JP2013123591A - 酸化チタン系抗菌・消臭剤、該酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液、および酸化チタン系抗菌・消臭剤付繊維または布 - Google Patents
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Abstract
【課題】抗菌性能と併せ酸性臭気成分および塩基性臭気成分を分解することのできる抗菌・消臭剤を提供する。
【解決手段】酸化チタン系抗菌・消臭剤は、結晶形がアナターゼ型であり、結晶度が2.5〜7%の範囲にあり、結晶子径が5.5〜9nmの範囲にあり、平均粒子径が2〜50nmの範囲にある酸化チタン系微粒子に、抗菌・消臭性金属成分が担持されてなる。酸化チタン系微粒子はシリカおよび/またはジルコニアを含み、酸化チタン系微粒子中のシリカおよび/またはジルコニアの含有量は酸化物として1〜20重量%の範囲にある。
【選択図】なし
【解決手段】酸化チタン系抗菌・消臭剤は、結晶形がアナターゼ型であり、結晶度が2.5〜7%の範囲にあり、結晶子径が5.5〜9nmの範囲にあり、平均粒子径が2〜50nmの範囲にある酸化チタン系微粒子に、抗菌・消臭性金属成分が担持されてなる。酸化チタン系微粒子はシリカおよび/またはジルコニアを含み、酸化チタン系微粒子中のシリカおよび/またはジルコニアの含有量は酸化物として1〜20重量%の範囲にある。
【選択図】なし
Description
本発明は抗菌性能と併せて揮発性有機化合物(VOC)、アンモニア等の酸性臭気成分および塩基性臭気成分を効率的に分解することのできる抗菌・消臭剤、該抗菌・消臭剤分散液およびこれを担持、固定化した抗菌・消臭剤付繊維または布に関する。
近年、清潔志向、衛生志向、安全志向、快適志向等、生活環境の向上が求められている。
従来、シリカゲル、複合酸化物、酸化チタン等の粉末、あるいはコロイド粒子に抗菌性を有する銀、銅、亜鉛等の金属成分を担持した抗菌性組成物が知られている。
従来、シリカゲル、複合酸化物、酸化チタン等の粉末、あるいはコロイド粒子に抗菌性を有する銀、銅、亜鉛等の金属成分を担持した抗菌性組成物が知られている。
例えば、本願出願人は無機酸化物コロイド粒子に抗菌性金属成分を付着せしめた抗菌剤(特開平6−80527号公報:特許文献1)あるいはメタ珪酸アルミン酸マグネシウムに抗菌性を有する金属イオンをイオン交換した抗菌剤(特開平3−275627号公報:特許文献2)を開示している。
抗菌効果の持続性および抗菌物質の安定性を改善する目的で、抗菌性の金属イオンをゼオライトあるいはアルミノ珪酸塩に担持した抗菌性組成物も知られている(特開平1−283204号公報:特許文献3)。
抗菌効果の持続性および抗菌物質の安定性を改善する目的で、抗菌性の金属イオンをゼオライトあるいはアルミノ珪酸塩に担持した抗菌性組成物も知られている(特開平1−283204号公報:特許文献3)。
また、本願出願人は、金属成分と該金属成分以外の無機酸化物とから構成される無機酸化物微粒子であって、前記無機酸化物が酸化チタンとシリカおよび/またはジルコニアとを含んでなり、該酸化チタンが結晶性酸化チタンである抗菌性消臭剤を開示している(特開2005−318999号公報:特許文献4)。この抗菌性消臭剤は抗菌性能の他、揮発性有機化合物(VOC)の分解による消臭性能を有することを開示している。
上記した本願出願人の結晶性酸化チタンを含む抗菌性消臭剤は優れた抗菌性能および消臭性能を有しているが、金属成分によっては抗菌性能は高いが消臭性が不充分となる場合があった。このため、消臭性能に優れた金属成分に変更すると抗菌性能が不充分となる問題があった。
さらに、近年、抗菌性能、消臭性能を有する衣類、肌着等が求められており、アンモニア等の塩基性臭気成分の消臭性能には優れているが、酢酸等の酸性臭気成分の消臭性能が不充分であったり、その逆の場合があり、塩基性臭気成分と酸性臭気成分とを同時に満足できる程度に消臭できない場合があった。
本発明者等は鋭意検討した結果、抗菌・消臭性金属成分を担持した酸化チタン系微粒子が無定型であると抗菌性能を低下させることなく塩基性臭気成分、酸性臭気成分の消臭効率が向上することを見出したが、さらに詳細に検討した結果、結晶性が極めて低く、結晶子径が極めて小さいアナターゼ型酸化チタン系微粒子を用いると特異に塩基性臭気成分、酸性臭気成分の消臭効率がさらに大きく向上することを見出して本発明を完成するに至った。
本発明は抗菌性能と併せて酸性臭気成分および塩基性臭気成分を分解することのできる抗菌・消臭剤および該抗菌・消臭剤を担持した抗菌・消臭性繊維または布を提供することを目的としている。
本発明に係る酸化チタン系抗菌・消臭剤は、結晶形がアナターゼ型であり、結晶度が2.5〜7%の範囲にあり、結晶子径が5.5〜9nmの範囲にあり、平均粒子径が2〜50nmの範囲にある酸化チタン系微粒子に、抗菌・消臭性金属成分が担持されてなることを特徴としている。
前記酸化チタン系微粒子がシリカおよび/またはジルコニアを含み、酸化チタン系微粒子中のシリカおよび/またはジルコニアの含有量が酸化物として1〜30重量%の範囲にあることが好ましい。
前記抗菌・消臭性金属成分が銀、銅、亜鉛、錫、コバルト、ニッケル、マンガンから選ばれる1種以上であることが好ましい。
前記抗菌・消臭性金属成分の担持量が抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子中に酸化物として0.1〜20重量%の範囲であることが好ましい。
前記抗菌・消臭性金属成分が銀、銅、亜鉛、錫、コバルト、ニッケル、マンガンから選ばれる1種以上であることが好ましい。
前記抗菌・消臭性金属成分の担持量が抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子中に酸化物として0.1〜20重量%の範囲であることが好ましい。
本発明に係る酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液は、前記いずれかの酸化チタン系抗菌・消臭剤が分散媒に分散してなることを特徴としている。
前記分散媒が水および/またはアルコールであることが好ましい。
前記分散媒が水および/またはアルコールであることが好ましい。
本発明に係る抗菌・消臭剤付繊維または布は、前記いずれかの酸化チタン系抗菌・消臭剤が付着または固定されてなることを特徴としている。
前記酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着または固定量が固形分として0.01〜2重量%の範囲にあることが好ましい。
前記酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着または固定量が固形分として0.01〜2重量%の範囲にあることが好ましい。
本発明によれば、抗菌性能と併せて酸性臭気成分および塩基性臭気成分を分解することのできる抗菌・消臭剤、抗菌・消臭剤分散液および該抗菌・消臭剤を担持した抗菌・消臭性繊維または布を提供することができる。
[酸化チタン系抗菌・消臭剤]
以下に、まず、本発明に係る酸化チタン系抗菌・消臭剤について説明する。
本発明に係る酸化チタン系抗菌・消臭剤は、結晶形がアナターゼ型であり、結晶度が2.5〜7%の範囲にあり、結晶子径が5.5〜9nmの範囲にあり、平均粒子径が2〜50nmの範囲にある酸化チタン系微粒子に、抗菌・消臭性金属成分が担持されてなることを特徴としている。
以下に、まず、本発明に係る酸化チタン系抗菌・消臭剤について説明する。
本発明に係る酸化チタン系抗菌・消臭剤は、結晶形がアナターゼ型であり、結晶度が2.5〜7%の範囲にあり、結晶子径が5.5〜9nmの範囲にあり、平均粒子径が2〜50nmの範囲にある酸化チタン系微粒子に、抗菌・消臭性金属成分が担持されてなることを特徴としている。
本発明の酸化チタン系微粒子はシリカおよび/またはジルコニアを含んでいる。
酸化チタン系微粒子中の酸化チタンの含有量は50重量%以上、さらには70〜95重量%の範囲にあることが好ましい。
酸化チタン系微粒子中の酸化チタンの含有量が50重量%未満の場合は、充分な抗菌性能、消臭性能が得られないことがある。
酸化チタン系微粒子中の酸化チタンの含有量は50重量%以上、さらには70〜95重量%の範囲にあることが好ましい。
酸化チタン系微粒子中の酸化チタンの含有量が50重量%未満の場合は、充分な抗菌性能、消臭性能が得られないことがある。
酸化チタン系微粒子中のシリカおよび/またはジルコニアの含有量は1〜30重量%の範囲にあること、さらには10〜20重量%の範囲にあることが好ましい。
シリカを含むことによって、酸化チタン系微粒子分散液の安定性が向上し、また耐光性、耐候性が向上する傾向がある。また、ジルコニアを含むことによって酸化チタン系微粒子分散液の安定性が向上し、また耐光性、耐候性が向上する傾向があり、抗菌成分の種類によっては変色を抑制することができる。
酸化チタン系微粒子中のシリカの含有量は1〜30重量%の範囲にあること、さらには10〜20重量%の範囲にあることが好ましく、ジルコニアの含有量は1〜30重量%の範囲にあること、さらには10〜20重量%の範囲にあることが好ましく、シリカとジルコニアの合計の含有量は前記した範囲である。
上記した酸化チタン系微粒子は、本願出願人による特開昭63−185820号公報、特開2005−318999号公報(特許文献4)等に開示した方法に準じて得ることができる。
酸化チタン系微粒子中のシリカの含有量は1〜30重量%の範囲にあること、さらには10〜20重量%の範囲にあることが好ましく、ジルコニアの含有量は1〜30重量%の範囲にあること、さらには10〜20重量%の範囲にあることが好ましく、シリカとジルコニアの合計の含有量は前記した範囲である。
上記した酸化チタン系微粒子は、本願出願人による特開昭63−185820号公報、特開2005−318999号公報(特許文献4)等に開示した方法に準じて得ることができる。
酸化チタン系微粒子は、平均粒子径が概ね2〜50nm、さらには5〜40nmの範囲にあることが好ましい。
酸化チタン系微粒子の平均粒子径が2nm未満の場合は、酸化チタン系微粒子が凝集する傾向があり、後述する抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子を繊維あるいは布に塗布して担持した場合に、付着性が不充分となり、使用に伴い粒子が脱落しやすく、消臭性能、抗菌性能が不充分となることがある。
酸化チタン系微粒子の平均粒子径が50nmを越えても繊維あるいは布への付着性が不充分となるとともに、粒子の有効な外部表面積の低下により消臭性能、抗菌性能が不充分となることがある。
酸化チタン系微粒子の平均粒子径が2nm未満の場合は、酸化チタン系微粒子が凝集する傾向があり、後述する抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子を繊維あるいは布に塗布して担持した場合に、付着性が不充分となり、使用に伴い粒子が脱落しやすく、消臭性能、抗菌性能が不充分となることがある。
酸化チタン系微粒子の平均粒子径が50nmを越えても繊維あるいは布への付着性が不充分となるとともに、粒子の有効な外部表面積の低下により消臭性能、抗菌性能が不充分となることがある。
前記酸化チタン系微粒子はアナタース型であって、結晶度は2.5〜7%、さらには3〜6.5%の範囲にあることが好ましい。
結晶度が2.5%未満の場合は、硫化水素等およびアルデヒド類の消臭性能が不充分となり、結晶度が7%を越えると、アンモニアの塩基性化合物類、酢酸等の酸性化合物類、アルデヒド類の消臭性能が不充分となる場合がある。
結晶度が前記範囲にあれば、高い抗菌性能に加えて硫化水素等、アルデヒド類、アンモニアの塩基性化合物類、酢酸等の酸性化合物類いずれに対しても高い消臭性能を発揮することができる。
本発明において、結晶度は酸化チタン(関東化学(株)製:IV:アナターゼ型)のX線回折における(1.0.1)面の回折ピーク高(5568任意単位)を100%としたときの酸化チタン系微粒子の対応する回折ピーク高の相対高さで表した。
結晶度が2.5%未満の場合は、硫化水素等およびアルデヒド類の消臭性能が不充分となり、結晶度が7%を越えると、アンモニアの塩基性化合物類、酢酸等の酸性化合物類、アルデヒド類の消臭性能が不充分となる場合がある。
結晶度が前記範囲にあれば、高い抗菌性能に加えて硫化水素等、アルデヒド類、アンモニアの塩基性化合物類、酢酸等の酸性化合物類いずれに対しても高い消臭性能を発揮することができる。
本発明において、結晶度は酸化チタン(関東化学(株)製:IV:アナターゼ型)のX線回折における(1.0.1)面の回折ピーク高(5568任意単位)を100%としたときの酸化チタン系微粒子の対応する回折ピーク高の相対高さで表した。
また、酸化チタン系微粒子の結晶子径が5.5〜9nm、さらには6〜8.6nmの範囲にあることが好ましい。
結晶子径が5.5nm未満の場合は、前記結晶度が2.5%未満の場合と同様に硫化水素等およびアルデヒド類の消臭性能が不充分となる場合がある。
結晶子径が9nmを越えると、前記結晶度が7%を越える場合と同様にアンモニアの塩基性化合物類、酢酸等の酸性化合物類、アルデヒド類の消臭性能が不充分となる場合がある。
本発明の結晶子径は、X線回析装置(リガク社製:RINT-1400)を使用し、(1.0.1)面のピークについて、シェラーの式 D=(Kλ)/(βcosθ) (但し、λは測定X線波長(Å)、βは半価幅(rad)、θは回折線のブラッグ角度である。)を用いて算出した。
結晶子径が5.5nm未満の場合は、前記結晶度が2.5%未満の場合と同様に硫化水素等およびアルデヒド類の消臭性能が不充分となる場合がある。
結晶子径が9nmを越えると、前記結晶度が7%を越える場合と同様にアンモニアの塩基性化合物類、酢酸等の酸性化合物類、アルデヒド類の消臭性能が不充分となる場合がある。
本発明の結晶子径は、X線回析装置(リガク社製:RINT-1400)を使用し、(1.0.1)面のピークについて、シェラーの式 D=(Kλ)/(βcosθ) (但し、λは測定X線波長(Å)、βは半価幅(rad)、θは回折線のブラッグ角度である。)を用いて算出した。
抗菌・消臭性金属成分を担持した酸化チタン系微粒子は、本願出願人の出願による特開2005−318999号公報に開示した、第1の製造方法、第2の製造方法に準じて得ることができる。
具体的には、第1の製造方法では、ペルオキソチタン酸水溶液に抗菌・消臭性金属成分の水溶液と珪素化合物および/またはジルコニウム化合物の水溶液あるいは分散液を添加し、50〜100℃で加熱処理して酸化チタン系微粒子前駆体分散液を調製する。
ついで、酸化チタン系微粒子前駆体分散液を、(必要に応じて再度珪素化合物および/またはジルコニウム化合物を添加した後)100〜280℃、好ましくは120〜250℃で水熱処理する。
具体的には、第1の製造方法では、ペルオキソチタン酸水溶液に抗菌・消臭性金属成分の水溶液と珪素化合物および/またはジルコニウム化合物の水溶液あるいは分散液を添加し、50〜100℃で加熱処理して酸化チタン系微粒子前駆体分散液を調製する。
ついで、酸化チタン系微粒子前駆体分散液を、(必要に応じて再度珪素化合物および/またはジルコニウム化合物を添加した後)100〜280℃、好ましくは120〜250℃で水熱処理する。
重要な点は、無定型酸化チタン系微粒子を僅かに結晶化させることであり、例えば酸化チタン系微粒子の酸化チタンの含有量、平均粒子径等によっても異なるが、水熱処理する際に、前記範囲で僅かに結晶化するように低温、短時間処理することが好ましい。
水熱処理温度が100℃未満の場合は、酸化チタンのアナターゼの結晶度が2.5%未満であり、充分な抗菌性能、消臭性能が得られない場合がある。
水熱処理温度が280℃を越えると、酸化チタンのアナターゼの結晶度が7%を越えるために充分な抗菌性能、消臭性能が得られない場合がある。
水熱処理温度が100℃未満の場合は、酸化チタンのアナターゼの結晶度が2.5%未満であり、充分な抗菌性能、消臭性能が得られない場合がある。
水熱処理温度が280℃を越えると、酸化チタンのアナターゼの結晶度が7%を越えるために充分な抗菌性能、消臭性能が得られない場合がある。
水熱処理時間は、水熱処理温度によっても異なり、前記範囲の結晶度、結晶子径のアナターゼ型酸化チタンが得られれば特に制限はないが、概ね10分〜10時間の範囲にあり、温度を調整することによって結晶度、結晶子径を前記範囲に調整するよりも、時間を調整することによって結晶度、結晶子径を精度、再現性よく前記範囲に調整することができる場合がある。
抗菌・消臭性金属成分としては銀、銅、亜鉛、錫、コバルト、ニッケル、マンガンから選ばれる1種または2種以上の抗菌・消臭性金属成分を含むことが好ましい。なかでも銀または亜鉛は抗菌性能と消臭性能のいずれも他の金属成分より優れており、特に亜鉛の場合は全く変色することもないので好適に採用することができる。
このような抗菌・消臭性金属成分はイオン、酸化物、水酸化物等の化合物またはこれらの混合物のいずれの形態で存在していてもよい。抗菌性の観点からはイオンの形態が好ましく、酸化物であれば消臭性にも優れた抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子が得られる。
このような抗菌・消臭性金属成分はイオン、酸化物、水酸化物等の化合物またはこれらの混合物のいずれの形態で存在していてもよい。抗菌性の観点からはイオンの形態が好ましく、酸化物であれば消臭性にも優れた抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子が得られる。
また、抗菌・消臭性金属成分は酸化チタン系微粒子の表層に存在するか、酸化チタン系微粒子の内部まで比較的均一に分布していることが好ましい。
抗菌・消臭性金属成分を酸化チタン系微粒子に担持する方法としては、例えば前記特開2005−318999号公報に開示した第1の製造方法、第2の製造方法を採用することができる。
具体的には、例えば、第2の製造方法では、負の電荷を有する酸化チタン微粒子が分散した分散液に、抗菌・消臭性成分の金属塩水溶液を添加する方法が挙げられる。
抗菌・消臭性金属成分を酸化チタン系微粒子に担持する方法としては、例えば前記特開2005−318999号公報に開示した第1の製造方法、第2の製造方法を採用することができる。
具体的には、例えば、第2の製造方法では、負の電荷を有する酸化チタン微粒子が分散した分散液に、抗菌・消臭性成分の金属塩水溶液を添加する方法が挙げられる。
前記金属塩水溶液はアンミン錯塩水溶液が好ましい。アンミン錯塩水溶液を用いると酸化チタン系微粒子分散液の安定性を低下させたり、ゲル化させることなく長期にわたって安定な抗菌・消臭性能を有する抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子を製造することができる。
好適なアンミン錯塩水溶液は、例えば、酸化亜鉛、酸化銀あるいは酸化銅などをアンモニア水に溶解することによって、亜鉛、銀あるいは銅等のアンミン錯塩水溶液を調製することができる。
好適なアンミン錯塩水溶液は、例えば、酸化亜鉛、酸化銀あるいは酸化銅などをアンモニア水に溶解することによって、亜鉛、銀あるいは銅等のアンミン錯塩水溶液を調製することができる。
抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子中の抗菌・消臭性金属成分の含有量は酸化物として0.1〜20重量%、さらには1〜15重量%の範囲にあることが好ましい。
抗菌・消臭金属成分の含有量が0.1重量%よりも少ない場合には充分な抗菌・消臭性能が得られにくい。
抗菌・消臭性金属成分の含有量が20重量%よりも多い場合には、さらに消臭性能および抗菌性能が向上することもなく、むしろ抗菌・消臭金属成分が凝集するためかこれら性能が低下する場合がある。
抗菌・消臭金属成分の含有量が0.1重量%よりも少ない場合には充分な抗菌・消臭性能が得られにくい。
抗菌・消臭性金属成分の含有量が20重量%よりも多い場合には、さらに消臭性能および抗菌性能が向上することもなく、むしろ抗菌・消臭金属成分が凝集するためかこれら性能が低下する場合がある。
[酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液]
本発明に係る酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液は、前記した酸化チタン系抗菌・消臭剤が分散媒に分散したものである。
分散媒としては、水および/またはアルコールであることが好ましい。
前記抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子の調製に際し、水を分散媒とする酸化チタン系微粒子分散液の濃度は酸化物として5重量%以下、好ましくは、0.5重量%〜3重量%の範囲にあることが好ましい。
前述の方法で得られた水を分散媒とする抗菌・消臭性金属成分を担持した酸化チタン系微粒子分散液は、必要に応じて公知の方法、例えば限外濾過膜を用いて、洗浄し、所望の濃度に調整し、必要に応じて溶媒置換することによって、本発明に係る酸化チタン系抗菌・消臭剤の分散液を得ることができる。
本発明に係る酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液は、前記した酸化チタン系抗菌・消臭剤が分散媒に分散したものである。
分散媒としては、水および/またはアルコールであることが好ましい。
前記抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子の調製に際し、水を分散媒とする酸化チタン系微粒子分散液の濃度は酸化物として5重量%以下、好ましくは、0.5重量%〜3重量%の範囲にあることが好ましい。
前述の方法で得られた水を分散媒とする抗菌・消臭性金属成分を担持した酸化チタン系微粒子分散液は、必要に応じて公知の方法、例えば限外濾過膜を用いて、洗浄し、所望の濃度に調整し、必要に応じて溶媒置換することによって、本発明に係る酸化チタン系抗菌・消臭剤の分散液を得ることができる。
酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液中の抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子の濃度は固形分として0.01〜20重量%、さらには0.1〜10重量%の範囲にあることが好ましい。
酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液中の抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子の濃度が固形分として0.01重量%未満の場合は、後述する抗菌・消臭性繊維または布を製造した際、抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子の塗布量が少なく、抗菌・消臭性金属成分の担持量によっても異なるが、抗菌・消臭性能が不充分となる場合がある。
酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液中の抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子の濃度が固形分として0.01重量%未満の場合は、後述する抗菌・消臭性繊維または布を製造した際、抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子の塗布量が少なく、抗菌・消臭性金属成分の担持量によっても異なるが、抗菌・消臭性能が不充分となる場合がある。
酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液中の抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子の濃度が固形分として20重量%を越えると、後述する抗菌・消臭性繊維または布を製造した際、抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子の塗布量が多くなるもののさらに抗菌、消臭性能が向上することもなく、酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液の安定性が不充分となる場合があり、安定性が低い分散液を用いた場合、塗布の均一性が低下したり、付着性が不充分となり、使用に伴い粒子が脱落しやすく、消臭性能、抗菌性能を長期に維持することできない場合がある。
さらに、本発明の酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液には他の成分が含まれていてもよい。他の成分としては、顔料、分散材、界面活性剤等の他、通常塗料やインキに配合剤として用いられる成分等が挙げられる。
上記した酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液をディップ法、スプレー法、スピナー法、ロールコート法、バーコーター法等の周知の方法で繊維、布に塗布し、乾燥し、さらに必要に応じて加熱処理によって固着させることによって抗菌・消臭性繊維または布を製造することができる。
上記した酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液をディップ法、スプレー法、スピナー法、ロールコート法、バーコーター法等の周知の方法で繊維、布に塗布し、乾燥し、さらに必要に応じて加熱処理によって固着させることによって抗菌・消臭性繊維または布を製造することができる。
[抗菌・消臭性繊維および布]
つぎに、本発明に係る抗菌・消臭性繊維および布について説明する。
本発明に係る抗菌・消臭性繊維または布は、前記した抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子が繊維または布に付着または固定されている。
つぎに、本発明に係る抗菌・消臭性繊維および布について説明する。
本発明に係る抗菌・消臭性繊維または布は、前記した抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子が繊維または布に付着または固定されている。
繊維としては、天然繊維、合成繊維等従来公知の繊維を用いることができる。
天然繊維としては、例えば、綿、麻、リンネル、羊毛、絹、カシミヤ、石綿、ガラス繊維等を挙げることができる。
合成繊維としては、例えば、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、アクリル、ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。
また、布としては前記繊維を用いた布が挙げられる。
天然繊維としては、例えば、綿、麻、リンネル、羊毛、絹、カシミヤ、石綿、ガラス繊維等を挙げることができる。
合成繊維としては、例えば、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、アクリル、ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。
また、布としては前記繊維を用いた布が挙げられる。
抗菌・消臭性繊維または布は、酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液をディップ法、スプレー法、スピナー法、ロールコート法、バーコーター法等の周知の方法で塗布し、乾燥し、さらに必要に応じて加熱処理によって固定させることによって製造することができる。
抗菌・消臭性繊維または布中の抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子の付着量は、固形分として0.01〜2重量%、さらには0.05〜1.5重量%の範囲にあることが好ましい。
前記付着量が固形分として0.01重量%未満の場合は、充分な抗菌・消臭性能が得られない場合がある。
前記付着量が固形分として2重量%を越えると、さらに消臭性能および抗菌性能が向上することもなく、むしろ消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子が繊維上で凝集するためか繊維から脱落し易く、性能が低下する場合がある。
前記付着量が固形分として0.01重量%未満の場合は、充分な抗菌・消臭性能が得られない場合がある。
前記付着量が固形分として2重量%を越えると、さらに消臭性能および抗菌性能が向上することもなく、むしろ消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子が繊維上で凝集するためか繊維から脱落し易く、性能が低下する場合がある。
本発明の酸化チタン系抗菌・消臭剤、抗菌・消臭性繊維および抗菌・消臭性布において抗菌の対象となる菌類としては、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌、緑膿菌、プロテウス菌、肺炎桿菌、枯草菌等、真菌としては黒かび、黒麹かび、白かび等、ウイルスとしてはインフルエンザウイルス、アデノウイルス、ノロウイルス等、藻類としてはクロレラ等が挙げられる。
また、消臭の対象となる臭気成分としては、法定悪臭8物質(硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化ジメチル、アンモニア、トリメチルアミン、アセトアルデヒド、スチレン)、炭化水素、ケトン、アルデヒド、アルコール類、エステル類、窒素化合物、硫黄化合物、低級脂肪酸等が挙げられる。
また、消臭の対象となる臭気成分としては、法定悪臭8物質(硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化ジメチル、アンモニア、トリメチルアミン、アセトアルデヒド、スチレン)、炭化水素、ケトン、アルデヒド、アルコール類、エステル類、窒素化合物、硫黄化合物、低級脂肪酸等が挙げられる。
本発明の抗菌・消臭性繊維または布は、衣服、肌着、下着等の他、居住空間、公共施設、医療施設、養護施設、自動車内装等において、抗菌性能とともに消臭性能が求められる箇所においても有用である。
以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
酸化チタン系抗菌・消臭剤(1)分散液の調製
硫酸チタンを水に溶解し、TiO2として1.0重量%を含む水溶液を準備した。この溶液に、攪拌しながら濃度15重量%のアンモニア水を徐々に添加し、白色スラリー液を得、このスラリー液をガラスフィルターでろ過し、ケーキを水で十分洗浄し、含水チタン酸のケーキを得た。このケーキ31.4gに、水と濃度33重量%の過酸化水素219.8gを加えた後、80℃で14時間加熱し、TiO2として濃度1.0重量%、pH8.2、黄褐色透明のチタン酸溶液3136gを得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(1)分散液の調製
硫酸チタンを水に溶解し、TiO2として1.0重量%を含む水溶液を準備した。この溶液に、攪拌しながら濃度15重量%のアンモニア水を徐々に添加し、白色スラリー液を得、このスラリー液をガラスフィルターでろ過し、ケーキを水で十分洗浄し、含水チタン酸のケーキを得た。このケーキ31.4gに、水と濃度33重量%の過酸化水素219.8gを加えた後、80℃で14時間加熱し、TiO2として濃度1.0重量%、pH8.2、黄褐色透明のチタン酸溶液3136gを得た。
次いで、濃度15重量%のアンモニア水溶液でpH9.0に調整した。この時、15重量%のアンモニア水溶液の使用量は4.2gであった。
ついで、温度50℃になるまで加温し、硝酸亜鉛12.7gを純水335.8gに溶解した水溶液を5.8g/分で添加した。添加中、陰イオン交換樹脂(三菱化学(株)製:ダイヤイオンSA20)を加えながらpHを8.5〜9.5の範囲に維持した。
ついで、分散液から樹脂を分離した後、シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:SN-350、固形分濃度16.5重量%)を34.5g添加し160℃で1時間水熱処理し、ついで、冷却した後、限外濾過膜にて濃縮して固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(TS-1)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(1)分散液を得た。
ついで、温度50℃になるまで加温し、硝酸亜鉛12.7gを純水335.8gに溶解した水溶液を5.8g/分で添加した。添加中、陰イオン交換樹脂(三菱化学(株)製:ダイヤイオンSA20)を加えながらpHを8.5〜9.5の範囲に維持した。
ついで、分散液から樹脂を分離した後、シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:SN-350、固形分濃度16.5重量%)を34.5g添加し160℃で1時間水熱処理し、ついで、冷却した後、限外濾過膜にて濃縮して固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(TS-1)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(1)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(1)中のSiO2の含有量は16.0重量%、ZnOの担持量は8.0重量%であった。
また、酸化チタン系抗菌・消臭剤(1)の平均粒子径を超遠心式自動粒度分布測定装置(CAPA−700)で測定し、X線回折により結晶形、結晶度および結晶子径を前記した方法により測定し、結果を表に示す。
また、酸化チタン系抗菌・消臭剤(1)の平均粒子径を超遠心式自動粒度分布測定装置(CAPA−700)で測定し、X線回折により結晶形、結晶度および結晶子径を前記した方法により測定し、結果を表に示す。
抗菌・消臭性布(1)の調製
酸化チタン系抗菌・消臭剤(1)分散液6.0gを純水94gに分散させ、この液に布(綿ポリエステル混綿(T/C):25cmx25cm)6.25gを浸漬し、ピックアップ100%で絞り、ついで、110℃で30分間乾燥して抗菌・消臭性布(1)を調製した。
抗菌・消臭性布(1)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を以下の方法、基準で評価し、結果を表に示す。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(1)分散液6.0gを純水94gに分散させ、この液に布(綿ポリエステル混綿(T/C):25cmx25cm)6.25gを浸漬し、ピックアップ100%で絞り、ついで、110℃で30分間乾燥して抗菌・消臭性布(1)を調製した。
抗菌・消臭性布(1)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を以下の方法、基準で評価し、結果を表に示す。
抗菌性能
JIS L 1902 に準拠して実施した。
バイアル瓶に抗菌・消臭性布(1)0.4gを入れて、菌懸濁液(1/20濃度のニュートリエントブロス(肉エキス150mg/L+ペプトン250mg/L)に、界面活性剤Tween80を0.05重量%添加したもの)0.2mlを滴下し、37℃で18時間培養後、洗い出し、生菌数を測定した。試験菌には、黄色ぶどう球菌、大腸菌、およびMRSAを用いた。
抗菌性能は次式(1)の殺菌活性値により評価し、結果を表に示す。
殺菌活性値=Log(植菌数)−Log(試験片生菌数) ・・・・・ 式(1)
JIS L 1902 に準拠して実施した。
バイアル瓶に抗菌・消臭性布(1)0.4gを入れて、菌懸濁液(1/20濃度のニュートリエントブロス(肉エキス150mg/L+ペプトン250mg/L)に、界面活性剤Tween80を0.05重量%添加したもの)0.2mlを滴下し、37℃で18時間培養後、洗い出し、生菌数を測定した。試験菌には、黄色ぶどう球菌、大腸菌、およびMRSAを用いた。
抗菌性能は次式(1)の殺菌活性値により評価し、結果を表に示す。
殺菌活性値=Log(植菌数)−Log(試験片生菌数) ・・・・・ 式(1)
消臭性能
消臭試験(1):
5Lのテドラーバッグに抗菌・消臭性布(1)(10cm×10cm)を入れ、濃度50ppmの硫化水素ガス3Lを封入し、室温にて2時間蛍光灯を照射した。ついで、検知管にて残存硫化水素ガス濃度を測定し、消臭率を表に示す。
消臭試験(1):
5Lのテドラーバッグに抗菌・消臭性布(1)(10cm×10cm)を入れ、濃度50ppmの硫化水素ガス3Lを封入し、室温にて2時間蛍光灯を照射した。ついで、検知管にて残存硫化水素ガス濃度を測定し、消臭率を表に示す。
消臭試験(2):
5Lのテドラーバッグに抗菌・消臭性布(1)(10cm×10cm)を入れ、濃度200ppmのアンモニアガス3Lを封入し、室温にて2時間蛍光灯を照射した。ついで、検知管にて残存アンモニアガス濃度を測定し、消臭率を表に示す。
5Lのテドラーバッグに抗菌・消臭性布(1)(10cm×10cm)を入れ、濃度200ppmのアンモニアガス3Lを封入し、室温にて2時間蛍光灯を照射した。ついで、検知管にて残存アンモニアガス濃度を測定し、消臭率を表に示す。
消臭試験(3):
5Lのテドラーバッグに抗菌・消臭性布(1)(10cm×10cm)を入れ、濃度100ppmの酢酸ガス3Lを封入し、室温にて2時間蛍光灯を照射した。ついで、検知管にて残存酢酸ガス濃度を測定し、消臭率を表に示す。
5Lのテドラーバッグに抗菌・消臭性布(1)(10cm×10cm)を入れ、濃度100ppmの酢酸ガス3Lを封入し、室温にて2時間蛍光灯を照射した。ついで、検知管にて残存酢酸ガス濃度を測定し、消臭率を表に示す。
光触媒活性試験(4):
5Lのテドラーバッグに抗菌・消臭性布(1)(10cm×10cm)を入れ、濃度300ppmのアセトアルデヒドガス3Lを封入し、室温にて2時間紫外線灯を照射した。ついで、検知管にて残存アセトアルデヒドガス濃度と発生二酸化炭素ガス濃度を測定し、消臭率と分解率を計算しそれぞれ表に示した。
ここで、消臭率は初期濃度からの減少量を消臭量として、次式にて計算した。
消臭率(%)=(臭気初期濃度−残留濃度)/初期濃度x100
また、分解率は、300ppmのアセトアルデヒドが完全分解した際に発生する二酸化炭素濃度(発生最大量)600ppmを100%として、次式にて計算した。
分解率(%)=(600ppm−残留濃度)/600ppmx100
5Lのテドラーバッグに抗菌・消臭性布(1)(10cm×10cm)を入れ、濃度300ppmのアセトアルデヒドガス3Lを封入し、室温にて2時間紫外線灯を照射した。ついで、検知管にて残存アセトアルデヒドガス濃度と発生二酸化炭素ガス濃度を測定し、消臭率と分解率を計算しそれぞれ表に示した。
ここで、消臭率は初期濃度からの減少量を消臭量として、次式にて計算した。
消臭率(%)=(臭気初期濃度−残留濃度)/初期濃度x100
また、分解率は、300ppmのアセトアルデヒドが完全分解した際に発生する二酸化炭素濃度(発生最大量)600ppmを100%として、次式にて計算した。
分解率(%)=(600ppm−残留濃度)/600ppmx100
付着性
抗菌・消臭性布(1)を、洗濯用合成洗剤を用い、水流は弱く、浴比は1:30、洗いは40℃で5分間、すすぎ1回目は温度30℃以下で2分間、すすぎ2回目は温度30℃以下で2分間、これを1サイクルとして、10回洗濯、脱水後平干しを実施した。
洗濯した抗菌・消臭性布(1)について、上記消臭試験(3)を実施し、選択後の消臭性能の維持率を下記の分類で付着性として評価し、結果を表に示す。
消臭性能維持率90%以上 : ◎
消臭性能維持率50%〜90%未満: ○
消臭性能維持率10%〜50%未満: △
消臭性能維持率10%未満 : ×
抗菌・消臭性布(1)を、洗濯用合成洗剤を用い、水流は弱く、浴比は1:30、洗いは40℃で5分間、すすぎ1回目は温度30℃以下で2分間、すすぎ2回目は温度30℃以下で2分間、これを1サイクルとして、10回洗濯、脱水後平干しを実施した。
洗濯した抗菌・消臭性布(1)について、上記消臭試験(3)を実施し、選択後の消臭性能の維持率を下記の分類で付着性として評価し、結果を表に示す。
消臭性能維持率90%以上 : ◎
消臭性能維持率50%〜90%未満: ○
消臭性能維持率10%〜50%未満: △
消臭性能維持率10%未満 : ×
[実施例2]
酸化チタン系抗菌・消臭剤(2)分散液の調製
実施例1において、160℃で30分水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(TS-2)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(2)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(2)の平均粒子径、結晶形、結晶度および結晶子径を測定し、結果を表に示す。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(2)分散液の調製
実施例1において、160℃で30分水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(TS-2)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(2)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(2)の平均粒子径、結晶形、結晶度および結晶子径を測定し、結果を表に示す。
抗菌・消臭性布(2)の調製
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(2)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(2)を調製した。
抗菌・消臭性布(2)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(2)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(2)を調製した。
抗菌・消臭性布(2)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
[実施例3]
酸化チタン系抗菌・消臭剤(3)分散液の調製
実施例1において、160℃で2時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(TS-3)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(3)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(3)の平均粒子径、結晶形、結晶度および結晶子径を測定し、結果を表に示す。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(3)分散液の調製
実施例1において、160℃で2時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(TS-3)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(3)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(3)の平均粒子径、結晶形、結晶度および結晶子径を測定し、結果を表に示す。
抗菌・消臭性布(3)の調製
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(3)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(3)を調製した。
抗菌・消臭性布(3)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(3)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(3)を調製した。
抗菌・消臭性布(3)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
[実施例4]
酸化チタン系抗菌・消臭剤(4)分散液の調製
実施例1において、シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:SN-350、固形分濃度16.5重量%)を21.5g添加し、ついで、160℃で1時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(TS-4)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(4)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(4)中のSiO2の含有量は10.0重量%、ZnOの担持量は8.0重量%であった。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(4)分散液の調製
実施例1において、シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:SN-350、固形分濃度16.5重量%)を21.5g添加し、ついで、160℃で1時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(TS-4)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(4)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(4)中のSiO2の含有量は10.0重量%、ZnOの担持量は8.0重量%であった。
抗菌・消臭性布(4)の調製
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(4)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(4)を調製した。
抗菌・消臭性布(4)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(4)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(4)を調製した。
抗菌・消臭性布(4)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
[実施例5]
酸化チタン系抗菌・消臭剤(5)分散液の調製
実施例1において、シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:SN-350、固形分濃度16.5重量%)を43.2g添加し、ついで、160℃で1時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(TS-5)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(5)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(5)中のSiO2の含有量は20.0重量%、ZnOの担持量は8.0重量%であった。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(5)分散液の調製
実施例1において、シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:SN-350、固形分濃度16.5重量%)を43.2g添加し、ついで、160℃で1時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(TS-5)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(5)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(5)中のSiO2の含有量は20.0重量%、ZnOの担持量は8.0重量%であった。
抗菌・消臭性布(5)の調製
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(5)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(5)を調製した。
抗菌・消臭性布(5)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(5)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(5)を調製した。
抗菌・消臭性布(5)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
[実施例6]
酸化チタン系抗菌・消臭剤(6)分散液の調製
実施例1において、シリカゾルの代わりに炭酸ジルコニウムアンモニウム溶液(キシダ化学(株)製:ZrO2濃度 13.0重量%)を43.9g添加し、ついで、160℃で1時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・ジルコニア微粒子(TZ-6)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(6)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(6)中のZrO2含有量は16.0重量%、ZnOの担持量は8.0重量%であった。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(6)分散液の調製
実施例1において、シリカゾルの代わりに炭酸ジルコニウムアンモニウム溶液(キシダ化学(株)製:ZrO2濃度 13.0重量%)を43.9g添加し、ついで、160℃で1時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・ジルコニア微粒子(TZ-6)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(6)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(6)中のZrO2含有量は16.0重量%、ZnOの担持量は8.0重量%であった。
抗菌・消臭性布(6)の調製
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(6)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(6)を調製した。
抗菌・消臭性布(6)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(6)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(6)を調製した。
抗菌・消臭性布(6)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
[実施例7]
酸化チタン系抗菌・消臭剤(7)分散液の調製
実施例1において、硝酸亜鉛12.7gを純水335.8gに溶解した水溶液を5.8g/分で添加した代わりに、硝酸銅10.6gを純水335.8gに溶解した水溶液を5.8g/分で添加した以外は同様にして固形分濃度10重量%の銅を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(TZ-7)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(7)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(7)中のSiO2の含有量は16.0重量%、CuOの担持量は8.0重量%であった。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(7)分散液の調製
実施例1において、硝酸亜鉛12.7gを純水335.8gに溶解した水溶液を5.8g/分で添加した代わりに、硝酸銅10.6gを純水335.8gに溶解した水溶液を5.8g/分で添加した以外は同様にして固形分濃度10重量%の銅を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(TZ-7)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(7)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(7)中のSiO2の含有量は16.0重量%、CuOの担持量は8.0重量%であった。
抗菌・消臭性布(7)の調製
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(7)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(7)を調製した。
抗菌・消臭性布(7)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(7)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(7)を調製した。
抗菌・消臭性布(7)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
[比較例1]
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R1)分散液の調製
実施例1において、90℃で5分間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(RTS-1)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(R1)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R1)の平均粒子径、結晶形、結晶度および結晶子径を測定し、結果を表に示す。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R1)分散液の調製
実施例1において、90℃で5分間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(RTS-1)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(R1)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R1)の平均粒子径、結晶形、結晶度および結晶子径を測定し、結果を表に示す。
抗菌・消臭性布(R1)の調製
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(R1)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(R1)を調製した。
抗菌・消臭性布(R1)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(R1)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(R1)を調製した。
抗菌・消臭性布(R1)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
[比較例2]
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R2)分散液の調製
実施例1において、95℃で12時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(RTS-2)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(R2)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R2)の平均粒子径、結晶形、結晶度および結晶子径を測定し、結果を表に示す。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R2)分散液の調製
実施例1において、95℃で12時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(RTS-2)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(R2)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R2)の平均粒子径、結晶形、結晶度および結晶子径を測定し、結果を表に示す。
抗菌・消臭性布(R2)の調製
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(R2)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(R2)を調製した。
抗菌・消臭性布(R2)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(R2)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(R2)を調製した。
抗菌・消臭性布(R2)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
[比較例3]
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R3)分散液の調製
実施例1において、290℃で12時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(RTS-3)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(R3)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R3)の平均粒子径、結晶形、結晶度および結晶子径を測定し、結果を表に示す。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R3)分散液の調製
実施例1において、290℃で12時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(RTS-3)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(R3)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R3)の平均粒子径、結晶形、結晶度および結晶子径を測定し、結果を表に示す。
抗菌・消臭性布(R3)の調製
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(R3)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(R3)を調製した。
抗菌・消臭性布(R3)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(R3)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(R3)を調製した。
抗菌・消臭性布(R3)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
[比較例4]
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R4)分散液の調製
実施例1において、290℃で16時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(RTS-4)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(R4)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R4)の平均粒子径、結晶形、結晶度および結晶子径を測定し、結果を表に示す。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R4)分散液の調製
実施例1において、290℃で16時間水熱処理した以外は同様にして固形分濃度10重量%の亜鉛を担持した酸化チタン・シリカ微粒子(RTS-4)分散液からなる酸化チタン系抗菌・消臭剤(R4)分散液を得た。
酸化チタン系抗菌・消臭剤(R4)の平均粒子径、結晶形、結晶度および結晶子径を測定し、結果を表に示す。
抗菌・消臭性布(R4)の調製
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(R4)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(R4)を調製した。
抗菌・消臭性布(R4)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
実施例1において、酸化チタン系抗菌・消臭剤(R4)分散液を用いた以外は同様にして抗菌・消臭性布(R4)を調製した。
抗菌・消臭性布(R4)について、酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着性および抗菌性能、消臭性能を評価し、結果を表に示す。
Claims (8)
- 結晶形がアナターゼ型であり、結晶度が2.5〜7%の範囲にあり、結晶子径が5.5〜9nmの範囲にあり、平均粒子径が2〜50nmの範囲にある酸化チタン系微粒子に、抗菌・消臭性金属成分が担持されてなる酸化チタン系抗菌・消臭剤。
- 前記酸化チタン系微粒子がシリカおよび/またはジルコニアを含み、酸化チタン系微粒子中のシリカおよび/またはジルコニアの含有量が酸化物として1〜30重量%の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の酸化チタン系抗菌・消臭剤。
- 前記抗菌・消臭性金属成分が銀、銅、亜鉛、錫、コバルト、ニッケル、マンガンから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の酸化チタン系抗菌・消臭剤。
- 前記抗菌・消臭性金属成分の担持量が抗菌・消臭性金属成分担持酸化チタン系微粒子中に酸化物として0.1〜20重量%の範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の酸化チタン系抗菌・消臭剤。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の酸化チタン系抗菌・消臭剤が分散媒に分散してなることを特徴とする酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液。
- 前記分散媒が水および/またはアルコールであることを特徴とする請求項5に記載の酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の酸化チタン系抗菌・消臭剤が付着または固定されてなることを特徴とする抗菌・消臭剤付繊維または布。
- 前記酸化チタン系抗菌・消臭剤の付着または固定量が固形分として0.01〜2重量%の範囲にあることを特徴とする請求項7に記載の抗菌・消臭剤付繊維または布。
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JP2011275131A JP2013123591A (ja) | 2011-12-16 | 2011-12-16 | 酸化チタン系抗菌・消臭剤、該酸化チタン系抗菌・消臭剤分散液、および酸化チタン系抗菌・消臭剤付繊維または布 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104264449A (zh) * | 2014-09-03 | 2015-01-07 | 苏州印丝特纺织数码科技有限公司 | 一种蚕丝织物的抗菌整理方法 |
JP2017197884A (ja) * | 2016-04-28 | 2017-11-02 | 住江織物株式会社 | 優れた消臭抗菌性能を有する衛生用品用繊維布帛 |
-
2011
- 2011-12-16 JP JP2011275131A patent/JP2013123591A/ja active Pending
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