JP2000312990A - ワーク位置決め装置および位置決め方法 - Google Patents

ワーク位置決め装置および位置決め方法

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JP2000312990A
JP2000312990A JP11122533A JP12253399A JP2000312990A JP 2000312990 A JP2000312990 A JP 2000312990A JP 11122533 A JP11122533 A JP 11122533A JP 12253399 A JP12253399 A JP 12253399A JP 2000312990 A JP2000312990 A JP 2000312990A
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JP
Japan
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work
guide
work guide
mounting plate
positioning
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JP11122533A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Suzuki
祥己 鈴木
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異種のワークの位置決めを行う際に、段取り
作業を不要にするとともに、ワークの形状および寸法に
大きな制約を受けないようにする。 【解決手段】 位置決めピン35を固定保持可能な固定
具43を、ワークガイド取付プレート33に設けた多数
の長孔33aの任意の位置に固定し、位置決めピン35
を、ワークW1,(W2)が載置されるワークリフタ41
の長孔41aから上方に突出させた状態で、ワークガイ
ド取付プレート33の長孔33aに固定してある固定具
43に固定保持させる。この状態でワークW1,(W2
をワークリフタ41上に位置決め載置する際に、ワーク
1,(W2)が先端に接触した位置決めピン35をワー
クリフタ41の上面より下方に入り込ませ、ワーク
1,(W2)の外周縁部に位置する所定の位置決めピン
35により、ワークW1,(W2)の外周縁部をガイドし
て位置決めする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多種のワークの
位置決めを行えるように汎用化したワーク位置決め装置
および位置決め方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、異種のワ
ークの位置決めを行う際に、段取り作業を不要にすると
ともに、ワークの形状および寸法に大きな制約を受けな
いようにすることを目的としている。
【0003】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ワークの外周縁部をガイドする
複数のワークガイドを固定保持可能な固定具を、ワーク
ガイド取付プレートに設けた多数の長孔の任意の位置に
固定可能に装着し、前記ワークガイド取付プレートの上
方には、前記長孔に整合して前記ワークガイドの先端側
が挿入可能な長孔を備えてワークを載置可能なワーク受
板を配置し、前記ワークガイドには、前記固定具に対し
ワークガイドを固定保持させる固定保持手段を設けると
ともに、ワークが上端に接触したときに前記固定保持手
段の保持動作を解除してワークガイドをワーク受板の上
面より下方に移動させる解除手段を設けた構成としてあ
る。
【0004】このような構成のワーク位置決め装置によ
れば、位置決めを行う複数のワークそれぞれに対して位
置決めができるように、ワークガイド取付プレートの長
孔の任意の位置に固定具を固定した後、全てのワークガ
イドを固定具に対して上昇させてその先端をワーク受板
の長孔を通して上方に突出させ、この状態で、ワークを
ワーク受板上の所定位置に投入すると、ワークが上端に
接触した位置決めに不要なワークガイドは、固定具に対
し固定保持手段による固定保持が解除されて下方に移動
し、これと同時に、投入したワークの周縁に位置するワ
ークガイドによりワークの周縁がガイドされて位置決め
される。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、ワーク受板は、ワークが載置された位置から
上方へ移動可能に構成されている。
【0006】上記構成によれば、ワーク受板上に位置決
め載置されたワークは、ワーク受板が上昇した状態で、
搬出される。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の構成において、ワークガイド取付プレートの下方
に、ワークガイドをその先端がワーク受板の上面より上
方に突出させるべく上昇させるガイドリフタを設けてあ
る。
【0008】上記構成によれば、ガイドリフタによりワ
ークガイドを上昇させることで、ワークガイドの先端が
ワーク受板の長孔から上方に突出する。
【0009】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの発明の構成において、固定具は、ワークガイド
が密着状態で移動可能に挿入されてワークガイド取付プ
レートの長孔の任意の位置にて固定される円筒部材を備
え、固定保持手段は、前記円筒部材のワークガイドに対
する密着面に高圧のエアを供給して前記ワークガイドを
前記円筒部材に保持させるエア通路で構成され、解除手
段は、ワークが先端に接触することでワークガイドの内
部に入り込み、後端が前記エア通路内を移動してエア通
路内の高圧エアをエア抜き孔を通して外部に逃がす作動
ピンが、ワークガイド内に移動可能に収容されて構成さ
れている。
【0010】上記構成によれば、円筒部材を、ワークガ
イド取付プレートの長孔の任意の位置に固定し状態で、
ワークガイドを円筒部材に対して上昇させてその先端を
ワークリフタの長孔を通して上方に突出させる。この状
態で高圧エアを、エア通路を介して円筒部材のワークガ
イドに対する密着面に供給してワークガイドを円筒部材
に固定保持させる。ここでワークをワーク受板の所定位
置に投入すると、ワークの下面が接触した位置決めに不
要なワークガイドの作動ピンが下降して内部に入り込
み、エア通路内の高圧エアがエア抜き孔を通して外部に
排出される。これにより、この位置決めに不要なワーク
ガイドは円筒部材に対する固定保持が解除されて下降
し、ワーク周縁のワークガイドによってワークが位置決
めされる。
【0011】請求項5の発明は、請求項4の発明の構成
において、作動ピンは、先端がワークガイドから突出し
た状態で、高圧エアの圧力と釣り合う弾性力を備えた弾
性手段により、ワークガイド内に入り込む方向に押し付
けられている。
【0012】上記構成によれば、作動ピンが上方に突出
した状態で、エア通路内の高圧エアの圧力と作動ピンを
エア通路側へ押圧する弾性手段の弾性力とが釣り合って
おり、この状態でワークが作動ピンの上端に接触する
と、作動ピンが下降してエア通路内の高圧エアが外部に
排出される。
【0013】請求項6の発明は、請求項4の発明の構成
において、エア通路に連通するエア配管に、エア源から
供給される高圧エアの逆流を阻止するチェックバルブを
設けてある。
【0014】上記構成によれば、エア通路内に供給され
た高圧エアは、チェックバルブにより逆流が阻止されて
ワークガイドの円筒部材に対する固定保持が確実になさ
れる。
【0015】請求項7の発明は、請求項4の発明の構成
において、円筒部材は、一方の端部にフランジを備え、
他方の端部外周に、前記フランジとの間でワークガイド
取付プレートを挟持固定するナットが螺合締結されるね
じ部を備えている。
【0016】上記構成によれば、ワークガイド取付プレ
ートにおける長孔の任意の位置に配置した円筒部材に対
し、ナットを螺合締結することで、円筒部材はワークガ
イド取付プレートに固定される。
【0017】請求項8の発明は、ワークガイドを固定保
持可能な固定具を、ワークガイド取付プレートに設けた
多数の長孔の任意の位置に固定し、前記ワークガイド
を、ワークが載置されるワーク受板に形成した長孔から
上方に突出させた状態で、前記ワークガイド取付プレー
トの長孔の任意の位置に固定した固定具に固定保持さ
せ、この状態でワークをワーク受板上に位置決め載置す
る際に、ワークが先端に接触したワークガイドをワーク
受板の上面より下方に入り込ませ、ワークの周縁部に位
置する所定のワークガイドによりワークの周縁部をガイ
ドして位置決めする位置決め方法としてある。
【0018】上記位置決め方法によれば、ワークをワー
ク受板上に位置決め載置する際に、ワークが先端に接触
した位置決めに不要なワークガイドは下方に移動し、ワ
ークの周縁部に位置するワークガイドによってワークが
位置決めがなされるので、ワークガイドを必要に応じて
ワークガイド取付プレートの長孔の任意の位置に設定配
置することで、異種のワーク相互間での段取り作業を必
要とすることなく多種のワークの位置決めが可能とな
る。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ワークガイド
をワークガイド取付プレートの長孔内の任意の位置に固
定具を介して設定配置可能とし、ワーク位置決め時に
は、ワークが上端に接触した位置決めに不要なワークガ
イドが下方に移動し、周縁に位置するワークガイドによ
ってワークがガイドされて位置決めされるようにしたの
で、異種のワークの位置決めを、段取り作業を必要とす
ることなく行うことができる。また、ワークは平板状の
ワーク受板に位置決め載置されるので、ワークの形状お
よび寸法に大きな制約を受けることがない。
【0020】請求項2の発明によれば、ワーク受板は、
ワークが載置された位置から上方へ移動可能に構成され
ているので、ワーク受板が上昇することで、ワークの搬
出が容易なものとなる。
【0021】請求項3の発明によれば、ワークガイド取
付プレートの下方に、ワークガイドをその先端がワーク
受板の上面より上方に突出させるべく上昇させるガイド
リフタを設けたため、ガイドリフタにより全てのワーク
ガイドを上昇させてその先端をワークリフタの長孔から
上方に突出させることができる。
【0022】請求項4の発明によれば、ワークガイド
は、円筒部材を介してワークガイド取付プレートの長孔
の任意の位置に設定配置できるとともに、高圧エアをエ
ア通路を介して円筒部材のワークガイドに対する密着面
に供給することで、ワークガイドを円筒部材に保持させ
ることがきる。また、この状態でワークをワーク受板の
所定位置に投入すると、ワークの下面が接触した位置決
めに不要なワークガイドの作動ピンが下降してワークガ
イド内に入り込み、エア通路内の高圧エアがエア抜き孔
を通して外部に排出され、これにより、この位置決めに
不要なワークガイドの円筒部材に対する固定保持を解除
することができる。
【0023】請求項5の発明によれば、作動ピンは、先
端がワークガイドから突出した状態で、高圧エアの圧力
と釣り合う弾性力を備えた弾性手段により、ワークガイ
ド内に入り込む方向に押し付けられているため、ワーク
が作動ピンの上端に接触すると、作動ピンが下降してエ
ア通路内の高圧エアが外部に排出され、ワークガイドの
円筒部材に対する固定保持を解除することができる。
【0024】請求項6の発明によれば、エア通路に連通
するエア配管に、エア源から供給される高圧エアの逆流
を阻止するチェックバルブを設けたため、エア通路内に
供給された高圧エアは、チェックバルブにより逆流が阻
止されてワークガイドの円筒部材に対する固定保持を確
実に行うことができる。
【0025】請求項7の発明によれば、円筒部材は、一
方の端部にフランジを備え、他方の端部外周に、前記フ
ランジとの間でワークガイド取付プレートを挟持固定す
るナットが螺合締結されるねじ部を備えているので、長
孔の任意の位置に配置した円筒部材に対し、ナットを螺
合締結することで、ワークガイドを固定保持する円筒部
材を、ワークガイド取付プレートに固定することができ
る。
【0026】請求項8の発明によれば、ワークガイドを
ワークガイド取付プレートの長孔内の任意の位置に固定
具を介して設定配置可能とし、ワーク位置決め時には、
ワークが上端に接触した位置決めに不要なワークガイド
が下方に移動し、周縁に位置するワークガイドによって
ワークがガイドされて位置決めされるので、異種のワー
クの位置決めを、段取り作業を必要とすることなく行う
ことができる。また、ワークは平板状のワーク受板に位
置決め載置されるので、ワークの形状および寸法に大き
な制約を受けることがない。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0028】図1は、この発明の実施の一形態を示すワ
ーク位置決め装置の斜視図、図2は図1の一部断面を含
むA矢視図である。図3は上記したワーク位置決め装置
を備えたブランク材の溶接設備の全体構成を示す斜視図
である。この溶接設備は、素材パレット1上の相互に突
き合わせ溶接する二つのパネル材からなるワークW1
2を、投入ロボット3により、中央の溶接ライン5に
投入し、溶接後のワークWを取出ロボット7によりパイ
ラー9上に搬出する。
【0029】なお、ここでのワークW1,W2は、自動車
におけるドアパネルを上下に2分割したものである。ま
た、投入ロボット3および取出ロボット7は、図示して
いないが、パネル材を吸着保持するバキュームカップを
備えているものとする。
【0030】溶接ライン5は、投入ロボット3によりワ
ークW1,W2が投入される投入工程部11と、投入工程
部11上のワークW1,W2を、図2に示されている搬送
装置兼溶接治具13により搬入された後、突き合わせ溶
接を行う溶接工程部15と、溶接後のワークWを取り出
す取出工程部17とを備えている。搬送装置兼溶接治具
13は、ガイドレール19上を、上記溶接工程部15を
中心として投入工程部11と取出工程部17との間をス
ライド移動可能となっており、ワークW1,W2を保持す
る上下動可能な例えば電磁マグネット21を複数備えて
いる。
【0031】投入工程部11では、図4に示すように、
ワークW1,W2相互の突き合わせ方向Xと直交する方向
Yの位置決めを行う。このY方向の位置決めを、後述す
る本ワーク位置決め装置によって行う。溶接工程部15
では、図5に示すように、Y方向の位置決めが終了して
いるワークW1,W2相互の突き合わせ方向Xの位置決め
を行った状態で、レーザ溶接加工ヘッド23を備えたN
C加工機25によって、ワークW1,W2相互の突き合わ
せ部に沿ってレーザ溶接を行う。なお、図3における符
号27はレーザ発振器である。
【0032】溶接工程部15で、ワークW1,W2相互の
突き合わせ方向Xのみの位置決めを行うようにすること
で、溶接治具(兼搬送装置13)の汎用性を確保してい
る。このため、その前工程である投入工程部11で突き
合わせ方向Xと直交するY方向の位置決めを行ってい
る。
【0033】次に、投入工程部11における位置決め装
置を説明する。図1および図2は、相互に突き合わせ溶
接を行う2つのワークW1,W2のうちの一方のワークに
対して、前記突き合わせ方向Xと直交するY方向の位置
決めを行っている状態を示している。但し、ここでのワ
ークW1,(W2)は、簡略化のため前記図3および図4
でのワークW1,W2とは形状が異なるものとしてある。
【0034】図2に示すように、ベースプレート29上
には、支柱31を介してワークガイド取付プレート33
が固定されている。このワークガイド取付プレート33
には、ワークW1,(W2)の外周縁部をガイドして位置
決めを行うワークガイドとしての多数の位置決めピン3
5が取り付けられている。ワークガイド取付プレート3
3の下方には、位置決めピン35を上昇させるガイドリ
フタ37が配置されている。ガイドリフタ37はシリン
ダ39によって上下動する。ワークガイド取付プレート
33の上方には、ワークW1,(W2)が投入載置される
平板状のワーク受板としてのワークリフタ41が配置さ
れている。ワークリフタ41はシリンダ40によって上
下動する。このワークリフタ41には、図1に示すよう
に、所定位置に形成した開口孔41bから上方に先端が
突出するように臨む、ワークW1,(W2)が載置された
ことを検知する着座センサ42が設けられている。
【0035】ワークガイド取付プレート33には、前記
X方向およびY方向に長い複数の長孔33aが、規則的
または不規則的に形成されている。この長孔33aに対
して上下方向に整合するように、ワークリフタ41に
も、長孔41aが複数形成されている。
【0036】そして、ワークガイド取付プレート33の
長孔33aの任意の位置には、前記位置決めピン35が
固定具43を介して取り付け可能となっている。位置決
めピン35は、位置決めを行う多種のワークに対応して
所定の長孔33aにのみ取り付けても、すべての長孔3
3aに取り付けてもよい。また、一つの長孔33aに複
数の位置決めピン35を取り付けてもよい。
【0037】上記固定具43は、図6に詳細に示すよう
に、位置決めピン35が密着状態で上下動可能に挿入さ
れる円筒部材としてのブッシュ45と、ブッシュ45の
上部側の外周に形成したねじ部45aに螺合締結される
ナット47とから構成されている。ブッシュ45は、下
端にフランジ45bを備え、下方から長孔33a内に挿
入して上方からナット47を締結することで、フランジ
45bとナット47との間でワークガイド取付プレート
33が挟持固定される。
【0038】位置決めピン35は、上部に円錐状のテー
パ面35aを備えるとともに、下部には、ガイドリフタ
37によって上昇したときにブッシュ45の下端に当接
して上方への移動を規制する段部35bが形成されてい
る。位置決めピン35は、図6のように上昇した状態
で、ワークリフタ41の長孔41aに挿入されて上方に
突出するが、このとき長孔41aとの間には隙間49が
形成されている。
【0039】上記位置決めピン35内には、高圧エアが
供給される固定保持手段としてのエア通路51が形成さ
れている。エア通路51は、位置決めピン35が図6に
示す上昇限位置にある状態で、ブッシュ45の位置決め
ピン35に対する密着面となる内周面に開口する複数の
水平通路51aと、水平通路51aに上端が連通して上
下方向に延長される鉛直通路51bと、鉛直通路51b
の下端付近にて一端が連通し他端が位置決めピン35の
外部にてエア配管53に連通する連絡路51cとを備え
ている。
【0040】水平通路51aが開口する部位のブッシュ
45の内周面の上下両側には、高圧エアを密閉するため
のシール材55,57が設けられている。また、エア配
管53には、エア源としてのエアポンプ59からエアバ
ルブ61を介してエア通路51に供給される高圧エアの
逆流を阻止するチェックバルブ63が設けられている。
【0041】エア通路51の上方の位置決めピン35内
には、解除手段を構成する作動ピン65が上下動可能に
収容されている。作動ピン65は、上部側にフランジ部
65aが形成され、このフランジ部65aとスプリング
収容空間67の上面との間には、作動ピン65を下方に
押し付ける弾性手段としてのスプリング69が収容され
ている。一方、作動ピン65の下端には弁部65bが形
成され、エア通路51に高圧エアが供給された状態で、
この高圧エアとスプリング69の弾性力とが釣り合っ
て、上記弁部65bの下端が水平通路51aに臨んだ図
6に示す状態となる。このとき、作動ピン65の上端部
65cは、位置決めピン35の上端から突出している。
【0042】弁部65bは、鉛直通路51bと同一直線
上でかつ同内径の弁部摺動孔71内および前記鉛直通路
51b内を移動可能であり、図6に示す状態で弁部65
bの外周部に対向する弁部摺動孔71にはパッキング7
3が設けられて、高圧エアの漏出を防止している。
【0043】弁部摺動孔71の上部には、作動ピン65
の主軸部65dが上下方向に摺動可能に収容される主軸
部摺動孔75が形成されている。主軸部65dと弁部6
5bとの間は、細径部65eとなっており、この細径部
65eと主軸部摺動孔75との間の空間77と位置決め
ピン35の外部とは、エア抜き孔79により連通してい
る。
【0044】エア通路51内の高圧エアの圧力と前記ス
プリング69の弾性力とが釣り合っている図6の状態
で、作動ピン65の上端部65cが下方に押され、細径
部65eがエア通路51内に露出する位置まで弁部65
bが下方に移動すると、弁部摺動孔71とエア通路51
とが連通した状態となり、エア通路51内の高圧エアは
エア抜き孔79を通して外部に排出される。
【0045】この状態での作動ピン65は、スプリング
69に押されて最下端位置まで下降する。このとき、上
部のフランジ部65aは、スプリング収容空間67の下
部に形成されている凹部81内に入り込むとともに、弁
部65bは鉛直通路51b内に入り込み、上端部65c
も位置決めピン35内に入り込んだ状態となる。
【0046】次に作用を説明する。位置決めピン35
は、あらかじめ多種のワークの位置決めができるよう
に、長孔33aの任意の位置に固定具43を介して取り
付けておく。上記位置決めピン35は、エア通路51に
高圧エアを供給していない状態では、固定具43のブッ
シュ45に対して固定保持されずに下方に落下し、図2
に示すガイドリフタ37上に下端が接触した状態とな
る。このとき作動ピン65は、スプリング69に押され
て最下端位置にある。
【0047】この状態でガイドリフタ37を図2の位置
から上昇させると、すべての位置決めピン35がガイド
リフタ37に押されて上昇し、下端の段部35bがブッ
シュ45に当接する。このとき、上昇したすべての位置
決めピン35は、ワークリフタ41の長孔41aから上
方に突出した状態となる。
【0048】この状態で、エア通路51に高圧エアを供
給すると、作動ピン65は、スプリング69の弾性力に
抗して上昇し、図6の位置にて高圧エアの圧力とスプリ
ング69の弾性力とが釣り合って停止すると同時に、位
置決めピン35は、上記高圧エア圧がブッシュ45の内
周面に作用してブッシュ45に固定保持される。位置決
めピン35がブッシュ45に固定保持される図6に示す
状態となったら、ガイドリフタ37を図2に示す位置ま
で下降させておく。
【0049】このように、すべての位置決めピン35が
ワークガイド取付プレート33側に固定された状態で、
図3に示した投入ロボット3により、ワークW1
(W2)を投入工程部11、すなわち図1および図2に
示す本位置決め装置の所定位置に投入する。すると、ワ
ークW1,(W2)は、図1中で二点鎖線で示すように、
そのほぼ周縁にあらかじめ配置されている位置決めピン
35にガイドされて位置決めされる。
【0050】一方、上記ワークW1,(W2)の周縁に位
置する位置決めピン35より内側に位置する位置決めピ
ン35は、ワークW1,(W2)によって作動ピン65の
上端部65cが押される結果、エア通路51内の高圧エ
アがエア抜き孔79を通して外部に排出されるので、高
圧エアによるブッシュ45に対する固定保持が解除され
てガイドリフタ37上に落下する。これによりワークW
1,(W2)は、その周縁に位置する位置決めピン35に
より、Y方向の位置決めがなされた状態で、ワークリフ
タ41上に載置される。
【0051】ワークW1,(W2)がワークリフタ41上
に載置されると、着座センサ42がこれを検知し、この
検知信号に基づき搬送装置兼溶接治具13が溶接工程部
15から投入工程部11へ移動する。ここで搬送装置兼
溶接治具13が、電磁マグネット21を下降させて、シ
リンダ40によって上昇位置にあるワークW1,(W2
を磁着して上昇させた後、溶接工程部15に戻り、ここ
で前記図5に示したように、突き合わせ方向Xの位置決
めを行った状態で、ワークW1,W2相互の突き合わせ溶
接を行う。
【0052】また、上記したワークW1,W2と異なる形
状の他のワークを位置決めする際には、それに対応した
周縁に位置する複数の位置決めピン35によってガイド
され、周縁に位置する位置決めピン35より内側に位置
する位置決めピン35は、そのワークによって作動ピン
65が押される結果、ブッシュ45に対する固定保持が
解除されて前記と同様にしてガイドリフタ37上に落下
する。
【0053】このように、上記したワーク位置決め装置
によれば、ワークを位置決めする際には、そのワークに
対応してあらかじめワークガイド取付プレート33の長
孔33aの所定位置に取り付けた位置決めピン35によ
って周縁がガイドされて位置決めされ、それより内側の
位置決めに不要な位置決めピン35はワークに押される
ことで落下する。
【0054】このため、多種のワークに対応するために
多数の位置決めピン35を無作為に追加しても、位置決
めに不要な位置決めピンが位置決めの際に障害となるこ
とはなく、異種のワークを位置決めする際の段取り作業
が不要になる。また、ワークが位置決め載置されるワー
クリフタ41は、平板状に形成されているので、ワーク
の形状および寸法に大きな制約を受けることがなくな
る。
【0055】なお、素材パレット1上に所定位置から大
きく位置ずれして配置されているワークW1,W2が、投
入ロボット3により投入工程部11に投入されると、そ
のワークW1,W2を位置決めするために必要な位置決め
ピン35もワークW1,W2に押されて落下してしまい、
かつ着座センサ42もオンしてワークW1,W2が溶接工
程部15に搬送され、溶接不良が検知されることがあ
る。このような場合には、溶接不良検知信号を受けて、
次サイクルでガイドリフタ37を上昇させて再度すべて
の位置決めピン35を上昇させ、次の同種のワーク
1,W2に対する位置決めをできるようにし、不良品の
連続生産を未然に防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示すワーク位置決め
装置の斜視図である。
【図2】図1の一部断面を含むA矢視図である。
【図3】図1のワーク位置決め装置を備えたブランク材
の溶接設備の全体構成を示す斜視図である。
【図4】図3の溶接設備における投入工程部でのワーク
の位置決め方向を示す説明図である。
【図5】図3の溶接設備における溶接工程部でのワーク
の位置決め方向を示す説明図である。
【図6】図1のワーク位置決め装置に使用される位置決
めピンへのエア供給用回路を含む位置決めピンおよびそ
の周辺の拡大された断面図である。
【符号の説明】
1,W2 ワーク 33 ワークガイド取付プレート 33a,41a 長孔 35 位置決めピン(ワークガイド) 37 ガイドリフタ 41 ワークリフタ(ワーク受板) 43 固定具 45 ブッシュ(円筒部材) 45a ねじ部 47 ナット 51 エア通路(固定保持手段) 53 エア配管 59 エアポンプ(エア源) 63 チェックバルブ 65 作動ピン(解除手段) 69 スプリング(弾性手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの外周縁部をガイドする複数のワ
    ークガイドを固定保持可能な固定具を、ワークガイド取
    付プレートに設けた多数の長孔の任意の位置に固定可能
    に装着し、前記ワークガイド取付プレートの上方には、
    前記長孔に整合して前記ワークガイドの先端側が挿入可
    能な長孔を備えてワークを載置可能なワーク受板を配置
    し、前記ワークガイドには、前記固定具に対しワークガ
    イドを固定保持させる固定保持手段を設けるとともに、
    ワークが上端に接触したときに前記固定保持手段の保持
    動作を解除してワークガイドをワーク受板の上面より下
    方に移動させる解除手段を設けたことを徴とするワーク
    位置決め装置。
  2. 【請求項2】 ワーク受板は、ワークが載置された位置
    から上方へ移動可能に構成されていることを特徴とする
    請求項1記載のワーク位置決め装置。
  3. 【請求項3】 ワークガイド取付プレートの下方に、ワ
    ークガイドをその先端がワーク受板の上面より上方に突
    出させるべく上昇させるガイドリフタを設けたことを特
    徴とする請求項1または2記載のワーク位置決め装置。
  4. 【請求項4】 固定具は、ワークガイドが密着状態で移
    動可能に挿入されてワークガイド取付プレートの長孔の
    任意の位置にて固定される円筒部材を備え、固定保持手
    段は、前記円筒部材のワークガイドに対する密着面に高
    圧のエアを供給して前記ワークガイドを前記円筒部材に
    保持させるエア通路で構成され、解除手段は、ワークが
    先端に接触することでワークガイドの内部に入り込み、
    後端が前記エア通路内を移動してエア通路内の高圧エア
    をエア抜き孔を通して外部に逃がす作動ピンが、ワーク
    ガイド内に移動可能に収容されて構成されていることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のワーク
    位置決め装置。
  5. 【請求項5】 作動ピンは、先端がワークガイドから突
    出した状態で、高圧エアの圧力と釣り合う弾性力を備え
    た弾性手段により、ワークガイド内に入り込む方向に押
    し付けられていることを特徴とする請求項4記載のワー
    ク位置決め装置。
  6. 【請求項6】 エア通路に連通するエア配管に、エア源
    から供給される高圧エアの逆流を阻止するチェックバル
    ブを設けたことを特徴とする請求項4記載のワーク位置
    決め装置。
  7. 【請求項7】 円筒部材は、一方の端部にフランジを備
    え、他方の端部外周に、前記フランジとの間でワークガ
    イド取付プレートを挟持固定するナットが螺合締結され
    るねじ部を備えていることを特徴とする請求項4記載の
    ワーク位置決め装置。
  8. 【請求項8】 ワークガイドを固定保持可能な固定具
    を、ワークガイド取付プレートに設けた多数の長孔の任
    意の位置に固定し、前記ワークガイドを、ワークが載置
    されるワーク受板に形成した長孔から上方に突出させた
    状態で、前記ワークガイド取付プレートの長孔の任意の
    位置に固定した固定具に固定保持させ、この状態でワー
    クをワーク受板上に位置決め載置する際に、ワークが先
    端に接触したワークガイドをワーク受板の上面より下方
    に入り込ませ、ワークの外周縁部に位置する所定のワー
    クガイドによりワークの外周縁部をガイドして位置決め
    することを特徴とするワーク位置決め方法。
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