JPS5826828Y2 - 砂利運搬連続投入装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、荷台に積載した砂利等の積載物を車体側方に
排出する砂利運搬連続投入装置に関するものである。

従来、溝巾の狭い溝、例えば暗渠排水用の溝に砂利等を
投入して埋立てる場合、砂利をスコップで直接溝に投入
したり、−輪車を使用して投入する等手作業で行ってい
るが、多大な労力を必要とするばかりでなく、非常な埋
立時間を要するため、かかる作業を機械化することが望
まれる。

そのため、土砂等を積載した、後方に下向傾斜可能な荷
台の後端に荷台巾方向にのびるスクリュー移送機を配設
し、傾斜荷台から排出される土砂等をスクリュー移送機
を介して車体側方に移送するダンプカーが提案されてい
る（実開昭５１−７８０７号）。

しかしながら、スクリュー移送機は土砂内に大きな石が
介在する場合、石を噛み込んで故障の原因となる。

そこで、スクリュー移送機に代え、ベルトコンベアを使
用することが提案されるものの、ベルトコンベアはスク
リュー移送機とは異なり、その搬送面を常に地面に対し
水平に保持しなげれば、うまく機能しないものであって
、このようなベルトコンベアを荷台後部に取付けると、
荷台の傾斜角度に応じてその都度地面に水平になるよう
に再調節する必要がある。

勿論、荷台傾斜時に水平になるように常態時に反対傾斜
を予め与えておく方法もあるが、荷台傾斜角度は土砂等
の積載物の排出に伴い次第に大きくなるようにする必要
があるため、得策ではない。

本考案はベルトコンベアをその荷台近傍側を支点として
他側が上下に旋回可能となるように枢支する一方、この
他側に懸架ロープの一端を固着し、少なくとも二対の支
持手段を介して三角形の斜辺を成すごとく張架した後、
車体フレーム前方に止着して、懸架ロープの張架形態の
変動によりベルトコンベアを荷台の傾斜角度にかかわら
ず常に他面に対し水平に保持し得る砂利運搬連続投入装
置を提供せんとするものである。

以下、本考案を添付図面に示す具体例に基づき詳述する
。

第１図は本考案をキャタピラ３を有するトラクター運搬
車に適用した場合の常態時の斜視図、第２図は車体フレ
ーム２上にその後部を支点として後方に下向傾斜可能に
載置した荷台１から砂利等を搬出し、暗渠排水用溝を埋
立てている状態を示す斜視図である。

このトラクター運搬車は第３図に示す側面図及び第４図
に示す正面図から明らかなように、荷台１の後方左右に
位置する柱体４の下方に腕材５を突設し、荷台巾方向に
延びるベルトコンベア６を内蔵せる枠体７をその後側板
８に溶着されたソデ材９を介して腕材５に枢支させる一
方、枠体７の上部縁材１０の左右に引掛具１１を設け、
該引掛具１１に懸架ロープ１２の一端を止着し、荷台１
の左右側面に配設された上部支持ポール１３及び下部支
持ポール１４を介して三角形の斜辺を為すごとく張架し
た後、他端を車体フレーム２前方に位置する引掛具１５
に係止させるようになっている。

また、荷台１の後部に位置する扉１６には開閉自在の搬
出口１７を設け、ベルトコンベア６上に必要以上の砂利
が吐出せぬようにするのがよい。

なお、１８はベルトコンベア６の駆動モータである○ かかる具体例においては、荷台１の傾斜により懸架ロー
プ１２の張架形態が変化するが（第５図参照）、支持ポ
ール１３．１４間の距離１２は一定であるものの、引掛
具１１から上部支持ポール１３間の距離１１の減少に相
応して下部支持ポール１４から引掛具１５間の距離１３
が増大する結果、ベルトコンベア６を内蔵せる枠体７の
位置は荷台１１：ｒ＞傾斜角度にかかわらず常に地面に
対し水平な状態を保持し得ることになる。

懸架ロープ１２は第６図に示すように、上部支持ポール
１３に代え、荷台１の左右側面に配設した溝車支持体１
３′先端に回転自在に支承された溝車１９をもって案内
するとともに、下部支持ポール１４′を荷台１に固定す
るようにして張架してもよい。

この場合は、支持ポール１４′と引掛具１５間の距離１
３は一定であるものの、荷台１の傾斜にともない、引掛
具１１から溝車１９間の距離１１の減少に相応して溝車
１９から下部支持ポール１４′の距離１２が増大する結
果、ベルトコンベア６を内蔵せる枠体７の位置は荷台の
傾斜角度にかかわらず常に他面に対し水平な状態を保持
し得ることになる。

以上の説明で明らかなように、本考案によれば荷台の傾
斜角度にかかわらずベルトコンベアの搬送面が自動的に
水平に保持されるため、荷台の傾斜角度を調節しながら
、荷台から徐々に積載する砂利等を排出し、水平なベル
トコンベアにのせて車体の側方に移送することができる
ので、溝等の埋立て作業の機械化を達成することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る砂利運搬連続投入装置をトラクタ
ー運搬車に適用した場合の具体例の常態を示す斜視図で
、第２図は積載した砂利等の排出状態を示す斜視図、第
３図は第１図の側面を示す概要図、第４図は第１図の正
面を示す概要図、第５図は三角形の斜辺をなすように張
架される懸架ロープの作用を示す説明図、第６図は懸架
ロープの異なる作用形態を示す説明図である。 １・・・・・・荷台、６・・・・・・ベルトコンベア、
１２・・・・・・懸架ロープ、１３，１４・・・・・・
支持ポール、１９・・・・・・溝車。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体フレーム２上に載置され、車体フレーム後部を支点
   として後方に下向傾斜可能な荷台１と、該荷台１の後方
   から排出される砂利等の積載物を受ける荷台巾方向に延
   びるベルトコンベア６とを偏走、該ベルトコンベア６を
   荷台近傍側を支点として他側が上下に旋回するように荷
   台後部に枢支せしめる一方、ベルトコンベア６の他側に
   懸架ロープ１５の一端を止着し、荷台１の傾斜角度に拘
   わらずベルトコンベア６の搬送面を常に地面と平行な位
   置を保つように、該懸架ロープ１２を少なくとも一対の
   支持手段１３．１４または１３’、１４’をもって三角
   形の斜辺をなす如く張渡して車体フレーム２の前部に係
   止してなることを特徴とする砂利運搬連続投入装置。