JPH06144733A - エレベーターかご - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置表示器を乗客が自然な体勢で容易に見る
ことができるエレベーターかごを得る。 【構成】 かごの位置を表示する位置表示器(9)をかご
床(3)面に設け、かご室(1)の出入口(2)寄りに埋設状態
に配置する。これによって、降りる体勢の乗客(8)の視
線はかごの敷居(5)に向いているため、かご床(3)に設け
られた位置表示器(9)を容易に見ることができる。した
がって、かご室(1)内の乗客(8)はかごの戸(6)が開いた
ときに視線を大きく上方向に変えなることなく、容易に
位置表示器(9)の表示を見ることができる。 【効果】 表示を見逃したり、見誤ったりすることによ
る不具合発生を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、位置表示器が設けら
れたエレベーターかごに関する。

【０００２】

【従来の技術】図４は、例えば特開平２−２８６５８３
号公報に示された従来のエレベーターかごを示す縦断側
面図である。図において、(1)は出入口(2)を有するかご
室、(3)はかご床、(4)は出入口(2)の側縁部を形成する
出入口柱、(5)は出入口(2)の下縁部を形成するかごの敷
居、(6)は出入口(2)を開閉するかごの戸、(7)は出入口
(2)上縁部のかご室(1)壁面に設けられてかごの位置を表
示する位置表示器、(8)はかご室(1)内の乗客である。

【０００３】従来のエレベーターかごは上記のように構
成され、出入口(2)上縁部の位置表示器(7)によってかご
の位置をかご室(1)に乗り込んだ乗客(8)に知らせるよう
になっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターかごでは、位置表示器(7)が出入口(2)上縁部
に設けられているため、かごか停止してかごの戸(6)が
開いたときにかご室(1)内の乗客(8)は位置表示器(7)を
見上げて位置表示器(7)の表示を見ることになる。しか
し、例えばかご室(1)内で乗客(8)相互が話に夢中である
場合には、かごの戸(6)が開いたときに視線を大きく上
方向に変えなければならず、位置表示器(7)が小さいこ
ととも相まって表示が見にくいという問題点があった。
なお、位置表示器(7)の表示を見落とし他人に迷惑が掛
からないようにするため、慌ててかごが停止した乗場
（図示しない）へ降りなければならないこともある。

【０００５】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、位置表示器を乗客が自然な体勢
で容易に見ることができるエレベーターかごを得ること
を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ターかごにおいては、出入口を有するかご室のかご床に
埋設状態に設けられ出入口寄りに配置されてかごの位置
をかご床面に表示する位置表示器が設けられる。

【０００７】

【作用】上記のように構成されたエレベーターかごで
は、降りる体勢の乗客は視線がかごの敷居に向いている
ため、かご床に設けられた位置表示器を容易に見ること
ができる。

【０００８】

【実施例】図１〜図３は、この発明の一実施例を示す図
で、図１はエレベーターかごを示す縦断側面図、図２は
かご内から図１の出入口の下半部関連箇所を見た拡大透
視図、図３は図１のＡ部拡大図である。図において、
(1)は出入口(2)を有するかご室、(3)はかご床、(4)は出
入口(2)の側縁部を形成する出入口柱、(5)は出入口(2)
の下縁部を形成するかごの敷居、(6)は出入口(2)を開閉
するかごの戸、(7)は出入口(2)上縁部のかご室(1)壁面
に設けられてかごの位置を表示する位置表示器、(8)は
かご室(1)内の乗客である。

【０００９】(9)はかご床(3)の出入口(2)寄りに設けら
れて出入口柱(4)の相互間に配置された凹所(10)に構成
された位置表示器で、かご床(3)の表面と同一面に配置
されて階床標示文字等が陽刻された透光板からなる表示
板(11)、表示板(11)の下側に設けられて表示板(11)を支
持した支持具(12)、凹所(10)内に設けられて表示板(11)
に対向して配置されたランプからなる光源体(13)、光源
体(13)の反表示板(11)側に設けられた反射板(14)、凹所
(10)の底部を形成する底板(15)、及び身体障害者のため
に表示板(11)を表示時に振動させる加振装置(16)によっ
て構成されている。(17)はかご室(1)の出入口(2)寄りの
壁面に設けられたかご操作盤、(18)はかごが停止した乗
場である。

【００１０】上記のように構成されたエレベーターかご
においては、かご床(3)の出入口(2)寄りに埋設状態に設
けられた位置表示器(9)の表示板(11)を、光源体(13)に
より照明することによってかごの位置がかご室(1)に乗
り込んだ乗客(8)に知らされる。

【００１１】この構成において、降りる体勢の乗客(8)
は視線がかごの敷居(5)に向いているため、かご床(3)に
設けられた位置表示器(9)を容易に見ることができる。
したがって、かご室(1)内の乗客(8)はかごの戸(6)が開
いたときに視線を大きく上方向に変えなることなく、位
置表示器(9)の表示を見ることができ、表示を見逃した
り、見誤ったりすることによって生じる不具合を防ぐこ
とができる。

【００１２】なお、かごの戸(6)が戸開したときに乗場
(18)に待ち客（図示しない）がいないと、かご室(1)内
の乗客(8)が自分の降りる階床にかごが到着したと誤解
することがある。そして、このときにその乗客(8)はす
でに降りる体勢になっていて視線はかごの敷居(5)方向
に向き、かごの敷居(5)と乗場(18)の敷居の段差につま
つずかないように注意するため、図４の位置表示器(7)
は死角に入ってほとんど見えなくなる。しかし、図１〜
図３における位置表示器(9)はかごの敷居(5)方向に向い
た視線をほとんど変えなくても容易に見ることができ
る。しかも、表示板(11)の数字等の標示を大きくするこ
とにより見誤ることを防止することができる。

【００１３】また、図１〜図３の実施例は表示板(11)に
階床標示文字等が陽刻されて、表示時に加振装置(16)に
より表示板(11)が微振動するため、目の不自由な身体障
害者であっても容易にかごの位置表示を知ることができ
る。また、図１〜図３の実施例を応用して表示時に表示
板(11)を発熱させるようにしても、目の不自由な身体障
害者に感触により容易にかごの位置表示を知らせること
ができる。

【００１４】また、図１〜図３の実施例を応用して乗場
(18)の敷居近くに位置表示器(9)を設けることも容易に
可能であって、このような構成においても老人や子供、
又は腰の曲がったお年寄りの人にも容易にかごの位置表
示を知らせることができる。

【００１５】

【発明の効果】この発明は、以上説明したように出入口
を有するかご室のかご床に埋設状態に設けられ出入口寄
りに配置されてかごの位置をかご床面に表示する位置表
示器を設けたものである。これによって、降りる体勢の
乗客の視線はかごの敷居に向いているため、かご床に設
けられた位置表示器を容易に見ることができる。したが
って、かご室内の乗客はかごの戸が開いたときに視線を
大きく上方向に変えることなく、位置表示器の表示を見
ることができ、表示を見逃したり、見誤ったりすること
による不具合の発生を防ぐ効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１を示す縦断側面図。

【図２】かご内から図１の出入口の下半部関連箇所を見
た拡大透視図。

【図３】図３は図１のＡ部拡大図。

【図４】従来のエレベーターかごを示す縦断側面図。

【符号の説明】

１ かご室 ２ 出入口 ３ かご床 ９ 位置表示器

【手続補正書】

【提出日】平成５年８月２０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターかごでは、位置表示器(7)が出入口(2)上縁部
に設けられているため、かごが停止してかごの戸(6)が
開いたときにかご室(1)内の乗客(8)は位置表示器(7)を
見上げて位置表示器(7)の表示を見ることになる。しか
し、例えばかご室(1)内で乗客(8)相互が話に夢中である
場合には、かごの戸(6)が開いたときに視線を大きく上
方向に変えなければならず、位置表示器(7)が小さいこ
ととも相まって表示が見にくいという問題点があった。
なお、位置表示器(7)の表示を見落とし他人に迷惑が掛
からないようにするため、慌ててかごが停止した乗場
（図示しない）へ降りなければならないこともある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 出入口を有するかご室のかご床に埋設状
   態に設けられ上記出入口寄りに配置されてかごの位置を
   上記かご床面に表示する位置表示器を備えたエレベータ
   ーかご。