JPH06146339A - 溝に土砂を充填する装置 - Google Patents

溝に土砂を充填する装置

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JPH06146339A
JPH06146339A JP32618092A JP32618092A JPH06146339A JP H06146339 A JPH06146339 A JP H06146339A JP 32618092 A JP32618092 A JP 32618092A JP 32618092 A JP32618092 A JP 32618092A JP H06146339 A JPH06146339 A JP H06146339A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単かつ容易に、しかも外に漏れないように
溝に土砂を充填する。 【構成】 ダンプ式運搬車1と、横送りコンベア3と、
横送りコンベア3の駆動部材4とを備える。横送りコン
ベア3は、ダンプ式運搬車1の荷台2の後端に横向きに
配設され、かつ、排出端は荷台2の側面から突出してい
る。ダンプ式運搬車1が溝に沿って走行し、荷台2を傾
動して積載する土砂を横送りコンベア3に供給し、横送
りコンベア3が溝に土砂を供給する。 【効果】 ダンプ式運搬車1を溝に沿って走行して、溝
に土砂を充填できる。このため、著しく省力化し、施工
時間を短縮し、さらに施工コストを低減して漏れないよ
うに溝に土砂を充填できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として田畑に暗きょ
排水管を埋設するときに使用される装置であって、溝に
土砂を充填する装置に関する。ところで、本明細書にお
いて土砂とは、土と砂利とが混合したものに特定しな
い。例えば、暗きょ排水管には、砂利や砕石等の疎水材
が使用されるが、他の用途には土等も使用される。
【0002】
【従来の技術】田畑に暗きょ排水管を埋設するには下記
のようにする。 田畑に所定の勾配で溝を掘る。この場合、例えば溝
の幅を約30cm、深さを約60cmとする。 溝に暗きょ排水管を入れる。 溝に沿って砂利を充填する。砂利は暗きょ排水管を
埋設するように充填する。砂利を入れるには、ダンプ式
の運搬車で溝の近くに砂利を運び、この運搬車の荷台か
ら、ショベルカーですくい取って溝に充填する。また
は、ダンプ式運搬車の荷台から砂利を人夫がつつみです
くい取り、これを一輪車に移して溝に充填する。 砂利を充填した後、砂利の上に、掘り起こした土を
充填して上面を水平にする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにして暗きょ
排水管を埋設する工事において、溝に沿って土砂を充填
するのに手間がかかる。同じように、道路に沿って側溝
を構築する場合も、道路に溝を掘り、この溝の底に砂利
を充填し、砂利の上にコンクリート製の側溝ブロックを
敷設して施工する。この場合も、溝に沿って砂利を充填
するのに手間がかかる欠点がある。
【0004】さらに、ショベルカーを操作して砂利を充
填する場合、溝から砂利が漏れないようにするのが難し
い。溝から漏れた砂利は、田畑において作物の栽培の邪
魔になり、側溝を構築するときには、これを除去するの
に手間がかかる。さらに、ショベルカーとダンプ式運搬
車の両方を使用して田畑に暗きょ排水管を埋設すると、
これ等の車両が土を押圧する回数が多くなり、土を締め
硬めることになる。従って、土の排水性が低下する欠点
がある。暗きょ排水管は、排水性を改善するために施工
すので、この工事で排水性が低下することは、極めて困
ったことである。
【0005】本発明は、このように欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、簡単かつ容易に、しかも外に漏れないように土砂を
充填できる溝に土砂を充填する装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の溝に土砂を充填
する装置は、前述の目的を達成するために下記の構成を
備える。すなわち、本発明の装置は、ダンプ式運搬車1
と、このダンプ式運搬車1の荷台2の後端に横向きに配
設されると共に、排出端が荷台2の側面から突出してい
る横送りコンベア3と、横送りコンベア3を駆動する駆
動部材4とを備ている。ダンプ式運搬車1が溝に沿って
走行し、荷台2を傾動して積載する土砂を横送りコンベ
ア3に供給し、横送りコンベア3が溝に土砂を供給する
ように構成されている。
【0007】
【作用】本発明の溝に土砂を充填する装置は、下記のよ
うにして溝に土砂を充填できる。 ダンプ式運搬車1の荷台2に砂利、土、砂利と土と
が混ざったものを積載する。 ダンプ式運搬車1を溝に沿って走行させる。横送り
コンベア3は荷台2の横から突出している。横送りコン
ベア3の先端を溝に位置させてダンプ式運搬車1を走行
させる。したがって、ダンプ式運搬車1は、横送りコン
ベア3の突出量だけ溝から離れて走行する。 ダンプ式運搬車1の荷台2を傾動して、積載する土
砂を横送りコンベア3に供給する。 横送りコンベア3は、供給された土砂を横に移送し
て排出して、溝に充填する。
【0008】本発明の装置は、このように、ダンプ式運
搬車1が溝に沿って走行し、荷台2を傾動して横送りコ
ンベア3を駆動することによって、搭載した土砂を溝に
充填できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための装置を例示するものであって、本発
明の装置は、構成部品の形状、構造、配置等を下記のも
のに特定するものでない。本発明の装置は、特許請求の
範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0010】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0011】図1に示す溝に土砂を充填する装置は、ダ
ンプ式運搬車1と、横送りコンベア3と、駆動部材4と
を備える。
【0012】ダンプ式運搬車1には、例えば、キャタピ
ラで移動するクローラー式のものや、車輪で移動するホ
ィール式のものが使用できる。このダンプ式運搬車1
は、傾動できる荷台2を装備しており、荷台2の後端に
はゲート5を設けている。ゲート5は、上下に移動し
て、傾動した荷台2の土砂排出量を調整する。ゲート5
を高く引き上げると、荷台2の後端が大きく開口されて
多量の土砂が横送りコンベア3に送り出される。反対に
ゲート5の引き揚げ量を少なくすると、荷台2後端の開
口面積が小さく、少量の土砂が横送りコンベア3に送り
だされる。荷台2から横送りコンベア3に送りだされる
土砂の量は、荷台2の傾斜角と、ゲート5を引き揚げる
量とで調整する。このように上下に移動できるゲート5
は、荷台2の両側に設けられた側板6のガイド溝に摺動
できるように案内している。ガイド溝は、側板6の後端
に垂直に設けている。
【0013】横送りコンベア3は、荷台2から送り出さ
れる土砂を横、水平に移送して溝に充填する。図に示す
横送りコンベア3は、ベルトコンベアである。この横送
りコンベア3は、荷台2の後端で多少下方に位置して、
横向きに、しかも水平にダンプ式運搬車1のシャーシー
に固定されている。横送りコンベア3は、荷台2の側面
から、例えば50cm〜2m、好ましくは70cm〜
1.5m突出している。横送りコンベア3の荷台2から
の突出量が短すぎると、溝に土砂を充填するときに、ダ
ンプ式運搬車1が溝の近くを走行する。横送りコンベア
3は、中間で折曲できる構造とすることができる。この
装置は、ダンプ式運搬車が走行するときに、横送りコン
ベアを折り畳むことによって、ダンプ式運搬車の車幅以
内にすることができ、走行が楽になる。さらに、横送り
コンベアは、ダンプ式運搬車に脱着できるように装備す
ることもできる。この装置は、ダンプ式運搬車を走行さ
せるときに、横送りコンベアを外し、溝に土砂を充填す
るときに、横送りコンベアをダンプ式運搬車に取り付け
る。
【0014】田畑に暗きょ排水管を埋設する場合、ダン
プ式運搬車1が溝の近くを走行すると、車輪の重量で溝
を押し潰すことがある。このため、横送りコンベア3の
突出量は長くするのがよい。ただ、突出量が長すぎる
と、移送する土砂と横送りコンベア3自体が重くなっ
て、極めて強い取り付け構造とする必要があって重くな
る欠点がある。このため、横送りコンベア3の突出量
は、重量と使用状態とを考慮して、前述の範囲で最適値
に設計される。
【0015】横送りコンベア3は、荷台2の近傍にカバ
ー7を設けている。カバー7は、荷台2から供給される
土砂が、ベルトの上から漏れるのを防止する。したがっ
て、ベルトの両側にテーパー状に設けられている。
【0016】さらに、横送りコンベア3の先端には、土
砂が溝から漏れないように充填するためにガイド板8を
設けている。ガイド板8は厚いゴム板で、ベルトで移送
される土砂をこれに衝突させて下方に落下させる。した
がって、ガイド板8はベルトの先端から多少離して、垂
直に配設している。さらに、ガイド板8は下端を溝の内
部に延長し、あるいは、溝の近くまで延長できる高さと
している。
【0017】駆動部材4は、ベルトコンベアのプーリー
9を駆動する。プーリー9にはコンベアベルトを掛けて
いる。駆動部材4には小型のエンジンが使用できる。エ
ンジンは減速機を介してプーリーに連結される。エンジ
ンの回転速度を調整して、土砂の供給量を調整する。エ
ンジンの回転速度を早くし、荷台2から横送りコンベア
3に多量の土砂を供給すると、土砂の送り出し量が多く
なる。駆動部材4には、エンジンに代わってモーターも
使用できる。モーターである駆動部材4は、車のバッテ
リーで駆動する。
【0018】この構造の装置は、下記のように使用し
て、図2に示すように、田畑の溝に砂利を充填して暗き
ょ排水管を埋設できる。 田畑に溝10を掘って、溝に暗きょ排水管11を入
れる。 ダンプ式運搬車1の荷台2に砂利を充填する。 ダンプ式運搬車1に横付けして、溝10と平行に位
置させる。このとき、横送りコンベア3の先端を溝に案
内する。 駆動部材4でもって横送りコンベア3のベルトコン
ベアを駆動する。 荷台2を傾動して積載した砂利を横送りコンベア3
に供給しながら、ダンプ式運搬車1を溝に沿って走行さ
せる。この状態で横送りコンベア3から砂利が溝に供給
されて、ダンプ式運搬車1が移動する。溝に充填する砂
利の量は、ダンプ式運搬車1の移動速度と、横送りコン
ベア3からの送り出し量で調整する。溝に充填する砂利
の量が多すぎると、ダンプ式運搬車1の移動速度を速く
し、あるいは、横送りコンベア3の送り出し量を少なく
する。 砂利を充填した溝は、掘削土を入れて平面状に均
す。
【0019】
【発明の効果】本発明の装置は、ダンプ式運搬車を溝に
沿って移動しながら、横送りコンベアから土砂を送り出
すことによって、簡単かつ容易に、しかも、土砂が溝か
ら漏れないように均一に供給でき、従来の装置に比較し
て著しく省力化して、迅速に能率よく作業できる特長が
ある。ちなみに、本発明が実際に行った実験によると、
4屯のダンプ式運搬車に満載した土砂を、従来の人力に
よる方法で溝に充填すると約2時間かかるが、本発明の
装置を使用すると、同じ量の土砂を約15分で綺麗に漏
れなく溝に充填できた。
【0020】また、本発明の装置は、横送りコンベアが
荷台の横から突出されているので、ダンプ式運搬車が溝
から多少離れたところを走行して、溝に土砂を充填でき
る。このため、ダンプ式運搬車が溝を押し潰すことがな
く、さらに、ショベルカー等が田畑の土をみだりに締め
硬めることがなく、これによって、排水性が低下する欠
点が防止される。また、道路の側溝工事において砂利を
溝に充填する場合も、ダンプ式運搬車が溝から離れた道
路を走行するので、側溝やその近傍の抱懐を防止でき
る。さらに、迅速に能率よく工事を完了できるので、交
通妨害を最小にできる特長もある。さらにまた、ダンプ
式運搬車の運転者は、横送りコンベアの先端を溝に案内
して楽に運転できる。それは、横送りコンベアの先端が
荷台から横に突出しているので、横送りコンベアの端を
見やすいからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す溝に土砂を充填する装
置の使用状態を示す斜視図
【図2】田畑に暗きょ排水管を埋設する状態を示す断面
【符号の説明】
1…ダンプ式運搬車 2…荷台 3…横送りコンベア 4…駆動部材 5…ゲート 6…側板 7…カバー 8…ガイド板 9…プーリー 10…溝 11…暗きょ排水管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンプ式運搬車(1)と、このダンプ式運
    搬車(1)の荷台(2)の後端に横向きに配設されると共に、
    排出端が荷台(2)の側面から突出している横送りコンベ
    (3)と、横送りコンベア(3)を駆動する駆動部材(4)
    を備え、ダンプ式運搬車(1)が溝(10)に沿って走行し、
    荷台(2)を傾動して積載する土砂を横送りコンベア(3)
    供給し、横送りコンベア(3)が溝(10)に土砂を供給する
    ように構成された溝に土砂を充填する装置。
JP4326180A 1992-11-10 1992-11-10 暗きょ排水管を埋設する溝に土砂を充填する装置 Expired - Lifetime JP2640648B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001279671A (ja) * 2000-03-28 2001-10-10 Toa Harbor Works Co Ltd 水底への覆砂方法及び装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55122933A (en) * 1979-03-15 1980-09-22 Kubota Ltd Feeder of water permeable material in ditching machine
JPS59178114A (ja) * 1983-03-28 1984-10-09 Kawasaki Steel Corp 厚板圧延における板反り制御方法
JPH01136841A (ja) * 1987-11-21 1989-05-30 Yusaku Takahashi ダンプカー

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