JPH0614345U - 化粧中空柱の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 形状、サイズの異なる各種の支持柱と化粧柱
との連結が可能であって施工性を向上できる化粧中空柱
の取付構造を提供すること。 【構成】 長手方向に長い長穴３を有する長片４と短片
６を備えたＬ型取付具２を用い、該Ｌ型取付具２の前記
長穴３を通した連結具により２個の前記Ｌ型取付具２、
２を連結してコ字型取付具９となし、一対の半割筒状体
１１、１２よりなる化粧柱１０の一方の半割筒状体１１
の内側縁部にそれぞれ前記コ字型取付具９の一方の短片
６を固定具で止着すると共に、コ字型取付具９の他方の
短片６を支持柱１に固定具で止着し、半割筒状体１１の
凹凸条に形成した割截面１３に他方の半割筒状体１２の
凸凹条に形成した割截面１４を接着剤を介し嵌着したこ
とを特徴とする化粧中空柱の取付構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は住宅などの建造物の化粧中空柱の取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、化粧中空柱の取付構造は例えば実開平３−２３５３２号が存在する。 しかしながら、上記の取付構造では、組立て手順上、第１の係止部材及び第２ の係止部材を一対の半円形状の柱壁パネル単体の内面にそれぞれ固定し、次に柱 芯部材の取付板と第１の係止部材の取付板をボルト類で緊結し、次に第２の係止 部材の係合部を第１の係止部材の係合部に係合して組立てるものであり、このた め、柱芯部材の取付板のボルト穴位置と柱壁パネル単体の第１の係止部材の取付 板のボルト穴位置を現場作業で精度良く合致させることが困難であり、また形状 、サイズの異なる各種の柱芯部材と柱壁パネル単体との連結が困難であるという 問題を有していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、形状、サイズの異なる各種の支持柱と化粧柱との連結が可能 であって施工性を向上できる化粧中空柱の取付構造を提供し、もって上記従来技 術の問題を解決しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本考案は、長手方向に長い長穴を有する長片と短片を備えたＬ型取 付具を用い、該Ｌ型取付具の前記長穴を通した連結具により２個の前記Ｌ型取付 具を連結してコ字型取付具となし、一対の半割筒状体よりなる化粧柱の一方の半 割筒状体の内側縁部にそれぞれ前記コ字型取付具の一方の短片を固定具で止着す ると共に、コ字型取付具の他方の短片を支持柱に固定具で止着し、半割筒状体の 凹凸条に形成した割截面に他方の半割筒状体の凸凹条に形成した割截面を接着剤 を介し嵌着したことを特徴とする化粧中空柱の取付構造を要旨とするものである 。 この場合、化粧柱の一対の半割筒状体は木質材を接合して形成したり、無機質 材の型成形もしくは押出成形したものでも適用できる。

【０００５】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図面に基いて説明する。図１〜図３において１は断面 がＨ型の鋼材を用いた建物の支持柱、２は金属製のＬ型取付具であって、長手方 向に長い長穴３を有する長片４と複数の取付穴５〜５を有する短片６を備えてお り、該Ｌ型取付具の長穴３を通したボルト７及び該ボルト７に螺合したナット８ により２個のＬ型取付具２、２がコ字状に連結されてコ字型取付具９とされてい る。 １０は一対の半割筒状体１１、１２よりなる円筒状の化粧柱であって、支持柱 １の外側に配置されており、一方の半割筒状体１１の波形断面の凹凸条に形成し た割截面１３に他方の半割筒状体１２の波形断面の凸凹条に形成した割截面１４ を接着剤を介し嵌着している。又、本例の場合、化粧柱の半割筒状体１１、１２ は、図３に示すように、それぞれ巾狭な木質の単一材１５〜１５の両側に波形断 面の凹凸条１６、凸凹条１７を設け、隣接する単一材１５、１５の凹凸条１６、 凸凹条１７を接着剤を介し嵌着して形成している。 そして本例は、化粧柱の一方の半割筒状体１１の内側縁部にそれぞれコ字型取 付具９、９の一方の短片６、６を取付穴５〜５を利用してビス１８〜１８で止着 すると共に、コ字型取付具９、９の他方の短片６、６を取付穴５〜５を利用して ビス１９〜１９で支持柱１に止着している。

【０００６】 この取付構造にあっては、施工上、Ｌ型取付具２、２をボルト７、ナット８で 仮固定してコ字型取付具９となし、次にコ字型取付具９、９の一方の短片６、６ を半割筒状体１１の内側縁部にそれぞれ固定し、次にコ字型取付具９、９のボル ト７、ナット８を緩めた状態で支持柱１に対するコ字型取付具９、９の長さを長 穴３に沿って調節してボルト７、ナット８を再緊締し、次に支持柱１にコ字型取 付具９、９の他方の短片６、６をそれぞれ固定し、次に半割筒状体１１に他の半 割筒状体１２を嵌着する。

【０００７】 図４に示す別例は、支持柱として金属製丸パイプの支持柱２１を用いた外は上 例同様であり、図５に示す別例も支持柱として木材製角形の支持柱２２を用いた 外は上例同様である。 又、本案の化粧柱は上例の円筒形の外、図６に示すような一対のコ字状断面の 半割筒状体２３、２４を用いた角筒形や、図示は省略したが多角筒形でも良く、 化粧柱の一対の半割筒状体は無機質材を素材とした押出成形品や型成形品を用い ることも可能である。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案においては、コ字型取付具の一対のＬ型取付具の 長片を長穴に沿って移動調整でき、このためコ字型取付具により形状、サイズの 異なる各種の支持柱と化粧柱との連結が可能であって施工性を向上でき、構造も 至って簡単である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の平断面図である。

【図２】同上例に用いたＬ型取付具の拡大した斜面図で
ある。

【図３】同上例に用いた化粧柱の一部分の分解斜面図で
ある。

【図４】本考案の別例の平断面図である。

【図５】本考案の更に別例の平断面図である。

【図６】本考案の別例化粧柱の一部分の分解斜面図であ
る。

【符号の説明】

１ 支持柱 ２ Ｌ形取付具 ３ 長穴 ４ 長片 ６ 短片 ９ コ字型取付具 １０ 化粧柱 １１ 半割筒状体 １２ 半割筒状体 １３ 割截面 １４ 割截面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長手方向に長い長穴を有する長片と短片
   を備えたＬ型取付具を用い、該Ｌ型取付具の前記長穴を
   通した連結具により２個の前記Ｌ型取付具を連結してコ
   字型取付具となし、一対の半割筒状体よりなる化粧柱の
   一方の半割筒状体の内側縁部にそれぞれ前記コ字型取付
   具の一方の短片を固定具で止着すると共に、コ字型取付
   具の他方の短片を支持柱に固定具で止着し、半割筒状体
   の凹凸条に形成した割截面に他方の半割筒状体の凸凹条
   に形成した割截面を接着剤を介し嵌着したことを特徴と
   する化粧中空柱の取付構造。