン酸塩の熟成は、比
較的短時間であってよい。
【0063】また、四価金属は上記のリン酸塩以外に、
その一部は水不溶性の水酸化物を形成していてもよく、
二価金属は水酸化物以外にも水不溶性のリン酸塩を形成
していてもよい。
【0064】前記e)工程における銀イオンおよび二価金
属イオンの供給源としては、それらイオンを含有する前
述の水溶性塩またはそのような水溶性塩が溶解している
水溶液が挙げられる。塩そのものを反応液に投入しても
よいし、該水溶液を反応液に加えてもよい。
【0065】前記f)のpH調整は前述の(i)-e)と同じ方
法で行えばよい。
【0066】また、前記f)工程の後、必要なら、混合沈
殿物をd)工程と同じ方法により、熟成させてもよい。
【0067】この方法において、使用される原料によっ
ては、銀の水不溶性化合物は四価金属リン酸塩や二価金
属水酸化物と共に生成されてよい。
【0068】また、四価金属は上記のリン酸塩以外に、
その一部は水不溶性の水酸化物を形成していてもよく、
二価金属は水酸化物以外にも水不溶性のリン酸塩を形成
していてもよい。
【0069】(iii)銀イオンおよび四価金属イオンの
存在する水溶液中で、先に四価金属の水不溶性リン酸塩
を生成した後、二価金属イオンを加え、銀の不溶性化合
物や二価金属の水酸化物を生成する方法。
【0070】a)銀イオンおよび四価金属のイオンを含む
水溶液を調製する。; b)水溶液のpHが4以上の場合、撹拌しながら、水溶液
に酸を加えて、pHを4以下に下げる。; c)リン酸またはリン酸塩を加えて四価金属の不溶性リン
酸塩のゲル状沈殿を生成させる。; d)生成した沈殿を充分に熟成させる。; e)水溶液に二価金属イオンを加える。; f)アルカリにより、水溶液のpHを4以上に調整して、
所望の混合沈殿物を得る。
【0071】この方法も前記製法(i)や(ii)と同じ条件
下に、同様の工程を行えばよい。
【0072】前記d)の四価金属のリン酸塩の熟成は、比
較的短時間であってよい。
【0073】また、前記f)工程の後、必要なら、混合沈
殿物をd)工程と同じ方法により、熟成させてもよい。
【0074】この方法では、銀の水不溶性化合物は四価
金属の水不溶性リン酸塩と共に生成してもよいし、二価
金属の水不溶性水酸化物と共に生成してもよい。これは
使用する原料物質によって、決定される。
【0075】また、四価金属は上記のリン酸塩以外に、
その一部は水不溶性の水酸化物を形成していてもよく、
二価金属は水酸化物以外にも水不溶性のリン酸塩を形成
していてもよい。
【0076】(iv) 四価金属イオンおよび二価金属イオ
ンの存在する水溶液中で、先に四価金属の水不溶性リン
酸塩を生成した後、銀イオンを加え、銀の不溶性化合物
や二価金属の水酸化物を生成する方法。
【0077】a)四価金属のイオンおよび二価金属イオン
を含む水溶液を調製する。; b)水溶液のpHが4以上の場合、撹拌しながら、水溶液
に酸を加えて、pHを4以下に下げる。; c)リン酸またはリン酸塩を加えて四価金属の不溶性リン
酸塩のゲル状沈殿を生成させる。; d)生成した沈殿を充分に熟成させる。; e)水溶液に銀イオンを加える。; f)アルカリにより、水溶液のpHを4以上に調整して、
所望の混合沈殿物を得る。
【0078】この方法も前記製法(i)〜(iii)と同じ条件
下に、同様の工程を行えばよい。
【0079】前記d)の四価金属のリン酸塩の熟成は、比
較的短時間であってよい。
【0080】また、前記f)工程の後、必要なら、混合沈
殿物をd)工程と同じ方法により、熟成させてもよい。
【0081】この方法では、銀の水不溶性化合物は二価
金属の水不溶性水酸化物と共に生成してもよい。
【0082】また、四価金属は上記のリン酸塩以外に、
その一部は水不溶性の水酸化物を形成していてもよく、
二価金属は水酸化物以外にも水不溶性のリン酸塩を形成
していてもよい。
【0083】前述の各製法(i)〜(iv)におけるアルカリ
によるpH調整は次のような方法によって行うことがで
きる。
【0084】例えば、反応液にアルカリ水溶液を滴下す
る方法や、反応液とアルカリ水溶液とを反応容器中に同
時滴下する方法が挙げられる。このうち、同時滴下によ
る方法の場合は、反応液(通常は酸性)とアルカリ水溶
液の滴下速度を調節し、反応容器中のpHが常に4以
上、好ましくは4〜12、さらに好ましくは5.5〜1
1のある一定の範囲を保つようにする。
【0085】上記の各製法において、使用される各金属
化合物量は前記した各金属量に対応する試薬量の範囲で
ある。
【0086】製法(i)〜(iv)などによって得られた混合
沈殿物は、ろ過・洗浄・乾燥等の自体公知の方法によ
り、本発明組成物として得ることができる。例えば、混
合沈殿物含有溶液を濾過し、イオン交換水を用いて金属
塩に混入するアニオン種を洗浄、除去する。その後、得
られた残渣を乾燥して目的物とする。
【0087】該濾過操作は常温常圧下で濾紙を用いる方
法、濾布を用いる方法のほか、遠心分離法や加圧濾過
法、真空濾過法を用いてもよい。また、洗浄方法も傾斜
洗浄法等を用いてよい。
【0088】該乾燥操作は、風乾もしくは約400℃以
下、好ましくは200℃以下の加温下で行う。
【0089】このような四価金属の水不溶性リン酸塩の
存在下に、二価金属の水酸化物および銀の水不溶性化合
物を生成せしめた混合沈殿物は、各成分を個別に製造し
単に混合して得られる組成物とは物性が異なり、非晶質
の複合体を形成している。本発明の組成物としては、好
ましい態様の一つである。
【0090】前記した二酸化珪素を含有する組成物は上
記製法に準じて行うことができる。例えば、四価金属の
リン酸塩と銀イオンおよび/または銀の水不溶性化合物
と二酸化珪素および/または珪酸イオンとの存在下に二
価金属の水酸化物を生成することにより、所望の二酸化
珪素を含む混合沈殿物を得ることができる。このような
製法では、珪酸イオンは二価金属の水酸化物の生成と同
時に含水二酸化珪素となる。具体的な製法を示す。
【0091】(i) アルカリ性珪酸塩溶液を中和剤として
用いる方法。
【0092】前述の各製法(i)〜(iv)において、二価金
属の水酸化物を生成させる際のpH調整に、アルカリと
してアルカリ性珪酸塩溶液を用いる方法である。ここで
アルカリ性珪酸塩溶液としては珪酸ナトリウム水溶液や
珪酸カリウム水溶液が挙げられる。
【0093】(ii)二酸化珪素のゾルまたはゲルを用いる
方法。
【0094】前述の各製法(i)〜(iv)において、予め調
製した二酸化珪素のゾルまたはゲルを二価金属の水酸化
物を生成する前に混在させておく方法である。ここでゾ
ルやゲルとは、市販のシリカゲルやコロイダルシリカ
(シリカヒドロゲル)等でもよく、アルカリ性珪酸塩と
酸とで調製したものでもよい。
【0095】また、四価金属のリン酸塩を含む酸性溶液
中にpHが4以上にならない範囲内でアルカリ性珪酸塩
を添加してもよい。このpHで珪酸イオンは二酸化珪素
のゾルまたはゲルになる。
【0096】この際の二酸化珪素供給源としての水可溶
性珪酸塩化合物は、珪酸ナトリウムや珪酸カリウム等の
珪酸のアルカリ金属塩、珪酸カルシウムや珪酸バリウム
等の珪酸のアルカリ土類金属塩、珪酸アンモニウムなど
を用いることができる。また、二酸化珪素に関しては水
可溶性でなくても二酸化珪素のキセロゲル(シリカゲ
ル)、ヒドロゾルやヒドロゲルを製造原料として使用す
ることも可能である。通常は、アルカリ性珪酸塩が用い
られる。特に、珪酸ナトリウムが価格、取り扱い易さの
点からも好ましい。
【0097】本発明組成物は、そのまま用いることも可
能である。その組成物を粉砕、微粒化して用いてもよ
い。この微粒子を造粒し、球状、ペレット状、顆粒等に
成形することも可能である。ハニカム状、薄板状、フィ
ルム状等の形状に成形して用いることもできる。この粉
砕物は他の基材に担持させることも可能である。高分子
フィルム等へ練り込んだり、合成繊維に複合化して使用
することもできる。合成繊維に練り込むためには、高温
下で樹脂に本発明組成物の粉末を混合する。例えば、ポ
リエステル樹脂の場合には約300℃程度の高温下に行
う必要がある。本発明組成物はこのような高温条件下に
おいても、その抗菌・消臭効果を保持しており、安定で
ある。
【0098】また、本発明組成物を、例えば粉末の形態
で紙等に梳き込んだり、コーティングすることができ、
そのような製品はトイレ用敷物、下駄箱用敷物、押し入
れ用敷物、紙おむつ等に有用に利用される。
【0099】ことに本発明組成物は抗菌防臭機能を有し
ているので、微生物の繁殖を抑制し、悪臭の発生を防ぐ
と共に、既存の臭気をも吸着除去することができる。例
えば、本発明組成物を含有する繊維を用いれば、優れた
日用品(カーテン、カーペット、毛布、合成綿、靴のイ
ンソール、エアコンのフィルター、タオル、スポーツ用
品(衣類、防具等)、パンティーストッキング等の下着
類、おむつ、靴下、手袋、生理用品など)を得ることが
できる。壁紙や合成樹脂性の風呂桶、更には台所用品な
どにも応用可能である。また、本発明組成物を含有する
繊維を使用した衣服類は、光線散乱効果を有し(特に紫
外線)、外部からの熱や光の遮断に有効である。また、
クーリングタワーの冷却水や水溶性切削油のような循環
して使用される用水の腐敗を防止する目的にも本発明組
成物は有効である。特に、本発明組成物をハニカム構造
体としたものは、それら循環水がそのハニカム構造体の
ハニカムセル孔を通過するようにすれば、その循環水の
防菌や防臭が効率的に達成される。更には、このような
ハニカム構造体としたものを、空気清浄機やエアコンに
装着して使用することも可能である。
【0100】本発明組成物はその抗菌効果により、通常
の抗菌用途に利用することが可能である。その抗菌、抗
カビ等の対象となる微生物としては、次のようなものを
例示される。
【0101】−−−細菌類−−− (1)グラム陰性菌 ・大腸菌(Escherichi a coli等) ・緑膿菌(Pseudomona s aeruginosa等) ・サルモネラ菌(Sallmonel la typhimurium等) ・クレブジェラ菌(Klebsiella neumoniae等)など。
【0102】(2)グラム陽性菌 ・黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus等) ・ミクロコッカス菌(Micrococcus luteus等) ・コリネバクテリウム菌(Corynebacterium xerosis
等) ・枯草菌(Bacillus subtilis等)など。
【0103】−−−カビ類−−− (3)カビ類 ・黒麹カビ(Aspergillus nigar、Aspergillus restric
tus、Aspe rgillus graucus等) ・青カビ(Penicilliu m citrinum等) ・クラドポスポリウム(Cladospo rium cladosporioides
等) ・ケトミウム(Chaetomium globosum等) ・Wallemia sebiなど。
【0104】−−−藻類−−− (4)緑藻類 ・クロレラ(Chlorela pyrenoides等) ・セネデスムス(Scenedesm us quadricauda等) ・セレナストラム(Selenastrum capricornutum等)な
ど。
【0105】(5)硅藻類 ・スケレトネマ(Skeletone ma costatum等)など。
【0106】(6)らん藻類 ・オシラトリア(Oscillato ria rosea等)など。
【0107】本発明組成物は、上記のような微生物に対
する抗菌効果以外にも、ダニや害虫に対する忌避効果を
も示す。
【0108】例えば、綿・毛・合成繊維にはActno myces
sp.やAcremonium sp.が繁殖し、製品を汚染・劣化させ
る。また、ナイロンにはBlemmoria sp.、ビニロンにはC
l. herbarumが、毛・ポリエステルにはPe. frequentans
が繁殖する。衣服の場合には、汗や尿が栄養源となり、
Staphylococcus属やBac illus属が繁殖し易く、悪臭をも
産生する。
【0109】上記のような、細菌類やカビ類等によっ
て、生じる様々な悪臭や製品劣化等も、本発明組成物を
使用した繊維により製造された靴下、下着、衣服、カー
ペットやカーテンなどにおいては、防ぐことができる。
【0110】また、このような抗菌性を利用して、本発
明組成物を練り込んだ繊維を、病院等で使用される白
衣、カーテン、シーツ、マットレス、枕、毛布などに用
いれば、病院内感染の防止にも有効である。また、本発
明組成物をプラスチックに練り込んで病院内の器具(カ
テーテル、フィルター)に用いることも、院内感染を防
ぐのに有効である。病院内の感染菌種としては、緑膿菌
Pseudomonas aeruginosa)、黄色ブドウ球菌(Staphy
lococus aureus)、特に近年,MRSA(Methicillin
Resistant Staphylococcus aureus)が代表的である。
このような菌種の感染を抑制することが可能である。
【0111】
【発明の効果】本発明の組成物は、次のような利点を有
する。
【0112】(1)硫化水素などの酸性の悪臭ガスおよび
アンモニア等のアルカリ性の悪臭ガスのいずれに対して
も高い吸着性能を示す。
【0113】(2)吸着速度も大きく消臭効果が速やかに
発現する。
【0114】(3)消臭効果が長期間持続する。
【0115】(4)幅広い抗菌スペクトルも合わせ持って
いる。
【0116】(5)熱に強い。
【0117】(6)日光や熱で変色し難い。
【0118】(7)人体に無害である。
【0119】(8)従来、困難であった硫化メチルの吸着
・除去に有効である。
【0120】したがって、本発明組成物は、現在日常の
生活環境で問題となっている悪臭や各種処理施設、産業
施設等から発生する悪臭の除去の目的に有効に使用する
ことができる。また、樹脂や繊維に防臭性や防菌性を付
与する目的にも広く利用することができる。
【0121】
【実施例】つぎに本発明を実施例、比較例によりさらに
具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定さ
れるものではない。
【0122】[実施例−1]Ag(I)-Z n(II)-Ti(I
V )組成物 34.5gの硫酸亜鉛の結晶(ZnSO4・7H2O、和光
純薬製試薬特級)を1lの蒸留水に溶解した。次に、この
水溶液中に6.8gの硝酸銀結晶(AgNO3、和光純薬
製試薬特級)を加え溶解した。さらに、この水溶液に、
192.0gの硫酸チタン溶液(約30重量%濃度、和
光純薬製試薬特級)を加えた。この水溶液中には、0.
04モルのAg(I)イオン、0.12モルのZn(II)イ
オン、0.24モルのTi(IV)イオンが含まれている。
この水溶液のpHは約1であった。
【0123】この水溶液に室温下、撹拌しながら約33
0gのリン酸溶液(15重量%)を滴下すると白色の沈
澱が生じた。これをそのまま室温下、一昼夜撹拌した。
次に、この白色沈澱を含有する水溶液に水酸化ナトリウ
ム溶液(15重量%)を室温下にて撹拌しながら、液の
pHが7.0になるまで滴下すると、さらに白色の沈澱
が生じた。続いて、室温下で撹拌を続け、この間、pH
が低下すれば水酸化ナトリウム溶液(15重量%)を加
え、pHを7に保持した。
【0124】pHの低下が認められなくなるまで撹拌を
続けると、Ag(I)-Zn(II)-Ti(IV)を含む白色の混
合沈殿物が生成した。次にこの白色沈殿物を吸引濾別
し、温脱イオン水で十分洗浄した後、40℃で乾燥し
た。これを乳鉢で120ミクロン以下に粉砕し、Ag
(I)-Zn(II)-Ti(IV)を含む白色の粉末を得た。この
粉末は、リン酸銀、水酸化亜鉛、リン酸チタンを含むも
のであった。
【0125】[実施例−2]Ag(I)-Z n(II)-Ti(I
V )組成物 Ag(I)イオン、Zn(II)イオンおよびTi(IV)イオン
の含有モル数をそれぞれ0.08モル、0.12モル、
0.20モルに変えた以外は、実施例−1と全く同様の
方法でAg(I)-Zn(II)-Ti(IV)の混合沈殿物の粉末
を得た。この粉末は、リン酸銀、水酸化亜鉛、リン酸チ
タンを含むものであった。
【0126】[実施例−3]Ag(I)-C u(II)-Ti(I
V )組成物 二価金属イオンとして、Zn(II)イオンの代わりにCu
(II)イオンを用いて実施例−1と全く同様の方法でAg
(I)-Cu(II)-Ti(IV)混合沈殿物の粉末を得た。な
お、用いたCu(II)含有の塩は硫酸銅(II)(CuSO4
・5H2O、和光純薬工業製試薬特級)である。この粉
末は、リン酸銀、水酸化銅、リン酸チタンを含むもので
あった。
【0127】[実施例−4]Ag(I)-C u(II)-Ti(I
V )組成物 二価金属イオンとして、Zn(II)イオンの代わりにCu
(II)イオンを用いて実施例−2と全く同様の方法でAg
(I)-Cu(II)-Ti(IV)混合沈殿物の粉末を得た。な
お、用いたCu(II)含有の塩は硫酸銅(II)(CuSO4
・5H2O、和光純薬工業製試薬特級)である。この粉
末は、リン酸銀、水酸化銅、リン酸チタンを含むもので
あった。
【0128】[比較例−1]Zn(II)-Ti(IV)組成物 実施例−1と同様の方法で、ただし、Ag(I)イオンを
全く加えないで、Zn(II)-Ti(IV)混合沈殿物の粉末
を得た。この粉末は、水酸化亜鉛およびリン酸チタンを
含むものであった。
【0129】[比較例−2]Cu(II)-Ti(IV)組成物 実施例−3と同様の方法でAg(I)イオンを全く加えな
いで、Cu(II)-Ti(IV)混合沈殿物の粉末を得た。こ
の粉末は、水酸化銅およびリン酸チタンを含むものであ
った。
【0130】[実施例−5]Ag(I)-C u(II)-Ti(I
V )組成物のハニカム構造体 実施例−3で得られたAg(I)-Cu(II)-Ti(IV)混合
沈殿物の粉末の1000gに50gの成形助剤(ビオポ
リーTM:武田薬品製)および適当量の水を加えた。この
混合物を混練機を用いて1時間混練し、押出成形用混練
組成物を得た。次に、この組成物を押出成形機(本田鉄
工製:DE-35型)を用いて、直径30mmのハニカム
状成形物(300セル/inch2)に成形した。この成形物
を40℃で一昼夜乾燥し、ハニカム体を得た。
【0131】[実施例−6]Ag(I)-Cu(II)-Ti(I
V)-SiO 2組成物 18.8gの硫酸銅の結晶(CuSO4・5H2O、和光純
薬工業製試薬特級)を1lの蒸留水に溶解した。次に、こ
の水溶液中に4.26gの硝酸銀結晶(AgNO3;和光
純薬工業製試薬特級)を加え溶解した。さらにその水溶
液に120gの硫酸チタン溶液(約30重量%濃度、和
光純薬工業製試薬特級)を加えた。この水溶液中には、
0.025モルのAg(I)イオン、0.075モルのCu
(II)イオン、0.150モルのTi(IV)イオンが含くま
れている。この水溶液のpHは約1であった。
【0132】この水溶液に、珪酸ナトリウム水溶液(和
光純薬試薬を蒸留水にて30重量%に希釈したもの)を
滴下し、水溶液のpHを1.5に調整した。滴下した珪
酸ナトリウム水溶液は420gであった。
【0133】この水溶液に室温下、撹拌しながら約22
8gのリン酸溶液(15重量%)を滴下すると白色の沈
澱が生じた。これをそのまま室温下、一昼夜撹拌した。
次に、この白色沈澱を含有する水溶液に51gの上記珪
酸ナトリウム水溶液を室温下にて撹拌しながら滴下する
と、さらに青白色の沈澱が生じた。さらに、水酸化ナト
リウム水溶液(15重量%)を液のpHが7.0になる
まで滴下し(約270ml)、室温下で撹拌を続け、この
間、pHが低下すれば更に水酸化ナトリウム溶液(15
重量%)を加え、pHを7に保持した。
【0134】pHの低下が認められなくなるまで撹拌を
続けると、Ag(I)-Cu(II)-Ti(IV)-SiO2を含む
青白色の混合沈殿物が生成した。
【0135】次にこの青白色沈殿物を吸引濾別し、温脱
イオン水で十分洗浄した後、40℃で乾燥した。これを
乳鉢で120ミクロン以下に粉砕し、Ag(I)-Cu(I
I)-Ti(IV)-SiO2を含む青白色の粉末を得た。この
粉末のBET比表面積は498m2/gであった。この粉
末は、リン酸銀、水酸化銅、リン酸チタンを含むもので
あった。
【0136】[実施例−7]Ag(I)-Cu(II)-Ti(I
V)-SiO 2組成物 18.8gの硫酸銅の結晶(CuSO4・5H2O、和光純
薬工業製試薬特級)を1lの蒸留水に溶解した。次に、こ
の水溶液中に8.5gの硝酸銀結晶(AgNO3;和光純
薬工業製試薬特級)を加え溶解した。さらにその水溶液
に100gの硫酸チタン溶液(約30重量%濃度、和光
純薬工業製試薬特級)を加えた。この水溶液中には、
0.05モルのAg(I)イオン、0.075モルのCu(I
I)イオン、0.125モルのTi(IV)イオンが含まれて
いる。この水溶液のpHは約1であった。
【0137】この水溶液に、珪酸ナトリウム水溶液(和
光純薬試薬を蒸留水にて30重量%に希釈したもの)を
滴下し、水溶液のpHを1.5に調整した。滴下した珪
酸ナトリウム水溶液は240gであった。
【0138】この水溶液に室温下、撹拌しながら約19
2gのリン酸溶液(15重量%)を滴下すると白色の沈
澱が生じた。これをそのまま室温下、一昼夜撹拌した。
次に、この白色沈澱を含有する水溶液に231gの上記
珪酸ナトリウム水溶液を室温下にて撹拌しながら滴下す
ると、さらに青白色の沈澱が生じた。さらに、水酸化ナ
トリウム水溶液(15重量%)を液のpHが7.0にな
るまで滴下し(約80ml)、室温下で撹拌を続け、この
間、pHが低下すれば更に水酸化ナトリウム溶液(15
重量%)を加え、pHを7に保持した。
【0139】pHの低下が認められなくなるまで撹拌を
続けると、Ag(I)-Cu(II)-Ti(IV)-SiO2を含む
青白色の混合沈殿物が生成した。
【0140】次にこの青白色沈殿物を吸引濾別し、温脱
イオン水で十分洗浄した後、40℃で乾燥した。これを
乳鉢で120ミクロン以下に粉砕し、Ag(I)-Cu(I
I)-Ti(IV)-SiO2を含む青白色の粉末を得た。この
粉末のBET比表面積は510m2/gであった。この粉
末は、リン酸銀、水酸化銅、リン酸チタンを含むもので
あった。
【0141】[実施例−8]Ag(I)-Cu(II)-Ti(I
V)-SiO 2組成物 31.2gの硫酸銅の結晶(CuSO4・5H2O、和光
純薬試薬特級)と8.5gの硝酸銀の結晶(AgNO3
和光純薬試薬特級)を1lの蒸留水に溶解した。さらに
その水溶液に60gの硫酸チタン溶液(約30重量%、
和光純薬試薬特級)を加えた。
【0142】この水溶液中には0.05モルのAg(I)イ
オン、0.125モルのCu(II)イオン、0.075モル
のTi(IV)イオンが含まれている。この水溶液に室温
下、撹拌しながら約123gのリン酸溶液(15重量
%)を滴下すると白色の沈殿が生じた。これを室温下一
昼夜撹拌した(A液)。
【0143】一方、471gの珪酸ナトリウム溶液(和
光純薬試薬を蒸留水にて30重量%に希釈したもの:S
iO2として0.86モル)に水酸化ナトリウム水溶液
(15重量%)を20ml加えた(B液)。
【0144】500mlの蒸留水の入った容器中へ、p
Hが常に7.0となるようにA液とB液とを同時に滴下
すると、青白色の沈殿が生成した。続いて、水浴上で6
0℃に加温しながら、さらに2時間撹拌を続けた。
【0145】次に、この青白色沈殿物を吸引ろ別し、温
脱イオン水で十分洗浄した後、400℃で乾燥した。こ
れを乳鉢で120ミクロン以下に粉砕し、Ag(I)-Cu
(II)-Ti(IV)-SiO2を含む青白色の粉末を得た。こ
の粉末のBET比表面積は403m2/gであった。この
粉末は、リン酸銀、水酸化銅、リン酸チタン、二酸化珪
素を含むものであった。
【0146】[実施例−9]Ag(I)-Zn(II)-Ti(I
V)-SiO 2組成物 実施例−8において、硫酸銅の代わりに硫酸亜鉛(0.
125モル:ZnSO4・7H2O、和光純薬試薬特級)
を用いた以外は、全く同様にして、Ag(I)-Zn(II)-
Ti(IV)-SiO2を含む白色粉末を得た。この粉末のB
ET比表面積は403m2/gであった。この粉末は、リ
ン酸銀、水酸化亜鉛、リン酸チタン、二酸化珪素を含む
ものであった。
【0147】[分析−1]実施例1および3で得られた
粉末について、結晶性および化学構造を調べるためにX
線回折を行った。供試粉末はアルミ製ホルダーに詰め、
回折パターンは以下の条件で、X線回折装置(RINT
-1100TM:(株)リガク)によって記録した。
【0148】・測定条件: 管球:Cu 管電圧:40kv 管電流:20mA 走査速度:2°/分 発散スリット:1° 散乱スリット:1° 受光スリット:0.3mm モノクロメータ使用。
【0149】分析の結果、回折強度のピークは検出され
なかった。実施例により得られた粉末は結晶化しておら
ず、非晶質であることが確認された。
【0150】[分析−2]実施例1、3および4の各試
料について、SEM(Scanning Electron Microscope:
日本電子製、JSM-6100)に付属のX線マイクロ
アナライザー(Energry Dispersive X-ray Micro Analy
zer:日本電子製、JED-2001)により、それらの
Ag、Zn、Cu、TiおよびPの含有比(原子比)を
分析した。その結果を次の表に示す。
【0151】
【表1】
【0152】[試験例−1]吸着特性試験 実施例−1〜4および6〜9、比較例−1および2で得
られた粉末の悪臭物質吸着特性を硫化水素、メチルメル
カプタン、硫化メチルおよびアンモニアについて、それ
ぞれ次の方法により測定した。
【0153】乾燥した40mgの粉末を内容積が3,0
00mlのガラス製デシケーター(撹拌装置付)に入れ
ゴム栓をした。ついで、シリンジを使って悪臭成分ガス
をデシケータ内へ初期濃度(Co)が100ppmとな
るように注入した。ガスを注入してから30分後にデシ
ケーター内の空気をマイクロシリンジで取り出し、ガス
クロマトグラフ((株)島津製作所製造、島津GC-1
4A型)でガス濃度(C30)を測定し、〔数1〕により
除去率を求めた。結果を〔表2〕に示す。
【0154】
【数1】
【0155】
【表2】
【0156】[試験例−2]抗菌性試験 実施例1〜4で得られた各吸着剤粉末の抗菌力を次の方
法により測定した。試験菌株は〔表3〕の15種類を使
用した。増菌用培地として、細菌および酵母にはPYG
培地(10gのPolypepton(日本製薬製), 5gのYeast extra
ct(Difco製),および20gのGlucose(和光純薬工業製)を1
lの蒸留水に溶解し、NaOHaq.によりpHを7.0に調整した
もの)を、カビにはPDA培地(Potato Dextrose Aga
r:Difco製)にYeast extractを5グラム/lとなるよう
に添加したものを使用した。感受性測定用培地として
は、細菌および酵母にはPDA培地にYeast extractを
5グラム/lとなるように添加したものを、カビにはSD
A培地(Sabouraud Dextrose Agar; Difco製)を、Clad
osporium cladosporioides(CC), Tyromyces palustris
(TP)およびCoriolus versicolor(CV)にはPDA培地にY
east extractを5グラム/lとなるように添加したものを
用いた。
【0157】100mgの吸着剤粉末を10mlのメタノー
ル(特級:和光純薬工業製)に加え、超音波分散を5分
間行い、懸濁液を調製し(この懸濁液中の吸着剤の濃
度:10,000ppm)、これより滅菌水で供試品の希釈段階
懸濁液を調製した。
【0158】シャーレ内で、50℃となった感受性測定
用培地に希釈段階懸濁液の所定量を加え、粉末が均一に
なるように振盪した後、固化させた。
【0159】接種用菌液は、細菌および酵母について増
菌用培地に試験菌株を28℃、1日間、前培養した後、
菌数を107〜108個/mlとなるように滅菌水で調製し
た。カビについては、ホモジナイザーにより、そのスラ
ント1本分を10mlの滅菌水で懸濁した。その菌懸濁液
を接種用菌液とした。この液中には、約106〜107
/mlの菌が含まれる。
【0160】このようにして得られた接種用菌液を、固
化した感受性測定用培地にMIC用接種機器(ミクロプ
ランターTM:MIT-P型 佐久間製作所製)を用いて
接種した。細菌および酵母は28℃、1日間、カビは2
8℃、2日間(CC, TPおよびCVは23℃、4日間)培養
した。
【0161】所定期間培養後、培地上のコロニーの有無
を観察し、最小生育阻止濃度(MIC)を判定した。そ
の結果を〔表3〕に示す。
【0162】
【表3】
【0163】[試験例−3]抗菌性試験(液体培養法) 供試菌として、Bacillus s ubtilis IFO-13719とEscheri
chia coli IFO-3301の2種類を使用した。これらの菌株
を37℃および24時間でPY培地により前培養した。
この新鮮培養物の一白金耳を5mlの滅菌水に均一に懸濁
した。0.25mlのこの菌液を、10mlの0.1%(W/V)
試料を含むTSB培地(BBL製)が分注された100
ml容三角フラスコに接種し、ロータリーシェーカー(2
00rpm)上で、28℃および24時間で培養した。
【0164】この培養液を水で10倍希釈した後、60
0nmにおける濁度(C1)を分光光度計(日立製作所製
U-1080 Auto Sipper Photometer)で測定した。ま
た、当該培養液の培養前の濁度(C2)も求め、〔数
2〕を用いて抗菌力(%)を求めた。
【0165】なお、対照として試料を含まないTSB培
地で菌を培養したときの濁度(C3)とその培養開始前
の濁度(C4)とを測定した。得られた結果を〔表4〕
に示す。
【0166】なお、PY培地は、10g/Lのポリペプト
ン(日本製薬製)、2g/Lのイーストエクストラクト
(Difco製)、1g/Lの硫酸マグネシウム(MgSO4・7
H2O)および20g/Lの寒天を水にその濃度に溶解し、水
酸化ナトリウム水溶液でpHを7.0に調整したもので
あり、これを斜面培地として使用した。
【0167】
【数2】
【0168】
【表4】
【0169】[試験例−4]耐熱性試験(変色) 実施例1、2および9で得た粉末を電気乾燥機で空気
中、それぞれ115℃、200℃、300℃で2時間乾
燥した。また、電気炉で空気中500℃でも2時間加熱
した。対照として、次の方法でゼオライトに銀を担持さ
せたものも同様の試験を行った。
【0170】各温度における粉末の変色状態を観察し
た。その結果を〔表5〕に示す。
【0171】(銀-ゼオライトの製法)300mlのビー
カーに200mlの純水を入れ、これに3.39gの硝酸銀
結晶(和光純薬工業製、特級)を溶解した。この溶液中
に20gのNa-4A型ゼオライト(シルトンTM:水澤化
学工業製、約13重量%水分含有)を添加し、室温下、
2時間撹拌した。この後、実施例−1と同様の方法でろ
過洗浄、乾燥、粉砕を行い、銀-ゼオライト粉末を得
た。この粉末には原子吸光装置で測定したところ、10
重量%の銀が含まれていた。
【0172】
【表5】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銀、四価金属の水不溶性リン酸塩および二
    価金属の水酸化物を含有する吸着性組成物。
  2. 【請求項2】四価金属が4属元素である請求項1記載の
    組成物。
  3. 【請求項3】四価金属が4A属元素である請求項1記載
    の組成物。
  4. 【請求項4】四価金属がチタンまたはジルコニウムであ
    る請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】二価金属が二価の遷移金属である請求項1
    〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】二価金属が銅または亜鉛である請求項1〜
    4のいずれかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】銀が、銀の水不溶性化合物である請求項1
    〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】銀がリン酸銀である請求項1〜6のいずれ
    かに記載の組成物。
  9. 【請求項9】非晶質性である請求項1〜8のいずれかに
    記載の組成物。
  10. 【請求項10】四価金属と二価金属の含有比率が、金属
    原子比(二価金属/四価金属)で0.1〜10であり、
    銀の水不溶性化合物の含有比率が、四価金属と二価金属
    の金属の総和量に対して、金属原子比[(銀)/(二価
    金属+四価金属)]で0.01〜1.0である請求項1〜
    9のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】四価金属の水不溶性リン酸塩の存在下
    に、銀の水不溶性化合物および二価金属の水酸化物を生
    成せしめる請求項1〜10のいずれかに記載の組成物の
    製造法。
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