JPH061432A - 缶胴の搬送装置 - Google Patents

缶胴の搬送装置

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JPH061432A
JPH061432A JP16314492A JP16314492A JPH061432A JP H061432 A JPH061432 A JP H061432A JP 16314492 A JP16314492 A JP 16314492A JP 16314492 A JP16314492 A JP 16314492A JP H061432 A JPH061432 A JP H061432A
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conveyor
endless belt
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belt
drum
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JP16314492A
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Shoji Segawa
彰二 瀬川
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 缶胴を自転させて塗料を均一に付着させるこ
とができるだけでなく、塗料による缶胴の汚れを防止す
ることができる缶胴の搬送装置を提供する。 【構成】 第1コンベア30のトップチェーン31に缶
胴Kの底部を吸着した状態で缶胴Kを乾燥装置まで搬送
する。この搬送途中において、缶胴Kが、無端状ベルト
41の上面に当接するので、摩擦力が与えられ、缶胴K
に自転が生じる。これによって、缶胴Kの内面に付着さ
れた塗料を均一化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶胴の搬送装置に関
し、特に、内面塗装が施された缶胴をオーブン(乾燥装
置)まで搬送するために用いる搬送装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】まず、従来の搬送装置の技術を説明する
ために、従来行なわれている缶胴の内面塗装および乾燥
の工程の概要について説明する。以下の説明において
は、2ピース缶を構成する、一端側が開口した有底円筒
状の缶胴の内面塗装を例にとって説明する。この缶胴
は、内容物を充填した後に開口端を缶蓋によって閉塞し
て製品缶となるものである。
【0003】一般に、缶胴を製造する場合には、いわゆ
るDI加工やトリミング等によって薄肉円筒状に成形
し、外面への印刷工程などを行なった後、内面に、缶の
腐食等を防止するための塗装を施して、缶胴をオーブン
に搬送し、塗料を加熱して乾燥させている。
【0004】ところで、前記した作業においては、内面
塗装後、直ちに缶胴を乾燥工程に搬送すると、缶胴の内
面に塗料が局部的に溜まってしまい、いわゆる塗料だま
りが形成されることがある。こうした状態で缶胴を加熱
して乾燥させると、通常用いられている塗料の場合に
は、塗料だまりの部分で塗料が発泡して固まり(いわゆ
るペレット)となり、これが缶胴の内面に固着してしま
い、その後に缶胴の開口部に対して行なわれるネッキン
グ加工の妨げになるという問題を生じる。
【0005】このため、従来においては、図6および図
7に示すような缶胴の搬送装置を用いている。この搬送
装置は、缶胴Kを内面塗装装置から移送してくる排出シ
ュート1と、この排出シュート1の下方に水平に配置さ
れたコンベア2と、このコンベア2の両側に、このコン
ベア2の延長方向に沿って取り付けられたボトムガイド
3およびトップガイド4とから概略構成されている。前
記コンベア2は、並列に配置されて、等速度で回転駆動
される2本の無端状ベルト2aを備えており、この無端
状ベルト2aの上面に缶胴Kを載置して乾燥装置まで缶
胴Kを搬送するようになっている。
【0006】前記搬送装置では、無端状ベルト2aを回
転させることにより、その上に載置されている缶胴Kを
軸回りに自転させることができ、塗料を内面に均一に塗
布させることができるので、塗料だまりの発生を防止で
きる。また、前記搬送装置では、ボトムガイド3および
トップガイド4を設けているので、排出シュート1から
落下してきた缶胴Kを、軸方向を搬送方向に直交させた
状態で確実にコンベア2上に保持させることができ、後
の乾燥工程における缶胴Kの取り扱いを正確に行なうこ
とができるという利点がある。
【0007】ところで、前記した従来の搬送装置におい
ては、排出シュート1から落下してきた缶胴Kがコンベ
ア2の上面に落下したときに、缶胴Kの開口部から、内
部の塗料が飛び出し、この塗料がトップガイド4の表面
に付着して固化し、塗料が次第に積層してくることがあ
った。このため、この装置では、トップガイド4側に付
着した塗料が、新たに排出シュート1から供給された缶
胴Kの開口部近傍に付着し、缶胴Kの表面を汚して不良
品としてしまうことがあるという問題を有していた。特
に、内面塗装用の塗料として水性のものを用いた場合に
は、常温で固化するために、トップガイド4の表面に塗
料が付着しやすく、こうした問題を生じることが多かっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した事
情に鑑みてなされたもので、缶胴を自転させて塗料を均
一に付着させることができるだけでなく、塗料による缶
胴特に開口部の汚れ(ペレットの付着)を防止すること
ができる缶胴の搬送装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る缶胴の搬
送装置は、供給路から供給された缶胴を、この缶胴の軸
方向を水平にした状態で搬送する第1コンベアと、この
第1コンベアの前方に、第1コンベアの延長方向に沿っ
て配置され、第1コンベアによって搬送される缶胴に当
接する当接部材とを備えており、第1コンベアに、缶胴
の底面を吸着して保持しながら回転駆動される無端状ベ
ルトを備えたものである。
【0010】請求項2に係る缶胴の搬送装置は、請求項
1記載の搬送装置において、当接部材を、缶胴の下面を
支持した状態で回転駆動される無端状ベルトとし、この
無端状ベルトと第1コンベアの無端状ベルトとを、異な
る周速度で駆動したものである。
【0011】請求項3に係る缶胴の搬送装置は、請求項
1または2記載の搬送装置において、第1コンベアの無
端状ベルトに、この無端状ベルトの内外を連通させる貫
通孔と、この無端状ベルトの内部を負圧にする減圧機構
とを備えたものである。
【0012】請求項4に係る缶胴の搬送装置は、請求項
1〜3のいずれか1項に記載の装置において、当接部材
を弾性体から構成している。
【0013】請求項5に係る缶胴の搬送装置は、請求項
4記載の搬送装置において、弾性体をウレタンゴムから
構成している。
【0014】
【作用】請求項1記載の缶胴の搬送装置によれば、第1
コンベアに缶胴を吸着した状態で缶胴を乾燥装置まで搬
送することができる。この搬送途中において、缶胴が、
当接部材に当接するので、摩擦力が与えられ、缶胴に自
転が生じる。これによって、缶胴の内面に付着された塗
料を均一化することができる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例に係る缶胴の搬送装置につ
いて、図1〜図5に基づいて説明する。本例の搬送装置
は、内面塗装機構に備えられた缶胴搬送用のバキューム
ターレット6および7からそれぞれ缶胴Kを供給するベ
ルト式バキュームコンベア(供給路)10および20
と、このコンベア10および20からそれぞれ供給され
てきた缶胴Kを、この缶胴Kの軸方向を水平にした状態
で搬送する第1コンベア30と、この第1コンベア30
の前方に、第1コンベア30の延長方向に沿って配置さ
れ、第1コンベア30によって搬送される缶胴Kの下面
を支持する第2コンベア40と、前記第1コンベア30
および第2コンベア40を支持する基台50とから構成
されている。
【0016】前記コンベア10は、帯状の合成樹脂製の
素材を巻回して無端状に構成されたベルト11と、この
ベルト11の両端部に配置されてベルト11を回転駆動
する円筒状のベルト車12および13(図2参照)と、
前記ベルト11の背面側に配置されて、ベルト11の背
面および両側面をほぼ密閉する、断面コ字状に形成され
た密閉板14と、この密閉板14の側面に取り付けら
れ、かつ減圧装置(図示せず)に連結された配管15
と、コンベア10全体を支持する支持板16とから構成
されている。前記ベルト11には、内外を連通する多数
の貫通孔11aが、ベルト11の周方向に沿って2列で
形成されている。前記ベルト車12または13は、動力
機構(図示せず)によって回転駆動されるようになって
いる。下側のベルト車13は、このベルト車13に達し
たベルト11の貫通孔11aの開口端を塞ぐことができ
るようになっている。支持板16は、第1コンベア30
の上方に配置されており、固定側に取り付けられてい
る。
【0017】前記ベルト式バキュームコンベア20は、
前記コンベア10と同様に構成されたもので、貫通孔2
1aを有するベルト21と、ベルト車22および23
と、密閉板24と、配管25と、支持板26とから構成
されている。このコンベア20の構成は、前記コンベア
10の構成と同様なので、煩雑を避けるために詳細につ
いての説明を省略する。
【0018】前記第1コンベア30は、基台50上に配
設されたもので、無端状に構成されたトップチェーン
(無端状ベルト)31と、このトップチェーン31の両
端部内側に配置された、トップチェーン31駆動用のス
プロケット(図示せず)と、トップチェーン31の上下
面および背面をほぼ密閉する、断面コ字状に形成された
密閉板32と、トップチェーン31の内部の空間を独立
した3つの室35、36および37に分割する、水平に
配置された2枚の仕切板33および34(図5参照)
と、前記密閉板32の下面に取り付けられ、かつ、減圧
装置(図示せず)に連結された配管(減圧機構)38
と、前記室35・36・37の背面に取り付けられて、
外気を各室内に導入させるバルブ35a・36a・37
aとから構成されている。
【0019】前記トップチェーン31は、略長方形状の
多数の鋼製プレート31aどうしを、ヒンジ(図示せ
ず)を介して連結して、無端状としたものである(図
4)。各プレート31aには、厚さ方向に貫通した3個
の貫通孔31bが上下方向に略1列に配設されている。
各貫通孔31bは、その背面側に設けられた室35・3
6・37に対応した位置に形成されている(図5参
照)。トップチェーン31の内面には、周方向に沿って
チェーン(図示せず)が取り付けられており、前記した
スプロケットによって駆動されるようになっている。
【0020】前記第2コンベア40は、ウレタン(弾性
体)から構成されて、平行に配置された2本の無端状ベ
ルト(当接部材)41および42(図2)と、これらの
ベルト41および42の両端内側に配置されて、これら
のベルト41・42を回転駆動するベルト車43とから
構成されている。前記無端状ベルト41・42は、断面
円形状に構成されている。無端状ベルト41・42の上
部は、基台50の上面に露出する位置に支持されてい
る。無端状ベルト41・42の下部は、基台50の内部
に収納されている。
【0021】基台50の上面は、図3に示したように、
前方(図1中において手前側)に向けて徐々に上がる傾
斜面に形成されており、これによって、無端状ベルト4
1の上端位置が、無端状ベルト42の上端位置よりも、
距離Lだけ上昇させられている。この距離Lは、本例の
装置では、2mmとされている。なお、図3において
は、理解を容易とするために、距離Lを極端に強調して
模式的に記載してある。
【0022】つぎに、本例に係る缶胴搬送機構の動作に
ついて説明する。まず、各機構を以下のように動作させ
ておく。すなわち、コンベア10および20において
は、配管15および25を介して内部を負圧としてお
く。このとき、内部の圧力は、30〜40mmAq程度
であることが好ましい。また、コンベア10および20
を、その前面が下降し、背面が上昇する方向に回転駆動
させておく。ここで、ターレット6は、1分間当り25
0缶の速度で缶胴Kを送り出し、ターレット7は、1分
間当り160缶の速度で缶胴Kを送り出すよう設定され
ているので、コンベア10および20は、この送り出し
速度にそれぞれ対応した送り速度となるように回転駆動
される。また、第1コンベア30においては、配管38
を介して減圧機構により内部を負圧とする。ここでは、
バルブ35a・36a・37aを操作して、室35およ
び室36の内圧を比較的に高くし、室37の内圧を他の
室よりも低くしておく。本例では、室35および36の
内圧を30〜40mmAqに設定し、室37の内圧を、
20〜25mmAqに設定している。また、トップチェ
ーン31を、その前面が図1中左方へ移動する方向に回
転駆動しておく。トップチェーン31の周速度は、本例
では、65m/minとしておく。さらに、第2コンベ
ア40の無端状ベルト41・42を、その上部が図1中
左方へ移動する方向に回転駆動する。この無端状ベルト
41・42の周速度は、本例では125m/minとし
ておく。
【0023】このように各機構を動作させた後、内面塗
装装置を駆動して、ターレット6・7により、コンベア
10・20に順次缶胴Kを供給する。このとき、コンベ
ア10・20には、缶胴Kが、その底部をコンベア10
・20の表面に向けた状態で供給される。コンベア10
においては、貫通孔11a部分において缶胴Kの底部を
吸着して保持し、この状態で、ベルト11の移動に伴っ
て缶胴Kを下方に搬送する。そして、缶胴Kがベルト1
1の下端に達すると、ベルト車13によって貫通孔11
aの開口端が閉塞され、缶胴Kへの吸着力が消滅して、
缶胴Kが第1コンベア30の前面に落下する。コンベア
20の動作は、コンベア10の動作と同様なので詳細に
ついての説明を省略する。コンベア20においては、供
給する缶胴Kが、すでに第1コンベア30上を流れてい
る缶胴Kの間に割込むことができるように、缶胴Kの供
給速度を設定しておくことが好ましい。
【0024】第1コンベア30においては、その前方に
落下してきた缶胴Kをトップチェーン31の貫通孔31
b部分によって吸着する。このとき、本例では、室35
・36の内圧を高めとし、室37の内圧を低めとしてい
るので、缶胴Kは、室35・36に対応する位置にある
貫通孔31bを通過し、室37に対応する位置(すなわ
ち最下部)にある貫通孔31bに吸着される。このた
め、本例の装置によれば、トップチェーン31に缶胴K
を吸着した状態で、缶胴Kの下面を第2コンベア40の
無端状ベルト41・42の上面に当接させることができ
る。第1コンベア30は、缶胴Kを吸着した状態で、そ
の回転に伴って缶胴Kを乾燥装置まで移送することがで
きる。
【0025】本例の装置では、無端状ベルト41と無端
状ベルト42との間に、距離Lだけの高低差が与えられ
ているので、第2コンベア40上にある缶胴Kは、開口
端(図3中右端)が高い状態に保持される。このため、
缶胴Kの内部から塗料が飛び出して装置に付着したり、
装置に付着した塗料が缶胴Kを汚すといった不都合を防
止することができる。
【0026】ここで、第1コンベア30に吸着された缶
胴Kは、第2コンベア40の無端状ベルト41・42に
当接されており、さらに、無端状ベルト41・42の周
速度は、トップチェーン31よりも遅い速度に設定され
ているので、缶胴Kは、トップチェーン31に保持され
つつ、無端状ベルト41・42による摩擦力によって自
転を行なう。この自転速度は、通常の操業条件において
本例の装置を用いた場合には、90〜110rpmとな
る。
【0027】本例の装置によれば、無端状ベルト41・
42を缶胴Kの下面に当接させるとによって缶胴Kの自
転を行なわせることができるので、内面に塗布された塗
料を均一に分布させることができ、内面塗装に起因する
ネッキング加工時の問題を防止することができる。
【0028】さらに、本例の装置によれば、トップチェ
ーン31によって缶胴Kを確実に吸着することができる
ので、従来用いていたようなトップガイドを装置に設け
る必要がない。したがって、トップガイドに塗料が付着
して缶胴Kを汚すといった問題を解消して、缶胴Kの生
産効率を向上させることができるという利点がある。
【0029】また、本例の装置では、コンベア10およ
び20によって缶胴Kを吸着して第1コンベアに供給し
ているので、従来のようにシュート内を自由落下させる
ものと比較して、缶胴Kの供給個数の制御、管理が容易
である。このため、コンベア20によって搬送されてき
た缶胴Kを第1コンベア30によって移送されている缶
胴Kの中に割込ませるという動作の制御が容易となっ
て、缶胴Kどうしの干渉による変形などを防止できると
いう利点もある。
【0030】また、本例の装置では、缶胴Kの底部を、
内部を負圧としたトップチェーン31によって吸着して
保持する構成としたので、缶胴Kの自転を容易に発生さ
せることができ、内面に塗布された塗料を確実に均一化
させることができるという利点がある。
【0031】さらに、本例の装置では、トップチェーン
31に、3つの貫通孔31bを設けたので、上方から供
給された缶胴Kが第2コンベア40によって支持される
までの間、缶胴Kをトップチェーン32に吸着しておく
ことができ、缶胴Kの飛び出しを防止することができ
る。
【0032】また、本例の装置は、トップチェーン31
と無端状ベルト41・42とを同一方向に回転させ、両
者に速度差を与えることによって缶胴Kを自転させてい
るので、搬送速度を上昇させた場合でも、缶胴Kの自転
を滑らかに行なわせることができ、飛び出し等を生じな
いという利点もある。もっとも、缶胴Kの搬送速度が低
い場合には、無端状ベルト41・42を停止させておい
てもよく、さらには、トップチェーン31と逆方向に回
転させることも可能である。
【0033】さらに、本例の装置では、無端状ベルト4
1・42の素材として、ウレタンを用いているので、缶
胴Kに確実に摩擦力を付与することができ、缶胴Kの自
転を確実に行なわせることができる。したがって、塗料
だまりの発生を確実に防止できるという利点がある。
【0034】また、本例の装置では、無端状ベルト41
・42の素材としてウレタンを用いているので、摩擦力
が高く、確実に缶胴を自転させることができると同時
に、摩耗や油に強く、優れた耐久性を有しているという
利点がある。
【0035】さらに、本例の装置では、搬送速度や、缶
胴Kの自転速度の変更は、トップチェーン31の回転速
度や、その内圧変更による吸着力の調整等によって簡単
に行なうことができるという利点もある。ここで、トッ
プチェーン31による吸着力は、缶胴Kの自転を許容
し、かつ、缶胴Kの搬送を可能にする範囲にしておけば
よい。
【0036】なお、本例の装置においては、ターレット
6・7から第1コンベア30にコンベア10・20を用
いて缶胴Kを供給する構成としたが、これに限るもので
はなく、例えば、従来と同様にシュートを用いて、缶胴
Kを自由落下させる構成とすることも可能である。
【0037】また、本例においては、無端状ベルト41
・42を構成する素材として、ウレタンを用いたが、缶
胴Kに摩擦力を付与しうる素材であれば、他の種類のも
のであってもよい。この観点から、一般には、無端状ベ
ルト41・42の素材としては弾性体を用いることが好
ましい。
【0038】また、本例の装置としては、缶胴Kに当接
させる当接部材として、それ自体回転する無端状ベルト
41・42を用いたが、缶胴Kの移送速度が遅い場合
や、缶胴Kに高い摩擦力を付与して確実に自転を発生さ
せることのできる素材を用いた場合などには、単なる突
起物や長尺体を第1コンベア30に沿って配置し、これ
を缶胴Kに当接させることによって自転させる構成とし
てもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1に係る缶胴の搬送装置は、供給
路から供給された缶胴を、この缶胴の軸方向を水平にし
た状態で搬送する第1コンベアと、この第1コンベアの
前方に、第1コンベアの延長方向に沿って配置され、第
1コンベアによって搬送される缶胴に当接する当接部材
とを備えており、第1コンベアに、缶胴の底面を吸着し
て保持しながら回転駆動される無端状ベルトを備えてい
るので、第1コンベアに缶胴を吸着した状態で缶胴を乾
燥装置まで搬送することができる。これにより、従来用
いていたようなトップガイドを取り去ることができ、ト
ップガイドに起因する缶胴の汚れを防止し、生産効率を
向上させることが可能となる。
【0040】請求項2に係る缶胴の搬送装置は、請求項
1記載の搬送装置において、当接部材を、缶胴の下面を
支持した状態で回転駆動される無端状ベルトとし、この
無端状ベルトと第1コンベアの無端状ベルトとを、異な
る周速度で駆動したので、缶胴を確実に自転させること
ができ、内面に塗布された塗料を確実に均一化させるこ
とができる。
【0041】請求項3に係る缶胴の搬送装置は、請求項
1または2記載の搬送装置において、第1コンベアの無
端状ベルトに、この無端状ベルトの内外を連通させる貫
通孔と、この無端状ベルトの内部を負圧にする減圧機構
とを備えたので、缶胴Kを第1コンベアに確実に保持す
ることができ、しかも、缶胴に容易に自転を行なわせる
ことができる。
【0042】請求項4に係る缶胴の搬送装置は、請求項
1〜3のいずれか1項に記載の装置において、当接部材
を弾性体から構成しているので、缶胴に確実に自転を行
なわせることができる。
【0043】請求項5に係る缶胴の搬送装置は、請求項
4記載の搬送装置において、弾性体をウレタンゴムから
構成しているので、確実に缶胴を自転させることができ
ると同時に、摩耗や油に強く、優れた耐久性を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る缶胴の搬送装置の正面
図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図2の要部の拡大図であって、構成を模式的に
記載した図である。
【図4】図1の要部の拡大図である。
【図5】図2の要部の拡大図である。
【図6】従来の缶胴の搬送装置の概略を示す要部の一部
省略正面図である。
【図7】図6の左側面図である。
【符号の説明】
K 缶胴 10・20 ベルト式バキュームコンベア(供給路) 30 第1コンベア 31 トップチェーン(第1コンベアの無端状ベルト) 38 配管(減圧機構) 40 第2コンベア 41・42 無端状ベルト(当接部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給路から供給された缶胴を、この缶胴
    の軸方向を水平にした状態で搬送する第1コンベアと、
    この第1コンベアの前方に、第1コンベアの延長方向に
    沿って配置され、前記第1コンベアによって搬送される
    缶胴に当接する当接部材とを備えた缶胴の搬送機構であ
    って、前記第1コンベアは、前記缶胴の底面を吸着して
    保持しながら回転駆動される無端状ベルトを備えている
    ことを特徴とする缶胴の搬送装置。
  2. 【請求項2】前記当接部材は、前記缶胴の下面を支持し
    た状態で回転駆動される無端状ベルトであり、この無端
    状ベルトと前記第1コンベアの無端状ベルトとは、異な
    る周速度で駆動されていることを特徴とする請求項1記
    載の缶胴の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記第1コンベアの無端状ベルトは、こ
    の無端状ベルトの内外を連通させる貫通孔と、この無端
    状ベルトの内部を負圧にする減圧機構とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の缶胴の搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記当接部材は、弾性体から構成されて
    いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の缶胴の搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性体は、ウレタンゴムから構成さ
    れていることを特徴とする請求項4記載の缶胴の搬送装
    置。
JP16314492A 1992-06-22 1992-06-22 缶胴の搬送装置 Withdrawn JPH061432A (ja)

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JP16314492A Withdrawn JPH061432A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 缶胴の搬送装置

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JP (1) JPH061432A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0480039A4 (en) * 1990-03-27 1993-03-10 Toray Industries, Inc. Composite membrane
JP2020164320A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 ユニバーサル製缶株式会社 缶搬送装置

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