JPH05806Y2 - - Google Patents

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JPH05806Y2
JPH05806Y2 JP13707485U JP13707485U JPH05806Y2 JP H05806 Y2 JPH05806 Y2 JP H05806Y2 JP 13707485 U JP13707485 U JP 13707485U JP 13707485 U JP13707485 U JP 13707485U JP H05806 Y2 JPH05806 Y2 JP H05806Y2
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spiral groove
cage
spacer
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は線条体表面の螺旋溝検出装置に係わ
り、特に、螺旋溝付きスペーサに心線を支持させ
てなるスペーサ型ケーブルを製造する場合等に用
いて好適な螺旋溝検出装置に関する。
「従来の技術」 スペーサ型ケーブルは、その中心にアルミニウ
ム、ガラス繊維補強プラスチツク等の可撓性の良
い抗張力体からなるスペーサが配設されて、該ス
ペーサ表面に設けた螺旋溝に光フアイバ等からな
る心線が挿入された構造とされ、ケーブルに作用
する張力等の外力から心線を保護するようになつ
ている。そして、このようなスペーサ型ケーブル
を製造する場合には、心線が挿入される前にスペ
ーサの螺旋溝を検出して、心線と螺旋溝との間に
ずれが生じないようにすることが必要とされてい
る。
第5図および第6図は、従来例の螺旋溝検出装
置を有するスペーサ型光フアイバケーブルの製造
装置を示すもので、該製造装置には、走行機構2
により長さ方向に走行させられるスペーサSの周
囲を一定速度で回転するケージ4と、該ケージ4
に支持されている複数のボビン3から引き出され
た光フアイバ心線Cを集合させてスペーサSの螺
旋溝Gに1心ずつ案内するダイス6との間に、光
センサ等を利用した螺旋溝検出装置21が、スペ
ーサSの周囲を間隔をおいて囲むように配設され
ている。そして、該螺旋溝検出装置21の中を挿
通させられるスペーサSの螺旋溝ピツチを連続的
に検出して、その検出信号に基づき走行機構2の
駆動を制御することにより、螺旋溝Gピツチに合
わせてスペーサSの走行速度を調整することが行
なわれている。
「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、このような螺旋溝検出装置21
であると、スペーサSに振動等が生じた場合に、
該スペーサSとこれに対して非接触状態の螺旋溝
検出装置21との間の相対位置が変化するため
に、螺旋溝Gピツチの検出誤差が生じて、光フア
イバ心線Cと螺旋溝Gとがずれ易くなる。この場
合、螺旋溝Gに光フアイバ心線Cを強制的に挿入
すると、光フアイバ心線Cに歪み等が生じて、伝
送損失が大きくなるという問題点が生じる。
本考案は前記問題点を有効に解決するもので、
スペーサ等の線条体の振動等による影響を少なく
して、螺旋溝の検出精度を高めることができる線
条体の螺旋溝検出装置の提供を目的とする。
「問題点を解決するための手段」 前記目的を達成するため、本考案は、複数の螺
旋溝を有する線状体が挿通される中空状の主軸を
備え、該主軸の中空部を介して前記線条体の周囲
を回転するとともに、前記線条体の螺旋溝に挿入
される心線を支持するためのケージと、前記線条
体の螺旋溝に係合する爪を備え、前記ケージに対
し前記主軸を介して相対回転自在に支持されると
ともに、螺旋溝に前記爪が係合された前記線条体
のその長さ方向への走行に伴い螺旋溝に沿つて前
記線条体の回りを回転させられる回転板と、前記
ケージの主軸に一体とされたプーリーを介して連
設されるとともに、前記回転板を支持するプーリ
ーを介して連設され、前記線条体のその長さ方向
への走行に伴う螺旋溝の変位を回転運動に変換す
ることにより、前記ケージの回転方向と前記回転
板の回転方向との位相差を検出する回転検出機構
とを具備することを特徴とする。
「作用」 本考案によれば、螺旋溝に直接接触状態の回転
板により線条体の走行による螺旋溝の変位を回転
運動に変換してケージとの位相差の検出を容易に
するとともに、線条体の振動等による影響を少な
くし、かつ、螺旋溝ピツチの変動に回転板の角速
度を追従させ得て、該螺旋溝の検出精度を向上さ
せることができる。これにより、螺旋溝への心線
挿入を円滑に行わせることができる。
「実施例」 以下、線条体としてスペーサ型光フアイバケー
ブルに使用されるスペーサに適用した本考案の螺
旋溝検出装置の一実施例について第1図ないし第
4図を参照して説明する。
第1図は、本考案に係わる螺旋溝検出装置を有
するスペーサ型光フアイバケーブルの製造装置を
示すもので、該製造装置は、駆動機構1に、スペ
ーサSをその長さ方向に走行させるための引き取
りキヤプスタン等の走行機構2と、スペーサSの
周囲を一定速度で回転させられるとともに光フア
イバ心線Cを支持する複数のボビン3が配設され
たケージ4と、光フアイバ心線Cが挿入された後
のスペーサSにテープを巻き付けるテープ巻き機
5とが連設されるとともに、前記ケージ4よりも
スペーサSの走行方向前方位置に、光フアイバ心
線Cを集合させながらスペーサSの螺旋溝Gに1
心ずつ案内するダイス6が配設された概略構成と
され、前記ケージ4に、本考案に係わる螺旋溝検
出装置7が一体に組み込まれている。
すなわち、該螺旋溝検出装置7は、第2図に示
すように、ケージ4と一体の中空状の主軸4a
に、プーリー8が主軸4aの軸心に沿つて回転自
在に支持されるとともに、該プーリー8の中央部
に、前記主軸4aの中を挿通されるスペーサSの
螺旋溝Gに第3図に示すように爪9aを係合させ
ることによりその回りを回転させられる回転板9
が取り付けられ、また、前記プーリー8と、ケー
ジ4の主軸4aに一体のプーリー10とに、これ
らの位相差を検出する後述の回転検出機構11が
連設された構成とされている。なお、前記回転板
9を支持しているプーリー8には、ケージ4と一
体のプーリー10のリム10a間を通つてケージ
4から引き出される各光フアイバ心線Cを挿通さ
せるための複数の孔12が配設されており、これ
ら孔12は、両プーリー8,10の間にわずかな
位相差が生じても光フアイバ心線Cにプーリー8
が干渉しないようにその回転方向に沿う長穴状に
形成される。
また、前記回転検出機構11は、第4図に示す
ように、前記両プーリー8,10の回転に同期さ
せられる各従動プーリー13A,13Bを有する
とともに、これら従動プーリー13A,13B
が、台座14に相対回転自在に支持された二重の
筒状をなす軸15A,15Bにそれぞれ固定さ
れ、各軸15A,15Bにポテンシヨメータ16
のボデイ16aとシヤフト16bとがそれぞれ連
結され、該ポテンシヨメータ16に給電用のスリ
ツプリング17が連設された構成とされている。
該ポテンシヨメータ16は、いわゆる正弦・余弦
型のポテンシヨメータで、ボデイ16aとシヤフ
ト16bとの相対回転角の変化に対して抵抗値が
直線的に変化する範囲を利用して位相差の検出を
行なうようになつている。
そして、前記回転検出機構11は、前記駆動機
構1と走行機構2およびテープ巻き機5との間に
配設されている変速機18に制御機構19を介し
て電気的に接続されている。該変速機18は、例
えばデイフアレンシヤルギヤであり、回転検出機
構11の出力に基づき前記制御機構19によりい
わゆる第3軸が回転させられることにより、走行
機構2によるスペーサSの走行速度を増減するよ
うになつている。
このように構成された螺旋溝検出装置7は、ス
ペーサSが走行させられると、その螺旋溝Gに爪
9aを係合させている回転板9が螺旋溝Gに沿つ
てスペーサSの回りを回転させられることによ
り、該回転板9と、スペーサSの周囲を回転して
いるケージ4との位相差を回転検出機構11によ
り検出することができる。そして、その検出結果
に基づいて制御機構19を作動させて、位相差を
設定範囲内に保ちながらスペーサSの螺旋溝Gへ
の光フアイバ心線Cの挿入を行なわせることがで
きるものである。すなわち、これら回転板9とケ
ージ4との間に螺旋溝Gピツチの変動等により位
相差が生じると、回転検出機構11のポテンシヨ
メータ16に抵抗変化が生じ、該抵抗変化が設定
範囲以上の場合には、制御機構19によつて変速
機18を制御して走行機構2によるスペーサSの
走行速度およびテープ巻き機5によるテープの巻
き付け速度を調整することができるものである。
この場合、ポテンシヨメータ16の抵抗変化の範
囲、すなわち回転板9とケージ4との位相差の範
囲は、スペーサSに挿入される光フアイバ心線C
にその許容応力以上の応力を発生させない範囲に
設定される。
したがつて、スペーサSの螺旋溝Gに係合させ
た回転板9によつて螺旋溝Gを直接的に検出し
て、スペーサSの振動等による影響を少なくして
その検出精度を高めることができ、この場合、螺
旋溝Gのピツチにばらつきが生じている場合で
も、回転板9の角速度を螺旋溝Gのピツチの変動
に合わせて追従させることができ、スペーサSの
走行速度等の制御を正確に行なわせることができ
るものである。
なお、一実施例では、ケージ4の角速度を一定
にして、回転板9とケージ4との位相差の検出結
果により走行機構2等を制御するようにしたが、
走行機構2等の駆動を一定にしてケージ4を制御
するようにしてもよく、また、前記回転検出機構
11は、ポテンシヨメータ16を利用したものに
限定されるものではなく、回転を検出することが
できる各種のセンサ等を利用することができ、さ
らに、本考案の螺旋溝検出装置は、一実施例のス
ペーサの他、螺旋溝を有する各種の線条体に適用
することができる。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案における線条体表
面の螺旋溝検出装置によれば、複数の螺旋溝を有
する線状体が挿通される中空状の主軸を備え、該
主軸の中空部を介して前記線条体の周囲を回転す
るとともに、前記線条体の螺旋溝に挿入される心
線を支持するためのケージと、前記線条体の螺旋
溝に係合する爪を備え、前記ケージに対し前記主
軸を介して相対回転自在に支持されるとともに、
螺旋溝に前記爪が係合された前記線条体のその長
さ方向への走行に伴い螺旋溝に沿つて前記線条体
の回りを回転させられる回転板と、前記ケージの
主軸に一体されたプーリーを介して連設されると
ともに、前記回転板を支持するプーリーを介して
連設され、前記線条体のその長さ方向への走行に
伴う螺旋溝の変位を回転運動に変換することによ
り、前記ケージの回転方向と前記回転板の回転方
向との位相差を検出する回転検出機構とを具備す
る構成としたものであるから、螺旋溝に直接接触
状態の回転板により線条体の走行による螺旋溝の
変位を回転運動に変換してケージとの位相差の検
出を容易にするとともに、線条体の振動等による
影響を少なくし、かつ、螺旋溝ピツチの変動に回
転板の角速度を追従させ得て、該螺旋溝の検出精
度を向上させることができ、したがつて、螺旋溝
への心線挿入を円滑に行わせることができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の線条体の螺旋溝検出装置をス
ペーサ型光フアイバケーブルの製造装置に適用し
た一実施例を示す概略構成図、第2図は第1図の
鎖線で示す部分の拡大断面図、第3図は第2図
の−線に沿う矢視図、第4図は第1図におけ
る回転検出機構の詳細断面図、第5図は従来例の
螺旋溝検出装置を有するスペーサ型光フアイバケ
ーブルの製造装置を示す概略図、第6図は第5図
の鎖線で示す部分の拡大詳細図である。 1……駆動機構、2……走行機構、3……ボビ
ン、4……ケージ、4a……主軸、5……テーブ
巻き機、6……ダイス、7……螺旋溝検出装置、
8……プーリー、9……回転板、9a……爪、1
0……プーリー、11……回転検出機構、12…
…孔、13A,13B……従動プーリー、14…
…台座、15A,15B……軸、16……ポテン
シヨメータ、17……スリツプリング、18……
変速機、19……制御機構、S……スペーサ、G
……螺旋溝、C……光フアイバ心線。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の螺旋溝Gを有する線状体Sが挿通される
    中空状の主軸4aを備え、該主軸の中空部を介し
    て前記線条体の周囲を回転するとともに、前記線
    条体の螺旋溝に挿入される心線Cを支持するため
    のケージ4と、 前記線条体の螺旋溝に係合する爪9aを備え、
    前記ケージに対し前記主軸を介して相対回転自在
    に支持されるとともに、螺旋溝に前記爪が係合さ
    れた前記線条体のその長さ方向への走行に伴い螺
    旋溝に沿つて前記線条体の回りを回転させられる
    回転板9と、 前記ケージの主軸に一体とされたプーリー1
    0,13Bを介して連設されるとともに、前記回
    転板を支持するプーリー8,13Aを介して連設
    され、前記線条体のその長さ方向への走行に伴う
    螺旋溝の変位を回転運動に変換することにより、
    前記ケージの回転方向と前記回転板の回転方向と
    の位相差を検出する回転検出機構11と、 を具備してなる線条体表面の螺旋溝検出装置。
JP13707485U 1985-09-07 1985-09-07 Expired - Lifetime JPH05806Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2521801B2 (ja) * 1988-12-08 1996-08-07 宇部日東化成株式会社 光ファイバ―担持用スペ―サ―の反転角度測定方法およびその装置

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JPS6258701U (ja) 1987-04-11

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