JPH06143085A - 旋盤用ロボットの手首装置 - Google Patents

旋盤用ロボットの手首装置

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JPH06143085A
JPH06143085A JP31263492A JP31263492A JPH06143085A JP H06143085 A JPH06143085 A JP H06143085A JP 31263492 A JP31263492 A JP 31263492A JP 31263492 A JP31263492 A JP 31263492A JP H06143085 A JPH06143085 A JP H06143085A
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JP
Japan
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hand
wrist
unloading
workpiece
lathe
Prior art date
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Pending
Application number
JP31263492A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Tsutsumi
一弘 堤
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 旋盤用ロボットによる被加工物の旋盤に対す
る装脱作業において、被加工物の長短に応じロボット手
首部の停止位置を自動的に選定させる。 【構成】 装荷ハンド2Aと脱荷ハンド2Bを有するハ
ンド部2をロボット手首部1に対しバランスばね10で
弾性的に上下方向の中点位置に保持し、ハンド部2と手
首部1の相対的上下方向変位をセンサ手段14A,14
B,15で検出し、手首部の移動停止を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋盤のチャックに対し
て被加工物を装脱する旋盤用ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】旋盤用ロボットは、被加工物を供給する
フィーダから被加工物を旋盤のチャックへ運搬装荷し、
加工済みの加工物を該チャックより脱荷して搬出コンベ
ヤに運搬する機能を有するものであって、図1に平面図
で示すように、矢印方向に可動の旋盤用ロボットRは、
被加工物Wを載置して矢印方向にエンドレスでタクト移
動する供給台Tを有するフィーダFとチャックCを有す
る旋盤Lとの間に配置され、ロボットRのアームAはロ
ボット中心軸線X−X線を中心にして立面内を回動し、
該アームAに対して矢印方向に昇降するとともに回動す
る手首部1は、被加工物WをフィーダF上より把持運搬
して旋盤チャックCに装荷する装荷ハンド2Aと旋盤チ
ャックCより加工済みの物を脱荷運搬して搬出コンベヤ
上に運搬する脱荷ハンド2Bとを設けたハンド部2を有
している。
【0003】そして、従来のロボットRにおいては、手
首部1にハンド部2が直接固設され、本発明に係る後述
するスライドユニット3を欠如している。
【0004】したがって、旋盤チャックCに対する被加
工物Wの装脱荷操作は、図6(A),(B),(C)お
よび(D)の如くなる。
【0005】すなわち、(A)は、フィーダ上の供給台
T上に積層された被加工物Wを装荷ハンドH1の爪3,
3で挾持する説明図であって、手首部1が降下して爪
3,3の間に位置しハンド部2の突杆先端部にばね4で
下方に付勢された押圧板5が被加工物Wの上面に押接す
ると、該ばね4が圧縮して押圧板5が上動し、変位検出
センサ6が作動して手首部1の降下動を停止させるか
ら、最上層の被加工物Wは、ばね4の圧縮反力を受けた
状態で爪3,3によって挾持されることとなる。
【0006】(B)は装荷ハンドH1に把持された被加
工物を旋盤チャックCに装荷する説明図であって、被加
工物WがチャックCに正対して押接しても、ばね4は既
に圧縮された状態にあって変位検出センサ6も検出作動
不能の状態にあるので、手首部1の矢印方向への移動を
停止させるためには、被加工物Wの長さに応じて進退調
節されるストッパSによって手首部の移動位置を検出し
て停止手段を作動させることが必要となる。
【0007】(C)は、旋盤チャックCから加工ずみの
物品Wを脱荷ハンドH2によって脱荷する状態の説明図
であって、脱荷ハンドH2はハンド部2に対して横ピン
Pで傾動自在に枢支され、ばね7によってハンド部2に
弾性保持されている。
【0008】手首部1が(B)の状態よりその軸線を中
心に180゜回動して脱荷ハンドH2がチャックCに正
対し手首部1がストッパSにより停止してチャックC上
の被加工物Wを脱荷ハンドH2の爪8,8で挾持して脱
荷し、(D)に図示した如く、タクト運転する搬出コン
ベヤD上に放荷する際に手首部1が降下して脱荷ハンド
H2に把持された被加工物Wが積層された加工物又は搬
出コンベヤ上の搬出台車に押接され、脱荷ハンドH2が
ばね7を圧縮して変位検出センサ9を作動させることに
よって手首部1の降下動は停止される。
【0009】したがって、脱荷ハンドH2は図示の如く
傾いた状態で加工物Wを放荷する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いては、装荷ハンドH1に把持された被加工物Wがフィ
ーダより旋盤へ運搬される図6の(A)から(B)に移
る過程において、被加工物は常にばね4の圧縮反力の作
用により、挾持爪3,3による挾持より外方へ離脱する
付勢力を受け、挾持状態が不安定、不確実になり、運搬
の途中で被加工物が挾持爪より脱落する危険がある。
【0011】また、同図(B)に示すようなストッパS
を要するので、被加工物の長さの変動によりその都度ス
トッパ位置を調節しなければならず、さらに手首部1の
前進移動がストッパによって制限されることになるか
ら、被加工物WをフィーダFから受取る位置を前進させ
て(D)に図示する放荷位置の床面を充分に確保するよ
うな自由選定ができなくなる。
【0012】そして、また、同図(D)の如く、脱荷ハ
ンドH2は傾動姿勢で加工物Wを放荷するので、整正姿
勢で積載されず、積層状態の倒壊を生ずるおそれがある
等の欠点を有している。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上述し
た従来技術の課題を解決するため、ハンド部を手首部に
対して上下方向中点位置にバランスばねで弾性保持し、
ハンド部と手首部との相対的変位を検出して手首部の降
下制御を行うことにより、装荷ハンドおよび旋盤チャッ
クにおける被加工物の把持時にのみバランスばねの圧縮
反力を利用して被加工物の把持を確実にし、且つ整正し
た姿勢で被加工物を放荷できるようにしたものである。
【0014】
【作用】手首部が降下して装荷ハンドがフィーダの供給
台上にある被加工物上面に押接すると、手首部と装荷ハ
ンドを有するハンド部との間に相対的変位が生じてバラ
ンスばねが圧縮されると同時に、変位検出センサが作動
して手首部の降下動が停止せしめられる。
【0015】このとき、装荷ハンドおよび脱荷ハンドの
挾持爪で挾持されている被加工物には直接にバランスば
ねの圧縮反力は全く作用しないが、装荷ハンド又は脱荷
ハンドには押接力が作用すると、ハンド部が手首部に対
して相対的に変位しバランスばねが圧縮され、その圧縮
反力が装荷ハンド又は脱荷ハンドに作用して被加工物を
確実に把持するものである。
【0016】
【実施例】図1は、本発明に係る手首装置3を有する旋
盤用ロボットRの平面配置図であって、手首装置3は図
2および図3に示すように、手首部1の自由端に形成し
た筺体3A内に上下方向の滑動案内部材3Bを設け、該
案内部材3Bに嵌合滑動する滑動体2Cをハンド部2の
基端に突設し、該滑動体2Cにバランスばね10を装入
し且つ該ばねの両端を挾装した一対のプランジャ11A
および11Bを摺動自在に装填したばね穴12を前記滑
動案内部材と平行に貫設し、夫々のプランジャ11A,
11Bの案内杆13Aおよび13Bを前記ばね穴12の
両端に設けたプランジャ用ストッパに貫設した案内孔に
挿通突出させ、該案内杆13A,13Bの先端をハンド
部2に押接力等の外力が作用しない状態において図3
(B)の如く前記筺体3A内の上下内壁面に夫々当接さ
せ、滑動体2Cの側面に突設した下部変位検出センサ1
4Aと上部変位検出センサ14Bとは手首部1とハンド
部2との上下方向の相対的変位に伴って、筺体3A内に
突設したストライカ15と接離する。
【0017】したがって、図2のプランジャ案内杆13
Aの先端が筺体3Aの内壁下面より上方へ離間している
状態は、ハンド部2が被加工物Wの上面に押接している
ため、ハンド部2が手首部1に対し中点位置より上方へ
変位したことにより前記センサが作動して手首部1の降
下動が停止していることを示している。
【0018】すなわち、被加工物Wの上面に押接してい
る把持深さ調節板16が被加工物W上面に押接されるの
で、該調節板16を取付け且つハンド部2に固設した支
持杆17を介してハンド部2の降下動が停止するが、手
首部1は変位検出センサが作動するまで降下することに
より、上部のプランジャ案内杆13Bが筺体3Aの内壁
上面に押圧されて下動しバランスばね10を圧縮し、下
部のプランジャ11Aはばね穴12の下端に突設したス
トッパによって下動を阻止されているので、筺体内壁下
面がバランスばね10の圧縮量だけ下動する結果、図示
の状態となるものである。
【0019】なお、把持深さ調節板16の高さ位置は調
節器18の操作により上下方向に加減される。
【0020】図4は本発明の実施例の作動説明図であっ
て、図6の従来例と対応して図示されている。
【0021】そして、脱荷ハンド2Bにも装荷ハンド2
Aと同様に把持深さ調節板16’が支持杆17’によっ
てハンド部2に取付けられているが、図2および図5に
示されているように脱荷ハンド2Bに把持深さ調節板を
取付けない場合には、脱荷ハンドで把持された加工物W
は、挾持爪による挾持を解くことにより脱荷ハンドの正
面からでも背面からでも放荷することができるので、後
述するように被加工物の一端を加工したのち、反転させ
て他端を加工することを可能とするものであるが、脱荷
ハンド2Bが旋盤チャックCに脱荷のため接近前進動す
る場合、および脱荷ハンドが放荷位置において搬出コン
ベヤ又は搬出台車等に接近降下動する場合には、ハンド
部2を手首部1に対して相対的変位をさせることができ
ないので、別途所要位置に手首部の接近動を停止させる
停止センサを設けなければならなくなる。
【0022】図4の(A)に示す被加工物Wを受取る状
態から(B)に示す旋盤チャックCに装荷する装荷ハン
ド2Aの回転移動中において、挾持爪に把持されている
被加工物Wは、挾持状態を不確実にする、又は挾持状態
から離脱させるばね等の外力の作用を全く受けないし、
また、旋盤チャックCへの接近動は、被加工物の先端が
チャック正面に押接することにより前記変位検出センサ
により停止するので、ストッパ等の位置固定の停止手段
を必要とせず、さらに被加工物の長さに対応した停止位
置が自動的に調節される。
【0023】図4の(C)は脱荷ハンド2Bのチャック
Cからの脱荷を示し、(D)は搬出装置への放荷を示し
ている。
【0024】脱荷ハンド2Bにも把持深さ調節板16’
が設けられているので、脱荷ハンド2Bのチャックへの
接近動は、図3で説明した変位検出センサの作動により
停止され、脱荷ハンド2Bの搬出台車Dへの降下動の停
止も同様であり、放荷時の脱荷ハンドの傾動は生じな
い。
【0025】図5は被加工物Wの両端部加工を被加工物
のチャックCへの把持方向を反転させることによって行
うことを可能にしたハンド部2の正面図であって、脱荷
ハンド2Bの一対の挾持爪19B,19Bは夫々ハンド
部2内において進退動案内される案内杆G1,G2を有
し、ハンド部2の支台20上に傾動自在に枢支されたシ
ーソー型レバー杆21の両端に連結されており、該レバ
ー杆21を傾動駆動することにより一対の挾持爪19
B,19Bの間隔は拡縮して被加工物を挾持又は解放す
る。
【0026】装荷ハンド2Aの一対の挾持爪19A,1
9Aも同様の構成によって作動するので説明を省略す
る。
【0027】装荷ハンド2Aと脱荷ハンド2Bとは、ハ
ンド部2に互いに背中合せで且つ図5において装荷ハン
ド2Aはハンド部2の手前左側に、脱荷ハンド2Bはハ
ンド部2の奥部右側に、夫々オフセットして取付けられ
ているから、旋盤チャック上で加工された被加工物の加
工端部を脱荷ハンド2Bの正面で把持し、図1に図示し
た反転台22が仮想線位置にあるときに該反転台22上
に脱荷ハンド2Bの背面より放荷する。
【0028】すなわち、被加工物Wの加工端部が下方に
未加工端部が上方に位置して反転台22上に載置され
る。
【0029】そこで、反転台22を実線位置に180°
旋回し、反転台22上の被加工物を装荷ハンド2Aの正
面で把持して旋盤チャックへ装着すると、加工端部がチ
ャックで把持され未加工端部が加工位置になるから、未
加工端部を加工することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、上述のように手首部の移動停
止制御を手首部とハンド部との相対的変位を検出するこ
とにより行うものであるから、装荷ハンド並びに脱荷ハ
ンドで被加工物および加工物を把持運搬する途中におい
て、被加工物等の把持物品の把持状態が不確実になり或
は把持状態から離脱させるような外力が一切発生しない
ので、ロボット作業による把持物品の運搬が確実に遂行
され、また、装荷ハンド、脱荷ハンドで把持された物品
に作用する押接力が反力として該物品に作用するのでは
なく、手首装置3に作用して手首部の移動停止が制御さ
れるから、把持物の長短に応じて自動的に手首の停止位
置が選定され、ストッパ等の機械的手段を手首部の移動
経路中に設ける必要がないので、被加工物の受取り位置
並びに放荷位置を選択する自由度が拡大し、フィーダ並
びに搬出手段等の設置に際しての占有床面を有効に使用
できるものであり、さらに、脱荷ハンドによる搬出手段
への放荷時においても脱荷ハンドの傾動を伴わなくても
手首部の降下動が停止するので、把持物品は整正された
姿勢で積み重ねられ、又は搬出手段への放荷が可能とな
り、放荷後の作業を容易にする等、ロボット作業を確実
且つ効率的に遂行させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロボット作業の平面配置図。
【図2】本発明のロボット手首部の一部断面による側面
図。
【図3】本発明のロボット手首部にハンド部を弾性保持
する手首装置の拡大断面図であって、(A)は横断面
図、(B)は縦断面図である。
【図4】本発明の手首装置による作業説明図であって、
(A)は装荷ハンドによる被加工物把持作業、(B)は
旋盤チャックへの装着作業、(C)は脱荷ハンドによる
加工物の脱荷作業、(D)は搬出台車への放荷積み重ね
作業を示す。
【図5】本発明の他の実施例による装荷ハンドおよび脱
荷ハンドの正面図。
【図6】従来例のロボット作業の説明図であって、
(A)は被加工物把持作業、(B)は旋盤チャックへの
装着作業、(C)は加工物の脱荷作業、(D)は搬出台
車への放荷積み重ね作業である。
【符号の説明】
1.........手首部 2.........ハンド部 2A........装荷ハンド 2B........脱荷ハンド 2C........滑動体 3.........手首装置 3A........筺体 3B........案内部材 10........バランスばね 11A,11B...プランジャ 13A,13B...プランジャ案内杆 14A,14B...上下方向変位検出センサ 15........センサ作動ストライカ 16........把持深さ調節板 L.........旋盤 C.........チャック R.........ロボット A.........ロボットアーム W.........被加工物 F.........テーブルフィーダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋盤のチャックに被加工物を装荷しそし
    て脱荷する旋盤用ロボットの垂直面内を回動するロボッ
    トアームにおいて、該アームの手首部自由端に被加工物
    を把持するハンド部をバランスばねで上下方向の中点位
    置に弾性保持するとともに該ハンド部の上下方向の変位
    の案内部材を設け、前記手首部とハンド部との上下方向
    の相対的変位を検出して手首部の移動を停止するセンサ
    手段を設けた手首装置。
JP31263492A 1992-10-29 1992-10-29 旋盤用ロボットの手首装置 Pending JPH06143085A (ja)

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JP31263492A JPH06143085A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 旋盤用ロボットの手首装置

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