JP2640648B2 - 暗きょ排水管を埋設する溝に土砂を充填する装置 - Google Patents

暗きょ排水管を埋設する溝に土砂を充填する装置

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JP2640648B2
JP2640648B2 JP4326180A JP32618092A JP2640648B2 JP 2640648 B2 JP2640648 B2 JP 2640648B2 JP 4326180 A JP4326180 A JP 4326180A JP 32618092 A JP32618092 A JP 32618092A JP 2640648 B2 JP2640648 B2 JP 2640648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田畑に暗きょ排水管を
埋設するときに使用される装置であって、溝に土砂を充
填する装置に関する。ところで、本明細書において土砂
とは、土と砂利とが混合したものに特定しない。例え
ば、暗きょ排水管には、砂利や砕石等の疎水材が使用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】田畑に暗きょ排水管を埋設するには下記
のようにする。 田畑に所定の勾配で溝を掘る。この場合、例えば暗
きょ排水管を埋設するための溝の幅を約30cm、深さ
を約60cmとする。 溝に暗きょ排水管を入れる。 溝に沿って砂利を充填する。砂利は暗きょ排水管を
埋設するように充填する。砂利を入れるには、ダンプ式
の運搬車で溝の近くに砂利を運び、この運搬車の荷台か
ら、ショベルカーですくい取って溝に充填する。また
は、ダンプ式運搬車の荷台から砂利を人夫がつつみです
くい取り、これを一輪車に移して溝に充填する。 砂利を充填した後、砂利の上に、掘り起こした土を
充填して上面を水平にする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにして暗きょ
排水管を埋設する工事において、溝に沿って土砂を充填
するのに手間がかかる。とくに、田畑に暗きょ排水管を
埋設する溝に充填する砂利は、田畑に漏れないように細
心の注意を払う必要がある。溝から漏れた砂利は、手作
業で土から探し出して除去する必要があり、砂利を除去
するのに極めて多労働な労力を必要とするからである。
このため、暗きょ排水管を埋設する溝には、砂利が漏れ
ないように、手間をかけて作業する必要がある。
【0004】ショベルカーを操作して砂利を充填するこ
ともできるが、この方法は、溝から砂利が漏れないよう
にするのが難しい。溝から漏れた砂利は、田畑において
は作物を栽培するのに邪魔になる。さらに、ショベルカ
ーとダンプ式運搬車の両方を使用して田畑に暗きょ排水
管を埋設すると、これ等の車両が土を押圧する回数が多
くなり、土を締め硬めることになる。従って、土の排水
性が低下する欠点がある。暗きょ排水管は、排水性を改
善するために施工するので、この工事で排水性が低下す
ることは、極めて困ったことである。
【0005】土木工事に使用されるダンプカーであっ
て、溝に割栗石や砂利を入れる横送りコンベアを備えた
装置が開発されている(特開平1−136841号公
報)。こ の公報に記載されるダンプカーは、荷台の後端
に直接に横送りコンベアを固定している。横送りコンベ
アは、傾斜する荷台から供給される砂利等を車の横から
排出できる。したがって、このダンプカーは、溝に沿っ
て走行しながら、荷台の砂利を横送りコンベアで溝に供
給できる。
【0006】この構造のダンプカーを利用すると、暗き
ょ排水管を埋設する溝に土砂を能率よく、しかも楽に入
れることができる。ただ、この構造のダンプカーは、土
砂が溝から漏れないように溝に入れるのが極めて難し
い。ダンプカーの走行位置が少しでもずれると、横送り
コンベアの先端が溝の位置からずれてしまうからであ
る。土砂が溝から漏れないようにダンプカーを田畑に走
行させることは、実際には不可能である。とくに、田畑
は不整地で車輪がめり込むことも多く、道路のように正
確な位置を走行できない。このため、このダンプカーを
使用して土砂を暗きょ排水管用の溝に入れると、土砂の
充填は能率よくできるが、溝から田畑に漏れた土砂を除
去するのに、土砂の充填よりも手間がかかる。さらに、
この作業は極めて重労働である。
【0007】さらに、この公報に記載されるダンプカー
は、横送りコンベアを荷台の後端に直接に固定してい
る。この構造も、暗きょ排水管用の溝に正確に土砂を入
れるのを難しくする。荷台から横送りコンベアに土砂を
供給するために、荷台を傾斜させると、横送りコンベア
が傾くからである。横送りコンベアは荷台を特定の角度
にしたときに限って水平になるように、荷台に固定され
る。ダンプカーの荷台は、一定の角度に傾斜して土砂を
横送りコンベアに供給するのではない。荷台に土砂が一
杯搭載される状態では、荷台の傾斜角を少なくする。傾
斜角を大きくすると、多量の土砂が一時に横送りコンベ
アに供給されるからである。荷台の土砂が少なくなる
と、荷台を大きく傾斜して、土砂を残らず横送りコンベ
アに供給する。ダンプカーは、荷台に搭載する土砂量に
よって傾斜角を調整する。また、荷台から横送りコンベ
アに供給する土砂の量を調整するためにも、傾斜角を調
整する。荷台を傾斜させると、横送りコンベアが傾くこ
とになり、横送りコンベアは片側に遍在させる状態で土
砂を排出する。この状態で排出される土砂を、溝に漏れ
ないようにするのはさらに難しくなる。
【0008】さらに、荷台に固定された横送りコンベア
は、荷台を傾動させると地面との距離も変化する。荷台
が水平に近いとき、横送りコンベアは地面から離れた位
置となる。すなわち、荷台を傾動させると、横送りコン
ベアは上下に移動しながら傾斜する。横送りコンベアが
上下に移動することも、溝に土砂を正確に入れるのを難
しくする。荷台を水平にしたときに、横送りコンベアが
溝から離れるからである。
【0009】さらに、この公報に記載されるダンプカー
は、横送りコンベアの排出端を荷台の側面に突出させな
いので、ダンプカーの運転者が、横送りコンベアから溝
に供給される土砂の状態を正確に見るのが難しい。それ
は、車輪の近傍で横送りコンベアが土砂を溝に供給する
からである。さらに、横送りコンベアが荷台から突出し
ないダンプカーは、車輪が溝の近傍を走行する。このた
め、車輪の重量で田畑の溝を崩す欠点がある。とくに、
暗きょ排水管を埋設する田畑の土は柔らかいので、車輪
が溝の近傍を通過すると簡単に崩れてしまう欠点があ
る。
【0010】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、簡単かつ容易に、しかも外に漏れないように土砂を
充填できる暗きょ排水管を埋設する溝に土砂を充填する
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の暗きょ排水管を
埋設する溝に土砂を充填する装置は、前述の目的を達成
するために下記の構成を備える。すなわち、本発明の装
置は、ダンプ式運搬車1と、このダンプ式運搬車1の荷
台2の後端でその下方に位置して、横向きに、しかも水
平にダンプ式運搬車1のシャーシに固定されると共に、
排出端が荷台2の側面から50cm〜2m突出している
と共に、中間で折曲できる構造の横送りコンベア3と、
横送りコンベア3を駆動する駆動部材4と、横送りコン
ベア3の排出側に連結されているガイド板8とを備えて
いる。ガイド板8は、ダンプ式運搬車1の進行方向を向
く姿勢で、互いに対向して垂直に配設されてなる2枚の
ゴム板を有する。2枚のゴム板は、下端を暗きょ排水管
を埋設する溝10の内部まで延長する長さを有する。さ
らに、ゴム板は、溝10に挿入できる間隔に配設されて
いる。さらにまた、横送りコンベア3から送り出される
土砂をゴム板の間に供給できるように、横送りコンベア
3の排出側は、ゴム板の間に連結されている。この構造
の装置は、ダンプ式運搬車1が、ガイド板8を暗きょ排
水管を埋設する溝に沿って走行させ、荷台2を傾動して
積載する土砂を横送りコンベア3に供給し、横送りコン
ベア3が、ガイド板8のゴム板の間に土砂を供給して暗
きょ排水管を埋設する溝に充填する。ダンプ式運搬車1
が走行するときは、横送りコンベア3の中間を折曲し
て、ダンプ式運搬車の車幅以内にするように構成されて
いる。
【0012】
【作用】本発明の暗きょ排水管を埋設する溝に土砂を充
填する装置は、下記のようにして溝に土砂を充填でき
る。 ダンプ式運搬車1の荷台2に砂利、土、砂利と土と
が混ざったものを積載する。 ダンプ式運搬車1を、ガイド板8が暗きょ排水管を
埋設する溝10に沿って移動するように走行させる。横
送りコンベア3は荷台2の横から50cm〜2mも突出
している。横送りコンベア3の先端に連結されたガイド
板8を溝に位置させてダンプ式運搬車1を走行させる。
したがって、ダンプ式運搬車1は、横送りコンベア3の
突出量だけ溝から離れて走行する。 ダンプ式運搬車1の荷台2を傾動して、積載する土
砂を横送りコンベア3からガイド板8を通過させて溝1
0に供給する。荷台2を傾動しても、横送りコンベア3
は傾動しない。横送りコンベア3が、荷台ではなくて、
ダンプ式運搬車1のシャーシに固定されているからであ
る。傾動しない横送りコンベア3は、水平の姿勢を保持
して、荷台2から供給される土砂を正確に溝に入れる。 横送りコンベア3は、供給された土砂を横に移送し
てガイド板8の間に排出し、ガイド板8でもって溝10
に充填する。 ダンプ式運搬車1が走行するときは、横送りコンベ
ア3の途中を折曲する。折曲された横送りコンベア3
は、ダンプ式運搬車から突出することなく、ダンプ式運
搬車1の車幅以内にできる。
【0013】本発明の装置は、このように、ダンプ式運
搬車1が溝に沿って走行し、荷台2を傾動させて横送り
コンベア3を駆動し、横送りコンベア3がガイド板8の
間に土砂を供給し、ゴム板であるガイド板8を通過させ
て、搭載した土砂を暗きょ排水管を埋設する溝10に充
填できる。とくに、本発明の装置は、横送りコンベア3
から送り出される土砂を溝10に案内するガイド板8を
ゴム板とし、このゴム板の下端を溝10に挿入してい
る。溝に沿って走行するダンプ式運搬車は、不整地であ
る田畑を走行するので、正確に溝に沿って走行すること
ができない。本発明の装置は、横送りコンベア3の排出
側にゴム板製のガイド板8を連結し、ゴム板の下端を溝
に挿入させる状態で、ダンプ式運搬車を走行させる。こ
の状態で溝10に沿って不整地の田畑を走行するダンプ
式運搬車は、たとえ走行位置が多少はずれても、下端を
溝10に挿入しているゴム板が変形し、横送りコンベア
3から送り出される土砂を田畑に漏れないように溝10
に充填する。このため、本発明の装置は、暗きょ排水管
を埋設する溝10からの土砂漏れを極減し、ダンプ式運
搬車の運転を楽にして能率よく土砂を溝に供給できる特
長がある。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための装置を例示するものであって、本発
明の装置は、構成部品の形状、構造、配置等を下記のも
のに特定するものでない。本発明の装置は、特許請求の
範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0015】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0016】図1に示す溝に土砂を充填する装置は、ダ
ンプ式運搬車1と、横送りコンベア3と、駆動部材4と
を備える。
【0017】ダンプ式運搬車1には、例えば、キャタピ
ラで移動するクローラー式のものや、車輪で移動するホ
ィール式のものが使用できる。このダンプ式運搬車1
は、傾動できる荷台2を装備しており、荷台2の後端に
はゲート5を設けている。ゲート5は、上下に移動し
て、傾動した荷台2の土砂排出量を調整する。ゲート5
を高く引き上げると、荷台2の後端が大きく開口されて
多量の土砂が横送りコンベア3に送り出される。反対に
ゲート5の引き揚げ量を少なくすると、荷台2後端の開
口面積が小さく、少量の土砂が横送りコンベア3に送り
だされる。荷台2から横送りコンベア3に送りだされる
土砂の量は、荷台2の傾斜角と、ゲート5を引き揚げる
量とで調整する。このように上下に移動できるゲート5
は、荷台2の両側に設けられた側板6のガイド溝に摺動
できるように案内している。ガイド溝は、側板6の後端
に垂直に設けている。
【0018】横送りコンベア3は、荷台2から送り出さ
れる土砂を横、水平に移送して溝に充填する。図に示す
横送りコンベア3は、ベルトコンベアである。この横送
りコンベア3は、荷台2の後端で多少下方に位置して、
横向きに、しかも水平にダンプ式運搬車1のシャーシ
固定されている。横送りコンベア3は、荷台2の側面か
ら、例えば50cm〜2m、好ましくは70cm〜1.
5m突出している。横送りコンベア3の荷台2からの突
出量が短すぎると、溝に土砂を充填するときに、ダンプ
式運搬車1が溝の近くを走行する。横送りコンベア3
は、中間で折曲できる構造をしている。この装置は、ダ
ンプ式運搬車が走行するときに、横送りコンベアを折り
畳むことによって、ダンプ式運搬車の車幅以内にするこ
とができ、走行が楽になる。
【0019】田畑に暗きょ排水管を埋設する場合、ダン
プ式運搬車1が溝の近くを走行すると、車輪の重量で溝
を押し潰すことがある。このため、横送りコンベア3の
突出量は長くするのがよい。ただ、突出量が長すぎる
と、移送する土砂と横送りコンベア3自体が重くなっ
て、極めて強い取り付け構造とする必要があって重くな
る欠点がある。このため、横送りコンベア3の突出量
は、重量と使用状態とを考慮して、前述の範囲で最適値
に設計される。
【0020】横送りコンベア3は、荷台2の近傍にカバ
ー7を設けている。カバー7は、荷台2から供給される
土砂が、ベルトの上から漏れるのを防止する。したがっ
て、ベルトの両側にテーパー状に設けられている。
【0021】さらに、横送りコンベア3の先端には、土
砂が溝から漏れないように充填するためにガイド板8を
設けている。ガイド板8は厚いゴム板で、図1に示すよ
うに、対向して垂直に配設されてなる2枚のゴム板を有
し、ゴム板は、下端を暗きょ排水管を埋設する溝10の
内部まで延長する長さを有し、溝10に挿入できる間隔
に配設され、このゴム板の間に横送りコンベア3の排出
側を連結している。ガイド板8は、横送りコンベア3で
移送される土砂をこれに衝突させて下方に落下させる。
したがって、ガイド板8はベルトの先端から多少離し
て、垂直に配設している。さらに、ガイド板8は下端を
溝10の内部に延長できる高さとしている。
【0022】駆動部材4は、ベルトコンベアのプーリー
9を駆動する。プーリー9にはコンベアベルトを掛けて
いる。駆動部材4には小型のエンジンが使用できる。エ
ンジンは減速機を介してプーリーに連結される。エンジ
ンの回転速度を調整して、土砂の供給量を調整する。エ
ンジンの回転速度を早くし、荷台2から横送りコンベア
3に多量の土砂を供給すると、土砂の送り出し量が多く
なる。駆動部材4には、エンジンに代わってモーターも
使用できる。モーターである駆動部材4は、車のバッテ
リーで駆動する。
【0023】この構造の装置は、下記のように使用し
て、図2に示すように、田畑の溝に砂利を充填して暗き
ょ排水管を埋設できる。 田畑に溝10を掘って、溝に暗きょ排水管11を入
れる。 ダンプ式運搬車1の荷台2に砂利を充填する。 ダンプ式運搬車1に横付けして、溝10と平行に位
置させる。このとき、横送りコンベア3に連結されてい
るガイド板8の下端を溝10に案内する。 駆動部材4でもって横送りコンベア3のベルトコン
ベアを駆動する。 荷台2を傾動して積載した砂利を横送りコンベア3
に供給しながら、ダンプ式連搬車1を溝に沿って走行さ
せる。この状態で横送りコンベア3からガイド板8の間
を通過して砂利が溝10に供給されて、ダンプ式運搬車
1が移動する。溝に充填する砂利の量は、ダンプ式運搬
車1の移動速度と、横送りコンベア3からの送り出し量
で調整する。溝に充填する砂利の量が多すぎると、ダン
プ式運搬車1の移動速度を速くし、あるいは、横送りコ
ンベア3の送り出し量を少なくする。 砂利を充填した溝は、掘削土を入れて平面状に均
す。
【0024】
【発明の効果】本発明の装置は、ダンプ式運搬車を暗き
ょ排水管を埋設する溝に沿って移動しながら、横送りコ
ンベアからガイド板に土砂を送り出すことによって、簡
単かつ容易に、しかも、土砂が溝から漏れないように均
一に供給でき、従来の装置に比較して著しく省力化し
て、迅速に能率よく作業できる特長がある。とくに、本
発明の装置は、横送りコンベアから直接に溝に土砂を供
給するのではなく、横送りコンベアから送り出される土
砂をガイド板に通過させて溝に供給する。ガイド板は、
ゴム板製で、下端を溝に挿入している。この状態で溝に
沿って不整地の田畑を走行するダンプ式運搬車は、正確
に溝に沿って走行できなくても、下端を溝に挿入してい
るゴム板製のガイド板でもって、横送りコンベアから送
り出される土砂を漏れないように溝に充填できる。ダン
プ式運搬車の走行位置がずれると、ゴム板であるガイド
板が変形して、溝に沿って移動するからである。
【0025】さらに、本発明の装置は、横送りコンベア
の土砂の排出端を、ダンプ式運搬車 の荷台から50cm
〜2mも突出させている。荷台の側部に大きく突出する
横送りコンベアは、ダンプ式運搬車の運転者がバックミ
ラーを見て、あるいは窓から首を出して後方を見て、横
送りコンベアが溝に土砂を供給している状態を良く見る
ことができる。このことは、横送りコンベアがゴム板の
ガイド板を介して土砂を溝に供給することと相乗して、
土砂が溝から漏れないように充填できる特長を実現す
る。
【0026】さらにまた、本発明の装置は、横送りコン
ベアを荷台に装着するのではなくて、ダンプ式運搬車の
シャーシに固定する。シャーシに固定されている横送り
コンベアは、荷台を傾動させても、上下に移動せず、ま
た傾動することもない。定位置に配設される横送りコン
ベアは、溝に土砂を供給するのに理想的な位置に配設で
きる。このことも、横送りコンベアが溝に正確に土砂を
充填して、田畑に漏れるのを防止することに効果があ
る。
【0027】このため、本発明の装置は、暗きょ排水管
を埋設する溝からの土砂漏れを極減し、ダンプ式運搬車
の運転を楽にして能率よく土砂を溝に供給できる特長が
ある。ちなみに、本発明が実際に行った実験によると、
4屯のダンプ式運搬車に満載した土砂を、従来の人力に
よる方法で溝に充填すると約2時間かかるが、本発明の
装置を使用すると、同じ量の土砂を約15分で綺麗に漏
れなく溝に充填できた。
【0028】さらにまた、本発明の装置の特筆すべき特
長は、以上のように極めて能率よく、しかも溝から漏れ
ないように土砂を充填できるにもかかわらず、不整地で
ある田畑や道路を、安全に、しかも楽に走行できること
にある。それは、本発明の装置が、横送りコンベアを途
中で折曲できる構造としているからである。折曲できる
横送りコンベアは、ダンプ式運搬車が走行するときに、
折り畳んで、ダンプ式運搬車の車幅以内にすることがで
きる。
【0029】また、本発明の装置は、横送りコンベアが
荷台の横から突出されているので、ダンプ式運搬車が溝
から多少離れたところを走行して、溝に土砂を充填でき
る。このため、ダンプ式運搬車が溝を押し潰すことがな
く、さらに、ショベルカー等が田畑の土をみだりに締め
硬めることがなく、これによって、排水性が低下する欠
点が防止される。また、道路の側溝工事において砂利を
溝に充填する場合も、ダンプ式運搬車が溝から離れた道
路を走行するので、側溝やその近傍の抱懐を防止でき
る。さらに、迅速に能率よく工事を完了できるので、交
通妨害を最小にできる特長もある。さらにまた、ダンプ
式運搬車の運転者は、横送りコンベアの先端を溝に案内
して楽に運転できる。それは、横送りコンベアの先端が
荷台から横に突出しているので、横送りコンベアの端を
見やすいからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す溝に土砂を充填する装
置の使用状態を示す斜視図
【図2】田畑に暗きょ排水管を埋設する状態を示す断面
【符号の説明】
1…タンプ式運搬車 2…荷台 3…横送りコンベア 4…駆動部材 5…ゲート 6…側板 7…カバー 8…ガイド板 9…プーリー 10…溝 11…暗きょ排水管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンプ式運搬車(1)と、このダンプ式
    運搬車(1)の荷台(2)の後端でその下方に位置し
    て、横向きに、しかも水平にダンプ式運搬車(1)のシ
    ャーシに固定されると共に、排出端が荷台(2)の側面
    から50cm〜2m突出しており、さらに、中間で折曲
    できる構造の横送りコンベア(3)と、この横送りコン
    ベア(3)を駆動する駆動部材(4)と、横送りコンベ
    ア(3)の排出側に連結されるガイド板(8とを備え、
    ガイド板(8)は、ダンプ式運搬車(1)の進行方向を
    向く姿勢で互いに対向して垂直に配設されてなる2枚の
    ゴム板を有し、このゴム板は、下端を暗きょ排水管を埋
    設する溝(10)の内部まで延長する長さを有すると共
    に、溝(10)に挿入できる間隔に配設され、かつ、ゴ
    ム板の間に横送りコンベア(3)の排出側が連結されて
    おり、ダンプ式運搬車(1)がガイド板(8)を暗きょ
    排水管を埋設する溝(10)に沿って走行させ、荷台
    (2)を傾動して積載する土砂を横送りコンベア(3)
    に供給し、横送りコンベア(3)が、ガイド板(8)の
    ゴム板の間に土砂を供給して暗きょ排水管を埋設する溝
    (10)に充填し、ダンプ式運搬車(1)が走行すると
    きは、横送りコンベア(3)の中間を折曲するように構
    成された暗きょ排水管を埋設する溝に土砂を充填する装
    置。
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