JP3392581B2 - クローラ式斜面走行機 - Google Patents

クローラ式斜面走行機

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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、クローラ式の下部走
行体により斜面を走行するクローラ式斜面走行機に関す
るもので、特に緩勾配斜面上を走行して建設工事を行う
建設機械、あるいは緩勾配斜面上を走行して建設資材を
運搬する運搬機械に有効に適用される。 【0002】 【従来技術】近年、盛土法面などの地震・降雨対策とし
て、地盤をアースオーガタイプなどのドリリング・ミキ
シングマシンにより回転掘進しつつ土壌と固化材を混合
攪拌して固結化し、さらにその中心部にアンカー体を構
築する斜面強化工法が開発され実施されている。 【0003】このような斜面強化工法を緩勾配斜面に適
用する場合、従来、小規模工事では人力により資材の運
搬等を行い、側道に配置したバックホータイプの施工機
械でドリリング・ミキシングなどの作業を行っていた。
また、比較的大規模工事では建設機械用の仮設構台を架
設して、この仮設構台にアースオーガタイプの施工機械
を配置してドリリング・ミキシングなどの作業を行って
いた。 【0004】また、斜面上で土砂,コンクリートブロッ
ク,パイプ,矢板などの建設資材を運搬する方法として
は、従来、人力により運搬する方法、ベルトコンベヤで
運搬する方法、斜面上に仮設運搬路を構築する方法など
が採用されていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
緩勾配斜面における斜面強化工法では、 斜面上での
運搬作業や土工は、人が自由に移動することが困難であ
り、極めて作業効率が悪く、かつ危険な作業となる、
これにより、工期が長くなり、コストが高くなる、
斜面の手前に側道がない場合には、バックホータイプ
の施工機械を設置することができないなどの問題点があ
る。 【0006】また、仮設構台を架設する場合にも、
仮設構台を架設するため、工期が長くなり、かつコスト
が高くなるなどの問題があり、 斜面の手前に側道が
ない場合には、仮設構台用の資材を人力で運搬せざるを
得ず、前述の人力による場合と同様の問題点を有する。 【0007】さらに、従来の建設資材運搬方法でも、次
のような問題点がある。 【0008】(1) 人力による方法 軽微な資材のみ運搬可能であり、大きく重い資材を
扱うことができない、斜面上では、人が自由に移動す
ることが困難であり、極めて運搬効率が悪く、かつ危険
な作業となる、 運搬効率が悪いため、工期が長くな
り、コストも高くなる。 【0009】(2) ベルトコンベヤによる方法 土砂の搬送はできるが、それ以外の資材の搬送は困
難である、 斜面上にベルトコンベヤを設置すること
自体が困難となる。 【0010】(3) 仮設運搬路を構築する方法 人力運搬路程度の軽微なものでは、運搬効率が悪
い、 建設車両が通行可能な規模の仮設運搬路では、
仮設構台などを構築するため、工期とコストが増大す
る。 【0011】なお、斜面にアースオーガタイプのクロー
ラ式施工機械を走行させて直接斜面強化工法を実施し、
あるいは資材の運搬を行うことも考えられるが、現状の
クローラ式走行機の履帯は進行方向に対して直交する方
向のグローサー(突起物)があるだけであり、斜面を登
ったり下りたりすることはできるものの、斜面を水平方
向(斜面勾配方向と直交する方向)に走行することがで
きず、また作業時の安定性が悪く、実施できない。 【0012】この発明は、前述のような問題点を解消す
べくなされたもので、その目的は、斜面を自由にかつ安
全に走行することができると共に、作業時の安定性を確
保することができ、斜面上でも斜面強化などの建設工事
や建設資材の運搬作業などを効率良く実施でき、従来の
人力作業を極力軽減すると共に、仮設構台を不要のもの
とし、工期の短縮と工事コストの低減を図ることがで
き、しかも斜面に敷設された斜面保護部材などを破壊す
ることなく、かつ斜面上での横滑り防止効果も向上させ
ることのできるクローラ式斜面走行機を提供することに
ある。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明に係るクローラ式
斜面走行機は、シューエレメントがエンドレスに連結さ
れた履帯を装着してなるクローラ式斜面走行機であっ
て、特に斜面強化工法に使用されるクローラ式のドリリ
ング・ミキシングマシン等のクローラ式建設施工機械や
上部荷台を備えたクローラ式運搬機械などに適用される
ものであり、硬質ゴムからなるシューエレメントまたは
硬質ゴムで被覆されたシューエレメントの接地面に、走
行方向と直交する方向の爪(通常のグローサー)とは別
に、走行方向に対して平行にまたは傾斜して延在する
の突起物(走行方向に長い部が設けられ、該板状
の突起物は、シューエレメントの有効長とほぼ同じ長さ
を有し、履帯の直線部分で走行方向に殆ど隙間なく連続
した板状スタビライザーあるいは走行方向に間隔をおい
て断続的な板状スタビライザーを形成するように配設さ
れ、かつ、該板状の突起物のシューエレメントの表面か
らの高さは前記爪(通常のグローサー)のシューエレ
メントの表面からの高さよりも大きく、前記爪および
前記板状の突起物は硬質ゴムからなるまたは硬質ゴム
で被覆されたものであることを特徴とする。前記板状
突起物、高さ前記爪(通常のグローサー)の高さよ
り大き、硬質ゴム製の横滑り防止グローサーとなり、
連続した板状スタビライザーあるいは断続的な板状スタ
ビライザーを形成する。 【0014】前記走行方向に対して平行にまたは傾斜し
て延在する突起物の形状は、走行方向に長い板状のもの
、地盤への貫入性の良さや製作のし易さなどの点から
は板材とする。また、各突起物は走行方向に連続するよ
うに配設してもよいし、連続することなく断続的とし、
突起物と突起物との間に隙間が設けられてもよい。ま
た、各突起物は走行方向に対して傾斜させてもよい。 【0015】なお、走行方向に長い板状突起物の高さ
は、履帯の走行方向と直交する爪すなわち通常のグロー
サーの高さよりも大きくして横滑り防止効果を大きくし
ている。 【0016】また、これら突起物は、山側および谷側の
両側の履帯に設ける方がよいが、斜面の谷側の履帯にの
み(履帯の両側面あるいは谷側の片面のみ)、設けるだ
けでも有効である。 【0017】 【作用】以上のような構成において、走行機本体を傾斜
面の水平方向に走行させ、所定の位置で停止させてドリ
リング・ミキシングや建設資材排出などの作業を行う。
履帯を構成するシューエレメントに、走行方向と直交す
る方向の爪(通常のグローサー)とは別に、この爪の高
さよりも高さの大きい板状突起物すなわち横滑り防止
グローサーによる板状スタビライザーを設けることによ
り、走行時の横滑りが大幅に解消され、安全で安定した
走行により斜面強化作業や運搬作業などを効率良く行え
る。さらに、斜面上でのドリリング・ミキシングや建設
資材排出などの作業時の負荷に対しても上記構造の横滑
り防止グローサーにより安定性が確保され、ドリリング
・ミキシングなどの作業を安全に行うことができる。 【0018】履帯に硬質ゴムを使用しているため、斜面
上に既設のコンクリート法枠等を破壊することなく走行
を行うことができる。さらに、硬質ゴムは金属製に比べ
て接地抵抗が大きく、斜面上を滑ることなく走行でき
る。また、コンクリート法枠の雨水ガイド用突出部分を
走行方向に前後する一対の板状突起物で挟んでも、硬質
ゴム製であるため、雨水ガイド用突出部分の剪断破壊も
解消することができる。 【0019】なお、横滑り防止グローサーの高さは、高
い程横滑り防止効果が大きく、履帯の走行方向と直交す
る爪よりも高くしている。なお、横滑り防止グローサー
の高さを高くし過ぎると、走行機本体の旋回性が悪くな
り、また斜面を傷める(乱す)ため、これを考慮して上
限が決められる。また、谷側の履帯における谷側面の横
滑り防止グローサーの横滑り防止効果が大きく、ここに
のみ横滑り防止グローサーを設けても横滑り防止効果が
ある。 【0020】 【実施例】以下、この発明を図示する実施例に基づいて
説明する。図1に、この発明に係るクローラ式斜面走行
機のシューエレメント部分を示す。図は、斜面強化工
法に使用するクローラ式ドリリング・ミキシングマシン
に適用した例、図は、建設資材を運搬するクローラ式
斜面運搬機に適用した例である。 【0021】クローラ式ドリリング・ミキシングマシン
1は、図に示すように、主として本体フレーム2と足
回り部分3と上部旋回体4とフロントアタッチメント5
から構成されている。本体フレーム2上に旋回可能に取
付けられた上部旋回体4の前面には、フロントアタッチ
メント5が垂直方向の傾動部材6,回転部材7,横方向
のスライド部材8を介して取付けられ、必要な作業姿勢
や待機姿勢等をとることができる。 【0022】フロントアタッチメント5は、リーダ9に
沿って直線駆動機構により移動可能なオーガロッド10
と、このオーガロッド10を回転駆動する回転用モータ
11などを備えている。オーガロッド10の先端部に
は、掘削翼・攪拌翼・共回り防止翼・固化材吐出口など
が設けられ、回転掘進しつつ土壌と固化材を混合攪拌し
て土壌を固結化し、またオーガロッド10内にはアンカ
ー材が挿通されており、混合攪拌されたソイルセメント
中心部にアンカー材が配設される。 【0023】足回り部分3は履帯(シューリンク)1
2,起動スプロケット13,アイドラ14,トラックフ
レーム15,トラックローラ16,キャリアローラ17
などからなり、シューリンク12はシューエレメント1
8を多数エンドレスに連結して構成されている。 【0024】シューエレメント18は、図に示すよう
に、例えば進行方向先端に内側に湾曲するカーブ部分1
8aを有し、表面に走行方向と直交する方向に延在する
爪(グローサー)19が複数突設された単位部材であ
り、下面に設けたブラケット20をピン21を介してエ
ンドレスのチェーンリンク22に取付けることにより連
結されている。なお、シューエレメント18の形状,構
造等は図示したものに限定されるものではない。 【0025】このようなシューエレメント18におい
て、本発明では、図1に示すように、シューエレメント
18の接地面における走行方向に沿う両側部に幅広板状
の突起物(横滑り防止グローサー)23を設け、シュー
エレメント18自体および突起物23自体を硬質ゴムR
から形成し、あるいは金属製のシューエレメント18お
よび金属製の突起物23を所定厚さの硬質ゴムRで被覆
する。 【0026】さらに、図示していないが、硬質ゴム被覆
のシューエレメント18に硬質ゴム製の突起物23を一
体的に取付けるようにしてもよいし、硬質ゴム製のシュ
ーエレメント18に硬質ゴム被覆の突起物23を一体的
に取付けるようにしてもよい。なお、ブラケット20
は、シューエレメント18が硬質ゴム製の場合、基部を
硬質ゴム内に埋設するなどして一体化し、金属製の場合
にはシューエレメント18に一体的に取付ける。 【0027】ここで、硬質ゴムは、タイヤなどに使用さ
れているものを使用することができる。また、この突起
物23はシューエレメント18の有効長とほぼ同じ長さ
とし、直線部分で連続した板状スタビライザーが形成さ
れるようにする。この場合、板状突起物23は殆ど隙間
なく連続させているが、間隔をあけて断続的になるよう
にしてもよい。 【0028】シューエレメント18の表面からの高さH
は爪19の高さhよりも大きくする。突起物23の内側
には、必要に応じて補強リブ24を設け、強度の向上を
図るようにしてもよい。なお、シューエレメント18お
よび突起物23が金属製の場合、シューエレメントは通
常長尺成形材から切り出されて製作されるため、突起物
23はシューエレメント18と別体で製作し、溶接ある
いはボルト接合などで一体化させる。また、シューエレ
メント18と一体的に製作することも可能である。 【0029】突起物23の配設位置は、履帯12の幅方
向両側部に限定されることなく、シューエレメント18
の幅方向中間部に1つないし複数配設することも可能で
ある。また、板状突起物23は走行方向と平行に配設し
ているが、走行方向に対して傾斜させてもよい。 【0030】以上のような構成のクローラ式ドリリング
・ミキシングマシン1を、図に示すように、緩斜面上
に配置し、斜面の水平方向に走行させ、所定の位置で上
部旋回体4を旋回させ、フロントアタッチメント5を傾
動,回転,スライドさせることにより任意の作業姿勢で
回転掘進,固化材混合攪拌,アンカー材の定着などを行
う。 【0031】水平方向の走行に際しては、履帯12に設
けた突起物23が板状スタビライザーとして働き、傾斜
面の上下方向における滑りを大幅に低減することができ
る。これにより、安定した走行と能率の良い作業を行う
ことができると共に、図3(a)に示すような作業時の
負荷に対しても横滑りを防止でき、安全に作業を行うこ
とができる。 【0032】突起物23付きの履帯12に硬質ゴムを使
用しているため、コンクリート法枠等を破壊することな
く走行を行うことができる。さらに、硬質ゴムは接地抵
抗が大きく、斜面上を滑ることなく走行できる利点もあ
る。 【0033】また、金属製の板状突起物であれば、コン
クリート格子枠の雨水ガイド用突出部分を走行方向に前
後する一対の板状突起物で挟み、剪断破壊する場合があ
るが、走行方向に前後する一対の板状突起物間に隙間が
無く連続している場合でも硬質ゴム製であるので、コン
クリート格子枠の雨水ガイド用突出部分の剪断破壊も解
消することができる。 【0034】なお、以上は斜面補強工を行うドリリング
・ミキシングマシンに適用した例を示したが、斜面を走
行してその他の施工を行うクローラ式建設機械などにも
本発明を適用できることはいうまでもない。例えば、上
部旋回体にバケットを取付けてバックホーとすることも
できるし、またブルドーザーの土工板やクレーンなどを
取付けることもできる。 【0035】さらに、建設資材を運搬するクローラ式斜
面運搬機にも適用できることはいうまでもない。図
示すのは、このクローラ式斜面運搬機の一例であり、主
として建設資材を載せる水平の上部荷台102と、クロ
ーラ式の下部走行体103から構成されている。 【0036】上部荷台102は、土砂やコンクリートブ
ロック、あるいはパイプや矢板等の長尺物を載せること
のできる上部が開口した荷台であり、下部走行体103
の上に走行方向と直交する方向に傾転可能に搭載され
る。即ち、下部走行体103のベースフレーム104上
に載置台120を設け、この載置台120の山側にピン
軸着機構121を介して上部荷台102の下面を取付
け、上部荷台102と下部走行体103との間には、走
行方向に一対の油圧シリンダ122を配設する。 【0037】この油圧シリンダ122は、シリンダ基部
をベースフレーム104にピン着し、ピストンロッド先
端を上部荷台102の下面にピン着する。油圧シリンダ
122を作動させる油圧ユニットは、下部走行体103
の駆動機構と共に下部走行体103内に収納し、重心が
低くなるようにする。なお、油圧シリンダ122も最下
限ストローク位置では下部走行体103内に収納可能と
し、水平な地面では上部荷台102が載置台120上に
水平に載置されるようにするのが好ましい。 【0038】油圧シリンダ122のピストンロッドを伸
縮させることにより、上部荷台102の傾斜角度を調整
し、傾斜面水平走行時に、斜面の種々の勾配に対して上
部荷台102を常に水平に保持することができ、またこ
の状態から傾動角度を大きくすることにより上部荷台1
02を山側に傾けて、図4(b)に示すように土砂等を
排出させることができる。なお、上部荷台102の山側
の側板は、開閉扉102aとし、土砂等を簡単に排出で
きるようにしている。 【0039】また、走行方向と直交する方向における上
部荷台102の重心位置は、下部走行体103の重心位
置よりも山側に偏心させ、傾斜面水平走行時に、転倒モ
ーメントと反対のモーメントが下部走行体103に作用
し、転倒モーメントが減少するようにしている。なお、
下部走行体103には、操作ボックスを設け、作業者が
運転と荷台の操作を行えるようにする。また、下部走行
体103に運転席を設けるようにしてもよい。 【0040】以上のような構成のクローラ式斜面運搬機
においても、前述した硬質ゴム製のシューエレメント1
8に硬質ゴム製の突起物23を設けることにより、前述
したクローラ式建設機械と同じ効果が得られる。なお、
上部荷台102は油圧シリンダ122により水平に保持
することができ、斜面の種々の勾配に対して常に水平を
保持することができ、走行中に土砂等がこぼれることが
なく、安全に建設資材を運搬することができる。さら
に、傾転角度を大きくすることにより山側へ土砂等を安
全に自動的に排出することができる。また、上部荷台の
重心が山側に偏心しているため、転倒モーメントを減少
させることができ、より安全な走行が可能となる。 【0041】なお、以上のような斜面上運搬機101に
は、クレーンを取付け、このクレーンによりコンクリー
トブロック等の資材の積み込み・取り降ろしを行うよう
にすることもできる。 【0042】 【発明の効果】以上のような構成のクローラ式斜面走行
機であれば、クローラ式斜面走行機の履帯のシューエレ
メントを硬質ゴム製とし、これに、通常のグローサーと
は別に、このグローサーの高さよりも高さの大きい硬質
ゴム製の板状突起物を設けて横滑り防止グローサーと
し、履帯の直線部分で走行方向に殆ど隙間なく連続した
板状スタビライザーあるいは走行方向に間隔をおいて断
続的な板状スタビライザーを形成するようにしたため、
次のような効果を奏する。 【0043】(1) 斜面上を横滑りを起こすことなく水平
方向に走行することができ、安定した水平走行と作業能
率の向上を図ることができ、また図3(a)や図4
(b)に示すような作業時においても負荷に対して横滑
りをおこすことなく、安全に建設作業や運搬作業を行う
ことができる。 【0044】(2) これにより、従来の人力による作業が
大幅に削減され、仮設構台が不要となり、工期の短縮お
よび工事コストの低減を図ることができる。 【0045】(3) シューエレメントと突起物に硬質ゴム
を使用しているため、コンクリート法枠等を破壊するこ
となく走行を行うことができ、また、硬質ゴムは金属製
に比べて接地抵抗が大きく、横滑り防止用の突起物を使
用することと相まって斜面上での横滑りをより確実に防
止できる。 【0047】(4) 金属製の板状突起物であれば、コンク
リート格子枠の雨水ガイド用突出部分を走行方向に前後
する一対の板状突起物で挟み、剪断破壊する場合がある
が、コンクリート法枠の雨水ガイド用突出部分を走行方
向に前後する一対の板状突起物で挟んでも、硬質ゴム製
であるため、雨水ガイド用突出部分の剪断破壊も解消す
ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明に係るクローラ式斜面走行機における
シューエレメントであり、(a)は縦断面図、(b)は
横断面図である。 【図2】この発明が適用されるシューエレメントの例で
あり、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は横断
面図である。 【図3】この発明が適用されるクローラ式ドリリング・
ミキシングマシンの例であり、(a)は正面図、(b)
は側面図である。 【図4】この発明が適用されるクローラ式資材運搬機械
の例であり、(a)は走行状態の正面図、(b)は資材
排出状態の側面図である。 【符号の説明】 1…クローラ式ドリリング・ミキシングマシン 2…本体フレーム 3…足回り部分 4…上部旋回体 5…フロントアタッチメント 12…履帯(シューリンク) 18…シューエレメント、 19…爪(通常のグローサー)23 …突起物(横滑りグローサー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上 周史 東京都港区赤坂6丁目13番7号 株式会 社テノックス内 (56)参考文献 特開 昭55−164575(JP,A) 実開 昭47−30338(JP,U) 実開 平3−85286(JP,U) 実開 平4−70588(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/26 - 55/275 B62D 55/253

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 シューエレメントがエンドレスに連結さ
    れた履帯を装着してなるクローラ式斜面走行機におい
    て、硬質ゴムからなるシューエレメントまたは硬質ゴム
    で被覆されたシューエレメントの接地面に、走行方向と
    直交する方向の爪と、この爪とは別に、走行方向に対し
    て平行にまたは傾斜して延在する板状の突起物が設けら
    れ、該板状の突起物は、シューエレメントの有効長とほ
    ぼ同じ長さを有し、履帯の直線部分で走行方向に殆ど隙
    間なく連続した板状スタビライザーあるいは走行方向に
    間隔をおいて断続的な板状スタビライザーを形成するよ
    うに配設され、かつ、該板状の突起物のシューエレメン
    トの表面からの高さは前記爪のシューエレメントの表
    面からの高さよりも大きく、前記爪および前記板状の
    突起物は硬質ゴムからなるかまたは硬質ゴムで被覆され
    たものであることを特徴とするクローラ式斜面走行機。
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