JPH061527A

JPH061527A - ファクシミリ装置

Info

Publication number: JPH061527A
Application number: JP4160864A
Authority: JP
Inventors: Toshiharu Kawase; 俊晴川瀬
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1992-06-19
Filing date: 1992-06-19
Publication date: 1994-01-11

Abstract

(57)【要約】【目的】記録紙のスキュー発生を防止するとともに、
万一、記録紙のスキューによる記録紙ジャム等が発生し
た場合にも、これを極力、自力で解消するようにした、
改良されたファクシミリ装置を提供すること。【構成】ロール状の受信記録紙を実装し、これに受信
記録を行うファクシミリ装置において、前記ロール状記
録紙を低回転負荷の支承手段によって支承する如く構成
するとともに、前記記録紙の搬送状態を検知するセンサ
と、前記記録紙を一定負荷でたわませるループ形成手段
とを設けたことを特徴とするファクシミリ装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ装置(以
下、単に「装置」ともいう)に関し、特に受信記録紙のジ
ャム発生を防止および解消可能としたファクシミリ装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のファクシミリ装置は、例
えば、図９に示す如く、受信記録紙のスキューを防止す
るために、記録紙そのものの重さを利用するように構成
されていた。ここでは、記録紙セット部内の記録紙ロー
ルの位置ずれを規制することにより、記録紙スキューの
発生を防止しようとしている。また、記録紙の送り量の
精度を上げるために、紙送りモータに加わる荷重を減少
させる技術としては、例えば、特開平3-138174号公報に
開示された装置が知られている。この装置は、記録紙の
送り動作時に、記録紙の送り量を設定するギアとこれに
係合する爪との係合を解除するようにして、紙送りモー
タに加わる荷重を減少させることにより、高精度の動作
を小さな駆動モータで実現しようとするものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術は、記
録紙のスキューの発生防止や、紙送り精度の向上，紙送
りモータの小型化等の点については配慮されているが、
スキュー等の記録紙搬送不良、すなわち、記録紙のジャ
ムの発生を予防するという点についての配慮に欠けるも
のであった。しかしながら、ファクシミリ装置の信頼度
を高めるためには、記録紙のジャムの発生を予防すると
ともに、万一、記録紙ジャム等が発生した場合には、こ
れを自力で解消できることが望ましいことは言うまでも
ないことである。本発明は上記事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、従来の技術における上
述の如き問題を解消し、記録紙のスキュー発生を防止す
るとともに、万一、記録紙のスキューによる記録紙ジャ
ム等が発生した場合にも、これを極力、自力で解消する
ようにした、改良されたファクシミリ装置を提供するこ
とにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の上述の目的は、
ロール状の受信記録紙を実装し、これに受信記録を行う
ファクシミリ装置において、前記ロール状記録紙を低回
転負荷の支承手段によって支承する如く構成するととも
に、記録紙の搬送状態を検知するセンサと、前記記録紙
を一定負荷でたわませるループ形成手段とを設けたこと
を特徴とするファクシミリ装置によって達成される。

【０００５】

【作用】本発明に係るファクシミリ装置においては、ロ
ール状受信記録紙の引き出し抵抗を減少させるととも
に、記録紙の残量に拘わらず、常に一定の負荷となるよ
うにすることが可能となり、受信時に、記録紙が負荷に
よって途中で詰ったり、ミスフィードしたりすることが
なくなる。また、記録紙の搬送状態を監視することによ
り、ジャムの発生を検知し、必要な回復動作を行うこと
も可能となる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図２および図３は、本発明の一実施例であ
るファクシミリ装置に用いられる、ロール状記録紙の回
転負荷低減手段の例を示すものである。両図において、
１０はロール状記録紙(以下、単に「ロール」ともいう)、
１１は該ロール１０を支承するコロ、１２はサーマルヘ
ッド、１５は記録紙切断用のカッタを示している。な
お、図３に示す例では、コロ１１は回転自在に構成され
ているのに対して、図２に示す例では、コロ１１はベル
ト１３を介してプラテンローラ１４に係合され、同期し
て回転する如く構成されている。図１は、本実施例に係
るファクシミリ装置の構成の詳細を示す側面図である。
本実施例に示す記録紙ロール１０の回転負荷低減手段に
おいては、２本のコロ１１をベルト１１ａにより係合さ
せているが、これは本質的なものではない。

【０００７】ロール１０から引き出された記録紙１０ａ
は、軸１６ａ〜１６ｃ，バネ１７，側方ガイド２１等に
より構成れる搬送経路を通って、サーマルヘッド１２と
プラテンローラ１４で構成される印字部に導かれる。こ
こで、軸１６ａ〜１６ｃ，バネ１７は、ロール１０から
引き出された記録紙１０ａを、バネ１７により決定され
る一定の張力を以ってたわませた状態で保持する作用を
行うものである。また、上記記録紙１０ａの搬送経路に
沿って設けられている１８ａ，１８ｂおよび１９，２０
は、光学的な記録紙検知用センサである。このうち、セ
ンサ１８ａ，１８ｂはバネ１７により形成されるループ
の位置を検知する作用を有するものであり、センサ１
９，２０はカッタ１５の前後における記録紙の有無を検
知するためのものである。

【０００８】図４は、上述のセンサ１８ａ，１８ｂによ
る記録紙の検知状況を説明するための図である。記録紙
１０ａが図１中のＡで示される位置にある場合、つま
り、正常な大きさのループが形成されている状態では、
センサ１８ａ，１８ｂ間が遮光された状態になり、これ
が検知される。また、記録紙１０ａが図１中のＡ'で示
される位置にある場合、つまり、正常な大きさのループ
が形成されていない状態では、上述のセンサ１８ａ，１
８ｂ間が遮光されない状態になり、これが検知される。
図５は、上述のセンサ１９，２０による記録紙の有無検
知状況を説明するための図である。記録紙１０ａがセン
サ１９または２０の上方に存在する場合には、センサ１
９または２０が反射光を受光して、これが検知される。
また、記録紙１０ａがセンサ１９または２０の上方に存
在しない場合には、センサ１９または２０が反射光を受
光せず、これが検知される。

【０００９】上述の如く構成された本実施例の動作を、
以下、図６および図７，図８に示す動作フロー図をも用
いて説明する。なお、図６は、前述の記録紙搬送経路の
ループを、適正な大きさに維持するための副プログラム
を示すもので、図７，図８に示す主プログラム内で、常
時、起動されるものである。図７，図８は、本実施例に
係るファクシミリ装置の主要な動作のプログラム、すな
わち、主プログラムを示すものである。本実施例に係る
ファクシミリ装置においては、コピーまたは受信時に記
録紙１０ａが、サーマルヘッド１２とプラテンローラ１
４との押圧により引き出される際に、ロール１０がコロ
１１の作用により、引き出字抵抗を低減させることを可
能としたものである。

【００１０】より具体的には、図６に示す如く、コピー
または受信時に、記録紙１０ａの状態をチェックする。
これが図１に示すＡの場合(センサ１８の出力信号が
「Ｈ」)の場合には、記録紙１０ａが正規の位置にあるも
のと判断する。また、記録紙１０ａの状態が、図１の
Ａ'の場合(センサ１８の出力信号が「Ｌ」)の場合には、
モータが動作し、記録紙１０ａを正規の位置(センサ１
８の出力信号が「Ｈ」となる)まで搬送する(ステップ21〜
23)。これにより、送信済み原稿を収容する送信済み原
稿トレイを示している。なお、上述の動作にも拘わら
ず、センサ１８の出力信号が「Ｈ」とならない場合は、
「記録紙無し」と判断する(ステップ24)。以上の動作は、
副プログラムにより、随時、起動様れるものである。次
に、主プログラムによる動作を説明する。

【００１１】なお、以下の説明において、Ｔ２なる時間
は、記録紙１０ａが原点位置からセンサ１９まで搬送さ
れる間に要する時間、Ｔ３なる時間は、記録紙１０ａが
センサ１９からセンサ２０まで搬送される間に要する時
間を指している。ジャム検出・予防動作としては、コピ
ーまたは受信時において、上述の副プログラムによる制
御が行われており、かつ、駆動モータが回転していると
きに、センサ１９により、上述の時間Ｔ２内における記
録紙１０ａの有無の判定を行い、この結果が「無」となっ
たときには、直ちにジャム発生とみなして(ステップ31
〜34,37,38)、記録紙１０ａの巻きもどし動作を行う(ス
テップ40)。この場合、更に、ペーパーサイクル動作を
行うことにより、ジャムの原因となった記録紙を排出す
る機会を与えることもできる(ステップ41)。

【００１２】なお、センサ２０においても同様の制御を
行うことにより、ジャムの検出・予防を行うことができ
る(ステップ36,45〜51,53)。上記実施例によれば、ロー
ル１０の回転負荷が低減されるので、プラテンローラ１
４駆動モータが小さなもので済むという効果、また、記
録紙を一定のセット状態に維持することが可能になり、
出力画像の質が向上するという効果、更に、ジャム発生
を即座に検出し、必要により回復処理を行うことによる
装置の信頼性の向上の効果等、種々の効果を得ることが
できる。なお、上述の実施例は本発明の一例を示したも
のであり、本発明はこれに限定されるべきものではない
ことは言うまでもないことである。

【００１３】

【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、記録紙のスキュー等の発生を防止するとともに、
万一、記録紙のスキューによる記録紙ジャム等が発生し
た場合にも、これを極力、自力で解消するようにした、
改良されたファクシミリ装置を実現できるという顕著な
効果を奏するものである。

【００１４】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るファクシミリ装置の構
成の詳細を示す図である。

【図２】実施例に係るファクシミリ装置に用いられる、
ロール状記録紙の回転負荷低減手段の例(その１)を示す
ものである。

【図３】実施例に係るファクシミリ装置に用いられる、
ロール状記録紙の回転負荷低減手段の例(その２)を示す
ものである。

【図４】実施例に係るファクシミリ装置における、セン
サ１８ａ，１８ｂによる記録紙の検知状況を説明するた
めの図である。

【図５】実施例に係るファクシミリ装置における、セン
サ１９，２０による記録紙の検知状況を説明するための
図である。

【図６】実施例に係るファクシミリ装置における、記録
紙搬送経路のループを適正な大きさに維持するための副
プログラムを示す動作フロー図である。

【図７】実施例に係るファクシミリ装置における、主プ
ログラムによる特徴的動作を示す動作フロー図(その１)
である。

【図８】実施例に係るファクシミリ装置における、主プ
ログラムによる特徴的動作を示す動作フロー図(その１)
である。

【図９】従来のこの種のファクシミリ装置の構成の概要
を示す図である。

【符号の説明】

１０：ロール状記録紙、１１：コロ、１２：サーマルヘ
ッド、１５：カッタ、１３：ベルト、１４：プラテンロ
ーラ、１５：カッタ、１７：バネ、１８ａ，１８ｂ，１
９，２０：光学センサ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ロール状の受信記録紙を実装し、これに
受信記録を行うファクシミリ装置において、前記ロール
状記録紙を低回転負荷の支承手段によって支承する如く
構成するとともに、前記記録紙の搬送状態を検知するセ
ンサと、前記記録紙を一定負荷でたわませるループ形成
手段とを設けたことを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項２】前記各手段に加えて、記録紙切断用カッ
タの前後に設けたセンサを用いて、搬送経路，速度から
求めた搬送所要時間により、記録紙のジャム発生を監視
する如く構成したことを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項３】前記各手段に加えて、記録紙のジャムが
検出された場合に、記録紙搬送用モータの逆回転を行う
ことによる、ジャム解消動作を行う如く構成したことを
特徴とするファクシミリ装置。