JP2006341327A - ワーク位置決め装置およびワーク受渡し方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送手段との間でのワークの受渡しに好適なワーク位置決め装置およびワーク受渡し方法を提供する。
【解決手段】 ワークWをそのロケート穴W1にロケートピン14を係合させて位置決めしてクランプするワーク位置決め保持ユニット3と、前記ワーク位置決め保持ユニット3を固定物に対してワークWの面方向、例えば、水平方向に予め設定した距離だけ移動可能に支持するガイドユニット5と、前記ワーク位置決め保持ユニット3をガイドユニット5に対して予め設定した所定位置に移動させつつ所定位置に固定してワーク位置決め保持ユニット3の移動を拘束し、ワーク搬送手段7からのワーク受取り時および/またはワーク渡し時に、ワーク位置決め保持ユニット3の拘束を解除してその移動を許可する拘束手段6と、を備えるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ワークを位置決めして保持するワーク位置決め装置およびワーク受渡し方法に関し、特に、ハンドリングロボット等の搬送手段との間でのワークの受渡しに好適なワーク位置決め装置およびワーク受渡し方法に関するものである。
従来から自動車の車体組立工程においてパネル状のワークを位置決め保持するワーク位置決め装置が知られている(特許文献1参照)。
これは、ワークの第1と第2の1対の位置決めに係合する第1と第2の1対の位置決めピンを設けたワーク位置決め装置としての搬送台車に、両位置決め穴間の距離が異なる複数機種のワークを載置する方法であり、第1位置決めピンを第2位置決めピンに対し自由に相対移動自在とし、ワークをロボットにより保持した状態で第1位置決め穴を第1位置決めピンに係合させ、次に、第1と第2の両位置決めピン間の距離が第1と第2の両位置決め穴間の距離に等しくなる位置に第1位置決めピンをロボットの動きでワークを介して変位させた後、第2位置決め穴を第2位置決めピンに係合させることにより、ワークの機種変更に際しての位置決めピンの位置調整を不要にして、生産性を向上させるようにしたものである。
特開2002−36039号公報
ところで、これらパネル置台や搬送台車等のワーク位置決め装置にクランプ保持されているパネルワークをハンドリングロボットのハンドに設けたロケートピン等によりパネルワークを位置決めしつつワーク位置決め装置から脱荷させて受取る場合には、ハンドリングロボットのハンドに設けたロケートピンをパネルワークのロケート穴に挿入してハンドに対してパネルワークを位置決めしつつハンドをクランプ位置に進めてパネルワークをクランプする必要がある。しかしながら、パネルワークの形状精度のバラツキにより、ロケート穴の中心位置とロボットハンド側のロケートピンの中心位置とが多少ずれる場合がある。このような場合には、ロケートピンとロケート穴の縁とが干渉することとなり、受取るべきパネルワークのロケート穴の縁部分がロケートピンにより変形されたり、前記干渉によりロボットハンドのパネルクランプ可能位置への移動が阻止されてロボットが自動的に停止してしまうという不具合を発生する。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、搬送手段との間でのワークの受渡しに好適なワーク位置決め装置およびワーク受渡し方法を提供することを目的とする。
本発明は、パネル状のワークを位置決めしてクランプするワーク位置決め装置であり、ワークを位置決めしてクランプするワーク位置決め保持ユニットと、前記ワーク位置決め保持ユニットを固定物に対してワークの面方向に予め設定した距離だけ移動可能に支持するガイドユニットと、前記ワーク位置決め保持ユニットをガイドユニットに対して予め設定した所定位置に移動させつつ所定位置に固定してワーク位置決め保持ユニットの移動を拘束し、ワーク搬送手段からのワーク受取り時および/またはワーク渡し時に、ワーク位置決め保持ユニットの拘束を解除してその移動を許可する拘束手段と、を備えるようにした。
したがって、本発明では、ワークを位置決めしてクランプするワーク位置決め保持ユニットと、前記ワーク位置決め保持ユニットを固定物に対してワークの面方向に予め設定した距離だけ移動可能に支持するガイドユニットと、前記ワーク位置決め保持ユニットをガイドユニットに対して予め設定した所定位置に移動させつつ所定位置に固定してワーク位置決め保持ユニットの移動を拘束し、ワーク搬送手段からのワーク受取り時および/またはワーク渡し時に、ワーク位置決め保持ユニットの拘束を解除してその移動を許可する拘束手段と、を備えるため、パネルワークの形状精度のバラツキにより、ロケート穴の中心位置とロボットハンド側のロケートピンの中心位置とが多少ずれてロケートピンとロケート穴の縁とが干渉する場合であっても、受渡しするパネルワークのロケート穴の縁部分がロケートピンにより変形されたり、前記干渉によりロボットハンドのパネルクランプ可能位置への移動が阻止されてロボットが自動的に停止してしまうという不具合を防止することができる。
以下、本発明のワーク位置決め装置を各実施形態に基づいて説明する。図1〜図6は、本発明を適用したワーク位置決め装置の第1実施形態を示し、図1はワーク位置決め装置のハンドリングロボットによるワーク受渡し状態の側面図、図2はワーク位置決め装置に使用するフローティングユニットの拡大図、図3および図7は位置決め装置の動作状態を説明するフローチャート、図4はワーク位置決め装置のみの側面図、図5および図6はハンドリングロボットのロケートピンとワークのロケート穴との干渉状態を説明する説明図である。
図1および図4において、ワーク位置決め装置1は、パネル状のワークWを保持するワーク位置決め保持ユニット3と、ワーク位置決め保持ユニット3をフローティング手段4を介して横方向に所定量だけ移動可能に支持するガイドユニット5と、前記ワーク位置決め保持ユニット3のガイドユニット5に対する横移動を拘束する拘束手段6とを備える。図1には、ワーク位置決め装置1により位置決め保持するワークWのワーク位置決め装置1に対する受渡しするハンドリングロボット7等の搬送手段2におけるアーム8先端およびハンド9が図示されている。
前記ワーク位置決め保持ユニット3は、ガイドユニット5のフローティング手段4により横移動可能に支持されるベース10と、ベース10に立設された複数のゲージ11と、各ゲージ11に設けられたクランプ手段12と、クランプ手段12に付設されてワークWのゲージ11への着座を検出する着座センサ13と、ワークWのロケート穴W1に係合してワークWを位置決めするロケートピン14とを備える。パネル状のワークWは各ゲージ11端に着座して支持され、着座センサ13によりワークWがゲージ11に着座していることが検出され、ゲージ11に設けたクランプ手段12のクランプアーム12Aがクランプシリンダ12Bにより作動されてクランプアーム12Aの先端をゲージ11端に押付けて両者の間にワークWを挟んでクランプするよう構成している。前記ベース10にはガイドユニット5に設けた拘束手段6より突出する拘束ピン6Aに係合する拘束用穴15が設けられている。
前記ガイドユニット5は、フロア等の基礎に設置されたフレーム16にフローティング手段4を、例えば、四隅等、複数個を配置して備え、前記ワーク位置決めユニット3のベース10をこの複数のフローティング手段4により下方から支持するよう構成している。前記フレーム16の周囲には、前記ワーク位置決め保持ユニット3のベース10を取囲んでガイドポスト17を立設させて備え、ガイドポスト17とベース10との間には所定量のクリアランスを設けて、ワーク位置決め保持ユニット3がこの所定量のクリアランス分だけは横移動可能としている。
前記フローティング手段4は、図2に示すように、大径の鋼球20をブロック21に設けた穴22内で回転可能に保持し、鋼球20の上端を含むその一部を穴22より露出させて構成している。前記鋼球20の穴22内での回転を円滑にするために、穴22の内面、特に、鋼球20の下半球の表面に接する内面には、多数の小径の鋼球23を配列しており、大径の鋼球20の回転時には、小径の鋼球23も回転するようにしている。前記大径の鋼球20の上端は前記ワーク位置決め保持ユニット3のベース10の下面に当接される。従って、ワーク位置決め保持ユニット3は、鋼球20を備えるフローティング手段4により、ガイドポスト17により規制された範囲内で、横方向への移動が円滑に可能となっている。前記鋼球20と接するベース10側の接触面を、図示するように、部分的な球面24に形成することにより、ベース10をガイドユニット5に対して、自動調芯するようにしてもよい。
前記拘束手段6は、前記ガイドユニット5のフレーム16に配置され、内部の空圧シリンダ6Bにより上方へ出没可能な拘束ピン6Aを備え、拘束ピン6Aが空圧シリンダ6Bにより突出させた場合には、その先端が前記ワーク位置決め保持ユニット3のベース10に設けた拘束穴15に係合するよう構成している。拘束ピン6Aの先端は、先端に移るに連れて細くなるテーパ状に形成され、前記ベース10の横方向の移動によりベース10に設けた拘束穴15の中心と拘束ピン6Aの中心とが横方向にずれていても、拘束ピン6Aのテーパ状先端と拘束穴15との係合により、ベース10を横方向に移動させつつ両者がその中心を一致させて係合するよう構成している。
前記ハンドリングロボット7のハンド9には、ハンド9にワークWを位置決めするロケートピン25と、ロケートピン25でロケートした状態のワークWをハンド9から突出させたゲージ26の各先端にクランプするクランプ手段27と、を備える。ハンドリングロボット9による荷取り時には、アーム8によりハンド9のロケートピン25の先端をワークWのロケート穴W1に係合させてワークWに対してハンドリングロボット7のハンド9を位置決めさせ、その状態でハンド9をワークW側に前進させてハンド9側のゲージ26先端にワークWを着座させ、ワークWがゲージ26に着座したことをゲージ26に付設した着座センサ28で確認し、確認後にハンド9側のクランプ手段27を作動させてハンド9側にワークWを把持する。その後にワーク位置決め装置1のクランプ手段12を開放させて、ワークWの拘束を解き、ハンドリングロボット7により把持したワークWを目的とした工程(搬送若しくは所定の作業)を実行するようにしている。
以上の構成のワーク位置決め装置1の動作について、図3に示す荷取り動作および荷置き動作の手順に基づいて、以下に説明する。
荷取り動作の開始前の状態においては、図4に示すように、拘束手段6の拘束ピン6Aが空圧シリンダ6Bにより突出されてベース10の拘束穴15に係合して、ワーク位置決め保持ユニット3はガイドユニット5に対してセンタリングされた状態となっている。そして、パネル状のワークWがロケートピン14により位置決めされ、クランプ手段12によりゲージ11先端に挟持されている。
ハンドリングロボット7により荷取り動作が開始されると、ハンドリングロボット7のハンド9がワークWに対して接近され、ハンド9に設けたロケートピン25の先端がワークWのロケート穴W1位置まで前進されて停止される(S1)。そして、ハンドリングロボット7の図示しないコントローラよりワーク位置決め装置1のコントローラに対して拘束手段6の解除指令信号を出力する(S2)。この状態においては、ハンド9側のロケートピン25の軸心とワークWのロケート穴W1の中心とが一致している場合もあるが、例えば、図6に示すように、横方向にずれている場合も存在する。
ワーク位置決め装置1は、ハンドリングロボット7よりの拘束手段6の解除指令信号に応じて、拘束手段6を解除するため空圧シリンダ6Bを作動させて、拘束ピン6Aを後退させ、ワーク位置決め保持ユニット3をガイドユニット5のセンタリング状態への拘束から開放し(S21)、拘束手段6の開放が実行されたことをハンドリングロボット7のコントローラに出力する。ワーク位置決め保持ユニット3は拘束手段6による拘束を解かれるため、フローティング手段4により横方向に移動可能状態となる。
ハンドリングロボット7は、ハンド9をワークW側に接近させて、ワークWの受取り最終位置までハンド9を前進させる(S3)。ハンドリングロボット7のハンド9は、図1に示すように、そのロケートピン25の根元部分をワークWのロケート穴W1に係合させてワークWとハンド9との位置決めを行う。
この前進時において、ワークWのロケート穴W1とハンド9側のロケートピン25が、図5に示すように、互いの中心がずれている場合には、ロケートピン25の先端のガイド部とワークWのロケート穴W1の縁との係合により、ワークWに横方向の変位力が作用して、ワークWをフローティング手段4により移動可能なワーク位置決め保持ユニット3と共に横方向に移動させ、ロケートピン25にワークWのロケート穴W1を位置合せして、両者の中心を一致させて係合する。従って、図6に示すように、ワークWのロケート穴W1の縁がロケートピン25により変形されることを防止することができ、また、図5に示すように、ロボット7の前進が阻止されることも防止することができる。
ハンド9の前進により、ハンド9のゲージ26先端に設けた着座センサ28がワークWのゲージ26への着座を検出した段階で、ハンド9のクランプ手段27を作動させてパネル状のワークWをハンド9側に把持する(S4)。そして、ハンド9側へのワーク把持が完了したことをロボット7側のコントローラからワーク位置決め装置1のコントローラに把持完了信号を出力する。
ワーク位置決め装置1は、把持完了信号に応じて、ワーク位置決め保持ユニット3のクランプ手段12を解除してワークWのワーク位置決め装置1からの離脱可能状態とし、クランプ解除信号をハンドリングロボット7のコントローラに把持解除信号を出力する。
ハンドリングロボット7は、把持したワークWを把持したハンド9を上方へ後退させ、次の作業状態に移行する(S5)。ワーク位置決め装置1は、ワークWが離脱したワーク位置決め保持ユニット3を拘束手段6を作動させてガイドユニット5の中立位置に復帰させつつ中立位置に移動後にその移動を拘束する(S23)。
以上のように、ハンドリングロボット7によりワーク位置決め装置1よりの荷取りが実行される。次に、ワークWが離脱されたワーク位置決め装置1に対して、ハンドリングロボット7により新たなワークWを荷置きする場合の作動を以下に説明する。
ワークWはハンドリングロボット7のハンド9に対して、そのロケートピン25によりワークWを位置決めし、ゲージ26先端にクランプ手段27によりクランプしたワークWを有している。ワークWを把持したハンドリングロボット7により荷置き動作が開始されると、ハンドリングロボット7のハンド9がワーク位置決め装置1に対して接近され、把持したワークWのロケート穴W1がワーク位置決め装置1に設けたロケートピン14の先端位置まで前進されて停止される(S6)。そして、ハンドリングロボット7の図示しないコントローラよりワーク位置決め装置1のコントローラに対して拘束手段6の解除指令信号を出力する(S7)。この状態においては、ハンド9側のワークWのロケート穴W1の中心とワーク位置決め装置1のロケートピン14の中心とが一致している場合もあるが、横方向にずれている場合も存在する。
ワーク位置決め装置1は、ハンドリングロボット7よりの拘束手段6の解除指令信号に応じて、拘束手段6を解除するため空圧シリンダ6Bを作動させて、拘束ピン6Aを後退させ、ワーク位置決め保持ユニット3をガイドユニット5のセンタリング状態への拘束から開放し(S24)、拘束手段6の開放が実行されたことをハンドリングロボット7のコントローラに出力する。ワーク位置決め保持ユニット3は拘束手段6による拘束を解かれるため、フローティング手段4により横方向に移動可能状態となる。
ハンドリングロボット7は、ハンド9のワークWをワーク位置決め装置1側に接近させて、ワークWの荷置き最終位置までハンド9を前進させる(S8)。ハンドリングロボット7のハンド9は、図1に示すように、ワーク位置決め装置1のロケートピン14の根元部分をワークWのロケート穴W1に係合させてワークWとワーク位置決め保持ユニット3との位置決めを行う。この前進時において、ワークWのロケート穴W1とワーク位置決め装置1側のロケートピン14が、互いの中心がずれている場合には、ロケートピン14の先端とワークWのロケート穴W1の縁との係合により、ロケートピン14即ちワーク位置決め保持ユニット3に横方向の変位力が作用して、フローティング手段4により移動可能なワーク位置決め保持ユニット3をロケートピン14により横方向に移動させ、ワークWのロケート穴W1にロケートピン14を位置合せして、両者の中心を一致させて係合させる。従って、ワークWのロケート穴W1の縁がロケートピン14により変形されることを防止することができ、また、ロボット7の前進が阻止されることも防止することができる。
ハンド9の前進により、ワーク位置決め装置1のゲージ11先端に設けた着座センサ13がワークWのゲージ11への着座を検出した段階で、ワーク位置決め保持ユニット3のクランプ手段12を作動させてパネル状のワークWをワーク位置決め保持ユニット3側に把持する(S25)。そして、ワーク位置決め保持ユニット3側へのワーク把持が完了したことを、ワーク位置決め装置1のコントローラからロボット7側のコントローラへ把持完了信号を出力する。
ハンドリングロボット7は、把持完了信号に応じて、ハンド9側のクランプ手段27を解除してワークWのハンド9からの離脱可能状態とし、そのクランプ解除信号をワーク位置決め装置1のコントローラに把持解除信号を出力する。
ハンドリングロボット7は、ワークWを離脱させてハンド9を上方へ後退させ、次の作業状態に移行する(S10)。ワーク位置決め装置1は、ワークWをクランプ保持したワーク位置決め保持ユニット3を拘束手段6を作動させてガイドユニット5の中立位置に復帰させつつ中立位置に移動後にその移動を拘束する(S26)。
以上のように、ハンドリングロボット7によりワーク位置決め装置1への荷置きが実行される。
図7は、ハンドリングロボット7のハンド9により荷取りおよび荷置きすることに代えて、ワーク位置決め装置1に対して上方から接近しかつ上方へ離脱可能な昇降装置により荷取りおよび荷置きする場合の手順を記載したものである。図3に示すハンドリングロボット7による手順と略同じ手順であるが、図3に示す手順S2、S3および手順S7、S8においてロボット7のハンド位置信号に代えて、図7の手順S2A、S3Aおよび手順S7A、S8Aにおいて、昇降装置の位置センサによる信号を利用している構成で相違するのみである。このように、ワーク位置決め装置1に対して上方から接近離脱する昇降装置によっても、同様にワークWの荷取りおよび荷置きを行わせることができ、その際のワーク位置決め装置1においても、ガイドユニット5に対してワーク位置決め保持ユニット3の横移動を拘束手段6の解放により許容させて、ロケートピン14とロケート穴W1との干渉やロケート穴W1の縁の変形を発生することなくワークWの受渡しを実行することができる。
図8〜図11は、ワーク位置決め装置1のフローティング手段4の変形例を示したものであり、図8および図9はフローティング手段の第1の変形例を示し、図10および図11はフローティング手段の第2の変形例を示す。
図8および図9に示すフローティング手段4においては、ガイドユニット5のフレーム16上に平板状であるが、内部に空気室31を備え、空気室31のワーク位置決め保持ユニット3のベース10側の壁面には小さな気孔32を無数に開けた空気噴出ユニット33を配置し、ワーク位置決め保持ユニット3のベース10側には、空気噴出ユニット33よりの噴出空気流を下面(プレート34を固定してもよい)より受けるよう構成している。そして、フローティングユニット4の動作時には、空気噴出ユニット33の空気室31に圧縮空気を導入し、導入した圧縮空気を無数の小さな気孔32から噴出させ、噴出された空気はベース10を押上げて、ベース10を介してワーク位置決め保持ユニット3を浮上させる。
この浮上時における横方向の移動に対しては、噴出空気による流体軸受であるため、ほとんど摩擦抵抗を生ずることなく、ワーク位置決め保持ユニット3を横方向に移動させることができる。従って、ワーク位置決め装置1とハンドリングロボット7若しくは昇降装置との間でのワークWの受渡しの際に、ロケートピン14、25とロケート穴W1との中心がずれていても、フローティング手段4を作動させることで、極めて円滑に芯合せさせることができる。
図10および図11に示すフローティング手段4においては、ガイドユニット5のフレーム16上の四隅に永久磁石36を設置し、同様の位置においてワーク位置決め保持ユニット3のベース10下面にも永久磁石37を設置する。そして、ガイドユニット5に設置した永久磁石36とベース10側の永久磁石37とは、その対抗面の極性を同じにして互いに反発するように配置している。従って、拘束手段6を解除した場合には、ガイドユニット5側の永久磁石36に対してベース10側の永久磁石37が反発して磁気浮上状態とでき、ベース10を介してワーク位置決め保持ユニット3を磁気浮上させる。
この浮上時における横方向の移動に対しては、磁気浮上されているため、ほとんど摩擦抵抗を生ずることなく、ワーク位置決め保持ユニット3を横方向に移動させることができる。従って、ワーク位置決め装置1とハンドリングロボット7若しくは昇降装置との間でのワークWの受渡しの際に、ロケートピン14、25とロケート穴W1との中心がずれていても、フローティング手段4を作動させることで、極めて円滑に芯合せさせることができる。
なお、上記実施形態において、ワーク位置決め装置1として、パネル面を水平方向に位置させてワークWを位置決め保持するものについて説明したが、図示はしないが、パネル面を斜めに傾斜させたり垂直方法に配置したワーク位置決め装置であってもよい。この場合には、ガイドユニット5に対してワーク位置決め保持ユニット3を反重力方向に付勢する手段を配置すればよく、また、ワークWの有無により付勢力を可変とできるものが望ましい。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)ワークWをそのロケート穴W1にロケートピン14を係合させて位置決めしてクランプするワーク位置決め保持ユニット3と、前記ワーク位置決め保持ユニット3を固定物に対してワークWの面方向、例えば、水平方向に予め設定した距離だけ移動可能に支持するガイドユニット5と、前記ワーク位置決め保持ユニット3をガイドユニット5に対して予め設定した所定位置に移動させつつ所定位置に固定してワーク位置決め保持ユニット3の移動を拘束し、ワーク搬送手段7からのワーク受取り時および/またはワーク渡し時に、ワーク位置決め保持ユニット3の拘束を解除してその移動を許可する拘束手段6と、を備えるため、パネルワークWの形状精度のバラツキにより、ロケート穴W1の中心位置とロケートピン14、25の中心位置とが多少ずれてロケートピン14、25とロケート穴W1の縁とが干渉する場合であっても、受渡しするパネルワークWのロケート穴W1の縁部分がロケートピン14、25により変形されたり、前記干渉によりロボットハンド7のパネルクランプ可能位置への移動が阻止されてロボット7が自動的に停止してしまうという不具合を防止することができる。
(イ)拘束手段6として、ベース10に設けた拘束穴15に対して先端が小径となったテーパ状の拘束ピン6Aを係合させることによりワーク位置決め保持ユニット3をガイドユニット5に対して予め設定した所定位置に移動させつつ所定位置に固定することにより、ロケート穴W1の中心位置とロケートピン14、25の中心位置とが多少ずれてロケートピン14、25とロケート穴W1の縁との干渉に応じてワーク位置決め保持ユニット3が横方向に移動しても、拘束手段6を作動させることでワーク位置決め保持ユニット3を正規位置に復帰させることができる。
(ウ)拘束手段6を、ワーク受取り時および/またはワーク渡し時に、ワーク位置決め保持ユニット3または搬送手段7のロケートピン14、25の先端とロケート穴W1との係合が開始された時点における搬送手段7と位置決め保持ユニット3とのロケート開始間隔より両者間の間隔が小さい場合にはワーク位置決め保持ユニット3の拘束を解除してその移動を許可し、両者間の間隔が前記ロケート開始間隔より大きい場合にはワーク位置決め保持ユニット3を所定位置に固定することにより、ハンドリングロボット7や昇降装置等の搬送手段とワーク位置決め装置1との連携動作を円滑に行わせることができる。
(エ)図2に示すように、ガイドユニット5とワーク位置決め保持ユニット3とは、いずれか一方に回転自在に配置した鋼球20をいずれか他方に接触させて前記ワーク位置決め保持ユニット3をワークWのパネル面方向に移動可能に支持することにより、ワーク位置決め保持ユニット3の横移動が円滑となり、前記効果(ア)を向上させることができる。
(オ)図9に示すように、ガイドユニット5とワーク位置決め保持ユニット3とは、いずれか一方に導入した圧縮空気を無数の小さな気孔32から噴出させていずれか他方に噴き付けて前記ワーク位置決め保持ユニット3をワークWのパネル面方向に移動可能に支持することにより、ワーク位置決め保持ユニット3が噴出した空気によりフローティングされ、より一層円滑に横移動が可能となり、前記効果(ア)を向上させることができる。
(カ)図11に示すように、ガイドユニット5とワーク位置決め保持ユニット3とは、両者の対向する面に互いに反発する永久磁石36、37を配置することで前記ワーク位置決め保持ユニット3をワークWのパネル面方向に移動可能に支持することにより、ワーク位置決め保持ユニット3が磁気反発によりフローティングされ、より一層円滑に横移動が可能となり、前記効果(ア)を向上させることができる。
本発明の一実施形態を示すワーク位置決め装置のハンドリングロボットによるワーク受渡し状態の側面図。 同じくワーク位置決め装置に使用するフローティングユニットの拡大図。 位置決め装置の動作状態を説明するフローチャート。 ワーク位置決め装置の側面図。 ハンドリングロボットのロケートピンとワークのロケート穴との干渉状態を説明する説明図。 図5に示した干渉でのワーク変形状態を説明する説明図。 昇降装置によるワーク受渡しに対する位置決め装置の動作状態を説明するフローチャート。 ワーク位置決め装置のフローティング手段の変形例1を示す側面図。 図8に示したフローティング手段の要部拡大図。 ワーク位置決め装置のフローティング手段の変形例2を示す側面図。 図10に示したフローティング手段の要部拡大図。
符号の説明
W パネル状のワーク
W1 ロケート穴
1 ワーク位置決め装置
2 搬送手段
3 ワーク位置決め保持ユニット
4 フローティング手段
5 ガイドユニット
6 拘束手段
7 ハンドリングロボット
8 アーム
9 ハンド
10 ベース
14、25 ロケートピン

Claims (9)

  1. パネル状のワークを位置決めしてクランプするワーク位置決め装置であり、
    ワークを位置決めしてクランプするワーク位置決め保持ユニットと、
    前記ワーク位置決め保持ユニットを固定物に対してワークの面方向に予め設定した距離だけ移動可能に支持するガイドユニットと、
    前記ワーク位置決め保持ユニットをガイドユニットに対して予め設定した所定位置に移動させつつ所定位置に固定してワーク位置決め保持ユニットの移動を拘束し、ワーク搬送手段からのワーク受取り時および/またはワーク渡し時に、ワーク位置決め保持ユニットの拘束を解除してその移動を許可する拘束手段と、を備えることを特徴とするワーク位置決め装置。
  2. 前記ワーク位置決め保持ユニットは、ガイドユニットに対して水平方向に横移動可能に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のワーク位置決め装置。
  3. 前記パネル状のワークは、ワーク位置決め保持ユニットおよび搬送手段のロケートピンに対してロケート穴を係合させて位置決めされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワーク位置決め装置。
  4. 前記拘束手段は、ベースに設けた拘束穴に対して先端が小径となったテーパ状の拘束ピンを係合させることによりワーク位置決め保持ユニットをガイドユニットに対して予め設定した所定位置に移動させつつ所定位置に固定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のワーク位置決め装置。
  5. 前記拘束手段は、ワーク受取り時および/またはワーク渡し時に、ワーク位置決め保持ユニットまたは搬送手段のロケートピンの先端とロケート穴との係合が開始された時点における搬送手段と位置決め保持ユニットとのロケート開始間隔より両者間の間隔が小さい場合にはワーク位置決め保持ユニットの拘束を解除してその移動を許可し、両者間の間隔が前記ロケート開始間隔より大きい場合にはワーク位置決め保持ユニット所定位置に固定することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のワーク位置決め装置。
  6. 前記ガイドユニットとワーク位置決め保持ユニットとは、いずれか一方に回転自在に配置した鋼球をいずれか他方に接触させて前記ワーク位置決め保持ユニットをワークのパネル面方向に移動可能に支持することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一つに記載のワーク位置決め装置。
  7. 前記ガイドユニットとワーク位置決め保持ユニットとは、いずれか一方に導入した圧縮空気を無数の小さな気孔から噴出させていずれか他方に噴き付けて前記ワーク位置決め保持ユニットをワークのパネル面方向に移動可能に支持することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一つに記載のワーク位置決め装置。
  8. 前記ガイドユニットとワーク位置決め保持ユニットとは、両者の対向する面に互いに反発する永久磁石を配置することで前記ワーク位置決め保持ユニットをワークのパネル面方向に移動可能に支持することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一つに記載のワーク位置決め装置。
  9. パネル状のワークを位置決めして保持するワーク位置決め手段を備え、
    通常時は前記ワーク位置決め手段のワークのパネル面方向の移動を拘束し、ワーク搬送手段からのワーク受取り時および/またはワーク渡し時に、前記ワーク位置決め手段をワークのパネル面方向に移動可能とすることを特徴とするワーク受渡し方法。
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