JPH06143781A - 孔版製版印刷装置 - Google Patents
孔版製版印刷装置Info
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- JPH06143781A JPH06143781A JP32267092A JP32267092A JPH06143781A JP H06143781 A JPH06143781 A JP H06143781A JP 32267092 A JP32267092 A JP 32267092A JP 32267092 A JP32267092 A JP 32267092A JP H06143781 A JPH06143781 A JP H06143781A
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- stencil
- roller
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 腰の弱い原紙を用いた場合でも搬送ジワを発
生させずに原紙の搬送を行うことのできる孔版製版印刷
装置を提供する。 【構成】 孔版印刷用原紙2の搬送系は、サーマルヘッ
ド3とこれに対向配置されたプラテンローラー4、及び
一対の搬送ローラー6a,6bを含む。サーマルヘッド
3及び搬送ローラー6bはモーターやエアーアクチュエ
ーター等公知の手段によりそれぞれプラテンローラー4
及び搬送ローラー6aに対し圧接及び離脱が可能となっ
ており、しかも、プラテンローラー4とサーマルヘッド
3のニップ圧と、一対の搬送ローラー6a,6b間のニ
ップ圧がそれぞれ独立に印加、解除可能になっている。
また、搬送ローラー6a,6bの周速はプラテンローラ
ー4の周速より速く設定されている。
生させずに原紙の搬送を行うことのできる孔版製版印刷
装置を提供する。 【構成】 孔版印刷用原紙2の搬送系は、サーマルヘッ
ド3とこれに対向配置されたプラテンローラー4、及び
一対の搬送ローラー6a,6bを含む。サーマルヘッド
3及び搬送ローラー6bはモーターやエアーアクチュエ
ーター等公知の手段によりそれぞれプラテンローラー4
及び搬送ローラー6aに対し圧接及び離脱が可能となっ
ており、しかも、プラテンローラー4とサーマルヘッド
3のニップ圧と、一対の搬送ローラー6a,6b間のニ
ップ圧がそれぞれ独立に印加、解除可能になっている。
また、搬送ローラー6a,6bの周速はプラテンローラ
ー4の周速より速く設定されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版製版印刷装置に関
し、特に孔版製版印刷装置における孔版印刷用原紙の搬
送性の改善に関する。
し、特に孔版製版印刷装置における孔版印刷用原紙の搬
送性の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドで孔版印刷用原紙(以下
単に原紙と称することもある)に穿孔して製版を行い、
製版された孔版印刷用原紙を用いて孔版印刷を行う孔版
製版印刷装置は既に知られている(特開昭59−143
659号公報等)。このような装置は製版部と孔版印刷
部を有しており、また製版部における原紙搬送機構にお
いては、サーマルヘッドに対向配置されたプラテンロー
ラーと、これらの下流側に設けられた少なくとも一対の
搬送ローラーとが、原紙の流れに沿って設置されてい
る。
単に原紙と称することもある)に穿孔して製版を行い、
製版された孔版印刷用原紙を用いて孔版印刷を行う孔版
製版印刷装置は既に知られている(特開昭59−143
659号公報等)。このような装置は製版部と孔版印刷
部を有しており、また製版部における原紙搬送機構にお
いては、サーマルヘッドに対向配置されたプラテンロー
ラーと、これらの下流側に設けられた少なくとも一対の
搬送ローラーとが、原紙の流れに沿って設置されてい
る。
【0003】このような装置において、原紙ロールを新
たに装着したのち製版部に原紙をセットする場合、先
ず、ユーザーは通紙個所にあたる全てのローラーのニッ
プ圧を解除し、原紙の先端をサーマルヘッドとプラテン
ローラーとの間及び対をなす搬送ローラーの間を通紙
し、その後、全てのローラーでニップ圧を印加する。こ
の状態でプラテンローラーの回転により原紙を所定量搬
送した後、カッターで原紙のリード部分を切除する。次
いでプラテンローラーの回転により原紙を、下流側の搬
送ローラーの所まで搬送し、セットを完了し、製版待機
状態としていた。
たに装着したのち製版部に原紙をセットする場合、先
ず、ユーザーは通紙個所にあたる全てのローラーのニッ
プ圧を解除し、原紙の先端をサーマルヘッドとプラテン
ローラーとの間及び対をなす搬送ローラーの間を通紙
し、その後、全てのローラーでニップ圧を印加する。こ
の状態でプラテンローラーの回転により原紙を所定量搬
送した後、カッターで原紙のリード部分を切除する。次
いでプラテンローラーの回転により原紙を、下流側の搬
送ローラーの所まで搬送し、セットを完了し、製版待機
状態としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の孔版製版印刷装置では、腰の弱い原紙を用
いた場合、原紙ロールを新たに装着したのち製版部に原
紙をセットする場合、原紙を製版部の正しい位置にセッ
トしにくく、ずれたまま製版を続けると原紙の装着ずれ
量が少しずつ増加し、その結果、原紙に搬送ジワが発生
し、その搬送ジワが画像にも現れるといった問題が起こ
っていた。この問題は、製版終了後、次の製版を行う前
に原紙を搬送して製版待機状態とする場合においても起
こっていた。また、原紙が製版部の正しい位置にセット
されなかったことをユーザーが気付いて、改めて原紙を
セットすることは、原紙の無駄と時間の無駄を生じさせ
ていた。
ような従来の孔版製版印刷装置では、腰の弱い原紙を用
いた場合、原紙ロールを新たに装着したのち製版部に原
紙をセットする場合、原紙を製版部の正しい位置にセッ
トしにくく、ずれたまま製版を続けると原紙の装着ずれ
量が少しずつ増加し、その結果、原紙に搬送ジワが発生
し、その搬送ジワが画像にも現れるといった問題が起こ
っていた。この問題は、製版終了後、次の製版を行う前
に原紙を搬送して製版待機状態とする場合においても起
こっていた。また、原紙が製版部の正しい位置にセット
されなかったことをユーザーが気付いて、改めて原紙を
セットすることは、原紙の無駄と時間の無駄を生じさせ
ていた。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決し、腰の弱い原紙を用いた場合でも搬送ジワを発生
させずに原紙の搬送を行うことのできる孔版製版印刷装
置を提供することを目的とする。
解決し、腰の弱い原紙を用いた場合でも搬送ジワを発生
させずに原紙の搬送を行うことのできる孔版製版印刷装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、本発明によれば、サーマルヘッドに対向配置
されたプラテンローラーと、これらより搬送方向下流側
に配置される少なくとも一対の搬送ローラーとを有する
孔版印刷用原紙搬送系を備え、該サーマルヘッドで孔版
印刷用原紙に穿孔して製版を行い、製版された孔版印刷
用原紙を用いて孔版印刷を行う孔版製版印刷装置におい
て、該少なくとも一対の搬送ローラーの周速が該プラテ
ンローラーの周速より速く設定され、かつ該プラテンロ
ーラーと該サーマルヘッドのニップ圧と、該少なくとも
一対の搬送ローラーのニップ圧とがそれぞれ独立して印
加、解除可能になっていることを特徴とする孔版製版印
刷装置が提供される。
するため、本発明によれば、サーマルヘッドに対向配置
されたプラテンローラーと、これらより搬送方向下流側
に配置される少なくとも一対の搬送ローラーとを有する
孔版印刷用原紙搬送系を備え、該サーマルヘッドで孔版
印刷用原紙に穿孔して製版を行い、製版された孔版印刷
用原紙を用いて孔版印刷を行う孔版製版印刷装置におい
て、該少なくとも一対の搬送ローラーの周速が該プラテ
ンローラーの周速より速く設定され、かつ該プラテンロ
ーラーと該サーマルヘッドのニップ圧と、該少なくとも
一対の搬送ローラーのニップ圧とがそれぞれ独立して印
加、解除可能になっていることを特徴とする孔版製版印
刷装置が提供される。
【0007】また、本発明によれば、上記において、対
をなす搬送ローラーが該プラテンローラーより下流側に
複数対配置され、各搬送ローラーの周速が下流側のもの
ほど速くなるように設定されていることを特徴とする孔
版製版印刷装置が提供される。
をなす搬送ローラーが該プラテンローラーより下流側に
複数対配置され、各搬送ローラーの周速が下流側のもの
ほど速くなるように設定されていることを特徴とする孔
版製版印刷装置が提供される。
【0008】さらに、本発明によれば、上記において、
孔版印刷用原紙を製版しないで搬送するとき、該孔版印
刷用原紙に接することが可能な最も下流側のローラーに
のみニップ圧が印加されることを特徴とする孔版製版印
刷装置が提供される。
孔版印刷用原紙を製版しないで搬送するとき、該孔版印
刷用原紙に接することが可能な最も下流側のローラーに
のみニップ圧が印加されることを特徴とする孔版製版印
刷装置が提供される。
【0009】以下本発明について詳述する。図1は本発
明による孔版製版印刷装置の一構成例の製版部を模式的
に示す図である。図中1は原紙2をロール状に巻装した
原紙ロールである。3は原紙2に穿孔して製版を行うサ
ーマルヘッドで、サーマルヘッド3と対向して弾性材料
からなるプラテンローラー4が配置されている。サーマ
ルヘッド3はモーターやエアーアクチュエーター等公知
の手段によりプラテンローラー4に対し原紙2を介して
圧接及び離脱が可能となっている。5は原紙2をカット
するためのロータリーカッター、6a及び6bは少なく
とも一方がゴム等の弾性材料からなり適当な粗面を有す
る一対の搬送ローラーで、ローラー6bはモーターやエ
アーアクチュエーター等公知の手段によりローラー6a
に対して圧接及び離脱が可能となっている。プラテンロ
ーラー4とローラー6a,6bは図示しない駆動モータ
ーに接続され、これらローラー6a,6bはプラテンロ
ーラー4より若干速い周速、好ましくはプラテンローラ
ー4の周速の約1.1〜1.4倍の周速で回転するよう
に設定されている。また、サーマルヘッド3及びローラ
ー6bの上下動は図示しない制御ユニットの制御のもと
で公知の作動機構を介してそれぞれ独立に行うことが可
能になっており、これによりプラテンローラー4とサー
マルヘッド3のニップ圧と、一対の搬送ローラー6a,
6b間のニップ圧がそれぞれ独立に印加、解除可能にな
っている。なお、前者のニップ圧による原紙の駆動力は
後者のニップ圧による原紙の駆動力に比べ大きく設定さ
れており、ローラー6a,6bの周速がプラテンローラ
ー4の周速より速く設定されていても過度の引張力が加
わることはない。
明による孔版製版印刷装置の一構成例の製版部を模式的
に示す図である。図中1は原紙2をロール状に巻装した
原紙ロールである。3は原紙2に穿孔して製版を行うサ
ーマルヘッドで、サーマルヘッド3と対向して弾性材料
からなるプラテンローラー4が配置されている。サーマ
ルヘッド3はモーターやエアーアクチュエーター等公知
の手段によりプラテンローラー4に対し原紙2を介して
圧接及び離脱が可能となっている。5は原紙2をカット
するためのロータリーカッター、6a及び6bは少なく
とも一方がゴム等の弾性材料からなり適当な粗面を有す
る一対の搬送ローラーで、ローラー6bはモーターやエ
アーアクチュエーター等公知の手段によりローラー6a
に対して圧接及び離脱が可能となっている。プラテンロ
ーラー4とローラー6a,6bは図示しない駆動モータ
ーに接続され、これらローラー6a,6bはプラテンロ
ーラー4より若干速い周速、好ましくはプラテンローラ
ー4の周速の約1.1〜1.4倍の周速で回転するよう
に設定されている。また、サーマルヘッド3及びローラ
ー6bの上下動は図示しない制御ユニットの制御のもと
で公知の作動機構を介してそれぞれ独立に行うことが可
能になっており、これによりプラテンローラー4とサー
マルヘッド3のニップ圧と、一対の搬送ローラー6a,
6b間のニップ圧がそれぞれ独立に印加、解除可能にな
っている。なお、前者のニップ圧による原紙の駆動力は
後者のニップ圧による原紙の駆動力に比べ大きく設定さ
れており、ローラー6a,6bの周速がプラテンローラ
ー4の周速より速く設定されていても過度の引張力が加
わることはない。
【0010】次に上記構成例の動作についてタイミング
チャートを参照しながら説明する。図2は本発明の上記
構成例による動作タイミングチャート、図3は比較のた
めに示した従来装置による動作タイミングチャートであ
る。
チャートを参照しながら説明する。図2は本発明の上記
構成例による動作タイミングチャート、図3は比較のた
めに示した従来装置による動作タイミングチャートであ
る。
【0011】まず、原紙ロール1を新たに装着した後、
サーマルヘッド3とプラテンローラー4との間のニップ
圧(以下プラテンローラーニップ圧と称する)と、一対
の搬送ローラー6a,6b間のニップ圧(以下搬送ロー
ラーニップ圧と称する)を同時に解除する。そして離間
したサーマルヘッド3とプラテンローラー4との間及び
一対の搬送ローラー6a,6bの間に通紙を行った後、
プラテンローラーニップ圧は解除したまま搬送ローラー
ニップ圧を印加し、装置本体の駆動モーター(図示せ
ず)をオンとし、原紙2のリード部分の切除のために、
搬送ローラー6a,6bの回転駆動により原紙2を所定
量搬送させる。原紙2が所定量搬送されると、搬送ロー
ラー6a,6bの回転駆動を停止し、ロータリーカッタ
ー5により原紙2のリード部分を切除する。リード部分
の切除が終わると、プラテンローラーニップ圧を印加
(この時、搬送ローラーニップ圧も印加されている)
し、プラテンローラー4の回転駆動により原紙2を搬送
方向に搬送し、その切除端が搬送ローラー6a,6bに
達した時点で、プラテンローラーニップ圧を解除し、搬
送ローラー6a,6bの回転駆動のみにより原紙2を所
定位置まで搬送し、製版待機状態(セット完了)とす
る。
サーマルヘッド3とプラテンローラー4との間のニップ
圧(以下プラテンローラーニップ圧と称する)と、一対
の搬送ローラー6a,6b間のニップ圧(以下搬送ロー
ラーニップ圧と称する)を同時に解除する。そして離間
したサーマルヘッド3とプラテンローラー4との間及び
一対の搬送ローラー6a,6bの間に通紙を行った後、
プラテンローラーニップ圧は解除したまま搬送ローラー
ニップ圧を印加し、装置本体の駆動モーター(図示せ
ず)をオンとし、原紙2のリード部分の切除のために、
搬送ローラー6a,6bの回転駆動により原紙2を所定
量搬送させる。原紙2が所定量搬送されると、搬送ロー
ラー6a,6bの回転駆動を停止し、ロータリーカッタ
ー5により原紙2のリード部分を切除する。リード部分
の切除が終わると、プラテンローラーニップ圧を印加
(この時、搬送ローラーニップ圧も印加されている)
し、プラテンローラー4の回転駆動により原紙2を搬送
方向に搬送し、その切除端が搬送ローラー6a,6bに
達した時点で、プラテンローラーニップ圧を解除し、搬
送ローラー6a,6bの回転駆動のみにより原紙2を所
定位置まで搬送し、製版待機状態(セット完了)とす
る。
【0012】上記構成例によればプラテンローラーニッ
プ圧と搬送ローラーニップ圧のそれぞれが単独で自動的
に解除可能となっているので、必要な箇所にのみニップ
圧を印加することができるため、原紙の腰が弱い場合あ
るいは原紙が正しい位置にセットされなかった場合で
も、原紙の自己回復力を最大限利用して、原紙を正しい
位置に導くことが可能となる。またこの時プラテンロー
ラーの周速より搬送ローラーの周速が速いためプラテン
ローラーによりあるいは固定されたサーマルヘッドによ
り原紙自身が軽くひかれる事になり、更に原紙の自己回
復力を生かす事が可能になる。従って、原紙の搬送先端
が搬送ローラーにニップされるときに発生する折りジワ
或いは搬送ジワをなくすことができる。
プ圧と搬送ローラーニップ圧のそれぞれが単独で自動的
に解除可能となっているので、必要な箇所にのみニップ
圧を印加することができるため、原紙の腰が弱い場合あ
るいは原紙が正しい位置にセットされなかった場合で
も、原紙の自己回復力を最大限利用して、原紙を正しい
位置に導くことが可能となる。またこの時プラテンロー
ラーの周速より搬送ローラーの周速が速いためプラテン
ローラーによりあるいは固定されたサーマルヘッドによ
り原紙自身が軽くひかれる事になり、更に原紙の自己回
復力を生かす事が可能になる。従って、原紙の搬送先端
が搬送ローラーにニップされるときに発生する折りジワ
或いは搬送ジワをなくすことができる。
【0013】次に本発明による孔版製版印刷装置の別の
構成例について述べる。図4は、この構成例の製版部を
模式的に示す図であり、図1と同様な要素には同様な符
号を付し、重複を避けるためそれらの説明はここでは省
略する。7a,7bは搬送ローラー6a,6bよりさら
に下流側に設けられた少なくとも一方がゴム等の弾性材
料からなり適当な粗面を有する一対の搬送ローラー、
8,9はガイド板である。ローラー7bはモーターやエ
アーアクチュエーター等公知の手段によりローラー7a
に対して圧接及び離脱が可能となっている。プラテンロ
ーラー4とローラー6a,6bとローラー6a,6bは
それぞれ図示しない駆動モーターに接続され、ローラー
6a,6bはプラテンローラー4より若干速い周速、好
ましくはプラテンローラー4の周速の約1.1〜1.4
倍の周速で、ローラー7a,7bはローラー6a,6b
より若干速い周速、好ましくはローラ6a,6bの周速
の約1.1〜1.4倍の周速で回転するように設定され
ている。また、サーマルヘッド3、ローラー6b及びロ
ーラー7bの上下動は図示しない制御ユニットの制御の
もとで公知の作動機構を介してそれぞれ独立に行うこと
が可能になっており、これによりプラテンローラー4と
サーマルヘッド3のニップ圧と、一対の搬送ローラー6
a,6b間のニップ圧と、一対の搬送ローラー7a,7
b間のニップ圧がそれぞれ独立に印加、解除可能になっ
ている。なお、プラテンローラーニップ圧による原紙の
駆動力は6a,6bの搬送ローラーニップ圧による原紙
の駆動力より、6a,6bの搬送ローラーニップ圧によ
る原紙の駆動力は7a,7bの搬送ローラーニップ圧に
よる原紙の駆動力よりそれぞれ大きく設定されており、
各ローラーの周速が異なるように設定されていても過度
の引張力が加わることはない。
構成例について述べる。図4は、この構成例の製版部を
模式的に示す図であり、図1と同様な要素には同様な符
号を付し、重複を避けるためそれらの説明はここでは省
略する。7a,7bは搬送ローラー6a,6bよりさら
に下流側に設けられた少なくとも一方がゴム等の弾性材
料からなり適当な粗面を有する一対の搬送ローラー、
8,9はガイド板である。ローラー7bはモーターやエ
アーアクチュエーター等公知の手段によりローラー7a
に対して圧接及び離脱が可能となっている。プラテンロ
ーラー4とローラー6a,6bとローラー6a,6bは
それぞれ図示しない駆動モーターに接続され、ローラー
6a,6bはプラテンローラー4より若干速い周速、好
ましくはプラテンローラー4の周速の約1.1〜1.4
倍の周速で、ローラー7a,7bはローラー6a,6b
より若干速い周速、好ましくはローラ6a,6bの周速
の約1.1〜1.4倍の周速で回転するように設定され
ている。また、サーマルヘッド3、ローラー6b及びロ
ーラー7bの上下動は図示しない制御ユニットの制御の
もとで公知の作動機構を介してそれぞれ独立に行うこと
が可能になっており、これによりプラテンローラー4と
サーマルヘッド3のニップ圧と、一対の搬送ローラー6
a,6b間のニップ圧と、一対の搬送ローラー7a,7
b間のニップ圧がそれぞれ独立に印加、解除可能になっ
ている。なお、プラテンローラーニップ圧による原紙の
駆動力は6a,6bの搬送ローラーニップ圧による原紙
の駆動力より、6a,6bの搬送ローラーニップ圧によ
る原紙の駆動力は7a,7bの搬送ローラーニップ圧に
よる原紙の駆動力よりそれぞれ大きく設定されており、
各ローラーの周速が異なるように設定されていても過度
の引張力が加わることはない。
【0014】この構成の場合、孔版印刷用原紙を製版し
ないで搬送するとき、該孔版印刷用原紙に接することが
可能な最も下流側の搬送ローラー間にのみニップ圧を印
加する。このようにすると、図1の場合と同様な効果が
得られる。また、搬送ローラーが2組設置されており、
かつ周速が上記のように設定されているため、長い搬送
系を必要とする場合に搬送ジワの発生防止に効果的であ
る。
ないで搬送するとき、該孔版印刷用原紙に接することが
可能な最も下流側の搬送ローラー間にのみニップ圧を印
加する。このようにすると、図1の場合と同様な効果が
得られる。また、搬送ローラーが2組設置されており、
かつ周速が上記のように設定されているため、長い搬送
系を必要とする場合に搬送ジワの発生防止に効果的であ
る。
【0015】本発明によれば、搬送ローラーは3組以上
設置することも可能であり、この場合も各搬送ローラー
の周速は搬送方向下流側になるにつれて速くなるように
設定する。また必要に応じて基準となるプラテンローラ
ーの周速を変える事も可能である。
設置することも可能であり、この場合も各搬送ローラー
の周速は搬送方向下流側になるにつれて速くなるように
設定する。また必要に応じて基準となるプラテンローラ
ーの周速を変える事も可能である。
【0016】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例1 プラテンローラーとサーマルヘッドとの間、及びプラテ
ンローラーの搬送方向下流側のスポンジ製の一対の搬送
ローラーの間をそれぞれ個々にニップ圧印加、解除可能
に構成した図1の構成の孔版製版印刷装置を用い、図2
に示すタイミングで、和紙に熱可塑性樹脂フィルム(共
重合ポリエステル系)をラミネートした感熱孔版原紙
(合計厚み35μm)の装着及び搬送を50回繰り返し
試みた。その結果、セット不良(ここセット不良とは、
製版待機状態に原紙がセットされたとき、特にプラテン
ローラーと原紙ロールとの間の原紙の幅方向で張りが異
なった状態が発生していることを言う)は発生しなかっ
た。また、上記と同じ装置を用い、同じく図2に示すタ
イミングで、熱可塑性樹脂フィルム(共重合ポリエステ
ル系)のみよりなる感熱孔版原版(厚み9μm)の装着
及び搬送を50回繰り返し試みたところ、セット不良の
発生はなく、しわの発生(ここでしわの発生とは、前記
セット不良に気がつかないで製版を行い続けた結果、製
版時にしわが発生し、異常画像となってしまうことをい
う)もなかった。
る。 実施例1 プラテンローラーとサーマルヘッドとの間、及びプラテ
ンローラーの搬送方向下流側のスポンジ製の一対の搬送
ローラーの間をそれぞれ個々にニップ圧印加、解除可能
に構成した図1の構成の孔版製版印刷装置を用い、図2
に示すタイミングで、和紙に熱可塑性樹脂フィルム(共
重合ポリエステル系)をラミネートした感熱孔版原紙
(合計厚み35μm)の装着及び搬送を50回繰り返し
試みた。その結果、セット不良(ここセット不良とは、
製版待機状態に原紙がセットされたとき、特にプラテン
ローラーと原紙ロールとの間の原紙の幅方向で張りが異
なった状態が発生していることを言う)は発生しなかっ
た。また、上記と同じ装置を用い、同じく図2に示すタ
イミングで、熱可塑性樹脂フィルム(共重合ポリエステ
ル系)のみよりなる感熱孔版原版(厚み9μm)の装着
及び搬送を50回繰り返し試みたところ、セット不良の
発生はなく、しわの発生(ここでしわの発生とは、前記
セット不良に気がつかないで製版を行い続けた結果、製
版時にしわが発生し、異常画像となってしまうことをい
う)もなかった。
【0017】実施例2 図4に示す装置を用い、実施例1と同様にして感熱孔版
原紙及び熱可塑性フィルムのみよりなる感熱孔版原版の
装着及び搬送を50回繰り返し試みたところ、搬送系が
長くなったにもかかわらず、搬送ジャムは発生せず、実
施例1と同様、良好な結果が得られた。
原紙及び熱可塑性フィルムのみよりなる感熱孔版原版の
装着及び搬送を50回繰り返し試みたところ、搬送系が
長くなったにもかかわらず、搬送ジャムは発生せず、実
施例1と同様、良好な結果が得られた。
【0018】比較例 原紙装着時に、プラテンローラーとサーマルヘッドとの
間、及びプラテンローラーの搬送方向下流側のスポンジ
製の一対の搬送ローラーの間のニップ圧を手動にて連動
して解除する従来タイプの製版孔版印刷装置を用い、図
3に示すタイミングで、実施例1と同様なテストを行っ
た。その結果、和紙に熱可塑性樹脂フィルムをラミネー
トした感熱孔版原紙の装着及び搬送の繰り返しテストで
は、50回中1回のセット不良の発生があった。また、
熱可塑性樹脂フィルムのみよりなる感熱孔版原版の装着
及び搬送の繰り返しテストでは、50回中セット不良が
10回発生し、5回のしわの発生があり、また先端部で
の折りジワの発生が5回あった。
間、及びプラテンローラーの搬送方向下流側のスポンジ
製の一対の搬送ローラーの間のニップ圧を手動にて連動
して解除する従来タイプの製版孔版印刷装置を用い、図
3に示すタイミングで、実施例1と同様なテストを行っ
た。その結果、和紙に熱可塑性樹脂フィルムをラミネー
トした感熱孔版原紙の装着及び搬送の繰り返しテストで
は、50回中1回のセット不良の発生があった。また、
熱可塑性樹脂フィルムのみよりなる感熱孔版原版の装着
及び搬送の繰り返しテストでは、50回中セット不良が
10回発生し、5回のしわの発生があり、また先端部で
の折りジワの発生が5回あった。
【0019】
【発明の効果】請求項1の装置によれば、少なくとも一
対の搬送ローラーの周速がプラテンローラーの周速より
速く設定され、かつプラテンローラーとサーマルヘッド
とのニップ圧と、少なくとも一対の搬送ローラーのニッ
プ圧とがそれぞれ独立して印加、解除可能になっている
ので、必要な箇所にのみニップ圧を印加することができ
るため、原紙の腰が弱い場合あるいは原紙が正しい位置
にセットされなかった場合でも、原紙の自己回復力を最
大限利用して、原紙を正しい位置に導くことが可能とな
る。従って、原紙の搬送先端が搬送ローラーにニップさ
れるときに発生する折りジワ或いは搬送ジワをなくすこ
とができる。請求項2の装置によれば、対をなす搬送ロ
ーラーがプラテンローラーより下流側に複数対配置さ
れ、各搬送ローラーの周速が原紙搬送方向下流側のもの
ほど速くなるように設定されているので、搬送系を長く
必要とする場合でも搬送ジワの発生を効果的に防止でき
るようになる。請求項3の発明によれば、孔版印刷用原
紙に接することが可能な最も下流側の搬送ローラー間に
のみニップ圧を印加するようにしたので、搬送系が長い
にもかかわらず、原紙の腰が弱い場合あるいは原紙が正
しい位置にセットされなかった場合でも、原紙の自己回
復力を最大限利用して、原紙を正しい位置に導くことが
可能となる。従って、折りジワ或いは搬送ジワの発生な
くすことができる。
対の搬送ローラーの周速がプラテンローラーの周速より
速く設定され、かつプラテンローラーとサーマルヘッド
とのニップ圧と、少なくとも一対の搬送ローラーのニッ
プ圧とがそれぞれ独立して印加、解除可能になっている
ので、必要な箇所にのみニップ圧を印加することができ
るため、原紙の腰が弱い場合あるいは原紙が正しい位置
にセットされなかった場合でも、原紙の自己回復力を最
大限利用して、原紙を正しい位置に導くことが可能とな
る。従って、原紙の搬送先端が搬送ローラーにニップさ
れるときに発生する折りジワ或いは搬送ジワをなくすこ
とができる。請求項2の装置によれば、対をなす搬送ロ
ーラーがプラテンローラーより下流側に複数対配置さ
れ、各搬送ローラーの周速が原紙搬送方向下流側のもの
ほど速くなるように設定されているので、搬送系を長く
必要とする場合でも搬送ジワの発生を効果的に防止でき
るようになる。請求項3の発明によれば、孔版印刷用原
紙に接することが可能な最も下流側の搬送ローラー間に
のみニップ圧を印加するようにしたので、搬送系が長い
にもかかわらず、原紙の腰が弱い場合あるいは原紙が正
しい位置にセットされなかった場合でも、原紙の自己回
復力を最大限利用して、原紙を正しい位置に導くことが
可能となる。従って、折りジワ或いは搬送ジワの発生な
くすことができる。
【図1】本発明による一構成例の製版孔版印刷装置の製
版部の構成を模式的に示す図である。
版部の構成を模式的に示す図である。
【図2】図1の装置による動作タイミングチャートの一
例を示す図である。
例を示す図である。
【図3】従来装置の動作タイミングチャートを示す図で
ある。
ある。
【図4】本発明による別の構成例の製版孔版印刷装置の
製版部の構成を模式的に示す図である。
製版部の構成を模式的に示す図である。
1 原紙ロール 2 原紙 3 サーマルヘッド 4 プラテンローラー 5 ロータリーカッター 6a,6b 搬送ローラー 7a,7b 搬送ローラー 8,9 ガイド板
Claims (3)
- 【請求項1】 サーマルヘッドに対向配置されたプラテ
ンローラーと、これらより原紙搬送方向下流側に配置さ
れる少なくとも一対の搬送ローラーとを有する孔版印刷
用原紙搬送系を備え、該サーマルヘッドで孔版印刷用原
紙に穿孔して製版を行い、製版された孔版印刷用原紙を
用いて孔版印刷を行う孔版製版印刷装置において、該少
なくとも一対の搬送ローラーの周速が該プラテンローラ
ーの周速より速く設定され、かつ該プラテンローラーと
該サーマルヘッドのニップ圧と、該少なくとも一対の搬
送ローラーのニップ圧とがそれぞれ独立して印加、解除
可能になっていることを特徴とする孔版製版印刷装置。 - 【請求項2】 対をなす搬送ローラーが該プラテンロー
ラーより下流側に複数対配置され、各搬送ローラーの周
速が下流側のものほど速くなるように設定されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の孔版製版印刷装置。 - 【請求項3】 孔版印刷用原紙を製版しないで搬送する
とき、該孔版印刷用原紙に接することが可能な最も下流
側のローラーにのみニップ圧が印加されることを特徴と
する請求項1又は2に記載の孔版製版印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32267092A JP3149062B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 孔版製版印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32267092A JP3149062B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 孔版製版印刷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06143781A true JPH06143781A (ja) | 1994-05-24 |
JP3149062B2 JP3149062B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=18146299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32267092A Expired - Fee Related JP3149062B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 孔版製版印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3149062B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6019777A (en) | 1997-04-21 | 2000-02-01 | Advanced Cardiovascular Systems, Inc. | Catheter and method for a stent delivery system |
-
1992
- 1992-11-06 JP JP32267092A patent/JP3149062B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3149062B2 (ja) | 2001-03-26 |
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