JPH06148481A - 光ファイバケーブルコアの製造方法 - Google Patents

光ファイバケーブルコアの製造方法

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JPH06148481A
JPH06148481A JP4302443A JP30244392A JPH06148481A JP H06148481 A JPH06148481 A JP H06148481A JP 4302443 A JP4302443 A JP 4302443A JP 30244392 A JP30244392 A JP 30244392A JP H06148481 A JPH06148481 A JP H06148481A
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groove
optical fiber
circumferential direction
spiral groove
grooved spacer
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JP4302443A
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English (en)
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Nobuharu Suzuki
信春 鈴木
Nobuyoshi Suzuki
信義 鈴木
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバ心線を安定して溝付スペーサの螺
旋溝に落し込むことができる光ファイバケーブルコアの
製造方法を提供する。 【構成】 集合具7を溝付スペーサ3の走行方向に移動
しないように固定し、且つ集合具7の箇所で光ファイバ
心線4を落し込む螺旋溝の周方向の向きが常に一定方向
を向いているように溝付スペーサ3を溝向き固定具30
で固定すると共に、集合具7の上流側では螺旋溝の周方
向の向きを溝位置検出器6で検出し螺旋溝の周方向の向
きが変化したとき螺旋溝の周方向の向きが元の向きに戻
るように溝付スペーサ3をその軸心の回りに回転する制
御を行いつつ、集合具7の箇所で溝付スペーサ3の周方
向に対して一定方向を向いた螺旋溝に光ファイバ心線4
を落し込み、光ファイバケーブルコア1を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行する溝付スペーサ
の螺旋溝に集合具の箇所で光ファイバ心線を落し込んで
光ファイバケーブルコアを製造する光ファイバケーブル
コアの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10及び図11は、この種の光ファイ
バケーブルコア1の構造を示したものである。即ち、該
光ファイバケーブルコア1は、外周に複数条の螺旋溝2
が例えばZ撚りの形で所定ピッチで設けられているプラ
スチック製の溝付スペーサ3の該螺旋溝2にテープ状光
ファイバ心線4が落し込み収容された構造になってい
る。このような溝付スペーサ3は、長スパンの支持間に
おいては、容易に捩じることができる。このため溝付ス
ペーサ3に何等かの原因で捩じりが加わると、その捩じ
り方向により螺旋溝2のピッチがあたかも短くなった
り、長くなったりしたようになる。
【0003】図12及び図13は、従来のこの種の光フ
ァイバケーブルコア1の製造方法を実施する装置の概略
構成を示したものである。即ち、従来は、スペーササプ
ライ5から供給される溝付スペーサ3を溝位置検出器6
を経て集合具7に通し、該集合具7の箇所で溝付スペー
サ3の該螺旋溝2にテープ状光ファイバ心線4を落し込
み収容して光ファイバケーブルコア1を製造し、得られ
た光ファイバケーブルコア1を引取り機8で引取りつつ
巻取機9で巻き取る構造になっている。また、スペーサ
サプライ5,引取り機8及び巻取機9は、溝付スペーサ
3の軸心の回りに回転駆動されるようになっている。
【0004】溝位置検出器6は、ベアリング10で回転
自在に支持された回転目板11を備え、該回転目板11
の中心孔12には溝付スペーサ3が貫通し、該回転目板
11の外周寄りの位置の周方向に所定間隔で設けられて
いる周縁孔13にテープ状光ファイバ心線4が貫通する
ようになっている。また、該回転目板11にその中心孔
12を包囲して設けられている筒部14には、溝付スペ
ーサ3の螺旋溝2に挿入される溝検出ピン15が支持さ
れている。このように溝付スペーサ3の螺旋溝2に溝検
出ピン15が挿入されるため、該螺旋溝2ピッチが例え
ば見掛上変化して、溝検出ピン15の位置での溝付スペ
ーサ3における螺旋溝2の周方向の位置が変わると、そ
の変わった角度分だけ回転目板11が回転するようにな
っている。該回転目板11の回転は、該回転目板11に
取付けられた歯車16と、該歯車16に噛み合う歯車1
7を介してポテンショメータ18に与えられ、電気信号
として取り出されるようになっている。歯車17はポテ
ンショメータ18の回転軸に支持されている。回転目板
11はベアリング10及びブラケット19を介して可動
テーブル20に支持され、ポテンショメータ18はブラ
ケット19に支持されている。集合具7もブラケット2
1を介して可動テーブル20に支持されている。
【0005】可動テーブル20は溝付スペーサ3の長手
方向に移動できるように、該溝付スペーサ3の長手方向
に沿って固定系に固設されたガイドレール22と、これ
に嵌まり合うガイド駒23とで移動方向の規制がなされ
ている。
【0006】可動テーブル20の下方には溝付スペーサ
3の長手方向に沿った向きでスクリューネジ24が配置
され、該可動テーブル20の下面にはスクリューネジ2
4に螺合されたナットブロック25が固定され、スクリ
ューネジ24にはこれを回転駆動するモータ26が連結
され、これらによって溝位置検出器6と共に集合具7を
溝付スペーサ3の長手方向に移動する集合具移動機構2
7が構成されている。モータ26には、ポテンショメー
タ18から移動信号が与えられるようになっている。
【0007】可動テーブル20の移動方向の端部には、
その移動限界を検出するリミットスイッチ28が設置さ
れている。該リミットスイッチ28の検出信号は、引取
り機8に引取り速度を変える信号として与えられるよう
になっている。
【0008】このような光ファイバケーブルコア1の製
造装置では、溝検出ピン15の位置での溝付スペーサ3
における螺旋溝2の周方向の位置が変わると、その変わ
った角度分だけ回転目板11が回転し、この回転目板1
1の回転が歯車16,17を介してポテンショメータ1
8に与えられ、電気信号(ポテンショ信号)として取り
出され、該電気信号がモータ26に与えられる。このモ
ータ26の駆動により集合具移動機構27が働いて、集
合具7と溝位置検出器6とが可動テーブル20と共に溝
付スペーサ3の長手方向に移動されて、溝付スペーサ3
の螺旋溝2に対するテープ状光ファイバ心線4の周方向
の落し込みポイントが元の落し込みポイント(ポテンシ
ョ信号が0となるポイント)となるように制御がなされ
る。
【0009】このときの落し込みポイントの変位量が大
きい場合には、可動テーブル20がガイドレール22と
ガイド駒23とのガイド範囲を脱するため、その状態を
リミットスイッチ28で検出し、該リミットスイッチ2
8の検出信号を引取り機8に与えて引取り速度を変え、
ガイド範囲を脱するのを阻止する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の光ファイバケーブルコアの製造方法では、溝
付スペーサ3の螺旋溝2のピッチ変化によるテープ状光
ファイバ心線4の落し込みポイントの変化につれて集合
具7を該溝付スペーサ3の長手方向に移動するので、あ
まり応答性が早いとハンチングを起こし、逆に応答性が
遅いとテープ状光ファイバ心線4が螺旋溝2から脱して
しまう問題点があった。
【0011】本発明の目的は、光ファイバ心線を安定し
て落し込むことができる光ファイバケーブルコアの製造
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の手段を説明すると、次の通りである。
【0013】請求項1に記載の本発明は、走行する溝付
スペーサの螺旋溝に集合具の箇所で光ファイバ心線を落
し込んで光ファイバケーブルコアを製造する光ファイバ
ケーブルコアの製造方法において、前記集合具を前記溝
付スペーサの走行方向に移動しないように固定し、且つ
該集合具の箇所で前記光ファイバ心線を落し込む前記螺
旋溝の周方向の向きが常に一定方向を向いているように
前記溝付スペーサをその周方向には回転しないが長手方
向の走行は自在となるように溝向き固定具で固定すると
共に、前記集合具の上流側では前記螺旋溝の周方向の向
きを溝位置検出器で検出し該螺旋溝の周方向の向きが変
化したとき該螺旋溝の周方向の向きが元の向きに戻るよ
うに前記溝向き固定具より上流側の前記溝付スペーサを
その軸心の回りに回転する制御を行いつつ、前記集合具
の箇所で前記溝付スペーサの周方向に対して一定方向を
向いた前記螺旋溝に前記光ファイバ心線を落し込むこと
を特徴とする。
【0014】請求項2に記載の本発明は、走行する溝付
スペーサの螺旋溝に集合具の箇所で光ファイバ心線を落
し込んで光ファイバケーブルコアを製造する光ファイバ
ケーブルコアの製造方法において、前記集合具を前記溝
付スペーサの走行方向に移動しないように固定し、且つ
該集合具の箇所で前記光ファイバ心線を落し込む前記螺
旋溝の周方向の向きが常に一定方向を向いているように
前記溝付スペーサをその周方向には回転しないが長手方
向の走行は自在となるように溝向き固定具で固定すると
共に、前記集合具の下流側では前記螺旋溝の周方向の向
きを溝位置検出器で検出し該螺旋溝の周方向の向きが変
化したとき該螺旋溝の周方向の向きが元の向きに戻るよ
うに前記溝向き固定具より下流側の前記溝付スペーサを
その軸心の回りに回転する制御を行いつつ、前記集合具
の箇所で前記溝付スペーサの周方向に対して一定方向を
向いた前記螺旋溝に前記光ファイバ心線を落し込むこと
を特徴とする。
【0015】
【作用】このように本発明では、集合具を溝付スペーサ
の走行方向に移動しないように固定し、且つ該集合具の
箇所で光ファイバ心線を落し込む螺旋溝の周方向の向き
が常に一定方向を向いているように溝付スペーサをその
周方向には回転しないが長手方向の走行は自在となるよ
うに溝向き固定具で固定して、常に一定の落し込みポイ
ントとなるようにして光ファイバ心線の落し込みを行う
ので、光ファイバ心線の落し込みを従来に比べて安定し
て行わせることができる。
【0016】また、このとき、請求項1に記載の発明で
は、集合具の上流側では溝付スペーサの螺旋溝の周方向
の向きを溝位置検出器で検出し、該螺旋溝の周方向の向
きが変化したとき該螺旋溝の周方向の向きが元の向きに
戻るように溝向き固定具より上流側の溝付スペーサをそ
の軸心の回りに回転する制御を行うので、溝向き固定具
で溝付スペーサの周方向の回転を阻止していても、該溝
向き固定具より上流側に溝付スペーサの捩りが蓄積され
るのを防止できる。
【0017】更に、このとき、請求項2に記載の発明で
は、集合具の下流側では溝付スペーサの螺旋溝の周方向
の向きを溝位置検出器で検出し、該螺旋溝の周方向の向
きが変化したとき該螺旋溝の周方向の向きが元の向きに
戻るように溝向き固定具より下流側の溝付スペーサをそ
の軸心の回りに回転する制御を行うので、溝向き固定具
で溝付スペーサの周方向の回転を阻止していても、該溝
向き固定具より下流側に溝付スペーサの捩りが蓄積され
るのを防止することができる。
【0018】
【実施例】図1及び図2は、本発明に係る光ファイバケ
ーブルコアの製造方法を実施する装置の第1実施例を示
したものである。なお、前述した図10乃至図13と対
応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0019】本実施例の光ファイバケーブルコアの製造
装置は、溝付スペーサ3を供給するスペーササプライ5
の後に、捻回装置29,溝位置検出器6,溝向き固定具
30,集合具7,引取り機8,巻取機9がこの順序で設
けられた構造になっている。本発明では溝位置検出器
6,溝向き固定具30,集合具7は、従来と異なりいず
れも溝付スペーサ3の長手方向には移動しないように固
定ベース31に固定されている。
【0020】捻回装置29は、溝付スペーサ3をエンド
レスベルトで把持して捻回を行うようになっている。
【0021】溝位置検出器6は、ベアリング10で回転
自在に支持されている筒部14を有し、該筒部14には
溝付スペーサ3の螺旋溝2に挿入される溝検出子として
の溝検出ピン15が支持されている。このように溝付ス
ペーサ3の螺旋溝2に溝検出ピン15が挿入されるた
め、筒部14は溝付スペーサ3の螺旋溝2の周方向の位
置が変わると、その変わった角度分だけ溝検出ピン15
と共に回転するようになっている。筒部14の回転は、
該筒部14に取付けられた歯車16と、該歯車16に噛
み合う歯車17を介してポテンショメータ18に与えら
れ、電気信号として取り出されるようになっている。歯
車17はポテンショメータ18の回転軸に支持されてい
る。筒部14はベアリング10及びブラケット19を介
して固定テーブル31に支持され、ポテンショメータ1
8はブラケット19に支持されている。集合具7もブラ
ケット21を介して固定テーブル31に支持されてい
る。ポテンショメータ18からの電気信号(ポテンショ
信号)は、捻回装置29に与えられるようになってい
る。
【0022】溝向き固定具30は、固定目板32を備
え、該固定目板32の中心孔33には溝付スペーサ3が
貫通し、該固定目板32の外周寄りの位置の周方向に所
定間隔で設けられている周縁孔34にテープ状光ファイ
バ心線4が貫通するようになっている。固定目板32の
中心孔33には、環状の溝固定キー支持体35が嵌合固
定されている。該溝固定キー支持体35の内周には、図
示しないが放射状にキー嵌合凹部が設けられ、これらキ
ー嵌合凹部には溝固定子としての溝固定キー36が放射
方向に摺動自在に嵌合されている。キー嵌合凹部には、
螺旋溝2の深さに応じて溝固定キー36が該螺旋溝2に
挿入されるように付勢するスプリング37が介在されて
いる。固定目板32は、ブラケット32Aで固定テーブ
ル31に支持されている。
【0023】このような溝向き固定具30は、テープ状
光ファイバ心線4の螺旋溝2に落とし込み位置の手前で
溝固定キー36を螺旋溝2に挿入することにより、この
位置では溝付スペーサ3が周方向に回転せず、集合具7
でのテープ状光ファイバ心線4の落とし込みポイントで
該テープ状光ファイバ心線4を落とし込む螺旋溝2の向
きが常に一定方向を向くようになる。
【0024】次に、このような光ファイバケーブルコア
の製造装置を用いた光ファイバケーブルコアの製造方法
の一例について説明する。本実施例では、前述したよう
に集合具7を溝付スペーサ3の走行方向に移動しないよ
うに固定し、且つ該集合具7の箇所で光ファイバ心線4
を落し込む螺旋溝2の周方向の向きが常に一定方向を向
いているように溝付スペーサ3をその周方向には回転し
ないが長手方向の走行は自在となるように溝向き固定具
30で固定した状態で、溝付スペーサ3の螺旋溝2にテ
ープ状光ファイバ心線4を落とし込む。
【0025】このようにすると、溝体スペーサ3の周方
向におけるテープ状光ファイバ心線4の落し込みポイン
トが常に一定となるようにして該テープ状光ファイバ心
線4の落し込みを行うことができ、該テープ状光ファイ
バ心線4の落し込みを従来に比べて安定して行わせるこ
とができる。
【0026】また、この実施例では、集合具7の上流側
で螺旋溝2の周方向の向きを溝位置検出器6で検出し、
検出された変位量からなる検出信号を捻回装置29に与
え、この信号で捻回装置29を正逆回転(螺旋溝2のピ
ッチが変ったことにより検出器6の筒部14が回転させ
られた方向とは逆方向に溝付スペーサ3を捩ってやる)
することにより溝向き固定具30より上流側の溝付スペ
ーサ3をその軸心の回りに回転し、ポテンショメータ1
8の検出信号が0になるようにする。
【0027】このようにすると、溝向き固定具30で溝
付スペーサ3の周方向の回転を阻止していても、該テー
プ状光ファイバ心線4の落し込みポイントの上流側に溝
付スペーサ3の捩りが蓄積されるのを防止することがで
きる。
【0028】実際の螺旋溝2の見掛上のピッチの乱れ
は、そう大きなものではなく、通常は1〜2%である
(ピッチ=500 mmが標準)。
【0029】例えば、ラインを 回転数n=50rpm 速度V=25m/min と仮定すると、ピッチP=V/nより P=2500/50=500 mm 捻回装置29の回転数をΔn、該Δn回転によるピッチ
をP1 、螺旋溝2のピッチをP2 とすると、P1 とP2
の関係は、P0 を総合ピッチとすると、 1/P0 =(1/P2 )±(1/P1 ) となる。
【0030】落とし込み部でピッチを一定にしたいのだ
から、P=P0ゆえに、 1/P=(1/P2 )±(1/P1 ) の関係となる。
【0031】仮に、螺旋溝2のピッチが500 mmから、途
中で何らかの影響により490 mm,もしくは510 mmに見掛
上変化したとすると、当初のピッチ500 mmに戻すために
は、以下の如く制御をかければよい。
【0032】先ず、溝固定キー36より上流側で捩じり
が加わり、螺旋溝2のピッチがP2a=490 mmに小さくな
った場合について、図3(A)(B)を参照して説明す
る。図3(A)は溝付スペーサ3の平面図を示し、図3
(B)は図3(A)の3X−3X線断面図を示す。
【0033】図3(A)において、実線表示した螺旋溝
2はピッチ500 mmのときの状態を示し、1点鎖線表示し
た螺旋溝2は溝固定キー36より上流側で捩じりが加わ
り、ピッチが見掛上490 mmになったときの状態を示す。
また、螺旋溝2はZ撚りとして示している。
【0034】この場合には、図3(B)から明らかなよ
うに、溝検出ピン15は反時計方向にある角度だけ回転
しているので、ピッチを500 mmの状態に戻すためには、
溝固定キー36より上流側で溝付スペーサ3を時計方向
に回せばよい故、 1/P=(1/P2a)−(1/P1a) 1/500 =(1/490 )−(1/P1a) P1a=24500 mm また、捻回Δn時のスピードはVであるので、P1 =V
/Δnとなり、故に、 Δn=V/P1 Δna =V/P1a=25000 /24500 =1.02rpm この場合には、溝固定キー36より上流側で溝付スペー
サ3を時計方向に1.02rpm の捻回を捻回装置29で加え
ることによりピッチは500 mmとなり、落とし込み箇所で
の螺旋溝2の向きは一定となる。
【0035】次に、溝固定キー36より上流側で捩じり
戻しが加わり、螺旋溝2のピッチがP2b=510 mmに大き
くなった場合について、図4(A)(B)を参照して説
明する。図4(A)は溝付スペーサ3の平面図を示し、
図4(B)は図4(A)の4X−4X線断面図を示す。
【0036】図4(A)において、実線表示した螺旋溝
2はピッチ500 mmのときの状態を示し、1点鎖線表示し
た螺旋溝2は溝固定キー36より上流側で捩じり戻しが
加わり、ピッチが見掛上510 mmになったときの状態を示
す。
【0037】この場合には、図4(B)から明らかなよ
うに、溝検出ピン15は時計方向にある角度だけ回転し
ているので、ピッチを500 mmの状態に戻すためには、溝
固定キー36より上流側で溝付スペーサ3を反時計方向
に回せばよい故、 1/P=(1/P2b)+(1/P1b) 1/500 =(1/510 )+(1/P1b) P1b=25500 mm また、捻回Δn時のスピードはVであるので、P1 =V
/Δnとなり、故に、 Δn=V/P1 Δnb =V/P1b=25000 /25500 =0.98rpm この場合には、溝固定キー36より上流側で溝付スペー
サ3を反時計方向に0.98rpm の捻回を捻回装置29で加
えることによりピッチは500 mmとなり、落とし込み箇所
での螺旋溝2の向きは一定となる。
【0038】なお、この場合、図2に2点鎖線で示すよ
うに溝向き固定具30´を集合具7の後に設けると、該
集合具7より下流側で且つ引取り機8の上流で行う溝付
スペーサ3に対するテープ巻き作業等により該溝付スペ
ーサ3に捩じりが加えられても、その影響が集合具7の
上流側の溝付スペーサ3には波及せず、より一層テープ
状光ファイバ心線4の落とし込みを安定して行わせるこ
とができる。この場合の溝向き固定具30´は、溝向き
固定具30の各部に対応する部分にダッシュ付きの同一
符号を付けて示している。ただし、この溝向き固定具3
0´では、周縁孔34付の固定目板32の代わりに、周
縁孔をもたない固定板32´を用いている。
【0039】図5及び図6は、本発明に係る光ファイバ
ケーブルコアの製造方法を実施する装置の第2実施例を
示したものである。なお、前述した図1及び図2と対応
する部分には、同一符号を付けて示している。
【0040】本実施例の光ファイバケーブルコアの製造
装置は、溝位置検出器6と捻回装置29とテープ巻き機
38とを,集合具7の後に、溝位置検出器6,捻回装置
29,テープ巻き機38,引取り機8の順序となるよう
に図示のように配置した構造になっている。このような
光ファイバケーブルコアの製造装置では、テープ巻き機
38によるテープ巻き時に溝付スペーサ3に捩じりが加
わり、その影響が溝向き固定具30の下流の集合具7の
箇所における溝付スペーサ3に波及し、溝付スペーサ3
の螺旋溝2に対するテープ状光ファイバ心線4の落とし
込みが適正に行えなくなるので、これに対処できるよう
にしている。
【0041】かかる光ファイバケーブルコアの製造装置
による光ファイバケーブルコアの製造方法を図7(A)
(B)及び図8(A)(B)を参照して説明する。
【0042】図7(A)(B)に示すように、溝向き固
定具30の溝固定キー36より下流側で溝付スペーサ3
に捩じりが加わり、螺旋溝2のピッチが見掛上短くなっ
たときには、図7(B)に示すように溝向き固定具30
の下流で捻回装置29により溝付スペーサ3を反時計方
向に回す制御を行うことによりピッチを500 mmの状態に
戻すことができる。
【0043】図8(A)(B)に示すように、溝向き固
定具30の溝固定キー36より下流側で溝付スペーサ3
に捩じり戻しが加わり、螺旋溝2のピッチが見掛上長く
なったときには、図8(B)に示すように溝向き固定具
30の下流で捻回装置29により溝付スペーサ3を時計
方向に回す制御を行うことによりピッチを500 mmの状態
に戻すことができる。
【0044】なお、第1実施例では溝向き固定具30の
上流側に溝位置検出器6と捻回装置29とを設け、第2
実施例では溝向き固定具30の下流側に溝位置検出器6
と捻回装置29とを設けた例について説明したが、溝向
き固定具30の前後の溝付スペーサ3の螺旋溝2のピッ
チの変化に共に対処する場合には、溝向き固定具30の
上流側に溝位置検出器6と捻回装置29とを設け、且つ
溝向き固定具30の下流側に溝位置検出器6と捻回装置
29とを設けて前述したと同様の制御を行えばよい。
【0045】また、本発明は、螺旋溝2のピッチが溝付
スペーサ3の製造時に若干乱れが発生していた場合の、
テープ状光ファイバ心線4の落とし込み制御も同様に行
えることは勿論である。
【0046】上記のように本発明では、テープ状光ファ
イバ心線4の落とし込み位置が溝付スペーサ3の周方向
に一定となっているので、図2或いは図6のように溝付
スペーサ3の長手方向の1箇所で全てのテープ状光ファ
イバ心線4の落とし込みを行う以外に、図9に示すよう
にテープ状光ファイバ心線4の落とし込み位置を溝付ス
ペーサ3の長手方向にずらして行うこともできる。な
お、39は各テープ状光ファイバ心線4をそれぞれの落
とし込み位置にガイドするリング状の心線ガイドであ
る。
【0047】上記実施例では、光ファイバ心線としてテ
ープ状のものを用いる例について説明したが、該光ファ
イバ心線は断面丸型のもの等であってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光ファ
イバケーブルコアの製造方法では、集合具を溝付スペー
サの走行方向に移動しないように固定し、且つ該集合具
の箇所で光ファイバ心線を落し込む螺旋溝の周方向の向
きが常に一定方向を向いているように溝付スペーサをそ
の周方向には回転しないが長手方向の走行は自在となる
ように溝向き固定具で固定して、常に一定の落し込みポ
イントとなるようにして光ファイバ心線の落し込みを行
うので、光ファイバ心線の落し込みを従来に比べて安定
して行わせることができる。
【0049】また、このとき、請求項1に記載の発明で
は、集合具の上流側では溝付スペーサの螺旋溝の周方向
の向きを溝位置検出器で検出し、該螺旋溝の周方向の向
きが変化したとき該螺旋溝の周方向の向きが元の向きに
戻るように溝向き固定具より上流側の溝付スペーサをそ
の軸心の回りに回転する制御を行うので、溝向き固定具
で溝付スペーサの周方向の回転を阻止していても、該溝
向き固定具より上流側に溝付スペーサの捩りが蓄積され
るのを防止することができる。
【0050】更に、このとき、請求項2に記載の発明で
は、集合具の下流側では溝付スペーサの螺旋溝の周方向
の向きを溝位置検出器で検出し、該螺旋溝の周方向の向
きが変化したとき該螺旋溝の周方向の向きが元の向きに
戻るように溝向き固定具より下流側の溝付スペーサをそ
の軸心の回りに回転する制御を行うので、溝向き固定具
で溝付スペーサの周方向の回転を阻止していても、該溝
向き固定具より下流側に溝付スペーサの捩りが蓄積され
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバケーブルコアの製造方
法を実施する装置の第1実施例の概略構成を示した側面
図である。
【図2】図1の要部の拡大縦断面図である。
【図3】(A)は溝固定キーより上流側で溝付スペーサ
に捩じりが加わって該溝付スペーサの螺旋溝のピッチが
正常な状態から見掛上短くなった時の状態を示す平面
図、(B)は図3(A)の3X−3X線断面図である。
【図4】(A)は溝固定キーより上流側で溝付スペーサ
に捩じりが戻しが与えられて該溝付スペーサの螺旋溝の
ピッチが正常な状態から見掛上長くなった時の状態を示
す平面図、(B)は図4(A)の4X−4X線断面図で
ある。
【図5】本発明に係る光ファイバケーブルコアの製造方
法を実施する装置の第2実施例の概略構成を示した側面
図である。
【図6】図5の要部の拡大縦断面図である。
【図7】(A)は溝固定キーより下流側で溝付スペーサ
に捩じりが加わって溝付スペーサの螺旋溝のピッチが正
常な状態から見掛上短くなった時の状態を示す平面図、
(B)は図7(A)の7X−7X線断面図である。
【図8】(A)は溝固定キーより下流側で溝付スペーサ
に捩じりが戻しが与えられて溝付スペーサの螺旋溝のピ
ッチが正常な状態から見掛上長くなった時の状態を示す
平面図、(B)は図8(A)の8X−8X線断面図であ
る。
【図9】本発明の他の実施例の光ファイバの落とし込み
箇所の平面図である。
【図10】溝付スペーサの一例を示す斜視図である。
【図11】溝付スペーサの螺旋溝にテープ状光ファイバ
を落とし込む状態を示す要部横断図である。
【図12】従来の光ファイバケーブルコアの製造方法を
実施する装置の概略構成を示した側面図である。
【図13】図12の要部の一部縦断側面図である。
【符号の説明】 1 光ファイバケーブルコア 2 螺旋溝 3 溝付スペーサ 4 テープ状光ファイバ心線 5 スペーササプライ 6 溝位置検出器 7 集合具 8 引取り機 9 巻取機 10 ベアリング 11 回転目板 12 中心孔 13 周縁孔 14 筒部 15 溝検出ピン 16,17 歯車 18 ポテンショメータ 19 ブラケット 20 可動テーブル 21 ブラケット 22 ガイドレール 23 ガイド駒 24 スクリューネジ 25 ナットブロック 26 モータ 27 集合具移動機構 28 リミットスイッチ 29 捻回装置 30 溝向き固定具 31 固定テーブル 32 固定目板 32A ブラケット 33 中心孔 34 周縁孔 35 溝固定キー支持体 36 溝固定キー 37 スプリング 38 テープ巻き機 39 心線ガイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する溝付スペーサの螺旋溝に集合具
    の箇所で光ファイバ心線を落し込んで光ファイバケーブ
    ルコアを製造する光ファイバケーブルコアの製造方法に
    おいて、 前記集合具を前記溝付スペーサの走行方向に移動しない
    ように固定し、且つ該集合具の箇所で前記光ファイバ心
    線を落し込む前記螺旋溝の周方向の向きが常に一定方向
    を向いているように前記溝付スペーサをその周方向には
    回転しないが長手方向の走行は自在となるように溝向き
    固定具で固定すると共に、前記集合具の上流側では前記
    螺旋溝の周方向の向きを溝位置検出器で検出し該螺旋溝
    の周方向の向きが変化したとき該螺旋溝の周方向の向き
    が元の向きに戻るように前記溝向き固定具より上流側の
    前記溝付スペーサをその軸心の回りに回転する制御を行
    いつつ、前記集合具の箇所で前記溝付スペーサの周方向
    に対して一定方向を向いた前記螺旋溝に前記光ファイバ
    心線を落し込むことを特徴とする光ファイバケーブルコ
    アの製造方法。
  2. 【請求項2】 走行する溝付スペーサの螺旋溝に集合具
    の箇所で光ファイバ心線を落し込んで光ファイバケーブ
    ルコアを製造する光ファイバケーブルコアの製造方法に
    おいて、 前記集合具を前記溝付スペーサの走行方向に移動しない
    ように固定し、且つ該集合具の箇所で前記光ファイバ心
    線を落し込む前記螺旋溝の周方向の向きが常に一定方向
    を向いているように前記溝付スペーサをその周方向には
    回転しないが長手方向の走行は自在となるように溝向き
    固定具で固定すると共に、前記集合具の下流側では前記
    螺旋溝の周方向の向きを溝位置検出器で検出し該螺旋溝
    の周方向の向きが変化したとき該螺旋溝の周方向の向き
    が元の向きに戻るように前記溝向き固定具より下流側の
    前記溝付スペーサをその軸心の回りに回転する制御を行
    いつつ、前記集合具の箇所で前記溝付スペーサの周方向
    に対して一定方向を向いた前記螺旋溝に前記光ファイバ
    心線を落し込むことを特徴とする光ファイバケーブルコ
    アの製造方法。
JP4302443A 1992-11-12 1992-11-12 光ファイバケーブルコアの製造方法 Pending JPH06148481A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100346222B1 (ko) * 2000-09-07 2002-08-01 삼성전자 주식회사 광섬유 인출 설비를 위한 광섬유 스크랩 수집 장치
JP2012141433A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Ube Nitto Kasei Co Ltd 光ケーブル用スペーサの製造方法

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