JPH0614183U - 覆工板吊りフック - Google Patents
覆工板吊りフックInfo
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- JPH0614183U JPH0614183U JP5225892U JP5225892U JPH0614183U JP H0614183 U JPH0614183 U JP H0614183U JP 5225892 U JP5225892 U JP 5225892U JP 5225892 U JP5225892 U JP 5225892U JP H0614183 U JPH0614183 U JP H0614183U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造が簡単であり、フックの外れを確実に防
止することが出来る新規な覆工板吊りフックを得るこ
と。 【構成】 細長い傾斜板状の中間部分13から成る本体
部材1と、中間部分13の外側側壁132に形成された補
強部分15に、長手方向に滑動自在に取り付けられると
共に下端部分にくさび部分23を有しているストッパ部
材2と、本体部材1に旋回自在に取り付けられているつ
め部材3とから構成されており、ストッパ部材2の外側
側壁22には多数の歯27を形成し、つめ部材3の側壁部
分31には、ストッパ部材2に形成された歯28に係合す
るつめ面33を設け、つめ部材3は、それに配置された
コイルばね6の張力により、つめ面33をストッパ部材
2の歯28に弾性的に係合されるようにされている。
止することが出来る新規な覆工板吊りフックを得るこ
と。 【構成】 細長い傾斜板状の中間部分13から成る本体
部材1と、中間部分13の外側側壁132に形成された補
強部分15に、長手方向に滑動自在に取り付けられると
共に下端部分にくさび部分23を有しているストッパ部
材2と、本体部材1に旋回自在に取り付けられているつ
め部材3とから構成されており、ストッパ部材2の外側
側壁22には多数の歯27を形成し、つめ部材3の側壁部
分31には、ストッパ部材2に形成された歯28に係合す
るつめ面33を設け、つめ部材3は、それに配置された
コイルばね6の張力により、つめ面33をストッパ部材
2の歯28に弾性的に係合されるようにされている。
Description
【0001】
本考案は、覆工板吊りフックに関するものである。
【0002】
従来、市街地などにおいて、路面の地下に、各種の掘削工事、例えば、地下鉄 道用トンネルや、上下水道用暗渠などの建設のための工事を行う場合に、この工 事を路面から掘削することによって施工する時には、路面上の交通を妨害するこ と無く施工が出来るように、路面の掘削開口部を、平面輪郭が長方形状の一定寸 法を有している多数の覆工板により被覆し、掘削工事を実施する時や、掘削穴の 中に各種の資材などを搬入する場合などには、これらの覆工板を取り除いた後に 、これを行うようにしている。
【0003】 従って、掘削工事などの際には、その開始に先立って覆工板を取り外し、掘削 開口部を開放することが必要である。このために、各覆工板の4隅の付近には、 あらかじめ、吊り上げ用フックを差し込むためのフック穴が、覆工板の本体に、 その板面に対して垂直に貫通して明けられている。そして、覆工板の取り外しの 場合には、通常、これらのフック穴の内、一つの対角線の上にある1組のフック 穴に、先端部がかぎ形に曲げられた形状を有しているフックを、それぞれ、板面 から差し込み、各フックの本体の覆工板の板面から突出している上端部に明けら れているフックアイにワイヤなどを通し、これらのワイヤなどを介してクレーン などにより、覆工板を水平を保持しながら吊り上げることにより行っている。
【0004】 また、逆に、このようにして取り外されている覆工板を元の状態に戻すために は、同様に、これをフック及びワイヤなどを介してクレーンにより吊り上げ、元 の位置に戻すが、この場合に、相互に隣接する覆工板の対向する側壁の間に隙間 が残らないようにするために、後からの覆工板が所定位置に置かれる前に、その 側壁を既に戻されている覆工板の側壁に打ち当て、両者の間にすきまが残らない ようにしたた後、それを所定位置に置くことなどが行われている。
【0005】 しかしながら、このような操作を行うと、覆工板を吊り上げているフックの先 端部が衝撃によりフック穴から外れ、そのはずみで覆工板が異常な運動を起こし 、作業員に危険を与えることが生じ得る。 既に、このようなフックの万一の外れを阻止するために、フックの本体に、そ のフックアイの近くなどにカムを旋回自在に取り付けて置き、覆工板を吊り上げ た場合に、このカムが覆工板の上面に係合し、このカムがフックのかぎ状部分と 共同をし、フックが覆工板の貫通穴から外れることを阻止するようにすることも 、企てられている。
【0006】
しかしながら、この既に企てられているフックは、その取り扱いが複雑であり 、また、そのフックの外れ防止の作用も、必ずしも、確実なものではなかった。 そこで、本考案は、構造が簡単であり、操作も容易であり、しかも、フックの 外れ防止の作用を確実に発揮することが出来る新規な覆工板吊りフックを得るこ とを、その解決すべき課題とするものである。
【0007】
本考案によると、この課題は、添付図面の図1に示されるように、ある厚さを 有する鋼材料から一体に形成され、上端部分に吊り下げ部分(11)を有すると 共に下端部分にフック部分(14)を有する細長い傾斜板状の中間部分(13)か ら成る本体部材(1)と、ある厚さを有する鋼材料から形成され、本体部材(1 )の中間部分(13)の外側側壁部分(132)にその長手方向に滑動自在に取り 付けられると共に下端部分にくさび部分(23)を有している細長い棒状の本体 部分(20)から成るストッパ部材(2)と、ある厚さを有する鋼材料から形成 され、ストッパ部材(2)の外側側壁(22)の外側部分において本体部材(1 )に旋回自在に取り付けられているつめ部材(3)とから構成されており、スト ッパ部材(2)の外側側壁(22)には多数の歯(28)を長手方向に形成され、 つめ部材(3)の側壁部分(31)には、ストッパ部材(2)に形成された歯( 28)に係合するつめ面(33)を設け、つめ部材(3)は、それに配置されたコ イルばね(6)の作用によりその側壁部分(31)に形成されたつめ面(33)を ストッパ部材(2)の外側側壁(22)に形成された歯(28)に弾性的に係合さ れるようにした覆工板吊りフックにより解決される。
【0008】
以下、本考案を、その1実施例を示す添付図面に基づいて、詳細に説明をする 。なお、以下の説明においては、特に説明の無い限りは、図示された各部材の、 図で見て左方の部分を内側と、また、右方の部分を外側と、それぞれ、呼ぶこと とする。 図1及び2に示すように、本考案によるフック10は、本体部材1と、本体部 材1に滑動自在に取り付けられたストッパ部材2と、ストッパ部材2と共同作用 をするように本体部材1に取り付けられたつめ部材3とから成り立っている。
【0009】 まず、本体部材1は、図3及び4に示すように、ある厚さを有している細長い 厚板状の鋼材から形成されており、上端部には、中心Oを有する、やや大径の円 形状の吊り下げ部分11が形成されており、その中心部分には、同一の中心Oを 中心とする小径のフックアイ12が明けられている。また、吊り下げ部分11の下 端部分から、フックアイ12の中心Oを通る垂直中心線X−Xに対して、ある角 度αを有して外側下方に傾斜している直線状の内側側壁131と、下方部分が上方 部分よりも外側に、より大きく広がっている直線状の外側側壁132とから成り立 っている中間部分13が、ある長さを延びている。更に、この中間部分13の下端 部分には、外側から下方に向かって内側に傾斜している垂直脚部分141と、その 下端部から内側方向に水平に一体に延びている水平脚部分142とから成るほぼL 字状に屈曲されたフック部分14が、その上端部において一体に接続されている 。 このフック部分14の水平脚部分142の上面には、フックアイ12の中心Oを通 る垂直中心線X−Xの下方において、それに直角に且つそれに一部が交差するよ うに平面状の覆工板載置面142’が形成されており、また、垂直脚部分141の内 側部分には、垂直中心線X−Xに対してほぼ平行な垂直係合面141’が形成され ている。
【0010】 更に、中間部分13の外側側壁132及びフック部分14の両脚部分141,142の 外側壁に沿って、肉厚がやや薄く、ある高さを有している補強部分15が、本体 部材1の肉厚の中心面に対して対称的に形成されている。また、この補強部分15 の内、本体部材1の中間部分13に沿っている部分には、中間部分13の外側側 壁132に平行な直線状の頂壁部分151が形成されており、この直線状の頂壁部分 151の外側のほぼ中間部分からは、それに対して直角に、ほぼ三角形状の正面輪 郭を有している突出部分16が一体に、ある高さに形成されており、その先端部 付近には、ボルト穴17が明けられている。
【0011】 次ぎに、ストッパ部材2は、図5〜9に示すように、横断面が矩形状であり、 ある長さを有している内側側壁21及び外側側壁22を有している棒状の鋼材から 成る本体部分20と、その下端部に上端部において一体に接続されている、内側 下方部に頂点を持ち、この頂点から外側方向に上方に斜めに延びている直線状の 内側側壁231と、これに頂点において鋭角で交差して上方外側に斜めに延びてい る外側側壁232とを2辺とする、ほぼ三角形状のくさび部分23とから形成され ている。 また、本体部分20の外側側壁22と、くさび部分23の外側側壁232とは、外 側下方に斜めに延びている、正面輪郭がほぼ矩形状である突起部分24によって 連結されているが、この突起部分24の上側側壁の上方部分と、本体部分20の外 側側壁22の下方部分とは、外側下方に延びている傾斜側壁25により連結されて いる。
【0012】 また、ストッパ部材2には、その中間部分20の内側側壁21及びくさび部分23 の内側側壁231の面からは、これらの側壁の長手方向の垂直中心面に対して対 称的に、本体部材1の補強部分15の厚さにほぼ相当する幅を有すると共に補強 部分15の頂壁部分151の高さにほぼ相当する深さを有している長手溝26が明け られている。 更に、本体部分20には、その内側側壁21の上方部分には、それに明けられた 長手溝26の底部から、外側側壁22にまで貫通するスロット27が明けられてお り、これにより外側側壁22は、2個の対向する側壁部分221,222に分割され ている(図6参照)。そして、これらの側壁部分221,222の外面には、それぞ れ、のこぎり歯状の多数の歯28(図8参照)が、一定ピッチで形成されている 。 なお、くさび部分23の外側側壁232は、横断面が円弧面として形成されてい る(図9参照)。
【0013】 最後に、つめ部材3は、図10及び11に示すように、厚肉の鋼材から作られ 、ほぼ楕円形状の正面輪郭を有していると共に本体部材1の突出部分16の厚さ よりも、やや大きな寸法の平行間隔30を置いて対向して配置されている1対の 側壁部分31と、これらを、図で見て、右側の端部付近において相互に連結して いる接続部分32とから形成されている。なお、これらの側壁部分31の左側下部 部分には、左下方に斜めに延びている平面状のつめ面33を有しているくぼみ34 が形成されている。また、これらの側壁部分31の長手方向の中心線の上には、 その左端部近くにおいて、大きな直径のボルト穴35が明けられている他、右側 上部部分には、小径のピン穴36が明けられている。
【0014】 本考案による覆工板吊りフック10の1実施例は、それぞれ、上記のような構 成を有している本体部材1、ストッパ部材2及びつめ部材3から成り立っている が、次に、それらの組み立てについて説明をする。 まず、図3及び4に示すような構成を有している本体部材1に、図5〜9に示 すような構成を有しているストッパ部材2を、前者の中間部分13の外側側壁13 2 に形成されている直線状の補強部分15に、後者の内側に形成されている長手溝 26をはめ込むと共に前者に形成されている突出部分16に、後者に形成されてい るスロット27をはめ込むことにより、ストッパ部材2を本体部材1に対して、 補強部分15に沿って滑動自在であるように取り付ける(図1及び2参照)。
【0015】 その後、図10及び11に示すような構成を有しているつめ部材3を、その側 壁部分31の間に形成されている平行空間30が、本体部材1の補強部分15の頂 壁部分151から突出して形成されている突出部分16に受け入れられるようにし て本体部材1に取り付けるが、この場合、つめ部材3の側壁部分31に形成され ているつめ面33が、ストッパ部材2の外側側壁部分221,222に形成されてい る歯28の面に係合するような状態に取り付けるものとし(図1参照)、また、 本体部材1と、つめ部材3とを、それらに明けられているボルト穴17及び35に ボルト5を差し通し、これをナット50(図12参照)により締め付けることに より、つめ部材3を本体部材1に対して旋回自在に取り付けるものとする。
【0016】 更に、つめ部材3の両方の側壁部分31の間の平行空間30の内部には、図12 及び13に示すように、中央部の湾曲線状の連結部分61により1端部を相互に 連結されている1対のコイルばね部分62から成るコイルばね6が配置され、そ のコイルばね部分62の内部に、つめ部材3の両方の側壁部分31に明けられたピ ン穴36に圧入されたピン7を通すことにより、コイルばね6が、つめ部材3に 保持されるようにする。また、各コイルばね部分62の他端部からは、図12に 示すように、直線状の延長部分63が、それぞれ、突出するように形成されてい る。 なお、コイルばね6をつめ部分3に組み込んだ時に、その中央部の湾曲線状の 連結部分61が、つめ部材3の両方の側壁部分31の間の平行空間30の底部に横 たわり、その直線状の延長部分63が、ボルト5の幹部分の上を押圧するように 配置するものとするが、この場合、コイルばね6は、その張力により、つめ部材 3に、ボルト5の回りに、図1に矢印Tによって示すように、常時、時計方向の モーメントを加えるようなものとなっている。
【0017】 このようにして、つめ部材3は、その平行空間30の内部に配置されたコイル ばね6の張力により、その側壁部分31に形成された平面状のつめ面33が、スト ッパ部材2の外側側壁部分221,222に形成されている歯28の面に係合し、ス トッパ部材2が本体部材1に対して下降することを阻止するようにしている。 しかしながら、つめ部材3を、図1に矢印Rによって示される方向に押圧する 時は、つめ部材3は、コイルばね6の張力に抗して、ボルト5の回りに、図1で 見て反時計方向に旋回し、その平面状のつめ面33のストッパ部材2の歯28の歯 面との係合を外すことが出来るので、ストッパ部材2を、それに形成されている 突起部分24を利用し、本体部材1に対して、矢印R1の方向に滑動させることが 可能となる(図1参照)。
【0018】 本考案による覆工板吊りフックの1実施例10は、上記のような構成及び作用 を有しているが、次にその使用方法を説明する。 吊り上げられるべき覆工板30が、図1に二点鎖線により示すように水平に置 かれており、その4隅の近くに明けられた垂直貫通穴300(図1には、その1 個が示されているだけである)に吊りフック10の本体部材1のフック部分14 を差し込み、これにより覆工板30を吊り上げるものと仮定する。 このために、ストッパ部材2を本体部材1に対して最上方の位置に保持してあ る状態において、本体部材1のフック部分14を、その水平脚部分142から覆工 板30に明けられた垂直貫通穴300の中に差し込み、本体部材1を適宜に回転 させることにより、本体部材1のフック部分14の水平脚部分142の上面に形成 された覆工板載置面142’が覆工板30の下面に接触すると同時に垂直脚部分141 の垂直係合面141’が覆工板30の垂直貫通穴300の内周面に接触するよう に保持する。
【0019】 次いで、つめ部材3を、その内部に配置されているコイルばね6の張力に抗し て、ボルト5の回りに矢印Rの方向に旋回させ、つめ部材3のつめ面33と、ス トッパ部材2の歯28の歯面との間の係合を外した後、ストッパ部材2をそれに 形成された突起部分24を介して本体部材1に対して圧下させると、ストッパ部 材2の下方部に形成されたくさび部分23の外側側壁232が、覆工板30の垂直 貫通穴300の上周縁3001に接触するようになる(図1参照)。その結果、ス トッパ部材2は、それ以上、本体部材1に対して圧し下げることが不可能となる ので、ストッパ部材2は、この位置において停止し、また、この位置は、つめ部 材3が、コイルばね6の張力作用により矢印Tの方向に旋回し、そのつめ面33 がストッパ部材2の外側側壁部分221,222に形成された歯28の歯面と係合す ることにより保持される。
【0020】 この状態においては、図1に示すように、覆工板30は、その垂直貫通穴300 内に差し込まれた吊りフック10の本体部材1のフック部分14の水平脚部分142 の覆工板載置面142’と、垂直脚部分141の垂直係合面141’とに係合すると 共にストッパ部材2のくさび部分23の外側側壁232が、覆工板30の垂直貫通 穴300の上周縁3001に係合することとにより、吊りフック10の本体部材1 のフック部分14により支持されると共にこの支持状態をストッパ部材2により 、確保されることとなる。なお、この場合、ストッパ部材2のくさび部分23の 外側側壁232は、その横断面が円弧状に形成されているので、くさび部分23の 覆工板30の垂直貫通穴300の上周縁との係合は、一層確実なものとされる。
【0021】 すなわち、この場合、本体部材1のフック部分14の垂直脚部分141の垂直係 合面141’と、ストッパ部材2のくさび部分23の外側側壁232とが、覆工板3 0の垂直貫通穴300に対して、一種のくさびとして作用をするので、吊りフッ クク10の覆工板30に対する保持作用は、強固なものであると共に恒久的なも のとなる。
【0022】 この状態において、本体部材1は、その上端部に形成されたフックアイ12に 通されたワイヤWなどにより、その垂直中心線X−Xに対してαの角度の方向に 、クレーンなどによりFの方向に吊り上げられるが、この吊り上げの間に、万一 覆工板30が、つり合いを失い、そのために、例えば、ワイヤWなどが垂直中心 線X−Xに対してαよりも小さな角度α’になるようになり、その結果、吊りフ ック10が矢印F’の方向に吊り上げられたものとしても、この場合にも、本体 部材1のフック部分14の垂直係合面141’と、ストッパ2のくさび部分28とは 、覆工板350の垂直貫通穴300に対して、くさびとして作用をしているので 、本体部材1と覆工板30との係合状態が失われることが無く、覆工板30は、 安全に吊り上げを続行することが出来る。
【0023】 また、所望の位置に移送された覆工板30から吊りフック10を取り外す場合 には、まず、つめ部材3をボルト5の回りに、コイルばね6の張力に抗して、図 1に示すように、ボルト5の回りに矢印Rの方向に旋回させ、つめ部材3の側壁 部分31に形成されたつめ面33と、ストッパ部材2の外側側壁部分221,222に 形成された歯28の歯面との間の係合を外した後、ストッパ部材2を本体部材1 に対して、矢印R1の方向に上方に滑動させる。これにより、吊りフック10の ストッパ部材2のくさび部分23と、覆工板30の垂直貫通穴300との係合が解 放されるので、吊りフック10を覆工板30の垂直貫通穴300から容易に取り 外すことが可能となる。
【0024】 以上のように、本考案による吊りフック10は、本体部材1に対して滑動自在 であるストッパ部材2を使用し、これにつめ部材3を共同作用させるようにして あるので、覆工板30に明けられる垂直貫通穴300の直径の寸法範囲が比較的 大きい場合であっても、ストッパ部材2を本体部材1に対して適宜に移動させる ことにより、同一の吊りフック10が、これらの寸法範囲の直径の垂直貫通穴を 有する覆工板に対して、共通して適用されることが出来るものである。
【0025】
本考案は、上記のような構成及び作用を有しているので、従来公知の覆工板吊 りフックにおける問題点を解決し、取り扱いが容易であり、吊り上げが確実であ り、また、直径の比較的大きな寸法範囲の垂直貫通穴を有している覆工板に対し ても、同一のフックで適応することが可能である覆工板吊りフックを提供するも のである。
【図1】本考案の1実施例による吊りフックを示す正面
図である。
図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】吊りフックを構成する本体部材を示す正面図で
ある。
ある。
【図4】図3の側面図である。
【図5】吊りフックを構成するストッパ部材の正面図で
ある。
ある。
【図6】図5の側面図である。
【図7】図5及び6の平面図である。
【図8】図5の円VIIIの部分の拡大図である。
【図9】図5のIX−IX線による切断面図である。
【図10】吊りフックを構成するつめ部材の正面図であ
る。
る。
【図11】図10の平面図である。
【図12】吊りフックを構成するコイルばねの正面図で
ある。
ある。
【図13】図12の側面図である。
1 本体部材 13 中間部分 14 フック部分 16 突出部分 2 ストッパ部材 20 本体部分 23 くさび部分 27 歯 3 つめ部材 33 つめ面 6 コイルばね 10 吊りフック 30 覆工板
Claims (6)
- 【請求項1】 ある厚さを有する鋼材料から一体に形成
され、上端部分に吊り下げ部分(11)を有すると共に
下端部分にフック部分(14)を有する細長い傾斜板状
の中間部分(13)から成る本体部材(1)と、ある厚
さを有する鋼材料から形成され、本体部材(1)の中間
部分(13)の外側側壁(132)にその長手方向に滑動
自在に取り付けられると共に下端部分にくさび部分(2
3)を有している細長い棒状の本体部分(20)から成る
ストッパ部材(2)と、ある厚さを有する鋼材料から形
成され、ストッパ部材(2)の外側側壁(22)の外側
部分において本体部材(1)に旋回自在に取り付けられ
ているつめ部材(3)とから構成されており、ストッパ
部材(2)の外側側壁(22)には多数の歯(28)を長
手方向に形成され、つめ部材(3)の側壁部分(31)
には、ストッパ部材(2)に形成された歯(27)に係
合するつめ面(33)を設け、つめ部材(3)は、それ
に配置されたコイルばね(6)の張力作用によりその側
壁部分(31)に形成されたつめ面(33)をストッパ部
材(2)の外側側壁(22)に形成された歯(28)に弾
性的に係合されるようにした覆工板吊りフック。 - 【請求項2】 本体部材(1)の中間部分(13)の外
側側壁(132)に、その厚さよりも薄い厚さの直線状の
補強部分(15)を一体にある高さに設け、ストッパ部
材(2)の中間部分(20)の内側側壁(21)及びくさ
び部分(23)の内側側壁(231)には、本体部材
(1)の補強部分(15)の厚さ及び高さに相当する幅
及び深さを有する長手溝(26)を形成すると共に長手
溝(26)の底部と中間部分(20)の外側側壁(22)
とを貫通するスロット(27)を長手方向に設け、スト
ッパ部材(2)を長手溝(26)を介して本体部材
(1)の補強部分(15)に滑動自在に取り付けるよう
にした請求項1の0覆工板吊りフック。 - 【請求項3】 つめ部材(3)が、本体部材(1)の中
間部分(13)の外側側壁(132)から突出して形成さ
れている突出部分(16)に、ストッパ部分(2)の外
側側壁(22)の外側において旋回自在に取り付けられ
ている請求項2の覆工板吊りフック。 - 【請求項4】 本体部材(1)のフック部分(14)
が、垂直脚部分(141)と内側に延びている水平脚部分
(142)とから成るほぼL状形の正面輪郭を有してお
り、垂直脚部分(141)の内側には垂直係合面
(141’)が形成されると共に水平脚部分(142)の上
面には覆工板載置面(142’)が形成されている請求項
1の覆工板吊りフック。 - 【請求項5】 覆工板載置面(142’)が、本体部材
(1)の吊り下げ部分(11)に形成されたフックアイ
(12)の垂直中心線(X−X)に交差している請求項
3の覆工板吊りフック。 - 【請求項6】 ストッパ部材(2)の本体部分(20)
が横断面が矩形状である垂直な棒状部材として構成さ
れ、くさび部分(23)が、本体部分(20)と同一の厚
さを有しているが、それに対して内側下方に傾斜してい
る直線状の内側側壁(231)及びこれと鋭角で交差して
外側上方に傾斜している外側側壁(232)から成るほぼ
三角形状の正面輪郭を有しており、本体部分(20)の
外側側壁(22)と、くさび部分(23)の外側側壁(2
32)との間に、正面輪郭が矩形状の突出部分(24)
が、外側下方に斜めに一体に形成されている請求項1の
覆工板吊りフック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5225892U JP2563301Y2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 覆工板吊りフック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5225892U JP2563301Y2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 覆工板吊りフック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614183U true JPH0614183U (ja) | 1994-02-22 |
JP2563301Y2 JP2563301Y2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=12909734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5225892U Expired - Lifetime JP2563301Y2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 覆工板吊りフック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563301Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017105613A (ja) * | 2015-12-11 | 2017-06-15 | 大裕株式会社 | 吊り具 |
JP2017197351A (ja) * | 2016-04-28 | 2017-11-02 | 東芝プラントシステム株式会社 | 吊り具および吊り上げ方法 |
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1992
- 1992-07-24 JP JP5225892U patent/JP2563301Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017105613A (ja) * | 2015-12-11 | 2017-06-15 | 大裕株式会社 | 吊り具 |
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JP2563301Y2 (ja) | 1998-02-18 |
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