JPH06151941A - フォトダイオードアレイおよびその製法 - Google Patents

フォトダイオードアレイおよびその製法

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JPH06151941A
JPH06151941A JP4303754A JP30375492A JPH06151941A JP H06151941 A JPH06151941 A JP H06151941A JP 4303754 A JP4303754 A JP 4303754A JP 30375492 A JP30375492 A JP 30375492A JP H06151941 A JPH06151941 A JP H06151941A
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興一 工藤
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    • H01L27/1446Devices controlled by radiation in a repetitive configuration
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板の単位面積あたりのPN接合の面積を増
やすことによりチップサイズを小さくし、コストダウン
を図ることができるフォトダイオードアレイを提供す
る。 【構成】 基板1上に積層された絶縁膜2上に第1導電
型の不純物半導体層3が配設されており、該層内にはP
N接合を形成すべく第2導電型の不純物拡散層4が形成
されている。そして、前記第2導電型の不純物拡散層4
内にさらにPN接合を形成すべく第1導電型の不純物拡
散層5が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフォトダイオードアレイ
およびその製法に関する。さらに詳しくは、チップサイ
ズを小さくしてコストダウンを図ることができるフォト
ダイオードアレイおよびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図15に示すように、N型ポリ
シリコン基板31の一部をシリコン酸化膜32で分離し、そ
の分離された部分にP型不純物拡散層33を形成し、さら
にこのP型不純物拡散層33の表層部に高濃度のN+ 型不
純物拡散層34を配設してなるPN接合を多数配列し、こ
のPN接合をシリコン酸化膜35で適宜絶縁しながら導電
膜36で直列接続して構成されたフォトダイオードアレイ
が用いられている。
【0003】しかしながら、このように構成されたフォ
トダイオードアレイは、図15から明らかなように、半導
体基板31内に分離用酸化膜32を形成し、その分離された
部分にPN接合を形成している関係上その構造が複雑と
なる。そのため、製造工程での歩留まりがわるいばかり
でなく、製品のコスト上昇をも招来している。
【0004】このような従来技術の問題を解決するもの
として、本出願人は、さきに半導体基板上に絶縁膜を介
して不純物含有の半導体層を形成し、絶縁膜まで達する
別の導電型の不純物拡散層を形成し、PN接合が横方向
に形成されたフォトダイオードアレイを提案した(特願
平3−355876号)。
【0005】このフォトダイオードアレイは、図16に示
されるように、基板41と、該基板41上に積層された絶縁
膜42と、該絶縁膜42上に配設された第1不純物半導体層
43と、該第1不純物半導体層43に横方向に複数のPN接
合を形成すべく前記第1不純物半導体層43内に形成され
た前記第1不純物半導体層と反対の極性を有する第2不
純物拡散層44と、前記両不純物層により構成されたPN
接合の前記絶縁膜42とは反対側の表面層に形成された第
1不純物拡散層と同一の極性を有する高濃度の不純物拡
散層45とにより形成され、横方向に形成されたPN接合
を利用することを特徴としている。そして、簡素な構造
であるために製造工程での歩留まりが向上するととも
に、製品コストの低減が図れるという効果がえられるも
のである。
【0006】本発明は、かかるフォトダイオードアレイ
をさらに改良したものであり、チップサイズを小さくし
てさらにコストダウンを図ることができるフォトダイオ
ードアレイおよびその製法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のフォトダイオー
ドアレイは、基板と、該基板上に積層された絶縁膜と、
該絶縁膜上に配設された第1導電型不純物含有の半導体
層と、該第1導電型不純物含有の半導体層内に前記絶縁
膜まで達するように形成された第2導電型の不純物拡散
層と、該第2導電型の不純物拡散層内にさらに前記絶縁
膜まで達するように形成された第1導電型の不純物拡散
層とを少なくとも有しており、前記両導電型の不純物層
により横方向に構成されたPN接合の一定方向のPN接
合が直列に接続されて構成されるセルを少なくとも1個
有することを特徴としている。
【0008】また、本発明のフォトダイオードアレイの
製法は、(a)半導体基板の表面に絶縁膜を設ける工程
と、(b)前記絶縁膜が設けられた半導体基板と第1導
電型不純物を含有する第2の半導体基板とを接合する工
程と、(c)前記接合された第2の半導体基板の表面を
研磨して第1導電型不純物を含有する半導体層とする工
程と、(d)前記半導体層の表面から第2導電型の不純
物を前記絶縁膜まで達するように拡散して第2導電型の
不純物拡散層を形成する工程と、(e)前記第2導電型
不純物拡散層内に、さらに第1導電型の不純物を前記絶
縁膜まで達するように拡散して第1導電型の不純物拡散
層を形成する工程と、(f)前記両導電型の不純物層に
より横方向に構成されるPN接合のうち、電荷発生の極
性が、使用する極性と同方向になるPN接合部分の前記
半導体層の表面に浅い高濃度拡散領域を形成する工程
と、(g)前記PN接合のうち電荷発生の極性が、使用
する極性と逆方向になるPN接合部分の前記半導体層の
表面に薄膜電極層を形成して該PN接合を短絡する工程
からなることを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明のフォトダイオードアレイにおいては、
基板上に絶縁膜を介して形成された第1導電型の不純物
含有半導体層に絶縁膜まで達する第2導電型の不純物拡
散層、さらにその中に第1導電型の不純物拡散層が形成
されて横方向にPN接合が形成されているため、単位面
積あたりのPN接合の面積が増加する。
【0010】また、本発明のフォトダイオートアレイの
製法によれば、複雑な工程を要することなく本発明のフ
ォトダイオードアレイを製造することができる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明のフォト
ダイオードアレイおよびその製法を詳細に説明する。
【0012】図1は本発明のフォトダイオードアレイの
一実施例の長手方向断面図、図2は図1に示される実施
例の表面パターンの説明図、図3〜14は、図1に示され
る実施例の製造工程の断面説明図である。
【0013】図1において、1はシリコンなどからなる
半導体基板である。該半導体基板1は、この上に積層さ
れる活性領域の支持基板であるため、充分な強度を有す
るものが用いられ、具体的には、通常 200〜 500μmの
厚さのものが用いられる。
【0014】前記半導体基板1上には、シリコン酸化
膜、シリコンチッ化膜などからなる、厚さ0.1 〜1μm
程度の絶縁膜2が積層されている。
【0015】3は前記絶縁膜2上に貼り合わされた半導
体層で、第1導電型の不純物層であるたとえばN型半導
体層であり、その膜厚は、拡散深さを制限するため、貼
り合わせ後研磨されて5〜20μmとされている。N型半
導体層3内には、該N型半導体層3内に横方向に複数の
PN接合を形成すべく、第2導電型であるP型不純物拡
散層4が絶縁膜2に達するように形成されている。P型
不純物拡散層4の長手方向の拡散幅は、20〜 100μm程
度の拡散幅とされている。また、その配列間隔は、拡散
領域が隣のセルの拡散領域と接触しないような間隔とさ
れている。
【0016】前記P型不純物拡散層4内には、該P型不
純物拡散層4内にさらに横方向に複数のPN接合を形成
すべく第1導電型であるN型不純物拡散層5が絶縁膜2
に達するように形成されている。
【0017】前記第1導電型の半導体層3とその中に形
成された第2導電型の不純物拡散層4、さらにその中に
形成された第1導電型の不純物拡散層5により構成され
るPN接合のうち、電荷発生の極性が使用する極性と同
方向に形成されるPN接合の前記絶縁膜2とは反対側の
表面には高濃度の不純物拡散層(本実施例ではP+ 型)
6が形成されている。ここで、電荷発生の極性が使用す
る極性と同方向とは、たとえば図1の構造で左端の電極
を負極、右端の電極を正極として使用するとき、左側が
N型、右側がP型となるPN接合(図1のA)をいい、
使用する極性を逆にするときは左側がP型、右側がN型
となるPN接合をいう。電荷発生の極性が使用する極性
と逆方向とはこの逆の関係をいう。高濃度のP+ 型不純
物拡散層6の拡散深さは、通常1〜3μmと浅く形成
し、PN接合Aの面積を大きくして受光面積を増やすも
のである。
【0018】また、前記N型半導体層3の前記絶縁膜2
と反対側の表面には高濃度のN+ 型不純物拡散層7が形
成されている。該N+ 型不純物拡散層はN型層の電極を
取り出すのにオーミックコンタクトをうるために形成さ
れ、その拡散深さは、通常1〜3μmである。
【0019】8はN型半導体層3の表面に形成された保
護膜で、該保護膜8の膜厚は、絶縁分離の点から、0.1
〜1μmの範囲であるのが好ましく、シリコン酸化膜、
チッ化膜など、絶縁性を有しかつ適度の透光性を有する
膜が適宜用いられる。
【0020】前記保護膜8には、コンタクト孔が形成さ
れ、電荷発生の極性が使用する極性と逆方向のPN接合
の表面をアルミニウム、またはアルミニウム合金などの
導電性金属などからなる薄膜電極層9で短絡している。
該薄膜電極層9の膜厚は、とくに限定されないが、通常
1.0〜 3.0μmの範囲である。
【0021】つぎに、本発明のフォトダイオードアレイ
の製法について説明する。
【0022】まず、半導体基板1上に酸化物絶縁膜2を
設ける(図3参照)。具体的にはシリコンなどの半導体
基板1上に、CVD法または熱酸化法により厚さ0.1 〜
1μmのシリコン酸化膜を設ける。
【0023】ついで、酸化物絶縁膜2が設けられた半導
体基板1と第1導電型(たとえばN型)の不純物を含有
する半導体基板12(このN型半導体基板には酸化膜は形
成されていない)とを用意し、半導体基板1の酸化物絶
縁膜2とN型半導体基板12の一面を背中合わせに向い合
わせ、拡散石英ボートの各スロットに2枚合わせて並
べ、 900〜1000℃の拡散炉中にO2 ガスまたは水蒸気の
雰囲気を形成し、所定時間放置することにより半導体基
板1とN型半導体基板12とを接合する(図4参照)。
【0024】つぎに、N型半導体基板12の表面を研磨す
る。この研磨は、酸化物絶縁膜2からN型半導体基板12
の表面までの膜厚が5〜20μmになるように行なう。そ
して、接合されたN型半導体基板をN型半導体層3とし
て用いる(図5参照)。
【0025】そして、N型半導体層3の表面にシリコン
酸化膜10を形成する。しかるのち、P型拡散用マスクを
用いて所定領域の酸化膜を除去し、選択拡散パターンを
形成する(図6参照)。
【0026】ついで、このように所定パターンに形成さ
れたシリコン酸化膜10をマスクとしてN型半導体層3内
にP型不純物拡散層4を形成する(図7参照)。
【0027】つぎに、同様にしてP型不純物拡散層4の
表面にさらにシリコン酸化膜11を形成する。しかるの
ち、N型拡散用マスクを用いて所定領域の酸化膜を除去
し、選択拡散パターンを形成する(図8参照)。
【0028】ついで、このように所定パターンに形成さ
れたシリコン酸化膜絶縁層をマスクとしてP型不純物拡
散層4内にN型不純物拡散層5を同心状に形成する(図
9参照)。
【0029】つぎに、前述のようにPN接合の受光面積
を増やすため、同心状に形成されたP型不純物拡散層4
およびN型不純物拡散層5の所定範囲に所定形状のマス
クを用いて高濃度のP+ 型不純物拡散層6を形成する
(図10〜11参照)。また、同様にしてN型半導体層3の
電極取り出し用のため高濃度のN+ 型不純物拡散層7を
形成する(図12〜13参照)。
【0030】ついで所定の領域に角形マスクを用いてコ
ンタクトホールを形成し、電極材料を蒸着法またはスパ
ッタリング法により成膜し、パターニングしてN型半導
体層3の表面に薄膜電極層9を形成する。なお、この薄
膜電極層9は、シリコン酸化膜などの保護膜8で適宜絶
縁されている(図14参照)。
【0031】以下、従来のフォトダイオード例の製造法
と同様に表面保護層、ボンディング用パッドなどを形成
してフォトダイオードアレイを完成する。
【0032】以上の説明においてはN型半導体層にP型
不純物拡散層を形成しさらに、その中にN型不純物拡散
層を形成して、フォトダイオードアレイを構成したが、
用いる半導体層はN型層に限定されるものではなく、P
型半導体層も好適に用いることができる。このばあい当
然のことながら、半導体層内に拡散する不純物としては
N型のものを用いる必要があり、前述のN型とP型を逆
にすればよい。また、不純物拡散層はP型層とN型層の
2段に限定されることなく、さらに順次不純物拡散層を
形成することができる。また、前記製法の実施例では、
絶縁膜2や拡散用マスク10、11としてシリコン酸化膜を
用いたが、シリコンチッ化膜など他の絶縁膜を用いても
よい。
【0033】また、前述の実施例では図1の構造で左側
を負極、右側を正極として使用する例で左側がN型、右
側がP型のPN接合を使用する例で説明したが、逆の極
性で使用し、左側がP型、右側がN型のPN接合を使用
することもできる。このばあい、左側がN型、右側がP
型のPN接合の表面を薄膜電極層で短絡する。
【0034】また、前述の例ではN型半導体層にP型不
純物拡散層を形成し、さらにその中にN型不純物拡散層
を形成する例で説明したが、さらにその中に不純物を順
次P型、N型、P型‥‥‥として拡散させることによ
り、図2に平面図を示すように、同心状のPN接合を形
成でき、狭い半導体基板内に広いPN接合面積を形成で
きる。図2においてP+ 領域13を正極とし、N+ 領域14
を負極とすることにより5個のPN接合を直列接続した
フォトダイオードがえられる。
【0035】また、同一の半導体基板内に叙上のように
構成されるフォトダイオードおよび他の半導体素子を形
成すれば、半導体集積回路装置が容易にえられる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のフォトダ
イオードアレイにおいては、第1導電型の不純物半導体
層内に形成された第2導電型の不純物拡散層内に、さら
に第1導電型の不純物拡散層を形成し、これを繰り返す
ことができるので、同一面積でより多くのPN接合を形
成することができ、チップサイズを小さくしてコストダ
ウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォトダイオードアレイの一実施例の
長手方向断面図である。
【図2】本発明の他の実施例の表面パターンの説明図で
ある。
【図3】図1に示される実施例の製造工程の断面説明図
である。
【図4】図1に示される実施例の製造工程の断面説明図
である。
【図5】図1に示される実施例の製造工程の断面説明図
である。
【図6】図1に示される実施例の製造工程の断面説明図
である。
【図7】図1に示される実施例の製造工程の断面説明図
である。
【図8】図1に示される実施例の製造工程の断面説明図
である。
【図9】図1に示される実施例の製造工程の断面説明図
である。
【図10】図1に示される実施例の製造工程の断面説明
図である。
【図11】図1に示される実施例の製造工程の断面説明
図である。
【図12】図1に示される実施例の製造工程の断面説明
図である。
【図13】図1に示される実施例の製造工程の断面説明
図である。
【図14】図1に示される実施例の製造工程の断面説明
図である。
【図15】従来のフォトダイオードアレイの長手方向断
面図である。
【図16】従来のフォトダイオードアレイを改良したフ
ォトダイオードアレイの長手方向断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 絶縁膜 3 N型半導体層 4 P型不純物拡散層 5 N型不純物拡散層 6 高濃度のP+ 型不純物拡散層 7 高濃度のN+ 型不純物拡散層 8 保護膜 9 薄膜電極層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板上に積層された絶縁膜
    と、該絶縁膜上に配設された第1導電型不純物含有の半
    導体層と、該第1導電型不純物含有の半導体層内に前記
    絶縁膜まで達するように形成された第2導電型の不純物
    拡散層と、該第2導電型の不純物拡散層内にさらに前記
    絶縁膜まで達するように形成された第1導電型の不純物
    拡散層とを少なくとも有しており、前記両導電型の不純
    物層により横方向に構成されたPN接合の一定方向のP
    N接合が直列に接続されて構成されるセルを少なくとも
    1個有するフォトダイオードアレイ。
  2. 【請求項2】 (a)半導体基板の表面に絶縁膜を設け
    る工程と、(b)前記絶縁膜が設けられた半導体基板と
    第1導電型不純物を含有する第2の半導体基板とを接合
    する工程と、(c)前記接合された第2の半導体基板の
    表面を研磨して第1導電型不純物を含有する半導体層と
    する工程と、(d)前記半導体層の表面から第2導電型
    の不純物を前記絶縁膜まで達するように拡散して第2導
    電型の不純物拡散層を形成する工程と、(e)前記第2
    導電型不純物拡散層内に、さらに第1導電型の不純物を
    前記絶縁膜まで達するように拡散して第1導電型の不純
    物拡散層を形成する工程と、(f)前記両導電型の不純
    物層により横方向に構成されるPN接合のうち、電荷発
    生の極性が、使用する極性と同方向になるPN接合部分
    の前記半導体層の表面に浅い高濃度拡散領域を形成する
    工程と、(g)前記PN接合のうち電荷発生の極性が、
    使用する極性と逆方向になるPN接合部分の前記半導体
    層の表面に薄膜電極層を形成して該PN接合を短絡する
    工程からなることを特徴とするフォトダイオードアレイ
    の製法。
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