JPH06141939A - 壁材兼用の通気収納庫 - Google Patents
壁材兼用の通気収納庫Info
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- JPH06141939A JPH06141939A JP29438992A JP29438992A JPH06141939A JP H06141939 A JPH06141939 A JP H06141939A JP 29438992 A JP29438992 A JP 29438992A JP 29438992 A JP29438992 A JP 29438992A JP H06141939 A JPH06141939 A JP H06141939A
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- heat insulating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 壁の断熱及び通気をも行うことができて、内
部の通気を確実に行うことができ、しかも施工それ自体
をも容易に行うことのできる通気収納庫を提供するこ
と。 【構成】 壁40を構成すべき断熱材13と一体化され
て、壁40の表装をも行う収納庫であって、この収納庫
の背板11の上下に通気孔12を形成するとともに、こ
の背板11の背面に一体化される断熱材13に、両通気
孔12、床下側及び天井裏側に連通する空気通路14を
形成して、この断熱材13を壁40内に配置して、これ
に背板11を一体化することにより収納庫を壁40の室
内側に設置したとき、当該収内庫及び壁40内の通気を
前記空気通路14を介して行うようにしたこと。
部の通気を確実に行うことができ、しかも施工それ自体
をも容易に行うことのできる通気収納庫を提供するこ
と。 【構成】 壁40を構成すべき断熱材13と一体化され
て、壁40の表装をも行う収納庫であって、この収納庫
の背板11の上下に通気孔12を形成するとともに、こ
の背板11の背面に一体化される断熱材13に、両通気
孔12、床下側及び天井裏側に連通する空気通路14を
形成して、この断熱材13を壁40内に配置して、これ
に背板11を一体化することにより収納庫を壁40の室
内側に設置したとき、当該収内庫及び壁40内の通気を
前記空気通路14を介して行うようにしたこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家屋内に配置される収
納庫に関し、特に壁の一部を構成するとともに、通気を
も行えるようにした通気収納庫に関するものである。
納庫に関し、特に壁の一部を構成するとともに、通気を
も行えるようにした通気収納庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】家屋の壁は、その本来の区画・隔離とい
う役割だけでなく断熱という役割を果たさなければなら
ないものであり、近年においては家屋の密閉状態が確実
になってきていることから、その他にも十分な結露防止
機能を果たすことも要求されてきているのである。この
ため、出願人等は、例えば実開平2−134206号公
報等において、十分な断熱性と通気性を有した断熱壁パ
ネルを数多く提案してきている。
う役割だけでなく断熱という役割を果たさなければなら
ないものであり、近年においては家屋の密閉状態が確実
になってきていることから、その他にも十分な結露防止
機能を果たすことも要求されてきているのである。この
ため、出願人等は、例えば実開平2−134206号公
報等において、十分な断熱性と通気性を有した断熱壁パ
ネルを数多く提案してきている。
【0003】この出願人等が既に提案してきている断熱
壁パネルの最も代表的なものは、図7にも示すように、
「断熱壁パネルを、前記柱等に固定される枠体と、この
枠体の前記外装材側に固定した面材と、これらの面材及
び枠体内に一体的に形成されて部屋側に所定の空間を形
成する断熱材と、この断熱材の下端縁に一体的に形成さ
れて前記枠体の下端部を完全に埋める補助断熱部とによ
り構成して、この断熱壁パネルを前記柱間に配置・固定
したとき、その前記補助断熱部により壁と床との空隙を
遮蔽するとともに、この断熱壁パネルの部屋側上方に前
記空間による通気口を形成するようにしたことを特徴と
する」ものである。すなわち、この断熱壁パネルは、基
本的には、家屋の床下側から天井裏にまで届く程度の大
きさのものであって、工場等において予じめ大量生産さ
れるものであり、断熱材の部屋側に通気空間を形成した
ものである。このような断熱壁パネルは、壁自体の結露
防止及び断熱作用を十分果たすことができるという点で
は十分なものではあるが、壁とは別の家具等の収納庫内
の通気を図ることは当然困難である。つまり、家屋内に
設置される家具等の収納庫内の通気を十分なものとすれ
ば、収納庫内に収納したものの吸湿を防止することがで
きるだけでなく、収納物や収納庫それ自体の結露を防止
することができて、カビ等の発生を極力抑えることがで
きるのであるが、前述した断熱壁パネルではそこまでの
役割を果たさせることはできない。
壁パネルの最も代表的なものは、図7にも示すように、
「断熱壁パネルを、前記柱等に固定される枠体と、この
枠体の前記外装材側に固定した面材と、これらの面材及
び枠体内に一体的に形成されて部屋側に所定の空間を形
成する断熱材と、この断熱材の下端縁に一体的に形成さ
れて前記枠体の下端部を完全に埋める補助断熱部とによ
り構成して、この断熱壁パネルを前記柱間に配置・固定
したとき、その前記補助断熱部により壁と床との空隙を
遮蔽するとともに、この断熱壁パネルの部屋側上方に前
記空間による通気口を形成するようにしたことを特徴と
する」ものである。すなわち、この断熱壁パネルは、基
本的には、家屋の床下側から天井裏にまで届く程度の大
きさのものであって、工場等において予じめ大量生産さ
れるものであり、断熱材の部屋側に通気空間を形成した
ものである。このような断熱壁パネルは、壁自体の結露
防止及び断熱作用を十分果たすことができるという点で
は十分なものではあるが、壁とは別の家具等の収納庫内
の通気を図ることは当然困難である。つまり、家屋内に
設置される家具等の収納庫内の通気を十分なものとすれ
ば、収納庫内に収納したものの吸湿を防止することがで
きるだけでなく、収納物や収納庫それ自体の結露を防止
することができて、カビ等の発生を極力抑えることがで
きるのであるが、前述した断熱壁パネルではそこまでの
役割を果たさせることはできない。
【0004】そこで、本発明者等は、上述した断熱壁パ
ネルの長所を十分生かしながら、収納庫内の通気をも行
うようにするにはどうしたらよいかについて種々検討を
重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
ネルの長所を十分生かしながら、収納庫内の通気をも行
うようにするにはどうしたらよいかについて種々検討を
重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとする
課題は、収納庫内の十分な通気を如何に果たすかであ
る。
経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとする
課題は、収納庫内の十分な通気を如何に果たすかであ
る。
【0006】そして、本発明の目的とするところは、壁
の断熱及び通気をも行うことができて、内部の通気を確
実に行うことができ、しかも施工それ自体をも容易に行
うことのできる通気収納庫を提供することにある。
の断熱及び通気をも行うことができて、内部の通気を確
実に行うことができ、しかも施工それ自体をも容易に行
うことのできる通気収納庫を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、実施例において使用する
符号を付して説明すると、「壁40を構成すべき断熱材
13と一体化されて、壁40の表装をも行う収納庫であ
って、この収納庫の背板11の上下に通気孔12を形成
するとともに、この背板11の背面に一体化される断熱
材13に、両通気孔12、床下側及び天井裏側に連通す
る空気通路14を形成して、この断熱材13を壁40内
に配置して、これに背板11を一体化することにより収
納庫を壁40の室内側に設置したとき、当該収納庫及び
壁40内の通気を前記空気通路14を介して行うように
したことを特徴とする通気収納庫10」である。
めに、本発明の採った手段は、実施例において使用する
符号を付して説明すると、「壁40を構成すべき断熱材
13と一体化されて、壁40の表装をも行う収納庫であ
って、この収納庫の背板11の上下に通気孔12を形成
するとともに、この背板11の背面に一体化される断熱
材13に、両通気孔12、床下側及び天井裏側に連通す
る空気通路14を形成して、この断熱材13を壁40内
に配置して、これに背板11を一体化することにより収
納庫を壁40の室内側に設置したとき、当該収納庫及び
壁40内の通気を前記空気通路14を介して行うように
したことを特徴とする通気収納庫10」である。
【0008】すなわち、この通気収納庫10は、壁40
内に収納される断熱材13をその背板11の背面に一体
化したものであり、この通気収納庫10それ自体が壁4
0の一部を構成して表装を行うものであるとともに、断
熱材13に形成されて通気孔12を介して通気収納庫1
0内に連通する空気通路14を床板20の下側及び天井
30の上側にそれぞれ連通させたものである。
内に収納される断熱材13をその背板11の背面に一体
化したものであり、この通気収納庫10それ自体が壁4
0の一部を構成して表装を行うものであるとともに、断
熱材13に形成されて通気孔12を介して通気収納庫1
0内に連通する空気通路14を床板20の下側及び天井
30の上側にそれぞれ連通させたものである。
【0009】
【作用】以上のように構成した本発明に係る通気収納庫
10の作用を、その取付の順に従って説明すると、次の
通りである。
10の作用を、その取付の順に従って説明すると、次の
通りである。
【0010】まず、この通気収納庫10を構成している
断熱材13は、図2に示すように、柱や梁によって形成
された空間内に枠材43等を利用して取付けられる。こ
の場合、枠材43内には他の断熱材や他に必要な空間が
予じめ形成してあるが、断熱材13を取付けるためのも
のとしては必ずしも必要なものではない。要するに、こ
の断熱材13は、その室内側表面が壁40の表面との略
一致する状態で固定されればよいものである。
断熱材13は、図2に示すように、柱や梁によって形成
された空間内に枠材43等を利用して取付けられる。こ
の場合、枠材43内には他の断熱材や他に必要な空間が
予じめ形成してあるが、断熱材13を取付けるためのも
のとしては必ずしも必要なものではない。要するに、こ
の断熱材13は、その室内側表面が壁40の表面との略
一致する状態で固定されればよいものである。
【0011】また、この断熱材13は、図2に示したよ
うに、その部屋側表面に形成した空気通路14となるべ
き凹溝の上下両端が、天井30の上側及び床板20の下
側となるように配置されるものである。つまりこの断熱
材13に形成してある空気通路14となるべき凹溝は、
断熱材13の室内側表面に上下に連続したものであり、
その上下両端は部屋の外部にとどくものとなっているの
である。なお、この断熱材13は、床板20や天井30
を貼る前に、壁40内に配置して固定しておくと、その
後の作業がし易くなるものである。
うに、その部屋側表面に形成した空気通路14となるべ
き凹溝の上下両端が、天井30の上側及び床板20の下
側となるように配置されるものである。つまりこの断熱
材13に形成してある空気通路14となるべき凹溝は、
断熱材13の室内側表面に上下に連続したものであり、
その上下両端は部屋の外部にとどくものとなっているの
である。なお、この断熱材13は、床板20や天井30
を貼る前に、壁40内に配置して固定しておくと、その
後の作業がし易くなるものである。
【0012】一方、通気収納庫10それ自体は、断熱材
13以外の部分を工場等において予じめ形成するもので
あるが、この場合重要なことは、図1及び図2にも示す
ように、背板11の上下に通気孔12を形成しておくと
いうことである。これらの通気孔12は、当該通気収納
庫10内と断熱材13側の空気通路14と連通状態にす
るものである。勿論、この通気収納庫10内に棚板15
を収納する場合には、これを少し小さめにして空気の通
る空間を形成するか、あるいは図1あるいは図4等に示
すように、各棚板15それ自体に通気部15aを形成し
ておくものである。
13以外の部分を工場等において予じめ形成するもので
あるが、この場合重要なことは、図1及び図2にも示す
ように、背板11の上下に通気孔12を形成しておくと
いうことである。これらの通気孔12は、当該通気収納
庫10内と断熱材13側の空気通路14と連通状態にす
るものである。勿論、この通気収納庫10内に棚板15
を収納する場合には、これを少し小さめにして空気の通
る空間を形成するか、あるいは図1あるいは図4等に示
すように、各棚板15それ自体に通気部15aを形成し
ておくものである。
【0013】以上のような施工によって、当該通気収納
庫10の取付けは完了するのであるが、その作業が前述
したような順序で行われるものであるから非常に容易な
ものである。しかも、断熱材13そのものは、従来の断
熱壁パネルにおいて使用されていたものを流用すること
ができるものであるし、通気収納庫10自体も背板11
に通気孔12を形成すること以外は自由な設計を施すこ
とができるものであるから、全体としてみても、特別な
部材を必要とするものではなく、施工も容易なのであ
る。
庫10の取付けは完了するのであるが、その作業が前述
したような順序で行われるものであるから非常に容易な
ものである。しかも、断熱材13そのものは、従来の断
熱壁パネルにおいて使用されていたものを流用すること
ができるものであるし、通気収納庫10自体も背板11
に通気孔12を形成すること以外は自由な設計を施すこ
とができるものであるから、全体としてみても、特別な
部材を必要とするものではなく、施工も容易なのであ
る。
【0014】このような通気収納庫10を、その背板1
1によって、図1、図4あるいは図6に示すように、壁
40内に配置しておいた断熱材13の室内側表面に固定
するのである。この固定は、接着剤あるいはビス等を使
用して、背板11と断熱材13間に隙間が生じないよう
にすることは当然であるが、通気収納庫10それ自体を
他の部材を使用して床板20や壁40等に固定するとよ
い。これにより、断熱材13に形成してあった凹溝は、
その全面を通気収納庫10の背板11によって覆われて
独立した空気通路14となるのであり、通気収納庫10
内は背板11の各通気孔12を通して空気通路14に連
通するだけでなく、最終的には床板20の下側及び天井
30の上側にも連通することになるのである。
1によって、図1、図4あるいは図6に示すように、壁
40内に配置しておいた断熱材13の室内側表面に固定
するのである。この固定は、接着剤あるいはビス等を使
用して、背板11と断熱材13間に隙間が生じないよう
にすることは当然であるが、通気収納庫10それ自体を
他の部材を使用して床板20や壁40等に固定するとよ
い。これにより、断熱材13に形成してあった凹溝は、
その全面を通気収納庫10の背板11によって覆われて
独立した空気通路14となるのであり、通気収納庫10
内は背板11の各通気孔12を通して空気通路14に連
通するだけでなく、最終的には床板20の下側及び天井
30の上側にも連通することになるのである。
【0015】以上のように、通気収納庫10内が空気通
路14に連通したものとなれば、この空気通路14はそ
の中の空気の自然対流によって移動するのであるから、
当該通気収納庫10内も、図3あるいは図5に示すよう
に自然対流を生ずることになり、通気収納庫10内に収
納したものの乾燥が行われるのである。従って、この通
気収納庫10内に収納したものに対しては、結露が生じ
ないだけでなく、湿気によるカビの発生も防止されるの
である。しかも、この通気収納庫10に対しては断熱材
13が一体化してあるため、当該通気収納庫10の設置
した部屋の断熱が行われるとともに、この断熱材13は
壁40内に配置されるものであるから、部屋内の空間を
狭くすることもないのである。
路14に連通したものとなれば、この空気通路14はそ
の中の空気の自然対流によって移動するのであるから、
当該通気収納庫10内も、図3あるいは図5に示すよう
に自然対流を生ずることになり、通気収納庫10内に収
納したものの乾燥が行われるのである。従って、この通
気収納庫10内に収納したものに対しては、結露が生じ
ないだけでなく、湿気によるカビの発生も防止されるの
である。しかも、この通気収納庫10に対しては断熱材
13が一体化してあるため、当該通気収納庫10の設置
した部屋の断熱が行われるとともに、この断熱材13は
壁40内に配置されるものであるから、部屋内の空間を
狭くすることもないのである。
【0016】
【実施例】次に、本発明に係る通気収納庫10を、図面
に示した各実施例に従って説明すると次の通りである。
に示した各実施例に従って説明すると次の通りである。
【0017】・実施例1 図1〜図3には本発明の実施例1に係る通気収納庫10
が示してあり、この通気収納庫10は、その背板11の
上下に通気孔12を形成した扉16を有するボックス形
状のものである。本実施例の通気収納庫10は、洋服等
の整理箪笥として使用されるものであり、その上部には
空気の通る通気部15aを有した棚板15が取付けてあ
るものである。
が示してあり、この通気収納庫10は、その背板11の
上下に通気孔12を形成した扉16を有するボックス形
状のものである。本実施例の通気収納庫10は、洋服等
の整理箪笥として使用されるものであり、その上部には
空気の通る通気部15aを有した棚板15が取付けてあ
るものである。
【0018】この通気収納庫10の背板11の背面に
は、図1及び図2に示したように断熱材13が一体化さ
れるものであり、この断熱材13の室内側(通気収納庫
10側)表面には上下に連通した空気通路14が形成し
てある。この空気通路14は、図2に示したように、家
屋の床板20及び天井30の部屋外側に連通するもので
あって、これにより、通気収納庫10及び壁40内を床
板20の下側及び天井30の上側に連通させるものであ
る。この断熱材13は、一定の断熱作用及び気密性を有
した種々な材料によって形成されるものであるが、本実
施例においては発泡性の合成樹脂材料によって一体成形
したものである。
は、図1及び図2に示したように断熱材13が一体化さ
れるものであり、この断熱材13の室内側(通気収納庫
10側)表面には上下に連通した空気通路14が形成し
てある。この空気通路14は、図2に示したように、家
屋の床板20及び天井30の部屋外側に連通するもので
あって、これにより、通気収納庫10及び壁40内を床
板20の下側及び天井30の上側に連通させるものであ
る。この断熱材13は、一定の断熱作用及び気密性を有
した種々な材料によって形成されるものであるが、本実
施例においては発泡性の合成樹脂材料によって一体成形
したものである。
【0019】勿論、この断熱材13は、図2にも示した
ように、壁40の一部を構成するものであるため、例え
ば図7に示したような従来の断熱パネルの一部の構成部
材として形成してもよい。本実施例においては、図2に
示すように、柱や梁によって形成される空間内に収納固
定した枠材43に対して収納・固定が容易な厚さ・形状
のものとして形成してある。なお、この断熱材13は、
通気収納庫10の背板11に予じめ一体化しておいてよ
いが、その上下を床板20及び天井30の外側に出さな
ければならない関係上、本実施例においては、この断熱
材13によって壁40を形成しておいてから、その部屋
側面に通気収納庫10を一体化するようにしている。ま
た、断熱材13に対する通気収納庫10の背板11の一
体化は、本実施例においては接着剤を使用して行ってい
るが、他の手段によって行っても良く、それに加えて通
気収納庫10自体を天井30等に固定するようにしてい
る。
ように、壁40の一部を構成するものであるため、例え
ば図7に示したような従来の断熱パネルの一部の構成部
材として形成してもよい。本実施例においては、図2に
示すように、柱や梁によって形成される空間内に収納固
定した枠材43に対して収納・固定が容易な厚さ・形状
のものとして形成してある。なお、この断熱材13は、
通気収納庫10の背板11に予じめ一体化しておいてよ
いが、その上下を床板20及び天井30の外側に出さな
ければならない関係上、本実施例においては、この断熱
材13によって壁40を形成しておいてから、その部屋
側面に通気収納庫10を一体化するようにしている。ま
た、断熱材13に対する通気収納庫10の背板11の一
体化は、本実施例においては接着剤を使用して行ってい
るが、他の手段によって行っても良く、それに加えて通
気収納庫10自体を天井30等に固定するようにしてい
る。
【0020】壁40内の断熱材13に対して通気収納庫
10を一体化した後は、図2に示したように、通気収納
庫10と天井30間に露出している断熱材13の表面を
表装材41によって覆うとよい。断熱材13の空気通路
14の連通状態を確実にすると同時に壁40の表装をも
行うことができるからである。勿論、通気収納庫10そ
れ自体も壁40の室内側の表装を行っているものであ
り、この通気収納庫10が存在する部分の壁40に表装
材41を取付ける必要はないものである。なお、壁40
の外側部分には、図2にも示したように、外装材42が
取付けられるものであり、この外装材42と枠材43と
の間に所定の空間を形成することにより、この空間によ
る断熱及び通気をも果たすようにしている。
10を一体化した後は、図2に示したように、通気収納
庫10と天井30間に露出している断熱材13の表面を
表装材41によって覆うとよい。断熱材13の空気通路
14の連通状態を確実にすると同時に壁40の表装をも
行うことができるからである。勿論、通気収納庫10そ
れ自体も壁40の室内側の表装を行っているものであ
り、この通気収納庫10が存在する部分の壁40に表装
材41を取付ける必要はないものである。なお、壁40
の外側部分には、図2にも示したように、外装材42が
取付けられるものであり、この外装材42と枠材43と
の間に所定の空間を形成することにより、この空間によ
る断熱及び通気をも果たすようにしている。
【0021】・実施例2 図4及び図5には、本発明の実施例2に係る通気収納庫
10が示してあるが、この通気収納庫10は通気部15
aを各々有した多数の棚板15を有しているものであ
り、食品棚、食品ストック棚、本棚あるいはビデオテー
プ収納棚等として使用されるものである。その他の構成
は、実施例1に係る通気収納庫10と同様であるので、
共通する部材に同一符号を付してその説明は省略する。
10が示してあるが、この通気収納庫10は通気部15
aを各々有した多数の棚板15を有しているものであ
り、食品棚、食品ストック棚、本棚あるいはビデオテー
プ収納棚等として使用されるものである。その他の構成
は、実施例1に係る通気収納庫10と同様であるので、
共通する部材に同一符号を付してその説明は省略する。
【0022】・実施例3 図6には、本発明の実施例3に係る通気収納庫10が示
してあるが、この実施例の他と異なる点は、通気収納庫
10それ自体が一つの部屋を構成しているという点であ
る。すなわち、この通気収納庫10は、パントリールー
ム、寝具収納庫、あるいはウォークインクローゼット等
として使用されるものであり、ドア17から人が出入り
するようにしたものである。
してあるが、この実施例の他と異なる点は、通気収納庫
10それ自体が一つの部屋を構成しているという点であ
る。すなわち、この通気収納庫10は、パントリールー
ム、寝具収納庫、あるいはウォークインクローゼット等
として使用されるものであり、ドア17から人が出入り
するようにしたものである。
【0023】この通気収納庫10は、天井30まで届く
高さを有しているものであり、実施例1の通気収納庫1
0におけるように、天井30との間に表装材41を取付
ける必要がないものである。また、この通気収納庫10
においては、板状の断熱材13を採用しており、この断
熱材13の部屋側に中柱等を介在させることによって空
気通路14を形成しているものであるが、この中柱を断
熱材13と一体的に形成して実施してもよいものであ
る。
高さを有しているものであり、実施例1の通気収納庫1
0におけるように、天井30との間に表装材41を取付
ける必要がないものである。また、この通気収納庫10
においては、板状の断熱材13を採用しており、この断
熱材13の部屋側に中柱等を介在させることによって空
気通路14を形成しているものであるが、この中柱を断
熱材13と一体的に形成して実施してもよいものであ
る。
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
上記各実施例にて例示した如く、通気収納庫10の背板
11の背面に空気通路14を有する断熱材13を一体化
して、この空気通路14及び各通気孔12を通して床板
20の下側、天井30の上側及び壁40内と、通気収納
庫10自体内とを連通させたことに その構成上の特徴
があり、これにより壁の断熱及び通気をも行うことがで
きて、内部の通気を確実に行うことができ、しかも施工
それ自体をも容易に行うことのできる通気収納庫を提供
することができるのである。
上記各実施例にて例示した如く、通気収納庫10の背板
11の背面に空気通路14を有する断熱材13を一体化
して、この空気通路14及び各通気孔12を通して床板
20の下側、天井30の上側及び壁40内と、通気収納
庫10自体内とを連通させたことに その構成上の特徴
があり、これにより壁の断熱及び通気をも行うことがで
きて、内部の通気を確実に行うことができ、しかも施工
それ自体をも容易に行うことのできる通気収納庫を提供
することができるのである。
【図1】 本発明の実施例1に係る通気収納庫の斜視図
である。
である。
【図2】 同通気収納庫を壁に取付けた状態の部分断面
図である。
図である。
【図3】 同通気収納庫内の空気の流れを示す正面図で
ある。
ある。
【図4】 本発明の実施例2に係る通気収納庫の斜視図
である。
である。
【図5】 同通気収納庫内の空気の流れを示す正面図で
ある。
ある。
【図6】 本発明の実施例3に係る通気収納庫の斜視図
である。
である。
【図7】 従来の断熱壁パネルを示す部分断面図であ
る。
る。
10 通気収納庫 11 背板 12 通気孔 13 断熱材 14 空気通路 15 棚板 15a 通気部 20 床板 30 天井 40 壁 41 表装材
Claims (1)
- 【請求項1】 壁を構成すべき断熱材と一体化されて、
壁の表装をも行う収納庫であって、 この収納庫の背板の上下に通気孔を形成するとともに、
この背板の背面に一体化される前記断熱材に、前記両通
気孔、床下側及び天井裏側に連通する空気通路を形成し
て、 この断熱材を壁内に配置してこれに前記背板を一体化す
ることにより収納庫を前記壁の室内側に設置したとき、
当該収納庫及び前記壁内の通気を前記空気通路を介して
行うようにしたことを特徴とする通気収納庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29438992A JPH06141939A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 壁材兼用の通気収納庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29438992A JPH06141939A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 壁材兼用の通気収納庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06141939A true JPH06141939A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=17807102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29438992A Pending JPH06141939A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 壁材兼用の通気収納庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06141939A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4874032A (en) * | 1986-09-13 | 1989-10-17 | Yotaro Hatamura | Die casting controlling method |
US7334375B2 (en) * | 2000-06-30 | 2008-02-26 | Saes Getters S.P.A. | Evacuated panel for thermal insulation of a body having non-planar surfaces |
JP2016132872A (ja) * | 2015-01-16 | 2016-07-25 | 田中 敬二 | シールド付き家具等とその適用部屋及び建築構造物 |
-
1992
- 1992-11-02 JP JP29438992A patent/JPH06141939A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4874032A (en) * | 1986-09-13 | 1989-10-17 | Yotaro Hatamura | Die casting controlling method |
US7334375B2 (en) * | 2000-06-30 | 2008-02-26 | Saes Getters S.P.A. | Evacuated panel for thermal insulation of a body having non-planar surfaces |
JP2016132872A (ja) * | 2015-01-16 | 2016-07-25 | 田中 敬二 | シールド付き家具等とその適用部屋及び建築構造物 |
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